JP2001074862A - 電子時計 - Google Patents

電子時計

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JP2001074862A
JP2001074862A JP25160699A JP25160699A JP2001074862A JP 2001074862 A JP2001074862 A JP 2001074862A JP 25160699 A JP25160699 A JP 25160699A JP 25160699 A JP25160699 A JP 25160699A JP 2001074862 A JP2001074862 A JP 2001074862A
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重男 鈴木
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守 渡辺
Kenichi Nakajima
健一 中島
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 (1)転換機20を地板30に保持する際
に、磁心22とステータ23の十分な接触を確保しつつ
低コストで固定でき、しかもその後に容易に分解でき、
(2)回路押さえ板40を地板30に装着する際に、容
易に位置決め及び組立を行うことができ、(3)回路押
さえ板40を地板30に保持する際に、両者の安定した
固定を確保しつつ低コストで固定でき、しかもその後に
容易に分解できるような、電子時計1を提供する。 【解決手段】 (1)転換機20の一方側をネジ50の
締付力により,他方側を押圧ばね41の弾性力により、
地板30に保持する。(2)回路押さえ板40の仮案内
部43を案内穴33に嵌合することにより、地板30に
位置決めする。(3)回路押さえ板40の1箇所をネジ
50の締付力により,3箇所をフック部44と係合部3
4の係合により、地板30に保持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回路ブロックと転
換機とが地板と回路押さえ板との間で保持されてなるア
ナログクオーツ式の電子時計に関し、特にその電子時計
を構成する各部品の保持構造に関する。
【0002】
【従来の技術】前記の電子時計は、ベースとなる地板
に、振動を発する水晶振動子,その振動を受けてパル
ス信号を発する集積回路(IC)を備える回路ブロッ
ク,そのパルス信号を受けて回転力を発する転換機,そ
の回転力を受けて時計の針を回転させる輪列などの各部
品を組み付けて固定し、それらの各部品に覆い被さる
ように、回路押さえ板を位置決めして装着・固定し、
電池を装着する、という手順を経て組み立てられるのが
一般的である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ここで、前記の電子時
計を組み立てる際には、以下のような不都合があった。
【0004】(1)転換機を地板に保持する際には、転
換機を構成する磁心とステータの十分な接触を確保する
必要から、ネジにより転換機の両端を固定、熱カシ
メにより転換機の両端を固定、回路押さえ板に形成し
たばねにより転換機の両端を押圧、などの方法で保持す
る構造が採られていた。しかし、の構造には、固定力
が安定している反面、部品点数が増加し工程数も増加す
るために高コストになるという不都合があった。また、
の構造には、カシメ力が安定せず、また磁心やステー
タの反りを吸収できないためにカシメ部に隙間があきや
すく、さらに分解できないためにアフターサービスが困
難であるという不都合があった。さらに、の構造に
は、部品点数は少ない反面、左右のばねのバランスが取
りにくいために押圧力が安定しないという不都合があっ
た。
【0005】(2)回路押さえ板を地板に装着する際に
は、回路押さえ板が各部品に覆い被さるように位置決め
する必要がある。しかし、回路押さえ板には導通用のば
ねや各部品の浮きを防止するばねが形成されているの
で、回路押さえ板を各部品に覆い被せた状態では、回路
押さえ板がばねのたわみ分だけ各部品から浮いてしまう
ために、容易に位置決めを行うことができず組立が困難
