JPH11134840A - 磁気ディスク装置及びその組立て方法 - Google Patents

磁気ディスク装置及びその組立て方法

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Publication number
JPH11134840A
JPH11134840A JP29575197A JP29575197A JPH11134840A JP H11134840 A JPH11134840 A JP H11134840A JP 29575197 A JP29575197 A JP 29575197A JP 29575197 A JP29575197 A JP 29575197A JP H11134840 A JPH11134840 A JP H11134840A
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JP
Japan
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disk
unbalance
magnetic
magnetic disk
clamp
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Application number
JP29575197A
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English (en)
Inventor
Kenji Tomita
謙二 富田
Hiroshi Nishida
博 西田
Shozo Saegusa
省三 三枝
Takeshi Yoshida
武史 吉田
Tetsuo Yuki
哲生 湯木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スペーサ2を介在させて積層した磁気ディス
ク1をディスククランプ3でスピンドルモータ回転部1
0aに固定する磁気ディスク装置において、磁気ディス
ク枚数が奇数か偶数かによらず、また、必要とする空
間,部品点数を増やすことなく、回転部分全体のアンバ
ランスを低減する。 【解決手段】 ディスククランプ3を除く回転部分のア
ンバランスとほぼ等しいアンバランスを有するディスク
クランプ3を、そのアンバランスの方向を上記回転部分
のアンバランスの方向とは180°反対の方向に一致さ
せてスピンドルモータ回転部10aに固定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気ディスク、ス
ペーサ等の回転部分のアンバランスに起因する振動の低
減に好適な磁気ディスク装置及びその組立て方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】磁気情報が読書きされる磁気ディスク
と、この磁気ディスクを回転駆動するスピンドルモータ
と、前記磁気ディスクを、その磁気ディスク相互間にス
ペーサを介して前記スピンドルモータのハブに固定する
ディスククランプと、前記磁気ディスクに対して磁気情
報の読書きを行う磁気ヘッドとを備えてなる磁気ディス
ク装置において、磁気ディスク、スペーサ等の回転部分
のアンバランスに起因する振動は、磁気ヘッドの位置決
め精度を劣化させる要因の1つである。前記回転部分の
アンバランスの大きい3.5インチ以上の磁気ディスク
装置では、そのアンバランスの低減が必須となってい
る。
【0003】また、主に携帯型コンピュータに用いられ
る3インチ以下の小型磁気ディスク装置においても、記
憶容量の大容量化、耐衝撃性向上のため、以下に述べる
理由により、前記回転部分のアンバランスによる振動の
低減が必要である。
【0004】すなわち、磁気ディスク装置の記憶容量の
大容量化には、磁気ディスクの円周方向の記録密度(ビ
ット密度)と径方向の記録密度(トラック密度)を高密
度化する必要がある。特に、トラック密度の高密度化の
ためには、スピンドルモータの軸受としてすべり軸受を
用い、それまでの玉軸受より非同期振動を低減しようと
する試みがなされている。しかし、一般的にすべり軸受
は玉軸受に比べて軸受剛性が低く、前記回転部分のアン
バランスによる振動が大きくなる。そのため、すべり軸
受を用いた場合には、前記回転部分のアンバランスを低
減する必要がある。
【0005】また、耐衝撃性を向上させるためには、緩
衝材等を介して磁気ディスク装置を携帯型コンピュータ
