JP2001075173A - 照明光学系及び投写型ディスプレイ装置 - Google Patents
照明光学系及び投写型ディスプレイ装置Info
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Abstract
面を均一に照明し得るコンパクトな照明光学系を提供す
る。 【解決手段】 インコヒーレント光源11の出射光を、
凹面鏡アレイからなり第1のレンズアレイとしての反射
板12と、第2のレンズアレイ13と、コンデンサレン
ズ14とを用いて被照射面15を照射させることで、光
源11からの光をコリメートすることなく、被照射面1
5を均一に照明できるコンパクトな照明光学系となる。
Description
照明するための照明光学系及びこれを用いた液晶プロジ
ェクタ等の投写型ディスプレイ装置に関する。
の照明光学系として各種提案がなされている。その一例
として、2組のレンズアレイを組合わせたいわゆるイン
テグレータ光学系を用いたものが、特開平3−1118
06号公報等により提案されている。
表的なプロジェクタの照明光学系の構成例を図11を参
照して説明する。図示例では、放物面鏡構造のリフレク
タ1付きのランプ2と、インテグレータ3とが用いられ
ている。インテグレータ3にはフライアイレンズが用い
られることが多い。第1のフライアイレンズ4は画像形
成素子(例えば液晶バルブ5)のアスペクト比にほぼ同
じ比率の形状のレンズ4a,4b,4cがアレイ状に配
列しており、各アレイの焦点位置に第2のフライアイレ
ンズ6の対応するアレイが配置されている。リフレクタ
1からの反射光は第1のフライアイレンズ4の各アレイ
でその光強度分布が分割されて対応する第2のフライア
イレンズ6の各アレイに集光される。即ち、第2のフラ
イアイレンズ6の各アレイに光源の像が形成される。第
2のフライアイレンズ6からの各光線はコンデンサレン
ズ7を介して液晶バルブ5を照射し、各アレイからの照
射光が合わさるため、ランプ2からの光強度分布が平均
化され、均一照明することができる。図11では紙面の
上下方向に3分割されたフライアイレンズ4,6として
いるが分割数が多い方が画像形成素子を均一照明しやす
くなる。反面、分割数が多すぎると液晶バルブ5での全
照度は小さくなる。
プなどが用いられる。紫外光や赤外光は不要なため、照
明光学系には紫外光や赤外光をカットするフィルタが用
いられる。リフレクタ1のウインドウ1aに紫外線を反
射させるコーティングを施したり、照明光学系の中で熱
線IRをカットするためにIRフィルタ8が使用され
る。図11では可視光を透過させるタイプであるが、可
視光を反射させ、熱線IRを透過させるタイプでもよ
い。また、IRフィルタ8の配置は液晶バルブ5までの
途中であれば特に場所は限定されない。
ることにより、例えば、液晶バルブ5のような矩形状の
被照射面を均一に照明することができる。
状の偏光変換素子を用いる提案例として、例えば、特開
平7−29406号公報、特開平8−304739号公
報等がある。また、インテグレータ光学系における2組
のレンズアレイの少なくとも一方を反射型レンズアレイ
により構成してなるものが特開平11−52289号公
報により提案されている。
ータ光学系を用いるこれらの従来例にあっては、光源か
らの光をコリメートさせて第1のレンズアレイに入射さ
せる構成としているため、照明光学系、特に光源周りの
コンパクト化の点においてまだ不十分である。
ートさせずに、被照射面を均一に照明し得るコンパクト
な照明光学系を提供することを目的とする。
め得る照明光学系を提供することを目的とする。
る照明光学系を提供することを目的とする。
型ディスプレイを提供することを目的とする。
写型ディスプレイを提供することを目的とする。
インコヒーレント光源と、このインコヒーレント光源か
らの出射光を複数の光束に分割する第1のレンズアレイ
と、この第1のレンズアレイの略焦点面に配置される第
2のレンズアレイと、コンデンサレンズとを備え、被照
射面を照明する照明光学系において、前記第1のレンズ
アレイが凹面鏡アレイからなる反射板である。ここに、
インコヒーレント光源とは、例えば、水銀灯のように時
間的にも空間的にもコヒーレンス性の低い光源を意味す
る。
凹面鏡アレイからなる反射板と第2のレンズアレイとコ
ンデンサレンズとを用いて被照射面に照射させること
で、光源からの光をコリメートすることなく、被照射面
