JP2001079880A - インサート成形方法、及び該方法に使用される金型 - Google Patents
インサート成形方法、及び該方法に使用される金型Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 インサート体の位置決めが容易で、且つ、射
出成形時にもインサート体の位置がずれないインサート
成形方法、及びインサート成形用金型を提供すること。 【解決手段】 インサート成形用金型10は第1金型1
2と第2金型14とからなり、第2金型14には、イン
サート体40の支持部18とガイド部140が設けられ
ている。インサート体40を第2金型14の支持部18
に載置した後、両金型を型締めし、成形空間に溶融樹脂
を射出する。インサート体40は、ガイド部140によ
って位置決めされ、射出成形時にも、位置がずれないよ
うに確実に保持される。
出成形時にもインサート体の位置がずれないインサート
成形方法、及びインサート成形用金型を提供すること。 【解決手段】 インサート成形用金型10は第1金型1
2と第2金型14とからなり、第2金型14には、イン
サート体40の支持部18とガイド部140が設けられ
ている。インサート体40を第2金型14の支持部18
に載置した後、両金型を型締めし、成形空間に溶融樹脂
を射出する。インサート体40は、ガイド部140によ
って位置決めされ、射出成形時にも、位置がずれないよ
うに確実に保持される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、樹脂製品にインサ
ート体を一体成形するためのインサート成形の技術分野
に属する。
ート体を一体成形するためのインサート成形の技術分野
に属する。
【0002】
【従来の技術】従来から、樹脂製品に金属、樹脂等から
なる小部品を一体的に取付けるため、インサート成形が
行なわれている。インサート成形は、開閉可能な2つの
金型内に予め金属や樹脂等からなるインサート体を保持
させ、金型を閉じ合わせた後、両金型によって形成され
る成形空間(キャビティ)内に溶融した樹脂を射出する
成形方法であって、インサート成形によると、樹脂製品
の成形と同時にインサート体を樹脂製品と一体化させる
ことができる。また、インサート成形では、溶融した樹
脂を高圧力で金型内に射出するので、インサート体は確
実に樹脂製品に接合されるという利点がある。
なる小部品を一体的に取付けるため、インサート成形が
行なわれている。インサート成形は、開閉可能な2つの
金型内に予め金属や樹脂等からなるインサート体を保持
させ、金型を閉じ合わせた後、両金型によって形成され
る成形空間(キャビティ)内に溶融した樹脂を射出する
成形方法であって、インサート成形によると、樹脂製品
の成形と同時にインサート体を樹脂製品と一体化させる
ことができる。また、インサート成形では、溶融した樹
脂を高圧力で金型内に射出するので、インサート体は確
実に樹脂製品に接合されるという利点がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】インサート成形用金型
を用いてインサート成形する際には、インサート体を正
確に位置決めすることが重要である。ところが、従来の
インサート成形用金型では、インサート体を単に金型内
に載置するだけであるので、射出成形の際、インサート
体の位置がずれるという問題があった。
を用いてインサート成形する際には、インサート体を正
確に位置決めすることが重要である。ところが、従来の
インサート成形用金型では、インサート体を単に金型内
に載置するだけであるので、射出成形の際、インサート
体の位置がずれるという問題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、第一に、金型
内にインサート体を保持させた後、溶融した樹脂を射出
して、樹脂製品と前記インサート体とを一体成形するイ
ンサート成形方法であって、前記金型は第1金型及び第
2金型からなり、前記第1金型又は第2金型の一方に、
前記インサート体挿入時の位置決めとなり前記両金型の
型締め方向と直交する方向への前記インサート体の移動
を規制するガイド部が設けられており、前記ガイド部に
前記インサート体を挿入した後、型締めし、前記両金型
によって形成される成形空間内に樹脂を射出することを
特徴とするインサート成形方法によって、第二に、金型
内にインサート体を保持させた後、溶融した樹脂を射出
して、樹脂製品と前記インサート体とを一体成形するイ
ンサート成形方法であって、前記金型は第1金型、第2
金型、及び第3金型からなり、前記第3金型に、前記イ
ンサート体を載置する支持部が突設され、前記第2金型
に、前記インサート体挿入時の位置決めとなり前記各金
型の型締め方向と直交する方向への前記インサート体の
移動を規制するガイド部が設けられ、前記第2金型のガ
イド部に、前記第3金型の支持部が摺動可能に受入れら
れており、前記ガイド部内の前記支持部上に前記インサ
ート体を載置した後、前記支持部を相対的に移動させる
ことにより、前記インサート体を前記ガイド部の外に移
動させ、前記各金型を型締めし、前記各金型間によって
形成される成形空間内に樹脂を射出することを特徴とす
るインサート成形方法によって、前記の課題を解決し
た。
内にインサート体を保持させた後、溶融した樹脂を射出
して、樹脂製品と前記インサート体とを一体成形するイ
ンサート成形方法であって、前記金型は第1金型及び第
2金型からなり、前記第1金型又は第2金型の一方に、
前記インサート体挿入時の位置決めとなり前記両金型の
型締め方向と直交する方向への前記インサート体の移動
を規制するガイド部が設けられており、前記ガイド部に
