JPH06342578A - 磁気ディスク装置およびその組立て方法 - Google Patents

磁気ディスク装置およびその組立て方法

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JPH06342578A
JPH06342578A JP6869194A JP6869194A JPH06342578A JP H06342578 A JPH06342578 A JP H06342578A JP 6869194 A JP6869194 A JP 6869194A JP 6869194 A JP6869194 A JP 6869194A JP H06342578 A JPH06342578 A JP H06342578A
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JP
Japan
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rotor
magnetic disk
magnetic
peripheral surface
outer peripheral
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Application number
JP6869194A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Kuno
浩之 久野
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
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  • Rotational Drive Of Disk (AREA)
  • Holding Or Fastening Of Disk On Rotational Shaft (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明の目的は、磁気ディスクの回転時のアン
バランスの発生を抑制し、アンバランスを原因とする振
動の低減を図ることのできる磁気ディスク装置およびそ
の組み立て方法を提供することにある。 【構成】磁気ディスク16Cは、その中央孔にロータが
挿入された状態でロータの外周に装着された状態で、ロ
ータの直径方向に沿った1方向(+Y)に移動され、内
周縁がロータの外周面に押し付けられている。押し付け
られた磁気ディスクは固定リング18によりロータに固
定されている。この状態で、磁気ディスクおよびロータ
を回転させて、回転時における磁気ディスクおよびロー
タのアンバランス量を測定し、磁気ディスクの内周縁が
押し付けられているロータ外周面の部位の近傍におい
て、固定リングに、測定したアンバランス量を補正する
重り30を取を付けている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はラップトップ形またはブ
ック形の携帯形電子機器等において記憶装置として用い
られる磁気ディスク装置およびその組み立て方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】ラップトップ形またはブック形の携帯形
電子機器において用いられる記憶装置として、大記憶容
量および高速アクセス性を有する磁気ディスク装置が知
られている。例えば、ハードディスクドライブ(以下H
DDと称する)は、磁気ディスク、磁気ディスクを回転
させるモ―タ、並びに磁気ディスクに対してデ―タの記
録、再生を行う磁気ヘッド、磁気ヘッドを支持したキャ
リッジ等を備え、これらの部品はハウジングの内部に収
容されている。
【0003】磁気ディスクは中央に孔を有している。ま
た、モ―タはモ―タ軸の軸回りに回転する円筒状ロ―タ
を備えており、磁気ディスクの中央孔にロ―タが嵌合さ
れる。そして、磁気ディスクは、固定部材によってロー
タに固定および支持されている。
【0004】近年、HDDに対しては、一層の高性能
化、大容量化が要求されつつある。このような要求を実
現するためには、磁気ディスクの回転数、すなわちモ―
タの回転数の高速化、およびモ―タのロ―タに装着する
磁気ディスクの枚数の増加が挙げられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】HDDにおいて、モ―
タのロ―タに磁気ディスクを装着し、ロ―タと共に磁気
ディスクを回転する場合、ロ―タの回転中心に対して磁
気ディスクが偏心していると磁気ディスクの回転にアン
バランスが生じ、このアンバランスによりロ―タおよび
磁気ディスクに振動が発生する。そして、前記のように
モ―タの回転数を高速化し、またモ―タのロ―タに装着
する磁気ディスクの枚数を増加すると、磁気ディスクの
回転によるアンバランスによる影響が増大し、ロ―タお
よび磁気ディスクにその回転による振動がさらに増大す
る。
【0006】ロータおよびディスクの振動の増大は、デ
ィスクに対する磁気ヘッドの位置決め精度に悪影響を与
え、ひいてはHDDを搭載した電子機器の性能にも悪影
響を与えることがある。また、ノ―トブック形パ―ソナ
ルコンピュ―タなどの小型機器ではHDDの振動により
キ―ボ―ドが振動して操作者に不快感を与えることがあ
る。
【0007】例えば磁気ディスクが2.5インチサイズ
の場合、一般に、磁気ディスクの中央孔を規定した内周
