JPH09193379A - インクジェットヘッドの製造方法及びその装置 - Google Patents

インクジェットヘッドの製造方法及びその装置

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JPH09193379A
JPH09193379A JP8021897A JP2189796A JPH09193379A JP H09193379 A JPH09193379 A JP H09193379A JP 8021897 A JP8021897 A JP 8021897A JP 2189796 A JP2189796 A JP 2189796A JP H09193379 A JPH09193379 A JP H09193379A
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ink
liquid
chamber
ink chamber
piezoelectric element
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JP8021897A
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Koji Imai
浩司 今井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インクジェットヘッドのインク室及びインク
吐出口を形成した後に発生する異物を確実に取り除くこ
とができるインクジェットヘッドの製造方法及びその装
置を提供する。 【解決手段】 インク室となる圧力チャンバーが形成さ
れ、カバープレート及びノズルプレートが取り付けられ
た後のインクジェットヘッド1に対し、純水を純水供給
源20からインク供給口を通じてインク室内に流入する
と共に、駆動回路24により圧電側壁の電極に電圧を印
加し、圧電側壁を駆動させる。これにより、インク室
内、インク供給口、及びノズルプレートに付着していた
切削粉等の異物を離脱しやすくし、離脱した異物をノズ
ルプレートのノズルから純水と共に排出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インク液滴を吐出
して記録を行うインクジェット記録装置に用いられるイ
ンクジェットヘッドの製造方法及びその装置に関し、特
に、インク吐出口及びインク室を切削加工により形成し
た後、これらに付着する異物を洗浄により取り除く方法
及び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、インク液滴を吐出して記録を行う
インクジェット記録装置に用いられるインクジェットヘ
ッドを製造する場合、その製造過程において、圧電セラ
ミックス等でなる基板上に、インク流路となる複数のイ
ンク室と、このインク室と連通させてインク吐出口と
が、切削加工により形成される。この切削加工後には、
切削加工時に発生した切削粉等の異物がインク室及びイ
ンク吐出口に付着する。この異物がインク室及びインク
吐出口に付着したままにしておくと、インクジェットヘ
ッドの使用中に、インク吐出口の目詰まりや、吐出不良
を引き起こし、インクの吐出が不安定になるため、基板
上に被せられるカバープレートに設けられたインク供給
口から純水、洗浄液等を流し込み、インク吐出口から排
出することによってインク室及びインク吐出口を洗浄
し、異物を取り除いている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来のインク室及びインク吐出口を洗浄する方法
では、インク室及びインク吐出口が微細に形成されてお
り、純水、洗浄液等を流し込んでも流体力学的抵抗が高
いために、純水、洗浄液等の流速を大きくすることがで
きない等の原因から、インク室及びインク吐出口に付着
した異物を完全に取り除くことができないことがある。
その結果、インクジェットヘッドの使用中に、インク吐
出口の目詰まりや、吐出不良を引き起こすことが考えら
れる。本発明は、上述した問題点を解決するためになさ
れたものであり、インクジェットヘッドのインク室及び
インク吐出口を切削加工等により形成した後に発生する
