JP2002350779A - 照明光学系、液晶表示装置およびプロジェクタ - Google Patents

照明光学系、液晶表示装置およびプロジェクタ

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JP2002350779A
JP2002350779A JP2001162030A JP2001162030A JP2002350779A JP 2002350779 A JP2002350779 A JP 2002350779A JP 2001162030 A JP2001162030 A JP 2001162030A JP 2001162030 A JP2001162030 A JP 2001162030A JP 2002350779 A JP2002350779 A JP 2002350779A
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optical system
light
illumination
illumination optical
reflection
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JP2001162030A
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Koichi Akiyama
光一 秋山
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Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ロッドのごとき光伝送体を用いることによる
構成の簡潔さは失わずに結像の筋や照明領域の色ムラを
生じないようにした照明光学系並びにこれを利用した液
晶表示装置およびプロジェクタを提供する。 【解決手段】 光源装置10と、光源装置10から出射
される光線束の焦点またはその近傍に入射側端面が配置
された棒状の光伝送体20と、光伝送体20の出射側端
面もしくはその近傍または中間部に配置された偏光発生
光学系30と、偏光発生光学系30の透過系および反射
系の光路上に配置された偏心系レンズ40とを備えた構
成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、棒状の光伝送体を
用いた照明光学系、並びにこの照明光学系を用いた液晶
表示装置およびプロジェクタに関する。
【0002】
【従来の技術】アクティブ方式の液晶表示装置は、例え
ばプロジェクタに利用されている。かかる液晶表示装置
(液晶ライトバルブとも称される。)は、画素毎に駆動
素子としての薄膜トランジスタ(TFT)やダイオード
等を有し、画像情報(画像信号)に応じて入射する光を
変調することにより画像を形成する。そして、一般的な
プロジェクタは、例えば特開平2000−292740
号公報に示されるように、光源から出射された偏りのな
い光を所定の直線偏光光に変換して出射する偏光発生光
学系を含む照明光学系と、照明光学系から出射された直
線偏光光を赤、緑、青の3色の色光に分離する色光分離
光学系と、画像情報(画像信号)に応じて各色光を変調
する3つの液晶ライトバルブと、変調された各色光を合
成するクロスダイクロイックプリズムからなる色光合成
光学系と、合成された光をスクリーン上に投写する投写
光学系とを具備する構成となっている。
【0003】このような液晶ライトバルブの照明光学系
における従来技術の問題点を図面を用いて説明する。図
8に、従来の照明光学系の概要図を示す。この照明光学
系700は、光源装置710とインテグレータ光学系7
20からなり、光源装置710は光源ランプ711と放
物面鏡(パラボラリフレクタ)712からなっている。
インテグレータ光学系720は、第1レンズアレイ72
2、第2レンズアレイ724、遮光板726、偏光変換
素子アレイ727、λ/2位相差板(ただし、λは光の
波長)728、および重疂レンズ729を備えている。
【0004】第1レンズアレイ722は、光源装置71
0から出射される略平行な光線束を複数の部分光線束に
分割するもので、複数の小レンズ722aを有するマル
チレンズアレイである。第2レンズアレイ724と重疂
レンズ729は、分割された部分光線束を液晶パネル9
00の照明領域に重ね合わせるように結像させるための
もので、第1レンズアレイ722の小レンズ722aに
対応する小レンズ724aを有するマルチレンズアレイ
である。
【0005】遮光板726は、開口部726aと遮光部
726bが交互にストライプ状に配列されたもので、開
口部726aを通して偏光変換素子アレイ727に入射
する入射光量を調節する機能を有する。偏光変換素子ア
レイ727は、入射された光線束を1種類の直線偏光光
(s偏光光あるいはp偏光光)に変換して出射する機能
を有するもので、偏光分離膜727aと反射膜727b
を有する偏光ビームスプリッタアレイである。この偏光
変換素子アレイ727の出射面には選択的に配置された
λ/2位相差板728が設けられている。
【0006】重疂レンズ729は、球面状の凸面を有す
る平凸レンズであり、偏光変換素子アレイ727とλ/
2位相差板728により1種類の直線偏光光のそれぞれ
を液晶パネル900の照明領域に重畳して照射する機能
を有するものである。
【0007】上記のように構成された照明光学系700
では、光源装置710から出射された略平行な光線束は
第1レンズアレイ722によって複数の部分光線束に分
割され、それぞれ分割された部分光線束はさらに第1レ
ンズアレイ722によって偏光変換素子アレイ727に
集光される。この偏光変換素子アレイ727において、
