JP2001238383A - モータ及び該モータを備えたディスク装置 - Google Patents

モータ及び該モータを備えたディスク装置

Info

Publication number
JP2001238383A
JP2001238383A JP2000042556A JP2000042556A JP2001238383A JP 2001238383 A JP2001238383 A JP 2001238383A JP 2000042556 A JP2000042556 A JP 2000042556A JP 2000042556 A JP2000042556 A JP 2000042556A JP 2001238383 A JP2001238383 A JP 2001238383A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
motor
shape
annular member
rotor hub
outer peripheral
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2000042556A
Other languages
English (en)
Inventor
Takayuki Oe
貴之 大江
Yoshiki Okayama
佳樹 岡山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nidec Corp
Original Assignee
Nidec Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nidec Corp filed Critical Nidec Corp
Priority to JP2000042556A priority Critical patent/JP2001238383A/ja
Publication of JP2001238383A publication Critical patent/JP2001238383A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Rotational Drive Of Disk (AREA)
  • Iron Core Of Rotating Electric Machines (AREA)
  • Permanent Magnet Type Synchronous Machine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ディスク装置や一般機械に用いられるモータ
では、ディスク押さえ取付穴12等を上端面に有するロ
ータハブの内周面が、ボール軸受の外輪外周面と嵌合す
る形で、ロータハブがボール軸受外輪に固定されてい
る。その際、ロータハブの内周面の周方向応力は、取付
穴12のために不均一になり、そのままではこの不均一
応力がボール軸受7の外輪を歪ませ、回転時にNRRO
を悪化させると共に騒音や振動の原因となる。 【解決手段】 そこで、本発明では、新たな穴14を上
記取付穴12の間に均一間隔で配設し、ロータハブの内
周方向の剛性を、周方向で略均一化する。これにより、
ボール軸受7の外輪は、ロータハブから周方向に均一な
応力を受け、円筒形状を維持でき、NRROが改善さ
れ、モータ動作時の騒音や振動も低減化できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ハードディスク駆
動装置等のディスク装置や一般機械に備えられるモータ
及びそのモータを備えたディスク装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、ディスク装置は、図11に示す
ように、ハウジング71の内部が塵や埃等が極度に少な
いクリーンな空間とされ、その空間に、情報を記憶する
円板状のディスク板73が装着されたモータ72が設置
された構成とされている。ハウジング内部には、ディス
ク板73に対して情報を読み書きするヘッド機構77が
配置され、このヘッド機構77は、ディスク板73に対
向配置されたヘッド76と、このヘッド76を支えるア
ーム75と、上記ヘッド76及びアーム75をディスク
板73上の所定の位置に移動させるアクチュエータ部7
4により構成されている。
【0003】ところで、ディスク装置は、ハードディス
クが嵌装されるロータハブがモータ軸を中心として回転
するモータを備え、図12に示すように、上記ロータハ
ブとモータ軸との間には、上記ロータハブと一体的に回
転する軸受部材がロータハブの中空部に圧入して取付け
られている。
【0004】この種のモータにおけるロータハブの先端
面には、ハードディスクを保持するためのディスククラ
ンパが取り付けられるようになっており、ロータハブの
端面には、このディスククランパをネジやピン等でこの
端面に取付けるための取付孔が設けられている。
