JP2001077383A - 薄膜太陽電池モジュール及びその製造方法 - Google Patents

薄膜太陽電池モジュール及びその製造方法

Info

Publication number
JP2001077383A
JP2001077383A JP24712499A JP24712499A JP2001077383A JP 2001077383 A JP2001077383 A JP 2001077383A JP 24712499 A JP24712499 A JP 24712499A JP 24712499 A JP24712499 A JP 24712499A JP 2001077383 A JP2001077383 A JP 2001077383A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
solar cell
filler
film solar
thin
wiring
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP24712499A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3121811B1 (ja
Inventor
Masataka Kondo
正隆 近藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority to JP11247124A priority Critical patent/JP3121811B1/ja
Application filed by Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd filed Critical Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
Priority to EP06021885.6A priority patent/EP1801889B1/en
Priority to AU20610/00A priority patent/AU766308B2/en
Priority to US09/517,599 priority patent/US6469242B1/en
Priority to ES00103497T priority patent/ES2322224T3/es
Priority to EP00103497A priority patent/EP1081770B1/en
Priority to DE60041568T priority patent/DE60041568D1/de
Priority to AT00103497T priority patent/ATE423395T1/de
Application granted granted Critical
Publication of JP3121811B1 publication Critical patent/JP3121811B1/ja
Publication of JP2001077383A publication Critical patent/JP2001077383A/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L31/00Semiconductor devices sensitive to infrared radiation, light, electromagnetic radiation of shorter wavelength or corpuscular radiation and specially adapted either for the conversion of the energy of such radiation into electrical energy or for the control of electrical energy by such radiation; Processes or apparatus specially adapted for the manufacture or treatment thereof or of parts thereof; Details thereof
    • H01L31/02Details
    • H01L31/02002Arrangements for conducting electric current to or from the device in operations
    • H01L31/02005Arrangements for conducting electric current to or from the device in operations for device characterised by at least one potential jump barrier or surface barrier
    • H01L31/02008Arrangements for conducting electric current to or from the device in operations for device characterised by at least one potential jump barrier or surface barrier for solar cells or solar cell modules
    • H01L31/02013Arrangements for conducting electric current to or from the device in operations for device characterised by at least one potential jump barrier or surface barrier for solar cells or solar cell modules comprising output lead wires elements
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/50Photovoltaic [PV] energy