に取り付け、携帯型コンピュータに加わった衝撃を緩衝
材で吸収し、磁気ディスク装置に衝撃が伝わりにくくす
る方法が考えられる。この場合、磁気ディスク装置の支
持剛性が低くなるため、前記回転部分のアンバランスに
よる振動が加振源となり、携帯型コンピュータ内の他の
実装機器に悪影響を及ぼす。そのため、磁気ディスク装
置を柔支持にした場合においても、前記回転部分のアン
バランスを低減する必要がある。
【0006】このように、磁気ディスク装置では磁気デ
ィスク、スペーサ等の回転部分のアンバランスを低減す
ることの重要性が増してきており、また、従来から、磁
気ディスク装置の回転部分のアンバランスを低減する手
段の提案がなされている。例えば、特開昭61−165
874号公報及び特開平5−73938号公報では、磁
気ディスク、スペーサを1枚おきに180°反対の方向
に寄せて組み立てることにより回転部分のアンバランス
を低減する方法が各々開示されている。また、特開平6
−96556号公報及び特開平6−342578号公報
では、回転部分のアンバランスの大きさを測定し、アン
バランスをキャンセルするようにネジ等のバランス重り
を取り付けることで回転部分のアンバランスを低減する
方法が各々開示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上述従来
技術では、次のような問題点があった。まず、特開昭6
1−165874号公報及び特開平5−73938号公
報に開示されている方法では、磁気ディスク枚数が奇数
の場合、必ず磁気ディスク1枚分のアンバランスが残っ
てしまい、また、磁気ディスク枚数が偶数(スペーサ枚
数が奇数)の場合、スペーサ1枚分のアンバランスが残
ってしまうため、回転部分のアンバランスの低減には限
界があった。
【0008】また、特開平6−96556号公報及び特
開平6−342578号公報に開示されている方法で
は、特に薄型磁気ディスク装置の場合、(1)バランス
重りを取り付けるための空間的余裕がない、(2)ネジ
程度の重量で大きな回転部分のアンバランスを低減する
のは困難である等の問題点があった。
【0009】本発明の課題は、磁気ディスク枚数が奇数
か偶数かによらず、また、必要とする空間、部品点数を
増やすことなく、回転部分のアンバランスを低減できる
磁気ディスク装置及びその組立て方法を提供することに
ある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題は、磁気情報が
読書きされる磁気ディスクと、この磁気ディスクを回転
駆動するスピンドルモータと、前記磁気ディスクを、そ
の磁気ディスク相互間にスペーサを介して前記スピンド
ルモータの回転部に固定するディスククランプと、前記
磁気ディスクに対して磁気情報の読書きを行う磁気ヘッ
ドとを備えてなる磁気ディスク装置において、前記ディ
スククランプを、装置構成部材中のディスククランプを
除く回転部分のアンバランスの存在する方向とは180
°反対の方向に、前記回転部分のアンバランスの大きさ
とほぼ等しいアンバランスが生じるように前記スピンド
ルモータの回転中心に対して偏心させてそのスピンドル
モータの回転部に固定することにより達成される。
【0011】また、磁気情報が読書きされる磁気ディス
クと、この磁気ディスクを回転駆動するスピンドルモー
タと、前記磁気ディスクを、その磁気ディスク相互間に
スペーサを介して前記スピンドルモータの回転部に固定
するディスククランプと、前記磁気ディスクに対して磁
気情報の読書きを行う磁気ヘッドとを備えてなる磁気デ
ィスク装置において、前記ディスククランプを、その回
転中心位置に対して重心位置が偏心するような重量分布
をもち、かつその重心位置の偏心方向又はその偏心方向
に対して180°反対の方向に目印を設けると共に、装
置構成部材中のディスククランプを除く回転部分のアン
バランスの大きさとそのディスククランプのアンバラン
スの大きさとがほぼ等しくなるようにディスククランプ
重心位置の偏心量を設定してなり、前記ディスククラン
プ重心位置の偏心方向が前記回転部分のアンバランスの
存在する方向とは180°反対の方向に一致し、かつそ
のディスククランプの回転中心と前記スピンドルモータ
の回転中心とが一致するようにそのディスククランプを
前記スピンドルモータの回転部に固定することにより達
成される。
【0012】更に、磁気情報が読書きされる磁気ディス
クと、この磁気ディスクを回転駆動するスピンドルモー
タと、前記磁気ディスクを、その磁気ディスク相互間に
