JP2001076459A - ラジアル動圧軸受部を備えた回転装置及び記録装置 - Google Patents

ラジアル動圧軸受部を備えた回転装置及び記録装置

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JP2001076459A
JP2001076459A JP25412099A JP25412099A JP2001076459A JP 2001076459 A JP2001076459 A JP 2001076459A JP 25412099 A JP25412099 A JP 25412099A JP 25412099 A JP25412099 A JP 25412099A JP 2001076459 A JP2001076459 A JP 2001076459A
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    • G11B33/14Reducing influence of physical parameters, e.g. temperature change, moisture, dust
    • G11B33/1486Control/regulation of the pressure, e.g. the pressure inside the housing of a drive

Abstract

(57)【要約】 【課題】 回転部の回転中心を一定の向きに偏心させる
ことによりNRRO及びRROを効果的に防いで回転精度を高
めることができ、而も製造の困難性や電磁振動の助長を
招くことがない。 【解決手段】 ハブ24に外嵌固定されたハードディス
ク12の上下面に近接した気流案内板32を設ける。ハ
ードディスク12の回転方向における気流案内板32の
後方側の面を、回転方向における前方に凸の弧状をなす
ように湾曲した案内面32aとする。案内面32aは、
ケーシング10の円弧状内周壁部10bから、回転方向
における前方に進むに従い径方向内方に向かいつつ、ハ
ブ24の鍔状部24a、スペーサ18及びクランパ30
の各外周面部の外周近傍空間のうち周方向の所定位置に
近寄る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録ディスク等の
回転に伴い移動する流体を利用して振れ回り等を防ぐこ
とにより回転精度を高めることができる、ラジアル動圧
軸受部を備えた回転装置及び記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】近年、
パーソナルコンピュータ用のプログラムやデータ量は増
大し、ハードディスク駆動装置等の記録ディスク回転型
の記録装置の回転精度についての要請は益々厳しくなり
つつある。このような記録装置におけるスピンドルモー
タにラジアル動圧軸受等非接触で軸支持する軸受が用い
られている場合、そのラジアル動圧軸受にハーフホワー
ル(half speed whirl)等によるNRRO(非同期振れ)や
RRO(同期振れ)が発生して回転精度向上を阻害する一
因となっていた。
【0003】ラジアル動圧軸受における振れ回りを防ぐ
ためには、ラジアル動圧軸受を構成するスリーブ部材又
は軸部材の断面形状として真円ではない適切な異形断面
を採用するという手段が提案されているが、そのような
断面の部材の加工には困難を伴う。また特開平11−5
5918号公報には、ラジアル動圧軸受を備えたスピン
ドルモータのステータに局所的な磁気アンバランスを形
成することにより、そのラジアル動圧軸受における回転
中心を微小寸法偏心させて軸の振れ回りを防ぐ技術が開
示されている。しかしながら、ステータについてのこの
ような加工は容易ではなく、而もステータにおける局所
的な磁気アンバランスは、回転時に電磁振動を助長する
おそれがある。
【0004】更に、記録ディスク回転型の記録装置以外
のラジアル動圧軸受を備えた回転装置についても、振れ
回り等によるNRROやRROを防いで回転精度を高める要請
は同様に存在する。
【0005】本発明は、従来技術に存した上記のような
課題に鑑み行われたものであって、その目的とするとこ
ろは、回転部の回転中心を一定の向きに偏心させること
によりNRRO及びRROを効果的に防いで回転精度を高める
ことができ、而も製造の困難性や電磁振動の助長を招く
ことがないラジアル動圧軸受部を備えた回転装置及び記
録装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】(1) 本発明の回転装置