縁とロ―タの外周面との間に約5〜90μmの隙間が生
じる。この隙間によって生じる磁気ディスクとロ―タと
の偏心が原因となって磁気ディスクの回転アンバランス
が生じる。
【0008】ディスク一枚当りのアンバランス力(遠心
力)はF=m・e・ω2 で表される。ここで、mは磁気
ディスクの質量、eは磁気ディスクの偏心量、ωは磁気
ディスクの回転数である。例えば磁気ディスクの回転数
が3600rpm,磁気ディスクは板厚0.889mm
のアルミニウム製、磁気ディスクの孔の縁とモ―タのロ
―タの外周面との間の隙間が90μmという条件におい
て、磁気ディスク一枚当りのアンバランス力は、前記の
式により、 F={1/4(652 −202 )×π×0.889×
2.7×10-6}×(90×10-6÷2)×(2π×6
0)2 =0.046Nである。
【0009】HDDの重量Mを200gとすると、上記
アンバランス力により発生するHDDの振動は、F=M
α(αは加速度)より、α=F/M=0.046/20
0×10-3=0.23m/S2 となる。
【0010】そして、磁気ディスクの回転数および磁気
ディスクの装着枚数が増大することにより、前記のアン
バランス力および振動が増大する。例えば、特開平2ー
29278号公報には、ロータの外周面を特殊な形状と
することにより、ロータとディスクとを同心状に固定し
たディスクドライブが開示されている。つまり、ロータ
は、ディスクの内径よりも小さな外径を有する外周面
と、外周面から突出した一対の突起と、を備え、これら
の突起の延出端面は、ディスクの内径と等しい径を有す
る円弧状に形成されている。そして、これらの突起にデ
ィスクの内周縁を突き当てることにより、ディスクをロ
ータに芯合わせしている。また、ロータにおいて、突起
の反対側の部位には、突起とのバランスを取るためのバ
ランス重りが設けられている。
【0011】しかしながら、上記公知例において、ロー
タあるいはディスクの製造誤差により、寸法誤差がある
場合、ロータに対してディスクを完全に芯合わせするこ
とが困難となる。従って、多数枚のディスクを使用する
装置、あるいは、ディスクを高速で回転する装置におい
ては、回転時にロータおよびディスクがアンバランスと
なり、振動が発生する。
【0012】また、米国特許第6,483,505 号に開示され
た磁気ディスク装置によれば、複数枚のディスクを、そ
の内周縁がロータの外周面に円周方向に沿って互いに1
80度離間した位置で当接するように、交互にロータの
径方向にずらしてロータに固定し、ディスクのバランス
を取っている。
【0013】しかしながら、上記構成におては、奇数枚
のディスクを使用する場合、必ず、ディスク1枚分のア
ンバランスが残存し、回転時に振動となって現れる。以
上のように、従来においては、磁気ディスクの回転によ
るアンバランス力の発生に対して有効な対策が講じられ
ていなかった。
【0014】本発明は前記事情にもとづいてなされたも
ので、その目的は、磁気ディスクの回転時のアンバラン
スの発生を抑制し、アンバランスを原因とする振動の低
減を図ることのできる磁気ディスク装置およびその組み
立て方法を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明の磁気ディスク装置は、モ―タ軸の回りで
回転自在なほぼ円筒形状のロ―タを有するモ―タと、上
記ロータが挿入された中央孔を有し上記ロ―タの外周面
に嵌合され磁気ディスクと、を備えている。そして、上
記磁気ディスクは、上記ロータの直径方向に沿った1方
向に変位し、上記中央孔を規定している磁気ディスクの
内周縁がロータの外周面に押し付けられている。また、
上記磁気ディスクの内周縁が押し付けられているロータ
外周面の部位の近傍において、上記固定部材には、回転
時における上記磁気ディスクのバランスを補正する重り
が取り付けられている。
【0016】上記磁気ディスク装置を組み立てるこの発
明に係る方法は、上記磁気ディスクをその中央孔にロー
タが挿入された状態でロータの外周に装着する工程と、
装着された磁気ディスクを、上記ロータの直径方向に沿
った1方向に移動させ、上記中央孔を規定している磁気
ディスクの内周縁をロータの外周面に押し付ける工程
と、上記押し付けられた磁気ディスクを上記固定部材に
より上記ロータに固定する工程と、上記磁気ディスクお
よびロータを回転させ、回転時における上記磁気ディス
クおよびロータのアンバランス量を測定する工程と、上
記磁気ディスクの内周縁が押し付けられているロータ外
周面の部位の近傍において、上記固定部材に、上記測定
したアンバランス量を補正する重りを取り付ける工程
と、を備えている。
【0017】また、この発明に係る他の磁気ディスク装
置は、モ―タ軸の回りで回転自在なほぼ円筒形状のロ―
タを有するモ―タと、上記ロータが挿入された中央孔を
それぞれ有し上記ロ―タの外周面に固定された3枚以上
の磁気ディスクと、を備え、上記磁気ディスクは、上記
モータ軸の中心軸線に向かって、360度を磁気ディス
クの枚数で分割した角度づつ異なる方向にそれぞれ変位
され、上記中央孔を規定している各磁気ディスクの内周
縁をロータの外周面に押し付けられている。
【0018】上記磁気ディスク装置を組み立てる方法
は、上記磁気ディスクをその中央孔にロータが挿入され
た状態でロータの外周にそれぞれ装着する工程と、装着
された磁気ディスクを、上記モータ軸の中心軸線に向か
って、360度を磁気ディスクの枚数で分割した角度づ
つ異なる方向にそれぞれ移動させて、上記中央孔を規定
