JP2001074458A - 移動体の位置検出設備 - Google Patents

移動体の位置検出設備

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JP2001074458A JP25369399A JP25369399A JP2001074458A JP 2001074458 A JP2001074458 A JP 2001074458A JP 25369399 A JP25369399 A JP 25369399A JP 25369399 A JP25369399 A JP 25369399A JP 2001074458 A JP2001074458 A JP 2001074458A
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洋敏 下田
Shigeki Ueda
茂樹 植田
Koichi Saito
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、レーザナビゲータ方式において、
路面の傾斜・凹凸による誤差を解消した移動体の位置検
出設備を提供することを目的とする。 【解決手段】 エリア11の複数箇所に、その平面座標が
既知の再帰反射体13と正反射体14からなる柱15を設け、
移動体12を、回転しながら全周に渡って水平に光線を照
射し、正反射体14の正反射光を検出し、検出された正反
射体14の正反射光の上下方向の変位量により、移動体12
の傾きを検出し、また再帰反射体13の再帰反射光を検出
したときの光線の回転角度、および再帰反射体13の座標
データにより現在位置の平面座標を計測し、この平面座
標を、前記検出された移動体12の傾きにより補正する構
成とする。この構成により、路面の傾斜・凹凸の影響を
受けずに移動体12の正確な位置を計測ができ、路面の傾
斜・凹凸の影響を受けない安定した走行が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、所定エリア内を移
動する移動体の位置検出設備、特に傾斜・凹凸のあるエ
リアを移動する荷役装置の位置検出に対応した位置検出
設備に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、移動体の位置検出設備としては、
下記の方式が知られている。 .自律方式(デットレコニング誘導方式) 走行距離と進行方向を計測する手段を設け、進行方向と
走行距離を積算することによって自分の位置を算出す
る。
【0003】.被検出体による方式 移動体の移動経路に沿って、磁石や反射シートなどの被
検出体を所定間隔に設置し、移動体にこれら被検出体を
検出する、近接スイッチや光電スイッチなどからなる検
出手段を設け、検出した被検出体の数をカウントするこ
とにより移動経路に沿った位置を認識する。
【0004】.GPSによる方式 移動体にGPSを設置し、自分の位置を認識する。 .レーザナビゲータ方式 水平回転レーザと外部固定点の座標と角度から移動体の
位置を測定する方式であり、図9に基づいて説明する。
【0005】図9において、1は移動体2が移動するエ
リアであり、このエリアには3ヵ所(A点、B点、C
点)に再帰反射体3が設けられている。再帰反射体3
は、たとえばコーナキューブ(コーナレフレクター)か
ら形成される。コーナキューブは、立方体の1つの角を
切り取ったように互いに直交する3つの平らな反射面で
構成される三角錐形のプリズムであり、入射した光線を
3つの面で反射させた後、正確に入射した方向に送り返
す働きをする。
【0006】また移動体2は、回転しながら水平に全周
に渡って水平にレーザ光線を照射し、少なくとも3カ所
の再帰反射体3から再帰した光を検出したときの水平回
転光線(レーザ光線)の照射回転角度Θを検出して記憶
し、これら記憶した回転角度Θ、および既知の再帰反射
体の座標データにより、移動体(水平回転光線照射位
置)の平面座標を計測している。
【0007】図9において、(Xm,Ym)は移動体2
の平面座標、ψは移動体2のX軸からの姿勢角度、(X
1 ,Y1 )、(X2 ,Y2 )、(X3 ,Y3 )は3ヵ所
(A点、B点、C点)の再帰反射体3の座標(既知)で
ある。またL12はA点−B点間の距離、L13はA点−C
点間の距離、Θ1 はA点を検出したときの回転角度、Θ
2 はB点を検出したときの回転角度、Θ3 はC点を検出
したときの回転角度、ε1 はA点を原点としたB点のX
軸からの角度、ε2 はA点を原点としたB点−C点間の
角度である。
【0008】移動体2の平面座標(Xm,Ym)と移動
