JP2001074245A - ガスタービン燃焼器ライナの再生方法および再生燃焼器ライナ - Google Patents

ガスタービン燃焼器ライナの再生方法および再生燃焼器ライナ

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JP2001074245A
JP2001074245A JP25314199A JP25314199A JP2001074245A JP 2001074245 A JP2001074245 A JP 2001074245A JP 25314199 A JP25314199 A JP 25314199A JP 25314199 A JP25314199 A JP 25314199A JP 2001074245 A JP2001074245 A JP 2001074245A
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洋明 吉岡
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一成 藤山
Jiyunichirou Maedomari
淳一郎 前泊
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ろう付け接合部を有する燃焼器ライナを対象と
して、燃焼器ライナを分解することなく材質劣化を回復
して新品と同等以上の材料特性を有し、コスト低減を図
ったガスタービン燃焼器ライナの再生方法および再生燃
焼器ライナを得る。 【解決手段】ろう付けによる接合部を備えた耐熱超合金
からなる筒状の燃焼器ライナを対象とし、この燃焼器ラ
イナの使用により生じた劣化および損傷を回復させる燃
焼器ライナの再生方法において、燃焼器ライナに回復熱
処理3を施すことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガスタービン運転
中に高温下に曝されることにより材質劣化、き裂、腐食
・酸化、摩耗または異物衝突による損傷等を受けたガス
タービン燃焼器ライナを再生させるガスタービン燃焼器
ライナの再生方法および再生燃焼器ライナに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】ガスタービン発電プラントでは、ガスタ
ービンと同軸に設けられた圧縮機により外部から空気を
吸入・圧縮し、圧縮空気を燃焼器に案内する。燃焼器に
導入した圧縮空気の中に燃料である油を噴射して過熱
し、高温・高圧の燃焼ガスを発生させる。この高温・高
圧の燃焼ガスを、燃焼器ライナ、トランジションピース
および静翼を経て動翼に案内した後、動翼を回転駆動さ
せて燃焼ガスを膨張させ、熱エネルギーを回転の機械エ
ネルギーに変え、同軸に設けられた発電機で発電する。
【0003】燃焼器ライナ、トランジションピース、静
翼および動翼などのガスタービン高温部品には、耐熱超
合金が適用される。耐熱超合金として、一般に、Mo、
WおよびFe等の元素をマトリックスに固溶させて高温
強度を向上させた固溶強化型合金が使用される。例え
ば、燃焼器ライナにはNi基超合金またはCo基超合金
が用いられる。
【0004】ガスタービン燃焼器ライナは、約1mm〜
2mm程度の圧延材を円筒状とした円筒部材を溶接にて
接合し、部分的にろう付けを施した円筒状構造を有す
る。この燃焼器ライナの円筒内面には燃焼ガスの熱を遮
蔽するセラミックコーティングが施されている。
【0005】ガスタービンの運転により、ガスタービン
高温部品には種々の損傷がみられるが、特に、燃焼器ラ
イナでは、運転中の燃焼振動による溶接部でのき裂が生
じるとともに、腐食や酸化および材質劣化が生じる。こ
のため、燃焼器ライナの保守管理は、約1年毎に定期的
に検査して、き裂および摩耗等の溶接補修を行って再使
用している。なお、き裂発生部は局部的ではあるが材質
劣化が生じており、再使用後は材質劣化に起因してき裂
が発生し易くなっている。材質劣化が広範囲で生じてい
る場合には、上述した補修に加えて材質劣化部のみを機
械的に切断し、新製交換または再生処理を施した後、再
接合および再コーティングして燃焼器ライナを再使用す
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、燃焼器
ライナに熱処理を施す際、材質劣化は回復するものの、