異物を確実に取り除くことが可能なインクジェットヘッ
ドの製造方法及びその装置を提供することを目的とす
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1に記載の発明に係るインクジェットヘッドの
製造方法は、圧電素子の変形により容積が変化する複数
のインク室と、インクが供給されるインク供給口と、イ
ンク室と連通し、インクが吐出されるインク吐出口とを
有し、圧電素子の変形により、インク室内に圧力を与え
てインクを噴射するインクジェットヘッドの製造方法で
あって、インク吐出口及びインク室を形成した後、液体
又は気体をインク供給口よりインク室内に流入すると共
に、圧電素子を変形させ、インク吐出口から液体又は気
体を排出することによってインク室内及びインク吐出口
の洗浄を行うものである。
【0005】上記構成においては、インク供給口から液
体又は気体をインク室内に流入すると共に、圧電素子を
変形させ、インク吐出口から液体又は気体を排出するこ
とによってインク室内及びインク吐出口の洗浄を行うの
で、液体等をインク室内に流し込むことによる洗浄では
取り除くことができなかった、インク室内及びインク吐
出口に付着した異物を取り除くことができる。従って、
インクジェットヘッドの使用中に、インク吐出口の目詰
まりや、吐出不良を引き起こすことを解消することがで
きる。
【0006】また、請求項2に記載の発明に係るインク
ジェットヘッドの製造方法は、圧電素子の変形により容
積が変化する複数のインク室と、インクが供給されるイ
ンク供給口と、インク室と連通し、インクが吐出される
インク吐出口とを有し、圧電素子の変形により、インク
室内に圧力を与えてインクを噴射するインクジェットヘ
ッドの製造方法であって、インク吐出口及びインク室を
形成した後、液体又は気体をインク吐出口よりインク室
内に流入すると共に、圧電素子を変形させ、インク供給
口から液体又は気体を排出することによってインク室内
及びインク吐出口の洗浄を行うものである。
【0007】上記構成においては、インク吐出口から液
体又は気体をインク室内に流入すると共に、圧電素子を
変形させ、インク供給口から液体又は気体を排出するこ
とによってインク室内及びインク吐出口の洗浄を行うの
で、液体等をインク室内に流し込む洗浄では取り除くこ
とができなかった、インク室内及びインク吐出口に付着
した異物を取り除くことができる。従って、インクジェ
ットヘッドの使用中に、インク吐出口の目詰まりや、吐
出不良を引き起こすことを解消することができる。
【0008】また、請求項3に記載の発明に係るインク
ジェットヘッドの製造方法は、請求項1又は請求項2に
記載のインクジェットヘッドの製造方法であって、イン
ク室に液体を流入する場合、その液体を純水又は洗浄液
としたものである。
【0009】上記構成においては、インク室に流入する
液体を純水又は洗浄液としたので、インク室及びインク
吐出口を汚染することなく洗浄でき、インク室内及びイ
ンク吐出口に付着した異物を取り除くことができる。
【0010】また、請求項4に記載の発明に係るインク
ジェットヘッドの製造方法は、請求項1乃至請求項3の
いずれかに記載のインクジェットヘッドの製造方法であ
って、切削加工により形成されたインク室の洗浄を行う
ものである。
【0011】上記構成においては、切削加工により形成
されたインク室の洗浄を行うので、液体等をインク室内
に流し込むだけでは取り除くことができなかったインク
室内及びインク吐出口に付着した切削粉等の異物を取り
除くことができる。
【0012】また、請求項5に記載の発明に係るインク
ジェットヘッドの製造装置は、圧電素子の変形により容
積が変化する複数のインク室と、インクが供給されるイ
ンク供給口と、インク室と連通して一体的に設けられ、
インクが吐出されるインク吐出口とを有し、圧電素子の
変形により、インク室内に圧力を与えてインクを噴射す
るインクジェットヘッドの製造装置であって、形成され
た後のインク吐出口及びインク室に、インク供給口又は
インク吐出口から液体又は気体を流入する供給手段と、
供給手段によってインク吐出口及びインク室に液体又は
気体が流入されている時に、圧電素子に電気エネルギー
を与え、圧電素子を変形させる電気エネルギー供給手段