体2の姿勢角度ψは次の式(1)〜(10)により求めら
れる。(詳細は、「システムと制御」第29巻第8号(19
85)p.553 〜560 参照。)
【0009】
【数1】
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記移動体の
位置検出設備には下記の課題があった。 .デットレコニング誘導方式 累積誤差が生じるために、何らかの位置補正手段を設け
なければならなかった。
【0011】.被検出体による方式 被検出体の設置作業にコストと労力がかかり、また移動
経路が固定されてしまい、ランダムに移動する移動体に
対して対応できなかった。 .GPSによる方式 屋内など衛星の影に移動体の移動経路が入る場合に使用
できず、すなわち、GPSの電波の受信状況が一定でな
く、さらに高精度の位置計測のためには演算量が多く必
要であり、応答に時間がかかった。
【0012】.レーザナビゲータ方式 上記他の方式と比較して、有効な方式ではあるが、水平
に照射するレーザ光線が障害物により遮光されることを
避けるために、その照射位置を高い位置に設置する場合
が多く、路面の傾斜・凹凸によりローリングが発生した
場合、計測する位置(座標)に誤差が発生する。
【0013】そこで、本発明は、レーザナビゲータ方式
において、路面の傾斜・凹凸による誤差を解消した位置
検出設備を提供することを目的としたものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ために、本発明のうち請求項1記載の発明は、所定エリ
ア内を移動する移動体の位置検出設備であって、前記エ
リアの複数箇所に、その平面座標が既知である再帰反射
体と正反射体を対にして設け、前記移動体に、回転しな
がら全周に渡って水平に光線を照射する水平回転光線照
射手段と、前記水平回転光線照射手段の回転角度を検出
する角度検出手段と、前記水平回転光線照射手段より照
射され、前記再帰反射体から再帰した光を検出する第1
受光手段と、前記水平回転光線照射手段より照射され、
前記正反射体から反射した光を検出する第2受光手段
と、前記第2受光手段により検出された正反射体からの
反射光の上下方向の変位量により、移動体の傾きを検出
する傾き検出手段と、第1受光手段により再帰した光を
検出したとき、前記角度検出手段により検出される水平
回転光線照射手段の回転角度を記憶し、これら記憶した
回転角度、および再帰反射体の座標データにより、水平
回転光線照射手段の現在位置の平面座標を計測し、この
平面座標を、前記傾き検出手段により検出された移動体
の傾きにより補正することを特徴とするものである。
【0015】上記構成により、水平回転光線照射手段よ
り全周囲に光線が照射され、光線の照射範囲内にある、
再帰反射体から再帰した光(再帰反射光)が検出され、
そのときの回転角度が検出され、また正反射体から反射
した光(正反射光)が検出され、この正反射光の上下方
向の変位量により、移動体の傾きが検出される。そし
て、検出された回転角度、および再帰反射体の座標デー
タにより、水平回転光線照射手段の現在位置の平面座標
が計測され、この平面座標は、検出された移動体の傾き
により補正される。
【0016】また請求項2記載の発明は、上記請求項1
記載の発明であって、第1受光手段および第2受光手段
を、1台の2次元受光センサにより形成したことを特徴
とするものである。上記構成により、2次元受光センサ
の中心位置に再帰反射光が入射し、移動体の傾きによっ
て正反射光がその中心よりずれて入射する。この正反射
光のずれ量により移動体の傾きが検出される。
【0017】また請求項3記載の発明は、上記請求項1
記載の発明であって、第2受光手段を、水平回転光線照
射手段の光線照射部の上下位置にそれぞれ設置したこと
を特徴とするものである。上記2次元受光センサでは、
センサの大きさにより正反射光のずれ量の検出に制限が
あることから、移動体の傾きの検出には制限がある。し
かし、第2受光手段を光線照射部の上下位置にそれぞれ
設置することにより、移動体の傾きが大きいときでも、
正反射光を受光でき、移動体の傾きを検出できる。
【0018】また請求項4記載の発明は、上記請求項1
記載の発明であって、第2受光手段を、移動体内部に設
置した2次元受光センサと、水平回転光線照射手段の光
線照射部の上下位置にそれぞれ設置した受光センサによ
り形成したことを特徴とするものである。上記構成によ
り、移動体の傾きが小さいときでも大きいときにでも、
正反射光を受光でき、移動体の傾きを検出できる。
【0019】また請求項5記載の発明は、上記請求項1
〜請求項4のいずれかに記載の発明であって、正反射体
を透明な筒体とし、この内部に、円柱状に形成した再帰
