JP2004205413A - 測量用ターゲット - Google Patents

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Kazuhide Nakaniwa
和秀 中庭
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Abstract

【課題】全方向から視準可能な測量用ターゲットを提供する。
【解決手段】測量用ターゲット(2)は、点(86)を中心として対称な周面と、点(85)を通る軸(6)上に形成された支持部(10)と、周面を形成する再帰性反射層(14)とを備えている。また、再帰性反射層(14)は、再帰性反射シートで形成されている。
【選択図】図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、再帰性反射層を備えた測量用ターゲットに関する。
【0002】
【発明の背景】
従来、測量用ターゲットとして、平板状の反射シートが知られている(例えば、特許文献1、2参照。)。しかし、図1に示すように、反射シート200は、平らな基板202又は構造物の平坦な部分に貼り付けて用いられている。そのため、例えば、反射シート202の正面(位置A)に測量機器(例えば、トータルステーション)204を設置した場合、この測量機器204から出射した光206は反射シート200に反射されて測量機器204で観測できるが、反射シート200の後方(位置B)に測量機器200を設置した場合はもちろん、反射シート200の横方向(位置C)に測量機器200を設置した場合には、反射シート200からの反射光を得ることができない。したがって、測量機器を移動するたびに、測量用ターゲットを測量機器の方向を向け直す作業が必要であった。
【0003】
また、反射シートを利用した測量用ターゲットの他に、プリズムを用いた測量用ターゲットも提案されて利用されているが、このプリズム式測量用ターゲットも上述の測量用ターゲットと同様に、測量機器を移動して別角度から測量用ターゲットを視準するためには、また別の測量機器で別角度から測量用ターゲットを視準するためには、測量用ターゲットを測量機器の方向に向け直す作業が必要であった。
【0004】
【特許文献1】
特開平11−002518号公報
【特許文献2】
特開平2001−317944号公報
【0005】
【発明の概要】
本発明は、従来の測量用ターゲットの問題を解決し、全方向から視準可能な測量用ターゲットを提供することを目的としてなされたもので、一つの形態の測量用ターゲット(2)は、軸(6)を中心とする円筒面(12)と、円筒面(12)を覆う再帰性反射層(14)とを備えたことを特徴とする。
【0006】
本発明の他の形態の測量用ターゲット(2)は、軸(6)を中心とし且つ軸(6)と平行な方向に一定の長さを有する円筒反射面が再帰性反射層(14)で形成されていることを特徴とする。
【0007】
本発明の他の形態の測量用ターゲット(2)は、点(86)を中心として対称な周面と、点(85)を通る軸(6)上に形成された支持部(10)と、周面を形成する再帰性反射層(14)とを備えたことを特徴とする。
【0008】
本発明の他の形態の測量用ターゲット(2)は、軸(6)を中心として対称な周面と、軸(6)上又は軸(6)と平行な別の軸(102)上に形成された支持部(10)と、周面を覆う再帰性反射層(14)とを備えたことを特徴とする。
【0009】
本発明の他の形態の測量用ターゲット(2)は、軸(6)を中心として対称な周面と、軸(6)と直交する別の軸(88)上に形成された支持部(10)と、周面を覆う再帰性反射層(14)とを備えたことを特徴とする。この測量用ターゲット(2)の他の形態は、軸(6)上に設けられた視準軸(100)を備えたことを特徴とする。
【0010】
本発明の他の形態の測量用ターゲット(2)は、測量用のポール(18)に取り付ける測量用ターゲット(2)であって、ポール(18)の軸(6)又はこの軸上の点(86)に対して対称な周面を有し、上記周面を再帰性反射層(14)で形成したことを特徴とする。
【0011】
本発明の他の形態の測量用ターゲット(2)は、再帰性反射層(14)には上記軸(6)と平行な方向の中央に印(64)が付されていることを特徴とする。
【0012】
本発明の他の形態の測量用ターゲット(2)は、再帰性反射層(14)が再帰性反射シートで形成されていることを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して本発明の複数の実施形態を説明する。なお、以下に説明する複数の実施形態において、同一又は対応する部分には同一の符号を付す。
