JP2000083341A - モータの軸受構造 - Google Patents

モータの軸受構造

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JP2000083341A
JP2000083341A JP10265697A JP26569798A JP2000083341A JP 2000083341 A JP2000083341 A JP 2000083341A JP 10265697 A JP10265697 A JP 10265697A JP 26569798 A JP26569798 A JP 26569798A JP 2000083341 A JP2000083341 A JP 2000083341A
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ball bearing
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義雄 藤居
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Abstract

(57)【要約】 【課題】モータの回転特性の向上及び含油軸受の長寿命
化を図れるようにする。 【解決手段】ロータヨーク39の下面内周寄りに下向き
のボス状の嵌入部52を一体形成し、この嵌入部52に
リング状の含油軸受51を嵌入し、シャフト35が回転
したときにこれに連動してボールベアリング36の内輪
36a、ロータハブ38、ロータヨーク39と共に含油
軸受51が回転し、含油軸受51がボールベアリング3
6の外輪36bを摺動するように含油軸受51をロータ
ヨーク39により支持する。このように、ボールベアリ
ング36の外輪36bの外周面を含油軸受51が摺動す
ることで、従来のようにボールベアリング36と含油軸
受51との間に、モータの回転振れを引き起こす要因と
なるベアリングホルダ等の別部材が介在することがな
く、安定したモータ回転が得られ、含油軸受の長寿命化
を図れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、フロッピディス
ク等の記録ディスクの駆動に用いられるモータの軸受構
造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、フロッピディスク等の記録ディス
クの駆動に用いられる厚さ数mmの薄型モータは、例え
ば図3に示すように構成されている。即ち、図3に示す
ように、シャーシ等の固定部材1の開口を閉塞した閉塞
板2上にシャフト3が配設され、このシャフト3の上端
部にはシャフト3と一体にロータハブ6が形成され、更
にロータハブ6の外周部分には結合部材7を介して鉄等
の磁性材料から成るロータヨーク8が嵌着されている。
【0003】このロータヨーク8は、中央部に透孔9を
有するほぼ平板状の基部8aと、基部8aの周端部に下
方に垂下して一体に形成された垂下部8bとにより構成
され、基部8aの透孔9に結合部材7が嵌着されてお
り、この透孔9の周縁における基部8a上面にチャッキ
ングマグネット10が固着され、このチャッキングマグ
ネット10によりフロッピディスク裏面の金属部分11
が吸着されて固定されるようになっている。尚、12は
フロッピディスクのディスク本体部分を示す。
【0004】更に、図3に示すように、ロータヨーク8
の垂下部8bの内側には介挿部材14を介して駆動用メ
インマグネット15が嵌入され、このメインマグネット
15に所定間隔をあけて対向するように、ステータ16
がロータヨーク8の下方に配設されている。このステー
タ16はコア16aに巻線16bが巻装されて形成され
ている。
【0005】また、シャフト3の下部外周にはリング状
の含油軸受18が外嵌され、閉塞板4上には円形皿状の
ベアリングホルダ19が載置されて含油軸受18の外側
に配設されている。更に、このベアリングホルダ19の
中央には透孔20及びこの透孔20周縁のボス状部21
が形成され、含油軸受18の外周面が透孔20の内周面
を摺動するように透孔20に含油軸受18が嵌挿されて
いる。
【0006】そして、ベアリングホルダ19の周縁上面
には段部22が形成され、この段部22にステータ16
のコア16aの内周部分が嵌着されてステータ16が支
持されている。また、ベアリングホルダ19のボス状部
21の外側にはボールベアリング24の内輪24aが外
嵌され、ベアリングホルダ19によりボールベアリング
24が支持されている。一方、ボールベアリング24の
外輪24bは結合部材7の内周壁7aに嵌入されてい
る。
【0007】このとき、シャフト3が回転すると、これ
に連動してロータハブ6、結合部材7、ロータヨーク
8、含油軸受18、更にはボールベアリング24の外輪
