JP2001079541A - 水処理器用フィルター - Google Patents
水処理器用フィルターInfo
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Abstract
し、しかも中空糸膜の寿命を延ばすことで濁度除去能力
が向上できる水処理器用フィルターを提供することにあ
る。 【解決手段】 水処理器用フィルター1において、第1
フィルター2が60−100メッシュパス粒状活性炭及
び100メッシュパス粉末活性炭を1対1から4対1の
割合で混合し、メルトインデックスが1.1〜2.3g
/10min(ASTM D1238、190℃、15
kg Load)である高分子からなる重合体結合材を
用いて固めたものであり、第2フィルター3には中空糸
膜を用いた。
Description
道の蛇口や水道管から水道水を取り込み内部のフィルタ
ーなどを通すことによって水中の汚染物質を除去する水
処理器に用いるフィルターであり、より詳しくは、活性
炭をより効率よく使うことによって従来と同じ処理能力
を持ちながらコンパクトサイズにすることが可能であ
り、水処理能力や性能に優れたフィルターに関する。
や清水器と呼ばれる水処理器の交換カートリッジフィル
ターは、粒状の活性炭で残留塩素や有機物を吸着除去
し、中空糸膜でミクロサイズの汚れ、赤サビや細菌など
を取る構造を有しているのが一般的である。
なるカートリッジ内に活性炭の部屋と中空糸膜の部屋と
にそれぞれを収納配置し、水をカートリッジ内に導入し
て活性炭の部屋へ送ってカルキ臭やカビ臭などをとり、
次いで中空糸の部屋へ送り、活性炭で取り除けなかった
ものを除去するというものが挙げられる(例えば、特開
平10−85729号公報)。
の容器からなるカートリッジの中心に配置してその外周
側に活性炭を配置して、外周側から水を流し、活性炭の
層を通過させた後、中空糸膜を通過させて処理済の水を
カートリッジから出すという構造のものも使用されてい
る(特開平8―71541号公報)。
が通過せず水のみが通過するような小径の孔を有する膜
に仕切られた部屋の中に粒状で蓄えられた状態で用いら
れるものであった。
プラスチック・マトリックス内に活性炭粒子をトラップ
した水処理器が開示されている。多孔質プラスチック・
マトリックス中に活性炭を分散させることによって小さ
な粒径の活性炭を使用できるようにしたものである。
リマーで活性炭を固めたフィルターで、しかもそのポリ
マーとして1.0g/10min未満(ASTM D1
238、190℃、15kg Load)である低メル
トインデックスのポリマーを用いたものが開示されてい
る。
0−85729号公報や特開平8―71541号公報に
開示されたような構造のフィルターでは、活性炭では主
に塩素を除去し、細かな汚れや濁りなどを中空糸膜にお
いて除去するのであるが、活性炭を通過する際に細かな
汚れがほとんど除去されないことから中空糸の目が詰ま
りやすく寿命が短いのが現状であった。
の層中を通過するときに、自然と水みちがついてしま
い、活性炭を部分的にしか使うことができないので、塩
素などを除去する性能の寿命が短くなってしまうことに
なる。
4753728号公報では多孔質プラスチック・マトリ
ックス中に活性炭を分散させて固化したフィルターを用
いている。このような構造にすることによって、より粒
径の小さな活性炭を使うことができるので効率がよくな
り、しかもフィルター全体に水の流れるようにすること
ができることから、活性炭による塩素などの除去性能を
長持ちさせることが可能である。
けでは水中のこまかな汚れが十分に除去できず、濁りの
多い水の場合に十分な浄水性能が得られないという問題
がある。また、蛇口直結型水処理器のフィルターとして
使用するということについてはなんら開示されていな
い。
は、軽量でしかも小型であることが求められるが、活性
炭をプラスチック内に分散させたような構造のフィルタ
ーの場合、小型にすると塩素などの除去性能が十分に得
られないという欠点があった。また、蛇口直結型水処理