部分的にろう付けされたろう材が溶融してしまうという
問題を有していた。このため、ろう材の溶融を防止する
ために、あらかじめ材質劣化部のみを機械的に切断し、
新製交換または再生処理を施した後再接合および再コー
ティングするため、再生に要するコストが過大となって
いた。
【0007】本発明は、このような問題を解決するため
になされたものであり、ろう付け接合部を有する燃焼器
ライナを対象として、燃焼器ライナを分解することなく
材質劣化を回復させて新品と同等以上の材料特性を有
し、コスト低減を図ったガスタービン燃焼器ライナの再
生方法および再生燃焼器ライナを提供することを目的と
する。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
ろう付けによる接合部を備えた耐熱超合金からなる筒状
の燃焼器ライナを対象とし、この燃焼器ライナの使用に
より生じた劣化および損傷を回復させる燃焼器ライナの
再生方法において、前記燃焼器ライナに回復熱処理を施
すことを特徴とする。
【0009】請求項2記載の発明は、請求項1記載のガ
スタービン燃焼器ライナの再生方法において、回復熱処
理の温度は、燃焼器ライナの形状を維持する温度とし、
接合部のろう材の溶融温度よりも低い温度で、かつ、燃
焼器ライナの使用により生じた材質劣化相が固溶する温
度以上とすることを特徴とする。
【0010】請求項3記載の発明は、請求項1記載のガ
スタービン燃焼器ライナの再生方法において、燃焼器ラ
イナの使用により生じた材質劣化相の固溶温度が、接合
部のろう材の溶融温度よりも高い燃焼器ライナに回復熱
処理を施す際、回復熱処理の温度を材質劣化相の固溶温
度以上とし、この回復熱処理と同時にろう付けを施すこ
とを特徴とする。
【0011】請求項4記載の発明は、請求項1から3ま
でのいずれかに記載のガスタービン燃焼器ライナの再生
方法において、回復熱処理を施す前に燃焼器ライナの表
面およびその直下に生じるき裂、腐食、酸化、エロージ
ョンまたは異物衝突などの損傷を補修する損傷補修を行
うことを特徴とする。
【0012】請求項5記載の発明は、請求項4記載のガ
スタービン燃焼器ライナの再生方法において、損傷補修
では、溶接補修、変形修正、ろう付けおよび溶射などの
方法を用いて燃焼器ライナの損傷または欠陥を無くし、
燃焼器ライナの設計条件を満たす状態に修復することを
特徴とする。
【0013】請求項6記載の発明は、請求項4記載のガ
スタービン燃焼器ライナの再生方法において、回復熱処
理の処理雰囲気を不活性ガスまたは真空とすることを特
徴とする。
【0014】請求項7記載の発明は、ろう付けによる接
合部を備えた耐熱超合金からなる燃焼器ライナを対象と
し、接合部のろう材の溶融温度よりも低い温度で、か
つ、燃焼器ライナの使用により生じた材質劣化相が固溶
する温度以上で回復熱処理された再生燃焼器ライナを提
供する。
【0015】請求項8記載の発明は、ろう付けによる接
合部を備えた耐熱超合金からなる燃焼器ライナを対象と
し、接合部のろう材の溶融温度よりも高い温度で、か
つ、燃焼器ライナの使用により生じた材質劣化相の固溶
温度以上で回復熱処理され、かつ前記接合部のろう材よ
りも高い溶融温度であるろう材によりろう付け処理され
た再生燃焼器ライナを提供する。
【0016】請求項9記載の発明は、請求項7または8
記載の再生燃焼器ライナにおいて、耐熱超合金は、Ni
基合金、Co基合金またはFe−Ni基合金のうちのい
ずれかであることを特徴とする。
【0017】請求項10記載の発明は、請求項8記載の
再生燃焼器ライナにおいて、接合部のろう材は、重量比
でCr:6〜20%、B:4%以下、Si:3〜11
%、Fe:5%以下、C:1%以下、P:0.02%以
下、Co:1%以下、Pb:0.5%以下、不可避的不
純物および残部がNi基からなることを特徴とする。
【0018】高温下で使用される固溶強化型のガスター
ビン燃焼器ライナは、炭化物(主にCr23)の析
出や成長および凝集粗大化が進むとともに、他の析出相
(σ相:FeCr、μ相:CoMo)の析出が生
じ、材質劣化が生じる。材質劣化に伴い本来の材料特性
が損なわれ、起動および停止時における熱・歪みによる
熱疲労損傷、または高・低サイクル疲労による損傷を受
けている。このような劣化および損傷を受けた部材を回
復させるため、材質劣化相が消失する材質劣化相の固溶
温度以上で熱処理する必要がある。
【0019】しかしながら、一般に材質劣化相のマトリ
