JP3011881U - 左右に配管取り出し口を設けたボイラー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 配管取り出し側を右でも左でも容易に変更す
ることができるようにし、ボイラーの左右どちらにでも
配管を接続することができるようにするで、ボイラー設
置の際の制約を無くする。 【構成】 周囲を直方体形のケーシングで囲まれたボイ
ラーにおいて、左右側面にそれぞれ配管接続用穴を開
け、断面が配管接続用穴と同心円となる円筒形の配管接
続用ソケットを固定しておき、さらに、一端はケーシン
グ内のボイラーに接続され、他端は左右のソケットのど
ちらにでも接続することのできる折り曲げ可能な配管を
設けておき、給水配管などボイラーと外部を配管で結ぶ
場合、ケーシング外からの配管を左右側面に設けたソケ
ットのどちらか一方に接続し、該ソケットに前記折り曲
げ可能な配管を接続するようにしたことで、配管を左右
どちらの配管にも接続可能とした。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は周囲を直方体形のケーシングで囲まれたボイラーにおいて、左右どち らの側面からでも配管の接続を可能にする左右に配管取り出し口を設けたボイラ ーに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

ボイラー周囲を直方体形のケーシングで囲むことはよく行われており、ボイラ ーへの給水や給水タンクオーバーフローの排水などの配管を接続する必要がある ためにケーシング側面に配管用穴を開け、配管を導入している。ボイラー製造時 、ボイラー側から外部へ伸びる配管はケーシングに設けた配管用穴付近まで組み 立てておき、その先の配管はボイラー設置後に接続される。配管をボイラーのど ちら側から取り出すかは設計時点で決定されており、配管取り出し側は変更する ことができないので、ボイラーを設置する場合に制約ができてしまっていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案が解決しようとする課題は、配管取り出し側を右でも左でも容易に変更 することができるようにし、ボイラーの左右どちらにでも配管を接続することが できるようにするで、ボイラー設置の際の制約を無くすることにある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

周囲を直方体形のケーシングで囲まれたボイラーにおいて、左右側面にそれぞ れ配管接続用穴を開け、断面が配管接続用穴と同心円となる円筒形の配管接続用 ソケットを固定しておき、さらに、一端はケーシング内のボイラーに接続され、 他端は左右のソケットのどちらにでも接続することのできる折り曲げ可能な配管 を設けておき、給水配管などボイラーと外部を配管で結ぶ場合、ケーシング外か らの配管を左右側面に設けたソケットのどちらか一方に接続し、該ソケットに前 記折り曲げ可能な配管を接続するようにしたことで、配管を左右どちらの側面に も接続可能とした。

【０００５】

【作用】

ボイラーの左右側面に配管接続用のソケットを設け、ボイラーとソケットの間 を折り曲げ可能な配管で接続する構成とするので、ケーシング内のボイラーに接 続された側の配管は左右のソケットどちらにでも配管することができ、配管によ る設置場所の制約を無くすることができる。また、製造時には左右どちらに配管 することになろうとも、配置などを変える必要がないため、多品種化による手間 の増大ということはない。

【０００６】

【実施例】

本発明の一実施例を図面を用いて説明する。図１は本発明の一実施例の概要図 で、給水配管を左右どちらからでも接続可能にした場合のものである。ボイラー 本体（１）はベース（２）に固定され、制御盤（３）、水タンク（４）、給水ポ ンプ（５）などの補機類とともに、直方体形のケーシング（６）内に収納されて いる。ベースの左右側面にはそれぞれ配管用穴（７）が開けられており、配管用 穴と同心円の円筒状のソケット（８）をベースの内側からベースに固定する。ケ ーシング内給水配管（９）は折り曲げの可能な管を使用し、左右のソケットのど ちらへも接続できるようにしておく。ケーシング外給水配管（１０）はソケット へ外側から接続し、ケーシング内給水配管は同じソケットへ内側から接続する。 給水はケーシング内外の給水配管を通って水タンクに溜められ、給水ポンプによ ってボイラー内へ供給される。

【０００７】 なお、図示はしていないが、水タンクオーバーフロー用の排水管など、給水配 管以外の配管についても、同様な構成をとることで、左右両側面のどちらからで も配管できるようになる。

【０００８】

【考案の効果】

本考案を実施することによって、左右どちらからでも配管することができるた めに、ボイラー設置場所の制約を減らすことができ、また、設置後であっても配 管接続側を容易に変更することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明の一実施例の概要図

【符号の説明】

１ ボイラー本体 ２ ベース ３ 制御盤 ４ 水タンク ５ 給水ポンプ ６ ケーシング ７ 配管用穴 ８ ソケット ９ ケーシング内給水配管 １０ ケーシング外給水配管

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 周囲を直方体形のケーシングで囲まれた
   ボイラーにおいて、左右側面にそれぞれ配管接続用穴を
   開けておき、給水配管などボイラーと外部を配管で結ぶ
   必要のある場合、左右の配管接続穴のどちらか一方を選
   択して使用するようにしたことで、配管を左右どちらの
   側面にも接続可能としたことを特徴とする左右に配管取
   り出し口を設けたボイラー。
2. 【請求項２】 請求項１に記載の左右に配管取り出し口
   を設けたボイラーにおいて、左右側面にそれぞれ配管接
   続用穴を開け、断面が配管接続用穴と同心円となる円筒
   形の配管接続用ソケットを固定しておき、給水配管など
   ボイラーと外部を配管で結ぶ必要のある場合、ケーシン
   グ外からの配管を左右側面に設けたソケットのどちらか
   一方に接続し、該ソケットとボイラーを配管で接続する
   ようにしたことを特徴とする左右に配管取り出し口を設
   けたボイラー。
3. 【請求項３】 請求項１に記載の左右に配管取り出し口
   を設けたボイラーにおいて、左右側面にそれぞれ配管接
   続用穴を開け、断面が配管接続用穴と同心円となる円筒
   形の配管接続用ソケットを固定しておき、さらに、一端
   はケーシング内のボイラーに接続され、他端は左右のソ
   ケットのどちらにでも接続することのできる折り曲げ可
   能な配管を設けておき、給水配管などボイラーと外部を
   配管で結ぶ必要のある場合、ケーシング外からの配管を
   左右側面に設けたソケットのどちらか一方に接続し、該
   ソケットに前記折り曲げ可能な配管を接続するようにし
   たことを特徴とする左右に配管取り出し口を設けたボイ
   ラー。