JP2001074695A - 質量分析装置 - Google Patents

質量分析装置

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Katsuhiro Nakagawa
勝博 中川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 イオン源の清掃、部材の交換が容易で、他の
メーカ等のガスクロマトグラフをも使用可能に組み合わ
せることができる質量分析装置。 【解決手段】 質量分析装置は、本体ケース31、底面
板37、裏面板38と、ユーザが開くことが可能なユー
ザメンテナンスカバー35と、メーカ等の保守者が取り
外し可能なフロントメンテナンスカバー36と、ガスク
ロマトグラフのカラムに連結されるトランスファーライ
ン導入口34を有する装置の両側に設けられるラインカ
バー33、33’とを有する。質量分析装置の内部に
は、イオン源と質量分析部とを有するイオン源ボックス
45と、イオン源ボックス45内を真空状態とするター
ボチャンバ43と、前述の真空状態を解除するためのト
ランスファーライン47に係合するアーム44’に取り
付けられているグリップ44とが設けられている。質量
分析装置は、装置の左右両側に、トランスファーライン
用穴47’とラインカバーが設けられることにより、装
置のどちら側にもガスクロマトグラフを配置することが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガスクロマトグラ
フ用質量分析装置に係り、特に、ガスクロマトグラフか
らの試料をイオン化するイオン化部、質量分析を行う分
析部の分解、清掃、部品交換等を容易に行うことを可能
にし、かつ、ガスクロマトグラフとの組み合わせ配置を
任意に行うことができる使い勝手のよいガスクロマトグ
ラフ用質量分析装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、従来技術によるガスクロマトグ
ラフ用質量分析装置は、ガスクロマトグラフと組み合わ
せて使用され、ガスクロマトグラフからトランスファー
ラインを介して送られてくる分析すべき試料をイオン化
し、分析部に導いてイオン化されている試料粒子の質量
の分析を行うものである。
【0003】前述したように、ガスクロマトグラフ用質
量分析装置は、ガスクロマトグラフと組み合わせて使用
されるが、一般に、組み合わされるガスクロマトグラフ
は、質量分析装置の試料の受入れ部としてのトランスフ
ァーラインが接続可能な左右いずれか一方の側に配置さ
れる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述した従来技術によ
るガスクロマトグラウ用質量分析装置は、試料をイオン
化するイオン源と分析部とが1つの筐体に格納され、本
体の内部に設置されている。そして、これらのは、一定
時間使用した後には清掃等のために取り外す必要があ
り、また、分析すべき試料によっては部材を交換する必
要がある。また、使用直後にはかなりの熱を持ってい
る。
【0005】このため、前述した従来技術による質量分
析装置のイオン源は、清掃等のため本体部から取り出さ
なければならない。従来技術によるガスクロマトグラフ
用質量分析装置は、このようなイオン源の清掃、部材の
交換についての配慮がなされていないため、その作業が
困難であり、使用中に加熱されている場合、使用直後に
作業を行うことができないという問題点を有している。
【0006】また、前述した従来技術による質量分析装
置は、他のメーカ等のガスクロマトグラフを使用したい
場合に、自装置の試料の受入れ部としてのトランスファ
ーラインが接続可能な側と、使用したいガスクロマトグ
ラフのカラムが出力される側とが対向する側面にならな
い場合、その組み合わせが不可能になるという問題点を
有している。
【0007】本発明の目的は、前記従来技術の問題点を
解決し、イオン源の清掃、部材の交換が容易で、他のメ
ーカ等のガスクロマトグラフをも使用可能に組み合わせ
ることができるガスクロマトグラフ用質量分析装置を提
供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明によれば前記目的
は、ガスクロマトグラフと組み合わせて使用され、ガス
クロマトグラフからの試料の質量分析を行う質量分析装
置において、前記試料をイオン化するイオン源を格納し
たイオン源ボックスが筐体の内部に配置され、ガスクロ
マトグラフからの試料を前記イオン源に導入するトラン
スファーラインを前記イオン源から前記筐体の左右側の
いずれの側にも配置できるようにしたことにより達成さ
れる。
【0009】また、前記目的は、前記筐体の左右側の側
面にガスクロマトグラフからの試料を導入する導入口が