を均一に照明し得るコンパクトな照明光学系を提供でき
る。
きランプと、この球面リフレクタ付きランプからの出射
光を複数の光束に分割する第1のレンズアレイと、この
第1のレンズアレイの略焦点面に配置される第2のレン
ズアレイと、コンデンサレンズとを備え、被照射面を照
明する照明光学系において、前記第1のレンズアレイが
凹面鏡アレイからなる反射板である。
が、特に、光源に球面リフレクタ付きランプを用いるこ
とによりランプからの放射光の利用効率を高めることが
できる。
クタ付きランプと、この回転楕円体リフレクタ付きラン
プからの出射光を複数の光束に分割する第1のレンズア
レイと、この第1のレンズアレイの略焦点面に配置され
る第2のレンズアレイと、コンデンサレンズとを備え、
被照射面を照明する照明光学系において、前記第1のレ
ンズアレイが凹面鏡アレイからなる反射板である。
が、特に、光源に回転楕円体リフレクタ付きランプを用
いることによりそのランプハウス部分を小さくすること
ができ、赤外線をカットさせるウインドウも取り付けや
すくて一層のコンパクト化を図れる。
3記載の照明光学系において、前記凹面鏡アレイからな
る前記反射板の各々の凹面鏡の形状が各々異なる回転楕
円体の一部をなし、各々の回転楕円体の第1焦点がラン
プの発光点近傍であり、第2焦点が前記第2のレンズア
レイの対応するアレイ位置である。
い光を、回転楕円体の一部から構成される凹面鏡アレイ
の反射板で反射させ、第2のレンズアレイとコンデンサ
レンズとによって被照射面を照明するため、コンパクト
な照明光学系を実現できる。
の何れか一に記載の照明光学系において、前記第2のレ
ンズアレイの後段に、偏光ビームスプリッタと反射板と
を交互に配置し前記偏光ビームスプリッタで分離された
一方の偏光成分の光束側に1/2波長板を配置させてな
る偏光変換素子と、前記コンデンサレンズとが設置され
ている。
変換素子によって特定の方向の偏光成分に変換させるた
め、被照射面を偏光状態を揃えて均一に照明するコンパ
クトな照明光学系を実現できる。
装置は、請求項1ないし5の何れか一に記載の照明光学
系と、前記照明光学系の被照射面位置に配設される画像
形成素子と、この画像形成素子の像をスクリーン上に投
写する投写レンズとを備える。
における第1のフライアイレンズを省略することがで
き、かつ、光源の出射光をコリメートすることなく液晶
バルブ等の画像形成素子に均一に照射できる照明光学系
のコンパクトな投写型ディスプレイを実現できる。
写型ディスプレイ装置において、前記照明光学系におけ
る凹面鏡アレイからなる反射板は、可視光域の光を反射
させ、赤外光を透過させるコーティングが施されてい
る。
源からの熱線をカットする照明光学系のコンパクトな投
写型ディスプレイを実現できる。
に基づいて説明する。本実施の形態は、請求項1記載の
発明の照明光学系に相当し、概略的には、インコヒーレ
ント光源11と反射板12とレンズアレイ(第2のレン
ズアレイ)13とコンデンサレンズ14とにより構成さ
れている。反射板12は複数、例えば、4つの凹面鏡1
2a,12b,12c,12dによる凹面鏡アレイから
なり、インテグレータ光学系における第1のレンズアレ
イとして機能するもので、インコヒーレント光源11か
らの出射光を複数の光束に分割する。もっとも、反射板
12を構成する凹面鏡の数は図示例の4つに限られず、
このアレイ数は本発明の効果に直接影響を及ぼさない。
ただし、レンズアレイ13のアレイ数と凹面鏡のアレイ
の数は一致する。インコヒーレント光源11としては水
銀灯のような時間的にも空間的にもコヒーレンス性の低
い光源を意味する。インコヒーレント光源11からの発
散光のうち反射板12に照射された光は凹面鏡12a,
12b,12c,12dの効果によって進行方向が変わ
り、放射角度が変化する。例えば、凹面鏡12aで反射
された光は所定の凹面鏡の形状をとることによって対応
するレンズアレイ13のアレイ13aに集光させること
ができる。集光部分には光源の像が形成される。アレイ
13aからの透過光はコンデンサレンズ14によって被
照射面15を照らす。同様に、凹面鏡12b,12c,
12dで反射される光も、対応するレンズアレイ13
b,13c,13dとコンデンサレンズ14とを経て照
射面15を照らすことになる。
最も大きく、光軸から外れる角度が大きいほど強度が小
さくなっている場合が多い。反射板12の各アレイで発
