JPH11328794A - 記録媒体駆動装置 - Google Patents
記録媒体駆動装置Info
- Publication number
- JPH11328794A JPH11328794A JP10138893A JP13889398A JPH11328794A JP H11328794 A JPH11328794 A JP H11328794A JP 10138893 A JP10138893 A JP 10138893A JP 13889398 A JP13889398 A JP 13889398A JP H11328794 A JPH11328794 A JP H11328794A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- medium
- recording medium
- driving device
- rubber sheet
- clamp
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Holding Or Fastening Of Disk On Rotational Shaft (AREA)
Abstract
とができる記録媒体駆動装置を提供すること。 【解決手段】 CD−ROM40が載置されるターンテ
ーブル34と、ターンテーブル34を所定方向に回転駆
動するためのモータ手段6と、CD−ROM40をター
ンテーブル34に押圧するための押圧クランプ部材46
とを具備する記録媒体駆動装置。ターンテーブル34に
はゴムシート42が設けられ、このゴムシート42の媒
体載置面に周方向に異なる間隔をおいて溝が形成され、
この溝によって、ゴムシート42はCD−ROM40に
対して周方向に非均一に作用する。
Description
向に回転駆動するための記録媒体駆動装置に関する。
どの記録媒体を駆動するための駆動装置は、記録媒体が
載置されるターンテーブルと、このターンテーブルを所
定方向に回転駆動するためのモータ手段と、載置された
記録媒体をターンテーブルに押圧するためのクランプ機
構とを具備している。そして、ターンテーブルの上面に
は、必要に応じてゴムシートが設けられ、記録媒体はタ
ーンテーブル(またはそれに設けられたゴムシート)と
クランプ機構との間にクランプ保持される。
は、一般に、薄い円板状であり、またターンテーブル
(またはその上面のゴムシート)の媒体載置面は実質上
平坦であり、このようなクランプ状態において、円板状
の記録媒体が外力により振動すると、固有振動数が異な
り複数の典型的な薄肉円板の振動モードが重なった振動
形状になる。これらの振動モードの例を図12に示す。
図12(a)は、振動の節が回転軸を通って半径方向に
延び、2つの節が直交しているときの例である。この図
中の「+」で示した領域304と、「−」で示した領域
306は常に逆に振れており、「+」の領域304が振
動の山となったときは「−」の領域306が振動の谷と
なり、「+」の領域304が振動の谷となったときは
「−」の領域306が振動の山となる。また、図12
(b)は、振動の節が同心円状になっている例であり、
このときも、上述したと同様に、「+」の領域308と
「−」の領域310とは逆に振れる。
ら振動モードの他に多数の振動モードが存在するが、上
述したように記録媒体のクランプ条件が周方向に実質上
均一である場合、どの振動モードも回転軸に対して対称
となり、各振動モードにおける振動の節は、回転軸の軸
心を通り、円板状の記録媒体を等分割する直線と、この
軸心を中心とする同心円の組合せで構成される。
が、特定の振動モードにおける固有振動数と一致すると
共振し、記録媒体は上記振動モードにて極めて大きく振
動する。一般的に、モータは回転系として回転軸対称と
なっており、それに発生する励振力も回転軸対称のもの
がほとんどである。したがって、上述のような回転軸対
称の振動モード形状の固有値は、特に共振して大きく振
動し易い特性を有しており、周方向に均一な条件でクラ
ンプされた記録媒体は、大きく振動し易い。
と、ピックアップによる情報の読取りおよび/または書
込みを正確に行うことが困難となり、読取りエラーおよ
び/または書込みエラーが発生したり、騒音の原因にな
ったりする。同様の問題は、記録媒体としてのハードデ
ィスクを駆動するための駆動装置にも存在する。
を効果的に抑えることができる記録媒体駆動装置を提供
することにある。
置される媒体載置手段と、前記媒体載置手段を所定方向
に回転駆動するためのモータ手段と、前記記録媒体を前
記媒体載置手段に押圧するためのクランプ機構とを具備
する記録媒体駆動装置において、前記媒体載置手段およ
び/または前記クランプ機構は、前記記録媒体に対して
周方向に不均一に作用することを特徴とする記録媒体駆
動装置である。
またはクランプ機構)は、記録媒体に対して周方向に不
均一に作用するので、この媒体載置手段(および/また
はクランプ機構)によって保持された記録媒体の振動モ
