JP3059228U - 壁面固定型止水栓 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 部品点数が少なく組立及び取付け易い壁面固
定型止水栓の提供。 【解決手段】 Ｌ字状に曲折された取付金具７の分岐管
部貫通孔８が分岐管部６にナット10を介して固定され、
取付金具７のボルト挿通孔９に挿入されるボルトを介し
てそれら全体が壁面に固定される。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、主としてシンク内に配置される止水栓であって、特にその止水栓に 分岐管部を有し且つ、夫々の接続口に可撓性のホースが接続されるものに関する 。

【０００２】

【従来の技術】

シンク内に配置される止水栓の少なくとも一方側に金属管が接続されるものに おいては、その金属管を固定具で壁面に容易に取付けることができる。 しかしながら、止水栓の上流側及び下流側ともに可撓性のホースが接続される と共に、浄水器等用の分岐栓を必要とするものにおいては、図５及び図６に示す 如く、それらを壁面に固定していた。即ち、下側ホース16の端を止水栓21の下端 開口に接続すると共に、その止水栓の上端にチーズ17を介して上側ホース15を接 続する。また、チーズ17の他の開口に止水栓18を接続していた。そして、チーズ 17と止水栓21との中間部を固定具19で把持し、その固定具19を壁面13に図６の如 くボルト12（ビスを含む、以下同じ）を介して固定していた。なお、チーズ17に 接続される止水栓18の下流側には浄水器等が接続される。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

このような従来型の止水栓の壁面固定構造は多数の部品を必要とし、その接続 及び取付け作業が面倒である欠点があった。 そこで本考案は、部品点数が少なく且つ取付容易な壁面固定型止水栓を提供す ることを課題とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

請求項１に記載の本考案は、軸線方向の両端に螺着型接続部１，２が設けられ 、中間部に止水部３が設けられた短管状の主管部４と、 その主管部４に、その軸線とＴ字状に交差して一体に突設され、外周に接続用 の外ネジ部５が形成された一以上の分岐管部６と、 細長い板材がＬ字状に曲折形成されて、互いに直交する細長い第一片部７ａと 第二片部７ｂとが構成され、その第一片部７ａに分岐管部貫通孔８が設けられる と共に、第二片部７ｂにボルト挿通孔９が設けられた取付金具７と、 とを具備し、 その取付金具７の前記分岐部貫通孔８が、前記分岐管部６の外周の外ネジ部５ に嵌着され、ナット10を介して、その第一片部７ａがその分岐管部６に締結固定 され、その第二片部７ｂが壁面に当接されて、そのボルト挿通孔９に挿入される ボルトを介して、それら全体が壁面に固定されるように構成された壁面固定型止 水栓である。

【０００５】

【考案の実施の形態】

次に、図面に基づいて本考案の実施の形態につき説明する。 図１は本考案の止水栓の一例を示す斜視図及びそれに用いられる取付金具７の 斜視図である。そして図２はその止水栓の使用状態を示す側面図あり、図３はそ の正面図である。

【０００６】 この止水栓は上下方向に主管部４が設けられ、それに直交して左右方向に一対 の分岐管部６が設けられている。そして主管部４の両端に螺着型接続部１，２が 設けられると共に、一対の分岐管部６にも夫々外ネジ部５が形成されている。そ して主管部４と分岐管部６との交差部に止水部３が配置され、それに栓３ａが挿 入され、その開放により主管部４の下流側と上流側とが連通する。なお、分岐管 部６は栓３ａの開閉に拘わらず常にその上流側と連通している。 図１では、夫々の分岐管部６にめくら蓋11が取付けられているが、通常その部 分に図３の如く、浄水器用等のため、他の止水栓18が取付けられる。そして分岐 管部６の外ネジ部５には、取付金具７の分岐管部貫通孔８が嵌着される。

【０００７】 この取付金具７は、細長い金属板をＬ字状に曲折したものからなり、互いに直 交する細長い第一片部７ａと第二片部７ｂとを有し、その第一片部７ａに分岐管 部貫通孔８が設けられると共に、第二片部７ｂにボルト挿通孔９が設けられてい る。 このような取付金具７の分岐管部貫通孔８が分岐管部６の外ネジ部５に嵌着さ れ、ナット10を介してそれが止水栓全体に確固に固定される。そして取付金具７ の第二片部７ｂのボルト挿通孔９に、図２及び図３に示す如くボルト12が挿通さ れ、そのボルト12を介して壁面13に止水栓全体が固定される。そして主管部４の 両端にホース14及びホース15が螺着締結され、一方の分岐管部６に止水栓18が螺 着締結される。そして止水栓18の開口端に図示しない浄水器用のホースが接続さ れるものである。 なお、図４は本考案による一対の壁面固定型止水栓がシンク下部に配置され、 夫々の配置されたホース16及びホース15が混合水栓20に接続されるものである。

【０００８】

【考案の作用・効果】

本考案の壁面固定型止水栓は、部品点数が少なく簡単な構造で、分岐管部６を 利用して取付金具７により、止水栓全体を容易に壁面に固定できる。そのため、 止水栓の各開口にホースが取付られる用途に最適なものを提供できる。また分岐 管部６の存在により、複数のホースを下流側に接続することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の止水栓の一例を示す斜視図及びそれに
用いられる取付金具７の斜視図。

【図２】同止水栓の接続状態を示す側面図。

【図３】同一部破断正面図。

【図４】一対の本止水栓を用いてその下流側を夫々混合
水栓20に接続した例を示す一部破断正面図。

【図５】従来型の止水栓の接続状態を示す一部破断正面
図。

【図６】同止水栓の側面図。

【符号の説明】

１，２ 螺着型接続部 ３ 止水部 ３ａ 栓 ４ 主管部 ５ 外ネジ部 ６ 分岐管部 ７ 取付金具 ７ａ 第一片部 ７ｂ 第二片部 ８ 分岐管部貫通孔 ９ ボルト挿通孔 10 ナット 11 めくら蓋 12 ボルト 13 壁面 14，15 ホース 16 ホース 17 チーズ 18 止水栓 19 固定具 20 混合水栓 21 止水栓

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 軸線方向の両端に螺着型接続部１，２が
   設けられ、中間部に止水部３が設けられた短管状の主管
   部４と、 その主管部４に、その軸線とＴ字状に交差して一体に突
   設され、外周に接続用の外ネジ部５が形成された一以上
   の分岐管部６と、 細長い板材がＬ字状に曲折形成されて、互いに直交する
   細長い第一片部７ａと第二片部７ｂとが構成され、その
   第一片部７ａに分岐管部貫通孔８が設けられると共に、
   第二片部７ｂにボルト挿通孔９が設けられた取付金具７
   と、 とを具備し、 その取付金具７の前記分岐部貫通孔８が、前記分岐管部
   ６の外周の外ネジ部５に嵌着され、ナット10を介して、
   その第一片部７ａがその分岐管部６に締結固定され、そ
   の第二片部７ｂが壁面に当接されて、そのボルト挿通孔
   ９に挿入されるボルトを介して、それら全体が壁面に固
   定されるように構成された壁面固定型止水栓。