は、少なくともラジアル動圧軸受部を介して固定部に対
し回転部が一定軸線の回りに回転自在に支持され、その
回転部は、所定の外周面部を有する回転基部と、その回
転基部における前記所定の外周面部から流体が存在する
空間内に径方向外方に回転基部と同軸状に張出した1又
は2以上の平板状部とを備えるものである回転装置であ
って、前記固定部に固定的に支持された流体案内部が、
前記平板状部の全て又は一部のそれぞれにおける軸線方
向一方側の面又は両側の面に近接した状態で設けられ、
前記流体案内部は、前記空間において平板状部の回転に
伴い移動する流体を、その流体案内部の径方向内方の、
回転基部における前記所定外周面部の外周近傍空間のう
ち周方向の所定位置に集まるよう案内し、そのように案
内された流体の流れにより、回転基部に対し前記所定位
置付近において所定の向きに圧力を加えるものであり、
回転部の回転時に、前記所定の向きの圧力によって、回
転部の回転中心が一定の向きに偏心し且つその状態が維
持されることを特徴とする(請求項1)。
【0007】回転部の回転により平板状部が回転基部と
共に同軸状に回転する。平板状部は、回転基部における
所定の外周面部から流体が存在する空間内に径方向外方
に張出しているので、その平板状部の軸線方向の何れか
の側の面に臨む流体は、平板状部の回転に伴い移動す
る。このように移動する流体は、平板状部の軸線方向の
何れかの側の面に近接した状態で設けられた流体案内部
によって、回転基部の所定外周面部(その流体案内部の
径方向内方の所定外周面部)の外周近傍空間のうち周方
向における所定位置に集まるよう案内される。そのよう
に案内された流体の流れにより、回転基部に対し前記所
定位置付近において所定の向きに圧力が加えられる。
【0008】このように、回転部の回転時には、前記所
定の向きの圧力が回転基部に対し継続的に加わるので、
それによって、ラジアル動圧軸受部における周方向の一
定位置(前記所定の向きに対応する位置)の軸受隙間が
他の部分の軸受隙間よりも小さい状態が維持される。す
なわち、回転部の回転中心が一定の向きに偏心し且つそ
の状態が維持される。これにより、ラジアル動圧軸受部
に側圧が付与された状態となり、軸受剛性が高まるので
ハーフホワール(half speed whirl)等の振れ回りを始
めとする回転部のNRRO(非同期振れ)及びRRO(同期振
れ)が効果的に防がれ、回転精度を高めることができ
る。
【0009】固定部に対し回転部を回転自在に支持する
ためのラジアル動圧軸受部は、軸固定型であっても軸回
転型であってもよい。何れにせよ、ラジアル動圧軸受部
においては、通常、軸部とスリーブ部との軸受隙間に充
填された潤滑油などの潤滑液又は潤滑気体等の潤滑流体
を介して回転部が固定部に対し径方向に支持される。こ
のような回転部の回転支持は、スラスト動圧軸受部等と
適宜組合せて行うものとすることができる。なお、この
回転装置は、固定部(又はその一部)と回転部の一部
(通常、回転基部)により電動機を構成するものとする
ことができる。その場合、固定部にステータ、回転部に
ロータが設けられる。
【0010】固定部は、平板状部に対し軸心方向の両側
又は一方の側(2以上の平板状部を有する場合、全平板
状部に対する軸心方向の両側又は一方の側)の全部又は
一部に相対する内面部を有するものとすることができ
る。また固定部は、平板状部の外周側を全て又は部分的
に囲繞する内周壁部を有するものとすることができる。
これらの内面部及び内周壁部は、少なくとも流体案内部
が位置する部分を含むものとすることができる。
【0011】平板状部は、例えば、回転基部に外嵌され
て固定的に保持された円環状板体(例えばハードディス
ク等の各種磁気ディスクや各種光ディスク等のディスク
形記録媒体)とすることができる。このような円環状板
体が2枚以上外嵌保持される場合は、例えば、円環状板
体同士の間の内周部に環状スペーサを介して軸線方向間
隔おきに同軸状に保持するものとすることができる。平
板状部の軸線方向両側の面の法線は、通常、その平板状
部及び回転基部の軸線方向となる。なお、平板状体は回
転基部に対し着脱可能とすることもできるが、回転中の
振動発生等の不都合を防ぐ上で、固定保持がより望まし
い。
【0012】回転基部は、例えばカップ形のハブとする
ことができる。回転基部における所定の外周面部は、一
般には、円筒面形状である。前記のように2枚以上の円
環状板体同士の間の内周部に環状スペーサを配する場合
は、その環状スペーサが回転基部の一部を構成し、その