ードは、記録媒体の回転軸線に対し軸非対称となり、し
たがって回転駆動するモータからの励振力を受けにく
く、記録媒体の振動を抑えることができる。
置面および/または前記クランプ機構の媒体押圧面に
は、周方向に相互に異なる間隔を置いて複数個の溝が形
成されていることを特徴とする。
面(および/またはクランプ機構の媒体押圧面)に周方
向に相互に異なる間隔を置いて複数個の溝が形成され
る。このように溝を形成することによって、記録媒体に
は、これら溝において振動の節となるような振動が発生
しようとするが、これらの溝の周方向の間隔が相互に異
なるので、振動モードは回転軸線に対して軸非対称とな
り、記録媒体に発生する振動が効果的に減衰される。
置面および/または前記クランプ機構の媒体押圧面に
は、周方向の幅が相互に異なる複数個の媒体作用領域が
設けられ、前記複数個の媒体作用領域の各々と媒体基準
面との間隔が相互に相違していることを特徴とする。
たは媒体押圧面)の複数個の媒体作用領域の各々と媒体
基準面との間隔が相互に相違しているので、上記間隔の
相違に起因して、記録媒体と媒体載置面(および/また
は媒体押圧面)との接触圧が周方向に不均一となり、こ
れによっても振動モードは回転軸線に対して軸非対称と
なり、記録媒体に発生する振動が一層効果的に減衰され
る。
置面および/または前記クランプ機構の媒体押圧面には
凹部が形成されていることを特徴とする。
たは媒体押圧面)に凹部が設けられているので、このよ
うに構成しても記録媒体と媒体載置面(および/または
媒体押圧面)との接触面積が周方向に不均一となり、記
録媒体に発生する振動を効果的に抑えることができる。
モータ手段によって回転駆動されるターンテーブルであ
り、前記クランプ機構は前記ターンテーブルに載置され
た前記記録媒体をクランプ状態に保持するクランプ位置
と、前記クランプ位置から後退してクランプ状態を解除
するクランプ解除位置との間を移動自在である押圧クラ
ンプ部材を備え、前記ターンテーブルと前記押圧クラン
プ部材との間に前記記録媒体が保持されることを特徴と
する。
CD−ROMなどを回転駆動するための駆動装置に好都
合に適用することができる。
ムシートが設けられており、前記ゴムシートの上面が媒
体載置面として作用することを特徴とする。
ゴムシートが設けられているので、記録媒体はゴムシー
トを介してターンテーブルに支持される。
には、周方向の幅が相互に相違する複数個の媒体載置領
域が設けられ、前記複数個の媒体載置領域は、相互に弾
性係数が相違する材料から形成されていることを特徴と
する。
体載置領域は、相互に弾性係数が相違する材料から形成
されているので、記録媒体とゴムシートとの接触圧力が
周方向に不均一となり、記録媒体に発生する振動を効果
的に抑えることができる。
モータ手段のロータハブに設けられた媒体載置フランジ
から構成され、前記クランプ機構は前記ロータハブに取
付けられたクランプ部材から構成され、前記媒体載置フ
ランジと前記クランプ部材との間に前記記録媒体が保持
されることを特徴とする。
ディスクを回転駆動するための駆動装置に好都合に適用
することができる。
前記クランプ部材との間には、複数枚の記録媒体がスペ
ーサを介して配設されており、前記スペーサの上面およ
び/または下面は、前記記録媒体に対して周方向に不均
一に作用することを特徴とする。
介在されるスペーサが、記録媒体に対して周方向に不均
一に作用するように構成されているので、スペーサを介
在させた場合においても記録媒体に発生する振動を効果
的に抑えることができる。
従う記録媒体駆動装置の実施形態について説明する。図
1は、本発明に従う駆動装置の第1の実施形態の要部を
示す断面図であり、図2は、図1の駆動装置におけるゴ
ムシートを示す平面図である。
ウジング2を備え、この装置ハウジング2のベース部材
4にモータ手段6が取付けられている。モータ手段6
は、取付部材8と、この取付部材8に対して相対的に回
転自在であるロータ10とを有している。取付部材8
は、たとえば取付用ねじ(図示せず)によってベース部
材4の内面に取付けられる。この取付部材4にはスリー
ブ軸受12の一端部が固定されている。スリーブ軸受1
2にはその軸線方向に貫通して貫通支持孔14が形成さ
れ、貫通支持孔14の一端部には閉塞片16が装着さ
れ、この閉塞片16の内側にスラスト受片16が設けら
れている。
備えている。ロータ本体18は環状の周側壁20と、周
側壁20の端部に設けられた端壁22を有し、端壁22
の中央部に回転軸24が固定されている。回転軸24の
一端側は端壁22から図1において下方に延び、その他
端側は端壁22から図1において上方に延びている。こ
の回転軸24の中心軸線が、後述するCD−ROM40
の回転軸線を構成する。回転軸24の上記一端側はスリ
ーブ軸受12の貫通支持孔14に挿入され、スリーブ軸
受12に回転自在に支持され、またその端面はスラスト
受片16に回転自在に支持されている。かく構成されて
いるので、回転軸24に作用するラジアル荷重はスリー