前記インサート体を挿入した後、型締めし、前記両金型
によって形成される成形空間内に樹脂を射出することを
特徴とするインサート成形方法によって、第二に、金型
内にインサート体を保持させた後、溶融した樹脂を射出
して、樹脂製品と前記インサート体とを一体成形するイ
ンサート成形方法であって、前記金型は第1金型、第2
金型、及び第3金型からなり、前記第3金型に、前記イ
ンサート体を載置する支持部が突設され、前記第2金型
に、前記インサート体挿入時の位置決めとなり前記各金
型の型締め方向と直交する方向への前記インサート体の
移動を規制するガイド部が設けられ、前記第2金型のガ
イド部に、前記第3金型の支持部が摺動可能に受入れら
れており、前記ガイド部内の前記支持部上に前記インサ
ート体を載置した後、前記支持部を相対的に移動させる
ことにより、前記インサート体を前記ガイド部の外に移
動させ、前記各金型を型締めし、前記各金型間によって
形成される成形空間内に樹脂を射出することを特徴とす
るインサート成形方法によって、前記の課題を解決し
た。
【0005】
【作用】インサート体を金型に設けられたガイド部に挿
入すると位置決めがなされ、金型の型締め方向と直交す
る方向への移動が規制される。インサート体が載置され
る支持部がガイド部に対して摺動可能になっている構成
では、インサート体は、ガイド部の内壁に案内されなが
ら相対的に移動するので、移動に際して位置がずれな
い。
入すると位置決めがなされ、金型の型締め方向と直交す
る方向への移動が規制される。インサート体が載置され
る支持部がガイド部に対して摺動可能になっている構成
では、インサート体は、ガイド部の内壁に案内されなが
ら相対的に移動するので、移動に際して位置がずれな
い。
【0006】
【発明の実施の形態】図1は、請求項1の方法に基づ
く、本発明の第1実施形態によるインサート成形用金型
10を示し、図1(a)は後述する第1金型と第2金型
を開いた状態の縦断面図、図1(b)は両金型を閉じた
状態の縦断面図、図1(c)は図1(a)のc−c線断
面部分拡大図である。このインサート成形用金型10
は、第1金型12、及び第2金型14からなる。第1金
型12は固定されており、第2金型14は第1金型と離
接する方向(図1(a)の矢印方向)に移動可能になっ
ている。第2金型14の内面には、インサート体40を
載置するための支持部18が具えられ、支持部18の周
囲には、支持部18を取り囲むように複数のガイド部1
40が設けられている(図1(c)参照)。
く、本発明の第1実施形態によるインサート成形用金型
10を示し、図1(a)は後述する第1金型と第2金型
を開いた状態の縦断面図、図1(b)は両金型を閉じた
状態の縦断面図、図1(c)は図1(a)のc−c線断
面部分拡大図である。このインサート成形用金型10
は、第1金型12、及び第2金型14からなる。第1金
型12は固定されており、第2金型14は第1金型と離
接する方向(図1(a)の矢印方向)に移動可能になっ
ている。第2金型14の内面には、インサート体40を
載置するための支持部18が具えられ、支持部18の周
囲には、支持部18を取り囲むように複数のガイド部1
40が設けられている(図1(c)参照)。
【0007】この金型10を使用してインサート成形を
する方法についてさらに説明する。各金型12,14が
開いている状態において、第2金型14の支持部18に
インサート体40を載置する。このとき、インサート体
40はガイド140によって保持されて位置決めされ
る。次に、第2金型14を第1金型12の方向に移動さ
せて第1金型12に当接させ、この状態において、第1
金型12及び第2金型14で構成された成形空間60内
に溶融した樹脂を射出する。溶融した樹脂は、ガイド部
140間の隙間(図1(c)参照。)を通ってインサー
ト体40に到達するので、樹脂製品の成形と同時に、イ
ンサート体40を樹脂製品と一体化させることができ
る。ガイド部140は、インサート体40を載置すると
きの位置決め機能を果たしているばかりでなく、射出成
形時にも、型締め方向と直交する方向にインサート体4
0が移動しないように規制する位置決め機能を果たして
いる。
する方法についてさらに説明する。各金型12,14が
開いている状態において、第2金型14の支持部18に
インサート体40を載置する。このとき、インサート体
40はガイド140によって保持されて位置決めされ
る。次に、第2金型14を第1金型12の方向に移動さ
せて第1金型12に当接させ、この状態において、第1
金型12及び第2金型14で構成された成形空間60内
に溶融した樹脂を射出する。溶融した樹脂は、ガイド部
140間の隙間(図1(c)参照。)を通ってインサー
ト体40に到達するので、樹脂製品の成形と同時に、イ
ンサート体40を樹脂製品と一体化させることができ
る。ガイド部140は、インサート体40を載置すると
きの位置決め機能を果たしているばかりでなく、射出成
形時にも、型締め方向と直交する方向にインサート体4
0が移動しないように規制する位置決め機能を果たして
いる。
【0008】なお、図1に示す支持部18の大きさや形
状、及びガイド部140の数や配置は、インサート体4
0の大きさや形状によって適宜変更される。また、図1
においては、平板状の樹脂製品を成形するためのインサ
ート成形用金型10を示したが、本発明のインサート成
形用金型の具体的な形状は、図示したものに限定されな
いことは言うまでもない。
状、及びガイド部140の数や配置は、インサート体4
0の大きさや形状によって適宜変更される。また、図1
においては、平板状の樹脂製品を成形するためのインサ
ート成形用金型10を示したが、本発明のインサート成
形用金型の具体的な形状は、図示したものに限定されな