スペーサを介して前記スピンドルモータの回転部に固定
するディスククランプと、前記磁気ディスクに対して磁
気情報の読書きを行う磁気ヘッドとを備えてなる磁気デ
ィスク装置において、前記磁気ディスク及びスペーサの
アンバランスの大きさと等しく、かつ、そのアンバラン
スの存在する方向とは180°反対の方向に、前記ディ
スククランプのアンバランスが生じるようにそのディス
ククランプを位置調整して前記スピンドルモータの回転
部に固定し、装置構成部材中の回転部分を組み立てるこ
とにより達成される。
【0013】これによれば、アンバランス低減用重りと
してディスククランプを用いるので、磁気ディスク枚数
が奇数か偶数かによらず、また、必要とする空間、部品
点数を増やすことなく、回転部分のアンバランスを低減
できる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態を説明する。図1は、本発明による磁気ディスク
装置(本発明による組立て方法が適用された磁気ディス
ク装置でもある。)の第1実施形態の全体構成の概略
を、カバーを取り外した状態で示す平面図である。この
図1に示すように、磁気ディスク1の両面側又は片面側
には磁気ヘッド4が設けられており、この磁気ヘッド4
は上記磁気ディスク1の回転に伴い微小な浮上量で磁気
ディスク1面から浮上し、その状態で磁気ディスク1に
対し磁気情報の読書きを行う。
【0015】この磁気ヘッド4はロードアーム5を介し
てキャリッジ6に連結されている。キャリッジ6はピボ
ット軸受7にそれを中心として回転揺動可能に支持され
ており、磁気ディスク1上の任意のトラックにアクセス
可能になされている。また、キャリッジ6の磁気ヘッド
1側と反対側には、ボイスコイルモータ8が設けてあ
り、磁気ヘッド1を高速で任意のトラックに移動可能に
なされている。更に、これらの構成部品は図示しないカ
バーがベース9に取り付けられることにより外界から遮
断され、外部塵埃から保護されるようなされている。
【0016】なお、この図1において、3はディスクク
ランプ、11はディスククランプ固定ネジ、14は磁気
ディスク1及び後述スペーサの偏心によるアンバランス
(装置構成部材中のディスククランプ3を除く回転部分
のアンバランス)、15はディスククランプ3の偏心に
よるアンバランス、16はスピンドルモータ回転中心を
示すもので、これらの詳細については以下に述べる。こ
こで、アンバランス15,16の矢印の方向はアンバラ
ンスの方向を示し、またその長さはアンバランスの大き
さを示す。
【0017】図2は、図1に示す本発明磁気ディスク装
置の回転部分を取り出して示す断面図である。この図2
に示すように、磁気ディスク1は、スペーサ2を介して
スピンドルモータ10の回転部であるハブ10aに複数
枚、ここでは2枚積層挿通され、ディスククランプ3を
スピンドルモータハブ10aに締結することによりその
ハブ10aの回転に伴って一体に回転可能に固定され
る。
【0018】一般に、磁気ディスク1の材質としてはア
ルミニウム、ガラス等が、スペーサ2の材質としてはス
テンレス鋼、アルミニウム、セラミック等が、ディスク
クランプ3の材質としてはステンレスのバネ鋼等が、各
々用いられている。また、スピンドルモータハブ10a
の外周と、磁気ディスク1及びスペーサ2の内周との間
には、最大で30μm程度の隙間(直径で60μm程度
の隙間)がある。この隙間のために、磁気ディスク1及
びスペーサ2(ディスククランプ3を除く回転部分)は
回転中心に対して偏心して固定され、アンバランスが生
じる。
【0019】図1,図2に示す本発明磁気ディスク装置
の第1実施形態では、まず、磁気ディスク1及びスペー
サ2をディスククランプ3によりスピンドルモータハブ
10aに固定した状態で、回転部分のアンバランスの大
きさ及び方向を測定する。このとき、ディスククランプ
3の重心とスピンドルモータ回転中心16が一致するよ
うにディスククランプ3を位置調整して固定し、ディス
ククランプ3によるアンバランスが生じないようにす
る。次に、ディスククランプ3を緩めて上記回転部分の
アンバランスをキャンセルする方向に、かつ回転部分の
アンバランスの大きさと等しくなるような位置にディス
ククランプ3を位置調整し直して(偏心量を調節して)
再度、スピンドルモータハブ10aに固定する。
【0020】このようにディスククランプ3を位置決め
構成することにより、磁気ディスク1及びスペーサ2の
偏心によるアンバランス14とディスククランプ3の偏