Abstract

(57)【要約】 【課題】 透明絶縁基板に直接素子が形成された基板一
体型薄膜太陽電池モジュールの専有面積のなかで光起電
力に寄与する部分の面積を減少することなく、バス領域
間あるいはバス領域から端子ボックス等に電力供給接続
領域までの配線を高い信頼性でかつ簡便に実現する。 【解決手段】 バス領域からの配線を半田メッキ銅箔で
行うと共に、素子面と該半田メッキ銅箔との間の絶縁を
充填材で埋設された絶縁シートで行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、薄膜太陽電池モジ
ュール及びその製造方法に係わり、特に透明絶縁基板上
に光起電力素子が直接形成され構成された薄膜太陽電池
を単一あるいは少数組み合わせて構成される薄膜太陽電
池モジュールの電極取り出し構成及びその組み付け方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】資源の枯渇、あるいは二酸化炭素の発生
量の増大等の環境問題を解決する手段として太陽光発電
が盛んとなっており、シリコン等の半導体材料の使用量
が少ないと言う点で薄膜太陽電池が注目されている。
【0003】薄膜太陽電池は従来から実用化されている
結晶基板を用いる太陽電池と比較して光を電力に変換す
る効率が数割低いという問題があり、特に日本などの太
陽電池を設置する場所が限られている環境においては、
太陽電池モジュールの占有する面積に対して発電に寄与
する面積を大きくすることがその効率のギャップを埋め
る手段として重要視されている。結晶基板を用いる太陽
電池の場合は結晶基板一枚に一つの太陽電池が形成され
ておりそれを数10枚接続して太陽電池モジュールを構
成しているが、それを配置するための隙間、接続された
太陽電池素子の電力を端子ボックス等の接続手段まで配
線の領域のために太陽電池モジュールの面積の内、実
際、発電に寄与する面積はその7割から8割である。こ
れに対して薄膜太陽電池モジュールでは透明絶縁基板に
直接太陽電池素子を形成し、基板上で接続する薄膜太陽
電池モジュール(以降、基板一体型太陽電池モジュール
と呼ぶ)が提案されており、発電領域の面積はモジュー
ル専有面積の9割程度まで実現可能である。
【0004】基板一体型太陽電池の太陽電池部分の構
造、並びにその製造方法については、米国特許第429
2092号に開示されている。ガラス等の透明絶縁基板
に透明導電膜を形成し、レーザ加工線によりストリップ
状の個別の光起電力領域に分離し、その上にp型、i
型、n型のアモルファスシリコンを全面に製膜し光起電
力半導体層とする。最初の加工線と平行にずらした位置
に隣の素子と接続するための接続溝をレーザ加工にて作
り。さらに裏面電極層を形成した後、接続溝と平行かつ
透明電極の分離溝と反対側に裏面電極分離溝を形成す
る。これらの工程により一つの基板にストリップ状の複
数の光起電力素子が直列に接続された薄膜太陽電池が形
成される。
【0005】薄膜太陽電池の電力を取り出す為に接続の
終端部あるいは途中にバス手段が設けられる。バス手段
は発電に寄与しない部分であるので光起電力素子より若
干狭いストリップ状の領域(バス領域)に、より電力を
集めやすい様に、良導体を設置する。良導体としては例
えば特開平3−171675に開示されている様にガラ
スフリット等の金属粒子を分散したペーストをその領域
に塗布する方法、あるいは特開平9−83001に開示
されている様に半田メッキ銅箔をセラミック用の半田で
接続する方法がある。
【0006】結晶基板、薄膜を問わず太陽電池モジュー
ルには、外部に電力を供給するための接続手段を持って
おり、その具体例として端子ボックスが用いられる。端
子ボックスはその中に端子を持っており、太陽電池モジ
ュール内部から引き出された線がその端子に接続されて
おり、その端子を介して出力用電力ケーブルが接続され
る。
【0007】バス領域と外部接続手段の間の接続構造に
は、結晶基板太陽電池で用いられている透明支持体の上
に銅箔を基板と同平面で並べて接続する方法や、特開平
3−171675の様に透明絶縁基板上の主として周辺
部に存在する光起電力素子が存在しない領域にガラスフ
リット等の金属粒子を分散したペーストを線状に塗布し
て配線する方法が存在するが、これらの方法では配線の
ためにスペースを要するために、限られた太陽電池モジ
ュールの専有面積から発電領域の面積を奪ってしまう点
に問題がある。
【0008】この様な問題を解決するために、特開平9
−326497には素子を封止するための充填材の中で
バス領域と外部に電力を供給する手段を接続するための
配線を半田メッキした銅箔等で行うことが提案されてい
る。この場合、銅箔と光起電力素子と間の絶縁を確保す
るための絶縁フイルムが用いられ、充填材と裏面カバー
をその上に設置する構造が従来例として開示され、ま
た、銅箔を絶縁フィルムで被覆した構成のものが実施例
として開示されている。
【0009】前者の方法を具体的に図2に紹介すると、
薄膜太陽電池100上に正負の電力を集めるバス領域
3,3’を設けそれらの上には半田メッキ銅箔4,4’
が設けられ、これらの半田メッキ銅箔4,4’の間に外
部に電力を供給するための接続手段としての端子ボック
スの電極取り出し部が配置される位置に対応して絶縁フ
ィルム7を敷き、一端を半田メッキ銅箔4,4’に接続
した2本の半田メッキ銅箔5,5’を絶縁フィルムの上
に這わせて配線とする。続いて、その上に被せられる裏
面保護カバー13をガラス基板1に密着させるための充
填材のフィルム9とを該裏面保護カバーとこの順序で重
ねていく。この裏面カバー13には電極取り出しの為の
開口部が設けられており、半田メッキ銅箔5,5’はそ
の開口部から裏面カバーの外側に導出され、この状態で
真空ラミネーターを用いて加熱圧着され固定される。
【0010】また、同発明の実施例の方法を図3に紹介
すると、半田メッキ銅箔5,5’の代わりに図4に示す
ように絶縁フィルム15によって被覆された銅箔45、
45’を用いると共に図2で用いていた絶縁シート7を
用いない構成である。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来技術にお
いて、特開平3−171675に示した方法では、配線
の為に失われる面積が大きく、太陽電池モジュールとし
ての特性が低下するという問題がある。
【0012】これに代わる方法として特開平9−326
497に開示された方法は組立は容易であるが、完成し
たモジュールを観察すると図2に示す方法では半田メッ
キ銅箔5,5’の下には充填材が存在しないことが判明
し、開口部から半田メッキ銅箔を引っ張ると隙間ができ
た。また、図3の構造のものでは被覆された銅箔45,
45’と光起電力素子との間に同様に隙間が生じた。
【0013】これらの薄膜太陽電池モジュールを、湿度
85%、温度85℃の環境試験機に入れて1000時間
経過したときに観察したところ、上述した隙間に水分が
進入して、その近傍の裏面電極が腐食していた。また、
充填材以外の接着剤を用いて絶縁フィルム15が銅箔を
被覆した場合において、絶縁フィルム15の周辺の充填
材9が黄色く変色していた。
【0014】太陽電池モジュールは家屋の屋上等に設置
され常時80℃程度まで温度が上昇するなど環境の影響
を受けやすい点、価格や販売形態から20年程度の耐用
年数を要求されている点など、極めて厳しい信頼性項目
を要求されている。これに対応するためには、信頼性の
保証されたもの以外の材料の使用を避けると共に、太陽
電池モジュール内部は充填材で完全に充填され空隙の無
い状態にする必要がある。
【0015】また、この様な厳しい信頼性項目を満足す
ると共に、太陽光発電の普及の為には価格面を安価に押
さえる必要があり、簡易な構造や方法で上記項目を実現
する必要がある。
【0016】
【課題を解決するための手段】発明者は、上記条件を満
たす解決手段を、特開平9−326497に開示した構
造を出発点として、日夜改良してきた結果、請求項に記
載したように本発明に開示する単純且つ明解な手段を見
いだした。
【0017】すなわち本発明によれば、その薄膜太陽電
池が形成された面を保護する充填材と保護カバーを含む
封止手段と、その薄膜太陽電池により発生した電力を外
部に供給するための接続手段とを含む薄膜太陽電池モジ
ュールにおいて、前記バス領域から接続手段までの配線
が、前記充填材に埋設され、その配線と裏面電極層との
間に、配線を埋設する充填材と同じ材質の充填材に埋設
された絶縁シートが存在するようにした。
【0018】この構造を実現する構造として、具体的に
は前記充填材が、真空ラミネート法で用いられるエチレ
ン・酢酸ビニール共重合体(EVA)、ポリビニールブ
チラール(PVB)等の未硬化のシート状で供給され、
加熱により溶融し、熱架橋するタイプのものを用いる場
合では、バス領域から電力供給の為の接続手段(端子ボ
ックス)とを結ぶ配線と太陽電池の裏面電極面との間を
含む領域に、充填材のシートで絶縁シートをサンドイッ
チした3層構造のものを挟み、その領域において透明絶