いことは言うまでもない。
【0009】以上に説明した第1実施形態のインサート
成形用金型10は、2つの金型12,14からなるが、
後述する第2実施形態及び第3実施形態のように、3つ
の金型を具えたものであってもよい。3つの金型を具え
た本発明の第2実施形態、及び第3実施形態のインサー
ト成形用金型について、図2乃至図8を用いて説明す
る。
成形用金型10は、2つの金型12,14からなるが、
後述する第2実施形態及び第3実施形態のように、3つ
の金型を具えたものであってもよい。3つの金型を具え
た本発明の第2実施形態、及び第3実施形態のインサー
ト成形用金型について、図2乃至図8を用いて説明す
る。
【0010】図2は、請求項2の方法に基づく、本発明
の第2実施形態によるインサート成形用金型10aであ
り、この金型10aを用いる本発明のインサート成形方
法について説明する。図2(a)は金型を開いた状態の
縦断面図、図2(b)は後述する第1金型と第2金型が
当接した状態の縦断面図、図2(c)は金型を閉じた状
態の断面図である。このインサート成形用金型10a
は、第1金型12a、第2金型14a、及び第3金型1
6aからなる。
の第2実施形態によるインサート成形用金型10aであ
り、この金型10aを用いる本発明のインサート成形方
法について説明する。図2(a)は金型を開いた状態の
縦断面図、図2(b)は後述する第1金型と第2金型が
当接した状態の縦断面図、図2(c)は金型を閉じた状
態の断面図である。このインサート成形用金型10a
は、第1金型12a、第2金型14a、及び第3金型1
6aからなる。
【0011】第3金型16aは固定された状態にあり、
インサート体40を載置する円柱状の支持部18aが突
設されている。支持部18aの上端部には、突部18
0、及び肩部182が形成されている。第1金型12a
は、第2金型14aと離接する方向(図2(a)の矢印
A1,B1方向)に移動可能にされており、内面に環状
突部120が設けられ、この環状突部120で囲まれた
凹所122に、第3金型16aから突出する支持部18
a上端部の突部180が受け入れられるようになってい
る。第2金型14aは、第3金型16aと離接する方向
(図2(a)の矢印A2,B2方向)に移動可能にされ
ており、第3金型16aの支持部18aを摺動可能に受
け入れるガイド部140’が設けられている。また、第
2金型14aと第3金型16aはスプリングSとガイド
ピンPを介して連結されている。
インサート体40を載置する円柱状の支持部18aが突
設されている。支持部18aの上端部には、突部18
0、及び肩部182が形成されている。第1金型12a
は、第2金型14aと離接する方向(図2(a)の矢印
A1,B1方向)に移動可能にされており、内面に環状
突部120が設けられ、この環状突部120で囲まれた
凹所122に、第3金型16aから突出する支持部18
a上端部の突部180が受け入れられるようになってい
る。第2金型14aは、第3金型16aと離接する方向
(図2(a)の矢印A2,B2方向)に移動可能にされ
ており、第3金型16aの支持部18aを摺動可能に受
け入れるガイド部140’が設けられている。また、第
2金型14aと第3金型16aはスプリングSとガイド
ピンPを介して連結されている。
【0012】図2(a)に示すように、各金型12a,
14a,16aが開いている状態では、スプリングSの
弾性反発力によって、第2金型14aと第3金型16a
とは互いに離れるように保持されているため、この状態
において、第3金型16aに固定された支持部18aが
第2金型14aのガイド部140から上部に突出するこ
とはない。
14a,16aが開いている状態では、スプリングSの
弾性反発力によって、第2金型14aと第3金型16a
とは互いに離れるように保持されているため、この状態
において、第3金型16aに固定された支持部18aが
第2金型14aのガイド部140から上部に突出するこ
とはない。
【0013】各金型12a,14a,16aが開いてい
る状態において、第2金型14aのガイド部140内に
ある支持部18aの上面にインサート体40を載置す
る。図3は、ガイド部140内にある支持部18aにイ
ンサート体40を載置した状態の拡大断面図である。な
お、このインサート体40の直径は、第2金型14aに
設けられたガイド部140の内径より僅かに小さい。
る状態において、第2金型14aのガイド部140内に
ある支持部18aの上面にインサート体40を載置す
る。図3は、ガイド部140内にある支持部18aにイ
ンサート体40を載置した状態の拡大断面図である。な
お、このインサート体40の直径は、第2金型14aに
設けられたガイド部140の内径より僅かに小さい。
【0014】次に、第1金型12aを図2(a)の矢印
B1方向に移動させて第2金型14aに当接させ、一体
にする(図2(b)参照)。その後、一体になった第1
金型12a、及び第2金型14aを、図2(b)の矢印
B方向に移動させると、支持部18aの上面に載置され
たインサート体40は第2金型14aのガイド部140
内壁に案内されて相対的に上昇し、第1金型12aの凹
所122に押し付けられる(図2(c)参照)。この状
態において、支持部18aの肩部182は第2金型14
aの内面と面一になる。各金型12a,14a,16a
同士を固く閉じ合わせ、第1金型12a、第2金型14
a、第3金型16aの支持部18aで構成された成形空
間60内に溶融した樹脂を射出する。
B1方向に移動させて第2金型14aに当接させ、一体
にする(図2(b)参照)。その後、一体になった第1
金型12a、及び第2金型14aを、図2(b)の矢印
B方向に移動させると、支持部18aの上面に載置され