とを備えたものである。
【0013】上記構成においては、供給手段によってイ
ンク吐出口及びインク室に液体又は気体が流入されてい
る時に、電気エネルギー供給手段が圧電素子に電気エネ
ルギーを与え、圧電素子を変形させるので、液体等をイ
ンク室内に流し込む洗浄では取り除くことができなかっ
た、インク室内及びインク吐出口に付着した異物を取り
除くことができる。従って、インクジェットヘッドの使
用中に、インク吐出口の目詰まりや、吐出不良を引き起
こすことを解消することができる。
【0014】また、請求項6に記載の発明に係るインク
ジェットヘッドの製造装置は、請求項5に記載のインク
ジェットヘッドの製造装置であって、インク室に液体を
流入する場合、その液体を純水又は洗浄液としたもので
ある。
【0015】上記構成においては、インク室に流入する
液体を純水又は洗浄液としたので、インク室及びインク
吐出口を汚染することなく洗浄でき、インク室内及びイ
ンク吐出口に付着した異物を取り除くことができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の一形態に係
るインクジェットヘッドの製造方法及びその装置につい
て図面を参照して説明する。まず、本発明のインクジェ
ットヘッドの製造方法及びその装置により製造されるイ
ンクジェットヘッドについて説明する。ここで説明する
インクジェットヘッドは、インクジェット式プリンタ等
に適用されるものであり、圧力チャンバーの側壁に圧電
素子を用いて、同素子によるせん断変形による圧力チャ
ンバーの内圧変化を用いてインク液滴を噴出するもので
ある。
【0017】図1(a)はインクジェットヘッドの分解
斜視図、(b)はインクジェットヘッドと電極との接続
状況を示す図である。インクジェットヘッド1の圧電基
板2には、ダイシング加工等の切削加工によって互いに
平行な溝が形成され、インク室となる圧力チャンバー3
が多数形成されている。この圧電基板2は、圧電素子で
ある圧電セラミックスからなるものである。圧力チャン
バー3の一方の端には、ノズル4a(インク吐出口)を
持つノズルプレート4が取り付けられている。圧力チャ
ンバー3を構成する側壁5(以下、圧電側壁という)は
矢印B方向に分極された圧電素子により形成されてお
り、圧電側壁5の上半分の表面には該分極方向と直角方
向の電界を印加するための電極6が形成されている。ま
た、圧力チャンバー3が形成された圧電基板2の上部に
は、インク供給口(給液手段)7を有する上部カバー8
が被せられている。圧力チャンバー3は、インク供給口
7を経て、図示しないインクカートリッジに通じてい
る。印字に用いられるインクは、このインクカートリッ
ジから、インク供給口7を通して、圧力チャンバー3に
より構成されるインク室に供給され、ノズルプレート4
のノズル4aから吐出される。このような構成によっ
て、圧力チャンバー3の断面形状は、圧電側壁5と上部
カバー8に囲まれた長方形を呈することになる。
【0018】さらに、圧電基板2の下部には、電極9が
プリントされたプリント基板10が配設されている。こ
の電極9と、圧電側壁5表面の電極6とはワイヤ11で
接続され、さらに、電極9は、インクジェットヘッド1
を駆動するヘッドドライバ15に接続されている。ヘッ
ドドライバ15は、接続線16により電源に、接続線1
7によりグラウンドに接続されており、このヘッドドラ
イバ15によって電極6に電圧を印加している。また、
ヘッドドライバ15は信号線18によって、当該インク
ジェットヘッド1が備えられる記録装置のCPU(不図
示)に接続され、このCPUによって制御される。尚、
このヘッドドライバ15は、インクジェットヘッド1が
設けられる記録装置に備えられるものである。
【0019】次に、インクジェットヘッド1によるイン
クの噴射について図2を参照して説明する。図2(a)
はインクジェットヘッド1の縦断面図、(b)は電極6
に電圧が印加され、圧電側壁5が歪みを起こした状態を
示す図である。圧電側壁5と、圧電側壁5の上半分部に
形成された電極6(61,62)とからアクチュエータ
が構成されている。圧電側壁5の上部には、上部カバー
8が接着剤11によって取り付けられている。電極6
1,62はメッキ処理により形成され、この電極61に