外周面部が前記の所定の外周面部を構成するものとする
ことができる。
【0013】平板状部が所定の外周面部から張出した空
間内に存在する流体は、通常の場合、気体、特に空気で
ある。前記空間は、密閉空間又は開放空間の何れでもよ
いが、その空間内の流体は、回転部が静止状態である場
合に、通常の場合実質上静止状態となるものとすること
が好ましい。
【0014】流体案内部は、平板状部の全て又は一部の
それぞれにおける軸線方向一方の側の面又は両方の側の
面(通常の場合、法線が軸線方向である面)それぞれに
近接した状態で設けられる。すなわち、回転基部から張
出した平板状部が1つである場合においてその平板状部
の一方又は両方の面、或いは、2以上の平板状部が保持
されている場合において一部又は全ての平板状部のそれ
ぞれにおける一方の面又は両方の面に近接した状態で設
けることができる。
【0015】1つの平板状部の両方の面における流体流
のバランスを欠いて振動等の不都合が生じることを防ぐ
上では、平板状部の軸線方向の両側の面にそれぞれ臨む
流体案内部が設けられることが好ましく、その流体案内
部は、平板状部の軸線方向の両側の面において案内する
流体の流れが実質上等しくなるようにすること(例えば
両面側において流体案内部を実質上同一とすること)が
好ましい。また、2以上の流体案内部を設ける場合、回
転部の回転時における回転中心の偏心が軸線方向におい
てアンバランスにならないように設けることが望まし
い。そのためには、例えば軸線方向において対称的に流
体案内部を設けたり、回転基部の軸線方向における一定
位置に加わる圧力が他よりも大きくなるように流体案内
部を設けることもできる。
【0016】流体案内部は、軸線方向に相対する面同士
の間においてその両面に近接した位置(その一方の面が
固定部の面である場合は、その面に近接した位置又はそ
の面と接触した状態若しくは一体となった状態)である
ことが好ましい。このような軸線方向に相対する両面
は、軸線方向に隣接する平板状部の軸線方向の何れかの
側の面同士である場合(この場合、流体案内部は、径方
向外方において固定部に支持されるものとすることがで
きる)と、一方が平板状部の軸線方向の何れかの側の面
であり、他方が、その面と軸線方向に相対する固定部の
面である場合(この場合、流体案内部は、径方向外方に
おいて固定部に支持されるか、軸線方向他方における固
定部に支持されるものとすることができる)がある。
【0017】流体案内部は、例えば、回転基部の所定外
周面部よりも径方向外方の一定位置から、回転部の回転
方向における前方に進むに従い径方向内方に向かいつつ
所定位置に近寄る案内面を有し、その案内面により、平
板状部の回転に伴い移動する流体を、その案内面の径方
向内方の、回転基部における前記所定外周面部の外周近
傍空間のうち周方向の所定位置に集まるよう案内するも
のとすることができる(請求項2)。
【0018】前記案内面は、回転軸線に平行な面とする
ことが一般的であるが、回転軸線に対し傾斜させること
もできる。
【0019】また、案内面は、例えば回転部の回転方向
における前方に凸の弧状をなす湾曲面とすることができ
るほか、平面とすることもできる。
【0020】なお、案内面は、平板状部の外周縁部付近
又はそれよりも径方向外方の一定位置から、回転部の回
転方向における前方に進むに従い径方向内方に向かいつ
つ所定位置に近寄るものとすることが好ましい。
【0021】(2) 上記のラジアル動圧軸受部を備えた
回転装置は、流体案内部により案内される流体の流れに
よる圧力が回転基部に対し加わらなくても通常とり得る
姿勢において回転部の回転中心が一定の向きに偏心する
場合に、その向きと流体案内部により案内された流体の
流れにより回転基部に対し加わる圧力の向きとが一致し
ないものとすることが望ましい(請求項3)。
【0022】例えば、通常とり得る姿勢において、回転
軸線がほぼ水平である場合のように回転軸線が重力の方
向に一致しない場合、流体案内部により案内される流体
の流れによる圧力が回転基部に対し加わらなくても、回
転部の回転中心は重力によって一定の向きに偏心し得
る。このような場合、その偏心の向きと流体案内部によ
り案内された流体の流れにより回転基部に対し加わる圧
力の向きとが一致すると、回転部の回転中心の偏心が過
大になり、ラジアル動圧軸受部の損傷等の不都合を招く
おそれがある。特に、縦置きと横置きが可能な回転装置
のように、通常とり得る姿勢が複数存在する場合に、あ
る姿勢では重力等による偏心がないか又は重力等による
偏心の向きと流体案内部により案内された流体の流れに