ブ軸受12を介して支持され、回転軸24に作用するス
ラスト荷重はスラスト受片18を介して支持される。
ロータマグネット26が装着されている。このロータマ
グネット26に対向してステータ28が配設されてい
る。ステータ28は、スリーブ軸受12の外周面に装着
されたステータコア30と、ステータコア30に所要の
とおりに巻かれたコイル32とを有している。コイル3
2に電流が送給されると、ステータ28とロータマグネ
ット26との磁気的作用によってロータ18が所定方向
に回転駆動される。
に、媒体載置手段を構成するターンテーブル34が装着
されている。図示のターンテーブル34は取付ボス部3
6を有し、この取付ボス部36が回転軸24の他端部に
固定されている。取付ボス部36には半径方向外方に突
出する環状の媒体載置フランジ38が一体的に形成さ
れ、この載置フランジ38の上面に、記録媒体としての
たとえばCD−ROM40の内周部が載置される。CD
−ROM40は円板状であり、その中央部には円形状の
位置付け孔が形成されている。一方、取付ボス部36の
上端部には、上方に向けて外径が漸減する位置付けテー
パ部36aが設けられている。かく構成されているの
で、CD−ROM40はターンテーブル34の上端部に
被嵌され、位置付けテーパ部36aに案内されて載置フ
ランジ38の上面に所要のとおりに位置決め載置され
る。このようなターンテーブル34は、黄銅などの金属
材料または合成樹脂材料から形成される。
する摩擦力を大きくするために、ターンテーブル34の
媒体載置フランジ38の上面にゴムシート42が設けら
れており、このゴムシート42の上面が媒体載置面とし
て作用する。ゴムシート42は、たとえば接着剤によっ
て載置フランジ38の上面に貼付けられる。ゴムシート
42については後述する。
してCD−ROM40を保持するためのクランプ機構4
4を備えている。クランプ機構44は、ターンテーブル
34に載置されたCD−ROM40を押圧するための押
圧クランプ部材46を備え、この押圧クランプ部材46
は、図1に実線で示すクランプ位置と図1に二点鎖線で
示すクランプ解除位置との間を、図示しない作動機構に
よって移動自在である。押圧クランプ部材46の中央部
には開口が形成され、また開口の外側に環状押圧部48
が設けられ、この押圧部48の下面が媒体押圧面として
作用する。押圧クランプ部材46が上記クランプ位置に
あるとき、その押圧部48の下面がCD−ROM40の
内周部を押圧し、かくしてCD−ROM40はターンテ
ーブル34と押圧クランプ部材46との間に保持され
る。一方、押圧クランプ部材46が上方に移動してクラ
ンプ解除位置に位置付けられると、この押圧クランプ部
材44がターンテーブル34の上方に後退し、押圧クラ
ンプ部材44によるクランプ状態が解除される。このク
ランプ解除状態においては、ターンテーブル34とクラ
ンプ解除位置にある押圧クランプ部材46との間に間隙
が存在し、この間隙を通してCD−ROM40をターン
テーブル34に載置することができ、また載置置された
CD−ROM40をターンテーブル34から取外すこと
ができる。このような押圧クランプ部材46は、たとえ
ば合成樹脂材料から形成される。
−ROM40の振動を抑えるために、ゴムシート42の
上面、すなわち媒体載置面が図2に示すように構成され
ている。図2を参照して、ゴムシート42の上面には、
周方向に間隔を置いて複数個(この実施形態では6個)
の溝50a〜50fが形成され、これら溝50a〜50
fによって、ゴムシート42の上面が複数個(この形態
では6つ)の媒体作用領域52a〜52fに分けられて
いる。この形態では、特定の溝50a(図2において最
上位に位置する溝)を基準にして図2において反時計方
向側に媒体作用領域52aが位置し、この媒体作用領域
52aから反時計方向に媒体作用領域52b〜52fが
この順に位置している。そして、媒体作用領域52aの
面積が最も大きく、この媒体作用領域52aから媒体作
用領域52fに向かうに従ってその面積が小さくなり、
媒体作用領域52fの面積が最も小さく設定されてい
る。これら媒体作用領域52a〜52fの面積比、換言
すると周方向の角度比は、たとえば、19:17:1
1:7:5:3に設定される。なお、これら溝50a〜
50fの周方向の幅は、CD−ROM40に傾きが生じ
ないように、かつ充分な非接触領域を保てるようにする
必要があり、たとえば2〜3℃程度の角度に設定するこ
とができる。
40を載置してクランプ状態にすると、CD−ROM4
0は、そのゴムシート42の媒体載置面上にて回転軸線
に対して軸非対称に保持されるため、CD−ROM40
の振動モードも軸非対称になる。したがって、モータの
回転時に軸対称の励振が発生しても、CD−ROM40
は共振し難くなり、さらに溝50a〜50fによってC
D−ROM40の局所的な振動を他の部分に伝達し難く
することができ、かくしてCD−ROM40に発生する
振動を効果的に抑えることができる。
が軸非対称であることを明確にするために、反時計方向