器の場合、通常2.0〜3.0L/min程度の流量を
必要とするが、塩素などの除去性能を上げるため、粉末
状の活性炭を使用すると流量が十分に得られないといっ
た問題があることがわかった。
除去性能が長期にわたって維持でき、しかも細かな汚れ
や濁りも除去することができ、また、蛇口直結型水処理
器のような活性炭の使用量やサイズが制限される用途に
おいても、浄水性能が高く、しかも十分な流量が得られ
る水処理器用フィルターの提供を目的とする。
するために本発明の請求項1では、水から汚染物質を除
去するための水処理器用フィルターにおいて、活性炭を
高分子量で低メルトインデックスの重合体結合材で固化
した多孔質の第1フィルターと中空糸膜からなる繊維状
の第2フィルターからなり、水を、第1フィルターを通
した後に第2フィルターを通すことによって水処理を行
うことを特徴とする。
らなる第1フィルターと、中空糸膜からなる第2フィル
ターを併用することによって、塩素の除去や汚れや濁り
などを除去する性能も高く、しかも中空糸を長持ちさせ
る事ができる水処理器用フィルターを提供することがで
きる。
ーの外層側に、第2フィルターが内層側に配置されてお
り、第1フィルターの外側面から水を供給し第1フィル
ターを通した後に、内層側の第2フィルターを通すこと
によって水処理を行う水処理器用フィルターとしてい
る。
ィルターにおいて外側面という広い面積で水を取り込む
ことができるので流量を得やすいということができる点
で有利である。
側面には濾過層を被覆するとともに、頂面および底面に
は前記フィルター本体と水密性をもって接している不透
水性キャップを配置しており、底面のキャップには排水
孔を設けてなる水処理器用フィルターとしている。
濾過層で大きなサイズのゴミを取り除くことができるの
で第1フィルターの目詰まりを防止し、寿命を延ばすこ
とができる。
に配置された第1フィルターと下層に配置された第2フ
ィルターからなり、上層の第1フィルターから水を供給
し、第1フィルターを通した後に、下層の第2フィルタ
ーを通すことによって水処理を行う水処理器用フィルタ
ーである。
し、上下方向の水の流れを用いることによって、フィル
ター全域が効率よく使用することができるため、高い浄
水性能を得ることができる。
合体結合材としてメルトインデックスが、1.1〜2.
3g/10min(ASTM D1238、190℃、
15kg Load)の高分子量多孔質ポリマーを使用
する水処理器用フィルターとしている。
デックスのものを用いることによって、活性炭を固化す
る際に重合体結合材が液状に溶融せず活性炭を覆ってし
まうことがないので、適度にバインダーとして働かせる
ことができ、しかもより少ない量の重合体結合材で活性
炭を固めることができる。そのためフィルター中に含ま
れる活性炭の量を多くすることができ、水を処理する性
能を向上させることができる。
性炭として、60−100メッシュパス粒状活性炭及び
100メッシュパス粉末活性炭を1対1〜4対1の割合
で混合したものを用いた水処理器用フィルターとしてい
る。
を混合して用いることによって、活性炭による塩素や汚
れなどを除去する性能を十分なものに保持すると同時
に、十分な流量を得ることができる。
重合体結合材を10〜25重量%配合しており、かつ密
度が0.5〜0.65g/cm3である水処理器用フィ
ルターとしている。
と重合体結合材との混合比や、成形する際の圧力のかけ
方にも左右されることになる。固化した第1フィルター
の密度を0.5〜0.65g/cm3の範囲内に設定す
ることによって、水処理器用フィルターとして使用する
のに十分な水の流量を確保することができ、かつ十分に
水の汚れを取り除くこともできる。
直結型水処理器に用いるフィルターである水処理器用フ
ィルターとしている。
重合体結合材で固化した多孔質のフィルターを用いるこ
とによって、フィルター内に水みちを作ってしまうこと
がなく、全体に水の流れを行き渡らせることができ、蛇
口直結型の水処理器のようにサイズの制限のあるもので
あっても高い性能を得ることができる。
ターの例を示す下方斜視図であり、図2は図1における