【0014】
1.測量用ターゲットの構成:
図2は、本発明に係る測量用ターゲットの斜視図である。この図に示すように、本発明の測量用ターゲット2は、円筒体4を有する。この円筒体4は、軸6を中心とする円盤状基部8と、円盤状基部8の中央に軸6と同軸に形成された支持部10と、軸6を中心とする外周円筒面12を有する。そして、外周円筒面12が再帰性反射層14で被覆されている。
【0015】
2.円筒体:
円筒体4は、形状を保持できる材料であればいかなる材料を用いて形成してもよい。例えば、合成樹脂(例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン)、金属(例えば、アルミニウム、ステンレス)、セラミックスのいずれも利用可能である。
【0016】
円筒体4及び支持部10は、図3〜図5の任意の構成を採り得る。具体的に説明すると、図3の円筒体4は、上述した合成樹脂又は金属等で一体的に形成されており、支持部10が貫通孔16によって構成されている。支持部10は、貫通孔16に挿入されたポール18に対して測量用ターゲット2を位置決めするために、基部8から軸6と平行に伸びる円筒状ボス部20を備えており、この円筒状ボス部20にその内周面と外周面を貫通し且つ軸6と直交する方向に伸びるねじ孔22が形成されている。したがって、貫通孔16にポール18を挿入した状態でねじ孔22にねじ24を螺合することにより、ポール18に対して測量用ターゲット2を位置決めできる。また、貫通孔16にポール18を挿入した状態で、円筒体4の軸6とポール18の中心軸(図示せず)が正確に一致する。なお、円筒体4を合成樹脂で形成する場合、ねじ孔の磨耗を防止するために、このねじ孔を構成する部分を金属ナット26で形成することが好ましい。また、この金属ナット26は、円筒体4に一体成形することが好ましい。
【0017】
図4に示す円筒体4の支持部10も合成樹脂等で一体的に形成されており、支持部10が貫通孔16によって構成されている。ただし、本実施形態の支持部10にはねじ孔が形成されていない。したがって、ポール18に対して測量用ターゲット2を位置決めする場合、円筒体4の上下に位置決め機構(位置決め手段)28を設け、この位置決め機構28を用いてポール18に対して測量用ターゲット2を固定する。位置決め機構28としては、図示するように、ポール18とほぼ同一の内径を有する固定リング30と、この固定リング30に形成されているねじ孔32に螺合する固定ねじ34との組み合わせが考えられる。その他、位置決め機構28として、弾性材料からなるリング(例えば、ゴムリング)を用いることも考えられる。
【0018】
図5に示す円筒体4は、上部円筒部分36と下部円筒部分38を組み合わせて構成されている。これら円筒部分36,38は、共に、環状基部部分40,42と、環状基部部分40,42の中央にこれと同心的に形成された内側円筒部分44,46と、環状基部部分40,42の外周にこれと同心的に形成された外側円筒部分48,50とを有し、外側円筒部分48,50の外周面が上述の円筒面12を構成している。上部円筒部分36と下部円筒部分38はまったく同一の形に形成してもよい。また、上部円筒部分36と下部円筒部分38を組み合わせて円筒体4を構成した状態で両者が共に同軸上に位置決めできるように、例えば図示するように、上部円筒部分36の外側円筒部分36にはその下端内面に段部(雌部)52を形成する一方、下部円筒部分38の外側円筒部分50にはその上端外面に段部(雄部)54を形成し、これら2つの段部52,54を嵌合して連結することが好ましい。この円筒体4をポール18に固定する方法は、上述した位置決め機構又は弾性リングのいずれを採用してもよい。また、本実施形態では円筒体4を上部円筒部分と下部円筒部分に分割したが、軸6を含む平面で分割してもよい。
【0019】
貫通孔を採用しない形態のポール支持構造も考えられる。例えば、図6に示すように、基部8の上部と下部にそれぞれ軸6を中心とするねじ孔56,58を設け、これらのねじ孔56,58にそれぞれポール18の端部に形成されたねじ部60,62を螺合することで、ポール18に対して測量用ターゲット2を固定することもできる。円筒体4を合成樹脂で形成する場合、ねじ孔の磨耗を防止するために、金属ナットを円筒体4に一体的に埋め込み成形し、この金属ナットにポール18のねじ部60,62を螺合させることが好ましい。
【0020】
3.再帰性反射層:
再帰性反射層14は、この反射層に入射された光を入射角と同一の反射角をもって鏡面反射するのではなく、入射された光を入射方向と反対の方向に送り返す再帰性反射をするものである。具体的に、この再帰性反射層14は、住友スリーエム株式会社からScotchlite(スコッチライト)の商標名で販売されている反射シートを、円筒体4の円筒面12に貼り付けて構成できる。なお、同社から販売されている反射シートには、ライナー層の上に、接着剤層・膠着剤層・反射層・多数の小径ガラスビーズを一定の密度で整列配置したガラスビーズ層・透明プラスチックフィルム層を順番に積層した封入レンズ型反射シート、またはこの反射シートの内部に六角形の空気層を形成し、その中にガラスビーズを配置したカプセルレンズ型反射シート、若しくはガラスビーズ層に代えて特殊なプリズム構造をもつキューブコーナーレンズの反射素子を持つプリズム型反射シートが利用可能である。
【0021】
再帰性反射層14は、既製品である反射シートを貼り付ける代わりに、反射シートと同一又は類似の層構造を円筒体4の円筒面12上に直接形成(又は塗装)して得ることもできる。
【0022】
図2に示すように、再帰性反射層14の表面には、軸6と平行な方向に関する中央に適当な印64を設けることが好ましい。この印64としては、例えば、反射シートの持つ色と異なる色の実線又は点線からなる中央線が好ましい。
【0023】
4.使用方法:
以上の構成を有する測量用ターゲット2を用いた測量について図7を参照して説明する。まず、コンピュータ内蔵のレーザ式測量装置(例えば、トータルステーション)70を基準点72に設置する。また、測量用ターゲット2を取り付けたポール18を測点74に立てる。次に、レーザ式測量装置70で測量用ターゲット2の中心を視準する。このとき、測量装置70に付設された望遠鏡76の縦軸(図示せず)をポール18に合わせ、望遠鏡76の横軸(図示せず)を再帰性反射層14の中央線64に合わせる。そして、測量装置70のレーザ発光部〔レーザ発光手段〕(図示せず)からレーザ光78を発射して測量用ターゲット2の再帰性反射層14に照射する。また、測量装置70は、再帰性反射層14からの反射光をレーザ受光部〔レーザ受光手段〕で受光し、測量装置76に内蔵されているコンピュータ〔第1〜第3の計算手段〕で、基準点72と測点74との距離を計算する。
【0024】
ところで、再帰性反射層14の表面は軸6を中心とする円筒面を構成している。そのため、図9(a)に示すように、測量装置70から測量用ターゲット2に照射されたレーザ光78のうち、基準点72と測点74を結ぶ線80を中心として左右対称な一定領域(再帰性反射領域)82にある再帰性反射層部分に照射されて反射された再帰性のレーザ光が測量装置72で受光される。再帰性反射領域82の外側の領域(非再帰性反射領域)で再帰性反射層14に反射されたレーザ光78’はその殆どが鏡面反射し、測量装置70で受光されることがない。
【0025】
したがって、測量装置70のコンピュータは、図9のフローチャートに示すように、測量用ターゲット2から測量装置70に送り戻された光をもとに、再帰性反射領域82の投影面82’(図8(b)参照)についてその中心座標を計算する〔第1の計算手段〕。次に、再帰性反射領域82の中心座標と測量装置70の機械座標との距離L’(図8(a)参照)を計算する〔第2の計算手段〕。続いて、測量用ターゲット2の中心から再帰性反射層14の反射層までの距離(プリズム定数)rをもとに、測量装置70の中心から測点74までの距離L(=L’+r)を計算する〔第3の計算手段〕。
【0026】
なお、測量装置70から出射されたレーザ光のスポット径は進行とともに広がり、この広がったスポット径のレーザ光が円筒面に当たって反射する。したがって、上述のようにして計算された距離距離L’は、図8(a)に示すように、僅かな誤差δを含み得る。しかし、この誤差δは、各測量用ターゲット2について個別に実験的に求めることができる。そして、実験的に求めた誤差δを考慮してプリズム定数rを決定することで、距離Lを正確に求めることができる。
【0027】
5.他の実施形態
図10は実施形態2の測量用ターゲット2を示す。この測量用ターゲット2は、球状基部8を有する。球状基部8は、点(中心点)86を中心とする球からなり、中心点86を通る軸6を中心とする支持部10を備えている。支持部10は、貫通孔でもよいし、球の表面部分に形成されたねじ孔(雌ねじ)であってもよい。支持部10を貫通孔で構成した場合、球形の測量用ターゲット2は、図4に示す位置決め機構又は弾性リングを用いてポールに固定する。また、支持部10をねじ孔で構成した場合、球形の測量用ターゲット2は、図6に示すように、ポールの端部に形成された雄ねじをねじ孔(雌ねじ)に螺合してポールに固定する。球形基部8の外周面は、再帰性反射層14で被覆されている。この再帰性反射層14は、反射シートと同一又は類似の層構造を円筒体4の円筒面12上に直接形成(又は塗装)して得ることが好ましい。