各部分光線束のs偏光光は偏光分離膜727aによって
反射され、さらに反射膜727bによって反射されて、
λ/2位相差板728の開口層よりs偏光光のままで出
射する。一方、各部分光線束のp偏光光は、偏光分離膜
727aを透過し、λ/2位相差板728により偏光方
向を変換されてs偏光光となって出射する。このよう
に、ほとんど1種類の直線偏光光に変換した部分光線束
を重疂レンズ729により液晶パネル900の照明領域
に重畳させるので、照明領域を照射する光の強度分布を
ほぼ均一にすることができる。
【0008】しかしながら、従来の照明光学系700
は、上記のように、光源装置710、第1レンズアレイ
722、第2レンズアレイ724、遮光板726、偏光
変換素子アレイ727、λ/2位相差板728、および
重疂レンズ729から構成されているので、マルチレン
ズやその他多くの光学部材を必要とし、構成が複雑で光
路長が長くなるなどの問題があった。
【0009】そこで、照明光学系をより簡単な構成とす
るために、ロッド(ロッドインテグレータ)を用いた照
明光学系が知られている。例えば、図9に示すように、
出射側端面に偏光ビームスプリッタ(PBSと略記す
る。)830を取り付けたロッド820を用いた構成と
する。すなわち、この照明光学系800は、光源装置8
10と、ロッド820と、PBS830と、レンズ84
0とからなるものである。
【0010】光源装置810は、光源ランプ811と楕
円リフレクタ812とからなっている。ロッド820
は、ガラス材からなる棒状の光伝送体であり、断面が四
角形で、側面(内面)は光が全反射するように設定され
ている。このロッド820は光源光軸801上に同心状
に配置され、ロッド820の入射側端面821は楕円リ
フレクタ812の第2焦点の近傍に配置されている。
【0011】PBS830は、ロッド820から出射さ
れる光線束をs偏光光とp偏光光に分離するもので、s
偏光光を反射しp偏光光を透過する偏光分離膜832
と、反射されたs偏光光を再度反射して開口面より出射
する反射面834とを有する光学素子である。そしてさ
らに、偏光分離膜832を透過したp偏光光をs偏光光
に変換して出射するように、PBS830の出射面には
λ/2位相差板836が取り付けられている。
【0012】レンズ840は、凸レンズからなり、か
つ、光源光軸801より偏心した位置、すなわちPBS
830の透過系と反射系の境界位置831にレンズ84
0の光軸841が来るように、しかもその境界位置83
1を焦点とする位置に配置されている。
【0013】このようなロッド820による照明光学系
800を用いると、光源装置810から放射された光線
束は、楕円リフレクタ812の第2焦点近傍に配置され
たロッドレンズ820の入射側端面821に焦点を結び
(結焦し)、ロッド820の側面(内面)で多重反射し
ながら出射側端面より出射するので、出射側端面の照度
分布が均一になるものである。そして、ロッド820の
出射側端面に取り付けられたPBS830によって、ロ
ッド820より出射される光線束を2つの直線偏光光に
分離し、一方のp偏光光は偏光分離膜832を透過し、
さらにλ/2位相差板836により偏光方向を変換して
出射する透過系となし、他方のs偏光光は偏光分離膜8
32および反射面834でそれぞれ反射させる反射系と
なして、ともにレンズ840に入射させる。そして、こ
のレンズ840により透過系および反射系の各々分離さ
れた直線偏光光の光線束を液晶パネル900の照明領域
に結像させる。
【0014】しかし、この照明光学系800の構成で
は、透過系と反射系が光軸841をはさんで反対側にあ
るため、透過系は液晶パネル900の紙面上下半分を、
反射系は液晶パネル900の紙面上上半分を照明してい
るので、照明領域の中央部に結像の筋ができたり、また
偏光分離膜832の反射率を透過系と反射系とで必ずし
も50%対50%に製作することができない(例えば、
透過系が55%、反射系が45%になったりする)た
め、照明領域に色ムラが生じたりする問題があった。
【0015】上記の問題点を解決するための一つの手段
として、例えば、図10に示すように、2つの凸レンズ
によってタンデム系を構成し、その間にPBSを配置す
るものがある。この照明光学系802では、第1レンズ
824を光源光軸801上に配置し、第1レンズ824
によりロッド820から出射される光線束を平行化し
て、この平行光をPBS830に入射させている。PB
S830では、上述したように2つの直線偏光光に分離
し、透過系と反射系とを共に平行光で第2レンズ(重疂
レンズ)840に入射させているので、液晶パネル90
0の照明領域では透過系と反射系の結像が重なり合うた
め、上記のような結像の筋や照明領域の色ムラをなくす
ことができる。
【0016】しかしながら、この照明光学系802で
は、第1レンズ824および第2レンズ840がそれぞ
れ焦点距離f1,f2をもつ必要があるため、光路長が
長くなり、また第2レンズ840が大径化するので照明
光学系が大きくなる、部品点数が増えコスト高になるな
どの問題があった。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
のロッドを用いた照明光学系では、マルチレンズを用い
たものよりも構成が簡単になるものの、液晶パネルにお
いて結像の筋や照明領域の色ムラが生じたり、これを解
消するための構成でも2つの凸レンズを用いているた
め、照明光学系が大きくなりコスト高になるなどの問題
があった。
【0018】本発明は、かかる課題を解決するためにな
されたもので、ロッドのごとき光伝送体を用いることに
よる構成の簡潔さは失わずに結像の筋や照明領域の色ム
ラを生じないようにした照明光学系を提供することを目