A−A断面図、図3は水処理器用フィルターを用いる蛇
口直結型水処理器の断面図である。
ば図3に示すような水処理器Sにカートリッジとして装
着使用するもので、活性炭を高分子量で低メルトインデ
ックスの重合体結合材で固化した多孔質性の第1フィル
ターと中空糸膜からなる繊維状の第2フィルターからな
り、水を、第1フィルターを通した後に第2フィルター
を通すことによって水処理を行うよう構成されたもので
ある。
らなる第1フィルターと、中空糸膜からなる第2フィル
ターを併用することによって、塩素の除去や汚れや濁り
を除去する性能も高く、しかも中空糸を長持ちさせる事
ができる水処理器用フィルターを提供することができ
る。
な構造としては例えば図1、図2に示すように、45〜
50mmφ×90〜100mm程度のサイズを有する円
筒形状で2層構造となっており、外層側には活性炭を重
合体結合材で固化した多孔質性の第1フィルター2と、
該第1フィルター2の内層側に中空糸膜にて構成された
第2フィルター3を配置した構造となっている。
覆されており、頂面及び底面部分には、キャップ5がか
ぶさっており、前記第1フィルター2とキャップ5とは
融着や接着などの手段で水密性をもって一体的に接続さ
れている。底面側に配置したキャップ5には前記孔5に
相当する位置に排水孔5aを設けており、第2フィルタ
ーを通過した水が排水孔5aから排出されるようになっ
ている。第1フィルター2とキャップ5が水密性をもっ
て接続されているので、第1フィルター2とキャップ5
の隙間から処理前の水が排水孔5aに第1フィルター2
を通らずに流れ込むことを防止できる。
ィルター2の円筒の中心軸位置に15〜25mmφ程度
の径の孔6を有し、該孔6には中空糸膜からなる第2フ
ィルター6が配置されている。
に取りつけたときの水の流れは、第1フィルター2の外
側面に配置した濾過層4側から、水を取り込み、濾過層
4で大きなごみを取った後、第1フィルター2を通過さ
せて残留塩素や有機物などを吸着除去するとともに小さ
な汚れを除去し、孔6内に湧き出した水は中空糸膜から
なる第2フィルター3にて更に細かな汚れが除去され、
水処理器Sの浄水口Jから出されるという行程で処理が
行われる。
ィルター11は、図4に示すような水処理器Sにカート
リッジとして装着使用するものである。構造としては図
4に示すように活性炭を重合体結合材で固化した45〜
50mmφ×45〜50mm程度のサイズを有する円筒
形の第1フィルター12が上層に配置され、下層には中
空糸膜からなる第2フィルター13が配置されている。
面を濾過層14で被覆するとともに、頂面及び底面部分
にキャップ15がかぶさっており、前記濾過層14と一
体化されており、底面側のキャップ15には排水孔15
aが設けられていて第1フィルター12を通過した水は
この排水孔15aから次ぎの第2フィルター13に送ら
れる。
らなる第2フィルター13が配置され、第1フィルター
12と水密性をもって一体的に接続されており、第1フ
ィルター12からの水が全部第2フィルター13に送ら
れることになる。
12の外側面から供給され、第1フィルター12を通過
した後に、その下層に配置した第2フィルター13を通
過することになる。第1フィルター12からの水は全部
が第2フィルター13の上端から供給されて下端から排
出されることになるので第2フィルター13を全域に渡
って効率よく使用することができ、より浄水性能を高め
ることができる。
みは外側面に限られるものではなく、頂面に濾過層14
を配置して頂面からとりこむようにすることも可能であ
る。そうすることによって、第1フィルター12の全域
が有効に使用することができ、浄水性能も向上すること
になる。
処理器Sには、例えば図3に示すように浄水口Jと原水
口Gを備えており、水の流れを矢印で示すように水道W
から供給された水を切替レバーCなどによって、処理を
行う経路へ水を誘導して処理した水を出す場合と、何も
処理せずそのまま通過させて原水で出す場合を切りかえ
ることができるようになっている。そして、処理する場