縁基板、薄膜太陽電池素子、充填材、絶縁シート、充填
材、配線(銅箔)、全面を覆う充填材、全面を覆う裏面
カバーが順に積層する構成として真空ラミネート法で脱
気、加熱、圧着する方法が一方法とし実施される。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、具体的な実施の形態を図を
用いて説明する。ここに述べられる内容は形態を説明す
るものであり、これに限定されるものではなく、別の形
態をとるものであってもその技術思想を反映するもので
あれば、適用できるものである。
【0020】[薄膜太陽電池]図5には、本発明で用い
られる薄膜太陽電池の一例の断面図を、図6には上面図
を示す。
【0021】薄膜太陽電池で用いられる透明絶縁基板1
としてはガラスや耐熱性のプラスチックが用いられる。
この基板上に基板の不純物がその上の層に拡散しない様
に例えばSiO2が形成される。この上に透明電極層が
形成される。
【0022】透明電極層16としては、結晶粒の頂角に
よって凹凸が形成される形に成長したSnO2が好適に
用いられる。その形成方法としては熱CVD法が一般的
である。
【0023】この透明電極層はレーザ加工法などを用い
て溝18が設けられ、ストリップ状の個別領域17が形
成される。
【0024】その上には半導体層19が形成される。半
導体層としてはアモルファスシリコンや、薄膜多結晶シ
リコン、CIS、CdTeなどの光起電力接合が適宜形
成される。また透明電極の材料もこれらの半導体に適し
たものが適宜選択される。
【0025】これらの半導体層には隣の光起電力素子と
の接続の為の溝21が設けられる。
【0026】半導体層19の上には裏面電極層22が形
成される。裏面電極層としては、ZnOなどの透明導電
材料とAgなどの高光反射金属を組み合わせた電極が好
適に用いられる。
【0027】これらの裏面電極層33は溝24によって
個別の電極23となる。この形態により透明電極と裏面
電極の間に半導体が挟まれた単位素子28が直列に接続
される。
【0028】これらの素子28が接続されたの両端には
電力を集めるためのバス領域3,3’が設けられる。こ
の領域には透明電極層を露呈させるための溝25が複数
設けられ、その部分に離散的にセラミック半田のバンプ
26が形成される。セラミック半田は透明電極やセラミ
ックと接合が可能になるように希土類を配合したもので
あり、千住金属などからセラソルザの商品名で市販され
ている。
【0029】このバンプ26に半田メッキ銅箔4が接続
されている。半田メッキ銅箔4は0.2mm前後の厚み
の幅数mmの銅箔を通常の共晶半田でコートしたもので
ある。このコートにより耐食性が改善されるのと、バン
プの上にこの銅箔を配置し銅箔の上から半田鏝で押さえ
るだけで容易に半田接続ができるという効果がある。そ
の結果、酸系の材料であるフラックスが不必要となり封
止後のフラックス残留の問題が生じないので信頼性の面
でも好適である。
【0030】また基板1の周辺領域27には全ての上の
層が存在しない領域があるか、あるいは上の全ての層を
除去した溝を設けることで、電気的に絶縁すると共に、
この領域での充填材の付着力が増大する効果により、周
囲から空気や水分を隔離している。
【0031】これらを素子が形成されている面からみる
と図6のように、基板の中央部にストリップ状の太陽電
池素子28の裏面電極が並んで見えて発電領域2を形成
し、その両端にバス領域3,3’があり、それらを取り
囲む周辺領域27が存在している。
【0032】なお、バス領域上の半田メッキ銅箔4,
4’は、充填材が銅箔と素子面との隙間に充填するよう
に僅かな隙間を形成するように調整されて接続される。
【0033】[配線]太陽電池モジュールから外部へ電
力を供給するための手段としての端子ボックスの位置は
用途により任意に選定できるが、現行市販されている結
晶基板のモジュールの場合においては短辺の中央近傍の
ガラス面端部より数cmの場所に位置しているケースが
多い。ここでは短辺中央部5cmの場所に端子ボックス
を配置するとして図7、図8を用いて説明する。
【0034】この場合、まず図8(b)の様に、バス領
域上3.3’の半田メッキ銅箔4,4’の基板端から5
cmの位置に別の半田メッキ銅箔5,5’を接続する。
この半田メッキ銅箔5,5’は端子ボックスの金具と接
続するのに最適なものを選ぶ、発明者の経験上は、バス
領域の半田メッキ銅箔4,4’の幅は比較的長い引き回
しをするのに都合よくするために3mmより狭くするの
がよく、半田バンプとの半田の付着強度を1kg以上に
確保する為には1mmより広くするのが好ましい。ま
た、端子ボックスまでの接続用の半田メッキ銅箔5,
5’は強度を確保するためにバス領域の半田メッキ銅箔
より幅が広いことが望ましく、ボックス内部の接続端子
の幅が7mm程度であるので5mm前後のものが好まし
く用いられる。この銅箔の厚みは作業性の利便から0.
2mm以下の厚みが好ましい。
【0035】バス領域の半田メッキ銅箔4,4’と引き
回し用の半田メッキ銅箔5,5’の接続は、接続する場
所で両者を重ね合わせ、押さえながら半田鏝で銅箔上の
半田を溶融させて半田付けする。半田付け強度は最低で
も1kgは必要であるが、この強度を確保するためには
半田メッキ銅箔上の半田厚みを50μm以上にする必要
があり好ましくは0.1mmあるものが望ましい。半田
の量を確保すると半田付け強度が増すので半田を追加す
ることも可能であるが、フラックス(半田用のヤニ)が
含まれると金属を腐食する危険性がある点、また半田を
供給する作業が繁雑になるため、半田メッキの厚みを確
保してメッキの半田のみで接続することが有効であるこ
とが解っている。
【0036】半田の量が少ないと半田強度が小さくなる
原因は、銅箔の面が接触面に対して0.1mm以上の凹
凸があり、その凹凸を埋めるだけの半田が無いと半田接
合は面状ではなく点状になるためである。
【0037】[絶縁シート]バス領域から外部へ電力を
供給するための接続手段までの配線と太陽電池の素子面
の間には、充填材に埋設された絶縁シート7が配置され
ている。
【0038】太陽電池モジュールの充填材9は、一般的
にエチレン・酢酸ビニール共重合体(EVA)が用いら
れる。また、裏面保護カバー13の材料としては、フッ
素系のフィルムが用いられ特にデュポン社のTedle
rが一般的であり、水分の透過を防止するためにTed
ler/Al箔/Tedlerの3層構造が好適に用い
られる。この組み合わせは、1980年代初頭に米国の
ジェット推進研究所(JPL)が結晶基板を用いた太陽
電池モジュールの材料・構造を総括的に検討した結果、
最も信頼性の高い組み合わせとして見いだされたもので
あり、以来20年間に渡ってほぼ業界標準として用いら
れているものである。本発明ではこの組み合わせが好適
に用いられるが、この20年間各社より、より安価な、
あるいは信頼性を改善した代替品などが開発されつつあ
り、これらのものも適宜用いられる。
【0039】絶縁シート7としては、信頼性の面から既
に信頼性の確認された材料を使用するのが好ましい。ま
た、絶縁を確保する為には金属を含まない方が良く、T
edlerの単体シートなどが好適な選択となるが、他
にはPETなどの安価な樹脂フィルム等も安全性を確保
できるなら使用することが可能である。
【0040】絶縁シート7は、透明のものも選択するこ
とが可能であるが、薄膜太陽電池100には半導体及び
裏面電極層の存在しない部分24があり、光入射側から
見るとこの部分が透けて見えるため、前記半田メッキ銅
箔を隠蔽するために、裏面保護カバーの充填材と触れる
側の色調と同じものを使用するのが好ましい。
【0041】絶縁シート7は、バス領域間の太陽電池素
子群(発電領域2)と半田メッキ銅箔5,5’とが接触
しない様に適宜、長さ及び幅が選択される。厚みとして
は、30μm乃至100μmのものが封止後にその部分
が突起とならない様に選択される。半田メッキ銅箔5,
5’の幅に対して絶縁シート7の幅は大きめにする必要
があり、作業的には5mmの半田メッキ銅箔に対して2
5mm以上あれば半田メッキ銅箔が万が一ずれた場合に
も絶縁を確保できる。図7(B)には、絶縁シート7と
それを挟む充填材6,8を示す。
【0042】絶縁シートを埋設する充填材6,8は、前
述のEVAの場合は、熱可塑性のシートとして供給され
る。この場合は絶縁シートと同じ形状に加工して、絶縁
シートをサンドイッチの様に挟んで所定の位置にセット
する。これらのシートは、ずれない様に部分的にEVA
を溶融させて仮固定することも可能である。発明者らは
電気アイロン(表面にテフロン加工のあるもの)の温度
設定を「中」にして(鏝面温度130℃)部分的に押さ
えることでズレが生じないことを発見している。温度設
定を「高」にすると160℃以上となりEVAが変質が
起こるので温度設定には注意が必要となる。
【0043】また、絶縁シート7、EVA6,8は加熱
に対して延伸方向に対して縮みやすい傾向があり、寸法
精度を確保するために、縮みにくい延伸方法(例えば二
軸延伸法)で作られた材料を用いる、あらかじめ熱収縮