的としている。また、本発明の他の目的は、かかる照明
光学系を利用することにより、コンパクトで安価な液晶
表示装置およびプロジェクタを提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明に係る照明光学系
は、光源装置と、前記光源装置から出射される光線束の
焦点またはその近傍に入射側端面が配置された棒状の光
伝送体と、前記光伝送体の出射側端面もしくはその近傍
または中間部に配置された偏光発生光学系と、前記偏光
発生光学系の透過系および反射系の光路上に配置された
偏心系レンズと、を備えたことを特徴とするものであ
る。
【0020】本発明の照明光学系では、偏心系レンズを
用い、この偏心系レンズを偏光発生光学系の透過系およ
び反射系の光路上に配置しているので、液晶パネルの照
明領域においては透過系の像と反射系の像が重なり合っ
て結像することになるため、照明領域の中央部に結像の
筋は生じない。また、偏光発生光学系の偏光分離膜の透
過率が製造上のバラツキ(不可避的バラツキ)のため透
過系と反射系とで必ずしも同じにできない場合でも、偏
心系レンズにより透過系と反射系を照明領域に重ね合わ
せて結焦させるので、照明領域はほぼ同一の照度分布と
なり色ムラや明暗などは生じない。
【0021】本発明の照明光学系において、光源装置か
ら出射される光線束を焦点に結焦させる一手段として、
光源装置の反射鏡に楕円リフレクタを用いる。この場
合、光源ランプを楕円リフレクタの一方の第1焦点に配
置することにより、光源ランプから出射される放射状の
光線束を楕円リフレクタにより反射させてもう一つの第
2焦点に結焦させることができる。したがって、楕円リ
フレクタの第2焦点またはその近傍に光伝送体の入射側
端面を配置することにより、光源装置からの光線束を効
率よく伝送することができる。
【0022】光源装置から出射される光線束を焦点に結
焦させる別の手段は、光源装置の反射鏡にパラボラリフ
レクタを用い、その焦点に配置された光源ランプから出
射される放射状の光線束を平行光となして凸レンズに入
射させるものである。したがって、この凸レンズの焦点
またはその近傍に光伝送体の入射側端面を配置すること
により、上記と同様の効果が得られる。ただ、請求項2
に記載の発明と比べて部品点数が1つ増えるため、その
限りにおいて若干コスト高になることは否めないが、照
明光学系の構成全体としてのコンパクト性はほとんど変
わらない。なお、照明光の効率的利用の観点からは、凸
レンズを含まない請求項2に記載の発明の方が優れてい
る。
【0023】光伝送体には、一般に安価に入手できるロ
ッドを用いることが適当である。ロッドは、光源光軸上
に同心状に配置される。ロッドの断面形状は特に限定さ
れないが、一般的には四角形である。
【0024】偏光発生光学系は、偏光分離膜と反射膜と
を含む偏光ビームスプリッタからなるものである。偏光
発生光学系は光伝送体(ロッド)の出射側端面もしくは
その近傍または中間部に配置される。光伝送体(ロッ
ド)の出射側端面に直接取り付けてもよいし、若干隙間
を設けて配置してもよい。また、光伝送体(ロッド)の
中間部に介在させてもよい。このように偏光発生光学系
は光伝送体(ロッド)の出射側において任意の位置に配
置することができる。
【0025】また、偏光発生光学系の反射系を構成する
透光性部材の長さを調節することにより、透過系と反射
系の間隔を調節してなるものである。すなわち、偏光発
生光学系の反射系を構成する透光性部材の長さによっ
て、透過系と反射系の間隔を自由に設定することができ
る。そして、この透光性部材の断面中心と液晶パネルの
照明領域の中心とを結ぶ直線がシステム光軸として設定
され、システム光軸が偏心系レンズの基準軸となる。な
お、システム光軸は光源光軸に平行な偏心軸である。
【0026】偏光発生光学系の透過系と反射系の間隔を
自由に設定できることから、偏光発生光学系は、透過系
に配置された偏光ビームスプリッタと、反射系に配置さ
れた全反射プリズムとから構成することができる。つま
り、偏光ビームスプリッタの反射膜を有する透光性部材
を全反射プリズムで代用するものである。
【0027】また、偏光発生光学系の透過系と反射系の
間隔を自由に設定できることから、偏光ビームスプリッ
タと全反射プリズムとの間にブロック状あるいはチップ
状の透光性部材を介在させることもできる。
【0028】偏光発生光学系の透過系または反射系のい
ずれか一方に位相差板を配置する。偏光発生光学系は、
光源装置から出射される偏りのない照明光を効率よく利
用する目的で設けるものであるので、透過系または反射
系のいずれか一方に位相差板を配置することにより、偏
りのない照明光をほとんど1種類の直線偏光光として出
射させることができる。
【0029】偏光発生光学系の出射面は、照明領域と相
似形となっている。これによって、透過系と反射系の照
明光(光線束)が全く同じ大きさで照明領域に重畳され
ることになる。ただし、偏光発生光学系を光伝送体の中
間部に介在させた場合は、光伝送体の出射面が、照明領
域と相似形となっている。
【0030】偏心系レンズは、偏光発生光学系の透過系
および反射系にそれぞれ配置された2枚の凸レンズから
なるものである。この2枚の凸レンズによって、透過系
と反射系の照明光を全く同じ大きさで照明領域に重畳さ
せることができる。
【0031】2枚の凸レンズは、光源装置の光源光軸に
平行なシステム光軸に対して互いに逆方向に偏心して配
置されている。すなわち、システム光軸に直交する直線
上に、システム光軸を挟んで反対側に各凸レンズを配置
する。各凸レンズの中心はシステム光軸に対して偏心し
ている。各凸レンズの偏心量は同一とすることが望まし
い。