合には、前記のような行程で処理されることになる。
用いる第1フィルター2、12は活性炭を重合体結合材
で固化した多孔質成形体であり、重合体結合材としては
低メルトインデックスの高分子量多孔質ポリマーを用い
る。
いることができ、60メッシュパス未満であると、重合
体結合材で活性炭を固めることが困難になることと、第
1フィルター2、12中の空隙が大きくなりすぎて活性
炭に接触することなく第1フィルター2、12を通過し
てしまう水が多くなるので塩素や汚れなどを除去する性
能が悪くなるので好ましくない。
る重合体結合材と活性炭における更に好ましい形態とし
て、粒子の大きいもの及び粒子の小さいものの2種類の
活性炭を用い、粒径の大きい第1の活性炭としては60
−100メッシュパスの粒状活性炭を用い、粒径の小さ
い第2の活性炭としては100メッシュパスの粉末活性
炭を用いる。そして粒径の大きい活性炭と粒径の小さい
活性炭を1対1から4対1の割合で混合し、このような
活性炭を低メルトインデックスの重合体結合材で固化す
る。
炭を前記のような比率で混ぜて使用することによって、
60−100メッシュパスの粒状活性炭同士の隙間に適
当に100メッシュパス以上の粉末状活性炭が存在し、
塩素などの除去性能と十分な流量が長期に渡って得られ
るという能力を兼ね備えた第1フィルター2、12を得
ることができる。
シュパス未満のものを用いると、やはり重合体結合材で
活性炭を固めることが困難になることと、第1フィルタ
ー2、12中の空隙が大きくなりすぎて活性炭に接触す
ることなく第1フィルター2、12を通過してしまう水
が多くなるので水の塩素などの除去性能が悪くなるので
好ましくない。
パスよりも細かい、例えば300メッシュパス以上の活
性炭を用いると第1フィルター2、12の空隙部分が少
なくなってしまい十分な流量が得られなくなるので好ま
しくない。
としては、水処理器のフィルターとしての用途として問
題なく使用できるために無毒性であることが必要になる
とともに、単体で成形した場合に多孔質体を形成しやす
い樹脂であることが好ましい。具体的には分子量が数十
万〜数百万程度の超高分子量ポリエチレンで原料の粒子
径が約100μm、カサ密度0.3g/cm3未満の樹
脂であって、メルトインデックスが、1.1〜2.3g
/10min(ASTM D1238、190℃、15
kg Load)であるものが挙げられる。
1.1g/10min(ASTMD1238、190
℃、15kg Load)未満であると、フィルター成
形時の流れが悪く、活性炭を固めるためには、重合体結
合材の量を多くしなければならない。そうするとフィル
ター内に占める活性炭の量が少なくなるので、水を処理
する性能は低くなってしまう。
スが、2.3g/10min(ASTM D1238、
190℃、15kg Load)をこえると、フィルタ
ー成形時に溶融したポリマーが活性炭の細孔部を覆って
しまい、水が活性炭を通過できなくなるので好ましくな
い。
ックスを有するポリマーであることによって高温におい
て適度な粘度であるがゆえ、活性炭ブロック成形時に溶
融したポリマーが活性炭の細孔部を覆ってしまうことが
ない。また多孔質体を形成することは活性炭ブロックの
フィルター機能を損なわない有効な結合材である。
合は活性炭に対して重合体結合材を10から25重量%
配合し、かつ第1フィルター2、12の密度が0.5〜
0.65g/cm3を有したものとすることによって、
例えば、蛇口直結型水処理器では、通常必要とされる動
水圧0.1MPaにて2.0L/minを上回る流量を
確保することが可能である。
0重量%未満であると活性炭を固化することが困難とな
り、25重量%を超えると重合体結合材が活性炭の表面
を覆う部分が多くなりすぎて、活性炭を有効に使用する
ことができなくなるので好ましくない。
密度が0.5g/cm3未満になると剛性が低くなって
しまい、フィルターが脆く崩れやすいので好ましくな
い。0.65g/cm3を超えると硬め過ぎとなって第
1フィルター2、12の空隙がすくなく十分な流量を得
ることができなくなるので好ましくない。