【0028】
このような球形の測量用ターゲット2を用いた測量では、図11(a)に示すように、測量装置から測量用ターゲット2に照射されたレーザ光78のうち、基準点72と測点74を結ぶ線80を中心として対称な一定領域(再帰性反射領域)82にある再帰性反射層部分に照射された再帰性反射光だけが測量装置72で受光され、その外側の領域(再帰性反射領域)で再帰性反射層14に反射されたレーザ光78’は測量装置70で受光されることがない。
【0029】
したがって、測量装置70のコンピュータは、測量用ターゲット2から測量装置70に送り戻された光をもとに、再帰性反射領域82の投影面82’(図11(b)参照)についてその中心座標を計算し、次に、再帰性反射領域82の中心座標と測量装置70の機械座標との距離L’を計算し、続いて、測量用ターゲット2の中心から再帰性反射層14の反射層までの距離(プリズム定数)rをもとに、測量装置70の中心から測点74までの距離Lを計算する。なお、プリズム定数rは上述した実施形態と同様に定める。
【0030】
図12は実施形態3の測量用ターゲット2を示す。この測量用ターゲット2は、円筒体4の中心軸6上に、円筒体4の外方に突出する視準軸90を対称に備えている。本実施形態において、支持部10は円筒体の周面上に形成されたねじ孔で構成されている。また、このねじ孔(支持部10)は、円筒体4の中心を通り、軸6と直交する別の軸88に沿って形成することが好ましい。このように構成された測量用ターゲット2は、一端を構造物(例えば、建築物、土木構造物)に固定したボルト92の他端ねじ部をねじ孔(支持部10)に螺合して固定される。なお、図面では上下に伸びるボルト92の下端に測量用ターゲット2を固定しているが、ボルトや測量用ターゲットの方向は図示する例に限定されるものでない。また、本実施形態3の測量用ターゲット及び以下に説明する実施形態4〜6の測量用ターゲットは、図示する方向に設置された測量用ターゲットに対して該測量用ターゲットを視準する測量装置が相対的に下方に移動しながら測量用ターゲットの変位を測量する作業(例えば、トンネルの内空変移測量)に好適に利用される。
【0031】
図13は実施形態4の測量用ターゲット2を示す。この測量用ターゲット2は、円筒体4の中心軸6上に、貫通孔からなる支持部10を有する。また、支持部10には細い支持棒(視準軸)92がその両端を円筒体4から突出するように挿入されて固定されている。そして、支持部92の両端が逆凹字状ブラケット94に支持されている。このような構成からなる測量用ターゲット2はブラケット94に形成した連結部(例えば、ねじ孔96)をボルトに連結して構造物に固定される。そして、測量時、細い支持棒92は、望遠鏡の横軸(又は縦軸)を合わせるための視準軸として利用される。
【0032】
図14は実施形態5の測量用ターゲット2を示す。この測量用ターゲット2は、図13に示す測量用ターゲットの変形例であり、中心軸6に沿って伸びる支持棒(視準軸)92はその両端部を円筒体4の両端面から突出して設けてあり、その一方の突出部がコ字状のブラケット98に支持されている。なお、支持棒92はその両端を突出させる必要はなく、代わりに、中心軸6と同軸上に細い円錐形状又は針状の棒(視準軸)を取り付け、これを視準軸の他端部として利用してもよい。この棒は、ねじ機構によって円筒体4に着脱自在とすることが好ましい。このように構成された測量用ターゲット2は、ブラケット98に形成した連結部(例えば、ねじ孔96)をボルトに連結して構造物に固定され、測量時、支持棒92が望遠鏡の横軸(又は縦軸)を合わせるための視準軸として利用される。
【0033】
図15は実施形態6の測量用ターゲット2を示す。この測量用ターゲット2において、円筒体4の中心軸6上にはその円筒体4の両端面から突出する棒(視準軸)100がねじ機構によって着脱自在に取り付けてある。また、円筒体4には、中心軸6から所定の距離をあけて、中心軸6と平行な別の軸102に支持部(孔)104が形成されており、この支持部104に逆凹字状ブラケット106の端部を嵌合して支持される。このように構成された測量用ターゲット2は、ブラケット106に形成した連結部(例えば、ねじ孔96)をボルトに連結して構造物に固定され、測量時、細い棒100が望遠鏡の横軸(又は縦軸)を合わせるための視準軸として利用される。
【0034】