を測定して縮みにくい方向を寸法精度の必要な長手方向
にする、あるいは、予備的な加熱で寸法を安定化させて
から用いる等の対策が必要である。なお、絶縁シートと
充填材を設置するのは、半田メッキ銅箔5,5’設置の
前でも後でも実施の態様にあわせて選択できる。
【0044】[裏面保護カバーの設置]電力取り出し接
続手段までの半田メッキ銅箔5,5’を端子ボックス設
置位置にて、その端子ボックス側の端が基板に対して垂
直になるように折り曲げて、図7(C)に示す様に半田
メッキ銅箔を通すためのスリット10を開口した基板全
面を覆う充填材を被せる。EVAの場合は基板より若干
大きめのサイズのものを用いると前述の熱収縮に対して
対策できる。概略的には長さで2%から5%大きめにす
るのが好ましい。半田メッキ銅箔5,5’を通すための
スリット10は銅箔の裏面カバーの外に出る部分以外に
ついては充填材に覆われている必要があるため出来るだ
け細くする必要がある。
【0045】裏面保護カバー13も同様に開口14を設
ける必要があるが、裏面保護カバー13としてTedl
er/Al箔/Tedler三層シートの様に金属層を
含むカバーを用いるときにおいては開口部分14で半田
メッキ銅箔5,5’と金属層とが電気的に接触すると、
太陽電池の出力の全てが金属層で短絡して出力が得られ
ない、あるいは、一方の極の銅箔と金属層とが接触した
場合でも、裏面保護カバー13の一部が後で設置するフ
レームや取り付け具と接触すると、漏電して安全上問題
となる。工業規格ではフレームや金具と端子間の絶縁耐
圧を1.5kV以上維持することが決められており、こ
れに適合する上でも前記接触を防ぐ対策が必要となって
くる。
【0046】その為の対策としては、裏面保護カバー1
3に設ける開口14を半田メッキ銅箔より大きくすると
ともに、保護カバーの開口より大きめでかつ半田メッキ
銅箔を通す穴あるいはスリットがあり充填材に埋設され
た別の絶縁シート11を充填材の上に配置してから裏面
保護カバー13を設置する方法が採られている。
【0047】具体的には図7(D)、図8(E)に示す
様に充填材のシートの上に保護カバーの穴より少し大き
めで切り込みのあるTedlerシート小片を半田メッ
キ銅箔の周りにセットし、さらにほぼ同じサイズのEV
Aシート小片12をセットしてから、保護カバーをセッ
トすればよい。
【0048】保護カバーの開口から半田メッキ銅箔を出
すとともに耐熱性テープで銅箔と保護カバーが接触しな
い位置に仮固定することにより、真空ラミネート工程で
ずれることなく、ショートしない様にすることが出来
る。図8(F)、図8(G)参照。
【0049】[真空ラミネート工程]以上の工程にて組
立てた太陽電池モジュールは真空室がゴムのダイアフラ
ムで上下に分離された二重真空槽式ラミネーター(略称
真空ラミネーター)で加熱圧着される。太陽電池モジュ
ールはガラスを下にした状態で装置にセットされる。
【0050】まず、100℃程度の温度で、上下の真空
室を真空引きし太陽電池モジュールを脱気する。この時
の到達真空度は装置のカタログでは0.5torr程度
である。この間にEVAが溶融し内部の気泡等が除去さ
れる。次に上側の真空室に大気を導入することで大気圧
でモジュールを圧着する。そのまま、150℃程度まで
昇温しEVAを架橋させる。この架橋時間は1980年
頃は15分程度かかったが最近ではファーストキュア品
が販売され2分程度で架橋させることが可能である。
【0051】この様にして組上がった薄膜太陽電池モジ
ュールは、基板周辺にはみ出した充填材や保護カバーを
除去するとともに、周辺枠や端子ボックスを所定の場所
に取り付けることで製品として完成する。
【0052】以上の工程での各シートの重ね合わせの構
成を図9に示す。
【0053】薄膜太陽電池モジュールの配線部分の周辺
以外の部分では図9(a)に示す様に充填材とカバーの
2層であるのに対して、配線の周辺部では図9(b)に
示すように3層の充填材層6,8,9、1枚の絶縁シー
ト層7、半田メッキ銅箔4が重なって裏面保護カバーの
内部に配置されている部分があり、この部分が外観上盛
り上がって見えると共に封止材の応力集中の原因となる
可能性がある。
【0054】この対策としては、主要な充填材の厚みが
0.4mmとすれば、本発明で新たに用いられる部分に
対しては0.2mmの充填材を用いることが好ましい。
【0055】さらに、本発明の絶縁部分の作業性並びに
上記外観の問題を解決する為に、絶縁シートとして、ガ
ラス不織布を用いることを発明した。
【0056】ガラス不織布は充填材の浸透性が極めて良
いという性質を有していると共に、確実に絶縁が得られ
ることが判明している。また、CraneGlas23
0という特定の商品ではあるが前述のジェット推進研究
所の試験で良好な特性が得られることが証明されてい
る。もちろん、近年においては長繊維のグラスファイバ
ーとより信頼性の高いアクリルなどでバインドしたもの
があり、適宜選択できる。
【0057】ガラス不織布を絶縁フィルムとして用いる
場合は、真空ラミネート工程で押さえられて体積が小さ
くなることを考慮して樹脂フイルムより厚いものを使用
する。好適には0.1乃至0.4mmのものが用いられ
る。
【0058】バス領域と端子ボックス間の半田メッキ銅
箔配線と太陽電池素子との間の絶縁には、ガラス不織布
30と1枚の充填材シート31を重ねたものを挿入す
る。樹脂フィルムの絶縁シートの場合はその両側に充填
材が無ければそのシートを埋設できないが、ガラス不織
布の場合は充填材が不織布の隙間を浸透するため一枚の
充填材で十分である。また、裏面保護カバーの開口部の
絶縁においては、ガラス不織布32を一枚設置するだけ
で充填材のシートを用いる必要がない。ガラス不織布は
その下の基板サイズの充填材シートのEVAが浸透する
からである。
【0059】この様に、充填材シートの数が少なくなる
ことにより、配線部周辺の厚みの増加を大幅に抑えるこ
とが可能であるばかりでなく、作業的にも簡便になる。
さらに、ガラス不織布は熱収縮が少なく材料として腰が
あるので取り扱いが簡便であるので、本発明の工程の簡
略の面でも極めて有利であることが判った。
【0060】ガラス不織布を用いた場合の構成を図9に
示した。不織布を用いない場合と比較して大幅に部品点
数が少ないことが判る。
【0061】以上説明した様に、本発明の構造及び製造
方法を用いることにより、裏面封止カバーとガラス基板
の空間が構成部品と樹脂で充填され、空隙が全く生じな
い構造の薄膜太陽電池モジュールを簡便に作ることが出
来た。また、本発明によれば配線と裏面封止カバーの接
触を防ぐことが出来た。以上の説明では材料として特定
のものが用いられているが、他の材料についても同様に
適用することができる。また、バス領域が一対、端子ボ
ックスが一カ所設けられているもので説明しているが、
この構造に限定されるものではなく、例えば特開平3−
171675に開示されている様な一枚の基板に複数の
直列接続の集積太陽電池が存在し、それらを並列に一つ
の端子ボックスに集める配線においても適用でき好まし
い結果が得られることはいうまでもない。
【0062】
【実施例】次に、本発明の実施例をガラス上に構成され
たアモルファスシリコン太陽電池をEVAとTedle
r/Al箔/Tedlerの3層構造フィルムを用いる
場合という特定の応用について詳細に述べる。
【0063】(実施例1)透明絶縁基板1として短辺5
0cm長辺100cm厚さ4mmの青板ガラスを用い
た。このガラスはプロセス中の熱割れや機械的な破壊を
防ぐため切断面の周辺を面取りしたものを用いている。
【0064】このガラスに熱CVD法によりアルカリバ
リアとしてSiO2を1000Å形成し透明導電層16
としてフッ素ドープのSnO2を10000Å形成し
た。その表面は結晶粒の頂角によって凹凸が形成されて
いる。
【0065】この透明電極層16にはYAGレーザの第
2高調波を用いてレーザ加工法で溝18を設けた。
【0066】その上にプラズマCVD法を用いてp型ア
モルファスシリコンカーバイドを100Å、i型アモル
ファスシリコンを3000Å、n型アモルファスシリコ
ンを300Å半導体層19として形成した。
【0067】YAGレーザの第2高調波を用いて隣の光
起電力素子との接続の為の溝21が設けられた。
【0068】更に半導体層19の上に、スパッタ法を用
いてZnOを1000Å、Agを3000Å形成し裏面
電極層22とした。
【0069】これらの裏面電極層22はYAGレーザの
第2高調波を用いて溝24を形成し個別の電極23を得
た。この形態により透明電極と裏面電極の間に半導体が
挟まれた単位素子28が直列に接続される。この単位素
子の幅は約10mmである。
【0070】同様にレーザ加工を用いてこれらの素子の
両端に電力を集めるためのバス領域3,3’を5mmの
幅で設けた。正極のバス領域3’と負極のバス領域3と
の間隔は48cmであった。この領域には透明電極層を
露呈させるための溝25を複数設け、その部分に2cm
置きに超音波半田鏝を用いてセラソルザのバンプ26を
設けた。
【0071】このバンプに2mm幅、銅箔厚み0.2m