に順に面積比を小さくし、しかもその比率を素数比とし
ているが、この順序、比率および個数は上述したものに
限定されるものではなく、軸非対称なクランプ条件が得
られるものであれば適宜設定することができる。このこ
とは、後述する実施形態での設定においても同様であ
る。
たとえば凹部を形成することもできる。ゴムシートの第
1の変形形態を示す図3を参照して、環状のゴムシート
42Bに切欠き62が形成され、切欠き62によって略
90度の角度範囲に渡ってゴムシート62が除かれてい
る。このような切欠き62は凹部として作用し、切欠き
62が存在する部位はクランプ状態のCD−ROM40
に実質上作用せず、したがってCD−ROM40とゴム
シート42Bとの接触面積が周方向に不均一になり、こ
れによってCD−ROM40の振動モードは軸非対称に
なるため、CD−ROM40に発生する振動を効果的に
抑えることができる。なお、切欠き62の大きさ、形
状、個数などは、クランプ状態にてCD−ROM40に
発生し易い振動を考慮し、かかる振動を抑えるように適
宜設定することができる。
示すとおりに形成することができる。ゴムシートの第2
の変形形態を示す図4を参照して、環状のゴムシート4
0Cに楕円状の孔64が形成されている。このような孔
64も凹部として作用し、切欠き62を形成した場合と
同様に、孔64が存在する部位はクランプ状態のCD−
ROM40に実質上作用せず、したがってCD−ROM
40とゴムシート42との接触面積が周方向に不均一に
なり、CD−ROM40に発生する振動を効果的に抑え
ることができる。
参照して、環状のゴムシート42Dに周方向に間隔を置
いて3個の孔72,74,76が形成されている。孔7
2,74,76は、相互に大きさが相違し、孔72が最
も大きく、次いで孔74が大きく、孔76が最も小さく
形成されている。また、孔72,74,76相互間の間
隔も相違し、孔74,76間の間隔が最も大きく、次い
で孔76,72間の間隔が大きく、孔72,74間の間
隔が最も小さく設定されている。この形態でも孔72,
74,76が凹部として作用し、孔72,74,76が
存在する部位はクランプ状態のCD−ROM40に実質
上作用せず、したがってCD−ROM40とゴムシート
42Dとの接触面積が周方向に不均一になり、CD−R
OM40に発生する振動を効果的に抑えることができ
る。
て、孔64(72,74,76)の大きさ、形状、個数
などは、クランプ状態にてCD−ROM40に発生し易
い振動を考慮し、かかる振動を抑えるように適宜設定す
ることができる。また、切欠き62または孔64(7
2,74,76)に代えて凹部として作用する凹所を設
けることもできる。
している。この変形形態では、周方向に間隔を置いて複
数個(この形態では4個)の溝82a〜82dが形成さ
れ、これら溝82a〜82dによって、ゴムシート42
Eの上面が複数個(この形態では4つ)の媒体作用領域
84a〜84dに分けられている。この変形形態では、
特定の溝84d(図6において左下に位置する溝)を基
準にして図6において反時計方向側に媒体作用領域84
aが位置し、この媒体作用領域84aから反時計方向に
媒体作用領域84b〜84dがこの順に位置している。
そして、媒体作用領域84aの面積が最も大きく、媒体
作用領域84dに向かうに従って媒体作用領域84b〜
84dの面積が小さくなっている。さらに、溝82a〜
82dについても、媒体作用領域84a,84bの間に
位置する溝82aの幅が最も大きく、溝84dに向かう
に従って溝82b〜82d幅は小さくなっている。この
ように構成しても、溝82a〜82dが周方向に相互に
異なる間隔で設けられ、また媒体作用領域84a〜84
dの接触面積(周方向の角度範囲)が周方向に不均一と
なるので、上述したと同様の効果が達成される。
している。この変形形態では、半径方向に延びる溝およ
び周方向に延びる弧状の凹所を適宜組合わせて所望形状
の凹部を形成し、かかる凹部によって、周方向の幅、半
径方向の位置および長さなどが相互に異なる媒体作用領
域92a〜92fが形成されている。このように構成し
ても上述したと同様の効果が達成される。
形形態を示している。図8および図9を参照して、この
変形形態では、ゴムシート42Gの上面が4つの媒体作
用領域102a〜102dに分けられている。なお、隣
接する媒体作用領域102a〜102dの間に溝を設け
て図8に示すように分けることができる。図8に示すよ
うに、この変形形態では、ゴムシート42Gの左部に媒
体作用領域102aが位置し、この媒体作用領域102
aから反時計方向に媒体作用領域102b〜102dが
この順に位置している。そして、媒体作用領域102a
の面積が最も大きく、この媒体作用領域102aから媒
体作用領域102dに向かうに従ってその面積が小さく
なっている。さらに、図9に示すように、媒体作用領域
102a〜102dの載置面と媒体基準面104(ゴム
シート42Gの上面に記録媒体としてのCD−ROM4
0が接する位置であって、最も高い媒体作用領域の高さ