心によるアンバランス15が相殺され、回転部分のアン
バランスを低減することができる。しかも、ディスクク
ランプ3をバランス重りとして用いているため、部品点
数及びアンバランス低減に必要な空間を増やすことなく
回転部分のアンバランスを低減することができる。
【0021】上述第1実施形態では、磁気ディスク1及
びスペーサ2のアンバランス方向,大きさに応じ、ディ
スククランプ3をスピンドルモータ回転中心16に対し
偏心させて固定する必要があるため、ディスククランプ
3は機能を損なわない程度に移動可能でなければならな
い。したがって、ディスククランプ3の最内径とディス
ククランプ固定ネジ11のネジ部外径との間には隙間が
必要であるが、ディスククランプ3固定時における磁気
ディスク1の変形を抑制するために、この隙間は最大で
100μmから300μm程度に設定することが望まし
い。また、回転部分のアンバランスを高精度に低減する
ために、回転部分のアンバランスの測定時には、ディス
ククランプ3の最内径と固定ネジ11のネジ部外径との
隙間が小さいディスククランプ3を用い、ディスククラ
ンプ3の偏心によるアンバランスを低減しておくことが
望ましい。
【0022】次に、本発明磁気ディスク装置の第2実施
形態について説明する。図3は、本発明磁気ディスク装
置の第2実施形態の回転部分を取り出して示す断面図、
図4は、図3中のディスククランプ3を取り出して示す
平面図である。図3,図4に示すように、本発明磁気デ
ィスク装置の第2実施形態では、使用するディスククラ
ンプ3は、最外周円の中心に対して、中心孔12を所定
量偏心させてある。したがって、このディスククランプ
3の中心孔12の中心とスピンドルモータ回転中心16
を一致させて固定すると、中心孔12の偏心方向とは1
80°反対の方向にディスククランプ3のアンバランス
15を生じる。
【0023】中心孔12の偏心量は、ディスククランプ
3を除く回転部分のアンバランス14の大きさに応じて
設定されるため、低減しようとするディスククランプ3
を除く回転部分のアンバランス14の大きさのばらつき
範囲が広い場合には、偏心量の異なる数種類のディスク
クランプ3を用意しておくことが望ましい。また、中心
孔12の偏心方向、又はその偏心方向とは180°反対
の方向には、偏心方向が一目で判別できるような目印1
3が設けられている。この目印13は、例えば穴をあけ
る、シールを貼る、ペン等により印を書き込む等の方法
により設けられる。図3,図4は、中心孔12の偏心方
向に目印13として透孔を設けた例を示している。
【0024】図3,図4に示す本発明磁気ディスク装置
の第2実施形態では、まず、中心孔12の偏心がないデ
ィスククランプ3を用いて、磁気ディスク1及びスペー
サ2を固定し、回転部分のアンバランス14の大きさ及
び方向を測定する。次に、測定に用いたディスククラン
プ3を取り外し、ディスククランプ3のアンバランス1
5の大きさがディスククランプ3を除く回転部分のアン
バランス14の大きさとほぼ等しくなるような偏心量を
有するディスククランプ3を、ディスククランプ3を除
く回転部分のアンバランス14の方向とディスククラン
プ中心孔12の偏心方向とを一致させて固定する。図
3,図4は、ディスククランプ3を除く回転部分のアン
バランス14の方向とディスククランプ3の目印13の
方向とを一致させてディスククランプ3を固定して例を
示している。
【0025】このように構成することにより、磁気ディ
スク1及びスペーサ2の偏心によるアンバランス(ディ
スククランプ3を除く回転部分のアンバランス)14と
ディスククランプ3の偏心によるアンバランス15が相
殺され、回転部分全体のアンバランスを低減することが
できる。また、上述第1実施形態の場合には、ディスク
クランプ3を除く回転部分のアンバランス14の大きさ
に応じてディスククランプ3の偏心量を調整する必要が
あったが、この第2実施形態の場合には、ディスククラ
ンプ3を除く回転部分のアンバランス14の大きさに応
じた偏心量を有するディスククランプ3を選択,固定す
るだけでよいため、第1実施形態のような調整作業が不
要となり、作業効率が向上する。
【0026】図3,図4に示す例では、中心孔12を偏
心させたディスククランプ3について説明したが、ディ
スククランプ3の回転中心に対して、ディスククランプ
3の重心が偏心するような重量分布を持ったディスクク
ランプ3であれば、どのような形状でもよい。例えば、
図5に示すように中心孔12の偏心方向に切欠き13´