備えられることにより、また、この導入口を、筐体表面
から突出して、または、筐体の色、材質とは異る色、材
質により形成することにより達成される。
【0010】また、前記目的は、前記イオン源ボックス
が筐体中央部に配置され、前記イオン源ボックス内の真
空状態を解除するグリップが、前記イオン源に接続され
るトランスファーラインに係合して回動可能に配置され
ていることにより達成される。
【0011】また、前記目的は、前記筐体の正面から上
面に掛けて、前記イオン源ボックスを取り出し可能に、
く字状に形成された開閉カバーが設けられることによ
り、また、この開閉カバーが、正面視において前記イオ
ン源ボックスの高さ方向の全てを露出し、上面視におい
て前記イオン源ボックスの奥行き方向の全てを露出する
ことにより、また、この開閉カバーが、筐体表面から突
出して、または、筐体の色、材質と異なる色、材質によ
り形成されていることにより達成される。
【0012】さらに、前記グリップが、前記イオン源ボ
ックス内の真空状態を解除する回動位置にあるとき、前
記イオン源ボックスが取り出し可能であることにより達
成される。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明によるガスクロマト
グラフ用質量分析装置の実施形態を図面により詳細に説
明する。
【0014】図1は本発明の一実施形態による質量分析
装置を使用するシステムの全体の構成を示す斜視図、図
2は本発明の一実施形態による質量分析装置を使用する
他のシステム機構を説明する図である。図1、図2にお
いて、1はガスクロマトグラフ、2は質量分析装置、3
はモニタ、4はコンピュータ本体、5はプリンタ、6は
入力装置、7はマウス、8は机である。
【0015】本発明の一実施形態による質量分析装置を
使用するシステムは、その全体の構成を図1に示すよう
に、本発明の一実施形態による質量分析装置2と、この
質量分析装置2に試料を送りこむガスクロマトグラフ1
と、分析結果を処理してその処理結果を表示すると共
に、システム全体の制御をも行うモニタ3、コンピュー
タ本体4、キーボード6、マウス7を有するPC等の処
理装置と、処理結果をプリントアウトするプリンタ5と
を備えて構成される。そして、これらの構成機器は、机
8上に載置されて配置される。
【0016】前述において、ガスクロマトグラフ1は、
その温度を室温〜450度程度にまでに設定することが
でき、ポリイミド製の内径0.25mm程度のチューブ
の内面に液層(吸着材)をコーティングしたカラムを有
して構成される。そして、試料は、このカラムに、アセ
トン、ヘキサン等により希釈して注入口側から注入され
て、カラムの温度により気化され、ヘリウム等によるキ
ャリアガスにより、カラムからトランスファーラインを
介して質量分析装置2に送り込まれる。このとき、試料
は、カラムの昇温に従って、沸点の低い順、吸着材への
吸着力の弱い順にカラムから流出する。
【0017】トランスファーラインを介して質量分析装
置2に送り込まれたガス化されている試料は、質量分析
装置2のイオン源においてイオン化された後、三次元四
重極構造等を持つ質量分析部でその質量が分析される。
分析結果は、処理装置に出力され、所定の処理が行われ
た後モニタ3に表示され、必要によりプリンタ5からプ
リントアウトされる。
【0018】図1に示す例は、ガスクロマトグラフ1を
左側に配置し、これに隣接させて質量分析装置2、処理
装置、プリンタ5が順次配置されている。一般に、ガス
クロマトグラフ1と質量分析装置2とは、前述したガス
クロマトグラフ1側のカラムの導出面と、質量分析装置
2のトランスファーラインの導入側の面とが対向するよ
うに設置されていなければならず、これらを相互にどち
らの側に設置するかは、設計段階で予め決められてしま
うものである。
【0019】本発明の一実施形態による質量分析装置2
は、後述するように、トランスファーラインの導入面を
左右どちら側の側面でも可能に構成し、ガスクロマトグ
ラフ1のカラム導出面がどちらの側面に備えられていて
も対応可能としている。この結果、本発明の一実施形態
による質量分析装置2は、ガスクロマトグラフ1とし
て、質量分析装置2のメーカと異なるメーカのものが用
意された場合にも対応可能である。図2に示す例は、こ
のような場合のガスクロマトグラフ1と質量分析装置2
との配置例を示すもので、ガスクロマトグラフ1を右側
に配置し、これに隣接させた左側に質量分析装置2を配
置した例である。この場合、処理装置、プリンタ5等も
さらにその左側に配置するのがよい。
【0020】図3は本発明の一実施形態による質量分析
装置の外観を示す斜視図、図4は本発明の一実施形態に
よる質量分析装置のメンテナンスカバーを開いた状態を
示す斜視図、図5は本発明の一実施形態による質量分析
装置のフロントメンテナンスカバーを取り外した状態を