反射体を前記正反射体と同軸で配置したことを特徴とす
るものである。上記構成により、再帰反射体と正反射体
は1本の柱として構成でき、設置スペースを減少でき
る。
【0020】また請求項6記載の発明は、上記請求項1
〜請求項4のいずれかに記載の発明であって、再帰反射
体および正反射体を、シリンドリカルレンズと円筒内面
鏡を組み合わせて形成したことを特徴とするものであ
る。上記構成により、入射した光は、水平方向は再帰反
射、鉛直方向は正反射が実現され、強度の強い正反射光
を受光できる。
【0021】また請求項7記載の発明は、上記請求項1
〜請求項4のいずれかに記載の発明であって、正反射体
を、円筒外面鏡により形成したことを特徴とするもので
ある。上記構成により、正反射体に入射した光は、鉛直
方向には正反射、水平方向には散乱する。
【0022】また請求項8記載の発明は、上記請求項1
〜請求項4のいずれかに記載の発明であって、正反射体
を、円筒外面鏡と円筒内面鏡を組み合わせて形成したこ
とを特徴とするものである。上記構成により、正反射体
に入射した光は、鉛直方向には正反射、水平方向には再
帰反射する。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は本発明の実施の形態におけ
る移動体の位置検出設備を設けたエリアの平面図であ
る。図1において、11は移動体(たとえば、フォークリ
フトや無人搬送車など)12が移動するエリア(たとえ
ば、倉庫や工場や港湾など)である。このエリア11の外
周に、図2に示すように、円柱状の再帰反射体(再帰型
の光反射体)13と、この再帰反射体13の外周に同軸に配
置された透明な円筒状の正反射体14からなる柱15が、複
数、その中心軸を鉛直に設置されている。またこれら柱
15は、予め平面座標が設定されている。
【0024】上記移動体12の構成を図3を参照しながら
説明する。移動体12には、レーザ光線を発生し、このレ
ーザ光線を回転しながら全周に渡って水平に照射する水
平回転光線照射手段と、前記水平回転光線照射手段の回
転角度を検出する角度検出手段と、前記水平回転光線照
射手段より照射され、再帰反射体13から再帰した光を検
出する第1受光手段と、前記水平回転光線照射手段より
照射され、正反射体14から反射した光を検出する第2受
光手段と、前記第2受光手段により検出された正反射体
14からの反射光の上下方向の変位量により、移動体12の
傾きを検出する傾き検出手段と、第1受光手段により再
帰した光を検出したとき、前記角度検出手段により検出
される水平回転光線照射手段の回転角度を記憶し、これ
ら記憶した回転角度、および再帰反射体の座標データに
より、水平回転光線照射手段の現在位置の平面座標を計
測し、この平面座標を、前記傾き検出手段により検出さ
れた移動体の傾きにより補正する位置計測手段が設けら
れている。
【0025】上記水平回転光線照射手段は、レーザ光線
を水平に照射する半導体レーザ装置31と、半導体レーザ
装置31から照射されたレーザ光線を上方へ垂直に導くハ
ーフミラー32と、レーザ光線および再帰反射体13と正反
射体14の反射光の通路となる垂直な筒状の導管33と、こ
の導管33が中心下方に接続され、リング状の軸受34上に
載置された筒体35と、この筒体35内に配置された、導管
33から導かれたレーザ光線を水平方向に反射させ、筒体
35の側面に設けた窓部35Aへ導く反射ミラー36と、前記
導管33を中心に嵌合して導管33を回転する第1ギア37
と、DCモータ38と、DCモータ38の回転軸に直結さ
れ、前記第1ギア37と噛み合う第2ギア39から構成され
ている。
【0026】この構成により、半導体レーザ装置31から
水平に照射されたレーザ光線はハーフレンズ32により上
方へ導かれる。DCモータ38が駆動されると、DCモー
タ38の回転力は第2ギア39、第1ギア37を介して導管33
へ伝達され、導管33が回転し、よって筒体35とともに反
射ミラー36が回転し、導管33内に導かれたレーザ光線
は、反射ミラー36の回転により、導管33(筒体35)の中
心位置を中心として移動体12の全周に照射される。
【0027】上記角度検出手段は、導管33に連結され、
導管33の回転によりパルスを発生するエンコーダ41と、
このエンコーダ41から出力されるパルス信号を加算して
進行方向を0°とする反射ミラー36の回転角度(レーザ
光線の照射角度)Θを計測し、後述するアナログ信号処
理回路より受光信号を入力したときの回転角度Θを出力
するミラー回転角度検出器42から構成されている。
【0028】この構成により、アナログ信号処理回路よ
り受光信号を入力したときの反射ミラー36の回転角度