している各磁気ディスクの内周縁をロータの外周面に押
し付ける工程と、上記押し付けられた磁気ディスクを上
記固定部材により上記ロータに固定する工程と、を備え
ている。
【0019】この発明に係る更に他の組立て方法は、磁
気ディスクをその中央孔にロータが挿入された状態でロ
ータの外周に装着する工程と、装着された磁気ディスク
を上記ロータの直径方向に沿った第1の方向に移動さ
せ、上記中央孔を規定している磁気ディスクの内周縁を
ロータの外周面に押し付ける工程と、磁気ディスクを上
記第1の方向と反対の第2の方向へ移動させて上記内周
縁をロータ外周面に押し付ける工程と、上記第2の方向
への磁気ディスクの第1の移動距離を測定する工程と、
上記測定した第1の移動距離の半分の距離だけ磁気ディ
スクを上記第1の方向へ移動させる工程と、磁気ディス
クを上記ロータの直径方向に沿っているとともに上記第
1の方向と直交する第3の方向にに移動させて、磁気デ
ィスクの内周縁をロータの外周面に押し付ける工程と、
磁気ディスクを上記第3の方向と反対の第4の方向へ移
動させて上記内周縁をロータ外周面に押し付ける工程
と、上記第4の方向への磁気ディスクの第2の移動距離
を測定する工程と、上記測定した第2の移動距離の半分
の距離だけ磁気ディスクを上記第3の方向へ移動させる
工程と、上記第1の移動距離の半分の距離および第2の
距離の半分の距離だけ移動された磁気ディスクを固定部
材によりロータに固定する工程と、を備えている。
【0020】
【作用】上記構成の磁気ディスク装置および組立て方法
によれば、磁気ディスクをモ―タのロ―タに嵌合するに
際して、モ―タ軸を中心とする対称の位置に磁気ディス
クの重量とアンバランス補正用重りの重量とを配分して
いる。そのため、磁気ディスクの回転のアンバランスの
発生が抑制され、磁気ディスク装置の振動が低減する。
【0021】この発明に係る他の磁気ディスク装置およ
び組立て方法によれば、3枚以上の磁気ディスクの重量
をモ―タのモ―タ軸を中心とする円周上に等間隔で分散
して配分している。そのため、磁気ディスクの回転のア
ンバランスの発生が抑制され、もってこのアンバランス
を原因とする振動を低減することができる。
【0022】この発明に係る更に他の組立て方法によれ
ば、磁気ディスクの中央孔とロ―タの外周面との間隙を
円周方向全体にわたり均一になるようにロ―タに対して
磁気ディスクをセンタリングことにより、磁気ディスク
の重心がロ―タの回転中心とほぼ一致する。そのため、
磁気ディスクの回転のアンバランスの発生が抑制され、
もってこのアンバランスを原因とする磁気ディスク装置
の振動を低減することができる。
【0023】
【実施例】以下、図面を参照しながら、この発明を携帯
型小型電子機器に搭載される2.5インチ形式のハード
ディスクドライブ(以下HDDと称する)に適用した実
施例について詳細に説明する。
【0024】図1ないし図3に示すように、HDDは上
面が開放された矩形状のケース1を備え、ケースの上面
開放部はパッキン2を介してトップカバ―3で覆われて
いる。ケース1内には、インナーロータ型のモータ7、
複数の磁気ディスク、磁気ヘッドを支持したキャリッジ
21、キャリッジを駆動するボイスコイルモータ25
(以下VCMと称する)等が収納されている。
【0025】ケース1の底部にはモ―タブラケット5が
ねじ6によって取り付けられている。モ―タブラケット
5にはインナーロータ形のモ―タ7が設置され、ケース
1内に収納されている。モータ7は、モ―タブラケット
5に固定されて直立されたモータ軸8を有し、モータ軸
の上端は、ねじ9によってトップカバ―3に固定されて
いる。モータ7のロータ10は、円筒状のロ―タヨ―ク
11と、このロ―タヨ―ク11の内側に位置する円筒状
の軸受支持部12とを有し、これらはその上端で互いに
連結されている。ロ―タヨ―ク11の下部外周部には磁
気ディスク受け部として作用するフランジ13が形成さ
れている。ロ―タ10はモ―タ軸8の外周側にこれと同
軸的に垂直に配置され、軸受支持部12はモ―タ軸8に
装着された玉軸受14により回転自在に支持されてい
る。
【0026】ロ―タヨ―ク11の内周面には永久磁石1
1aが取り付けられている。また、永久磁石11aと軸
受支持部12との間にはモ―タブラケット5に取り付け
られたコアとコイルとで構成されるステ―タ15が配置
されている。
【0027】ロ―タ10のロ―タヨ―ク11の外周に
は、奇数個、例えば3個の磁気ディスク16A、16
B、16Cが同軸的に支持されている。磁気ディスク1
6A、16B、16Cは例えば厚さが0.9mmで、中
央に円形の中央孔16aが夫々形成されている。磁気デ
ィスク16A、16B、16Cは、中央孔16aにロ―
タヨ―ク11が嵌合して状態で、ロータの軸方向に積層
して配置されている。下段の磁気ディスク16Aはロ―
タヨ―ク11のフランジ13上に配置されている。磁気
ディスク16Bはロ―タヨ―ク11の外周面に嵌合され
たスペ―サリング17Aを介して中段に配置され、磁気
ディスク16Cはスペ―サリング17Bを介して上段に
配置されている。
【0028】ロ―タ10の上端面には固定部材である固
定リング18がモ―タ軸8と同軸的に配置されている。
固定リング18の外周部は、上段の磁気ディスク16C
の中央部上面に当接し、3枚のディスクおよびスペーサ
をフランジ13に押え付けている。また、固定リング1
8は、このリングと同芯の円上に互いに等間隔離間して
形成された例えば8個の孔19を有し、ロ―タ10の上