を設けた形状であってもよい。
【0027】次に、本発明磁気ディスク装置の第3実施
形態について説明する。図6は、本発明磁気ディスク装
置の第3実施形態の回転部分を取り出して示す断面図で
ある。この第3実施形態は、磁気ディスク1を多数枚積
層する厚型の磁気ディスク装置を適用対象とするもの
で、ここでは、磁気ディスク1の枚数が奇数で、かつ、
スペーサ2の枚数が偶数の場合を例に採って説明する。
【0028】図6に示すように、上記奇,偶数枚の磁気
ディスク1及びスペーサ2は、各々スピンドルモータハ
ブ10aに対して180°反対の方向に、図示例では左
側,右側に交互に寄せた状態で積層する。このような交
互寄せ積層状態の場合、スペーサ2は偶数枚あるのでそ
の全体のアンバランスは相殺されるが、磁気ディスク1
は奇数枚であるためその全体のアンバランスは相殺され
ず、磁気ディスク1枚分のアンバランス14が残ること
になる。そこで、その磁気ディスク1枚分のアンバラン
ス14の大きさとほぼ等しいアンバランス15を生じさ
せるように、ディスククランプ3の形状(アンバラン
ス)を設定する。例えば、上述第1実施形態に用いたデ
ィスククランプ3の場合には、そのディスククランプ3
を図中右側に寄せたときのアンバランス15と、磁気デ
ィスク1枚をディスククランプ3とは180°反対方向
の図中左側に寄せたときのアンバランス14とがほぼ等
しくなるように、ディスククランプ3の最内径(中心孔
12の径)と固定ネジ11のネジ部外径との隙間を設定
する。
【0029】また、上述第2実施形態に用いたディスク
クランプ3の場合には、そのディスククランプ3の一方
向への偏心によるアンバランス15と、磁気ディスク1
枚を上記アンバランス15とは180°反対方向に寄せ
たときのアンバランス14とがほぼ等しくなるように、
ディスククランプ中心孔12の偏心量(ディスククラン
プ3の偏心量)を設定する。いずれの実施形態による場
合にあっても、ディスククランプ3は、積層した磁気デ
ィスク1…の中央の磁気ディスク1の寄せ方向とそのデ
ィスククランプ3のアンバランス15の方向とを一致さ
せて固定する。
【0030】このように構成することにより、磁気ディ
スク1及びスペーサ2の偏心によるアンバランス(ディ
スククランプ3を除く回転部分のアンバランス)14と
ディスククランプ3の偏心によるアンバランス15が相
殺され、回転部分全体のアンバランスを低減することが
できる。また、この第3実施形態では、初めに回転部分
のアンバランスを測定する必要がなく、簡単に回転部分
全体のアンバランスを低減できる。また、部品公差等の
影響で、微小な回転部分アンバランスが残った場合で
も、上述第1及び第2実施形態を合わせて適用すること
により、回転部分全体のアンバランスを高精度に低減す
ることができる。
【0031】なお上述例では、磁気ディスク1の枚数が
奇数、スペーサ2の枚数が偶数の場合を例に採って説明
したが、磁気ディスク1の枚数が偶数、スペーサ2の枚
数が奇数の場合であっても、同様な考え方で回転部分全
体のアンバランスの低減ができる。すなわちこの場合
は、磁気ディスク1は偶数枚あるのでその全体のアンバ
ランスは相殺されるが、スペーサ2は奇数枚であるため
その全体のアンバランスは相殺されず、スペーサ1枚分
のアンバランスが残ることになる。そこで、そのスペー
サ1枚分のアンバランスの大きさとほぼ等しいアンバラ
ンスを生じさせるように、ディスククランプ3の形状
(アンバランス)を設定する。そして、積層したスペー
サ2…の中央のスペーサ2の寄せ方向とそのディスクク
ランプ3のアンバランスの方向とを一致させてディスク
クランプ3を固定することで、回転部分全体のアンバラ
ンスの低減ができる。
【0032】次に、本発明磁気ディスク装置の第4実施
形態について説明する。図7は、本発明磁気ディスク装
置の第4実施形態の回転部分を取り出して示す断面図で
ある。この第4実施形態は、磁気ディスク1が1枚から
3枚程度の薄型の磁気ディスク装置を適用対象とするも
のである。図7に示すように、ここでは、磁気ディスク
1及びスペーサ2は全て同一方向、図示例では全て左側
に寄せた状態で積層する。そして、この状態における磁
気ディスク1及びスペーサ2のアンバランス(ディスク
クランプ3を除く回転部分のアンバランス)14とほぼ
等しいアンバランス15を生じさせるように、ディスク
クランプ3の形状(アンバランス)を設定する。例え
ば、上述第2実施形態に用いたディスククランプ3の場