に、水の汚れや塩素などを除去できるような添加物を別
途混入してもよい。
は、次のような方法が挙げられる。所定量の活性炭と重
合体結合材を混合し、金型に充填後200℃前後の温度
にて所定時間加熱、圧縮し、冷却することによってフィ
ルター2、12を作成することができる。前記の加熱後
に圧縮量を調整することによって、第1フィルター2、
12の密度を上記のような0.5〜0.65g/cm3
の範囲内に調整することができる。
る活性炭を所定の比率で混合し、しかも重合体結合材の
メルトインデックスも前記のような所定の範囲のものを
用いて活性炭との割合も所定範囲とすることによって、
活性炭により水の塩素などの除去する効果が大きく、し
かも流量の面でも十分な流量を確保することができる。
ここで殆どの汚れが除去されるため、最後の処理工程で
ある中空糸膜フィルターへの目詰まりを軽減し、寿命を
延ばし、蛇口直結型水処理器のようにフィルターの重さ
や大きさが制限されたような状態においても十分な性能
と能力を持ったフィルターを提供することができる。
1次フィルターの役割を果たし、第1フィルターの早期
目詰まりを防止することができる。この濾過層4、14
では仮に球形のものだとするとサイズが5μmφ相当以
上のものを除去することができればよく、不織布、織布
などの繊維材などを用いることができ、不織布を用いる
場合は3デニール程度の繊維径を用いた厚み0.5mm
程度のものを用いることができ、目付量でいえば50〜
100g/m3程度である。
中央部に長手方向に連続する中空孔を有するとともに、
中空孔を取り囲む壁は0.01〜5μm程度の細孔を有
する多孔質で中空の糸であり、素材としては、ポリビニ
ルアルコール、ポリアクリロニトリル、ポリ塩化ビニ
ル、ポリエチレン、ポリプロピレン、4−メチル−1−
ペンテン、ポリエステル、ポリアミド、ポリスルホン、
セルロース誘導体などからなっている。通常、U字形の
中空糸束を円筒形容器に収納固定して用いられるが、本
発明においても第2フィルターとしてそのようなものを
用いることができる。また、通常用いられる中空糸膜の
空隙率は20〜90%程度である。
器の形態に関係なく蛇口直結型、据え置き型、予め台所
の流し台などに組みこんだビルトイン型、携帯型にでも
適用することができる。蛇口直結型のような重量やサイ
ズ的に制限がある場合でも十分な浄水の性能とともに十
分な流量を得ることができ、効果が顕著であると言え
る。
ィルター以外に、浄水効果を有する第3のフィルターと
組み合わせて用いることも本発明に含まれるものであ
る。
て本発明の効果を確認した。
活性炭及び100メッシュパス粉末活性炭を2.5:1
の割合で混合し、重合体結合材として1.5g/10m
in(ASTMD1238、190℃、15kgLoa
d)高分子量多孔質ポリマー(Ticona Gmbh
製、HostalenGUR2105 )を15重量%
配合し、所定の金型にて200℃で1時間加熱後冷却
し、圧縮量を調整し、固化した状態で密度が0.55g
/cm3となるような外径φ45×内径φ18×長さ9
2Lの活性炭ブロックからなる第1フィルターを成形
し、内部層に中空糸膜からなる第2フィルターを配置
し、外側面を不織布で巻き、その頂面と底面に不透水性
のポリエチレン樹脂からなるキャップを被せた。底面の
キャップには排水孔を開けている。その得られた水処理
器用フィルターにて、家庭用浄水器試験方法(JIS
S 3201 :1999)もしくは、浄水器(JWW
A S 102:1998)に準じて初期濾過流量、及
び残留塩素と濁度の除去能力の評価を実施した。
状活性炭及び100メッシュパス粉末活性炭を2対1の
割合で混合し、重合体結合材として1.5g/10mi
n(ASTM D1238、190℃、15kgLoa
d)高分子量多孔質ポリマー(Ticona Gmbh
製、HostalenGUR2105 )を15重量%
配合し、所定の金型にて200℃で1時間加熱後冷却
し、圧縮量を調整し、固化した状態で密度が0.55g
/cm3となるような外径φ45×内径φ11×長さ6