m、半田厚み0.1mmの半田メッキ銅箔4を接続し
た。
【0072】また基板1の周辺領域27は、サンドブラ
スト法を用いて研磨し全ての上の層が存在しない領域を
設けた。
【0073】なお、バス領域上の半田メッキ銅箔4,
4’は、充填材が銅箔と素子面との隙間に充填するよう
に0.1mmの隙間を形成するように調整した。
【0074】バス領域3,3’上の半田メッキ銅箔4,
4’の基板端から5cmの位置に長さ30cm幅5mm
の半田メッキ銅箔5,5’を接続した。この銅箔の厚み
と半田厚みは前述の半田メッキ銅箔と同じである。
【0075】半田メッキ銅箔同士の接続は、接続する場
所で両者を重ね合わせ、押さえながら半田鏝で銅箔上の
半田を溶融させて半田付けした。
【0076】この5mm幅の半田メッキ銅箔5,5’と
素子の表面とを絶縁するために長さ48cm幅2.5c
mのサイズで0.4mm厚みのEVA6、0.05mm
厚みのTedler7、0.4mm厚みのEVA8を3
層重ねた状態のものを当該の隙間に挿入した。Tedl
er7の色は白のものを用いた。
【0077】太陽電池の短辺の中央部で2cmの間隔を
開けて5mm幅の半田メッキ銅箔5,5’をその端子ボ
ックス側の端が基板に対して垂直になるように折り曲げ
た。銅箔の上から電気アイロン(表面にテフロン加工の
あるもの)の中にセットして(鏝面温度130℃)部分
的に押さえて仮固定した。
【0078】その上に当該の場所に8mmの切り込みス
リット10を開口した幅52cm長さ104cmのEV
Aシート9をセットした。スリット10からは両極から
の半田メッキ銅箔を引き出した。
【0079】その引き出した部分に1.5cm角6mm
の切り込みのあるTedlerシート小片11を両方の
半田メッキ銅箔に切り込みを通す形でセットし、さらに
同じサイズのEVAシート小片12をセットした。
【0080】裏面保護カバーとして1cm角の穴14を
開口した白色のTedler/Al箔/Tedlerの
3層構造フィルム13をその開口から半田メッキ銅箔を
出すようにして耐熱性テープで銅箔と保護カバーが接触
しない位置に仮固定した。
【0081】二重真空槽式ラミネーター(略称真空ラミ
ネーター)でこれらをラミネートし本発明の薄膜太陽電
池モジュールを得た。
【0082】このモジュールの端子と裏面保護カバーの
Al層との間に1500Vを1分間印加したところ絶縁
ができていることが判明した。
【0083】このモジュールを高温高湿試験にかけるた
め、85℃85%の環境に1000時間放置した後、端
子と保護カバーの絶縁を測定したが問題ないことが判明
した。また、太陽電池モジュールの発電特性を測定した
が高温高湿試験の前後で全く変化しなかった。
【0084】その後モジュールの分解を試みたが充填材
が完全に保持されており、また、半田メッキ銅箔の取り
出し部分からの水分の進入は皆無であった。
【0085】
【発明の効果】以上の様に、本発明によれば、従来技術
の薄膜太陽電池モジュールと比較して大幅に信頼性を改
善することが、シート状の絶縁部材、充填シート部材の
介挿という簡便な工程で実現できた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の薄膜太陽電池モジュールの各部材の積
層斜視図
【図2】従来例の薄膜太陽電池モジュールの各部材の積
層斜視図
【図3】従来の改良例の薄膜太陽電池モジュールの各部
材の積層斜視図
【図4】従来の改良例の配線部分の構造
【図5】本発明で用いられる薄膜太陽電池の一例の断面
【図6】本発明で用いられる薄膜太陽電池の一例の上面
図。
【図7】本発明の配線の工程図(1)
【図8】本発明の配線の工程図(2)
【図9】本発明の発明の配線部分の断面図。
【図10】ガラス不織布を絶縁シートとして用いた各部
材の積層斜視図
【符号の説明】
1 透明絶縁基板 2 太陽電池の発電領域 3,3’ バス領域 4,4’ バス領域のコンダクタンスを増大する手段
(半田メッキ銅箔) 5,5’ バス領域と電力を外部に出すための接続手
段までの配線(半田メッキ銅箔) 6 絶縁シートを埋設する充填材 7 絶縁シート 8 絶縁シートと5の配線を埋設する充填材 9 充填材 10 5の配線を通すために充填材に設けられた開口 11 裏面保護カバーの開口と5の配線との接触を防
ぐ為の開口付きの別の絶縁シート 12 11の絶縁シートを埋設するための充填材 13 裏面保護カバー 14 5の配線を通すために裏面保護カバーに設置さ
れた開口 15 従来発明で用いた絶縁材 16 透明電極層 17 個別の透明電極 18 透明電極を個別化するための溝 19 半導体層 20 個別に分けられた半導体層 21 隣接した光起電力素子を接続するために半導体
層に設けられた溝 22 裏面電極層 23 個別の裏面電極 24 裏面電極を分離するための溝 25 バス領域にコンダクタンス増大手段を接続する
ための溝 26 半田バンプ 27 薄膜太陽電池周囲に設けられた絶縁領域 28 薄膜太陽電池を構成する個別の光起電力素子 30 ガラス不織布による絶縁シート 31 充填材 32 ガラス不織布による別の絶縁シート 44,45 絶縁された半田メッキ銅箔 100 太陽電池素子
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年8月14日(2000.8.1
4)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明絶縁基板上に、透明電極層、光起電
    力薄膜半導体層、裏面電極層を含む層が順次形成され、
    複数個の領域に分割されてなされる光起電力素子が電気
    的に接続され、その接続の終端として電力を集めるバス
    領域を有する薄膜太陽電池と、 その薄膜太陽電池が形成された面を保護する充填材と裏
    面保護カバーを含む封止手段と、 その薄膜太陽電池により発生した電力を外部に供給する
    ための接続手段とを含む薄膜太陽電池モジュールにおい
    て、 前記バス領域から接続手段までの配線が、前記充填材に
    埋設され、その配線と裏面電極層との間に、配線を埋設
    する充填材と同じ材質の充填材に埋設された絶縁シート
    が存在することを特徴とする薄膜太陽電池モジュール。
  2. 【請求項2】 前記絶縁シートが保護カバーの樹脂成分
    と同じ樹脂からなり、保護カバーと同系統の色調である
    ことを特徴とする請求項1記載の薄膜太陽電池モジュー
    ル。
  3. 【請求項3】 前記配線が半田あるいは錫で被覆された
    銅の線または箔であることを特徴とする請求項1記載の
    薄膜太陽電池モジュール。
  4. 【請求項4】 前記配線および絶縁シートを埋設する充
    填材が、同じ種類の充填材であることを特徴とする請求
    項1記載の薄膜太陽電池モジュール。
  5. 【請求項5】 前記充填材が、エチレン・酢酸ビニール
    共重合体(EVA)、シリコーン、ポリビニールブチラ
    ール(PVB)の何れかであることを特徴とする請求項
    1記載の薄膜太陽電池モジュール。
  6. 【請求項6】 前記配線及びバス領域の導電率増大手段
    が、幅2mm以上の半田メッキ銅箔であり、半田メッキ
    の厚みが50μm以上好ましくは100μm以上、20
    0μm以下であることを特徴とする請求項1に記載の薄
    膜太陽電池モジュール。
  7. 【請求項7】 透明絶縁基板上に、透明電極層、光起電
    力薄膜半導体層、裏面電極層を含む層が順次形成され、
    複数個の領域に分割されてなされる光起電力素子が電気
    的に接続され、その接続の終端として電力を集めるバス
    領域を有する薄膜太陽電池を形成する工程と、 前記、薄膜太陽電池とその薄膜太陽電池により発生した
    電力を外部に供給するための接続手段との間をつなぐ配
    線を形成する工程と、 その配線が薄膜太陽電池に投影する領域を含む領域に充
    填材、絶縁シート、充填材を順次、薄膜太陽電池と配線
    との間に敷設する工程と、 薄膜太陽電池全面を覆い、配線を接続手段に到達させる
    為の配線穴を開けた充填材を敷設する工程と、 その充填材を全面を覆う、前記充填材と対応する位置に
    穴を開けた裏面保護カバーを敷設する工程と、を有する
    ことを特徴とする薄膜太陽電池モジュールの製造方法。
  8. 【請求項8】 前記充填材が、真空ラミネート法で用い
    られるエチレン・酢酸ビニール共重合体(EVA)、ポ
    リビニールブチラール(PVB)等の未硬化のシート状
    で供給され、、加熱により溶融し、熱架橋するタイプの
    ものであって、シート状の状態で充填材、配線、絶縁シ
    ート、保護カバーを敷設、組立後、真空ラミネート法に
    よって固定することを特徴とする請求項6に記載の薄膜
    太陽電池モジュールの製造方法。
JP11247124A 1999-09-01 1999-09-01 薄膜太陽電池モジュール及びその製造方法 Expired - Lifetime JP3121811B1 (ja)