たインサート体40は第2金型14aのガイド部140
内壁に案内されて相対的に上昇し、第1金型12aの凹
所122に押し付けられる(図2(c)参照)。この状
態において、支持部18aの肩部182は第2金型14
aの内面と面一になる。各金型12a,14a,16a
同士を固く閉じ合わせ、第1金型12a、第2金型14
a、第3金型16aの支持部18aで構成された成形空
間60内に溶融した樹脂を射出する。
【0015】上記のインサート成形に使用されるインサ
ート体40として、例えば、多孔構造の不織布等のよう
に、外部から押圧されると潰れやすい素材からなるもの
であると、各金型12a,14a,16aを閉じ合わ
せ、支持部18a上面で第1金型12aの凹所122に
押し付けられたとき、インサート体40の多孔構造が押
し潰されて孔が塞がれてしまう恐れがある。
ート体40として、例えば、多孔構造の不織布等のよう
に、外部から押圧されると潰れやすい素材からなるもの
であると、各金型12a,14a,16aを閉じ合わ
せ、支持部18a上面で第1金型12aの凹所122に
押し付けられたとき、インサート体40の多孔構造が押
し潰されて孔が塞がれてしまう恐れがある。
【0016】そこで、支持部及び/又は第1金型に凹部
を設けて、インサート体に作用する押圧力を逃がすこと
が望ましい。図4は、インサート体40へ押圧力を逃が
す構造の金型の部分拡大断面図であり、図4(a)は支
持部18a’のインサート体40を載置する面の中央部
分に凹部184を設けた場合、図4(b)は第1金型1
2a’の凹所122の中央部分に凹部124を設けた場
合、図4(c)は、支持部18a’及び第1金型12
a’にそれぞれ凹所184,124を設けた場合であ
る。図4(a)に示す凹部184を設けた支持部18
a’、又は図4(b)に示す凹部124を設けた第1金
型12a’を使用すると、金型が閉じ合わされたとき、
インサート体40と支持部18a’端面、又は第1金型
12a’内面による押圧力を逃がすことができるので、
インサート体40の中心部分の多孔構造が押し潰される
ことがない。さらに、図4(c)のように、支持部18
a’及び第1金型12a’の両方に凹部184,124
を設けたものであると、インサート体40にかかる押圧
力をより効果的に逃がすことができる。
を設けて、インサート体に作用する押圧力を逃がすこと
が望ましい。図4は、インサート体40へ押圧力を逃が
す構造の金型の部分拡大断面図であり、図4(a)は支
持部18a’のインサート体40を載置する面の中央部
分に凹部184を設けた場合、図4(b)は第1金型1
2a’の凹所122の中央部分に凹部124を設けた場
合、図4(c)は、支持部18a’及び第1金型12
a’にそれぞれ凹所184,124を設けた場合であ
る。図4(a)に示す凹部184を設けた支持部18
a’、又は図4(b)に示す凹部124を設けた第1金
型12a’を使用すると、金型が閉じ合わされたとき、
インサート体40と支持部18a’端面、又は第1金型
12a’内面による押圧力を逃がすことができるので、
インサート体40の中心部分の多孔構造が押し潰される
ことがない。さらに、図4(c)のように、支持部18
a’及び第1金型12a’の両方に凹部184,124
を設けたものであると、インサート体40にかかる押圧
力をより効果的に逃がすことができる。
【0017】以上に説明した第2実施形態のインサート
成形用金型10aにおいて、第1金型12aに環状突部
120を具えることは必ずしも必要ではないが、環状突
部120を具えていると、射出した樹脂の圧力がインサ
ート体40の端部に対して直角に効果的にかけられると
いう利点がある。また、この環状突部120は、射出成
形時に、型締め方向と直交する方向にインサート体40
が移動しないように規制する位置決め機能を果たしてい
る。請求項9における「第2ガイド部」とは、この趣旨
である。
成形用金型10aにおいて、第1金型12aに環状突部
120を具えることは必ずしも必要ではないが、環状突
部120を具えていると、射出した樹脂の圧力がインサ
ート体40の端部に対して直角に効果的にかけられると
いう利点がある。また、この環状突部120は、射出成
形時に、型締め方向と直交する方向にインサート体40
が移動しないように規制する位置決め機能を果たしてい
る。請求項9における「第2ガイド部」とは、この趣旨
である。
【0018】次に、図5は、本発明の第3実施形態のイ
ンサート成形用金型100を示し、後述する各金型10
2,104,106を閉じ合わせた状態における断面図
である。このインサート成形用金型100は、第2実施
形態のものと同様に、第1金型102、第2金型10
4、及び第3金型106からなり、第3金型106は固
定され、第1金型102及び第2金型104は、第3金
型106に対して離接する方向に移動可能になってい
る。第2金型104に設けられたガイド部140’内に
は、第3金型106から突出する支持部108が受け入
れられており、各金型102,104,106が閉じ合
わされていない状態では、支持部108端面は第2金型
104のガイド部140内にある。
ンサート成形用金型100を示し、後述する各金型10
2,104,106を閉じ合わせた状態における断面図
である。このインサート成形用金型100は、第2実施
形態のものと同様に、第1金型102、第2金型10
4、及び第3金型106からなり、第3金型106は固
定され、第1金型102及び第2金型104は、第3金
型106に対して離接する方向に移動可能になってい
る。第2金型104に設けられたガイド部140’内に
は、第3金型106から突出する支持部108が受け入
れられており、各金型102,104,106が閉じ合
わされていない状態では、支持部108端面は第2金型