ックス中への固溶温度がろう材の溶融開始温度とほぼ同
等か、固溶温度が低い合金の場合には、材質劣化相の固
溶温度以上で熱処理することで分解せずに回復が可能で
あるが、材質劣化相の固溶温度がろう材の溶融開始温度
より高い場合には、ろう材の溶融が生じる。
【0020】そこで、材質劣化相の固溶温度がろう材の
溶融開始温度より高い場合の燃焼器ライナにおいては、
材質劣化相の固溶温度以上で熱処理することにより不可
避的に生じるろう材の溶融をこの熱処理と同時にろう付
けすることを可能としたものである。なお、ここで行う
熱処理は、Arガスにて急冷できる真空熱処理装置を用
い、この容器中に部品をセットした後、一旦容器内を排
気し、真空度を維持しつつ昇温し、所定の温度で材質劣
化相のマトリックスへの完全固溶を図るものである。
【0021】熱処理温度は、前述した理由により析出物
が固溶する温度以上である。しかし、過度に熱処理温度
を上げることは、温度が高くなるにつれて部材の強度が
低下して自重により変形を生じることから、回復熱処理
時に設計上問題を生じるような変形を生じない強度を有
する温度以下にする必要がある。
【0022】また、回復処理前に部品表面およびその直
下におけるき裂、腐食または酸化、摩耗、異物衝突等に
よる表面損傷または欠陥等、表面に露出した欠陥がある
場合には、溶接補修等の前処理が必要である。
【0023】以下に、燃焼器ライナの再生処理方法の手
順を説明する。
【0024】まず、再生処理する部品に用いらる合金の
材質劣化相の固溶温度を、その温度前後の温度に保持し
急冷した試験材の組織観察により求める。この組織観察
結果により回復熱処理の温度条件を設定する。
【0025】一方、管理寿命に達した部品あるいはそれ
以前の部品は、目視検査、寸法検査等の非破壊検査を行
い、検査結果に基づき部品表面およびその直下における
き裂、腐食・酸化または摩耗、異物衝突等による損傷が
ある場合には、損傷部の補修を行った後に回復熱処理を
行う。
【0026】次に、真空中で回復熱処理を施すが、熱処
理炉に部品を装填するにあたり、高温にて処理するた
め、部品が自重により変形しないように配列する。な
お、部品の装填は炉の均熱帯に配列することが望まし
い。炉に部品を装填した時点では雰囲気が大気であり、
真空雰囲気で処理するため、まず、容器の真空引きを行
い所定の温度まで昇温する。温度が所定に達した後、保
持し、部品に用いられている材料の通常の冷却速度にて
Arガスを吹き付けて熱処理を施す。
【0027】最後に、回復熱処理を施した後、目視検
査、寸法検査等の非破壊検査を行う。
【0028】このような再生処理方法の手順により、ガ
スタービン燃焼器ライナに生じた損傷および欠陥を回復
することができる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態につい
て、図1〜図15および表1〜表2を用いて説明する。
【0030】まず、ガスタービンの燃焼器ライナに適用
されるNi基超合金およびCo基超合金を試験材とし
て、この試験材を人工劣化させた後、この人工劣化材に
回復熱処理を施し、燃焼器ライナを回復する際の再生処
理において適用する温度条件を調査した。
【0031】Ni基超合金およびCo基超合金として、
表1に示すHastelloyX材およびHS188材
を適用した。
【0032】
【表1】
【0033】表1に示すように、HastelloyX
材の組成は、重量%で、C:0.07%、Cr:22
%、Co:1.5%、Fe:1.9%、W:0.7%、
Mo:9%、B:0.005%および残部がNi基であ
る。
【0034】また、HS188材の組成は、重量%で、
C:0.1%、Cr:22%、Fe:1.5%、W:1
4%、B:0.01%、La:0.05%および残部が
Co基である。
【0035】このような化学組成を有するHastel
loyX材を所定形状とし、No.1からNo.8まで
の試験材とした。また同様に、HS188材を所定形状
とし、No.9からNo.16までの試験材とした。そ
の後、No.1からNo.16までの試験材を850℃
の温度で12000時間加熱して人口的に劣化させた。
HaselloyXの人工劣化材は炭化物(Cr23
)の他にもμ相(CoMo)が析出していた。ま
た、HS188の人工劣化材は炭化物の他にもLave
s相(CoW)が析出していた。
【0036】次に、人工劣化させたNo.1からNo.