端部には、これら孔19にそれぞれ対向して8個のねじ
孔10aが形成されている。
【0029】そして、固定リング18の孔19のうち一
つおきに並ぶ4つの孔19にねじ20が通され、対応す
るロ―タ10のねじ孔10aに螺挿されている。これに
より固定リング18がロ―タ10に固定され、磁気ディ
スク16A〜16Cがロ―タ10に固定されている。こ
のため、ロ―タ10の回転により磁気ディスク16A〜
16Cが一体に回転される。
【0030】磁気ヘッドを支持したキャリッジ21は、
ケース1の底壁に直立して固定された支持軸22に軸受
を介して揺動自在に支持されている。キャリッジ21
は、支持軸22の軸方向に間隔を存して互いに平行に配
置された4本のア―ム部23を有し、これらは磁気ディ
スク16A〜16Cに向かって延びている。各ア―ム部
23の先端部には磁気ディスク16A〜16Cに対して
デ―タの記録・再生を行う磁気ヘッド24がサスペンシ
ョン40を介して夫々支持されている。そして、各磁気
ディスクは、対応する一対の磁気ヘッド24により両面
側から挟持されている。
【0031】キャリッジ21を支持軸22を支点に回動
させるVCM25は、互いに間隔をおいてケース1に固
定されたトップヨ―ク26およびボトムヨ―ク27と、
キャリッジ21に取り付けられてヨ―ク26とヨ―ク2
7との間に位置するボイスコイル28と、トップヨ―ク
26に取り付けられボイスコイルと対向したマグネット
29とを有している。そして、VCM25は、コイル2
8に供給する電流の大きさや向きを変えることで、キャ
リッジ21の回動角度や回動方向を変化させて磁気ヘッ
ド24を磁気ディスクの所望の位置に位置決めする。
【0032】次に、以上のように構成されたHDDの組
み立て方法、特に、磁気ディスクをモータ7のロータ1
0に組み付ける方法について説明する。通常、磁気ディ
スクをロータヨーク11の外周に装着できるように、各
磁気ディスクの中央孔16aの径は、ロータヨーク11
の外径よりも僅かに大きく設定されている。そして、磁
気ディスクをロータヨーク11に組み付ける際には、ま
ず、以下の工程により磁気ディスクをロータヨークに対
してセンタリングする。
【0033】初めに、磁気ディスク16Aを、その中心
孔16aにロータヨーク11を挿入した状態でロータヨ
ークの外周に装着する。この装着作業は、図示しない自
動装着機により磁気ディスクをエアー吸引して保持する
ことによって、自動的に行なうことができる。具体的に
は、図4Aに示すように、自動装着機によって磁気ディ
スク16Aの斜線部をエア―吸引して保持し、磁気ディ
スク16Aの中央孔16aをロ―タヨ―ク11の外周側
に嵌合する。そして、磁気ディスク16Aをロータヨー
ク11のフランジ13上に移動した後に、ディスクの直
径方向に沿う第1の方向(±X方向)において、順方向
例えば+X方向にディスクを移動し、中央孔16aを規
定しているディスクの内周縁がロ―タヨ―ク11の外周
面に接触した時点で磁気ディスク16Aの移動を停止す
る。
【0034】次に図4Bに示すように自動装着機で保持
したままで磁気ディスク16Aを、第1の方向において
逆方向すなわち−X方向に移動し、ディスクの内周縁が
がロ―タヨ―ク11の外周面に接触した時点で磁気ディ
スク16Aの移動を停止する。この時、−X方向のディ
スク16Aの移動距離Sx を自動装着機で測定し記憶す
る。その後、自動装着機でエア―吸引したままで磁気デ
ィスク16Aを移動距離Sx の半分の距離だけ+X方向
に移動する。
【0035】次に図4Cに示すように自動装着機によっ
てエア―吸引したまま磁気ディスク16Aを、直径方向
に沿い且つ前記第1の方向に対して直角な第2の方向
(±Y方向)において、順方向例えば+Y方向に移動
し、ディスクの内周縁がロ―タヨ―ク11の外周面に接
触した時点で磁気ディスク16Aの移動を停止する。
【0036】次に図4Dに示すように、磁気ディスク1
6Aを第2の方向において逆方向すなわち−Y方向に移
動し、ディスクの内周縁がロ―タヨ―ク11の外周面に
接触した時点で磁気ディスク16Aの移動を停止する。
この時、−Y方向の移動距離Sy を自動装着機で測定し
記憶する。その後、自動装着機により磁気ディスク16
Aを移動距離Sy の半分の距離を持って+Y方向に移動
する。
【0037】そして、自動装着機によるエア―吸引を解
除する。以上の工程により、図4Eに示すように、磁気
ディスク16Aのセンタリングが終了し、磁気ディスク
16Aの内周縁とロ―タヨ―ク11の外周面と間の間隙
が円周方向全体にわたり均一な状態で、磁気ディスク1
6Aがロータヨーク11に配置される。この状態で、磁
気ディスク16aの中心すなわち重心がロ―タ10の回
転中心すなわちモ―タ軸8の回転中心とほぼ一致する。
【0038】続いて、自動装着機によりスペーサリング
17Aおよび磁気ディスク16Bをロータヨーク11の
外周に順次装着した後、上記と同様の工程によりディス
ク16Bのセンタリングを行なう。更に、自動装着機に
よりスペーサリング17Bおよび磁気ディスク16Cを
ロータヨーク11の外周に順次装着した後、上記と同様
の工程によりディスク16Cのセンタリングを行なう。
【0039】最後に、固定リング18をロ―タ10の上
端面に配置し、ねじ20を固定リング18の孔19を通
してロ―タ10のねじ孔10aに螺挿することによって
ロ―タ10に固定する。これにより、ロータヨーク11
に対してセンタリングされた磁気ディスク16A、16