Priority Applications (8)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11247124A JP3121811B1 (ja) 1999-09-01 1999-09-01 薄膜太陽電池モジュール及びその製造方法
AU20610/00A AU766308B2 (en) 1999-09-01 2000-03-02 Thin film solar cell module and method of manufacturing the same
US09/517,599 US6469242B1 (en) 1999-09-01 2000-03-02 Thin-film solar cell module and method of manufacturing the same
ES00103497T ES2322224T3 (es) 1999-09-01 2000-03-02 Modulo de celula solar de capa fina y su procedimiento de fabricacion.
EP06021885.6A EP1801889B1 (en) 1999-09-01 2000-03-02 Thin-film solar cell module and method of manufacturing the same
EP00103497A EP1081770B1 (en) 1999-09-01 2000-03-02 Thin-film solar cell module and method of manufacturing the same
DE60041568T DE60041568D1 (de) 1999-09-01 2000-03-02 Dünnschichtsolarzellenmodul und entsprechendes Herstellungsverfahren
AT00103497T ATE423395T1 (de) 1999-09-01 2000-03-02 Dünnschichtsolarzellenmodul und entsprechendes herstellungsverfahren

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11247124A JP3121811B1 (ja) 1999-09-01 1999-09-01 薄膜太陽電池モジュール及びその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP3121811B1 JP3121811B1 (ja) 2001-01-09
JP2001077383A true JP2001077383A (ja) 2001-03-23