【0032】また、2枚の凸レンズは、ほぼ同一の焦点
距離を有することが望ましい。このように各凸レンズで
偏心系レンズを構成することによって、透過系と反射系
の照明光を全く同じ大きさで照明領域に重畳させること
ができる。
【0033】各凸レンズは、システム光軸上で干渉する
部分が生じる場合がある。ここで、「干渉」とは、凸レ
ンズの光学上の意味ではなく、配置上の意味での干渉
(衝突、妨げ)である。したがって、このような場合に
は各凸レンズの干渉部分をカットなどして除去する。
【0034】また、各凸レンズの干渉部分を除去し、一
体に接合した一体型偏心レンズとすることもできる。
【0035】本発明に係る液晶表示装置は、請求項1〜
15のいずれかに記載の照明光学系と、該照明光学系の
偏心系レンズの焦点またはその近傍に配置された液晶パ
ネルとを備えたことを特徴とする。
【0036】本発明による照明光学系は、上述したよう
にコンパクトな構成であるうえに、照明領域における結
像の筋や色ムラなどの問題が解消されているので、この
照明光学系の上記偏心系レンズの焦点またはその近傍に
液晶パネルを配置することにより、明るくて見やすい画
面が得られるとともに、小型・コンパクトで安価な液晶
表示装置が得られる。
【0037】照明光学系は、光源光軸に平行なシステム
光軸を有し、液晶パネルはシステム軸を中心とするよう
に配置されていることが好ましい。このように構成する
ことによって、液晶パネル全体を均一に照明することが
できる。なお、液晶パネルは、いわゆる「光透過型」、
「光反射型」のいずれにも適用できるものである。
【0038】本発明に係るプロジェクタは、請求項1〜
15のいずれかに記載の照明光学系と、該照明光学系か
らの入射光を画像情報に応じて変調する一または複数の
電気光学装置と、該電気光学装置で得られる変調光線束
を投写する投写光学系とを備えたことを特徴とする。
【0039】光変調手段としての電気光学装置には、一
般に液晶パネルまたは液晶ライトバルブが利用される
が、これに限られるものではない。また、液晶パネル等
の使用枚数から、単板式、2板式、3板式、4板式等が
あるが、いずれの方式のものでも使用可能である。ま
た、カラー表示の場合は、電気光学装置からの出射光を
合成してから投写する。
【0040】照明光学系と色光分離光学系との間に反射
ミラーを配置することにより、照明光学系のシステム光
軸を直角その他の角度に屈折できるので、光学要素(部
材)のレイアウトの自由度が増し、プロジェクタの小型
化に寄与する。
【0041】カラー表示とする場合には、電気光学装置
を色光分離光学系により分離される3色の色光のそれぞ
れに対応して配置することが好ましい。以上のような構
成により、顧客のニーズに対応した、小型・コンパクト
な安価なプロジェクタが得られる。
【0042】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1は本発明の照明光学系の概要
を示す平面図である。この照明光学系100は、光源装
置10と、棒状の光伝送体20と、偏光発生光学系30
と、偏心系レンズ40とから構成されている。50は液
晶パネル、51は液晶パネル50の照明領域である。
【0043】光源装置10は、光源ランプ12と、ここ
では楕円リフレクタ14とを備えている。楕円リフレク
タ14は、光源光軸11に軸対称な回転楕円面をもつ凹
面141を反射面とする反射鏡である。そのため、回転
楕円面のもつ2つの焦点のうちリフレクタ内に位置する
焦点(第1焦点)に光源ランプ12の中心121を配置
すれば、光源ランプ12から放射された光線は凹面14
1によって反射されて回転楕円面のもう一つの焦点(第
2焦点)に集まる(結焦する)。ここで、「光源ランプ
の中心」とは、光源ランプ12のアークの中心121を
意味している。
【0044】楕円リフレクタ14の反射面には、例え
ば、誘電体多層膜あるいはアルミニウム膜や銀膜などの
金属反射膜が形成されている。また、光源ランプ12に
は、ハロゲンランプやメタルハライドランプ、高圧水銀
ランプなどが用いられる。
【0045】棒状の光伝送体20は、その一例を図2に
示すように、一般的にはガラス材からなる断面が四角形
のロッド(ロッドインテグレータとも呼ばれる。)22
からなっている。なお、ロッド22の断面形状は特に限
定されない。ロッド22は、光源光軸11と同心状に配
置され、さらにロッド22の入射側端面221は、楕円
リフレクタ14の第2焦点もしくはその近傍に配置され
ている。そのため、このロッド21は、入射側端面22
1から入射した光を、側面(内面)で全反射を繰り返し
ながら出射側端面222に導光し、出射側端面222に
おいて均一な面光源を形成する光学作用を有している。
ロッド22の長さは特に限定されないが、上記光学作用
を行わせるためにはある程度の長さは必要である。
【0046】偏光発生光学系30は、光伝送体20の出
射面側に配置されている。出射側端面222に直接取り
付けてもよいし、その近傍すなわち出射側端面222と
の間に間隙を設けて配置してもよい。また、図5に示す
ようにロッド22の中間部に配置することもできる。偏
光発生光学系30は、例えば、偏光ビームスプリッタ
(PBSと略記する)32と、選択的位相差板34とか
ら構成されている。
【0047】図3は偏光ビームスプリッタの光学作用を
示す説明図である。PBS32は、偏りのない照明光を
効率よく利用するために直線偏光光を発生させる偏光発
生光学系30を構成するもので、断面が直角三角形のブ
ロック状(あるいはチップ状)の透光性部材321と断
面が平行四辺形のブロック状(あるいはチップ状)の透
光性部材322とを貼り合わせた構成となっている。そ
して、両透光性部材321,322の接合界面および透