104のガイド部140内にある。
【0019】この実施形態のインサート成形用金型10
0に使用される支持部108は、図2に示す第2実施形
態のものと比較して突部180が短く、各金型102,
104,106が閉じ合わされて支持部108が第2金
型のガイド部140から完全に突出した状態であって
も、支持部108の突部180端面に載置したインサー
ト体40は第1金型102内面に接触しないようになっ
ている。
0に使用される支持部108は、図2に示す第2実施形
態のものと比較して突部180が短く、各金型102,
104,106が閉じ合わされて支持部108が第2金
型のガイド部140から完全に突出した状態であって
も、支持部108の突部180端面に載置したインサー
ト体40は第1金型102内面に接触しないようになっ
ている。
【0020】この実施形態のインサート成形用金型10
0では、切換レバー(図示せず。)を操作することによ
って、支持部108をマグネット化することができるよ
うにしている。支持部108をマグネット化するための
機構として、例えば、図6の斜視図に示すものがある。
図6に示すマグネット化切換機構Mは、非磁性材からな
るセパレータAを磁性材からなるヨークY,Yで挟んで
接合した本体Hと、永久磁石Bで構成されており、本体
H内に設けられた円筒状孔H1に永久磁石Bが挿入され
るようになっており、この永久磁石Bは切換レバーLに
よって回転可能である。図7は上記構成のマグネット化
切換機構Mの縦断面図である。このマグネット化切換機
構Mにおいて、図7(a)に示すように永久磁石Bの磁
極方向がセパレータAと平行の場合には、永久磁石Bの
磁気回路が本体内部で閉じられているため、永久磁石B
の磁力は本体H外部に作用しないが、図6(b)に示す
ように永久磁石Bの磁極方向がセパレータAに対して直
交している場合には、本体Hの上下に磁極が開かれるた
め、永久磁石Bの磁力は本体Hの各面に作用する。
0では、切換レバー(図示せず。)を操作することによ
って、支持部108をマグネット化することができるよ
うにしている。支持部108をマグネット化するための
機構として、例えば、図6の斜視図に示すものがある。
図6に示すマグネット化切換機構Mは、非磁性材からな
るセパレータAを磁性材からなるヨークY,Yで挟んで
接合した本体Hと、永久磁石Bで構成されており、本体
H内に設けられた円筒状孔H1に永久磁石Bが挿入され
るようになっており、この永久磁石Bは切換レバーLに
よって回転可能である。図7は上記構成のマグネット化
切換機構Mの縦断面図である。このマグネット化切換機
構Mにおいて、図7(a)に示すように永久磁石Bの磁
極方向がセパレータAと平行の場合には、永久磁石Bの
磁気回路が本体内部で閉じられているため、永久磁石B
の磁力は本体H外部に作用しないが、図6(b)に示す
ように永久磁石Bの磁極方向がセパレータAに対して直
交している場合には、本体Hの上下に磁極が開かれるた
め、永久磁石Bの磁力は本体Hの各面に作用する。
【0021】各金型102,104,106を開いた状
態で、第2金型104のガイド部140’内にある支持
部108の突部180上面に鉄等からなるインサート体
40を載置した後、ガイド部140’から支持部108
を突出させ、支持部108をマグネット化してインサー
ト体40を吸着させた状態で、各金型102,104,
106を閉じ合わせる。この実施形態のインサート成形
用金型100では、支持部108端面によってインサー
ト体40が第1金型102内面に押しつけられていなく
ても、鉄等からなるインサート体40はマグネット化し
た支持部108端部に吸着されているので、この状態で
キャビティ60内に樹脂を射出してもインサート体40
の位置がずれることがない。従って、マグネット化され
た支持部108は、射出成形時に、型締め方向と直交す
る方向にインサート体40が移動しないように規制する
位置決め機能を果たしている。従って、このマグネット
化された支持部108も、請求項9の「第2ガイド部」
に該当する。
態で、第2金型104のガイド部140’内にある支持
部108の突部180上面に鉄等からなるインサート体
40を載置した後、ガイド部140’から支持部108
を突出させ、支持部108をマグネット化してインサー
ト体40を吸着させた状態で、各金型102,104,
106を閉じ合わせる。この実施形態のインサート成形
用金型100では、支持部108端面によってインサー
ト体40が第1金型102内面に押しつけられていなく
ても、鉄等からなるインサート体40はマグネット化し
た支持部108端部に吸着されているので、この状態で
キャビティ60内に樹脂を射出してもインサート体40
の位置がずれることがない。従って、マグネット化され
た支持部108は、射出成形時に、型締め方向と直交す
る方向にインサート体40が移動しないように規制する
位置決め機能を果たしている。従って、このマグネット
化された支持部108も、請求項9の「第2ガイド部」
に該当する。
【0022】上記のインサート成形用金型10a,10
0では、各金型が開いた状態において、支持部18a,
18a’,108が第2金型14に設けられたガイド部
140’内に深く没入し、インサート体の没入量も大き
くなっているが、このようにする必要は、必ずしもな
い。図8は、インサート体の没入量が小さい場合のイン
サート成形用金型を示し、図8(a)は各金型を開いた
状態、図8(b)は各金型を閉じ合わせた状態における
部分拡大断面図である。なお、図8では、第1金型及び
第3金型の図示を省略し、図2に示す第2実施形態のも
のと同一の符号を付した。
0では、各金型が開いた状態において、支持部18a,