に対応する)との間隔が相互に相違している。この形態
では、媒体作用領域102aが最も高く、したがってこ
の媒体作用領域102aの載置面が媒体基準面104と
なる。媒体作用領域102aの次に媒体作用領域102
cが高く、その次に媒体作用領域102bが高く、媒体
作用領域102dが最も低くなっており、媒体作用領域
102bと媒体基準面104との間隔h1、媒体作用領
域102cと媒体基準面104との間隔h2および媒体
作用領域102dと媒体基準面104との間隔h3は、
h2<h1<h3に設定されている。このように構成す
る場合、クランプ状態において各媒体作用領域102a
〜102dがCD−ROM40に作用するように、上述
した間隔h1〜h3は数μm程度に設定される。
102a〜102dと媒体基準面104との間隔が相互
に相違しているので、CD−ROM40のクランプ状態
において各媒体作用領域102a〜102dにおけるC
D−ROM40との接触圧が相違し、接触圧が変化する
境界上において振動の節が発生するようになる。このと
き、媒体作用領域102a〜102dの接触面積、換言
すると周方向の角度範囲が相互に相違するので、かかる
接触圧の相違が関係する振動モードは軸非対称になり、
このように構成してもCD−ROM40に発生する振動
を効果的に抑えることができる。なお、媒体作用領域の
面積比(周方向の角度比)、形成するその個数、また媒
体基準面との間隔などにについては、クランプ状態にて
CD−ROM40に発生し易い振動を考慮し、かかる振
動を抑えるように適宜設定することができる。
設けられたゴムシート42(または42A〜42G)に
溝50a〜50f(または溝54a〜54e、切欠き6
2、孔64、孔72〜76、溝82a〜82d)を設
け、或いは各媒体作用領域102a〜102dと媒体基
準面104との間隔を異ならせているが、上述した溝、
孔、凹所などをターンテーブル34に直接設けることが
でき、またターンテーブル34の各媒体作用領域と媒体
基準面との間隔を上述したとおりに構成することができ
る。
プ部材46の環状押圧部48が直接CD−ROM40を
押圧する構成であるが、かかる場合、この押圧部48の
押圧面に、ゴムシート42(42A〜42G)に設けた
と同様の溝、切欠き、孔などを設ける、或いは押圧クラ
ンプ部材46の押圧面における各媒体作用領域と媒体基
準面との間隔を上述したと同様に設定することによっ
て、上述したと同様の効果が達成される。また、この押
圧クランプ部材46の環状押圧部48に押圧用ゴムシー
トを設けることもでき、かく押圧用ゴムシートを設けた
場合、押圧用ゴムシートの構成を、ターンテーブル34
に設けたゴムシート42(42A〜42G)と同様の構
成にすることによって同様の効果が達成される。
れるゴムシートの第7の変形形態を示している。この変
形形態では、ゴムシート42Hの上面が周方向に複数個
(この形態では3つ)の媒体作用領域112a〜112
cに分けられている。媒体作用領域112aは、ゴムシ
ート42Hの図10において下部に位置し、この媒体作
用領域112aから反時計方向に媒体作用領域112
b,112cがこの順に位置している。そして、媒体作
用領域112aの面積が最も小さく、媒体作用領域11
2cに向かうに従って媒体作用領域112b,112c
の面積が大きくなっている。この変形形態では、各媒体
作用領域112a〜112cを形成する材料が相違して
いる。さらに説明すると、たとえば、媒体作用領域11
2cは弾性係数が大きい材料から形成され、媒体作用領
域112bは弾性係数が中程度の材料から形成され、ま
た媒体作用領域112aは弾性係数が小さい材料から形
成され、媒体作用領域112a〜112cを形成する材
料は、主成分としてのゴムに配合される他の成分を調整
することによって所望の弾性係数の特性を持たせること
ができる。
合、弾性係数の大きい媒体作用領域112cは比較的弾
性変形し易く、したがってこの領域112cの接触圧は
小さくなり、一方弾性係数の小さい媒体作用領域112
aは弾性変形し難く、したがってこの領域112aの接
触圧力は大きくなり、このようにCD−ROM40のク
ランプ状態において媒体作用領域112a〜112cの
接触圧が相違し、接触圧の変化する境界上において振動
の節が発生するようになる。このとき、媒体作用領域1
12a〜112cの接触面積、換言すると周方向の角度
範囲が相互に相違するので、かかる接触圧の相違に起因
する振動モードは軸非対称となり、CD−ROM40に
発生する振動を効果的に抑えることができる。なお、媒
体作用領域の面積比(周方向の角度比)、形成するその
個数、また各媒体作用領域の材料の弾性係数などについ
ては、クランプ状態にてCD−ROM40に発生し易い
振動を考慮し、かかる振動を抑えるように適宜設定する
ことができる。
ンプ部材46の環境押圧部48に取付けるようにするこ
ともできる。
実施形態を示している。図11を参照して、この駆動装
置202は、たとえばハードディスクを回転駆動するた