より回転基部に対し加わる圧力の向きが一致しないが、
別の姿勢において両者が一致することがある。
【0023】このような場合に、回転装置が通常とり得
る姿勢において両者の向きが一致しないようにすること
により、ラジアル動圧軸受部の損傷等の不都合を招くこ
とを防ぐことができる。両者の向きは、例えば45乃至
135度中心角程度異なるものとすることができ、90
度中心角程度異なることが好ましい。
【0024】(3) 本発明の記録装置は、上記ラジアル
動圧軸受部を備えた回転装置を備えており、その回転装
置における平板状部が記録媒体であるものとすることが
できる(請求項4)。
【0025】この場合、記録媒体の回転時に流体案内部
により案内される流体により、ラジアル動圧軸受部にお
ける振れ回りを始めとする回転部のNRRO及びRROを効果
的に防いで回転精度を高め、以って記録媒体に対する読
み書き精度を高めることができる。
【0026】なお、この回転装置は、固定部(又はその
一部)と回転部の一部(通常、回転基部)により電動機
を構成するものとすることが好ましい。
【0027】この記録装置は、記録媒体に対する読み書
きヘッドを有し、その読み書きヘッドの位置(周方向の
一定位置とすることができる)が、記録媒体の回転時に
流体案内部により案内される流体により読み書き作業に
実質的な影響を及ぼさない位置であることが望ましい
(請求項5)。
【0028】この場合、記録媒体の回転時に流体案内部
により案内される流体により回転精度を高めると共に、
その流体により読み書きヘッドの読み書き作業に悪影響
が生ずることが防がれる。特に、記録媒体面上に浮上す
る浮動ヘッドスライダを備えた読み書きヘッドにおいて
有用である。なお、読み書きヘッドは、読み取り専用又
は書き込み専用であってもよい。
【0029】そのためには、例えば流体案内部により流
体が案内される周方向の所定位置と読み書きヘッドの位
置が、回転部を挟んで逆側であるものとすることができ
る(請求項6)。
【0030】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を、図面を参
照しつつ説明する。
【0031】図1乃至図3は、本発明の記録装置(すな
わちラジアル動圧軸受部を備えた回転装置)の実施の形
態の一例としてのハードディスク駆動装置に関するもの
であって、図1は、天板を取り外した状態のハードディ
スク駆動装置の平面図、図2は、図1におけるII-II線
拡大断面図、図3は、ハードディスクを駆動するスピン
ドルモータにおけるラジアル動圧軸受部の拡大横断面図
である。
【0032】このハードディスク駆動装置は、外形が直
方体形状である上方開口の箱状のケーシング10内に、
主として、ハードディスク12を固定保持したスピンド
ルモータ14(電動機)と、浮動ヘッドスライダ(図示
せず)を備えた読み書き用の磁気ヘッド16を先端部に
支持したアクセスアーム18が設けられ、天板20によ
り密閉されてなる。ケーシング10内には空気が存在す
る。
【0033】スピンドルモータ14は、下端がケーシン
グ10の底板10aに固定された固定軸体22に対しカ
ップ形のハブ24の内部に設けられた回転スリーブ部2
6が潤滑油27を介し外嵌されることにより構成される
ラジアル動圧軸受部28及びその上方のスラスト動圧軸
受部29によって、回転スリーブ部26が固定軸体22
に非接触な状態で回転自在に支持されてなる。
【0034】スピンドルモータ14のハブ24には、4
枚(3枚以下又は5枚以上でもよい)のハードディスク
12がそのハブ24と同軸状に外嵌されて固定保持され
ている。下端のハードディスク12はハブ24の下端の
鍔状部24a上に支持され、その上に環状のスペーサ3
0とハードディスク12が交互に積層され、最上部のハ
ードディスク12上に環状のクランパ31が固定される
ことにより、各ハードディスク12は軸線方向間隔おき
に固定保持されている。また、全ハードディスク12の
外周側は、アクセスアーム18が存在する側を除いて、
ケーシング10におけるスピンドルモータ14と同心状
の円弧状内周壁部10bに囲繞されている。
【0035】上記において、主にケーシング10と固定
軸体22が固定部を構成し、主に回転スリーブ部26と
ハブ24とスペーサ30とクランパ31及びハードディ
スク12が回転部を構成し、そのうち回転スリーブ部2
6とハブ24とスペーサ30とクランパ31は回転基部
を構成する。
【0036】気流案内板32(流体案内部)は、アクセ
スアーム18に支持された磁気ヘッド16に対しハブ2