示す斜視図、図6はトランスファーラインの構成を説明
する縦断面図、図7はイオン源ボックスとその内部構成
を説明する斜視図であり、以下、図3〜図7を参照し
て、本発明の一実施形態による質量分析装置について詳
細に説明する。図3〜図7において、31は本体ケー
ス、32は通気ファン、33、33’はラインカバー、
34、48はトランスファーライン導入口、34’はラ
インカバー用溝、35はユーザメンテナンスカバー、3
6はフロントメンテナンスカバー、37は底面板、38
は裏面板、39は電源スイッチ、40〜42はLED
(表示ランプ)、43はターボチャンバ、44はグリッ
プ、45はイオン源ボックス、46はイオン源ボックス
トップカバー、47はトランスファーライン、47’は
トランスファーライン用穴、49はふた、50はグリッ
プ支持点、51はイオン源、52は仕切り板、53は質
量分析部である。
【0021】本発明の実施形態による質量分析装置は、
図3にその外観を示すように、質量分析装置を構成する
各種機器が収納される本体ケース31、底面板37、裏
面板38による筐体と、本体ケース31の上面に通気口
と共に設けられる通気ファン32と、ユーザが内部に設
けられているイオン源、質量分析部の保守等のために開
くことが可能な本体ケースの上面から前面(正面)に掛
けてく字型に形成されたユーザメンテナンスカバー35
と、メーカ等の保守者が内部装置の保守、点検のために
取り外し可能なフロントメンテナンスカバー36と、ガ
スクロマトグラフ1のカラムに連結されるトランスファ
ーライン導入口34を有する装置の両側に設けられるラ
インカバー33、33’とを有した外観形状を備えて構
成されている。
【0022】前述した本体ケースの上面から前面(正
面)に掛けてく字型に形成されたユーザメンテナンスカ
バー35は、正面視において前記イオン源ボックスの高
さ方向の全てを露出し、上面視において前記イオン源ボ
ックスの奥行き方向の全てを露出するような寸法を有し
ている。また、このメンテナンスカバーは、筐体表面か
ら突出して、または、筐体の色、材質を異ならせて形成
されている。これにより、外観形状に対する意匠的なア
クセントをだすことができ、また、外部から見たとき、
直ぐにカバーの存在を認知させることができる。
【0023】そして、フロントメンテナンスカバー36
には、その下部に、電源スイッチ39が設けられると共
に、ユーザメンテナンスカバー35との係合部のやや下
の部分に、表示ランプとしてのLED40〜42が設け
られている。これらのLED40〜42は、それぞれ、
システム全体の電源がオンとなっていて正常時にグリー
ンに、その他状態で赤に表示するメインLED40、タ
ーボチャンバ43の動作状態を表示するターボLED4
1、処理装置の動作状態を表示するLED42である。
【0024】前述した本発明の実施形態による質量分析
装置2において、トランスファーライン導入口34を有
するラインカバー33、33’がトランスファーライン
導入口34の両サイドから上法に向いて本体ケース31
の上面に間で延びる形状を有しているのは、外観形状に
対する意匠的なアクセントとしての意味を有すると共
に、上から見たときにも、この位置にトランスファーラ
インが存在していることを、ユーザ等に容易に認識させ
ることができるようにするためである。また、トランス
ファーライン導入口34は、ガスクロマトグラフ1との
結合を容易にするために、筐体表面から突出して形成さ
れている。さらに、意匠的なアクセントを得るために、
ラインカバー33、33’を、筐体の色、材質と異なら
せて形成してもよい。
【0025】さて、図4を参照すると、質量分析装置2
のユーザーメンテナンスカバー35とフロントメンテナ
ンスカバー36とが開かれ、また、ラインカバー33、
33’が外された状態が示されている。また、図5に
は、フロントメンテナンスカバー36が取り外された状
態が示されている。
【0026】図4、図5に示すように、質量分析装置2
の内部には、イオン源と質量分析部とを有し、両側面に
トランスファーライン導入口48が設けられ、イオン源
ボックストップカバー46を有するイオン源ボックス4
5と、イオン源ボックス45内を真空状態とするイオン
源ボックス45の下部に設けられるターボチャンバ43
と、イオン源ボックス45内の真空状態を解除するため
のトランスファーライン47に係合するアーム44’に
取り付けられているグリップ44とが設けられている。
また、本体ケース31の側面には、ラインカバー33が
係合する溝34’が設けられ、また、ラインカバー33
に設けられるトランスファーライン導入口34に一致す
る位置にトランスファーライン用穴47’が設けられて
いる。図には示していないが、反対側の側面において
も、ラインカバー33’に対して同様に構成されてい
る。
【0027】図示質量分析装置2は、前述のように、装