(レーザ光線の照射角度)Θがミラー回転角度検出器42
により検出される。また上記第1受光手段と第2受光手
段は、反射ミラー36および導管33、さらにハーフミラー
32を介して導かれた再帰反射体13の再帰反射光と正反射
体14の正反射光が入射される2次元受光センサ45と、こ
の2次元受光センサ45の光電流信号により、再帰反射体
13と正反射体14からの反射光を検出し、受光信号をミラ
ー回転角度検出器42へ出力するとともに、正反射光(ス
ポット)の2次元受光センサ45の中心位置からの受光位
置(座標)を検出するアナログ信号処理回路46と、この
アナログ信号処理回路46により検出された受光位置をデ
ィジタルに変換するADコンバータ47から構成されてい
る。
【0029】上記構成により、導管33の回転によって反
射ミラー36が回転し、反射ミラー36を介して導かれた再
帰反射体13の再帰反射光と正反射体14の正反射光は、導
管33とハーフミラー32を介して2次元受光位置センサ45
へ入射され、この2次元受光位置センサ45の光電流信号
によりアナログ信号処理回路46により再帰反射体13の再
帰反射光と正反射体14の正反射光が検出され、受光信号
がミラー回転角度検出器42へ出力され、また図4に示す
ように、正反射光の2次元受光センサ45の中心位置から
の受光位置(Δx,Δy)が検出され、ADコンバータ
47によりディジタルに変換され、出力される。すなわ
ち、レーザ光線を照射する反射ミラー36が、再帰反射体
13と正反射体14に対向したとき、2次元受光位置センサ
45が光を検出し、アナログ信号処理回路46により、再帰
反射体13の再帰反射光と正反射体14の正反射光が検出さ
れる。このとき、再帰反射体13の再帰反射光は、2次元
受光センサ45の中心位置に戻ってくるが、移動体12が位
置する路面に傾斜・凹凸があると、図3に示すように、
正反射体14の正反射光は再帰反射体13からの反射光と角
度差(反射光の上下方向の変位量)が生じ、2次元受光
センサ45の中心位置からずれ、その受光位置(Δx,Δ
y)が検出される。前記角度差は、その方向への傾斜角
の2倍となっている。
【0030】上記傾き検出手段と位置計測手段はコンピ
ュータからなるコントローラ49から構成されている。コ
ントローラ49には、ミラー回転角度検出器42より回転角
度Θが入力され、ADコンバータ47より正反射光の受光
位置(Δx,Δy)が入力されている。まず、コントロ
ーラ49による移動体12の傾きの検出方法について説明す
る。
【0031】ADコンバータ47より入力した受光位置
(Δx,Δy)より、この正反射体14におけるレーザ光
線の照射位置の照射高さ変位Δhは、式(11)により求
まる。 Δh=√(Δx2+Δy2)/2 …(11) コントローラ49は、この式(11)により、図5に示す柱
15が設置された3ヵ所(A点、B点、C点)の照射高さ
変位Δh1,Δh2,Δh3を、それぞれの正反射体14
{受光位置(Δx,Δy)}から求め、記憶する。
【0032】次に、移動体12が傾斜した状態における水
平回転光線照射手段(筒体35の中心位置)の現在位置の
平面座標を求める。この演算は従来の技術の項で説明し
たように、3ヵ所(A点、B点、C点)の再帰反射体13
の検出角度Θ1 ,Θ2 ,Θ3、および再帰反射体13の既
知の座標(X1 ,Y1 )、(X2 ,Y2 )、(X3 ,Y
3 )とによって、上記式(1)〜(10)により求められ
る。
【0033】図5において、(Xm,Ym)は移動体12
が傾斜した状態における水平回転光線照射手段の現在位
置の平面座標である。次に、求められた水平回転光線照
射手段の座標(Xm,Ym)を3ヵ所(A点、B点、C
点)の照射高さ変位Δh1,Δh2,Δh3により補正
し、路面傾斜補正後の座標(Xv,Yv)を次の式(1
2)〜(19)により求める。z0は、筒体35のレーザ光
線の照射高さである。
【0034】
【数2】 上記コントローラ49の構成およびその演算により、AD
コンバータ47より入力した受光位置(Δx,Δy)よ
り、この正反射体14におけるレーザ光線の照射位置の照
射高さ変位Δhが求められ、続いて移動体12が傾斜した
状態における水平回転光線照射手段の座標(Xm,Y
m)が求められ、この座標(Xm,Ym)が照射高さ変
位Δhにより補正され、水平面上の水平回転光線照射手
段の座標(Xv,Yv)が求められる。この求められた
座標(Xv,Yv)は、操舵コントローラ50へ出力さ
れ、予め設定された経路にしたがって移動体12は誘導さ
れる。
【0035】上記設備の構成によれば、エリア11の複数
箇所に、その平面座標が既知の再帰反射体13と正反射体