【0005】一方、ステータがロータの外周に配設され
るモータにおいては、このステータは、通常モータケー
スの内側面に圧接状態で取付けられており、巻線やコア
から発生する熱を外部に放出してモータ内部を冷却させ
るべく、上記モータケースの外周に複数のフィン(羽
部)を放射状に形成したものが知られている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前者のよう
なディスク装置に備えられるモータにおいては、ロータ
ハブに上記のような取付孔が設けられているため、ロー
タハブには、図12に示すように、取付孔が設けられて
いる702の部位に比して取付孔間の701の部位の剛
性が相対的に高くなり、径方向に作用する応力が周方向
の各位置において異なる。
【0007】また、後者のようにモータケースの外周に
フィンが設けられているものでは、モータケースにフィ
ンが設けられている部位に比してフィンが設けられてい
ない部位の剛性が相対的に低くなり、同じく径方向に作
用する応力が周方向の各位置で異なる。
【0008】このように、相対的に剛性の高い部位と相
対的に剛性の低い部位とが周方向に交互に存在する部材
に対して、回転側となる軸受部材や静止側となるステー
タが圧接状態で内嵌されると、上記ロータハブやモータ
ケースに軸受部材やステータ等から応力が作用すること
となるが、上述したように応力が周方向において異なる
ため、この応力差によって軸受部材やステータ等が周方
向にうねりをもつ形状に変形してしまうことになる。こ
の結果、モータの作動時に振動や騒音が発生するととも
に、回転精度が特に求められるディスク装置にあって
は、ディスクに対してデータを精度よく読み取ったり書
き込んだりすることができないなどの不具合が生じるこ
とになる。
【0009】本発明は、上記に鑑みてなされたもので、
上記のようなディスク装置や一般機械等に用いられるモ
ータにおいて、上記のような振動や騒音の発生を低減す
るとともに、ディスク装置においては、記録ディスクに
対して精度よくデータを読み取る(または/および書き
込む)ことができるように構成することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、軸体またはその周辺部材により形成されかつ円筒側
面外形を有する軸体側部材の側面外周に、内周形状が該
軸体側部材の外周形状にほぼ一致する環状部材を、上記
軸体側部材の外周に嵌合固定する構成を有するモータに
おいて、上記環状部材には、当該モータの回転軸に対し
て垂直な平面で切った断面形状が該回転軸を中心とする
同心円形状を有していない少なくとも2つの形状部分で
ある第一、第二形状部分を含み、その第一形状部分は、
当該モータに関する特定の機能を果たし、第二形状部分
は、上記第一形状部分のみを有する他の環状部材を上記
軸体側部材の外周に嵌合した場合に、上記軸体側部材の
外周面に生じる、上記他の環状部材から受ける周方向に
不均一な応力分布を、上記第一形状部分および当該第二
形状部分を有する上記環状部材を用いることにより、ほ
ぼ均一にしていることを特徴とする。
【0011】この発明によれば、第一形状部分のみを有
する他の環状部材を軸体側部材の外周に嵌合したとき
に、軸体側部材の外周面に生じる、他の環状部材から受
ける周方向に不均一な応力分布を、第二形状部分を形成
することにより、ほぼ均一にすることができ、上記軸体
側部材がうねりをもつ形状に変形するのを抑制すること
ができる。これにより、モータは非常に安定した回転動
作を実現することができ、高速回転が可能となる。その
結果、NRROが著しく改善される。ここで、NRRO
とは、Non Repeatable Runoutの略であり、モータの回
転時に回転軸またはロータハブに生じる半径方向あるい
は軸方向の非繰返し(非再現性)変位をいう。
【0012】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、上記環状部材に形成された上記第一形
状部分が、上記環状部材の上面または下面に他の部材を
取付けるための取付穴を回転軸を中心とする円周上に備
えることを特徴とする。通常、モータは、その回転部を
構成する環状部材が、モータ軸受の外輪等に嵌合固定さ
れる構造を有しており、該環状部材の上下面に被回転媒
体を取付けるための取付穴等が開口されている。かかる
場合、この取付穴があるために、嵌合されている環状部
材のモータ軸受外輪への応力が周方向で不均一になり、
軸受外輪の外周形状が歪む。この発明によれば、第一形
状部分がこのような取付穴である場合に、この環状部材
に上記第二形状部分を形成することで、環状部材の周方
向の応力を均一にする作用を有し、これによりモータ回
転を安定化する。
【0013】請求項3に記載の発明は、請求項1または
2に記載の発明において、軸体側部材は、当該モータの
軸受部の外輪であり、上記環状部材は、該外輪の外周面
に嵌合固定されるロータハブ部材であることを特徴とす