めのものであり、装置ハウジング203を備え、この装
置ハウジング203のベース部材204にモータ手段2
06が取付けられている。モータ手段206は、ベース
部材204に取付けられる取付部材208と、この取付
部材208に対して相対的に回転自在であるロータ21
0とを有している。取付部材208には軸部材209が
一体的に設けられ、この軸部材209に一対の軸受21
2,214を介してロータ210が回転自在に支持され
ている。
8を備えている。このロータハブ218の下端部には、
媒体載置手段を構成する媒体載置フランジ220が一体
的に形成されている。載置フランジ220は半径方向外
方に突出し、かかる載置フランジ220にハードディス
ク222が載置される。また、ロータハブ218の下端
には、下方に延びるヨーク224が設けられ、ヨーク2
24の内周面にロータマグネット226が設けられてい
る。ロータマグネット226に対向してステータ228
が設けられ、ステータ228が取付部材208の環状支
持部230に固定されている。
載置フランジ220に環状スペーサ232を介してハー
ドディスク222が複数枚(この例では3枚)載置され
る。また、ロータハブ218の上端面には、固定用ねじ
234によって、クランプ機構を構成するクランプ部材
236が取付けられている。クランプ部材236の内周
部はロータハブ218に固定され、その外周部はロータ
ハブ218から半径方向外方に突出し、この突出外周部
238が押圧部として作用し、最上位のハードディスク
222の内周部に作用する。かく構成されているので、
複数枚のハードディスク222は、ロータハブ218の
載置フランジ220とクランプ部材236の押圧部23
8との間に挟持される。
ィスク222に発生する振動を抑えるために、載置フラ
ンジ220の上面、すなわち載置面に、第1の実施形態
におけるゴムシート42(42A〜42G)に設けたと
同様の溝、孔、凹所などを設けることができる。このよ
うに構成することによって、載置フランジ220が最下
位のハードディスク222に周方向に不均一に作用し、
それ故に、上述したと同様の効果が達成される。また、
載置フランジ220の載置面に加えて、またはこれに代
えて、スペーサ232の上面およびまたは下面に、上記
ゴムシート42(42A〜42G)に設けたと同様の
溝、孔、凹所などを設けることもでき、かかる場合、ス
ペーサ232がハードディスク222に周方向に不均一
に作用し、かくして上述したと同様の効果が達成され
る。
施形態について説明したが、本発明はかかる実施形態に
限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱すること
なく種々の変形、修正が可能である。
OM、ハードディスクを駆動するための装置にそれぞれ
適用して説明したが、これに限定されるものではなく、
CD,MO、フロッピディスクなどを回転駆動するため
の駆動装置にも同様に適用することができる。
媒体載置手段および/またはクランプ機構は、記録媒体
に対して周方向に不均一に作用するので、記録媒体に発
生する振動は効果的に減衰され、記録媒体の振動を抑え
ることができる。
ば、媒体載置手段の媒体載置面および/またはクランプ
機構の媒体押圧面に周方向に相互に異なる間隔を置いて
複数個の溝が形成されているので、記録媒体に発生する
振動を効果的に減衰することができる。
ば、媒体載置面および/または媒体押圧面の複数個の媒
体作用領域の各々と媒体基準面との間隔が相互に相違し
ているので、記録媒体と媒体載置面および/または媒体
押圧面との接触圧が周方向に不均一となり、これにより
記録媒体に発生する振動を一層効果的に減衰することが
できる。
ば、媒体載置面および/または媒体押圧面に凹部が設け
られているので、記録媒体と媒体載置面および/または
媒体押圧面との接触面積が周方向に不均一となり、記録
媒体に発生する振動を効果的に抑えることができる。
ば、記録媒体としてのCD、CD−ROMなどを回転駆
動するための駆動装置に好都合に適用することができ
る。
ば、記録媒体をゴムシートを介してターンテーブルに確
実に支持することができる。
ば、ゴムシートの複数個の媒体載置領域は、相互に弾性
係数が相違する材料から形成されているので、記録媒体
とゴムシートとの接触圧力が周方向に不均一となり、記
録媒体に発生する振動を効果的に抑えることができる。
ば、記録媒体としてのハードディスクを回転駆動するた
めの駆動装置に好都合に適用することができる。
ば、スペーサが記録媒体に対して周方向に不均一に作用
するので、スペーサによっても記録媒体に発生する振動
を効果的に抑えることができる。
を示す断面図である。
図である。
る。
る。
る。
る。
る。
る。
る。
ある。
部を示す断面図である。
生する振動を説明するための説明図である。
G,42H ゴムシート 44 クランプ機構 46 押圧クランク部材 50a〜50f,54a〜54e,82a〜82d 溝 52a〜52f,56a〜56e,84a〜84d,9