14からなる柱15を設け、移動体12より回転しながら全周
に渡って水平に光線を照射し、正反射体14の正反射光を
検出し、検出された正反射体14の正反射光の上下方向の
変位量(Δx,Δy)により、照射高さ変位Δh(移動
体12の傾き)を検出し、また再帰反射体13の再帰反射光
を検出したときの光線の回転角度Θ、および既知の再帰
反射体13の座標データにより、エリア11の路面の傾斜・
凹凸により移動体12が傾斜した状態における水平回転光
線照射手段の平面座標(Xm,Ym)を計測し、この平
面座標(Xm,Ym)を、検出された照射高さ変位Δh
により補正することにより、水平面上の水平回転光線照
射手段の座標(Xv,Yv)が求められる。
【0036】このように、水平面上の水平回転光線照射
手段の座標(Xv,Yv)を求めることができ、よっ
て、路面の傾斜・凹凸の影響を受けずに移動体12の正確
な位置計測ができ、路面の傾斜・凹凸の影響を受けない
安定した走行が可能となる。また移動体12の正確な位置
計測により精度の良い誘導が可能となるため、荷役位置
精度がよくなり、安定した荷役作業を行うことができ、
さらに設置した機械などとの接触を防止することがで
き、安全を確保することができる。
【0037】なお、上記実施の形態では、2次元受光位
置センサ45を移動体12の内部に設けているが、正反射体
14からの反射光のみを受光する受光位置センサを、図6
に示すように、移動体12の外部で、筒体35の側面に設け
た窓部35Aの上下の外周に設けるようにしてもよい。な
お、再帰反射光は、フォトセンサで検出できる。2次元
受光センサ45では、センサの大きさにより正反射光のず
れ量の検出に制限があることから、移動体12の傾きの検
出には制限がある。しかし、第2受光手段である受光位
置センサ51を、筒体35の側面に設けた窓部35Aの上下位
置にそれぞれ設置することにより、移動体12の傾きが大
きいときでも、正反射光を受光でき、移動体12の傾きを
検出できる。照射高さの変位Δhは式(20)により求め
られる。
【0038】Δh=Δz/2 …(20) またこの受光位置センサ51を上記外部に設け、かつ移動
体12の内部に2次元受光位置センサ45を設けるようにす
ることもできる。これにより、移動体12の傾きが小さい
場合でも大きい場合にでも、移動体12の傾きを検出でき
る。また上記実施の形態では、レーザ光線を使用してい
るが、レーザ光線に限らず、直進性のある光線であれば
よい。また図1では柱15をエリア11の外周に配置してい
るが、必ずしも外周に配置する必要はなく、エリア11内
に設置することも可能である。
【0039】また再帰反射体13と正反射体14を1本の柱
15により形成しているが、図7に示すように、それぞれ
円柱状に形成した再帰反射体13と正反射体14を隣接して
配置するようにしてもよい。また正反射体14は、鉛直方
向には正反射、水平方向には再帰反射または散乱するこ
とが好ましい。この機能を有する正反射体14の例を図8
に示す。図8(a)では、再帰反射体13および正反射体
14を、シリンドリカルレンズ11と円筒内面鏡12を組み合
わせて形成しており、図8(b)では、正反射体14を円
筒外面層鏡13と円筒内面鏡14を組み合わせて形成してお
り、図8(c)では、正反射体14を円筒外面鏡15から形
成している。
【0040】図8(a)に示すように、再帰反射体13お
よび正反射体14を、シリンドリカルレンズ11と円筒内面
鏡12を組み合わせて形成すると、水平方向は再帰反射、
鉛直方向は正反射が実現され、強度の強い正反射光を受
光できる。
【0041】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、路面
の傾斜・凹凸による移動体の傾きを検出することがで
き、この傾きにより、水平回転光線照射手段の現在位置
の平面座標を補正することにより、正確な平面座標を得
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における移動体の位置検出
設備を備えたエリアの平面図である。
【図2】同移動体の位置検出設備の移動体における光反
射体の説明図である。
【図3】同移動体の位置検出設備の構成図である。
【図4】同移動体の位置検出設備の2次元受光センサに
おける再帰反射光と正反射光の受光位置を示す図であ
る。
【図5】同移動体の位置検出設備の移動体における位置
演算方法の説明図である。
【図6】本発明の他の実施の形態における移動体の第2
受光手段(受光位置センサ)の配置図である。
【図7】本発明の他の実施の形態における光反射体の説
明図である。
【図8】本発明の他の実施の形態における光反射体の説
明図である。