散光を複数の光束に分割し、レンズアレイ13とコンデ
ンサレンズ14によって被照射面15に光が足し合わさ
るため、被照射面15において光強度が均一化する。ア
レイの数が多いほど被照射面15での強度の均一性は向
上するが、アレイ数が多すぎると暗くなる。
て説明する。図1で示した部分と同一部分は同一符号を
用いて示す(以降の各実施の形態でも順次同様とす
る)。本実施の形態は、請求項2記載の発明の照明光学
系に相当し、概略的には、球面リフレクタ22付きのラ
ンプ21と、反射板12とレンズアレイ13とコンデン
サレンズ14とにより構成されている。水銀灯やアーク
ランプなどのランプ21では電極の軸に対して垂直な面
内で360度にわたり光が出射される。このため、反射
板12とは反対側に球面リフレクタ22を配置させるこ
とによって、反射板12と反対方向に放射されていた光
がランプ発光点近傍に折り返され、反射板12に向か
う。反射板12は複数の凹面鏡で構成される。本実施の
形態では反射板12は4つの凹面鏡12a,12b,1
2c,12dからなるが、この数は特に制限されない。
つまりアレイの数は本発明の効果に直接影響を及ぼさな
い。ただし、レンズアレイ13のアレイ数と凹面鏡のア
レイの数は一致する。ランプ21からの発散光のうち反
射板12に照射された光は凹面鏡12a,12b,12
c,12dの効果によって進行方向が変わり、放射角度
が変化する。例えば、凹面鏡12aで反射された光は所
定の凹面鏡の形状をとることによって対応するレンズア
レイ13のアレイ13aに集光させることができる。集
光部分には光源の像が形成される。アレイ13aからの
透過光はコンデンサレンズ14によって被照射面15を
照らす。同様に、凹面鏡12b,12c,12dで反射
される光も、対応するレンズアレイ13b,13c,1
3dとコンデンサレンズ14とを経て被照射面15を照
らすことになる。
用いているため、ランプ21からの光の光利用効率が高
まり、明るい照明光学系を実現できる。
に基づいて説明する。本実施の形態は、請求項4記載の
発明の照明光学系に相当し、概略的には、球面リフレク
タ22付きのランプ21と、反射板32とレンズアレイ
13とコンデンサレンズ14とにより構成されている。
反射板32は凹面鏡32a,32b,32c,32dに
より構成されている。各々の凹面鏡32a,32b,3
2c,32dはその第1焦点41がランプ21の発光点
近傍である回転楕円体形状とされている。また、凹面鏡
32a,32b,32c,32dの第2焦点は各々対応
するレンズアレイ面近傍である。反射板32の説明のた
め、図4を参照すると、本実施の形態では、凹面鏡32
aは回転楕円体42aの一部であり、この回転楕円体4
2aは第1焦点が41の位置で、第2焦点が43aであ
る。同様にして、凹面鏡32b,32c,32dは各々
回転楕円体42b,42c,42dの一部であり、これ
らの回転楕円体42b,42c,42dの第1焦点は何
れも41の位置である。また、第2焦点は43b,43
c,43dに位置するように設定される。各々の第2焦
点43a,43b,43c,43dは一つの平面上近傍
に並ぶため、図3に示すように、レンズアレイ13を第
2焦点位置の面におき、この後、コンデンサレンズ14
を配置することによって、いわゆるインテグレータの機
能を有することになる。
いるが、このアレイ数は本発明の効果に直接的に影響を
与えない。ただし、反射板32の凹面鏡アレイの数とレ
ンズアレイ13のアレイ数は一致させる。反射板32に
照射される球面リフレクタ22付きのランプ21からの
照明光は均一ではなく、場所によって光強度の異なる分
布を持つ。凹面鏡32a,32b,32c,32dで光
を複数の光束に分割し、レンズアレイ13とコンデンサ
レンズ14とによって被照射面15に光が足し合わさる
ため、被照射面15において光強度が均一化する。アレ
イの数が多いほど被照射面15での強度の均一性は向上
するが、アレイ数が多すぎると暗くなる。
光をコリメートすることなく、被照射面15を均一に照
明できるコンパクトな照明光学系が実現される。
て説明する。本実施の形態は、請求項3記載の発明の照
明光学系に相当し、概略的には、回転楕円体の形状を持
つリフレクタ52の第1焦点にランプ51が配置されて
いる。第2焦点で一度ランプ51の像を形成した後、発
散光としてウインドウ52aから放射される。ウインド