16までの試験材に、1060℃〜1200℃の温度範
囲内において、20℃間隔で変化させた温度にて回復熱
処理を施した。回復熱処理の保持時間は30分とした。
回復熱処理後、各試験材の断面組織観察を行い、材質劣
化相の固溶の有無およびろう材の溶融の有無を調べた。
この試験結果を表2に示す。
【0037】
【表2】
【0038】表2に示すように、HastelloyX
材を1060℃および1080℃の温度で回復熱処理し
たNo.1およびNo.2の試験材は、材質劣化相が固
溶していなかったが、1100℃以上の温度で回復熱処
理したNo.3からNo.8までの試験材は、全て材質
劣化相の固溶が生じており組織の回復が認められた。一
方、HS188の人工劣化材を1160℃以上の温度で
回復熱処理したNo.14からNo.16までの試験材
では、材質劣化相の固溶が生じており組織の回復が認め
られ、1140℃以上の温度で回復熱処理したNo.1
3からNo.16までの試験材は、ろう材の溶融が認め
られた。
【0039】次に、各回復熱処理材について室温にて引
張り試験を行い、引張強さ(kgf/mm)および伸
び(%)を測定した。その結果を図2に示す。
【0040】HastelloyXおよびHS188の
試験材では、材質劣化が生じている回復熱処理前の室温
での引張強さは、新材と比較して強度が上昇しており、
逆に延性が顕著に低下したが、図2に示すように、Ha
stelloyX材では1100℃以上、HS188材
では1160℃以上で回復熱処理を施すことで、強度お
よび延性の回復が認められた。
【0041】このような試験結果から、再生処理するN
i基超合金およびCo基超合金の材質劣化相の固溶温度
を、その温度前後の温度に保持し急冷した試験材の組織
観察により求めることができ、この組織観察結果により
再生処理を施す際、回復熱処理の温度条件を設定するこ
とができる。なお、本試験により適用した成分組成を有
するHastelloyX材は、1100℃から114
0℃までの温度範囲で、また、HS188材は1160
℃から1200℃までの範囲で回復熱処理するこが望ま
しい。
【0042】次に、実際に実プラントにおけるガスター
ビンの運用により設計寿命に達して廃却となった燃焼器
ライナに回復熱処理を施し、以下に示す実施例1から実
施例3までの試験を行った。
【0043】実施例1(図1、図3〜図7) 本実施例においては、実プラントで設計寿命に達して廃
却となったHastelloyX合金からなるガスター
ビン燃焼器ライナに再生処理を施した。なお、廃却とな
った燃焼器ライナの表面を鏡面に研磨してスンプ法にて
組織観察したところ、炭化物の析出が生じており、材質
劣化が認められた。
【0044】このHastelloyX合金からなるガ
スタービンの燃焼器ライナに再生処理を施した。
【0045】再生処理の手順は、図1に示すように、ま
ず、燃焼器ライナに回復熱処理を施す前に回復前検査1
を行う。この回復前検査1により部品表面およびその直
下におけるき裂、腐食・酸化あるいは摩耗、異物衝突等
による表面損傷あるいは欠陥等、表面に露出した欠陥が
ある場合には、溶接補修などによる燃焼器ライナの損傷
補修2を行う。その後、燃焼器ライナに回復熱処理3を
施す。そして、最後に回復後検査4を行う。
【0046】回復熱処理3時における温度、即ち、回復
熱処理温度は上述した試験結果における、Hastel
loyXの試験材No.3、No.4およびNo.5で
適用した1100℃、1120℃および1140℃とし
た。この温度にて回復熱処理3を施して回復熱処理品を
得る。なお、試験材No.5の回復熱処理温度では、ろ
う材が溶融するため回復熱処理3と同時にろう付け接合
部にろう材を装填し、ろう付けも兼ねて行う。なお、ろ
う付けには、重量%で、Cr:6〜20%、B:4%以
下、Si:3〜11%、Fe:5%以下、C:1%以
下、P:0.02%以下、Co:1%以下、Pb:0.