24bが回転し、ボールベアリング24の内輪24aは
回転せずに停止しているため、ベアリングホルダ19の
ボス状部21の内周面を含油軸受18の外周面が摺動す
るのである。
【0008】このモータは、図3から明らかなように、
半径がシャフト3の軸線方向への厚みに対して2倍以上
になっており、上記したようにボールベアリング24を
1個にすることで薄型化が図られると共に、1個のボー
ルベアリング24に加えて含油軸受18を設けること
で、ロータハブ6及びロータヨーク8から成るロータの
振れ回りの低減が図られている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した従来
の軸受構造では、含油軸受18とボールベアリング24
との間にベアリングホルダ19が介在しているため、ベ
アリングホルダ19の特に含油軸受18とボールベアリ
ング24とに接触するボス状部21の内外周面の加工精
度がよくない場合には、これがモータの回転振れの原因
となってモータの回転特性の低下を招くおそれがあっ
た。
【0010】また、ベアリングホルダ19はある程度複
雑な加工を施す必要があるために、あまり硬度の高い材
料を使用することができず、その結果ベアリングホルダ
19のボス状部21の内周面を摺動する含油軸受18の
長寿命化を図ることが困難であった。
【0011】更に、含油軸受18とボールベアリング2
4との間にベアリングホルダ19が介在するために、モ
ータの半径方向への寸法を縮小することが困難であると
いう問題もあった。
【0012】この発明が解決しようとする課題は、モー
タの回転特性の向上及び含油軸受の長寿命化を図れるよ
うにすることにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記した課題を解決する
ために、本発明は、前記シャフトと前記ロータとが、1
個のボールベアリングとリング状の含油軸受とによって
前記固定部材に対して相対的に回転自在に支持されると
共に、前記含油軸受が前記ボールベアリングの外輪の外
周面または内輪の内周面を摺動面とすることを特徴とし
ている。
【0014】このような構成によれば、ボールベアリン
グの外輪の外周面または内輪の内周面を含油軸受が摺動
するため、従来のようにボールベアリングと含油軸受と
の間に、モータの回転振れを引き起こす要因となる別部
材が介在することがなく、モータの回転特性の向上を図
ることが可能になる。
【0015】また、加工精度が高くしかも硬度の高い材
質により形成されるボールベアリングの外輪の外周面ま
たは内輪の内周面を含油軸受の摺動面とすることで、含
油軸受の長寿命化を図ることが可能になる。
【0016】更に、ボールベアリングと含油軸受との間
に別部材が介在しないことから、モータの半径方向への
寸法を縮小することが可能になると共に、従来必要であ
ったベアリングホルダ等の別部材の加工が不要となり、
製造工数の削減が図れる。
【0017】また、本発明は、前記ボールベアリング
は、前記内輪が前記シャフトに外嵌され前記外輪が前記
固定部材に支持されると共に、前記含油軸受は、前記ロ
ータと前記ボールベアリングの前記外輪との間に介在さ
れ前記外輪を摺動しつつ前記ロータに連動して回転する
ことを特徴としている。
【0018】このようにすると、ボールベアリングの外
輪の外周面を含油軸受が摺動し、ボールベアリングと含
油軸受との間に別部材が介在することがなく、モータの
回転特性の向上が図れる。
【0019】更に、本発明は、前記ボールベアリング
は、前記外輪が前記ロータに内嵌され前記内輪が前記固
定部材に支持されると共に、前記含油軸受は、前記シャ
フトと前記ボールベアリングの前記内輪との間に介在さ
れ前記内輪を摺動しつつ前記シャフトに連動して回転す
ることを特徴としている。
【0020】こうすると、ボールベアリングの内輪の内
周面を含油軸受が摺動し、ボールベアリングと含油軸受
との間に別部材が介在することがなく、モータの回転特
性の向上が図れる。
【0021】また、本発明は、前記ボールベアリングま
たは前記含油軸受が、前記ロータの嵌入部に嵌入されて
いることを特徴としている。
【0022】こうすれば、ロータとボールベアリングま
たは含油軸受との間にも別部材が介在することなく、ボ
ールベアリングまたは含油軸受をロータによって支持で
きるため、モータの回転の安定化を図ることができると
共に、モータの半径方向寸法の縮小化を図ることができ
る。
【0023】更に、本発明は、モータ半径が前記シャフ
トの軸線方向への厚みに対して2倍以上であることを特
徴としている。
【0024】こうすると、揺れや振動等を防止でき、半
径がシャフトの軸線方向への厚みの2倍以上の薄型で回
転特性の優れたモータを提供することが可能になる。
【0025】また、本発明は、前記ロータは前記ステー
タの半径方向内方に位置することを特徴としている。