ウ52aには、通常、紫外光を反射させるコーティング
を施す。発散光路中に反射板32があり、その後、レン
ズアレイ13、コンデンサレンズ14が配設されてい
る。
た凹面鏡アレイ、又は、第三の実施の形態に示した回転
楕円体42の一部の形状を有する凹面鏡アレイである。
反射板32からコンデンサレンズ14までの動作は第
二、三の実施の形態の場合と同じであるので、その説明
は省略する。
レクタ52として回転楕円体を使用することによって、
球面リフレクタ22より薄くすることができ、また、紫
外光をランプハウス53(リフレクタ52とウインドウ
52aで囲まれる部分)内に閉じこめるためウインドウ
52aを設ける場合であっても、球面リフレクタ22の
場合より体積を小さくすることができる。このため、一
層コンパクトな照明光学系が実現できる。
て説明する。本実施の形態は、請求項5記載の発明の照
明光学系に相当し、概略的には、球面リフレクタ22付
きランプ21と反射板32とレンズアレイ13と偏光変
換素子61とコンデンサレンズ14とにより構成され
る。即ち、第二又は第三の実施の形態で示した照明光学
系の構成において、レンズアレイ13とコンデンサレン
ズ14との間に偏光変換素子61を介在させた構成とさ
れている。つまり、反射板32は、第二の実施の形態に
示した凹面鏡アレイ又は第三の実施の形態に示した回転
楕円体42の一部の形状を有する凹面鏡アレイである。
ランプ21からの出射光及び球面リフレクタ22からの
反射光は反射板32に照射される。反射板32の各々の
凹面鏡アレイによって分割された光束は、各々集束しな
がらレンズアレイ13の対応するアレイ13a〜13d
にランプ21の像を形成させる。レンズアレイ13の各
アレイ13a〜13dからの出射光はランプ21からの
出射光と同じく偏光面がランダムであり、いわゆる無偏
光状態である。
61a部分と反射板61b部分と1/2波長板61cと
がアレイ状に配列された光学素子である。レンズアレイ
13からの無偏光状態の光のうち、偏光ビームスプリッ
タ61aの入射面(図6の紙面に平行な面)に平行な偏
光(p偏光)は偏光ビームスプリッタ61aの膜を透過
する。一方、入射面に垂直な偏光(s偏光)は反射さ
れ、反射板61bでさらに進行方向を曲げられる。偏光
ビームスプリッタ61aの膜を透過したp偏光は1/2
波長板61cによって偏光方向が変化される。1/2波
長板61cの光軸をp偏光に対して45°(若しくは−
45°)傾けて配置することによって、p偏光からs偏
光に変化する。このため、偏光ビームスプリッタ61a
で2分された光はアレイ状の偏光変換素子61を透過し
たときにはs偏光に統一される。このように偏光方向が
揃った光がコンデンサレンズ14を介して被照射面15
に照射される。インテグレータ光学系を利用した被照射
面15の照度均一化は第二の実施の形態に示した通りで
同様であるため説明を省略する。
光を照度を均一化させて被照射面15に照射することが
できる。
施の形態の照明光学系に対して偏光変換素子61を付加
した構成として説明したが、例えば、図7に示すよう
に、第四の実施の形態に示した照明光学系に対して偏光
変換素子61を付加した構成としてもよい。この場合
も、第四の実施の形態の照明光学系による効果に加え
て、紫外線がカットされた可視光が偏光状態の揃った光
として被照射面15に均一に照射される照明光学系が実
現される。
て説明する。本実施の形態は、請求項6記載の発明の投
写型プロジェクタ装置に相当し、概略的には、球面リフ
レクタ22付きランプ21、反射板32、フライアイレ
ンズ13、コンデンサレンズ14、ダイクロイックミラ
ー81b,81g、ミラー82b,82r、画像形成素
子15r,15g,15b、ダイクロイックプリズム8
3、投写レンズ84、リレーレンズ85により構成され
ている。
アレイの数は一致させるが、アレイの数は、特に本発明
の効果に影響を与えないため限定されない。反射板32
は、第二の実施の形態で説明した凹面鏡アレイ又は第三
の実施の形態で説明した回転楕円体42の一部の形状を
有する凹面鏡アレイである。2枚のリレーレンズ85
は、画像形成素子15rへの光路長が他の2つの光路長
に比べ長くなることで照度が異なるのを補正するために
用いられるが、本発明の効果に直接影響を与えるもので
はない。また、本実施の形態例では、球面リフレクタ2
2としているが、回転楕円体形状のリフレクタ52を用
いても良い。