18a’,108が第2金型14に設けられたガイド部
140’内に深く没入し、インサート体の没入量も大き
くなっているが、このようにする必要は、必ずしもな
い。図8は、インサート体の没入量が小さい場合のイン
サート成形用金型を示し、図8(a)は各金型を開いた
状態、図8(b)は各金型を閉じ合わせた状態における
部分拡大断面図である。なお、図8では、第1金型及び
第3金型の図示を省略し、図2に示す第2実施形態のも
のと同一の符号を付した。
【0023】図8(a)に示すように、各金型が開いて
いる状態において、支持部18aの突部180上面と第
2金型上面との距離Lは、インサート体40の厚みTよ
りも小さいので、インサート体40は、一部が第2金型
14a外部に突出した状態で支持部18端面に載置され
る。その後、各金型を閉じ合わせた後、図8(b)に示
すように、支持部18aをガイド部140’に対して相
対的に上昇させて、インサート体49をガイド部140
の外へ移動させ、第1金型(図示省略。)と第2金型で
形成される成形空間内に位置させる。この場合、ガイド
部140’は、インサート体40挿入時の位置決めとな
り金型の型締め方向と直交する方向へのインサート体4
0の移動を規制する機能を果たしているものであり、イ
ンサート体40がガイド部140’の内壁を摺動する場
合の案内をしているのではないと見ることができる。従
って、この場合の「ガイド部」140’は、インサート
体40との関係では、形状的には「凹溝」と表現するこ
ともできる。
いる状態において、支持部18aの突部180上面と第
2金型上面との距離Lは、インサート体40の厚みTよ
りも小さいので、インサート体40は、一部が第2金型
14a外部に突出した状態で支持部18端面に載置され
る。その後、各金型を閉じ合わせた後、図8(b)に示
すように、支持部18aをガイド部140’に対して相
対的に上昇させて、インサート体49をガイド部140
の外へ移動させ、第1金型(図示省略。)と第2金型で
形成される成形空間内に位置させる。この場合、ガイド
部140’は、インサート体40挿入時の位置決めとな
り金型の型締め方向と直交する方向へのインサート体4
0の移動を規制する機能を果たしているものであり、イ
ンサート体40がガイド部140’の内壁を摺動する場
合の案内をしているのではないと見ることができる。従
って、この場合の「ガイド部」140’は、インサート
体40との関係では、形状的には「凹溝」と表現するこ
ともできる。
【0024】なお、この場合、各金型を閉じ合わせたと
き、支持部18aの肩部が第2金型14aの内面と面一
になるようにすることもあるのは当然である。
き、支持部18aの肩部が第2金型14aの内面と面一
になるようにすることもあるのは当然である。
【0025】このインサート成形用金型において、各金
型を閉じ合わせたとき、支持部18a端面に載置された
インサート体40が第1金型12a内面に押し付けられ
るものであっても、インサート体40が第1金型12a
内面に接触しないものであってもよい。なお、インサー
ト体40が磁性体からなり、且つ、第1金型12aに接
触しない場合には、図5乃至図7に示した実施形態のよ
うに、支持部18aをマグネット化する機構Mを具えて
いると、インサート体40を保持し、位置決めを確実に
行なうことができる。
型を閉じ合わせたとき、支持部18a端面に載置された
インサート体40が第1金型12a内面に押し付けられ
るものであっても、インサート体40が第1金型12a
内面に接触しないものであってもよい。なお、インサー
ト体40が磁性体からなり、且つ、第1金型12aに接
触しない場合には、図5乃至図7に示した実施形態のよ
うに、支持部18aをマグネット化する機構Mを具えて
いると、インサート体40を保持し、位置決めを確実に
行なうことができる。
【0026】なお、以上に説明したインサート成形用金
型10,10a,100,において、どの金型を固定し
どの金型を移動させるかは、相対的問題に過ぎない。
型10,10a,100,において、どの金型を固定し
どの金型を移動させるかは、相対的問題に過ぎない。
【0027】また、上記の説明では平板状のインサート
体40が取付けられた樹脂製品を製造するための金型1
0,10a,100について図示したが、製造する樹脂
製品、及びインサート体40の形状に応じて、各金型の
形状が変更されることは言うまでもない。
体40が取付けられた樹脂製品を製造するための金型1
0,10a,100について図示したが、製造する樹脂
製品、及びインサート体40の形状に応じて、各金型の
形状が変更されることは言うまでもない。
【0028】さらに、図2乃至図4に示す第2実施形態
のインサート成形用金型10aにおいて、支持部18
a,18a’を第1金型12a,12a’及び第2金型
14aに対して出没させ、第1金型12a,12a’内
面に支持部18a,18a’端面を押圧させることがで
きれば、必ずしも、第3金型16aのような全体的形状
にする必要はない。
のインサート成形用金型10aにおいて、支持部18
a,18a’を第1金型12a,12a’及び第2金型
14aに対して出没させ、第1金型12a,12a’内
面に支持部18a,18a’端面を押圧させることがで
きれば、必ずしも、第3金型16aのような全体的形状
にする必要はない。
【0029】本発明のインサート成形方法、及び本発明
のインサート成形用金型10,10a,100の場合、
第2金型14,14a,104に設けられるガイド部1
40,140’の横断面は、インサート体40の横断面
とほぼ同じ大きさ、及び形状であればよい。このよう
に、ガイド部140,140’の横断面形状とインサー
ト体40の横断面形状がほぼ同じであれば、ガイド部1
40,140’においてインサート体40の位置ずれが