【0026】こうすることで、ロータ径を小さくするこ
とができるため、1個のボールベアリング及び含油軸受
でロータを支持する場合も回転を安定させることが可能
になる。
【0027】更に、本発明は、前記固定部材に支持され
前記ロータを前記シャフトの軸線方向に吸引する円弧状
の予圧用マグネットを備えていることを特徴としてい
る。
【0028】このようにすれば、予圧用マグネットによ
りロータを軸線方向に吸引できるため、ボールベアリン
グに十分な予圧をかけることができ、より安定したモー
タの回転を得ることが可能になる。
【0029】
【発明の実施の形態】この発明の一実施形態について図
1を参照して説明する。但し、本実施形態は、記録ディ
スクであるフロッピディスクの駆動に用いられる厚さ数
mmの薄型モータに適用した場合の例であり、図1は一
部の切断正面図である。
【0030】図1において、31はシャーシ等の固定部
材、32及び33は固定部材31に取り付けられた支持
部材であり、一方の支持部材32の内周壁32aと半径
方向に対向して他方の支持部材33が配設されている。
また、他方の支持部材33は皿状を成し、その中央部分
には透孔34が透設されている。更に、35は透孔34
に配設されたシャフト、36はシャフト35と支持部材
33の透孔34の周面との間に介在された1個のボール
ベアリングであり、その内輪36aがシャフト35に外
嵌されると共に、外輪36bが透孔34に嵌入されて支
持部材33に固定支持されている。
【0031】また図1において、38はシャフト35の
上端部にシャフト35と一体に形成されたロータハブ、
39はその内周側がロータハブ38の外周部分に嵌着さ
れロータハブ38と共にロータを構成する鉄等の磁性材
料から成る円盤状のロータヨーク、40はチャッキング
マグネットであり、ロータヨーク39の上面に埋設さ
れ、このチャッキングマグネット40によりフロッピデ
ィスク裏面の金属部分41が吸着されて固定されるよう
になっている。
【0032】更に図1において、43は支持部材33の
上面内周側に形成された凹所、44は円弧状の予圧用マ
グネットであり、例えばフェライト系のゴムマグネット
から成り、予圧用マグネット44とロータヨーク39の
下面との間の間隔が所定値になるように、支持部材33
の凹所43に予圧用マグネット44が配設されて接着剤
などにより固定されている。この予圧用マグネット44
の磁力によって、磁性材から成るロータヨーク39が吸
引され、ロータハブ38及びシャフト35を介しボール
ベアリング36に対して軸線方向に下向きに予圧がかけ
られている。
【0033】ここで、予圧用マグネット44が円弧状を
成しているため、予圧用マグネット44によりロータヨ
ーク39の特定範囲だけが集中的に吸引されることにな
り、予圧用マグネット44及びロータヨーク39の各表
面の微少なうねりに起因するモータの回転中における予
圧用マグネット44とロータヨーク39との間のギャッ
プの変化が抑制され、その結果モータの回転中のうねり
(振れ回り)が小さくなって安定した回転を実現するこ
とができる。
【0034】尚、モータの回転時におけるうねり(振れ
回り)が最も小さくなるように、円弧状の予圧用マグネ
ットの材質、磁力及び長さを選定するのが望ましく、上
記したように予圧用マグネット44をフェライト系のゴ
ムマグネットにより形成した場合には、予圧用マグネッ
ト44を全周の約1/4に相当する長さに設定すること
が好ましい。
【0035】また、予圧用マグネット44をNd−Fe
−B系(ネオジミウム系)のプラスチックマグネットに
より形成してもよいのは勿論であり、この場合には予圧
用マグネット44を全周の約1/8若しくは約1/6に
相当する長さに設定するとよい。
【0036】また図1において、46はロータヨーク3
9の外周部分に外嵌された駆動用メインマグネット、4
7はステータであり、このステータ47はコア47aに
巻線37bが巻装されて形成されており、メインマグネ
ット46に所定間隔をあけて対向するようにステータ4
7が支持部材32に支持されている。このとき、コア4
7aが支持部材32の内周壁32aの内周部分に固定さ
れると共に、固定部材31に形成されたリング状の切欠
部49にステータ47の下部が配設されている。
【0037】更に図1において、51はリング状の含油
軸受であり、ロータヨーク39の下面内周寄りに下向き
のボス状の嵌入部52が一体形成され、この嵌入部52
に含油軸受51が嵌入されており、シャフト35の回転
に連動してボールベアリング36の内輪36a、ロータ
ハブ38、ロータヨーク39と共に含油軸受51が回転
し、これによって含油軸受51はボールベアリング36
の外輪36bを摺動するのである。
【0038】このように、ボールベアリング36を1個
にすることで薄型化が図られると共に、1個のボールベ