であるという不都合があった。
【0006】(3)回路押さえ板を地板に保持する際に
は、両者の安定した固定を確保する必要から、ネジに
より固定、カシメにより固定、回路押さえ板に形成
したフックにより固定、などの方法で保持する構造が採
られていた。しかし、の構造には、部品点数が増加し
工程数も増加するために高コストになるという不都合が
あった。また、の構造には、分解できないためにアフ
ターサービスが困難であるという不都合があった。さら
に、の構造には、特に転換機まわりにおいて、安定し
た固定を確保するのが困難であるという不都合があっ
た。
【0007】そこで、本発明は、(1)転換機を地板に
保持する際に、磁心とステータの十分な接触を確保しつ
つ低コストで固定でき、しかもその後に容易に分解で
き、(2)回路押さえ板を地板に装着する際に、容易に
位置決め及び組立を行うことができ、(3)回路押さえ
板を地板に保持する際に、両者の安定した固定を確保し
つつ低コストで固定でき、しかもその後に容易に分解で
きるような、電子時計を提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記の課題を
達成すべく提供されるものであり、第1実施形態に関す
る請求項1乃至請求項3に係る発明と、第2実施形態に
関する請求項4及び請求項5に係る発明と、第3実施形
態に関する請求項6及び請求項7に係る発明とを含むも
のである。これらの発明(例えば図1参照)は、共通構
成である『集積回路11を含む回路ブロック10と、コ
イルブロック21,磁心22,ステータ23,ロータ2
4を含む転換機20とが、地板30と回路押さえ板40
との間で保持される電子時計1』に加えて、それぞれ以
下の特徴構成を有するものである。
【0009】まず、請求項1に係る発明(例えば図1及
び図2(a)(a′)(b)参照)は、前記の共通構成
に加えて、『転換機20は、磁心22とステータ23の
接触が確保されるように、その一方側において、螺合さ
れるネジ50の締付力により、地板30に固定保持され
ると共に、その他方側において、回路押さえ板40に形
成される押圧ばね41の弾性力により、地板30に押圧
保持される』という特徴構成を有するものである。即
ち、転換機を地板に保持する際に、一方側がネジの締付
力により固定保持され、他方側が押圧ばねの弾性力によ
り押圧保持されるので、磁心とステータの十分な接触が
確保され、かつ部品点数や工程数の増加を最小限に抑え
て低コストで固定でき、しかもその後に、ネジを外すこ
とにより容易に分解できる。
【0010】ここで、請求項2に係る発明(例えば図2
(a)及び図1参照)のように、『ネジ50は、磁心2
2及びステータ23と回路ブロック10の接触が確保さ
れるように螺合され、/押圧ばね41は、地板30と回
路押さえ板40とを係合するフック部44の近傍におい
て形成される』としたり、請求項3に係る発明(例えば
図2(a′)及び図1参照)のように、『前記ネジは、
前記回路ブロックと前記コイルブロックの導通が確保さ
れるように螺合され、/前記押圧ばねは、前記地板と前
記回路押さえ板とを係合するフック部の近傍において形
成される』とすれば、回路ブロック側においては、ネジ
の締付力により、十分な接触・導通を確保することがで
き、かつその反対側においても、押圧ばねの弾性力に加
えてフック部の係合により、さらに安定した固定力を得
ることができる。
【0011】また、請求項4に係る発明(例えば図1及
び図3(c)参照)は、前記の共通構成に加えて、『回
路ブロック10や転換機20が、回路押さえ板40に形
成される保持ばね42の弾性力により、地板30に押圧
保持される場合に、/回路押さえ板40は、保持ばね4
2(高さL2)よりも下方に突出するように回路押さえ
板40に形成される仮案内部43(長さL1)が、地板
30に形成される案内穴33に嵌合することにより、地
板30に位置決めされる』という特徴構成を有するもの
である。即ち、回路押さえ板を地板に装着する際に、仮
案内部が案内穴に嵌合するので、容易に位置決め及び組
立を行うことができる。
【0012】ここで、請求項5に係る発明(例えば図1
参照)のように、『仮案内部43は、地板30と回路押
さえ板40とを係合するフック部44の近傍において形