0Lの活性炭ブロックを成形し、外側面を不織布で巻
き、その頂面と底面に不透水性のポリエチレン樹脂から
なるキャップを被せた第1フィルターを作製して、その
下部にに中空糸膜からなる第2フィルターを配置した水
処理器用フィルターを得た。その得られた水処理器用フ
ィルターにて、家庭用浄水器試験方法(JIS S32
01 :1999)もしくは、浄水器(JWWA S
102 :1998)に準じて初期濾過流量、及び残留
塩素と濁度の除去能力の評価を実施した。
状活性炭及び100メッシュパス粉末活性炭を5対1の
割合で混合し、その他は実施例1と同様に水処理器用フ
ィルターを成形し、実施例1と同様の方法にて評価を実
施した。
状活性炭及び100メッシュパス粉末活性炭を1対2の
割合で混合し、その他は実施例1と同様に水処理器用フ
ィルターを成形し、実施例1と同様の方法にて評価を実
施した。
らなるフィルターと下部に配置した中空糸膜からなるフ
ィルターの2種類を組み合わせたフィルターであって、
60−100メッシュパスの粒状活性炭を充填した層と
約0.1ミクロン孔径を有するポリエチレン製中空糸膜
の構造であって、それらのフィルターにしめる容積は約
半々である実施例とほぼ同等の大きさの水処理器用フィ
ルターを使用し、実施例1と同様の方法にて評価を実施
した。
用い、中空糸膜からなる第2フィルターを配置しなかっ
た以外は実施例1と同じ条件で水処理器用フィルターを
作製し、実施例1と同様の方法にて評価を実施した。
の80%を除去、維持できるまでに濾過された総濾過水
量である。また、濁度においては、フィルターの目詰ま
りにより流量が1.0L/minを下回った時点でも評
価終了としている。(残留塩素除去能力評価の原水は2
ppm、濁度除去能力評価の原水は10度)実施例1、
2では比較例1より残留塩素除去能力が大幅にアップさ
れているのが確認でき、かつ濁度除去能力もアップされ
ている。実施例3では、残留塩素除去能力において比較
例1には及ばないが初期処理流量、濁度除去能力におい
て優れている。
能力では劣っているが、残留塩素除去能力において優れ
ていることがわかる。
なかった分、初期処理流量は増えているが濁度除去能力
において十分でなく、実施例1の中空糸膜からなる第2
フィルターを用いることによる効果が確認されている。
から汚染物質を除去するための水処理器フィルターにお
いて、活性炭を高分子量で低メルトインデックスの重合
体結合材で固化した多孔質性の第1フィルターと中空糸
膜からなる繊維状の第2フィルターからなり、水を、第
1フィルターを通した後に第2フィルターを通すことに
よって水処理を行うことを特徴とする。
らなる第1フィルターと、中空糸膜からなる第2フィル
ターを併用することによって、塩素の除去や汚れや濁り
などを除去する性能が高く、しかも中空糸を長持ちさせ
る事ができる水処理器用フィルターを提供することがで
きる。
ーの外層側に、第2フィルターが内層側に配置されてお
り、第1フィルターの外側面から水を供給し第1フィル
ターを通した後に、内層側の第2フィルターを通すこと
によって水処理を行う水処理器用フィルターとしてい
る。
ィルターにおいて外側面という広い面積で水を取り込む
ことができるので流量を得やすいということことができ
る点で有利である。
側面には濾過層を被覆するとともに、頂面および底面に
は不透水性キャップを第1フィルターと水密性をもって
配置しており、底面のキャップには排水孔を設けてなる
水処理器用フィルターとしている。
濾過層で大きなサイズのゴミを取り除くことができるの
で第1フィルターの目詰まりを防止し、寿命を延ばすこ
とができる。
部に配置された第1フィルターと下層部に配置された第
2フィルターからなり、上層部の第1フィルターから水
を供給し、第1フィルターを通した後に、下層部の第2
フィルターを通すことによって水処理を行う水処理器用
フィルターである。
し、上下方向の水の流れを用いることによって、フィル
ター全域が効率よく使用することができるため、高い浄
水性能を得ることができる。
合体結合材としてメルトインデックスが、1.1〜2.