る。この発明によれば、モータの軸受部の外輪の外周面
にロータハブ部材が嵌合固定されるモータについて、上
記請求項1または2に記載の発明による作用が得られ
る。
【0014】その場合に、第二形状部分において、当該
モータの回転軸方向に延びる穴部を上記ロータハブ部材
の上面に設ける場合、6個の穴部と6個の取付穴とが回
転軸を中心とする円周上に交互に且つ均等に位置するよ
うに配設するのが好ましい。
【0015】請求項5に記載の発明は、請求項2または
3に記載の発明において、上記環状部材に形成された上
記第二形状部分が、当該モータの外周面に設けられた回
転軸方向に平行に延びる複数の溝であることを特徴とす
る。本発明にかかる第二形状部分は、上記環状部材の外
周面の溝として形成されるため、加工が容易であり、簡
便に上記環状部材の内周面での応力均一化を実現でき
る。また、新たに放熱性を向上させる作用を有する。
【0016】請求項6に記載の発明は、請求項1ないし
5のいずれかに記載の発明において、上記環状部材に形
成された上記第二形状部分に対応する穴または溝に軽量
材料を埋め込み、また当該凹部の外周表面に板状材料で
蓋を形成することにより、当該モータの回転時における
風損及び騒音を低減することを特徴とする。本発明にか
かる第二形状部分は、上記の如く環状部材の周方向にお
ける応力を均一化し、モータの回転安定化を図り、騒音
低減等の効果がある。一方、上記第二形状部分は、穴や
凹形状の溝で形成されていることから、回転時に周囲の
空気との摩擦を大きくし、新たな騒音や風損の原因とな
る。そこで、この発明により、かかる穴や溝に軽量材料
を埋め込む等の構成をとることにより、回転時の騒音や
風損を抑える作用がある。これによって、上記第二形状
部分による環状部材内周面での応力均一化の効果が、モ
ータの特性改善に直接反映されることとなる。なお、上
記溝が放熱効果を有する場合には、この発明は実施され
ない。溝を軽量部材で埋めることにより、放熱効果が阻
害される虞があるためである。
【0017】請求項7に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、上記軸体側部材は、当該モータのステ
ータであり、上記環状部材は、該ステータの外周側に嵌
合装着される放熱用のフィンの内周部であり、上記第一
形状部分は放熱用フィンであることを特徴とする。この
発明によれば、ステータの外周側に嵌合装着される放熱
用のフィンを有するモータについて、上記請求項1に記
載の発明による作用が得られる。
【0018】請求項8に記載の発明は、ハウジングと、
該ハウジング内部に固定されたスピンドルモータと、該
スピンドルモータの回転部に装着された円板状の記録媒
体と、該記録媒体の所要の位置に情報を書き込むまたは
読み出すための情報アクセス手段とを有するディスク装
置であって、上記スピンドルモータは、請求項1ないし
請求項7のいずれかに記載のモータであることを特徴と
する。この発明によれば、ディスク装置に備えられるス
ピンドルモータについて、上記請求項1ないし請求項7
のいずれかに記載のモータを採用することにより、上記
請求項1ないし請求項7のいずれかに記載の発明による
作用を有するディスク装置が得られる。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態に係るモータ
について説明する。
【0020】図1は、ディスク装置に備えられるモータ
1の断面図である。このモータ1は、軸体2と、この軸
体2に固設されたブラケット3と、上記軸体2に外嵌す
るロータ4と、ブラケット3上において上方に突設され
た突出部3aを介して固設された環状のステータ5と、
このステータ5の外周面と対向するように配置された環
状のロータマグネット6とを有する。
【0021】ロータ4は、下端部から中央部にかけて穿
設された環状溝4aを有し、この環状溝4aの外周壁に
上記ロータマグネット6が取付けられている。
【0022】上記軸体2とロータ4との間には、環状の
軸受7が介設されている。この軸受7は、その内輪がシ
ャフト2に固定され、その外輪がロータ4の内周側に固
定されている。また、上部軸受の上側には、ロータ4の
内周面に嵌合固定され、軸体2の外周面との間で微小間
隙を形成するシール部材9が設けられている。このシー
ル部材9は、モータ内部のオイルミストや塵等がモータ
1の外部に漏出しないようにする機能を有する。
【0023】ステータ5は、上記突出部3aに固設され
た円筒状のコア51の極歯部にコイル52を巻回して磁
極として構成されたものである。
【0024】ロータ4の下部には、このロータ4に上側
から嵌装される記録ディスクDIを多段状に保持するた
めのディスク保持面43が設けられており、ロータ4
に、所定枚数のディスクDIが嵌挿可能とされていると
共に、ロータ4の上端面には、ディスクDIを保持する
円盤状のディスククランパ10が取付けられている。デ