成される』とすれば、仮案内部とフック部とが接近して
いることにより、さらに容易に組立を行うことができ
る。
【0013】さらに、請求項6に係る発明(例えば図
1,図2(a)(a′)及び図3(d)(e)参照)
は、前記の共通構成に加えて、『回路押さえ板40は、
1箇所において、螺合されるネジ50の締付力により、
地板30に固定保持されると共に、3箇所において、回
路押さえ板40に形成されるフック部44が、地板30
に形成される係合部34に係合することにより、地板3
0に係合保持される』という特徴構成を有するものであ
る。即ち、回路押さえ板を地板に保持する際に、1箇所
がネジの締付力により固定保持され、3箇所がフック部
と係合部との係合により係合保持されるので、両者の安
定した固定が確保され、かつ部品点数や工程数の増加を
最小限に抑えて低コストで固定でき、しかもその後に、
ネジを外すことにより容易に分解できる。
【0014】ここで、請求項7に係る発明(例えば図1
参照)のように、『地板30及び回路押さえ板40が、
一組の直交する座標軸X,Yにより、四つの領域I,I
I,III,IVに分割されると仮定した場合に、/ネジ50
は、ある一つの領域III内において螺合され、/フック
部44−1,44−2,44−4は、他の三つの領域
I,II,IV内のそれぞれにおいて形成される』とすれ
ば、ネジとフック部とが四つの領域にバランス良く配置
されることにより、さらに安定した固定力を得ることが
できる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る電子時計にお
ける好適な実施の形態に関し、図面を参照しつつ詳細に
説明する。
【0016】1.共通構成(図1参照) 本発明に係る電子時計1は、全体的な構造を表す平面図
である図1に示すように、回路ブロック10と転換機2
0とが地板30と回路押さえ板40との間で保持され
る、という共通構成を有する。
【0017】ここで、回路ブロック10は、水晶振動子
が発する振動を受けてパルス信号を発する集積回路(I
C)11を含むものである。また、転換機20は、その
パルス信号を受けて回転力を発するものであり、磁力を
発するコイルブロック21と、コイルブロック21の内
部に挿通される磁心22と、磁心22の両端に当接され
るステータ23と、ステータ23の略中央部に回転自在
に保持され、磁力を受けて回転するロータ24とを含
む。また、地板30は、各部品が組み付けられるベース
となる薄板である。さらに、図1において太線で示す回
路押さえ板40は、各部品に覆い被さって各部品を押さ
えつけると共に、電池のプラス極に接するものである。
【0018】その他、電子時計1は、一般の電子時計と
同様に、振動を発する水晶振動子を部位1aに、転換機
20の発する回転力を受けて時計の針を回転させる輪列
(図示外)を部位1bに、集積回路11に電力を供給す
る電池(図示外)を部位1cに、時計の針を合わせると
きに用いる巻真(図示外)を部位1dに、それぞれ備え
る。
【0019】2.第1実施形態(図1及び図2(a)
(a′)(b)参照) 本発明の第1実施形態に係る電子時計1は、図1に示す
ように、転換機20を地板30に保持する際の構造が、
特徴構成となっている。
【0020】即ち、転換機20は、その一方側(図1で
は左側)において、螺合されるネジ50の締付力によ
り、地板30に固定保持される構成となっている。具体
的には、図1のA−A線断面図である図2(a)に示す
ように、磁心22に形成される孔22aと、ステータ2
3に形成される孔23aと、地板30に形成される孔3
0aとが、上側から順に一致された状態で、それらの孔
の下側から受けナット51が,上側からネジ50がそれ
ぞれ挿通され、受けナット51にネジ50が螺合され
て、転換機20の一方側が地板30に固定保持される。
なお、孔30aにネジが切られ、孔30aにネジ50が
螺合しうる場合には、受けナット51は不要である。
【0021】また、転換機20は、その他方側(図1で
は右側)において、回路押さえ板40に形成される押圧
ばね41の弾性力により、地板30に押圧保持される構
成となっている。具体的には、図1のB−B線断面図で
ある図2(b)に示すように、磁心22に形成される孔
22bと、ステータ23に形成される孔23bとが、上