Family

ID=17158797

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11247124A Expired - Lifetime JP3121811B1 (ja) 1999-09-01 1999-09-01 薄膜太陽電池モジュール及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3121811B1 (ja)

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7000664B2 (en) 2000-12-25 2006-02-21 Kaneka Corporation Sheet set apparatus for sealing preparation, output lead wire set apparatus for sealing preparation, and sealing preparation apparatus
JP2007299969A (ja) * 2006-05-01 2007-11-15 Showa Shell Sekiyu Kk Cis系薄膜太陽電池モジュールの改良された耐久性試験方法
WO2009051122A1 (ja) * 2007-10-19 2009-04-23 Kaneka Corporation 薄膜太陽電池モジュール
JP2009130020A (ja) * 2007-11-21 2009-06-11 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 太陽電池パネル及び太陽電池パネルの製造方法
JP2009182066A (ja) * 2008-01-30 2009-08-13 Nisshinbo Holdings Inc テープ状体の配設装置
WO2009148079A1 (ja) * 2008-06-04 2009-12-10 シャープ株式会社 太陽電池モジュール
WO2010061844A1 (ja) * 2008-11-28 2010-06-03 シャープ株式会社 太陽電池モジュール及びその製造方法
WO2011024993A1 (ja) * 2009-08-31 2011-03-03 三洋電機株式会社 太陽電池モジュール
KR101176131B1 (ko) * 2006-07-14 2012-08-22 엘지전자 주식회사 향상된 절연특성을 구비하는 박막형 태양전지
WO2012117891A1 (ja) * 2011-02-28 2012-09-07 三洋電機株式会社 太陽電池モジュールの出力配線、太陽電池モジュール及びその製造方法
JP2013008867A (ja) * 2011-06-24 2013-01-10 Kaneka Corp 太陽電池モジュールの製造方法
JP5164863B2 (ja) * 2007-01-31 2013-03-21 シャープ株式会社 太陽電池用配線部材、太陽電池モジュール、および太陽電池モジュールの製造方法
JP2013219162A (ja) * 2012-04-09 2013-10-24 Sharp Corp 合わせガラス構造太陽電池モジュール
CN109275342A (zh) * 2016-02-15 2019-01-25 卢塞恩应用科技大学 用于光伏模块的彩色玻璃面板