光性部材322の外部斜面にはそれぞれ偏光分離膜32
3と反射膜324が形成されている。また、偏光発生光
学系30の出射面の形状、すなわち透光性部材321,
322の出射面325,326のそれぞれは、液晶パネ
ル50の照明領域51と相似形となっている。
【0048】選択的位相差板34は、この例ではλ/2
位相差板(λは光の波長)341となっており、PBS
32の出射面に選択的に配置されている。λ/2位相差
板341によって、偏光分離膜323を透過するp偏光
光をs偏光光に変換して出射する。PBS32から出射
する直線偏光光をp偏光光に揃えたい場合には、λ/2
位相差板341は反射系側の透光性部材322の出射面
に配置すればよい。
【0049】偏心系レンズ40は、液晶パネル50の照
明領域51を均一に照明する重疂レンズとしての機能を
有するものである。この偏心系レンズ40は、PBS3
2から出射される直線偏光光の透過系および反射系のそ
れぞれの光路に配置される2枚の凸レンズ(偏心レン
ズ)42,44からなるものである。凸レンズ42,4
4は、光源光軸11に平行なシステム光軸101に対し
て互いに逆方向(図1において上下方向)に偏心してい
る。システム光軸101は、反射系側透光性部材322
の断面中心(図1の場合は、平行四辺形断面の対角線の
交点)と液晶パネル50の照明領域51の中心とを結ぶ
ように設定される軸線である。各凸レンズ42,44
は、システム光軸101に直交する直線上に同一の偏心
量で配置されている。
【0050】このように各凸レンズからなる偏心レンズ
42,44は、液晶パネル50上に焦点を結ぶ(結焦す
る)ように配置されるので、2つの偏心レンズ42,4
4が互いに干渉するような場合には干渉部分(図1等に
おいて点線で示す部分)43,45をカットしてから使
用する(配置する)。あるいは、2つの偏心レンズ4
2,44を干渉部分を除去して一体的に接合した「8の
字」状もしくは繭型状の一体型偏心レンズ46を使用し
てもよい(図4(c)参照)。偏心レンズ42,44の
除去する部分は、一方の偏心レンズ42はシステム光軸
101より下側の部分、他方の偏心レンズ44はシステ
ム光軸101より上側の部分である。
【0051】この実施形態の照明光学系100は、上記
のように構成されているので、次にその光学作用を説明
する。
【0052】光源装置10において、光源ランプ12よ
り放射状に出射された光線束(照明光)は、楕円リフレ
クタ14により反射され、楕円リフレクタ14の第2焦
点に結焦する。楕円リフレクタ14の第2焦点またはそ
の近傍に、ロッド22の入射側端面221が配置されて
いるので、光源装置10から出射された光線束はロッド
22の入射側端面221より入射し、ロッド22の中を
側面で反射を繰り返して導光され、出射側端面222よ
り均一な照度分布をもつ状態となって、すなわち面光源
の状態で出射する。
【0053】ロッド22の出射側端面222より出射し
た光線束は、PBS32において、偏光分離膜323に
よりp偏光光とs偏光光に分離され、p偏光光は偏光分
離膜323を透過する透過系となり、s偏光光は偏光分
離膜323により反射されて透光性部材322の反射膜
324に向かい、この反射膜324で再度反射されて出
射する。ここにs偏光光の反射系が形成される。偏光分
離膜323を透過したp偏光光はλ/2位相差板341
により偏光方向を変換されてs偏光光となって出射され
る。このようにして透過系と反射系とで位相の揃った波
長の直線偏光光が偏光発生光学系30より出射され、偏
心系レンズ40に入射する。
【0054】ここで、偏心系レンズ40の光学作用を図
4を参照して説明する。図4(a)は偏心レンズ42の
光学作用を示し、図4(b)は偏心レンズ44の光学作
用を示す。また、図4(c)は両者を重ね合わせて示し
たものである。図4において、101はシステム光軸、
421は偏心レンズ42の中心、422は偏心レンズ4
2の光軸、441は偏心レンズ44の中心、442は偏
心レンズ44の光軸を示す。また、43,45は偏心レ
ンズ42,44の干渉部分で、除去する部分である。
【0055】図4(a)において、システム光軸101
の上に置いた直立物体P1は、偏心レンズ42により、
システム光軸101および偏心レンズ42の光軸422
と直交する倒立像Q1を形成する。直立物体P1の光軸
422からの線分長さp11,p12は、それぞれ、倒
立像Q1において光軸422からの線分長さq11,q
12に対応する。
【0056】図4(b)においては、システム光軸10
1の下に置いた倒立物体P2は、偏心レンズ44によ
り、システム光軸101および偏心レンズ44の光軸4
42と直交する直立像Q2を形成する。倒立物体P2の
光軸442からの線分長さp21,p22は、それぞ
れ、直立像Q2において光軸442からの線分長さq2
1,q22に対応する。
【0057】偏心レンズ42と偏心レンズ44の焦点距
離は等しいので、図4(c)に示すように、液晶パネル
50上において像Q1と像Q2とが同じ大きさで重ね合
わせられる。したがって、照明領域51の中央部に結像
の筋が生じたり、またPBS32の偏光分離膜323の
反射率が製造上のバラツキにより50%対50%と同じ
でなくても、照明領域51に色ムラや明暗等が生じたり
するようなことは全くない。よって、液晶パネル50の
照明領域全体を均一な照度分布で照明することができ
る。
【0058】図5はロッドにおけるPBSの設置位置を
示すものである。PBS32は、図1の実施形態ではロ
ッド22の出射側端面222またはその近傍に配置した
が、図5に示すようにロッド22の中間部に設置しても
よいものである。PBS32の透過系には、偏光分離膜