置の左右両側に、トランスファーライン用穴47’とラ
インカバーが設けられることにより、装置のどちら側に
もガスクロマトグラフ1を配置することができることに
なる。図4に示す例では、トランスファーライン47
が、装置の左側からイオン源ボックス45に接続されて
おり、従って、質量分析装置2の左側にガスクロマトグ
ラフ1が配置されて使用されることになる。そして、図
示質量分析装置2の右側にガスクロマトグラフ1を配置
して使用する場合、トランスファーライン47を右側か
らイオン源ボックス45に取り付けられればよい。ま
た、この場合、イオン源ボックス45内の真空状態を解
除するためのトランスファーライン47に係合するアー
ム44’に取り付けられているグリップ44も、アーム
44’が右側となるようにして、右側に配置されるトラ
ンスファーライン47に結合される。
【0028】前述において、ユーザメンテナンスカバー
35は、本体ケース31の上面の奥側に図示しないヒン
ジ等により、本体ケース31に取り付けられて図4に示
すように、前面部が上方に開くように構成される。そし
て、ユーザメンテナンスカバー35は、その幅寸法が装
置の幅よりも小さく形成され、このユーザメンテナンス
カバー35を開いたとき、ユーザがイオン源ボックス4
5のみを保守等のために取り出すことが可能とされてい
る。
【0029】ユーザは、通常の保守においては、前述の
ユーザメンテナンスカバー35を開いて、イオン源ボッ
クス45のみを取り出して保守を行えばよく、フロント
メンテナンスカバー36を取り外す必要はない。ユーザ
が保守等のためにユーザメンテナンスカバー35を開い
た場合、図4に示すように、グリップ44は、イオン源
ボックス45の手前側に位置して、この状態ではイオン
源ボックス45を取り出すことができないようになって
いる。
【0030】そして、ユーザは、イオン源ボックス45
を取り出す場合、グリップ44を上方に引き上げる。こ
のとき、トランスファーライン47に係合しているアー
ム44’がグリップ44の上方への引き上げに伴って回
転することになり、これにより、トランスファーライン
47のイオン源ボックス45との結合が解除され、ま
た、イオン源ボックス45内の真空状態が解除される。
これにより、利用者は、安全に、イオン源ボックス45
を外部に取り出すことが可能になり、イオン源ボックス
45内のイオン化源の保守、点検、清掃等を行うことが
できる。
【0031】また、図5に示す状態のように、フロント
メンテナンスカバー36が取り外された状態では、メー
カ等の保守者が、イオン源ボックス45、ターボチャン
バ43を含む内部に設置された全ての装置を引き出して
保守を行うことができる。
【0032】トランスファーラインの構成を説明する図
6の縦断面図に示すように、グリップ44は、アーム4
4’を介してトランスファーライン47上のグリップ支
持点50に支持される。そして、トランスファーライン
47が配置されない側のラインカバー33に設けられて
いるトランスファーライン導入口34は、ふた49によ
り塞がれる。また、イオン源ボックスに設けられるトラ
ンスファーライン導入口48も、図示しない同様のふた
により塞がれる。なお、左右両側に設けられるラインカ
バー33、33’は、同一の外形形状を持っているの
で、一方のラインカバーにトランスファーライン導入口
を設けないこととして、トランスファーライン導入口3
4を持つラインカバーをトランスファーラインが設けら
れる側に配置するようにすることも可能である。
【0033】イオン源ボックス45は、図7に示すよう
に、その内部が仕切り板52により仕切られ、その一方
にイオン源51を、他方に質量分析部53を収納してい
る。イオン源51は、取り外し可能であり、ユーザは、
これを取り外して分解し、内部の清掃、部材の交換等の
保守作業を行うことができる。そして、イオン源51が
収納される側の部屋の下部にターボチャンバ43が設け
られて、イオン源が収納される部屋が真空に引かれる。
この部屋を真空に引く場合のイオン源ボックストップカ
バー46とイオン源ボックス45との結合、及び、イオ
ン源ボックス45とターボチャンバ43との結合は、そ
れらの間に設けられるパッキング材により、前述した部
屋が真空に引かれると自動的に強固に固定される。そし
て、グリップ44が真空の解除位置にくれば、自動的に
結合が解かれて、イオン源ボックストップカバー46
は、イオン源ボックス45から取り外し可能となり、ま
た、イオン源ボックス45は、ターボチャンバ43から
取り外し可能となる。
【0034】前述した本発明の実施形態による質量分析
装置は、イオン源ボックスに試料を供給するトランスフ
ァーラインを装置のどちら側の側面からも取り付けるこ
とができるように構成されているので、他のメーカ等の
試料を導出するカラムの設置場所が異なるガスクロマト