規制されるので、インサート体40が厚みのあるもの
や、複雑な形状のものであっても正確に位置決めするこ
とができる。
のインサート成形用金型10,10a,100の場合、
第2金型14,14a,104に設けられるガイド部1
40,140’の横断面は、インサート体40の横断面
とほぼ同じ大きさ、及び形状であればよい。このよう
に、ガイド部140,140’の横断面形状とインサー
ト体40の横断面形状がほぼ同じであれば、ガイド部1
40,140’においてインサート体40の位置ずれが
規制されるので、インサート体40が厚みのあるもの
や、複雑な形状のものであっても正確に位置決めするこ
とができる。
【0030】
【発明の効果】本発明のインサート成形方法、及びイン
サート成形用金型によると、インサート体をいずれかの
金型のガイド部に挿入するだけで、確実にインサート体
の位置決めができるという効果を奏する。また、インサ
ート体が載置される支持部がガイド部に対して摺動可能
になっている構成では、インサート体は、ガイド部の内
壁に案内されながら相対的に移動するので、移動に際し
て位置がずれることがない。
サート成形用金型によると、インサート体をいずれかの
金型のガイド部に挿入するだけで、確実にインサート体
の位置決めができるという効果を奏する。また、インサ
ート体が載置される支持部がガイド部に対して摺動可能
になっている構成では、インサート体は、ガイド部の内
壁に案内されながら相対的に移動するので、移動に際し
て位置がずれることがない。
【図1】 本発明の第1実施形態のインサート成形用金
型を示し、(a)は金型を開いた状態の断面図、(b)
は金型を閉じた状態の断面図、(c)は(a)における
c−c線断面図。
型を示し、(a)は金型を開いた状態の断面図、(b)
は金型を閉じた状態の断面図、(c)は(a)における
c−c線断面図。
【図2】 本発明の第2実施形態のインサート成形用金
型を示し、(a)は金型を開いた状態、(b)は(a)
において第2金型が上昇した状態、(c)は各金型を閉
じ合わせた状態の断面図。
型を示し、(a)は金型を開いた状態、(b)は(a)
において第2金型が上昇した状態、(c)は各金型を閉
じ合わせた状態の断面図。
【図3】 図2(a)の拡大断面図。
【図4】 インサート体との接触を低減させた金型を示
し、(a)は支持部のインサート体を載置する面に凹部
を設けたもの、(b)は第1金型の凹所に凹部を設けた
もの、(c)は、支持部及び第1金型に凹所を設けたも
のの部分拡大断面図。
し、(a)は支持部のインサート体を載置する面に凹部
を設けたもの、(b)は第1金型の凹所に凹部を設けた
もの、(c)は、支持部及び第1金型に凹所を設けたも
のの部分拡大断面図。
【図5】 本発明の第3実施形態のインサート成形用金
型において、各金型を閉じ合わせた状態の断面図。
型において、各金型を閉じ合わせた状態の断面図。
【図6】 図5のインサート成形用金型に使用されるマ
グネット化切換機構の斜視図。
グネット化切換機構の斜視図。
【図7】 図6のマグネット化切換機構の縦断面図であ
り、(a)は永久磁石の磁力が本体外部に作用しない場
合、(b)は永久磁石の磁力が本体の各面に作用する場
合を示す。
り、(a)は永久磁石の磁力が本体外部に作用しない場
合、(b)は永久磁石の磁力が本体の各面に作用する場
合を示す。
【図8】 各金型が開いた状態で支持部端面と第2金型
内面との距離を小さくしたものを示し、(a)は各金型
を開いた状態、(b)は各金型を閉じ合わせた状態の部
分拡大断面図。
内面との距離を小さくしたものを示し、(a)は各金型
を開いた状態、(b)は各金型を閉じ合わせた状態の部
分拡大断面図。
10,10a,100:金型 12,12a,12’,12a’,102:第1金型 14,14a,104:第2金型 16,16a,106:第3金型 120:環状突部(第2ガイド部) 140,140’:ガイド部 184,124:凹部 18,18a,18a’,108:支持部 40:インサート体
Claims (9)
- 【請求項1】 金型内にインサート体を保持させた後、
溶融した樹脂を射出して、樹脂製品と前記インサート体
とを一体成形するインサート成形方法であって、 前記金型は第1金型及び第2金型からなり、 前記第1金型又は第2金型の一方に、前記インサート体
挿入時の位置決めとなり前記両金型の型締め方向と直交
する方向への前記インサート体の移動を規制するガイド
部が設けられており、 前記ガイド部に前記インサート体を挿入した後、型締め
し、前記両金型間に形成されたキャビティ内に樹脂を射
出することを特徴とする、 インサート成形方法。 - 【請求項2】 金型内にインサート体を保持させた後、
溶融した樹脂を射出して、樹脂製品と前記インサート体
とを一体成形するインサート成形方法であって、 前記金型は第1金型、第2金型、及び第3金型からな
り、 前記第3金型に、前記インサート体を載置する支持部が
突設され、 前記第2金型に、前記インサート体挿入時の位置決めと
なり前記各金型の型締め方向と直交する方向への前記イ
ンサート体の移動を規制するガイド部が設けられ、 前記第2金型のガイド部に、前記第3金型の支持部が摺
動可能に受入れられており、 前記ガイド部内の前記支持部上に前記インサート体を載
置した後、前記支持部を相対的に移動させることによ
り、前記インサート体を前記ガイド部の外に移動させ、
前記各金型を型締めし、前記各金型によって形成される
成形空間に樹脂を射出することを特徴とする、 インサート成形方法。 - 【請求項3】 前記ガイド部の外は前記成形空間内であ
る、請求項2のインサート成形方法。 - 【請求項4】 第1金型及び第2金型からなり、 前記第1又は第2金型の一方が、前記インサート体挿入