2a〜92f,102a〜102d,112a〜112
c 媒体作用領域 62 切欠き 64,72,74,76 孔 218 ロータハブ 222 ハードディスク 236 クランプ部材 238 スペーサ
Claims (9)
- 【請求項1】 記録媒体が載置される媒体載置手段と、
前記媒体載置手段を所定方向に回転駆動するためのモー
タ手段と、前記記録媒体を前記媒体載置手段に押圧する
ためのクランプ機構とを具備する記録媒体駆動装置にお
いて、 前記媒体載置手段および/または前記クランプ機構は、
前記記録媒体に対して周方向に不均一に作用することを
特徴とする記録媒体駆動装置。 - 【請求項2】 前記媒体載置手段の媒体載置面および/
または前記クランプ機構の媒体押圧面には、周方向に相
互に異なる間隔を置いて複数個の溝が形成されているこ
とを特徴とする請求項1記載の記録媒体駆動装置。 - 【請求項3】 前記媒体載置手段の媒体載置面および/
または前記クランプ機構の媒体押圧面には、周方向の幅
が相互に異なる複数個の媒体作用領域が設けられ、前記
複数個の媒体作用領域の各々と媒体基準面との間隔が相
互に相違していることを特徴とする請求項1または2記
載の記録媒体駆動装置。 - 【請求項4】 前記媒体載置手段の媒体載置面および/
または前記クランプ機構の媒体押圧面には凹部が形成さ
れていることを特徴とする請求項1記載の記録媒体駆動
装置。 - 【請求項5】 前記媒体載置手段は、前記モータ手段に
よって回転駆動されるターンテーブルであり、前記クラ
ンプ機構は前記ターンテーブルに載置された前記記録媒
体をクランプ状態に保持するクランプ位置と、前記クラ
ンプ位置から後退してクランプ状態を解除するクランプ
解除位置との間を移動自在である押圧クランプ部材を備
え、前記ターンテーブルと前記押圧クランプ部材との間
に前記記録媒体が保持されることを特徴とする請求項1
〜4のいずれかに記載の記録媒体駆動装置。 - 【請求項6】 前記ターンテーブルにはゴムシートが設
けられており、前記ゴムシートの上面が媒体載置面とし
て作用することを特徴とする請求項5記載の記録媒体駆
動装置。 - 【請求項7】 前記ゴムシートの前記上面には、周方向
の幅が相互に相違する複数個の媒体載置領域が設けら
れ、前記複数個の媒体載置領域は、相互に弾性係数が相
違する材料から形成されていることを特徴とする請求項
6記載の記録媒体駆動装置。 - 【請求項8】 前記媒体載置手段は、前記モータ手段の
ロータハブに設けられた媒体載置フランジから構成さ
れ、前記クランプ機構は前記ロータハブに取付けられた
クランプ部材から構成され、前記媒体載置フランジと前
記クランプ部材との間に前記記録媒体が保持されること
を特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の媒体駆動
装置。 - 【請求項9】 前記媒体載置フランジと前記クランプ部
材との間には、複数枚の記録媒体がスペーサを介して配
設されており、前記スペーサの上面および/または下面
は、前記記録媒体に対して周方向に不均一に作用するこ
とを特徴とする請求項8記載の記録媒体駆動装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10138893A JPH11328794A (ja) | 1998-05-20 | 1998-05-20 | 記録媒体駆動装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10138893A JPH11328794A (ja) | 1998-05-20 | 1998-05-20 | 記録媒体駆動装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11328794A true JPH11328794A (ja) | 1999-11-30 |
Family
ID=15232591
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10138893A Pending JPH11328794A (ja) | 1998-05-20 | 1998-05-20 | 記録媒体駆動装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11328794A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20030057301A (ko) * | 2001-12-28 | 2003-07-04 | 도쿄파츠고교 가부시키가이샤 | 디스크 클램프 기구 |
JP2009223932A (ja) * | 2008-03-13 | 2009-10-01 | Ricoh Co Ltd | ディスク回転機構、ディスク、記録再生装置、及び記録再生方法 |