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2011016483A1 (ja) * 2009-08-07 2013-01-10 シャープ株式会社 太陽電池モジュール

Cited By (21)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7000664B2 (en) 2000-12-25 2006-02-21 Kaneka Corporation Sheet set apparatus for sealing preparation, output lead wire set apparatus for sealing preparation, and sealing preparation apparatus
US8242795B2 (en) 2006-05-01 2012-08-14 Showa Shell Sekiyu K.K. Method of testing durability of CIS based thin-film solar cell module
JP2007299969A (ja) * 2006-05-01 2007-11-15 Showa Shell Sekiyu Kk Cis系薄膜太陽電池モジュールの改良された耐久性試験方法
KR101176131B1 (ko) * 2006-07-14 2012-08-22 엘지전자 주식회사 향상된 절연특성을 구비하는 박막형 태양전지
JP5164863B2 (ja) * 2007-01-31 2013-03-21 シャープ株式会社 太陽電池用配線部材、太陽電池モジュール、および太陽電池モジュールの製造方法
WO2009051122A1 (ja) * 2007-10-19 2009-04-23 Kaneka Corporation 薄膜太陽電池モジュール
JPWO2009051122A1 (ja) * 2007-10-19 2011-03-03 株式会社カネカ 薄膜太陽電池モジュール
JP2009130020A (ja) * 2007-11-21 2009-06-11 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 太陽電池パネル及び太陽電池パネルの製造方法
JP2009182066A (ja) * 2008-01-30 2009-08-13 Nisshinbo Holdings Inc テープ状体の配設装置
WO2009148079A1 (ja) * 2008-06-04 2009-12-10 シャープ株式会社 太陽電池モジュール
EP2360737A4 (en) * 2008-11-28 2013-01-02 Sharp Kk SOLAR BATTERY MODULE AND MANUFACTURING METHOD THEREFOR
EP2360737A1 (en) * 2008-11-28 2011-08-24 Sharp Kabushiki Kaisha Solar battery module and method for manufacturing same
JP2010129853A (ja) * 2008-11-28 2010-06-10 Sharp Corp 太陽電池モジュール及びその製造方法
WO2010061844A1 (ja) * 2008-11-28 2010-06-03 シャープ株式会社 太陽電池モジュール及びその製造方法
US8921684B2 (en) 2008-11-28 2014-12-30 Sharp Kabushiki Kaisha Solar cell module and manufacturing method thereof
JP2011054663A (ja) * 2009-08-31 2011-03-17 Sanyo Electric Co Ltd 太陽電池モジュール
WO2011024993A1 (ja) * 2009-08-31 2011-03-03 三洋電機株式会社 太陽電池モジュール
WO2012117891A1 (ja) * 2011-02-28 2012-09-07 三洋電機株式会社 太陽電池モジュールの出力配線、太陽電池モジュール及びその製造方法
JP2013008867A (ja) * 2011-06-24 2013-01-10 Kaneka Corp 太陽電池モジュールの製造方法
JP2013219162A (ja) * 2012-04-09 2013-10-24 Sharp Corp 合わせガラス構造太陽電池モジュール
CN109275342A (zh) * 2016-02-15 2019-01-25 卢塞恩应用科技大学 用于光伏模块的彩色玻璃面板

Also Published As

Publication number Publication date
JP3121811B1 (ja) 2001-01-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3146203B1 (ja) 薄膜太陽電池モジュール及びその製造方法
EP1801889B1 (en) Thin-film solar cell module and method of manufacturing the same
JP3121811B1 (ja) 薄膜太陽電池モジュール及びその製造方法
JP5268596B2 (ja) 太陽電池モジュール及びその製造方法
EP2028696A2 (en) Solar cell and solar cell module
JP5452773B2 (ja) 太陽電池モジュールおよびその製造方法
JP2006310680A (ja) 薄膜太陽電池モジュール
JP4101611B2 (ja) 薄膜太陽電池
JP2014120733A (ja) 太陽電池モジュール、並びに、窓
JP3121810B1 (ja) 薄膜太陽電池モジュール及びその製造方法
CN111223950A (zh) 太阳能板与太阳能电池模块
TW200845406A (en) Solar cell module
WO2010082560A1 (ja) 太陽電池モジュール及びその製造方法
JP2005019843A (ja) 太陽電池モジュールおよび太陽電池モジュールの製造方法
JP2011210747A (ja) 太陽電池モジュール及びその製造方法
JP2003264308A (ja) 薄膜太陽電池モジュールとその製造方法
JP2004079823A (ja) 封止構造及びその封止構造を用いた太陽電池モジュール及び封止方法及び太陽電池モジュールの封止方法
JP2004327698A (ja) 太陽電池モジュールおよびその製造方法
JP2012204533A (ja) 太陽電池モジュール及びその製造方法
TW201911585A (zh) 太陽能電池模組及其製造方法
JP2003017732A (ja) 太陽電池モジュールの電力リード引き出し方法
JP2002299674A (ja) 太陽電池モジュール
TW202333446A (zh) 太陽能模組
JPH08236794A (ja) 薄膜太陽電池モジュールの製造方法
JP2001053325A (ja) 太陽電池モジュール、およびこの太陽電池モジュールの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3121811

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071020

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081020

Year of fee payment: 8

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081020

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091020

Year of fee payment: 9

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091020

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101020

Year of fee payment: 10

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111020

Year of fee payment: 11

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121020

Year of fee payment: 12

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121020

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131020

Year of fee payment: 13

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131020

Year of fee payment: 13

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term