側から順に一致された状態で、それらの孔の下側から地
板30に形成される突起30bが挿通され、磁心22の
上側に押圧ばね41が当接されて、転換機20の他方側
が地板30に押圧保持される。ここで、押圧ばね41
は、回路押さえ板40を凹字状に打ち抜いて形成される
突片が斜め下向きに折り曲げられてなり、下向きの付勢
力を有するものである。
【0022】従って、第1実施形態によれば、転換機2
0を地板30に保持する際に、一方側がネジ50の締付
力により固定保持され、他方側が押圧ばね41の弾性力
により押圧保持されるので、磁心22とステータ23の
十分な接触が確保され、かつ部品点数や工程数の増加を
最小限に抑えて低コストで固定でき、しかもその後に、
ネジ50を外すことにより容易に分解できる。
【0023】ここで、回路ブロック10とコイルブロッ
ク21とが一体に形成される場合には、図2(a)に示
すように、ネジ50は、回路ブロック10に形成される
孔10aにも挿通され、回路ブロック10が磁心22の
上側に当接された状態で螺合されているので、ネジ50
の締付力により、磁心22及びステータ23と回路ブロ
ック10の十分な接触も確保されている。一方、回路ブ
ロック10とコイルブロック21とが別体に形成される
場合には、図2(a)の変形例を表す断面図である図2
(a′)に示すように、ネジ50は、回路ブロック10
と磁心22との間に介在し、コイルブロック21と導通
しているコイルリードブロック21aにも挿通され、螺
合されているので、ネジ50の締付力により、回路ブロ
ック10とコイルブロック21の電気的な導通も確実に
確保されている。また、図1に示すように、押圧ばね4
1は、地板30と回路押さえ板40とを係合するフック
部44の近傍において形成されているので、押圧ばね4
1の弾性力に加えてフック部44の係合により、さらに
安定した固定力が得られている。なお、フック部44の
詳細については、後述する第3実施形態で説明する。ま
た、ここでの「近傍」とは、押圧ばね41とフック部4
4の作用が相俟って安定した固定力が得られるような平
面的な距離、を意味する。
【0024】3.第2実施形態(図1及び図3(c)参
照) 本発明の第2実施形態に係る電子時計1は、図1に示す
ように、回路押さえ板40を地板30に装着する際の構
造が、特徴構成となっている。
【0025】まず前提として、回路ブロック10や転換
機20が、回路押さえ板40に形成される保持ばね42
の弾性力により、地板30に押圧保持されている。ここ
で、保持ばね42は、前記の押圧ばね41と同様に、回
路押さえ板40を凹字状に打ち抜いて形成される突片が
斜め下向きに折り曲げられてなり、下向きの付勢力を有
するものであり、図1では4箇所に形成されて、回路ブ
ロック10や転換機20や輪列(図示外)を押圧保持す
るようになっている。回路押さえ板40には、この保持
ばね42や前記の押圧ばね41が形成されているので、
回路押さえ板40を各部品に覆い被せた状態では、回路
押さえ板40がばねのたわみ分だけ浮いてしまうため
に、容易に位置決めを行うことができない。
【0026】そこで、図1のC−C線断面図である図3
(c)に示すように、回路押さえ板40は、回路押さえ
板40に形成される仮案内部43が、地板30に形成さ
れる案内穴33に嵌合することにより、地板30に位置
決めされる構成となっている。ここで、仮案内部43
は、回路押さえ板40の周縁部に形成される突片が鉛直
下向きに折り曲げられてなり、非装着時の保持ばね42
の高さL2よりも長く、かつ案内穴33の高さL3より
も短い、長さL1を有するものであり、図1では2箇所
に形成されて、保持ばね42よりも下方に突出し、袋穴
である案内穴33に嵌合するようになっている。
【0027】従って、第2実施形態によれば、回路押さ
え板40を地板30に装着する際に、仮案内部43が案
内孔33に嵌合するので、容易に位置決め及び組立を行
うことができる。
【0028】ここで、図1に示すように、仮案内部43
は、地板30と回路押さえ板40とを係合するフック部
44の近傍において形成されているので、さらに容易に
組立を行うことができる。なお、フック部44の詳細に
ついては、後述する第3実施形態で説明する。また、こ