ち青色の波長域の光を反射させ、残りの緑から赤色の波
長域の光を透過させる。ダイクロイックミラー81gは
緑の波長域の光を反射させ、赤の波長域の光を透過させ
る。ミラー82bは青の波長域を効率よく反射させる。
ミラー82rは赤の波長域の光を効率よく反射させる。
ミラー82b,82rは各々特定の波長域の光を高反射
させ、それ以外の光の反射率は低いことが望ましい。
赤、緑、青に色分解された光を各々空間的に変調を与え
るものである。例えば、透過型の液晶素子によって実現
できる。偏光板と液晶素子で直線偏光の偏光軸を変化さ
せずに、若しくは位相差を与えて楕円偏光に、特に1/
2波長の位相を与えて偏光軸を90°回してダイクロイ
ックプリズム83に入射させることで空間的に変調する
ことが可能となる。ダイクロイック膜83b,83r
は、表1又は表2に示すような特性にする。表1におい
て「反射」とは理想的には100%の反射率を表すが、
90%以上が現実的である。同じく、「反射」とは反射
率が90%以上が現実的である。何れも、100%に近
いほどコントラスト比を大きくすることができる。
用の液晶素子が何れも図8で紙面に垂直な偏光でダイク
ロイックプリズム83に入射させることになる。一方、
表2の膜設計の場合では、緑色光を明るくするときには
図8の紙面に平行な偏光をダイクロイックプリズムに入
射させる。
子を用いてもよい。この場合、偏光ビームスプリッタと
片道で1/4波長(λ/4)の位相差を与える反射型液
晶素子で構成する。この構成では、偏光ビームスプリッ
タから出射される光はすでに光強度変調されていて、偏
光ビームスプリッタに対してs偏光のみとなる。また、
ダイクロイックプリズム83のダイクロイック膜83
b,83rの特性は、表3又は表4に示すような特性に
する。表3の場合、3つの偏光ビームスプリッタの入射
面は図8の紙面内に平行とする配置をとる。表4の場合
には、緑用の偏光ビームスプリッタだけを入射面が図8
の紙面に垂直となる配置とする。
ンテグレータ光学系における第1のフライアイレンズを
省略することができ、照明光学系が小型となる投写型デ
ィスプレイが実現する。
て説明する。本実施の形態も、請求項6記載の発明の投
写型プロジェクタ装置に相当し、概略的には、回転楕円
体リフレクタ52付きランプ51、反射板32、フライ
アイレンズ13、偏光変換素子61、コンデンサレンズ
14、ダイクロイックミラー81b,81g、ミラー8
2b,82r、画像形成素子15r,15g,15b、
ダイクロイックプリズム83、投写レンズ84及びリレ
ーレンズ85により構成されている。本発明の効果に直
接影響しないが、リフレクタ52には可視光を透過さ
せ、紫外線を反射させるコーティングを施したウインド
ウ52aを用いることが望ましい。
イの数は一致させるが、アレイの数は、特に本発明の効
果に影響を与えないため限定されない。偏光変換素子6
1としては、第五の実施の形態で説明したように、偏光
ビームスプリッタ61aと反射板61bと1/2波長板
61cをアレイ状することによって実現する。偏光ビー
ムスプリッタ61aからの透過光(p偏光)は1/2波
長板61cでs偏光となる。偏光ビームスプリッタ61
aからの反射光(s偏光)は反射板61bで反射され
る。このためs偏光の光に変換されコンデンサレンズ3
5で画像形成素子15r,15g,15bに向かって光
路が絞られる。
ラー82b,82rは第六の実施の形態の場合と同じで
ある。コントラスト比の向上のためにはこれらのミラー
81b,81g,82b,82rは所定の波長域のs偏
光のみを反射させることが望ましい。
ては、例えば液晶素子を用いることができる。透過型液
晶素子を用いる場合、すでに偏光はs偏光(図9で紙面
に垂直方向)で揃っているため、偏光板は無くても良
い。液晶素子によって、s偏光そのままで透過させる
か、位相差を与えて楕円偏光若しくはp偏光にする。こ
のときのダイクロイックプリズム83のダイクロイック
膜83b,83rの仕様は、表5に示すようにする。ダ
イクロイック膜83b,83rが偏光板の働きを兼ねる
ため、偏光板若しくは偏光ビームスプリッタを画像形成
素子に使う必要が無くなる。
b)とダイクロイックプリズム83との間に偏光ビーム
スプリッタ(図示せず)を設ければ、ダイクロイック膜
(83b,83r)に対してs偏光成分のみを入射させ
ることができる。偏光ビームスプリッタ膜83b,83