合には、そのディスククランプ3の一方向への偏心によ
るアンバランス15と、磁気ディスク1及びスペーサ2
を上記アンバランス15とは180°反対方向に寄せた
ときのアンバランス14とがほぼ等しくなるように、デ
ィスククランプ中心孔12の偏心量(ディスククランプ
3の偏心量)を設定する。そして、磁気ディスク1及び
スペーサ2の寄せ方向とは180°反対の方向と、ディ
スククランプ3のアンバランス15の方向とを一致させ
てディスククランプ3を固定する。
【0033】このように構成にすることにより、磁気デ
ィスク1及びスペーサ2の偏心によるアンバランス(デ
ィスククランプ3を除く回転部分のアンバランス)14
とディスククランプ3の偏心によるアンバランス15が
相殺され、回転部分全体のアンバランスを低減すること
ができる。また、この第4実施形態においても、上述第
3実施形態の場合と同様に、初めに回転部分のアンバラ
ンスを測定する必要がなく、簡単に回転部分全体のアン
バランスを低減できる。
【0034】更に、この第4実施形態の場合、上述第2
実施形態で用いたディスククランプ3を用いて極めて簡
単に組立てられ、また回転部分全体のアンバランスを低
減することができる。すなわち、まず、磁気ディスク1
及びスペーサ2を積層した状態で、ディスククランプ3
を軽く仮止めする。この状態で、スピンドルモータハブ
10aが重力方向(図中、上下方向)に対して直角にな
るように回転部分(磁気ディスク1及びスペーサ2部
分)全体を傾ける。これにより、磁気ディスク1及びス
ペーサ2は、重力の作用により全て図中、下方側に寄せ
られる。そして、ディスククランプ3のアンバランス1
5の方向を、磁気ディスク1及びスペーサ2の寄せ方向
とは180°反対の方向に一致させてディスククランプ
3を固定することにより、磁気ディスク1及びスペーサ
2の偏心によるアンバランス(ディスククランプ3を除
く回転部分のアンバランス)14とディスククランプ3
の偏心によるアンバランス15が相殺され、回転部分全
体のアンバランスを低減することができる。
【0035】この方法によれば、ディスククランプ3を
除く回転部分のアンバランス14の大きさに応じた偏心
量を有するディスククランプ3を選択,固定するだけ
で、その他の調整作業は不要となり、作業効率が向上
し、極めて簡単に組立てでき、また製品間のばらつきな
く回転部分全体のアンバランスを低減できる。
【0036】なお、上述実施形態においては、いずれも
スピンドルモータ回転中心16位置にて1本のネジ11
を用いてディスククランプ3を固定したが、スピンドル
モータ回転中心16の周囲にて複数本のネジを用いてデ
ィスククランプ3を固定するようにしてもよい。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ア
ンバランス低減用重りとしてディスククランプを用いる
ので、磁気ディスク枚数が奇数か偶数かによらず、ま
た、必要とする空間、部品点数を増やすことなく、回転
部分のアンバランスを低減できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明磁気ディスク装置(本発明方法が適用さ
れた磁気ディスク装置)の第1実施形態の全体構成の概
略を示す平面図である。
【図2】図1に示す本発明磁気ディスク装置の回転部分
を取り出して示す断面図である。
【図3】本発明磁気ディスク装置の第2実施形態の回転
部分を取り出して示す断面図である。
【図4】図3中のディスククランプを取り出して示す平
面図である。
【図5】図3中のディスククランプの他の例を取り出し
て示す平面図である。
【図6】本発明磁気ディスク装置の第3実施形態の回転
部分を取り出して示す断面図である。
【図7】本発明磁気ディスク装置の第4実施形態の回転
部分を取り出して示す断面図である。
【符号の説明】
1…磁気ディスク、2…スペーサ、3…ディスククラン
プ、4…磁気ヘッド、5…ロードアーム、6…キャリッ
ジ、7…ピボット軸受、8…ボイスコイルモータ、9…
ベース、10…スピンドルモータ、10a…スピンドル
モータハブ、11…ディスククランプ固定ネジ、12…
中心孔、13…偏心方向目印(透孔)、13´…切欠
き、14…磁気ディスク,スペーサのアンバランス(装
置構成部材中のディスククランプ3除く回転部分のアン
バランス)、15…ディスククランプのアンバランス、