こでの「近傍」とは、仮案内部43とフック部44とが
接近していることにより容易に組み立てを行うことがで
きるような平面的な距離、を意味する。
【0029】4.第3実施形態(図1,図2(a)
(a′)及び図3(d)(e)参照) 本発明の第3実施形態に係る電子時計1は、図1に示す
ように、回路押さえ板40を地板30に保持する際の構
造が、特徴構成となっている。
【0030】即ち、回路押さえ板40は、1箇所(図1
では左下側)において、螺合されるネジ50の締付力に
より、地板30に固定保持される構成となっている。具
体的には、図2(a)(a′)に示すように、回路押さ
え板40に形成される孔40aと、第1実施形態の説明
で既述した孔10a,22a,23a,30aとが、上
側から順に一致された状態で、それらの孔の下側から受
けナット51が,上側からネジ50がそれぞれ挿通さ
れ、受けナット51にネジ50が螺合されて、回路押さ
え板40の1箇所が地板30に固定保持される。即ち、
第3実施形態のネジ50と、第1実施形態のネジ50と
は、共通になっている。なお、回路押さえ板40と回路
ブロック10との間には、上側から順に絶縁板52と輪
列受53が介挿されている。
【0031】また、回路押さえ板40は、3箇所(図1
では右上側,左上側,右下側)において、回路押さえ板
40に形成されるフック部44が、地板30に形成され
る係合部34に係合することにより、地板30に係合保
持される構成となっている。具体的には、図1のD方向
矢視図である図3(d)及び図1のE−E線断面図であ
る図3(e)に示すように、錨(いかり)型のフック部
44が上側から下側に向けて移動され、突起状の係合部
34に引っかけられて、回路押さえ板40が地板30に
係合保持される。ここで、フック部44は、回路押さえ
板40の周縁部に形成される錨型の突片が鉛直下向きに
折り曲げられてなるものであり、係合部34は、地板3
0の周縁部に形成される断面視で略三角形状の一組の突
起であり、図1ではそれぞれ3箇所に形成されて、互い
に係合するようになっている。
【0032】従って、第3実施形態によれば、回路押さ
え板40を地板30に保持する際に、1箇所がネジ50
の締付力により固定保持され、3箇所がフック部44と
係合部34との係合により係合保持されるので、両者の
安定した固定が確保され、かつ部品点数や工程数の増加
を最小限に抑えて低コストで固定でき、しかもその後
に、ネジ50を外すことにより容易に分解できる。
【0033】ここで、図1に示すように、地板30及び
回路押さえ板40が、一組の直交する座標軸X,Yによ
り、四つの領域I,II,III,IVに分割されると仮定した
場合に、一つのネジ50は、左下側の領域III内におい
て螺合され、三つのフック部44−1,44−2,44
−4は、右上側の領域I内,左上側の領域II内,右下側
の領域IV内のそれぞれにおいて形成されるので、ネジ5
0とフック部44とが四つの領域にバランス良く配置さ
れることにより、さらに安定した固定力を得ることがで
きる。
【0034】5.その他 以上に説明した各実施形態は、相互に組み合わせること
が可能である。即ち、第1実施形態と第2実施形態を組
み合わせること、第1実施形態と第3実施形態を組み合
わせること、第2実施形態と第3実施形態を組み合わせ
ること、第1実施形態乃至第3実施形態を組み合わせる
こと、のいずれもが可能である。
【0035】
【発明の効果】以上のように構成される本発明に係る電
子時計によれば、(1)転換機を地板に保持する際に、
磁心とステータの十分な接触を確保しつつ低コストで固
定でき、しかもその後に容易に分解でき、(2)回路押
さえ板を地板に装着する際に、容易に位置決め及び組立
を行うことができ、(3)回路押さえ板を地板に保持す
る際に、両者の安定した固定を確保しつつ低コストで固
定でき、しかもその後に容易に分解できる、という顕著
な効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電子時計の全体的な構造を表す平
面図である。
【図2】本発明に係る電子時計の実施形態を表す図であ
り、(a)は第1実施形態(第3実施形態)を表す図1
のA−A線断面図、(a′)はその変形例を表す断面
図、(b)は第1実施形態を表す図1のB−B線断面図