3g/10min(ASTM D1238、190℃、
15kg Load)の高分子量多孔質ポリマーを使用
する水処理器用フィルターとしている。
デックスのものを用いることによって、活性炭を固化す
る際に重合体結合材が液状に溶融せず活性炭を覆ってし
まうことがないので、適度にバインダーとして働かせる
ことができ、しかもより少ない量の重合体結合材で活性
炭を固めることができる。そのためフィルター中に含ま
れる活性炭の量を多くすることができ、水を処理する性
能を向上させることができる。
性炭として、60−100メッシュパス粒状活性炭及び
100メッシュパス粉末活性炭を1対1〜4対1の割合
で混合したものを用いた水処理器用フィルターとしてい
る。
を混合して用いることによって、活性炭による塩素など
の除去性能を十分なものに保持すると同時に、十分な流
量を得ることができる。
重合体結合材を10〜25重量%配合しており、かつ密
度が0.5〜0.65g/cm3である水処理器用フィ
ルターとしている。
と重合体結合材との混合比や、成形する際の圧力のかけ
方にも左右される。固化した第1フィルターの密度を
0.5〜0.65g/cm3の範囲内に設定することに
よって、水処理器用フィルターとして使用するのに十分
な水の流量を確保することができ、かつ十分に水の汚れ
を取り除くこともできる。
直結型水処理器に用いるフィルターである水処理器用フ
ィルターとしている。
ィルターとして活性炭を重合体結合材で固化した多孔質
のフィルターを用いることによって、フィルター内に水
みちを作ってしまうことがなく、全体に水の流れを行き
渡らせることができるため蛇口直結型の水処理器のよう
にサイズに制限のあるものであっても高い性能を得るこ
とができる。
ある。
図である。
Claims (8)
- 【請求項1】 水から汚染物質を除去するための水処理
器用フィルターにおいて、活性炭を高分子量で低メルト
インデックスの重合体結合材で固化した多孔質の第1フ
ィルターと中空糸膜からなる繊維状の第2フィルターか
らなり、水を、第1フィルターを通した後に第2フィル
ターを通すことによって水処理を行うことを特徴とする
水処理器用フィルター。 - 【請求項2】 第1フィルターがフィルターの外層側
に、第2フィルターが内層側に配置されており、第1フ
ィルターの外側面から水を供給し第1フィルターを通し
た後に、内層側の第2フィルターを通すことによって水
処理を行う請求項1記載の水処理器用フィルター。 - 【請求項3】 水処理器用フィルターの外側面を濾過層
で被覆するとともに、頂面および底面には前記第1フィ
ルターと水密性をもって接している不透水性キャップを
配置しており、底面のキャップには排水孔を設けてなる
請求項2記載の水処理器用フィルター。 - 【請求項4】 水処理器用フィルターの上層に配置され
た第1フィルターと下層に配置された第2フィルターか
らなり、上層の第1フィルターから水を供給し、第1フ
ィルターを通した後に、下層の第2フィルターを通すこ
とによって水処理を行う請求項1記載の水処理器用フィ
ルター。 - 【請求項5】 第1フィルターに用いる重合体結合材と
してメルトインデックスが、1.1〜2.3g/10m
in(ASTM D1238、190℃、15kg L
oad)の高分子量多孔質ポリマーを使用する請求項1
から4のいずれかに記載の水処理器用フィルター。 - 【請求項6】 第1フィルターに用いる活性炭として、
60−100メッシュパス粒状活性炭及び100メッシ
ュパス粉末活性炭を1対1〜4対1の割合で混合したも
のを用いた請求項1から5のいずれかに記載の水処理器
用フィルター。 - 【請求項7】 第1フィルターは活性炭に重合体結合材
を10〜25重量%配合しており、かつ密度が0.5〜
0.65g/cm3である請求項1から6のいずれかに
記載の水処理器用フィルター。 - 【請求項8】 水道の蛇口に直結するタイプの水処理器
に用いるフィルターである請求項1から7までのいずれ
かに記載の水処理器用フィルター。
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- 1999-12-28 JP JP37445399A patent/JP4307669B2/ja not_active Expired - Lifetime
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