ィスククランパ10は、周方向に所定ピッチで配設され
た孔11を有すると共に、図2に示すように、上記ロー
タ4の上端部分には、ディスククランパ10の孔11に
対応して取付用のネジ穴12が設けられており、これら
のネジ穴12に取付部材としてのネジ13が螺合される
ことにより上記ディスククランパ10がロータ4の上端
面に取付けられ、ディスククランパ10とディスク保持
面43との間でディスクDIを挟持するようになってい
る。
【0025】以上の構成に加えて、本発明の実施形態に
おいては、図2に示すように、上記ネジ穴12間に穴部
14が、周方向に所定のピッチであって、かつ、上記ネ
ジ穴12と径方向において同じ位置に設けられている。
【0026】すなわち、今上記穴部14が設けられてい
ないとすると、ロータ4がディスククランパ10を取付
けるためのネジ穴12を有することにより、軸受7(外
輪)の外周面において、図3に示すように、ネジ穴12
間の剛性の高い501に対向する部位に作用する応力
(応力の大きさを矢印の長さで表示している)と、ネジ
穴12周辺の剛性の低い502に対向する部位に作用す
る応力との差が大きくなり、軸受7が、図4の矢印aに
示す原形状から矢印bに示すように周方向にうねりを持
つ形状に変形し、モータ1の作動時に振動や騒音が発生
し、モータ1の耐久性が低下するとともに、ディスクD
Iから確実にデータを読み取ることができなくなる。
【0027】そこで、本発明の実施形態では、上記のよ
うに穴部14を設けることによって、上記ネジ穴12間
の剛性の高い部位の剛性を低下させ、その部位に接する
部位に作用する応力を上記剛性の低い部位に接する部位
に作用する応力に近づけて、上記ロータ4の径方向の剛
性を周方向にわたって略均一化するように構成したので
ある。その結果、図5の503,504に示すように、
上記軸受7をロータ4に圧入して取り付けたときに作用
する径方向の応力が周方向にわたって略一定、すなわち
略均一となり(軸受7に作用する応力が503の部分と
504の部分とで略同一となる)、軸受7は、図4の矢
印cに示すように、ロータ4からの応力により若干収縮
するけれども、その形状は円筒状に維持される。よっ
て、振動や騒音を低減することができ、モータ1の耐久
性を向上させることができるとともに、ディスクDIか
らデータを精度よく読み取ることができる。
【0028】なお、この穴部14は、ロータ4としての
十分な強度を確保することのできる範囲で複数設けるこ
とができる。また、本実施形態においては、上記穴部1
4を、径方向に同じ位置に設けたが、上記作用が得られ
るならば、ネジ穴12と径方向に異なる位置に設けた
り、ネジ穴12と異なる径にしたものでもよい。また、
穴部14の形状は、円形に限らず、楕円や多角形として
もよい。また、穴部14の代わりに孔部としてもよい。
【0029】次に、本発明の第2実施形態について説明
する。第2実施形態に用いられるモータの構造は、上記
第1実施形態と略同様であって、ネジ穴12間の剛性の
高い部位の剛性を低下させる構造のみが異なるため、こ
の構造について説明し、上記モータの構造の説明は省略
する。
【0030】第2実施形態においては、図6に示すよう
に、上記ロータ4のネジ穴12間の剛性の高い部位であ
って、かつ、ロータ4の外周側に軸方向に溝状にされた
溝部15が設けられている。この溝部15は、一実施例
を示すと、ネジ穴12が6個設けられ、かつ上記ロータ
4の材質がアルミニウムで、軸受7の材質が鉄であり、
さらに上記ロータ4の半径r1が12.5mm、ネジ穴
12の中心とモータ軸3の軸心との距離L1が10.5
mm、ネジ穴12の直径R1が2.5mm,軸受7の半
径r2が6.5mmである場合、角度θを20度とし、
内径r3を10mmとするのが好ましい。
【0031】これによっても、上記と同様の作用が得ら
れると共に、穴部13を設ける場合に比べて、ロータ4
を洗浄しやすくなり、かつ、ロータ4にゴミ等がたまり
にくくなる。
【0032】なお、この溝部15の角度θや内径r3
上記のような数値に限らず、ロータ4や軸受7の材質、
形状、取付孔の形状(大きさ、形)個数、径方向及び周
方向の位置等の条件により適宜設定される。また、上記
の角度θを一定とせず、溝部15と溝部15が設けられ
ていない部位とを滑らかにつなぐような曲面化したもの
でもよい。
【0033】次に、本発明の第3の実施形態について説
明する。
【0034】第3実施形態に係るモータ301は、図
7,8に示すように、ケース302と、このケース30
2の内周面に圧接するステータ303と、このステータ
303に対向配置されたロータマグネット304と、こ
のロータマグネット304と一体回転するモータ軸30
5と、このモータ軸305の図7の右端部に取付けられ
た、例えばポンプ用に用いられるファン306とが備え
られている。また、モータ軸305の両端は、ケース3
02の両端に取付けられた第1、第2支持部材307,
308に、軸受部材309,310を介して回転可能に