B、16Cがロータ10に固定され、ロータに対する磁
気ディスクの組み付けが終了する。
【0040】この組み立て方法によれば、各磁気ディス
クの中心すなわち重心がロ―タ10の回転中心とほぼ一
致するので、磁気ディスクの回転のアンバランスの発生
を抑制し、もってこのアンバランスを原因とする磁気デ
ィスクおよびロータの振動を低減することができる。従
って、HDDの高性能化および大容量化を目的として磁
気ディスクの回転数および磁気ディスク枚数の増大を図
った場合においても、磁気ディスクの回転のアンバラン
スの発生を効果的に抑制できる。このため、ロ―タ10
の振動に起因する磁気ヘッドの位置決め精度の低下を防
止でき、また磁気ディスク装置を搭載した電子機器の性
能への悪影響、例えばノ―トブック形パ―ソナルコンピ
ュ―タなどの小型機器では磁気ディスク装置の振動によ
りキ―ボ―ドが振動して操作者に不快感を与えることを
防止できる。
【0041】また、上記組立て方法によれば、磁気ディ
スクをロータに装着した状態で、磁気ディスクのセンタ
リングを行なうため、ディスク、ロータ等の製造誤差が
あった場合でも、正確なセンタリングを行なうことがで
きる。なお、上述したHDDおよびその組立て方法は、
1枚、2枚あるいは4枚以上の磁気ディスクを有するH
DDにも適用することができる。
【0042】次に、この発明の第2の実施例に係るHD
Dをその組立て方法と併せて説明する。HDDの基本構
成は上述した実施例と同一であり、ロータ10に対する
磁気ディスク16A、16B,16Cの取付け位置のみ
が上記実施例と相違している。つまり、第2の実施例に
よれば、ロータヨーク11の外周面に装着された3枚の
磁気ディスクは、ディスクを直径方向に沿う一方向に変
位した状態でロータ10に固定され、また、ロ―タの回
転中心を挟んで上記変位方向と対称位置においてアンバ
ランス補正用の重りをロータに取り付けて全体の重量バ
ランスをとるものである。
【0043】磁気ディスクの組み込み工程においては、
まず、図示しない自動装着装置により、磁気ディスク1
6A、スペーサ17A、磁気ディスク16B,スペーサ
17B,磁気ディスク16Cをロータヨーク11の外周
面に順次装着する。続いて、図5ないし図7に示すよう
に、3枚の磁気ディスク16A、16B,16Cを図示
しない押圧装置の押圧部材31によりロータ10の直径
方向に沿った所定の方向、例えば+Y方向に移動させ、
各磁気ディスクの内周縁をロ―タヨ―ク11の外周面に
押し付ける。それにより、各磁気ディスクの内周縁は、
押し付け方向とは180度反対側の位置にある部分がロ
―タヨ―ク11の外周面に接触する。この際、ロータ1
0の回転中心およびロータの1つのねじ孔10Aを通る
方向と、押し付け方向+Y方向と、が一致するようにロ
ータ10の回動位置を調整しておく。
【0044】その後、ロータ10の上端面に、4個のね
じ20により固定リング18を固定し、3枚の磁気ディ
スク16A、16B,16Cおよびスペーサリング17
A、17Bをロータ10に固定する。なお、固定リング
18は、上述したねじ孔10A以外のねじ孔10aを利
用してロータ10に固定する。
【0045】次いで、ロ―タ10を回転して磁気ディス
ク16A〜16Cの回転によるアンバランス量を測定す
る。この測定は例えば次に述べる方法により行う。磁気
ディスク装置の適宜な箇所に加速度センサを取り付け、
この加速度センサにより磁気ディスク16A〜16Cの
回転における加速度を観測し、観測した加速度からアン
バランス量(力)を算出する。
【0046】m:回転体(磁気ディスク)質量、 e:回転体(磁気ディスク)偏心量、 ω:回転体(磁気ディスク)の回転数、 G:加速度センサにより観測される加速度、 M:磁気ディスク装置の総重量 T:m・e:アンバランス量(力)、 とすると、M・G=m・e・ω2 より、T=m・e=M
・G/ω2 となる。M、G、ωは既知であるためにアン
バランス量Tを算出できる。
【0047】次いで、測定したアンバランス量を補足す
る重さを持ったアンバランス補正用の重り、例えば、ね
じ30を用意する。固定リング18に形成された孔19
のうち、モ―タ7のモ―タ軸8を挟んで磁気ディスク1
6A〜16Cの押し付け方向とは180度反対の位置に
あるねじ穴10Aに対向する孔19A、を通してねじ3
0をねじ孔10Aに螺挿する。このねじ30の取り付け
位置は各磁気ディスクの内周縁がロ―タヨ―ク11の外
周面に接触している位置と同じ側である。つまり、なじ
孔10Aは、磁気ディスクの内周縁が押し付けられてい
るロータ外周面の部位の近傍に位置している。このよう
に、固定リング18に形成された8個の孔19のうち4
個をねじ20による固定用に使用し、残りの4個の内の
1つをアンバランス重り用のねじ30を取り付けるため
に使用する。
【0048】この結果、アンバランス補正用重り30の
存在によって、モ―タ軸8を中心とする対称の位置に磁
気ディスクの重量とアンバランス補正用重りの重量とを
配分するので、磁気ディスク16A〜16Cの回転時に
おけるアンバランスが抑制され、もってこのアンバラン
スを原因とする振動を低減することができる。なお、上
記方法によれば、磁気ディスクをロータに固定した状態
でアンバランス量を測定した後に重りによりアンバラン
スを補正しているため、磁気ディスクやロータに製造誤
差等がある場合でも、磁気ディスクおよびロータ全体の
バランスを正確にとることができる。
【0049】磁気ディスクをロ―タ10に装着した後に