時の位置決めとなり前記両金型の型締め方向と直交する
方向への前記インサート体の移動を規制するガイド部を
有し、 前記第1又は第2金型の一方が、前記インサート体の支
持部を有することを特徴とする、 インサート成形用金型。 - 【請求項5】 第1金型、第2金型、及び第3金型から
なり、 前記第3金型に、前記インサート体を載置する支持部が
突設され、 前記第2金型に、前記インサート体挿入時の位置決めと
なり前記各金型の型締め方向と直交する方向への前記イ
ンサート体の移動を規制するガイド部が設けられ、 前記第2金型のガイド部に、前記第3金型の支持部が摺
動可能に受入れられ、 前記支持部端面に前記インサート体が載置されることを
特徴とする、インサート成形用金型。 - 【請求項6】 前記第1金型の前記インサート体を受け
入れる箇所に環状突部が設けられている、請求項5のイ
ンサート成形用金型。 - 【請求項7】 前記第1金型の前記インサート体が押し
付けられる箇所に凹部が設けられている、請求項4から
6のいずれかのインサート成形用金型。 - 【請求項8】 前記支持部の前記インサート体を載置す
る面の中央部分に凹部が設けられている、請求項4から
7のいずれかのインサート成形用金型。 - 【請求項9】 射出成形時の前記インサート体の移動を
規制する第2ガイド部をさらに有する、請求項4から8
のいずれかのインサート成形用金型。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26198499A JP2001079880A (ja) | 1999-09-16 | 1999-09-16 | インサート成形方法、及び該方法に使用される金型 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26198499A JP2001079880A (ja) | 1999-09-16 | 1999-09-16 | インサート成形方法、及び該方法に使用される金型 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001079880A true JP2001079880A (ja) | 2001-03-27 |
Family
ID=17369396
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26198499A Pending JP2001079880A (ja) | 1999-09-16 | 1999-09-16 | インサート成形方法、及び該方法に使用される金型 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001079880A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011530431A (ja) * | 2008-08-12 | 2011-12-22 | ストラ エンソ オーワイジェイ | 段ボール製容器の深さを変えるための金型システム |
KR20120013309A (ko) * | 2009-03-30 | 2012-02-14 | 쌩-고벵 글래스 프랑스 | 자화에 의하여 제 자리에 유지되는 금속 삽입물을 갖는 플라스틱 부품을 몰딩하는 방법, 몰딩 디바이스 및 상기 삽입물을 고정하기 위한 자석의 사용 |
CN103459118A (zh) * | 2011-04-01 | 2013-12-18 | 矢崎总业株式会社 | 用于树脂成型产品的成型模具和成型方法 |
CN108437348A (zh) * | 2018-03-28 | 2018-08-24 | 上海戈冉泊精模科技有限公司 | 一种强磁吸铁质嵌件装置 |
-
1999
- 1999-09-16 JP JP26198499A patent/JP2001079880A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011530431A (ja) * | 2008-08-12 | 2011-12-22 | ストラ エンソ オーワイジェイ | 段ボール製容器の深さを変えるための金型システム |
KR20120013309A (ko) * | 2009-03-30 | 2012-02-14 | 쌩-고벵 글래스 프랑스 | 자화에 의하여 제 자리에 유지되는 금속 삽입물을 갖는 플라스틱 부품을 몰딩하는 방법, 몰딩 디바이스 및 상기 삽입물을 고정하기 위한 자석의 사용 |
JP2012521911A (ja) * | 2009-03-30 | 2012-09-20 | サン−ゴバン グラス フランス | 磁気によって金属インサートが所定位置に保持されるプラスチック部品の成型プロセス、成型装置、および前記インサートを固定するための磁石の使用 |
KR101683063B1 (ko) * | 2009-03-30 | 2016-12-07 | 쌩-고벵 글래스 프랑스 | 자화에 의하여 제 자리에 유지되는 금속 삽입물을 갖는 플라스틱 부품을 몰딩하는 방법, 몰딩 디바이스 및 상기 삽입물을 고정하기 위한 자석의 사용 |
CN103459118A (zh) * | 2011-04-01 | 2013-12-18 | 矢崎总业株式会社 | 用于树脂成型产品的成型模具和成型方法 |
CN108437348A (zh) * | 2018-03-28 | 2018-08-24 | 上海戈冉泊精模科技有限公司 | 一种强磁吸铁质嵌件装置 |
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