図16は実施形態7の測量用ターゲット2を示す。この測量用ターゲット2は、図10に示す球形ターゲットの変形例であり、中心軸6と交差する球表面の一方にねじ孔からなる支持部10が形成され、他方に細い棒(視準軸)100が設けてある。この測量用ターゲット2も、ねじ孔の支持部10にボルトに連結して構造物に固定され、測量時、細い棒100が望遠鏡の縦軸を合わせるための視準軸として利用される。
【0035】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明に係る測量用ターゲットは、点又はこの点を通る軸を中心とする周面が再帰性反射層で形成されているので、360度全方向から入射された光を入射方向と逆の方向に送り返すことができる。そのため、測量用ターゲットを一箇所に固定したまま、すなわち回転することなく、複数の測量装置で該測量用ターゲットを視準し距離を計測できるし、また複数の方向から該測量用ターゲットを視準して距離を計測できる。また、プリズム式の測量用ターゲットに比べて安価に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の平板状測量用ターゲットを用いた測量を説明する図。
【図2】本発明に係る測量用ターゲットの斜視図。
【図3】図2に示す測量用ターゲットの具体的な形態を示す断面図。
【図4】図2に示す測量用ターゲットの他の具体的な形態を示す断面図。
【図5】図2に示す測量用ターゲットの他の具体的な形態を示す断面図。
【図6】図2に示す測量用ターゲットの他の具体的な形態を示す断面図。
【図7】本発明に係る測量用ターゲットを用いた測量を説明する図。
【図8】図2に示す測量用ターゲットを用いた測量方法を説明する図。
【図9】測量装置に内蔵されたコンピュータの計算手順を示す図。
【図10】本発明に係る測量用ターゲットの実施形態2を示す斜視図。
【図11】図11に示す測量用ターゲットを用いた測量方法を説明する図。
【図12】実施形態3の測量用ターゲットの斜視図。
【図13】実施形態4の測量用ターゲットの断面図。
【図14】実施形態5の測量用ターゲットの断面図。
【図15】実施形態6の測量用ターゲットの断面図。
【図16】実施形態7の測量用ターゲットの斜視図。
【符号の説明】
2:測量用ターゲット
4:円筒体
6:軸
8:基部
10:支持部
12:円筒面
14:再帰性反射層
16:貫通孔
18:ポール
20:ボス部
22:ねじ孔
24:ねじ
26:金属ねじ
28:位置決め機構
30:固定リング
32:ねじ孔
34:ねじ
64:中央線(印)
70:測量装置
86:点

Claims (9)

  1. 軸(6)を中心とする円筒面(12)と、上記円筒面(12)を覆う再帰性反射層(14)とを備えたことを特徴とする測量用ターゲット(2)。
  2. 軸(6)を中心とし且つ上記軸(6)と平行な方向に一定の長さを有する円筒反射面が再帰性反射層(14)で形成されていることを特徴とする測量用ターゲット(2)。
  3. 点(86)を中心として対称な周面と、
    上記点(85)を通る軸(6)上に形成された支持部(10)と、
    上記周面を形成する再帰性反射層(14)とを備えたことを特徴とする測量用ターゲット。
  4. 軸(6)を中心として対称な周面と、
    上記軸(6)上又は上記軸(6)と平行な別の軸(102)上に形成された支持部(10)と、
    上記周面を覆う再帰性反射層(14)とを備えたことを特徴とする測量用ターゲット(2)。
  5. 軸(6)を中心として対称な周面と、
    上記軸(6)と直交する別の軸(88)上に形成された支持部(10)と、
    上記周面を覆う再帰性反射層(14)とを備えたことを特徴とする測量用ターゲット(2)。
  6. 上記軸(6)上に設けられた視準軸(100)を備えたことを特徴とする請求項5に記載の測量用ターゲット(2)。
  7. 測量用のポール(18)に取り付ける測量用ターゲット(2)であって、上記ポール(18)の軸(6)又はこの軸上の点(86)に対して対称な周面を有し、上記周面を再帰性反射層(14)で形成したことを特徴とする測量用ターゲット。
  8. 上記再帰性反射層(14)には上記軸(6)と平行な方向の中央に印(64)が付されていることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一に記載の測量用ターゲット。
  9. 上記再帰性反射層(14)が再帰性反射シートで形成されていることを特徴とする請求項1〜8のいずれか一に記載の測量用ターゲット。
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