は+電位、電極62にはGNDが接続され、これにより
圧電側壁5に矢印12a,12b方向の電界が発生す
る。すると、電極61,62が取り付けられた圧電側壁
5上半分部の圧電厚みすべり変形によって、インク室
(圧力チャンバー3)の容積が変化する。これにより圧
力チャンバー3の内圧が大きくなり、同チャンバー3内
のインクがノズル4a(図1(a))から噴射される。
上記電圧印加を中止すると、圧電側壁5には電界がなく
なるので、歪みを起こしていた圧電側壁5は元の状態に
戻る。インクジェットヘッド1が備えられる記録装置の
CPU及びインクジェットヘッドドライバ(不図示)
が、ホストコンピュータ等から送られてくる印字データ
に基づいて、インクジェットヘッド1の上記動作、即
ち、電圧印加を制御することにより、記録媒体に対して
印字動作が行われる。
【0020】次に、インクジェットヘッド1の製造方法
及びその製造装置について図3,図4を参照して説明す
る。図3はインクジェットヘッド1の製造装置の構成を
示す概略ブロック図、図4はこの製造装置及びインクジ
ェットヘッド1の断面図であり、(a)はこの製造装置
によりインク供給口からインク室内に純水を流入する状
態を示す図、(b)はこの製造装置によりノズルプレー
ト4のノズル4aからインク室内に純水を流入する状態
を示す図である。インクジェットヘッド1の製造装置2
0は、インクジェットヘッド1のインク室内に純水を供
給する純水供給源(供給手段)21と、この純水供給源
21からインク室内へ任意の流速で純水を送るポンプ2
2と、インクジェットヘッド1に密着し、ポンプ22に
より純水供給源21から送られてきた純水をインク室内
に流し込む洗浄部23と、洗浄が行われているときにイ
ンクジェットヘッド1の圧電側壁5に設けられている電
極61,62に電圧を印加し、圧電側壁5を駆動する駆
動回路(電気エネルギー供給手段)24とからなる。
【0021】製造装置20の洗浄部23は、図4に示す
ように、Oリング25を介してインクジェットヘッド1
のカバープレート8又はノズルプレート4に密着するキ
ャップ部23aと、純水供給源21から送られてくる純
水を流す供給管23bとからなる。インクジェットヘッ
ド1のインク供給口7(図1(a))から純水をインク
室内に流し込む場合は、図4(a)に示すように、キャ
ップ部23aをカバープレート8に密着させる。この場
合、インク室内に純水を流し込むと共に、駆動回路24
により圧電側壁5の電極61,62に電圧を印加し、圧
電側壁5を駆動させる。これにより、インク室内、イン
ク供給口7、及びノズルプレート4に付着していた切削
粉等の異物を離脱しやすくし、離脱した異物はノズルプ
レート4のノズル4aから純水と共に排出される。
【0022】ノズルプレート4のノズル4aから純水を
インク室内に流し込む場合は、図4(b)に示すよう
に、キャップ部23aをノズルプレート4に密着させ
る。この場合も、インク室内に純水を流し込むと共に、
駆動回路24により圧電側壁5の電極61,62に電圧
を印加し、圧電側壁5を駆動させる。これにより、上述
と同様にして異物を取り除き、インク供給口7から純水
と共に排出する。
【0023】このように、本実施の形態のインクジェッ
トヘッド1の製造方法及び製造装置20によれば、純水
供給源21から、ポンプ22により任意の流速の純水を
インク室内に流し込み、それと共に、駆動回路24によ
り圧電側壁5を駆動させることによってインクジェット
ヘッド1を洗浄するので、圧電側壁5やノズルプレート
4、さらにインク供給口7に付着した切削粉等の異物が
離脱しやすくなり、単にインク室内に純水を流し込むだ
けによる洗浄よりも効果的に異物を取り除くことができ
る。
【0024】なお、本発明は上記実施の形態の構成に限
られず種々の変形が可能である。例えば、上記実施の形
態では、製造装置20の純水供給源21により、インク
ジェットヘッド1のインク室内に純水が流し込まれるよ
うになっているが、他の供給源を用いて、洗浄液又は、
任意の風速の気体が流入されるものであってもよい。ま
た、本発明の実施の形態に係るインクジェットヘッド1
の製造方法は、必ずしも、製造装置20を用いて洗浄を
行うものである必要はなく、上記実施の形態と同様にし