5%以下、不可避的不純物および残部がNi基からなる
ろう材を適用した。
【0047】このような再生処理を施して得られた燃焼
器ライナの組織およびろう付け接合部を図3および図4
に示す。
【0048】図3は、回復処理後の燃焼器ライナの組織
を模式的に示す図である。なお、3種類の回復熱処理
品、新品および廃却品を比較して示す。
【0049】図3に示すように、新品5は、結晶粒内6
に未固溶の炭化物7が析出していた。一方、実プラント
の運用により廃却となった廃却品8は、結晶粒内6に未
固溶の炭化物7のほかにも炭化物9が認められ、また結
晶粒界10にも炭化物11の析出が多量に認められてい
た。これに対し、1100℃、1120℃および114
0℃の温度にて回復熱処理3を施した回復熱処理品12
a,12b,12cは、未固溶の炭化物7のみが認めら
れ、ほぼ新品5と同様の組織に回復していた。
【0050】図4は、燃焼器ライナのろう付け接合部を
示す拡大図である。なお、このろう付け接合部について
も、3種類の回復熱処理品、新品および廃却品を比較し
て示す。
【0051】図4に示すように、新品5は、円筒状の燃
焼器ライナ本体13の内側にスロットリング14が設け
られており、この燃焼器ライナ本体13およびスロット
リング14の隙間には、ろう付けされたろう材15が設
置されている。さらに、燃焼器ライナ本体13およびス
ロットリング14の内面には、燃焼ガスの熱を遮蔽する
遮熱コーティング16が施されている。一方、廃却品8
は、ろう材15が部分的に溶けていた。これに対し、1
100℃、1120℃および1140℃の温度で回復熱
処理した回復熱処理品12a,12b,12cは、全て
ろう材15が一旦溶融していたものの、ほぼ新品5と同
様の接合状態を呈していた。
【0052】さらに、各回復熱処理品12a,12b,
12cについて室温にて引張試験を行い、引張強さ(k
gf/mm)および伸び(%)を測定した。その結果
を図5に示す。
【0053】図5に示すように、廃却品8は引張強度の
上昇と顕著な伸びの低下が生じていたのに対し、回復熱
処理品12a,12b,12cでは組織と同様に強度と
延性の完全回復が図られていた。なお、回復熱処理3を
行う際には、内面に施したセラミックスコーティング層
を除去せずに行った。コーティング層の構成元素と母材
の構成元素とが相互拡散し、強度に寄与しない拡散層が
生じていたが、図6に示すように、回復熱処理温度が1
140℃と高い回復熱処理品12cでも拡散層の厚さは
10μm程度であり、問題となる厚さとはならなかっ
た。
【0054】さらに、回復熱処理3により得られた燃焼
器ライナの全長および直径を計測した。この計測結果を
図7に示す。図7に示すように、各回復処理品12a,
12b,12cともほとんど変形がみられず、燃焼器ラ
イナの全長についての上限の許容値17aと下限の許容
値17bとの範囲内であり、また、燃焼器ライナの直径
についての上限の許容値18aと下限の許容値18bと
の範囲内となっており、燃焼器ライナの設計基準を満足
していた。
【0055】実施例2(図1、図8〜図11) 本実施例においては、HastelloyX材とHS1
88材とを溶接接合した燃焼器ライナに再生処理を施し
た。なお、実施例1と同一箇所には、同一符号を用い
る。
【0056】実施例1と同様に燃焼器ライナ内面のセラ
ミックスコーティング層を除去せず、図1の再生処理フ
ローチャートに従い再生処理を施した。回復熱処理温度
は、前述したNi基超合金およびCo基超合金の試験で
適用した試験材No.14、No.15およびNo.1
6の回復熱処理温度とした。具体的には、1160℃、
1180℃および1200℃とした。なお、ろう材はN
i基超合金およびCo基超合金の試験結果を示す表2か
らも明らかなように、ろう材が溶融するため回復熱処理
と同時にろう付け接合部にろう材を装填し、ろう付けも
兼ねて行った。なお、ろう付けには、重量%で、Cr:
6〜20%、B:4%以下、Si:3〜11%、Fe:
5%以下、C:1%以下、P:0.02%以下、Co:
1%以下、Pb:0.5%以下、不可避的不純物および
残部がNi基からなるろう材を適用した。
【0057】図8は、回復熱処理後の燃焼器ライナの組
織を模式的に示す図である。なお、新品19、廃却品2