グラフをも使用可能に組み合わせることができる。
【0035】また、ユーザがメンテナンスを行う場合、
内部のイオン源ボックスを取り出し可能な位置にグリッ
プを移動させて、かつ、イオン源ボックス内部の真空状
態を解除しない限り、イオン源ボックスを取り出すこと
ができないので、安全に保守作業を行うことができる。
しかも、メーカの保守者による保守時に取り外すカバー
をいじらずに、ユーザが必要とする部分のみの保守等を
行うことができる。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ガ
スクロマトグラフ用質量分析装置において、イオン源の
清掃、部材の交換が容易で、他のメーカ等のガスクロマ
トグラフをも使用可能に組み合わせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による質量分析装置を使用
するシステムの全体の構成を示す斜視図である。
【図2】本発明の一実施形態による質量分析装置を使用
する他のシステム機構を説明する図である。
【図3】本発明の一実施形態による質量分析装置の外観
を示す斜視図である。
【図4】本発明の一実施形態による質量分析装置のメン
テナンスカバーを開いた状態を示す斜視図である。
【図5】本発明の一実施形態による質量分析装置のフロ
ントメンテナンスカバーを取り外した状態を示す斜視図
である。
【図6】トランスファーラインの構成を説明する縦断面
図である。
【図7】イオン源ボックスとその内部構成を説明する斜
視図である。
【符号の説明】
1 ガスクロマトグラフ 2 質量分析装置 3 モニタ 4 コンピュータ本体 5 プリンタ 6 入力装置 7 マウス 8 机 31 本体ケース 32 通気ファン 33、33’ ラインカバー 34、48 トランスファーライン導入口 34’ ラインカバー用溝 35 ユーザメンテナンスカバー 36 フロントメンテナンスカバー 37 底面板 38 裏面板 39 電源スイッチ 40〜42 LED(表示ランプ) 43 ターボチャンバ 44 グリップ 45 イオン源ボックス 46 イオン源ボックストップカバー 47 トランスファーライン 47’ トランスファーライン用穴 49 ふた 50 グリップ支持点 51 イオン源 52 仕切り板 53 質量分析部

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガスクロマトグラフと組み合わせて使用
    され、ガスクロマトグラフからの試料の質量分析を行う
    質量分析装置において、前記試料をイオン化するイオン
    源を格納したイオン源ボックスが筐体の内部に配置さ
    れ、ガスクロマトグラフからの試料を前記イオン源に導
    入するトランスファーラインを前記イオン源から前記筐
    体の左右側のいずれの側にも配置できるようにしたこと
    を特徴とする質量分析装置。
  2. 【請求項2】 前記筐体の左右側の側面にガスクロマト
    グラフからの試料を導入する導入口が備えられたことを
    特徴とする請求項1記載の質量分析装置。
  3. 【請求項3】 前記ガスクロマトグラフからの試料を導
    入する導入口は、筐体表面から突出して、または、筐体
    の色、材質とは異なる色、材質により形成されているこ
    とを特徴とする請求項2記載の質量分析装置。
  4. 【請求項4】 前記イオン源ボックスは筐体中央部に配
    置され、前記イオン源ボックス内の真空状態を解除する
    グリップが、前記イオン源に接続されるトランスファー
    ラインに係合して回動可能に配置されたことを特徴とす
    る請求項1、2または3記載の質量分析装置。
  5. 【請求項5】 前記筐体の正面から上面に掛けて、前記
    イオン源ボックスを取り出し可能に、く字状に形成され
    た開閉カバーが設けられたことを特徴とする請求項1な
    いし4のうちいずれか1記載の質量分析装置。
  6. 【請求項6】 前記開閉カバーは、正面視において前記
    イオン源ボックスの高さ方向を露出し、上面視において
    前記イオン源ボックスの奥行き方向を露出することを特
    徴とする請求項5記載の質量分析装置。
  7. 【請求項7】 前記グリップが、前記イオン源ボックス
    内の真空状態を解除する回動位置にあるとき、前記イオ
    ン源ボックスが取り出し可能であることを特徴とする請
    求項5または6記載の質量分析装置。
  8. 【請求項8】 前記開閉カバーは、筐体表面から突出し
    て、または、筐体の色、材質と異なる色、材質により形
    成されていることを特徴とする請求項5、6または7記
    載の質量分析装置。
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