アリング36に加えて含油軸受51を設けることで、ロ
ータハブ38及びロータヨーク39から成るロータの振
れ回りの低減が図られている。このとき、従来のように
ボールベアリング36と含油軸受51との間にベアリン
グホルダ等の別部材が介在することがなく、ボールベア
リング36の外輪36bの外周面を含油軸受51が摺動
するため、ベアリングホルダ等に起因したモータの回転
振れが防止される。
【0039】従って、上記した実施形態によれば、ボー
ルベアリング36の外輪36bの外周面を含油軸受51
の摺動面とするため、モータの回転特性の向上を図るこ
とが可能になり、安定したモータ回転によってフロッピ
ディスク等の書き込みエラーや読み出しエラーを防止す
ることが可能になる。例えば、ボールベアリングの一般
的なラジアル隙間はC3 で5〜10μmであるが、ボー
ルベアリングの精度自体が高くその外輪振れ量が最大で
も1μmであることから、図1に示すような構成による
と、ロータアッセンブリのラジアル振れ量を1〜2μm
程度に収めることができる。
【0040】しかも、ボールベアリング36と含油軸受
51との間に別部材が介在しないことから、モータの半
径方向への寸法を縮小することが可能になると共に、従
来必要であったベアリングホルダ等の別部材の加工が不
要となり、モータ全体の製造工数を削減することができ
る。
【0041】また、加工精度が高くしかも硬度の高い材
質により形成されるボールベアリング36の外輪36b
を含油軸受51の摺動面とするため、従来構造に比べて
含油軸受51の長寿命化を図ることが可能になる。
【0042】更に、ロータヨーク39と含油軸受51と
の間にも別部材が介在することなく含油軸受51をロー
タヨーク39によって固定支持できるため、モータの回
転の安定化を図ることができると共に、モータの半径方
向寸法をいっそう縮小することが可能になる。
【0043】また、予圧用マグネット44を設け、この
予圧用マグネット44の磁力によりロータヨーク39を
軸線方向に吸引することで、ロータハブ38及びシャフ
ト35を介しボールベアリング36に対して軸線方向に
下向きに予圧をかけることができるため、厚さ数mmの
薄型モータであっても、ボールベアリング36に十分な
予圧をかけることが可能になり、より安定したモータの
回転を得ることができる。
【0044】なお、図2はこの発明の他の実施形態の一
部の切断正面図であり、図2において、上記した図1に
示すものと相違するのは、含油軸受55の軸方向の厚み
に対する半径方向への幅を、図1に示す含油軸受51の
場合よりも大きくしたことであり、その他モータの基本
的な構成は図1と同じである。この場合も、図1に示す
ものと同等の効果を得ることが可能である。
【0045】更に、上記した実施形態では、含油軸受5
1をロータヨーク39に形成した嵌入部52に嵌入した
場合について説明したが、このような嵌入部はロータハ
ブ38に形成されていてもよく、要するにロータを構成
する部材であって、含油軸受51がボールベアリング3
6の外輪36bの外周面を摺動するように支持できる構
成であればよい。
【0046】また、図1、図2では、予圧用マグネット
44をボールベアリング36の外輪36bのすぐ外側に
配設した場合について説明しているが、予圧用マグネッ
ト44の配置場所はこれに限るものではなく、例えば外
輪36bから離れた位置に配設してもよい。
【0047】更に、上記した実施形態では、フロッピデ
ィスクを記録ディスクとした場合の例を示したが、フロ
ッピディスク以外の記録ディスクを駆動するモータにも
本発明を適用できるのはいうまでもない。
【0048】また、この発明は上記した各実施形態に限
定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにお
いて上述したもの以外に種々の変更を行うことが可能で
ある。
【0049】
【発明の効果】以上のように、請求項1に記載の発明に
よれば、ボールベアリングの外輪の外周面または内輪の
内周面を含油軸受が摺動するよう構成されているため、
従来のようにボールベアリングと含油軸受との間に、モ
ータの回転振れを引き起こす要因となる別部材が介在す
ることがなく、揺れや振動等を防止してモータの回転特
性の向上を図ることが可能になり、フロッピディスク等
の記録ディスクの書き込みエラーや読み出しエラーを防
止することができて信頼性の向上を図ることができる。
【0050】また、加工精度が高くしかも硬度の高い材
質により形成されるボールベアリングの外輪または内輪
を含油軸受の摺動面とすることで、含油軸受の長寿命
化、延いてはモータの長寿命化を図ることが可能にな
る。
【0051】更に、ボールベアリングと含油軸受との間
に別部材が介在しないことから、モータの半径方向への
寸法を縮小することが可能になると共に、従来必要であ