0および3種類の回復熱処理品21a,21b,21c
を比較して示す。
【0058】図8に示すように、廃却品20のHS18
8材の部位では粒内6に若干の炭化物9の析出が認めら
れるものの、HastelloyX材の部位では結晶粒
界10および粒内6に炭化物9の析出が多量に認められ
ていた。これに対し、回復熱処理品21a,21b,2
1cは両材料の部位とも未固溶の炭化物7のみが認めら
れ、ほぼ新品19の組織に回復していた。
【0059】図9は、ろう付け接合部の拡大図を示す。
図9に示すように、各温度において回復熱処理を施した
回復熱処理品21a,21b,21cともろう材15が
一旦溶融していたものの、ほぼ新品19と同様の接合状
態を呈していた。
【0060】図10は、再生処理後の引張試験による引
張強さ(kgf/mm)および伸び(%)を示す図で
ある。
【0061】図10に示すように、廃却品20はHas
telloyX材およびHS188材の部位とも引張強
度の上昇と顕著な伸びの低下が生じていたのに対し、回
復熱処理品21a,21b,21cは組織と同様に強度
および延性の完全回復が図られていた。
【0062】さらに、回復熱処理3により得られた燃焼
器ライナの全長および直径を計測した。この計測結果を
図11に示す。図11に示すように、各回復処理品21
a,21b,21cともほとんど変形がみられず、燃焼
器ライナの全長についての上限の許容値22aと下限の
許容値22bとの範囲内であり、また、燃焼器ライナの
直径についての上限の許容値23aと下限の許容値23
bとの範囲内となっており、燃焼器ライナの設計基準を
満足していた。
【0063】実施例3(図1、図12〜図15) 本実施例においては、HastelloyX材よりも燃
焼温度が高いHS188材の燃焼器ライナに再生処理を
施した。実施例1および実施例2と同様に内面のコーテ
ィングを除去せず、図1の再生処理フローチャートに従
い、再生処理を施した。
【0064】図12は、回復処理後の燃焼器ライナの組
織を模式的に示す図である。なお、新品22、廃却品2
3および3種類の回復熱処理品24a,24b,24c
を比較して示す。
【0065】図12に示すように、廃却品23では結晶
粒界10および粒内6に炭化物9,11の析出が多量に
認められていた。これに対し、回復熱処理品24a,2
4b,24cは未固溶の炭化物7のみが認められ、ほぼ
新品22の組織に回復していた。
【0066】図13は、ろう付け接合部のろう材の断面
組織を示す図である。図13に示すように、各温度の回
復熱処理品24a,24b,24cともろう材が一旦溶
融していたものの、ほぼ新品22と同様の接合状態を呈
していた。
【0067】図14は、再生処理後の引張試験による引
張強さ(kgf/mm)および伸び(%)を示す図で
ある。
【0068】図14に示すように、廃却品23はHas
telloyX材およびHS188材の部位とも引張強
度の上昇と顕著な伸びの低下が生じていたのに対し、回
復熱処理品24a,24b,24cは組織と同様に強度
と延性の完全回復が図られていた。
【0069】また、回復熱処理3により得られた燃焼器
ライナの全長および直径を計測した。この計測結果を図
15に示す。図15に示すように、各回復処理品24
a,24b,24cともほとんど変形がみられず、燃焼
器ライナの全長についての上限の許容値17aと下限の
許容値17bとの範囲内であり、また、燃焼器ライナの
直径についての上限の許容値18aと下限の許容値18
bとの範囲内となっており、燃焼器ライナの設計基準を
満足していた。
【0070】本実施形態によれば、接合部のろう材の溶
融温度よりも低い温度で、かつ、燃焼器ライナの使用に
より生じた材質劣化相が固溶する温度以上で回復熱処理
を施すことにより、燃焼器ライナを分解することなく材
質劣化を回復させて新品と同等以上の材料特性を有し、
燃焼器ライナのコスト低減を図れる。また、コスト低減
を図れるだけでなく、再生方法の工程数を減らすこと
で、燃焼器ライナの再生処理を容易にすることができ
る。また、燃焼器ライナの材質劣化相の固溶温度が、接
合部のろう材の溶融温度よりも高い燃焼器ライナに回復
熱処理を施す際には、回復熱処理の温度を材質劣化相の