323を介して第2ロッド24が配置され、PBS32
の反射系には、透光性部材327および全反射プリズム
328を介して第3ロッド26が配置されている。ま
た、透光性部材327の長さを調節することにより第2
ロッド24と第3ロッド26の間隔を自由に調節(設
定)することができる。なお、この間隔および第2、第
3のロッド24,26の長さをあまり長くすると楕円偏
光になるので好ましくない。選択的位相差板34は、第
2ロッド24または第3ロッド26の出射面側に配置さ
れる。また、全反射プリズム328はロッド22に接触
する状態に配置することもできる。
【0059】図6は本発明の照明光学系の他の実施形態
を示す概略平面図である。この実施形態では、光源装置
10がパラボラリフレクタ16と凸レンズ18とを含む
構成となっている点が図1の実施形態と相違する。パラ
ボラリフレクタ16は、光源光軸11に軸対称な回転放
物面をもつ凹面161を反射面とする反射鏡である。そ
のため、回転放物面の焦点に光源ランプ12の中心を配
置すれば、光源ランプ12から放射状に出射する光線束
は光源光軸11に平行な平行光となって凸レンズ18に
入射するので、この凸レンズ18の焦点またはその近傍
にロッド22の入射側端面221を配置することによ
り、図1の実施形態と同様の作用効果が得られる。
【0060】次に、本発明の照明光学系を適用したプロ
ジェクタの一例を図7に示す。図7は図1の照明光学系
100を利用したもので、この利用形態のプロジェクタ
1000は赤(R)、緑(G)、青(B)の3色の色光
にそれぞれ対応する3つの液晶ライトバルブ300R,
300G,300Bを備えているが、液晶パネルまたは
液晶ライトバルブは単板式、2板式、あるいは4板式の
場合でも同様に本発明の照明光学系を適用することがで
きるものである。
【0061】図7のプロジェクタ1000では、上述し
た照明光学系100と、照明光を3色の色光に分離する
色光分離光学系200と、リレー光学系210と、3つ
の液晶ライトバルブ300R,300G,300Bと、
色光合成光学系であるクロスダイクロイックプリズム4
00と、投写光学系500とを主要な構成要素としてい
る。また、照明光学系100と色光分離光学系200の
間には反射ミラー110を配置してシステム光軸101
を直角に屈折することにより、プロジェクタ1000を
小型、コンパクトに構成している。
【0062】このプロジェクタ1000では、照明光学
系100から出射された光線束(照明光)は、その光線
束の焦点またはその近傍に入射側端面が配置された光伝
送体20によって導光され、出射側端面から出射する光
線束は偏光発生光学系30によってほとんど1種類の直
線偏光光に変換されて出射し、さらに偏心系レンズ40
によって重畳されたのち、反射ミラー110により色光
分離光学系200に導かれる。そして、色光分離光学系
200において赤(R)、緑(G)、青(B)の3色の
色光に分離され、分離された各色光は、液晶ライトバル
ブ300R,300G,300Bにおいて画像情報に対
応して変調される。変調された各色光は、クロスダイク
ロイックプリズム400で合成され、投写光学系500
によってスクリーン(図示せず)上に画像が投写表示さ
れることとなる。
【0063】色光分離光学系200は、2枚のダイクロ
イックミラー202,204と、反射ミラー206を備
えており、照明光学系100から出射される光線束を、
赤(R)、緑(G)、青(B)の3色の色光に分離する
機能を有する。第1ダイクロイックミラー202は、照
明光学系100から出射された光の赤色光成分を透過さ
せるとともに、青色光成分と緑色光成分とを反射する。
第1ダイクロイックミラー202を透過した赤色光R
は、反射ミラー206で反射されて、クロスダイクロイ
ックプリズム400へ向けて出射される。反射ミラー2
06により反射された赤色光Rは、さらにフィールドレ
ンズ201を通って赤色光用の液晶ライトバルブ300
Rに達する。フィールドレンズ201は、照明光学系1
00の偏心系レンズ40から出射される光線束をシステ
ム光軸101に対して平行に変換するものである。な
お、他の液晶ライトバルブ300G,300Bの光入射
面側に設けられたフィールドレンズ203,205につ
いても同様である。
【0064】第1ダイクロイックミラー202で反射さ
れた緑色光Gと青色光Bのうち、緑色光Gは第2ダイク
ロイックミラー204によって反射され、クロスダイク
ロイックプリズム400へ向けて出射される。第2ダイ
クロイックミラー204により反射された緑色光Gは、
さらにフィールドレンズ203を通って緑色光用の液晶
ライトバルブ300Gに達する。一方、第2ダイクロイ
ックミラー204を透過した青色光Bは、色光分離光学
系200から出射されて、リレー光学系210に入射す
る。
【0065】リレー光学系210は、入射側レンズ21
2と、リレーレンズ214と、反射ミラー216,21
8とを備えており、リレー光学系210に入射した青色
光Bは、入射側レンズ212、反射ミラー216、リレ
ーレンズ214、反射ミラー218およびフィールドレ
ンズ205を経由して青色光用の液晶ライトバルブ30
0Bに達する。なお、青色光Bにリレー光学系210を
用いている理由は、青色光Bの光路の長さが他の色光
R,Gの光路の長さよりも長いためであり、光の拡散等
による光の利用効率の低下を防止するためである。すな
わち、入射側レンズ212に入射した照明光の光線束を
そのまま、フィールドレンズ205に伝えるためであ
る。
【0066】3つの液晶ライトバルブ300R,300
G,300Bは、それぞれ、電気光学装置としての液晶
パネル(図示せず)と、その光入射面側および光出射面
側に配置された偏光板(図示せず)とを備え、さらに、