てインクジェットヘッド1のインク室内を洗浄できる装
置であれば、どのような構成のものであっても構わな
い。
【0025】また、本実施の形態では、一方向(矢印B
方向)に分極された圧電側壁5の上半分に電極6を設
け、圧電側壁5の上半分の圧電厚みすべり変形によっ
て、インクを噴射するインクジェットヘッド1であった
が、分極方向が異なる2種の圧電素子で構成された圧電
側壁の側面全面に電極を設け、圧電側壁の上半分及び下
半分の圧電厚みすべり変形によって、インクを噴射する
インクジェットヘッドであってもよい。
【0026】また、本実施の形態では、圧電側壁5の圧
電厚みすべり変形によって、インクを噴射するインクジ
ェットヘッド1であったが、周知のカイザー型のインク
ジェットヘッドであってもよい。
【0027】また、本実施の形態では、圧力チャンバー
3の容積を自然状態から減少させてインクを噴射させる
インクジェットヘッド1であったが、圧力チャンバー3
の容積を自然状態から増大させた後、自然状態に戻して
インクを噴射するものであってもよい。
【0028】また、本実施の形態では、インクジェット
ヘッド1の製造が完成された後に洗浄していたが、イン
クジェットヘッド1の製造途中においての洗浄時に圧力
チャンバーの側壁を駆動しながら洗浄してもよい。
【0029】
【発明の効果】以上のように請求項1に記載の発明に係
るインクジェットヘッドの製造方法によれば、インク供
給口から液体又は気体をインク室内に流入すると共に、
圧電素子を変形させ、インク吐出口から液体又は気体を
排出することによってインク室内及びインク吐出口の洗
浄を行うので、単に液体等をインク室内に流し込むだけ
の洗浄による場合に比べ、インク室内及びインク吐出口
に付着した異物をより効果的に取り除くことができる。
従って、インクジェットヘッドの使用中に、インク吐出
口の目詰まりや、吐出不良を引き起こすことを解消する
ことができ、高品質印字が可能となる。
【0030】また、請求項2に記載の発明に係るインク
ジェットヘッドの製造方法によれば、インク吐出口から
液体又は気体をインク室内に流入すると共に、圧電素子
を変形させ、インク供給口から液体又は気体を排出する
ことによってインク室内及びインク吐出口の洗浄を行う
ので、単に液体等をインク室内に流し込むだけの洗浄に
よる場合に比べ、インク室内及びインク吐出口に付着し
た異物をより効果的に取り除くことができる。従って、
インクジェットヘッドの使用中に、インク吐出口の目詰
まりや、吐出不良を引き起こすことを解消することがで
き、高品質印字が可能となる。
【0031】また、請求項3に記載の発明に係るインク
ジェットヘッドの製造方法によれば、インク室に流入す
る液体を純水又は洗浄液としたので、インク室及びイン
ク吐出口を汚染することなく洗浄し、インク室内及びイ
ンク吐出口に付着した異物を取り除くことができる。
【0032】また、請求項4に記載の発明に係るインク
ジェットヘッドの製造方法によれば、切削加工により形
成されたインク室の洗浄を行うので、液体等をインク室
内に流し込むだけでは取り除くことができなかったイン
ク室内及びインク吐出口に付着した切削粉等の異物を取
り除くことができる。
【0033】また、請求項5に記載の発明に係るインク
ジェットヘッドの製造装置によれば、供給手段によって
インク吐出口及びインク室に液体又は気体が流入されて
いる時に、電気エネルギー供給手段が圧電素子に電気エ
ネルギーを与え、圧電素子を変形させるので、液体等を
インク室内に流し込むだけでは取り除くことができなか
った、インク室内及びインク吐出口に付着した異物を取
り除くことができる。従って、インクジェットヘッドの
使用中に、インク吐出口の目詰まりや、吐出不良を引き
起こすことを解消することができ、高品質印字が可能に
なる。
【0034】また、請求項6に記載の発明に係るインク
ジェットヘッドの製造装置によれば、インク室に流入す
る液体を純水又は洗浄液としたので、インク室及びイン
ク吐出口を汚染することなく洗浄でき、インク室内及び
インク吐出口に付着した異物を取り除くことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明に係るインクジェットヘッドの
製造方法及びその装置によって製造されるインクジェッ