US8495669B2 (en) | 2008-03-13 | 2013-07-23 | Ricoh Company, Ltd. | Disk rotating device, disk, disk assembly, disk cartridge, and recording and reproducing device |
US8752080B2 (en) | 2011-02-15 | 2014-06-10 | Panasonic Corporation | Turntable having elastic layer with high contact pressure portion |
-
1998
- 1998-05-20 JP JP10138893A patent/JPH11328794A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20030057301A (ko) * | 2001-12-28 | 2003-07-04 | 도쿄파츠고교 가부시키가이샤 | 디스크 클램프 기구 |
JP2009223932A (ja) * | 2008-03-13 | 2009-10-01 | Ricoh Co Ltd | ディスク回転機構、ディスク、記録再生装置、及び記録再生方法 |
US8495669B2 (en) | 2008-03-13 | 2013-07-23 | Ricoh Company, Ltd. | Disk rotating device, disk, disk assembly, disk cartridge, and recording and reproducing device |
US8752080B2 (en) | 2011-02-15 | 2014-06-10 | Panasonic Corporation | Turntable having elastic layer with high contact pressure portion |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3602732B2 (ja) | モータ | |
JP3984451B2 (ja) | モータ及びディスク装置 | |
KR20020050560A (ko) | 디스크 플레이어 및, 이에 채용되는 자기보상형 밸런서일체형 턴테이블, 자기보상형 밸런서 일체형 클램퍼 및자기보상형 밸런서 일체형 스핀들모터 | |
JPH11328794A (ja) | 記録媒体駆動装置 | |
JP2001339896A (ja) | スピンドルモータ及びその製造方法 | |
JP2008181622A (ja) | スピンドルモータ及びこれを用いた情報記録装置 | |
JP2003070206A (ja) | スピンドルモータ | |
JP3862144B2 (ja) | ディスク駆動用モータ | |
JP5773713B2 (ja) | ブラシレスモータ | |
JP4082699B2 (ja) | 情報記録ディスク再生/記録装置 | |
US6226254B1 (en) | Disk drive mechanism | |
JP2001238383A (ja) | モータ及び該モータを備えたディスク装置 | |
JPH10146014A (ja) | スピンドルモータ | |
KR101760917B1 (ko) | 디스크 클램핑 유닛 및 이를 이용한 스핀들 모터 | |
JP2002374651A (ja) | モータの側圧付与機構 | |
JP2002197762A (ja) | 着脱式ディスク保持装置およびこれを備えるモータ | |
JP2001298898A (ja) | 自動平衡装置及びそれを用いたモータ | |
JP2000083341A (ja) | モータの軸受構造 | |
JPH11356026A (ja) | モ−タ及びその組立方法 | |
JP3723361B2 (ja) | バランス補正装置及びこれを備えた回転装置 | |
JP3723346B2 (ja) | 回転装置 | |
JP3208042B2 (ja) | ディスク駆動用モータ | |
JP3585152B2 (ja) | 薄型モータ | |
JP3659611B2 (ja) | バランス補正装置及びこれを備えた回転装置 | |
JP2005302098A (ja) | ディスククランプ装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20040625 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20051006 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20051011 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20051208 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20060119 |