4を挟んでほぼ逆側の周方向位置から、ハードディスク
12の回転方向(図1における矢印の向き、すなわち左
回り)における後方側の一定範囲にわたり設けられてい
る。気流案内板32は、各ハードディスク12の上下面
に近接した状態で、径方向外方部がケーシング10の円
弧状内周壁部10bに支持されている。下端のハードデ
ィスク12の下面側の気流案内板32は、上面が下端の
ハードディスク12の下面に、下面がケーシング10内
の底面に近接し、ハードディスク12同士の間の気流案
内板32は、上下面がそれぞれ上側のハードディスク1
2の下面及び下側のハードディスク12の上面に近接
し、上端のハードディスク12の上面側の気流案内板3
2は、下面が上端のハードディスク12の上面に、上面
が天板20の下面に近接する。全ての気流案内板32の
平面形状及び平面視における位置は一致している(尤
も、必ずしも一致することを要するものではない。)。
【0037】ハードディスク12の回転方向における気
流案内板32の後方側の面が、回転方向における前方に
凸の弧状をなすように湾曲した案内面32a(回転軸線
に平行な面、すなわち回転軸線に直交する面に対し垂直
な面)を構成している。この案内面32aは、ケーシン
グ10の円弧状内周壁部10bから、回転方向における
前方に進むに従い径方向内方に向かいつつ、ハブ24の
鍔状部24a、スペーサ30及びクランパ31の各外周
面部(回転基部の所定外周面部)の外周近傍空間のうち
周方向の所定位置(磁気ヘッド16に対しハブ24を挟
んでほぼ逆側の位置)に近寄る。
【0038】スピンドルモータ14の回転によりハード
ディスク12が回転すると、各ハードディスク12の上
下面にそれぞれ臨む空気は、ハードディスク12の回転
に伴い移動する。このように移動する空気は、各ハード
ディスク12の上下面に近接した状態で設けられた各気
流案内板32の案内面32aによって図1における矢示
Sのように案内されて鍔状部24a、スペーサ30及び
クランパ31の各外周面部の外周近傍空間のうち所定位
置に集まる。このように案内される空気の流れにより、
鍔状部24a、スペーサ30及びクランパ31を介して
ハブ24及び回転スリーブ部26に対し前記所定位置付
近において図1及び図3における矢示Pの向きに圧力が
加わる。スピンドルモータ14の回転中は矢示Pの向き
の圧力がハブ24及び回転スリーブ部26に対し継続的
に加わるので、それによって、図3に示すようにラジア
ル動圧軸受部における周方向の一定位置の軸受隙間が他
の部分の軸受隙間よりも小さい状態が維持される。すな
わち、回転スリーブ部26の回転中心が一定の向きに偏
心し且つその状態が維持される。これにより、ラジアル
動圧軸受部におけるハーフホワール等によるNRRO及びRR
Oが効果的に防がれ、回転精度を高めることができ、以
て、各ハードディスク12に対する読み書きヘッドによ
る読み書きの精度を高めることができる。
【0039】また、気流案内板32の案内面32aによ
ってハブ24等に対し空気流による圧力を加える位置と
読み書きヘッドの位置がハブ24を挟んで逆側なので、
空気流により読み書きヘッドの読み書き作業に悪影響が
生ずることが防がれる。
【0040】更に、全てのハードディスク12の上下面
に近接した状態で気流案内板32が設けられ、全ての気
流案内板32の平面形状及び平面視における位置は一致
しているので、回転時における各ハードディスク12の
振動やハブ24の回転軸線の傾斜の発生が防がれる。
【0041】また更に、ケーシング10の何れかの辺
(図1における長方形状の外形の何れかの辺)を下側と
して回転軸線の方向を水平方向とした場合、重力による
回転スリーブ部26の偏心が生じるが、気流案内板32
の案内面32aによってハブ24等に対し空気流による
圧力を加える向きは重力の向きに対しほぼ45度に傾斜
するので、回転スリーブ部26の回転中心の偏心が過大
になってラジアル動圧軸受部の損傷等の不都合を招くこ
とが防がれる。
【0042】以上の実施の形態は、ハードディスク駆動
装置を例にとって説明したが、本発明は、ラジアル動圧
軸受部を備えたその他の記録装置や、記録装置以外のラ
ジアル動圧軸受部を備えた回転装置についても、同様に
適用可能である。
【0043】なお、以上の実施の形態についての記述に
おける上下位置関係は、単に図に基づいた説明の便宜の
ためのものであって、実際の使用状態等を限定するもの
ではない。
【0044】
【発明の効果】本発明のラジアル動圧軸受部を備えた回
転装置では、回転部の回転時に平板状部の回転に伴い移