rの入射面を図9の紙面に垂直となる配置にする。この
ときダイクロイック膜83b,83rは表3に示したよ
うな特性にする。また、表4に示したような特性のダイ
クロイック膜83b,83rを使うときには、緑色用の
偏光ビームスプリッタの配置だけを、その入射面が紙面
に平行となるように配置させる。
テグレータ光学系における第1のフライアイレンズを省
略することができ、照明光学系を小型にした投写型ディ
スプレイとなる。さらに偏光変換素子61を用いること
によって画像形成素子部に単一の偏光成分を用いること
ができ、照明効率が上がり、明るくなる。
いて説明する。本実施の形態は、請求項7記載の発明の
投写型プロジェクタ装置に相当し、概略的には、図9に
示した構成における反射板32に代えて反射板32rが
用いられている。この反射板32rは形状的には、反射
板32と同じく凹面鏡アレイ又は回転楕円体の一部で構
成されるが、反射板32と異なり可視光を反射させ赤外
光(熱線)を透過させるコーティングが施されている。
タ装置によれば、反射板32rのコーティングによっ
て、ランプ51からの出射光に含まれる赤外光がフライ
アイレンズ13から後の光学素子に達しないため、光学
素子の熱発生による劣化を防ぐことができる。
ーレント光源の出射光を凹面鏡アレイからなり第1のレ
ンズアレイとしての反射鏡と第2のレンズアレイとコン
デンサレンズとを用いて被照射面を照射させることで、
光源からの光をコリメートすることなく、被照射面を均
一に照明し得るコンパクトな照明光学系を提供すること
ができる。
載の発明と同様な効果が得られるが、特に、光源に球面
リフレクタ付きランプを用いることによりランプからの
放射光の利用効率を高めることができる。
載の発明と同様な効果が得られるが、特に、光源に回転
楕円体リフレクタ付きランプを用いることによりそのラ
ンプハウス部分を小さくすることができ、赤外線をカッ
トさせるウインドウも取り付けやすくて一層のコンパク
ト化を図ることができる。
コリメートされていない光を、回転楕円体の一部から構
成される凹面鏡アレイの反射板で反射させ、第2のレン
ズアレイとコンデンサレンズとによって被照射面を照明
するため、コンパクトな照明光学系を実現することがで
きる。
のランダム偏光を偏光変換素子によって特定の方向の偏
光成分に変換させるため、被照射面に偏光状態を揃えて
均一に照射するコンパクトな照明光学系を実現すること
ができる。
装置によれば、見掛け上、インテグレータ光学系におけ
る第1のフライアイレンズを省略することができ、か
つ、光源の出射光をコリメートすることなく液晶バルブ
等の画像形成素子に均一に照射できる照明光学系のコン
パクトな投写型ディスプレイを実現することができる。
載の発明に加えて、光源からの熱線をカットする照明光
学系のコンパクトな投写型ディスプレイを実現すること
ができる。
構成図である。
構成図である。
構成図である。
構成図である。
構成図である。
プレイ装置の構成図である。
プレイ装置の構成図である。
スプレイ装置の構成図である。
照明光学系の構成図である。
Claims (7)
- 【請求項1】 インコヒーレント光源と、このインコヒ
ーレント光源からの出射光を複数の光束に分割する第1
のレンズアレイと、この第1のレンズアレイの略焦点面
に配置される第2のレンズアレイと、コンデンサレンズ
とを備え、被照射面を照明する照明光学系において、 前記第1のレンズアレイが凹面鏡アレイからなる反射板
であることを特徴とする照明光学系。 - 【請求項2】 球面リフレクタ付きランプと、この球面
リフレクタ付きランプからの出射光を複数の光束に分割
する第1のレンズアレイと、この第1のレンズアレイの
略焦点面に配置される第2のレンズアレイと、コンデン
サレンズとを備え、被照射面を照明する照明光学系にお
いて、 前記第1のレンズアレイが凹面鏡アレイからなる反射板
であることを特徴とする照明光学系。 - 【請求項3】 回転楕円体リフレクタ付きランプと、こ
の回転楕円体リフレクタ付きランプからの出射光を複数
の光束に分割する第1のレンズアレイと、この第1のレ
ンズアレイの略焦点面に配置される第2のレンズアレイ
と、コンデンサレンズとを備え、被照射面を照明する照
明光学系において、 前記第1のレンズアレイが凹面鏡アレイからなる反射板
であることを特徴とする照明光学系。 - 【請求項4】 前記凹面鏡アレイからなる前記反射板の
各々の凹面鏡の形状が各々異なる回転楕円体の一部をな