ったベアリングホルダ等の別部材の加工が不要となり、
モータ全体の製造工数を削減することができる。
【0052】また、請求項2に記載の発明によれば、ボ
ールベアリングの外輪の外周面を含油軸受が摺動するた
め、ボールベアリングと含油軸受との間に別部材が介在
することがなく、モータの回転特性の向上を図ることが
できる。
【0053】また、請求項3に記載の発明によれば、ボ
ールベアリングの内輪の内周面を含油軸受が摺動するた
め、ボールベアリングと含油軸受との間に別部材が介在
することがなく、モータの回転特性の向上を図ることが
できる。
【0054】また、請求項4に記載の発明によれば、ロ
ータとボールベアリングまたは含油軸受との間にも別部
材が介在することなく、ボールベアリングまたは含油軸
受をロータによって支持できるため、モータの回転の安
定化を図ることができると共に、モータの半径方向寸法
の縮小化を図ることができる。
【0055】また、請求項5に記載の発明によれば、揺
れや振動等を防止でき、半径がシャフトの軸線方向への
厚みの2倍以上の薄型で回転特性の優れたモータを提供
することが可能になる。
【0056】また、請求項6に記載の発明によれば、ロ
ータ径を小さくすることができるため、1個のボールベ
アリング及び含油軸受でロータを支持する場合も回転を
安定させることが可能になる。
【0057】また、請求項7に記載の発明によれば、予
圧用マグネットによりロータを軸線方向に吸引できるた
め、ボールベアリングに十分な予圧をかけることがで
き、より安定したモータの回転を得ることが可能にな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態の一部の切断正面図であ
る。
【図2】この発明の他の実施形態の一部の切断正面図で
ある。
【図3】従来例の一部の切断正面図である。
【符号の説明】
31 固定部材 35 シャフト 36 ボールベアリング 36a 内輪 36b 外輪 38 ロータハブ 39 ロータヨーク 47 ステータ 51、55 含油軸受 52 嵌入部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年8月23日(1999.8.2
3)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項4
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0003
【補正方法】変更
【補正内容】
【0003】このロータヨーク8は、中央部に透孔9を
有するほぼ平板状の基部8aと、基部8aの周端部に下
方に垂下して一体に形成された垂下部8bとにより構成
され、基部8aの透孔9に結合部材7が嵌着されてお
り、この透孔9の周縁における基部8a上面にチャッキ
ングマグネット10が固着され、このチャッキングマグ
ネット10によりフロッピディスク中央部の金属部分1
1が吸着されて固定されるようになっている。尚、12
はフロッピディスクのディスク本体部分を示す。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正内容】
【0005】また、シャフト3の下部外周にはリング状
の含油軸受18が外嵌され、閉塞板上には円形皿状の
ベアリングホルダ19が載置されて含油軸受18の外側
に配設されている。更に、このベアリングホルダ19の
中央には透孔20及びこの透孔20周縁のボス状部21
が形成され、含油軸受18の外周面が透孔20の内周面
を摺動するように透孔20に含油軸受18が挿嵌されて
いる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0028
【補正方法】変更
【補正内容】
【0028】このようにすれば、予圧用マグネットによ
りロータを軸線方向に吸引できるため、ボールベアリン
グに十分な予圧をかけることができ、より安定したモー
タの回転を得ることが可能になると共に、予圧用マグネ
ットを円弧状とすることによって、予圧用マグネットに
よりロータの特定範囲だけが半径方向に集中的に吸引さ
れることとなるため、モータの回転中のうねり(振れ回
り)を小さくし安定した回転を実現することができる。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0029
【補正方法】変更
【補正内容】
【0029】
【発明実施の形態】この発明の一実施形態について図1
を参照して説明する。但し、本実施形態は、記録ディス
クであるフロッピディスクの駆動に用いられる厚さ数m
mの薄型モータに適用した場合の例であり、図1はその
一部の切断正面図である。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0031
【補正方法】変更
【補正内容】