である。
【図3】本発明に係る電子時計の実施形態を表す図であ
り、(c)は第2実施形態を表す図1のC−C線断面
図、(d)は第3実施形態を表す図1のD方向矢視図、
(e)は第3実施形態を表す図1のE−E線断面図であ
る。
【符号の説明】
1 電子時計 10 回路ブロック 11 集積回路(IC) 20 転換機 21 コイルブロック 22 磁心 23 ステータ 24 ロータ 30 地板 33 案内穴 34 係合部 40 回路押さえ板 41 押圧ばね 42 保持ばね 43 仮案内部 44 フック部 50 ネジ X 座標軸 Y 座標軸 I 領域 II 領域 III 領域 IV 領域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中島 健一 千葉県千葉市美浜区中瀬1丁目8番地 セ イコーインスツルメンツ株式会社内 Fターム(参考) 2F001 AA03 AB01 AG02 AG07 AG08 AG12 AG13 AG14 2F082 CC01 DD02 EE05 EE06

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 集積回路を含む回路ブロックと、コイル
    ブロック,磁心,ステータ,ロータを含む転換機とが、
    地板と回路押さえ板との間で保持される電子時計であっ
    て、 前記転換機は、前記磁心と前記ステータの接触が確保さ
    れるように、その一方側において、螺合されるネジの締
    付力により、前記地板に固定保持されると共に、その他
    方側において、前記回路押さえ板に形成される押圧ばね
    の弾性力により、前記地板に押圧保持されることを特徴
    とする、電子時計。
  2. 【請求項2】 前記ネジは、前記磁心及び前記ステータ
    と前記回路ブロックの接触が確保されるように螺合さ
    れ、 前記押圧ばねは、前記地板と前記回路押さえ板とを係合
    するフック部の近傍において形成されることを特徴とす
    る、請求項1に記載の電子時計。
  3. 【請求項3】 前記ネジは、前記回路ブロックと前記コ
    イルブロックの導通が確保されるように螺合され、 前記押圧ばねは、前記地板と前記回路押さえ板とを係合
    するフック部の近傍において形成されることを特徴とす
    る、請求項1に記載の電子時計。
  4. 【請求項4】 集積回路を含む回路ブロックと、コイル
    ブロック,磁心,ステータ,ロータを含む転換機とが、
    地板と回路押さえ板との間で保持される電子時計であっ
    て、 前記回路ブロックや前記転換機が、前記回路押さえ板に
    形成される保持ばねの弾性力により、前記地板に押圧保
    持される場合に、 前記回路押さえ板は、前記保持ばねよりも下方に突出す
    るように該回路押さえ板に形成される仮案内部が、前記
    地板に形成される案内穴に嵌合することにより、該地板
    に位置決めされることを特徴とする、電子時計。
  5. 【請求項5】 前記仮案内部は、前記地板と前記回路押
    さえ板とを係合するフック部の近傍において形成される
    ことを特徴とする、請求項4に記載の電子時計。
  6. 【請求項6】 集積回路を含む回路ブロックと、コイル
    ブロック,磁心,ステータ,ロータを含む転換機とが、
    地板と回路押さえ板との間で保持される電子時計であっ
    て、 前記回路押さえ板は、1箇所において、螺合されるネジ
    の締付力により、前記地板に固定保持されると共に、3
    箇所において、該回路押さえ板に形成されるフック部
    が、前記地板に形成される係合部に係合することによ
    り、該地板に係合保持されることを特徴とする、電子時
    計。
  7. 【請求項7】 前記地板及び前記回路押さえ板が、一組
    の直交する座標軸により、四つの領域に分割されると仮
    定した場合に、 前記ネジは、ある一つの領域内において螺合され、 前記フック部は、他の三つの領域内のそれぞれにおいて
    形成されることを特徴とする、請求項6に記載の電子時
    計。
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