支持されていると共に、上記ファン306はカバー部材
311に覆われている。そして、上記ケース302の外
表面には、ケース301内の熱を外部に放出するフィン
312が放射状に設けられている。
【0035】以上の構成に加えて、本実施形態において
は、図7,8に示すようにケース302における基部3
02aの外周側であって、上記フィン312の根元部分
の近傍に、円形の穴部313が設けられている。
【0036】すなわち、上述したように、ケース302
がフィン312を有することにより、上記穴部313を
設けない場合、ステータ303の外周面において、図9
に示すように、フィン312が設けられている剛性の高
い601の部位に接する部位に作用する応力と、上記フ
ィン312が設けられていない剛性の低い602の部位
に接する部位に作用する応力との差が大きくなる。これ
により、ステータ303が、周方向にうねりを持つ形状
に変形し、モータ軸305をスムーズかつ静かに回転さ
せることができなくなる。
【0037】そこで、本発明の実施形態では、上記のよ
うな穴部313を設けることによって、フィン312が
設けられている剛性の高い部位の剛性を低下させ、その
部位に接する部位に作用する応力を剛性の低い部位に接
する部位に作用する応力に近づけて、上記ケース302
の径方向剛性を周方向にわたって略均一化するように構
成したのである。その結果、図10の603,604に
示すように、上記ステータ303をケース302に圧接
状態で取り付けたときに作用する径方向の応力が周方向
にわたって略一定、すなわち略均一となり(ステータ3
03に作用する応力が603の部位と604の部位とで
略同一となる)、ステータ303の外周面は略円筒形状
に維持される。よって、ステータ303とケース302
との間の磁気ギャップが周方向に変動するのを抑制する
ことができ、トルク等の変動が抑制されて、モータ軸3
05をスムーズにかつ静かに回転させることができると
共に、モータ301の耐久性が向上することになる。
【0038】以上のように、剛性の高い高剛性部位とこ
の部位より相対的に剛性の低い低剛性部位とを周方向に
交互に有する部材に、上記のような穴部14,313や
溝部15を設けることにより、この部材に圧接状態で嵌
合される部材に及ぼす応力を周方向にわたって略均一と
することができる。その結果、上記の軸受部材8やステ
ータ303が歪な形状に変形するのを抑制することがで
き、回転時に発生する騒音や振動を抑制し、モータの耐
久性を向上させることができるとともに、ディスク装置
においては、ディスクからデータを高精度に読み取った
り書き込んだりすることができる。
【0039】なお、上記第1〜第3実施形態において設
けられた穴部14,313や溝部15を構成する凹部
に、例えば発泡スチロールやプラスチック等の軽量な部
材で凹部を埋め込むか、または凹部の上部表面を板状体
で蓋を形成することにより、回転時の風損や騒音を大幅
に低減することができる。これによって、より安定で長
寿命のモータを実現することができる。なお、上記凹部
が放熱効果を有する場合には、この発明は適用されな
い。凹部を軽量材料で埋めることにより、放熱効果が阻
害される虞があるためである。
【0040】
【発明の効果】本発明によれば、第一形状部分のみを有
する他の環状部材を軸体側部材の外周に嵌合したとき
に、軸体側部材の外周面に生じる、他の環状部材から受
ける周方向に不均一な応力分布を、この環状部材に第二
形状部分を形成することにより、ほぼ均一にすることが
でき、軸体側部材がうねりをもつ形状に変形するのを抑
制することができ、NRROの悪化を防止できる。
【0041】また、環状部材に形成された第二形状部分
に対応する凹部に軽量材料を埋め込み、また当該凹部の
外周表面に板状材料で蓋を形成したので、モータの回転
時における風損及び騒音を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のディスク装置に備えられる第1実施
形態に係るモータの断面図である。
【図2】 図1の矢印A−A線断面図である。
【図3】 穴部を設けない場合の問題点を示す説明図で
ある。
【図4】 スラストブッシュの変形を示す説明図であ
る。
【図5】 穴部を設けたときの応力の状態を示す説明図
である。
【図6】 第2実施形態に係るモータの断面図である。
【図7】 第3実施形態に係るモータの側断面図であ
る。
【図8】 第3実施形態に係るモータの断面図である。
【図9】 穴部を設けない場合に生じる問題点を示す説
明図である。
【図10】 穴部を設けたときの応力の状態を示す説明
図である。
【図11】 従来のディスク装置の模式図である。
【図12】 従来の問題点を示す説明図である。
【符号の説明】