【0031】また図1において、38はシャフト35の
上端部にシャフト35と一体に形成されたロータハブ、
39はその内周側がロータハブ38の外周部分に嵌着さ
れロータハブ38と共にロータを構成する鉄等の磁性材
料から成る円盤状のロータヨーク、40はチャッキング
マグネットであり、ロータヨーク39の上面に埋設さ
れ、このチャッキングマグネット40によりフロッピデ
ィスク中央部の金属部分41が吸着されて固定されるよ
うになっている。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0033
【補正方法】変更
【補正内容】
【0033】ここで、予圧用マグネット44が円弧状を
成していることから、予圧用マグネット44によりロー
タハブ39の特定範囲だけが半径方向に集中的に吸引さ
れることなり、その結果モータの回転中のうねり(振
れ回り)が小さくなって安定した回転を実現することが
できる。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0036
【補正方法】変更
【補正内容】
【0036】また図1において、46はロータヨーク3
9の外周部分に外嵌された駆動用メインマグネット、4
7はステータであり、このステータ47はコア47aに
巻線47bが巻装されて形成されており、メインマグネ
ット46に所定間隔をあけて対向するようにステータ4
7が支持部材32に支持されている。このとき、コア4
7aが支持部材32の内周壁32aの内周部分に支持さ
れると共に、固定部材31に形成された切欠部49にス
テータ47の巻線47bの下部が収容されている。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0057
【補正方法】変更
【補正内容】
【0057】また、請求項7に記載の発明によれば、予
圧用マグネットによりロータを軸線方向に吸引できるた
め、ボールベアリングに十分な予圧をかけることがで
き、より安定したモータの回転を得ることが可能になる
と共に、予圧用マグネットを円弧状とすることによっ
て、予圧用マグネットによりロータの特定範囲だけが半
径方向に集中的に吸引されることとなるため、モータの
回転中のうねり(振れ回り)を小さくし安定した回転を
実現することができる。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シャフトと、前記シャフトに取り付けら
    れて前記シャフトに連動して回転するロータと、固定部
    材に固定して設けられたステータとにより構成されるモ
    ータの軸受構造において、 前記シャフトと前記ロータとが、1個のボールベアリン
    グとリング状の含油軸受とによって前記固定部材に対し
    て相対的に回転自在に支持されると共に、前記含油軸受
    が前記ボールベアリングの外輪の外周面または内輪の内
    周面を摺動面とすることを特徴とするモータの軸受構
    造。
  2. 【請求項2】 前記ボールベアリングは、前記内輪が前
    記シャフトに外嵌され前記外輪が前記固定部材に支持さ
    れると共に、前記含油軸受は、前記ロータと前記ボール
    ベアリングの前記外輪との間に介在され前記外輪を摺動
    しつつ前記ロータに連動して回転することを特徴とする
    請求項1に記載のモータの軸受構造。
  3. 【請求項3】 前記ボールベアリングは、前記外輪が前
    記ロータに内嵌され前記内輪が前記固定部材に支持され
    ると共に、前記含油軸受は、前記シャフトと前記ボール
    ベアリングの前記内輪との間に介在され前記内輪を摺動
    しつつ前記シャフトに連動して回転することを特徴とす
    る請求項1に記載のモータの軸受構造。
  4. 【請求項4】 前記ボールベアリングまたは前記含油軸
    受が、前記ロータの嵌入部に嵌入されていることを特徴
    とする請求項1に記載のモータの軸受構造。
  5. 【請求項5】 モータ半径が前記シャフトの軸線方向へ
    の厚みに対して2倍以上であることを特徴とする請求項
    1ないし4のいずれかに記載のモータの軸受構造。
  6. 【請求項6】 前記ロータは前記ステータの半径方向内
    方に位置することを特徴とする請求項1ないし5のいず
    れかに記載のモータの軸受構造。
  7. 【請求項7】 前記固定部材に支持され前記ロータを前
    記シャフトの軸線方向に吸引する円弧状の予圧用マグネ
    ットを備えていることを特徴とする請求項1ないし6の
    いずれかに記載のモータの軸受構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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