し、各々の回転楕円体の第1焦点がランプの発光点近傍
であり、第2焦点が前記第2のレンズアレイの対応する
アレイ位置であることを特徴とする請求項1,2又は3
記載の照明光学系。 - 【請求項5】 前記第2のレンズアレイの後段に、偏光
ビームスプリッタと反射板とを交互に配置し前記偏光ビ
ームスプリッタで分離された一方の偏光成分の光束側に
1/2波長板を配置させてなる偏光変換素子と、前記コ
ンデンサレンズとが設置されていることを特徴とする請
求項1ないし4の何れか一に記載の照明光学系。 - 【請求項6】 請求項1ないし5の何れか一に記載の照
明光学系と、前記照明光学系の被照射面位置に配設され
る画像形成素子と、この画像形成素子の像をスクリーン
上に投写する投写レンズとを備える投写型ディスプレイ
装置。 - 【請求項7】 前記照明光学系における凹面鏡アレイか
らなる反射板は、可視光域の光を反射させ、赤外光を透
過させるコーティングが施されていることを特徴とする
請求項6記載の投写型ディスプレイ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25382899A JP2001075173A (ja) | 1999-09-08 | 1999-09-08 | 照明光学系及び投写型ディスプレイ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25382899A JP2001075173A (ja) | 1999-09-08 | 1999-09-08 | 照明光学系及び投写型ディスプレイ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001075173A true JP2001075173A (ja) | 2001-03-23 |
Family
ID=17256707
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25382899A Pending JP2001075173A (ja) | 1999-09-08 | 1999-09-08 | 照明光学系及び投写型ディスプレイ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001075173A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2003001277A1 (fr) * | 2001-06-22 | 2003-01-03 | Seiko Epson Corporation | Systeme d'eclairage optique et projecteur |
US7331679B2 (en) | 2004-06-28 | 2008-02-19 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Reflection unit having a mirror array, and projection display system employing the same |
WO2019181404A1 (ja) | 2018-03-20 | 2019-09-26 | ソニー株式会社 | 画像表示装置 |
-
1999
- 1999-09-08 JP JP25382899A patent/JP2001075173A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US7331679B2 (en) | 2004-06-28 | 2008-02-19 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Reflection unit having a mirror array, and projection display system employing the same |
WO2019181404A1 (ja) | 2018-03-20 | 2019-09-26 | ソニー株式会社 | 画像表示装置 |
KR20200131219A (ko) | 2018-03-20 | 2020-11-23 | 소니 주식회사 | 화상 표시 장치 |
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