固溶温度以上とし、この回復熱処理と同時にろう付けを
施すことで燃焼器ライナを再生することができる。この
ように燃焼器ライナを再生して再生燃焼器を再使用する
ことで、燃焼器ライナの寿命向上を図れる。
【0071】
【発明の効果】以上説明したように、本発明におけるガ
スタービン燃焼器ライナの再生方法によれば、分解せず
に再生できることから大幅にコスト低減を図れるだけで
なく、再使用により寿命向上を図れる再生燃焼器ライナ
を得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態における、再生処理の手順を
示す図。
【図2】本発明の実施形態における、Hastello
yX材およびHS188材に回復熱処理を施した後の引
張試験結果の引張強さ(kgf/mm)および伸び
(%)を示す図。
【図3】本発明の実施例1における、Hastello
yX合金からなる燃焼器ライナの回復熱処理後の組織を
示す模式図。
【図4】本発明の実施例1を対象とした、燃焼器ライナ
の回復熱処理後のろう付け接合部を示す拡大図。
【図5】本発明の実施例1を対象とした、燃焼器ライナ
の回復熱処理後における引張試験結果の引張強さ(kg
f/mm)および伸び(%)を示す図。
【図6】本発明の実施例1を対象とした、燃焼器ライナ
に回復熱処理を施した後の拡散層厚さ(μm)の計測結
果を示す図。
【図7】本発明の実施例1を対象とした、燃焼器ライナ
に回復熱処理を施した後の変形計測結果を示す図。
【図8】本発明の実施例2を対象とした、Hastel
loyX材とHS188材とを溶接接合した燃焼器ライ
ナの回復熱処理後の組織を示す模式図。
【図9】本発明の実施例2を対象とした、燃焼器ライナ
の回復熱処理後のろう付け接合部を示す拡大図。
【図10】本発明の実施例2を対象とした、燃焼器ライ
ナの回復熱処理後における引張試験結果の引張強さ(k
gf/mm)および伸び(%)を示す図。
【図11】本発明の実施例2を対象とした、燃焼器ライ
ナの回復熱処理後の変形計測結果を示す図。
【図12】本発明の実施例3を対象とした、HS188
材からなる燃焼器ライナの回復熱処理後の組織を示す模
式図。
【図13】本発明の実施例3を対象とした、燃焼器ライ
ナの回復熱処理後のろう付け接合部を示す拡大図。
【図14】本発明の実施例3を対象とした、燃焼器ライ
ナの回復熱処理後における引張試験結果の引張強さ(k
gf/mm)および伸び(%)を示す図。
【図15】本発明の実施例3を対象とした、燃焼器ライ
ナの回復熱処理後における変形計測結果を示す図。
【符号の説明】
1 回復前検査 2 損傷補修 3 回復熱処理 4 回復後検査 5 新品 6 結晶粒内 7 未固溶の炭化物 8 廃却品 9 粒内の炭化物 10 結晶粒界 11 粒界の炭化物 12a,12b,12c 回復熱処理品 13 燃焼器ライナ本体 14 スロットリング 15 ろう材 16 遮熱コーティング 17a 燃焼器ライナの全長についての上限の許容値 17b 燃焼器ライナの全長についての下限の許容値 18a 燃焼器ライナの直径についての上限の許容値 18b 燃焼器ライナの直径についての下限の許容値 19 新品 20 廃却品 21a,21b,21c 回復熱処理品 22 新品 23 廃却品 24a,24b,24c 回復熱処理品
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤山 一成 神奈川県横浜市鶴見区末広町二丁目4番地 株式会社東芝京浜事業所内 (72)発明者 前泊 淳一郎 神奈川県横浜市鶴見区末広町二丁目4番地 株式会社東芝京浜事業所内 (72)発明者 近藤 卓久 東京都港区芝浦一丁目1番1号 株式会社 東芝本社事務所内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ろう付けによる接合部を備えた耐熱超合
    金からなる筒状の燃焼器ライナを対象とし、この燃焼器
    ライナの使用により生じた劣化および損傷を回復させる
    燃焼器ライナの再生方法において、前記燃焼器ライナに
    回復熱処理を施すことを特徴とするガスタービン燃焼器
    ライナの再生方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のガスタービン燃焼器ライ