1,301 モータ 4 ロータ 10 ディスククランパ10 12 ネジ穴 14 穴部 15 溝部 302 ケース 303 ステータ 312 フィン 313 穴部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5D109 BA01 BA14 BA16 BA18 BA20 BA28 5H002 AA04 AB04 AB05 AC06 AD03 5H621 AA02 GA01 JK08 JK11 JK13 JK17 JK19

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸体またはその周辺部材により形成され
    かつ円筒側面外形を有する軸体側部材の側面外周に、内
    周形状が該軸体側部材の外周形状にほぼ一致する環状部
    材を、上記軸体側部材の外周に嵌合固定する構成を有す
    るモータにおいて、上記環状部材には、当該モータの回
    転軸に対して垂直な平面で切った断面形状が該回転軸を
    中心とする同心円形状を有していない少なくとも2つの
    形状部分である第一、第二形状部分を含み、その第一形
    状部分は、当該モータに関する特定の機能を果たし、第
    二形状部分は、上記第一形状部分のみを有する他の環状
    部材を上記軸体側部材の外周に嵌合した場合に、上記軸
    体側部材の外周面に生じる、上記他の環状部材から受け
    る周方向に不均一な応力分布を、上記第一形状部分およ
    び当該第二形状部分を有する上記環状部材を用いること
    により、ほぼ均一にしていることを特徴とするモータ。
  2. 【請求項2】 上記環状部材に形成された上記第一形状
    部分は、上記環状部材の上面または下面に他の部材を取
    付けるための取付穴を、回転軸を中心とする円周上に備
    えることを特徴とする請求項1に記載のモータ。
  3. 【請求項3】 上記軸体側部材は、当該モータの軸受部
    の外輪であり、上記環状部材は、該外輪の外周面に嵌合
    固定されるロータハブ部材であることを特徴とする請求
    項1または2に記載のモータ。
  4. 【請求項4】 上記第一形状部分として、上記ロータハ
    ブ部材に他の部材を取付けるための6個の取付穴を該ロ
    ータハブ部材上面に備えるとともに、上記第二形状部分
    として、当該モータの回転軸方向に延びる6個の穴部を
    該ロータハブ部材上面に備え、上記6個の穴部と6個の
    取付穴とが回転軸を中心とする円周上に交互にかつ均等
    に配設されていることを特徴とする請求項3に記載のモ
    ータ。
  5. 【請求項5】 上記環状部材に形成された上記第二形状
    部分は、当該モータ外周面に設けられた回転軸方向に平
    行に延びる複数の溝であることを特徴とする請求項2ま
    たは3に記載のモータ。
  6. 【請求項6】 上記第二形状部分に対応する穴または溝
    に軽量材料を埋め込み、また当該溝の外周表面に板状材
    料で蓋を形成することにより、当該モータの回転時にお
    ける風損及び騒音を低減することを特徴とする請求項1
    ないし5のいずれかに記載のモータ。
  7. 【請求項7】 上記軸体側部材は、当該モータのステー
    タであり、上記環状部材は、該ステータの外周側に嵌合
    装着される放熱用のフィンの内周部であり、上記第一形
    状部分は放熱用フィンであることを特徴とする請求項1
    に記載のモータ。
  8. 【請求項8】 ハウジングと、該ハウジング内部に固定
    されたスピンドルモータと、該スピンドルモータの回転
    部に装着された円板状の記録媒体と、該記録媒体の所要
    の位置に情報を書き込むまたは読み出すための情報アク
    セス手段とを有するディスク装置であって、上記スピン
    ドルモータは、請求項1ないし7のいずれかに記載のモ
    ータであることを特徴とするディスク装置。
JP2000042556A 2000-02-21 2000-02-21 モータ及び該モータを備えたディスク装置 Withdrawn JP2001238383A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000042556A JP2001238383A (ja) 2000-02-21 2000-02-21 モータ及び該モータを備えたディスク装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000042556A JP2001238383A (ja) 2000-02-21 2000-02-21 モータ及び該モータを備えたディスク装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001238383A true JP2001238383A (ja) 2001-08-31

Family

ID=18565614