動する流体が流体案内部により案内されることにより、
所定の向きの圧力が回転基部に対し継続的に加わるの
で、回転部の回転中心が一定の向きに偏心し且つその状
態が維持される、ラジアル動圧軸受部におけるハーフホ
ワール等の振れ回りを始めとする回転部のNRRO及びRRO
が効果的に防がれ、回転精度を高めることができる。
【0045】請求項3の回転装置では、回転部の回転中
心の偏心が過大になってラジアル動圧軸受部の損傷等の
不都合を招くことを防ぐことができる。
【0046】本発明の記録装置では、記録媒体の回転時
に流体案内部により案内される流体により回転精度を高
めて記録媒体に対する読み書き精度を高めることができ
る。
【0047】請求項5及び6の記録装置では、記録媒体
の回転時に流体案内部により案内される流体により回転
精度を高めると共に、その流体により読み書きヘッドの
読み書き作業に悪影響が生ずることが防がれる。
【図面の簡単な説明】
【図1】天板を取り外した状態のハードディスク駆動装
置の平面図である。
【図2】図1におけるII-II線拡大断面図である。
【図3】ラジアル動圧軸受部の拡大横断面図である。
【符号の説明】
10 ケーシング 10a 底板 10b 円弧状内周壁部 12 ハードディスク 14 スピンドルモータ 16 磁気ヘッド 18 アクセスアーム 20 天板 22 固定軸体 24a 鍔状部 24 ハブ 26 回転スリーブ部 27 潤滑油 28 ラジアル動圧軸受部 29 スラスト動圧軸受部 30 スペーサ 31 クランパ 32 気流案内板 32a 案内面

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくともラジアル動圧軸受部を介して固
    定部に対し回転部が一定軸線の回りに回転自在に支持さ
    れ、その回転部は、所定の外周面部を有する回転基部
    と、その回転基部における前記所定の外周面部から流体
    が存在する空間内に径方向外方に回転基部と同軸状に張
    出した1又は2以上の平板状部とを備えるものである回
    転装置であって、前記固定部に固定的に支持された流体
    案内部が、前記平板状部の全て又は一部のそれぞれにお
    ける軸線方向一方側の面又は両側の面に近接した状態で
    設けられ、前記流体案内部は、前記空間において平板状
    部の回転に伴い移動する流体を、その流体案内部の径方
    向内方の、回転基部における前記所定外周面部の外周近
    傍空間のうち周方向の所定位置に集まるよう案内し、そ
    のように案内された流体の流れにより、回転基部に対し
    前記所定位置付近において所定の向きに圧力を加えるも
    のであり、回転部の回転時に、前記所定の向きの圧力に
    よって、回転部の回転中心が一定の向きに偏心し且つそ
    の状態が維持されることを特徴とする回転装置。
  2. 【請求項2】流体案内部が、回転基部の所定外周面部よ
    りも径方向外方の一定位置から、回転部の回転方向にお
    ける前方に進むに従い径方向内方に向かいつつ所定位置
    に近寄る案内面を有し、その案内面により、平板状部の
    回転に伴い移動する流体を、その案内面の径方向内方
    の、回転基部における前記所定外周面部の外周近傍空間
    のうち周方向の所定位置に集まるよう案内するものであ
    る請求項1記載の回転装置。
  3. 【請求項3】流体案内部により案内される流体の流れに
    よる圧力が回転基部に対し加わらなくても通常とり得る
    姿勢において回転部の回転中心が一定の向きに偏心する
    場合に、その向きと流体案内部により案内された流体の
    流れにより回転基部に対し加わる圧力の向きとが一致し
    ない請求項1又は2記載の回転装置。
  4. 【請求項4】請求項1、2又は3記載のラジアル動圧軸
    受部を備えた回転装置を備えており、その回転装置にお
    ける平板状部が記録媒体である記録装置。
  5. 【請求項5】記録媒体に対する読み書きヘッドを有し、
    その読み書きヘッドの位置が、記録媒体の回転時に流体
    案内部により案内される流体により読み書き作業に実質
    的な影響を及ぼさない位置である請求項4記載の記録装
    置。
  6. 【請求項6】流体案内部により流体が案内される周方向
    の所定位置と読み書きヘッドの位置が、回転部を挟んで
    逆側である請求項5記載の記録装置。
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