JP2001074102A - トルク変動吸収装置 - Google Patents

トルク変動吸収装置

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JP2001074102A
JP2001074102A JP24310499A JP24310499A JP2001074102A JP 2001074102 A JP2001074102 A JP 2001074102A JP 24310499 A JP24310499 A JP 24310499A JP 24310499 A JP24310499 A JP 24310499A JP 2001074102 A JP2001074102 A JP 2001074102A
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side rotating
swing
rotating member
driven
torque fluctuation
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English (en)
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Tomohiro Saeki
智洋 佐伯
Satoshi Nakagaito
聡 中垣内
Koji Kitada
浩司 北田
Michihito Ayano
通仁 綾野
Hideji Sadakari
秀治 貞苅
Toshikuni Kusano
敏邦 草野
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Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16FSPRINGS; SHOCK-ABSORBERS; MEANS FOR DAMPING VIBRATION
    • F16F15/00Suppression of vibrations in systems; Means or arrangements for avoiding or reducing out-of-balance forces, e.g. due to motion
    • F16F15/10Suppression of vibrations in rotating systems by making use of members moving with the system
    • F16F15/12Suppression of vibrations in rotating systems by making use of members moving with the system using elastic members or friction-damping members, e.g. between a rotating shaft and a gyratory mass mounted thereon
    • F16F15/121Suppression of vibrations in rotating systems by making use of members moving with the system using elastic members or friction-damping members, e.g. between a rotating shaft and a gyratory mass mounted thereon using springs as elastic members, e.g. metallic springs
    • F16F15/1215Leaf springs, e.g. radially extending
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16FSPRINGS; SHOCK-ABSORBERS; MEANS FOR DAMPING VIBRATION
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    • F16F15/10Suppression of vibrations in rotating systems by making use of members moving with the system
    • F16F15/12Suppression of vibrations in rotating systems by making use of members moving with the system using elastic members or friction-damping members, e.g. between a rotating shaft and a gyratory mass mounted thereon
    • F16F15/121Suppression of vibrations in rotating systems by making use of members moving with the system using elastic members or friction-damping members, e.g. between a rotating shaft and a gyratory mass mounted thereon using springs as elastic members, e.g. metallic springs
    • F16F15/123Wound springs
    • F16F15/1232Wound springs characterised by the spring mounting