16…スピンドルモータ回転中心。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉田 武史 神奈川県小田原市国府津2880番地 株式会 社日立製作所ストレージシステム事業部内 (72)発明者 湯木 哲生 神奈川県小田原市国府津2880番地 株式会 社日立製作所ストレージシステム事業部内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気情報が読書きされる磁気ディスク
    と、この磁気ディスクを回転駆動するスピンドルモータ
    と、前記磁気ディスクを、その磁気ディスク相互間にス
    ペーサを介して前記スピンドルモータの回転部に固定す
    るディスククランプと、前記磁気ディスクに対して磁気
    情報の読書きを行う磁気ヘッドとを備えてなる磁気ディ
    スク装置において、 前記ディスククランプは、装置構成部材中のディスクク
    ランプを除く回転部分のアンバランスの存在する方向と
    は180°反対の方向に、前記回転部分のアンバランス
    の大きさとほぼ等しいアンバランスが生じるように前記
    スピンドルモータの回転中心に対して偏心させてそのス
    ピンドルモータの回転部に固定されてなる磁気ディスク
    装置。
  2. 【請求項2】 磁気情報が読書きされる磁気ディスク
    と、この磁気ディスクを回転駆動するスピンドルモータ
    と、前記磁気ディスクを、その磁気ディスク相互間にス
    ペーサを介して前記スピンドルモータの回転部に固定す
    るディスククランプと、前記磁気ディスクに対して磁気
    情報の読書きを行う磁気ヘッドとを備えてなる磁気ディ
    スク装置において、 前記ディスククランプは、その回転中心位置に対して重
    心位置が偏心するような重量分布をもち、かつその重心
    位置の偏心方向又はその偏心方向に対して180°反対
    の方向に目印が設けられると共に、装置構成部材中のデ
    ィスククランプを除く回転部分のアンバランスの大きさ
    とそのディスククランプのアンバランスの大きさとがほ
    ぼ等しくなるようにディスククランプ重心位置の偏心量
    が設定されてなり、 前記ディスククランプ重心位置の偏心方向が前記回転部
    分のアンバランスの存在する方向とは180°反対の方
    向に一致し、かつそのディスククランプの回転中心と前
    記スピンドルモータの回転中心とが一致するようにその
    ディスククランプを前記スピンドルモータの回転部に固
    定されてなる磁気ディスク装置。
  3. 【請求項3】 磁気情報が読書きされる磁気ディスク
    と、この磁気ディスクを回転駆動するスピンドルモータ
    と、前記磁気ディスクを、その磁気ディスク相互間にス
    ペーサを介して前記スピンドルモータの回転部に固定す
    るディスククランプと、前記磁気ディスクに対して磁気
    情報の読書きを行う磁気ヘッドとを備えてなる磁気ディ
    スク装置において、 前記磁気ディスク及びスペーサのアンバランスの大きさ
    と等しく、かつ、そのアンバランスの存在する方向とは
    180°反対の方向に、前記ディスククランプのアンバ
    ランスが生じるようにそのディスククランプを位置調整
    して前記スピンドルモータの回転部に固定し、装置構成
    部材中の回転部分を組み立てることを特徴とする磁気デ
    ィスク装置の組立て方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6822826B2 (en) * 2001-12-13 2004-11-23 Seagate Technology Llc Disc fixing apparatus and associated method fixing a disc and motor in balanced rotation
US7099112B1 (en) * 2001-07-25 2006-08-29 Komag, Inc. Balance ring
US7477480B2 (en) 2005-07-26 2009-01-13 Samsung Electronics Co., Ltd. Disk spacer, hard disk drive with the disk spacer, and disk balancing method using the disk spacer

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