【図9】従来の移動体の位置検出設備の移動体における
位置演算方法の説明図である。
【符号の説明】
11 エリア 12 移動体 13 再帰反射体 14 正反射体 15 柱 31 半導体レーザ装置 32 ハーフミラー 33 導管 35 筒体 36 反射ミラー 37,39 ギア 38 DCモータ 41 エンコーダ 42 ミラー回転角度検出器 45 2次元受光センサ 46 アナログ信号処理装置 47 ADコンバータ 49 コントローラ 51 受光位置センサ A,B,C 再帰射体の位置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G08G 1/042 G08G 1/042 A (72)発明者 中村 陽一郎 大阪府大阪市住之江区南港北1丁目7番89 号 日立造船株式会社内 (72)発明者 下田 洋敏 大阪府大阪市住之江区南港北1丁目7番89 号 日立造船株式会社内 (72)発明者 植田 茂樹 大阪府大阪市西区京町堀1丁目15番10号 ティー・シー・エム株式会社内 (72)発明者 斎藤 浩一 大阪府大阪市西区京町堀1丁目15番10号 ティー・シー・エム株式会社内 Fターム(参考) 5H180 AA07 AA27 CC03 FF03 5H301 AA01 BB05 BB07 CC03 CC06 DD05 DD16 EE13 EE32 FF06 FF11 KK08 5J084 AA04 AC02 BA04 BA11 BA32 BA57 BB24 CA61 EA04

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定エリア内を移動する移動体の位置検
    出設備であって、 前記エリアの複数箇所に、その平面座標が既知である再
    帰反射体と正反射体を対にして設け、 前記移動体に、 回転しながら全周に渡って水平に光線を照射する水平回
    転光線照射手段と、 前記水平回転光線照射手段の回転角度を検出する角度検
    出手段と、 前記水平回転光線照射手段より照射され、前記再帰反射
    体から再帰した光を検出する第1受光手段と、 前記水平回転光線照射手段より照射され、前記正反射体
    から反射した光を検出する第2受光手段と、 前記第2受光手段により検出された正反射体からの反射
    光の上下方向の変位量により、移動体の傾きを検出する
    傾き検出手段と、 第1受光手段により再帰した光を検出したとき、前記角
    度検出手段により検出される水平回転光線照射手段の回
    転角度を記憶し、これら記憶した回転角度、および再帰
    反射体の座標データにより、水平回転光線照射手段の現
    在位置の平面座標を計測し、この平面座標を、前記傾き
    検出手段により検出された移動体の傾きにより補正する
    ことを特徴とする移動体の位置検出設備。
  2. 【請求項2】 第1受光手段および第2受光手段を、1
    台の2次元受光センサにより形成したことを特徴とする
    請求項1記載の移動体の位置検出設備。
  3. 【請求項3】 第2受光手段を、水平回転光線照射手段
    の光線照射部の上下位置にそれぞれ設置したことを特徴
    とする請求項1に記載の移動体の位置検出設備。
  4. 【請求項4】 第2受光手段を、移動体内部に設置した
    2次元受光センサと水平回転光線照射手段の光線照射部
    の上下位置にそれぞれ設置した受光センサにより形成し
    たことを特徴とする請求項1記載の移動体の位置検出設
    備。
  5. 【請求項5】 正反射体を透明な筒体とし、この内部
    に、円柱状に形成した再帰反射体を前記正反射体と同軸
    に配置したことを特徴とする請求項1〜請求項4のいず
    れかに記載の移動体の位置検出設備。
  6. 【請求項6】 再帰反射体および正反射体を、シリンド
    リカルレンズと円筒内面鏡を組み合わせて形成したこと
    を特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の移
    動体の位置検出設備。
  7. 【請求項7】 正反射体を、円筒外面鏡により形成した
    ことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載
    の移動体の位置検出設備。
  8. 【請求項8】 正反射体を、円筒外面鏡と円筒内面鏡を
    組み合わせて形成したことを特徴とする請求項1〜請求
    項4のいずれかに記載の移動体の位置検出設備。
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