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000042556A Withdrawn JP2001238383A (ja) 2000-02-21 2000-02-21 モータ及び該モータを備えたディスク装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001238383A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100904409B1 (ko) * 2002-12-18 2009-06-26 두산인프라코어 주식회사 농형 유도 전동기용 회전자의 정적 밸런스장치
JP2013198240A (ja) * 2012-03-19 2013-09-30 Toshiba Mitsubishi-Electric Industrial System Corp 回転電機
JP2013198239A (ja) * 2012-03-19 2013-09-30 Toshiba Mitsubishi-Electric Industrial System Corp 回転電機
CN104283346A (zh) * 2014-10-09 2015-01-14 江苏航天动力机电有限公司 一种新型电机转子压圈

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100904409B1 (ko) * 2002-12-18 2009-06-26 두산인프라코어 주식회사 농형 유도 전동기용 회전자의 정적 밸런스장치
JP2013198240A (ja) * 2012-03-19 2013-09-30 Toshiba Mitsubishi-Electric Industrial System Corp 回転電機
JP2013198239A (ja) * 2012-03-19 2013-09-30 Toshiba Mitsubishi-Electric Industrial System Corp 回転電機
CN104283346A (zh) * 2014-10-09 2015-01-14 江苏航天动力机电有限公司 一种新型电机转子压圈

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6185067B1 (en) Disk drive with reduced thermal expansion induced disk slip
US7399120B2 (en) Spindle motor
US8760799B2 (en) Rotor hub, motor, and disk driving device
JP3984451B2 (ja) モータ及びディスク装置
US8345379B2 (en) Disk drive device equipped with a bearing unit relatively rotatably supporting a hub against base member
US20100202275A1 (en) Turntable
JP2001238383A (ja) モータ及び該モータを備えたディスク装置
JP2000074043A (ja) スピンドルモ―タ
KR100465178B1 (ko) 스핀들 모터의 조합형 동압 베어링
US7474502B2 (en) Rotor hub, motor, and recording disk driving device
US6898050B2 (en) Hydrodynamic bearing motor having a molded plastic hub
US20030222524A1 (en) Motor
KR100418288B1 (ko) 스핀들 모터의 피벗구조를 갖는 조합형 동압베어링
KR100446450B1 (ko) 단열 및 방열구조를 갖는 하드 디스크 드라이브용 스핀들모터
JP2001331995A (ja) 磁気ディスク装置
JP2006353082A (ja) スピンドルモータおよびそれを用いたディスク駆動装置
JP2000050593A (ja) スピンドルモータ
JP2004092905A (ja) データ記憶装置の回転記憶ディスクの振動減衰装置及び振動減衰方法
KR100594290B1 (ko) 하드 디스크 드라이브
KR0183873B1 (ko) 스핀들모터
US20090276796A1 (en) Disk clamp and disk device
JP3030986B2 (ja) 磁気ディスク装置
KR100200852B1 (ko) 하드 디스크 드라이브의 스핀들모터
JPH03261359A (ja) ディスク駆動装置用モータ
JPH0739087Y2 (ja) ディスク駆動装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070217

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20090114