緑色光用の液晶ライトバルブ300G以外の赤および青
色光用の液晶ライトバルブ300R,300Bは、それ
ぞれ、光出射面側にλ/2位相差板(図示せず)を備え
ている。
【0067】上記のように色光分離光学系200により
分離され、3つの液晶ライトバルブ300R,300
G,300Bに入射した各色光は、与えられた画像情報
(画像信号)に従って変調されて各色光の画像を生成す
る。
【0068】クロスダイクロイックプリズム400は、
液晶ライトバルブ300R,300G,300Bを透過
して変調された3色の色光(変調光線束)を合成してカ
ラー画像をあらわす合成光を生成する。クロスダイクロ
イックプリズム400には、赤色反射膜401と青色反
射膜402が、4つの直角プリズムの界面に略X字状に
形成されている。赤色反射膜401は赤色光を選択して
反射する誘電体多層膜によって形成されており、青色反
射膜402は青色光を選択して反射する誘電体多層膜に
よって形成されている。これらの赤色反射膜401と青
色反射膜402によって3色の色光が合成されて、カラ
ー画像をあらわす合成光が生成される。
【0069】なお、クロスダイクロイックプリズム40
0に形成された2つの反射膜401,402の反射特性
は、s偏光光の方がp偏光光よりも優れており、逆に、
透過特性は、p偏光光の方がs偏光光よりも優れている
ため、2つの反射膜401,402で反射すべき光をs
偏光光とし、2つの反射膜401,402を透過すべき
光をp偏光光としている。これは、クロスダイクロイッ
クプリズム400での光の利用効率を高めるためであ
る。
【0070】クロスダイクロイックプリズム400で生
成された合成光は、ズーム機構を有する投写光学系50
0の方向に出射される。投写光学系500を構成する投
写レンズ502は、クロスダイクロイックプリズム40
0から出射された合成光を拡大投写して、スクリーン
(図示せず)上にカラー画像を表示する。
【0071】なお、上記実施形態では、透過型の液晶ラ
イトバルブを用いたプロジェクタに本発明を適用した場
合について説明したが、本発明は、反射型の液晶ライト
バルブを用いたプロジェクタにも適用することができ
る。ここで、「透過型」とは、液晶ライトバルブが光を
透過するタイプであることを意味しており、「反射型」
とは、液晶ライトバルブが光を反射するタイプであるこ
とを意味している。反射型の液晶ライトバルブを採用し
たプロジェクタでは、ダイクロイックプリズムが、光を
赤、緑、青の3色の光に分離する色光分離手段として利
用されるとともに、変調された3色の光を合成して同一
の方向に出射する色光合成手段としても利用されること
がある。
【0072】また、プロジェクタとしては、投写像を観
察する方向から投写を行う前面投写型表示装置と、投写
像を観察する方向とは反対側から投写を行う背面プロジ
ェクタとがあるが、上記実施形態で示した構成は、その
いずれにも適用可能である。
【0073】また、上記実施形態では、カラー画像を表
示するプロジェクタを例に説明したが、モノクロ画像を
表示するプロジェクタに本発明の照明光学系を適用する
ことも可能である。この場合にも、上記プロジェクタと
同様の効果を得ることができる。
【0074】上記実施形態において、プロジェクタは、
電気光学装置として液晶パネルを用いた例を示している
が、これに限られない。電気光学装置としては、一般
に、入射光を画像情報に応じて変調するものであればよ
く、マイクロミラー型光変調装置などを利用してもよ
い。マイクロミラー型光変調装置としては、例えば、D
MD(デジタルマイクロミラーデバイス)(TI社の商
標)を用いることができる。
【0075】
【発明の効果】以上のように本発明の照明光学系は、偏
心系レンズを用い、該偏心系レンズを光伝送体の出射面
側に配置される偏光発生光学系の透過系と反射系の光路
上に配置する構成としたので、照明領域において透過系
と反射系を重ね合わせて照明することになるため、結像
の筋や色ムラ等が生ぜず、照明領域を均一に照明するこ
とができる。しかもコンパクトな照明光学系となってい
る。
【0076】また、本発明の液晶表示装置およびプロジ
ェクタは、上記照明光学系を利用したものであり、光学
構成が簡潔になるため、コンパクトで安価な装置が得ら
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の照明光学系の概略平面図である。
【図2】図1の光伝送体の光学作用を示す図で、(a)
は光伝送体の平面図、(b)は断面図である。
【図3】光伝送体の出射側端面近傍に配置される偏光発
生光学系の光学作用を示す説明図である。
【図4】偏心系レンズの光学作用を示す説明図で、
(a),(b)は各偏心レンズの幾何光学図、(c)は
合成図である。
【図5】光伝送体の中間部に偏光発生光学系を配置する
例を示す図である。
【図6】本発明の他の実施形態による照明光学系を示す
概略平面図である。
【図7】本発明の照明光学系の一利用形態であるプロジ
ェクタの概略平面図である。
【図8】従来の照明光学系の概略平面図である。
【図9】従来の他の照明光学系の概略平面図である。
【図10】従来のさらに他の照明光学系の概略平面図で
ある。
【符号の説明】