回転アンバランスを測定する際、仮にF=0.138N
のアンバランス力が観測されたとする。これを補正する
補正用バランス重りであるねじ30は7mmの半径で、
重さWは、 F=W×10-3×7×10-3×(2π×60)2 W=0.14g となる。
【0050】ここで、アンバランス力を完全に零にする
必要はなく、ねじ30の形状や材質を変え多数種類のね
じを用意しておき、その中からアンバランス力が最も零
に近ずくねじを選択して使用することにより、振動を低
減することができる。なお、アンバランス補正用の重り
はねじに限定されず、他の構成の部品を用いることも可
能である。
【0051】上記組立て方法により組み立てられたHD
Dによれば、上記実施例と同様に、磁気ディスクの回転
のアンバランスの発生を効果的に抑制でき、磁気ディス
クおよびロ―タ10の振動に起因する磁気ヘッドの位置
決め精度の低下、および磁気ディスク装置を搭載した電
子機器の性能への悪影響を防止することができる。上述
したHDDおよびその組立て方法は、1枚、2枚あるい
は4枚以上の磁気ディスクを有するHDDにも適用する
ことができる。
【0052】次に、この発明の第3の実施例に係るHD
Dをその組立て方法と併せて説明する。HDDの基本構
成は上述した第1の実施例と同一であり、ロータ10に
対する磁気ディスク16A、16B,16Cの取付け位
置のみが上記実施例と相違している。つまり、第3の実
施例によれば、3枚以上の磁気ディスクをロ―タに嵌合
する時に、磁気ディスクをモータ軸8の中心軸線に向か
って、360度を磁気ディスクの枚数で分割した角度づ
つ異なる方向に移動させて、各磁気ディスクの内周縁を
ロ―タの外周面に夫々押し付け、その状態で磁気ディス
クをロータに固定している。
【0053】例えば3枚の磁気ディスク16A〜16C
をロ―タ10に装着する場合、磁気ディスク16A〜1
6Cをモ―タ軸8の中心軸線に向かって、360度を磁
気ディスクの枚数3で分割した角度、つまり、120度
づつ異なる3方向にそれぞれ押して、各磁気ディスクの
内周縁をロ―タ10のロ―タヨ―ク11の外周面に押し
付け、この状態で磁気ディスク16A〜16Cを固定す
る。
【0054】詳細には、図8Aないし図10に示すよう
に、まず、図示しない自動装着装置により、磁気ディス
ク16A、スペーサ17A、磁気ディスク16B,スペ
ーサ17B,磁気ディスク16Cをロータヨーク11の
外周面に順次装着する。続いて、磁気ディスク16A、
16B、16CをそれぞれP1、P2、P3方向に押圧
し、各ディスクの内周縁をロ―タヨ―ク11に押し付け
る。この際、3方向P1、P2、P3は、ロータ10の
円周方向に沿って互いに120度ずれている。
【0055】磁気ディスク16A〜16Cを押し付ける
方法としては図10に示すようにディスクの外周部を押
す治具31を用いる。このため、ケース1の内部には治
具31を挿入するためにスペ―スを確保する。例えば、
P2、P3方向へ磁気ディスクを押圧するために、ケー
ス1の側壁にそれぞれ凹所42、43が形成されてい
る。また、P1方向に磁気ディスクを押し付ける場合に
は、キャリッジ21をケース1内に実装する前に押し付
ける作業を行うので、キャリッジ21実装用のスペ―ス
を利用する。
【0056】そして、3枚の磁気ディスク16A、16
B,16CをそれぞれP1、P2、P3方向へ変位させ
た後、ロータ10の上端面に、4個のねじ20により固
定リング18を固定し、3枚の磁気ディスク16A、1
6B,16Cおよびスペーサリング17A、17Bをロ
ータ10に固定する。これにより、ロータ10に対する
磁気ディスクの組み付けが終了する。
【0057】組み立て方法およびHDDによれば、磁気
ディスク16A〜16Cを一枚ずつを見れば回転のアン
バランスが最大となるが、総合的に見れば各磁気ディス
ク16A〜16Cのアンバランスが打ち消し合うので全
体のアンバランス力が低減される。このため、磁気ディ
スク16A〜16Cの回転時におけるアンバランスの発
生が抑制され、アンバランスに起因するHDDの振動を
低減することができる。また、磁気ディスク自身で全体
のバランスを取っているため、上述した実施例のような
補正用の重りを設ける必要がなく、部品点数の削減を図
ることができる。
【0058】なお、第3の実施例において磁気ディスク
は3枚に限らず、4枚以上としてもよい。例えば、4枚
の場合には、モータ軸8の中心軸線に向かって90度づ
つ異なる方向から、また、5枚の場合には、それぞれ7
5度づつ異なる方向から、それぞれ磁気ディスクをロー
タに押し付けて固定すればよい。
【0059】また、5枚以上の磁気ディスクを使用する
場合、磁気ディスクを、それぞれ2枚以上のディスクを
含みかつ少なくとも1つのグループが3枚以上のディス
クを含んでいる複数のグループに分け、各グループ内の
磁気ディスクをロータの円周方向に沿って互いに等間隔
離間した方向からロータに押し付けるようにしてもよ
い。例えば、5枚の磁気ディスクを使用する場合、ディ
スク3枚の第1グループと2枚の第2のグループとに分
け、第1のグループのディスク3枚を互いに120度離
間した方向からロータに押し付け、第2のグループのデ
ィスク2枚を互いに180度離間した方向からロータに
押し付けるようにしてもよい。このような構成によれ
ば、各グループ毎に磁気ディスクの回転時のバランスを
取ることにより、磁気ディスクおよびロータ全体のバラ
ンスをとることができる。
【0060】同様に、例えば、9枚の磁気ディスクを使