    ナの再生方法において、回復熱処理の温度は、燃焼器ラ
    イナの形状を維持する温度とし、接合部のろう材の溶融
    温度よりも低い温度で、かつ、燃焼器ライナの使用によ
    り生じた材質劣化相が固溶する温度以上とすることを特
    徴とするガスタービン燃焼器ライナの再生方法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のガスタービン燃焼器ライ
    ナの再生方法において、燃焼器ライナの使用により生じ
    た材質劣化相の固溶温度が、接合部のろう材の溶融温度
    よりも高い燃焼器ライナに回復熱処理を施す際、回復熱
    処理の温度を材質劣化相の固溶温度以上とし、この回復
    熱処理と同時にろう付けを施すことを特徴とするガスタ
    ービン燃焼器ライナの再生方法。
  4. 【請求項4】 請求項1から3までのいずれかに記載の
    ガスタービン燃焼器ライナの再生方法において、回復熱
    処理を施す前に燃焼器ライナの表面およびその直下に生
    じるき裂、腐食、酸化、エロージョンまたは異物衝突な
    どの損傷を補修する損傷補修を行うことを特徴とするガ
    スタービン燃焼器ライナの再生方法。
  5. 【請求項5】 請求項4記載のガスタービン燃焼器ライ
    ナの再生方法において、損傷補修では、溶接補修、変形
    修正、ろう付けおよび溶射などの方法を用いて燃焼器ラ
    イナの損傷または欠陥を無くし、燃焼器ライナの設計条
    件を満たす状態に修復することを特徴とするガスタービ
    ン燃焼器ライナの再生方法。
  6. 【請求項6】 請求項4記載のガスタービン燃焼器ライ
    ナの再生方法において、回復熱処理の処理雰囲気を不活
    性ガスまたは真空とすることを特徴とするガスタービン
    燃焼器ライナの再生方法。
  7. 【請求項7】 ろう付けによる接合部を備えた耐熱超合
    金からなる燃焼器ライナを対象とし、接合部のろう材の
    溶融温度よりも低い温度で、かつ、燃焼器ライナの使用
    により生じた材質劣化相が固溶する温度以上で回復熱処
    理された再生燃焼器ライナ。
  8. 【請求項8】 ろう付けによる接合部を備えた耐熱超合
    金からなる燃焼器ライナを対象とし、接合部のろう材の
    溶融温度よりも高い温度で、かつ、燃焼器ライナの使用
    により生じた材質劣化相の固溶温度以上で回復熱処理さ
    れ、かつ前記接合部のろう材よりも高い溶融温度である
    ろう材によりろう付け処理された再生燃焼器ライナ。
  9. 【請求項9】 請求項7または8記載の再生燃焼器ライ
    ナにおいて、耐熱超合金は、Ni基合金、Co基合金ま
    たはFe−Ni基合金のうちのいずれかであることを特
    徴とする再生燃焼器ライナ。
  10. 【請求項10】 請求項8記載の再生燃焼器ライナにお
    いて、接合部のろう材は、重量比でCr:6〜20%、
    B:4%以下、Si:3〜11%、Fe:5%以下、
    C:1%以下、P:0.02%以下、Co:1%以下、
    Pb:0.5%以下、不可避的不純物および残部がNi
    基からなることを特徴とする再生燃焼器ライナ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2004183661A (ja) * 2002-12-04 2004-07-02 General Electric Co <Ge> 燃焼器ライナの一部分を取り換える方法
JP2004183660A (ja) * 2002-12-04 2004-07-02 General Electric Co <Ge> 燃焼器ライナを取り換える方法
US7546684B2 (en) 2004-07-27 2009-06-16 General Electric Company Method for repair and replacement of combustor liner panel

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