トヘッドの分解斜視図、(b)は同インクジェットヘッ
ドと電極との接続状況を示す図である。
【図2】(a)は上記インクジェットヘッドの縦断面
図、(b)は上記インクジェットヘッドの圧電側壁の電
極に電圧が印加されることにより、圧電側壁が歪みを起
こした状態を示す図である。
【図3】上記インクジェットヘッドの製造装置の構成を
示す概略ブロック図である。
【図4】上記製造装置及びインクジェットヘッドの断面
図であり、この製造装置によりインク室内に純水を流入
する状態を示した図である。
【符号の説明】
1 インクジェットヘッド 2 圧電基板 3 圧力チャンバー(インク室) 4 ノズルプレート 4a ノズル(インク吐出口) 5 圧電側壁 6,61,62 電極 7 インク供給口 20 製造装置 21 純水供給源(供給手段) 23 洗浄部 24 駆動回路(電気エネルギー供給手段)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧電素子の変形により容積が変化する複
    数のインク室と、インクが供給されるインク供給口と、
    前記インク室と連通し、インクが吐出されるインク吐出
    口とを有し、前記圧電素子の変形により、インク室内に
    圧力を与えてインクを噴射するインクジェットヘッドの
    製造方法において、 前記インク吐出口及びインク室を形成した後、 液体又は気体を前記インク供給口より前記インク室内に
    流入すると共に、前記圧電素子を変形させ、前記インク
    吐出口から前記液体又は気体を排出することによって前
    記インク室内及びインク吐出口の洗浄を行うことを特徴
    とするインクジェットヘッドの製造方法。
  2. 【請求項2】 圧電素子の変形により容積が変化する複
    数のインク室と、インクが供給されるインク供給口と、
    前記インク室と連通し、インクが吐出されるインク吐出
    口とを有し、前記圧電素子の変形により、インク室内に
    圧力を与えてインクを噴射するインクジェットヘッドの
    製造方法において、 前記インク吐出口及びインク室を形成した後、 液体又は気体を前記インク吐出口より前記インク室内に
    流入すると共に、前記圧電素子を変形させ、前記インク
    供給口から前記液体又は気体を排出することによって前
    記インク室内及びインク吐出口の洗浄を行うことを特徴
    とするインクジェットヘッドの製造方法。
  3. 【請求項3】 前記インク室に前記液体を流入する場
    合、前記液体は純水又は洗浄液であることを特徴とする
    請求項1又は請求項2に記載のインクジェットヘッドの
    製造方法。
  4. 【請求項4】 切削加工により形成された前記インク室
    の洗浄を行うことを特徴とする請求項1乃至請求項3の
    いずれかに記載のインクジェットヘッドの製造方法。
  5. 【請求項5】 圧電素子の変形により容積が変化する複
    数のインク室と、インクが供給されるインク供給口と、
    前記インク室と連通して一体的に設けられ、インクが吐
    出されるインク吐出口とを有し、前記圧電素子の変形に
    より、インク室内に圧力を与えてインクを噴射するイン
    クジェットヘッドの製造装置において、 形成された後の前記インク吐出口及びインク室に、前記
    インク供給口又は前記インク吐出口から液体又は気体を
    流入する供給手段と、 前記供給手段によって前記インク吐出口及びインク室に
    液体又は気体が流入されている時に、前記圧電素子に電
    気エネルギーを与え、前記圧電素子を変形させる電気エ
    ネルギー供給手段とを備えたことを特徴とするインクジ
    ェットヘッドの製造装置。
  6. 【請求項6】 前記インク室に前記液体を流入する場
    合、前記液体が純水又は洗浄液であることを特徴とする
    請求項5に記載のインクジェットヘッドの製造装置。
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Cited By (5)

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