用する場合、それぞれディスク3枚を含む3つのグルー
プに分け、各グループのディスク3枚を互いに120度
離間した3方向からそれぞれロータに押し付けて固定す
るようにしてもよい。この場合、図9に示すように、い
ずれのグループのディスクも同一の3方向P1、P2、
P3からロータに押し付けるようにしても、あるいは、
グループ毎に異なる3方向からディスクをロータに押し
付けるようにしてもよい。
【0061】つまり、図11に示すように、第1グルー
プのディスク3枚をP1、P2、P3方向から、第2の
グループのディスク3枚をQ1、Q2、Q3方向から、
第3グループのディスク3枚をR1、R2、R3方向か
らそれぞれロータに押し付けるようにしてもよい。
【0062】更に、複数枚の磁気ディスクをロータの軸
方向に積層状態で装着する場合、各グループを構成する
ディスクは任意に選択可能である。例えば、6枚の磁気
ディスクを3枚づつの2グループに分ける場合、ロータ
の上端側から、1ないし3番目のディスクを第1グルー
プ、4ないし6番目のディスクを第2のグループとして
も、あるいは、1、3、5番目のディスクを第1グルー
プ、2、4、6番目のディスクを第2グループとしても
よい。
【0063】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明によれ
ば、磁気ディスクの回転時のアンバランスの発生を抑制
し、アンバランスを原因とする振動の低減を図ることの
できる磁気ディスク装置およびその組み立て方法を提供
することにある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例にかかる磁気ディスク装置
の分解斜視図。
【図2】上記磁気ディスク装置の平面図。
【図3】図2の線III − IIIに沿った断面図。
【図4】図4Aないし4Eは、磁気ディスクをロータに
対して芯合わせする工程をそれぞれ示す平面図。
【図5】この発明の第2の実施例に係る磁気ディスク装
置において、ロータに対して磁気ディスクを偏心させる
工程を示す平面図。
【図6】偏心された磁気ディスクおよび補正用の重りを
示す上記磁気ディスク装置の要部の平面図。
【図7】ロータに対して磁気ディスクを偏心させる工程
を示す断面図。
【図8】図8Aないし図8Cは、この発明の第3の実施
例に係る磁気ディスク装置の組立て方法において、ロー
タに対して各磁気ディスクを偏心させる工程をそれぞれ
示す平面図。
【図9】偏心された磁気ディスクを示す磁気ディスク装
置の要部の平面図。
【図10】ロータに対して磁気ディスクを偏心させる工
程を示す断面図。
【図11】9枚の磁気ディスクをロータに組み付ける方
法における各磁気ディスクの押圧方向を示す平面図。
【符号の説明】
1…筐体、7…モータ、8…モータ軸、10…ロータ、
11…ロータヨーク、16a…中心孔、16A、16
B、16C…磁気ディスク、17A、17B…スペーサ
リング、18…固定リング、21…キャリッジ、25…
ボイスコイルモータ、30…ねじ(重り)。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モ―タ軸の回りで回転自在なほぼ円筒形
    状のロ―タを有するモ―タと、 上記ロータが挿入された中央孔を有し上記ロ―タの外周
    面に嵌合されているとともに、上記ロータの直径方向に
    沿った1方向に変位し、上記中央孔を規定している内周
    縁がロータの外周面に押し付けられている磁気ディスク
    と、 上記ロータに取り付けられ、上記磁気ディスクをロータ
    に固定した固定部材と、 上記磁気ディスクの内周縁が押し付けられているロータ
    外周面の部位の近傍において上記固定部材に取り付けら
    れ、回転時における上記磁気ディスクのバランスを補正
    する重りと、 を備えていることを特徴とする磁気ディスク装置。
  2. 【請求項2】 上記固定部材は、上記ロータに同軸的に
    取り付けられた固定リングを備え、上記固定リングは、
    上記モータ軸と同心の円上に互いに等間隔離間して形成
    された複数の孔を有し、上記重りは、上記孔の1つを通
    して上記ロータにねじ込まれたねじを有していることを
    特徴とする請求項1に記載の磁気ディスク装置。
  3. 【請求項3】 モ―タ軸の回りで回転自在なほぼ円筒形
    状のロ―タを有するモ―タと、上記ロータが挿入された
    中央孔を有し上記ロ―タの外周面に嵌合された磁気ディ
    スクと、上記磁気ディスクをロータに固定した固定部材
    と、を具備する磁気ディスク装置の組立て方法におい
    て、 上記磁気ディスクを中央孔にロータが挿入された状態で
    ロータの外周に装着する工程と、 装着された磁気ディスクを、上記ロータの直径方向に沿
    った1方向に移動させ、上記中央孔を規定している磁気
    ディスクの内周縁をロータの外周面に押し付ける工程
    と、 上記押し付けられた磁気ディスクを上記固定部材により
    上記ロータに固定する工程と、 上記磁気ディスクおよびロータを回転させ、回転時にお
    ける上記磁気ディスクおよびロータのアンバランス量を
    測定する工程と、 上記磁気ディスクの内周縁が押し付けられているロータ
    外周面の部位の近傍において、上記固定部材に、上記測
    定したアンバランス量を補正する重りを取り付ける工程
    と、 を備えたことを特徴とする磁気ディスク装置の組立て方