Abstract

(57)【要約】 【課題】 捩れ角を可及的に広く取ることができ、高速
回転時であっても駆動側回転部材と被駆動側回転部材と
が確実に相対回転し、捩れ特性の設定が容易なトルク変
動吸収装置を提供すること。 【解決手段】 駆動側回転部材20と、駆動側回転部材
20と相対回転自在に配設される被駆動側回転部材30
と、被駆動側回転部材30に設けられる揺動中心部41
を一端に有するとともに駆動側回転部材20を転動する
接触部42を他端に有する揺動部材40と、被駆動側回
転部材30の一方に固定される固定部材31と、揺動部
材40と固定部材31の間にて弾縮可能に配されるコイ
ルスプリング50とを備え、駆動側回転部材20の被接
触面25aと揺動中心部41との径方向距離L2が、駆
動側回転部材20と被駆動側回転部材30との相対回転
角度に応じて変化するトルク変動吸収装置10。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、駆動側部材に生じ
るトルクの変動を吸収して被駆動側部材に出力するトル
ク変動吸収装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より知られるトルク変動吸収装置と
して、例えば特開平10−132028号公報に開示さ
れる技術がある。この公報には、駆動側部材の径方向内
方に向くガイド面と被動側部材の間に複数のコイルスプ
リング及び各コイルスプリングを直列に支持する複数の
シート部材を備え、駆動側部材と被動側部材との相対回
転時にはシート部材がガイド面に摺接しながらコイルス
プリングが弾縮することによって捩れトルクを吸収する
装置が開示されている。
【0003】また、特開平8−61430号公報には、
駆動側部材の径方向内方に向くガイド面と被動側部材の
間に弧状のコイルスプリングを配設して、駆動側部材と
被動側部材との相対回転時には弧状のコイルスプリング
が弾縮することによって捩れトルクを吸収する装置が開
示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら特開平1
0−132028号公報のトルク変動吸収装置では、ト
ルクの変動を吸収するためのコイルスプリング及びシー
ト部材を多数直列に設けているので駆動側部材と被動側
部材との捩じれ角を広く取ることが構成上困難であると
ともに、装置全体が高価になってしまう。更に、部品点
数の増加により製造工程が複雑になってしまう。また、
トルク変動の開始時にはシート部材同士が当接して打音
が発生してしまい、好ましくない。更に、シート部材が
ガイド面に摺接しているため、装置の高速回転時にシー
ト部材にかかる遠心力によってガイド面とシート部材と
の間の摺動摩擦が大きくなって捩れ難くなる、という問
題もある。また、吸収するトルクの変動は周方向に配置
されるコイルスプリングの弾縮のみにより規定されるの
で捩れ特性は直線になってしまい、車両特性に応じた捩
れ特性を得ようとすると、異なる弾性力のコイルスプリ
ングを複数段設けて多段特性とするなど、所望の捩れ特
性を得るのは非常に困難である、という問題がある。
【0005】また、特開平8−61430号公報のトル
ク変動吸収装置では、上述した問題点に加えて、コイル
スプリングが比較的長い弧状であるために装置の高速回
転時には遠心力によってガイド面にコイルスプリングが
接触して、コイルスプリングが摩耗する場合が考えられ
る、という問題がある。
【0006】そこで本発明は、上記の実情に鑑みて、駆
動側回転部材と被駆動側回転部材との相対回転角度(以
下、捩れ角と称す)を可及的に広く取ることができ、高
速回転時であっても駆動側回転部材と被駆動側回転部材
とが確実に相対回転し、捩れ特性の設定が容易であり、
更に各部品間での打音が可及的に少ないトルク変動吸収
装置を提供することを技術的課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に請求項1の発明は、エンジンと一体に回転する駆動側
回転部材と、駆動側回転部材と同軸的且つ相対回転自在
に配設される被駆動側回転部材と、駆動側回転部材或い
は被駆動側回転部材の一方に形成される被接触面に沿っ
て移動する接触部を有し、駆動側回転部材と被駆動側回
転部材との相対回転に追従して接触部が被接触面に沿っ
て移動することにより駆動側回転部材或いは被駆動側回
転部材の他方に対して相対変位する変位部材と、変位部
材の相対変位に追従して弾縮する弾性部材と、を備える
トルク変動吸収装置とした。
【0008】請求項1について説明する。エンジンが駆
動すると駆動側回転部材が回転駆動し、弾性部材を介し
て駆動側回転部材の回転駆動が被駆動側回転部材に伝達
される。エンジンのトルクが変動して駆動側回転部材と
被駆動側回転部材とが相対回転すると、変位部材の接触
部が被接触面に沿って移動して、駆動側回転部材或いは
被駆動側回転部材の他方に対して相対変位する。変位部
材が相対変位すると弾性部材が弾縮し、エンジンのトル
クの変動が吸収されて被駆動側回転部材に出力される。
請求項1の発明では、捩れ角に追従して変位部材が相対
変位し、この相対変位によって弾性部材の弾縮が規定さ
れるので、捩れ特性は変位部材、被接触面及び弾性部材
とにより規定される。したがって、弾性部材(例えばコ
イルスプリング)のみで捩れ特性を規定する形式の従来
技術に比べて、任意の捩れ特性を容易に設定することが
可能になるとともに、設定可能な捩れ特性領域が増大す
る。また、弾性部材を周方向に弾縮するように設ける必
要がないので弾性部材の取付自由度が向上して捩れ角を
広く取ることも可能になる。更に、相対回転時には接触
部が被接触面に沿って移動しながら変位部材が変位する