10 光源装置 11 光源光軸 12 光源ランプ 14 楕円リフレクタ 16 パラボラリフレクタ 18 凸レンズ 20 光伝送体 22 ロッド 30 偏光発生光学系 32 偏光ビームスプリッタ(PBS) 34 選択的位相差板 40 偏心系レンズ 42,44 凸レンズ(偏心レンズ) 46 一体型偏心レンズ 50 液晶パネル 51 照明領域 100 照明光学系 101 システム光軸 110 反射ミラー 200 色光分離光学系 210 リレー光学系 221 ロッドの入射側端面 222 ロッドの出射側端面 300R,300G,300B 液晶ライトバルブ 400 クロスダイクロイックプリズム 500 投写光学系 1000 プロジェクタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03B 21/00 G02B 27/00 V Fターム(参考) 2H052 BA01 BA02 BA03 BA09 BA14 2H088 EA13 HA08 HA13 HA20 HA24 HA25 HA28 MA06 MA20 2H091 FA05Z FA07Z FA10Z FA26X FA26Z FA29Z FA41Z LA11 LA12 LA18 MA07 2H099 AA12 BA09 CA02

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源装置と、 前記光源装置から出射される光線束の焦点またはその近
    傍に入射側端面が配置された棒状の光伝送体と、 前記光伝送体の出射側端面もしくはその近傍または中間
    部に配置された偏光発生光学系と、 前記偏光発生光学系の透過系および反射系の光路上に配
    置された偏心系レンズと、を備えたことを特徴とする照
    明光学系。
  2. 【請求項2】 前記光源装置は、楕円リフレクタを含
    み、該楕円リフレクタの第2焦点またはその近傍に前記
    光伝送体の入射側端面を配置することを特徴とする請求
    項1記載の照明光学系。
  3. 【請求項3】 前記光源装置は、パラボラリフレクタと
    凸レンズを含み、該凸レンズの焦点またはその近傍に前
    記光伝送体の入射側端面を配置することを特徴とする請
    求項1記載の照明光学系。
  4. 【請求項4】 前記光伝送体は、ロッドからなることを
    特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の照明光学
    系。
  5. 【請求項5】 前記偏光発生光学系は、偏光分離膜と反
    射膜とを含む偏光ビームスプリッタからなることを特徴
    とする請求項1〜4のいずれかに記載の照明光学系。
  6. 【請求項6】 前記偏光発生光学系の反射系を構成する
    透光性部材の長さを調節することにより、透過系と反射
    系の間隔を調節してなることを特徴とする請求項1〜5
    のいずれかに記載の照明光学系。
  7. 【請求項7】 前記偏光発生光学系は、前記透過系に配
    置された偏光ビームスプリッタと、前記反射系に配置さ
    れた全反射プリズムとを含むことを特徴とする請求項1
    〜6のいずれかに記載の照明光学系。
  8. 【請求項8】 前記偏光ビームスプリッタと前記全反射
    プリズムとの間に透光性部材を介在させたことを特徴と
    する請求項7記載の照明光学系。
  9. 【請求項9】 前記偏光発生光学系の透過系または反射
    系のいずれか一方に位相差板を配置したことを特徴とす
    る請求項1〜8のいずれかに記載の照明光学系。
  10. 【請求項10】 前記偏光発生光学系の出射面は、照明
    領域と相似形となっていることを特徴とする請求項1〜
    9のいずれかに記載の照明光学系。
  11. 【請求項11】 前記偏心系レンズは、前記偏光発生光
    学系の透過系および反射系にそれぞれ配置された2枚の
    凸レンズからなることを特徴とする請求項1〜10のい
    ずれかに記載の照明光学系。
  12. 【請求項12】 前記2枚の凸レンズは、前記光源装置
    の光源光軸に平行なシステム光軸に対して互いに逆方向
    に偏心して配置されていることを特徴とする請求項11
    記載の照明光学系。
  13. 【請求項13】 前記2枚の凸レンズは、ほぼ同一の焦
    点距離を有することを特徴とする請求項11または12
    記載の照明光学系。
  14. 【請求項14】 前記2枚の凸レンズは、干渉部分を除
    去してなることを特徴とする請求項11〜13のいずれ
    かに記載の照明光学系。
  15. 【請求項15】 前記2枚の凸レンズは、干渉部分を除
    去し、一体に接合した一体型偏心レンズからなることを
    特徴とする請求項11〜14のいずれかに記載の照明光
    学系。
  16. 【請求項16】 請求項1〜15のいずれかに記載の照
    明光学系と、該照明光学系の偏心系レンズの焦点または
    その近傍に配置された液晶パネルとを備えたことを特徴
    とする液晶表示装置。
  17. 【請求項17】 前記照明光学系は、光源光軸に平行な
    システム光軸を有し、前記液晶パネルは前記システム光
    軸を中心とするように配置されていることを特徴とする
    請求項16記載の液晶表示装置。
  18. 【請求項18】 請求項1〜15のいずれかに記載の照
    明光学系と、該照明光学系からの入射光を画像情報に応
    じて変調する一または複数の電気光学装置と、該電気光
    学装置で得られる変調光線束を投写する投写光学系とを
    備えたことを特徴とするプロジェクタ。
  19. 【請求項19】 前記照明光学系と色光分離光学系との
    間に反射ミラーを配置したことを特徴とする請求項18
    記載のプロジェクタ。
  20. 【請求項20】 前記電気光学装置は、前記色光分離光
    学系により分離される3色の色光のそれぞれに対応して
    配置してなることを特徴とする請求項18または19記
    載のプロジェクタ。
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