    法。
  4. 【請求項4】 モ―タ軸の回りで回転自在なほぼ円筒形
    状のロ―タを有するモ―タと、 上記ロータが挿入された中央孔をそれぞれ有し上記ロ―
    タの外周面に固定された3枚以上の磁気ディスクと、を
    備え、 上記磁気ディスクは、上記モータ軸の中心軸線に向かっ
    て、360度を磁気ディスクの枚数で分割した角度づつ
    異なる方向にそれぞれ変位され、上記中央孔を規定して
    いる各磁気ディスクの内周縁をロータの外周面に押し付
    けられていることを特徴とする磁気ディスク装置。
  5. 【請求項5】 モ―タ軸の回りで回転自在なほぼ円筒形
    状のロ―タを有するモ―タと、上記ロータが挿入された
    中央孔をそれぞれ有し上記ロ―タの外周面に嵌合された
    3枚以上の磁気ディスクと、上記磁気ディスクをロータ
    に固定した固定部材と、を具備する磁気ディスク装置の
    組立て方法において、 上記磁気ディスクをその中央孔にロータが挿入された状
    態でロータの外周にそれぞれ装着する工程と、 装着された磁気ディスクを、上記モータ軸の中心軸線に
    向かって、360度を磁気ディスクの枚数で分割した角
    度づつ異なる方向にそれぞれ移動させ、上記中央孔を規
    定している各磁気ディスクの内周縁をロータの外周面に
    押し付ける工程と、 上記押し付けられた磁気ディスクを上記固定部材により
    上記ロータに固定する工程と、 を備えたことを特徴とする磁気ディスク装置の組立て方
    法。
  6. 【請求項6】 モ―タ軸の回りで回転自在なほぼ円筒形
    状のロ―タを有するモ―タと、 上記ロータが挿入された中央孔をそれぞれ有し上記ロ―
    タの外周面に固定された5枚以上の磁気ディスクと、を
    備え、 上記磁気ディスクは、それぞれ2枚以上の磁気ディスク
    を含みかつ少なくとも1つのグループが3枚以上の磁気
    ディスクを含んでいる2以上のグループに分けられ、各
    グループの磁気ディスクは、上記モータ軸の中心軸線に
    向かって、360度を磁気ディスクの枚数で分割した角
    度づつ異なる方向にそれぞれ変位され、上記中央孔を規
    定している各磁気ディスクの内周縁がロータの外周面に
    押し付けられていることを特徴とする磁気ディスク装
    置。
  7. 【請求項7】 モ―タ軸の回りで回転自在なほぼ円筒形
    状のロ―タを有するモ―タと、上記ロータが挿入された
    中央孔をそれぞれ有し上記ロ―タの外周面に嵌合された
    5枚以上の磁気ディスクと、上記磁気ディスクをロータ
    に固定した固定部材と、を具備する磁気ディスク装置の
    組立て方法において、 上記磁気ディスクをその中央孔にロータが挿入された状
    態でロータの外周にそれぞれ装着する工程と、 上記磁気ディスクを、それぞれ2枚以上の磁気ディスク
    を含みかつ少なくとも1つのグループが3枚以上の磁気
    ディスクを含んでいる2以上のグループに分ける工程
    と、 各グループの磁気ディスクを、上記モータ軸の中心軸線
    に向かって、360度を磁気ディスクの枚数で分割した
    角度づつ異なる方向にそれぞれ移動させ、上記中央孔を
    規定している各磁気ディスクの内周縁をロータの外周面
    に押し付ける工程と、 上記押し付けられた磁気ディスクを上記固定部材により
    上記ロータに固定する工程と、 を備えていることを特徴とする磁気ディスク装置の組立
    て方法。
  8. 【請求項8】 モ―タ軸の回りで回転自在なほぼ円筒形
    状のロ―タを有するモ―タと、上記ロータが挿入された
    中央孔を有し上記ロ―タの外周面に嵌合され磁気ディス
    クと、上記磁気ディスクをロータに固定した固定部材
    と、を具備する磁気ディスク装置の組立て方法におい
    て、 磁気ディスクをその中央孔にロータが挿入された状態で
    ロータの外周に装着する工程と、 装着された磁気ディスクを上記ロータの直径方向に沿っ
    た第1の方向に移動させ、上記中央孔を規定している磁
    気ディスクの内周縁をロータの外周面に押し付ける工程
    と、 磁気ディスクを上記第1の方向と反対の第2の方向へ移
    動させて上記内周縁をロータ外周面に押し付ける工程
    と、 上記第2の方向への磁気ディスクの第1の移動距離を測
    定する工程と、 上記測定した第1の移動距離の半分の距離だけ磁気ディ
    スクを上記第1の方向へ移動させる工程と、 磁気ディスクを上記ロータの直径方向に沿っているとと
    もに上記第1の方向と直交する第3の方向にに移動させ
    て、磁気ディスクの内周縁をロータの外周面に押し付け
    る工程と、 磁気ディスクを上記第3の方向と反対の第4の方向へ移
    動させて上記内周縁をロータ外周面に押し付ける工程
    と、 上記第4の方向への磁気ディスクの第2の移動距離を測
    定する工程と、 上記測定した第2の移動距離の半分の距離だけ磁気ディ
    スクを上記第3の方向へ移動させる工程と、 上記第1の移動距離の半分の距離および第2の距離の半
    分の距離だけ移動された磁気ディスクを固定部材により
    ロータに固定する工程と、 を備えたことを特徴とする磁気ディスク装置の組立て方
    法。
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