ので、各部品間での打音が減少する。
【0009】請求項2の発明は、請求項1において、変
位部材の接触部を、変位部材に対して回転可能且つ被接
触面に沿って転動するローラーにより構成したことであ
る。
【0010】請求項2によると、接触部がローラーであ
るので、捩れ角に追従した変位部材の相対変位を円滑に
行うことができる。
【0011】請求項3の発明は、請求項1或いは請求項
2において、駆動側回転部材と被駆動側回転部材との相
対回転角度が増加するにしたがって弾性部材の弾縮力が
大きくなるようにした。
【0012】請求項3によると、捩れ角が増大するにつ
れて吸収可能なトルクが増大する。
【0013】請求項4の発明は、請求項1乃至請求項3
において、変位部材が弾性部材を保持する保持部を有す
るようにした。請求項5に示すように弾性部材をコイル
スプリングとし、保持部がコイルスプリングの端部から
弾縮方向に向かって突出する構成とすると好適である。
【0014】請求項4及び請求項5によると、保持部に
よって弾性部材が確実に保持されて、例えばトルク変動
吸収装置の高速回転時に弾性部材が変位部材から外れる
ことを防止することが可能になる。
【0015】請求項6の発明は、請求項1乃至請求項5
において、変位部材が駆動側回転部材或いは被駆動側回
転部材の他方に揺動の中心である揺動中心部を有する揺
動部材とし、被接触面と揺動中心部との径方向距離が駆
動側回転部材と被駆動側回転部材との相対回転角度に応
じて変化するようにした。
【0016】請求項6の発明によると、捩れ角に応じて
被接触面と揺動中心部との径方向距離が変化し、この径
方向距離の変化によって弾性部材の弾縮が規定されるの
で、被接触面と揺動中心部との径方向距離の設定を変化
させることで捩れ特性を任意に設定することが可能にな
る。
【0017】請求項7の発明は、請求項6において、駆
動側回転部材と被駆動側回転部材との相対回転角度の増
加にしたがって、被接触面と揺動中心部との径方向距離
が徐々に短くなるようにした。
【0018】請求項7によると、駆動側回転部材と被駆
動側回転部材との相対回転角度の増加につれて揺動部材
が徐々に揺動し、揺動部材と固定部材との間で弾性部材
が徐々に弾縮される。したがって駆動側回転部材と被駆
動側回転部材の相対回転時におけるトルク変動の吸収を
連続的に円滑に行うことが可能になる。
【0019】請求項8の発明は、請求項6或いは請求項
7において、揺動部材が被接触面の径方向内側に配設さ
れるとともに、揺動中心部から接触部までの距離が揺動
中心部から被接触面までの最短距離より長くした。
【0020】請求項8によると、トルク変動吸収装置が
高速回転して揺動部材に遠心力が働く場合には、揺動部
材の接触部が被接触面で遠心力を受けることで弾性部材
の弾縮力に遠心力の荷重が付加されて、吸収可能なトル
クを増大することができ、高速回転時における衝撃トル
クを吸収することが可能になる。
【0021】請求項9の発明は、請求項6乃至請求項8
において、弾性部材が駆動側回転部材或いは被駆動側回
転部材の他方に固定される固定部材と揺動部材との間に
弾縮可能に配設されるようにした。
【0022】請求項9によると、トルクの変動により駆
動側回転部材と被動側回転部材とが相対回転して揺動部
材が揺動すると、固定部材と揺動部材との間で弾性部材
が弾縮されてトルクの変動が吸収される。
【0023】請求項10の発明は、請求項6或いは請求
項7において、揺動部材が被接触面の径方向外側に配設
されるとともに、揺動中心部から接触部までの距離を揺
動中心部から被接触面までの最短距離より長くした。
【0024】請求項10によると、トルク変動吸収装置
が高速回転して揺動部材に遠心力が働く場合であっても
揺動部材の接触部が被接触面で遠心力を受けることがな
いので、弾性部材の弾縮力は遠心力に影響することな
く、安定した捩れ特性を得ることが可能になる。
【0025】請求項11の発明は、請求項10におい
て、駆動側回転部材及び被動側回転部材に対して相対回
転可能な中間部材を備え、中間部材は駆動側回転部材或
いは被動側回転部材の一方との間で弾性部材を周方向に
弾縮可能に配するようにした。
【0026】請求項11によると、トルクの変動により
駆動側回転部材と被動側回転部材とが相対回転して揺動
部材が揺動すると、中間部材と駆動側回転部材或いは被
動側回転部材の一方との間で弾性部材が弾縮されてトル
クの変動が吸収される。
【0027】請求項12の発明は、請求項11におい
て、駆動側回転部材と中間部材との相対回転角度に対し
て駆動側回転部材と被動側回転部材との相対回転角度が
大きくなるようにした。
【0028】請求項12によると、弾性部材の変位量を
小さく設定することができるようになるので、弾性部材
を小型化でき、更に弾性部材の摩耗量を低減することが
可能になる。
【0029】請求項13の発明は、請求項10乃至請求
項12において、揺動部材が、揺動による荷重を中間部
材の回転方向に変換して中間部材に伝達するしたことで
ある。
【0030】請求項13によると、トルクの変動により
揺動部材が揺動すると中間部材が周方向に荷重を受け
て、揺動部材の揺動に追従して中間部材が弾性部材を弾
縮させてトルクの変動が吸収される。
【0031】請求項14の発明は、請求項13におい
て、中間部材に形成される荷重受部と、揺動部材に形成
され中間部材の周方向に向けて荷重受部に荷重を伝達可
能な荷重伝達部とによって、揺動部材の揺動に応じて荷
重伝達部が荷重受部を転がりながら荷重を伝達するよう
にしたことである。
【0032】請求項14によると、荷重伝達部が荷重受
部を転がりながら中間部材に荷重が伝達され、揺動部材
の揺動に追従して中間部材が弾性部材を弾縮させてトル
クの変動が吸収される。
【0033】請求項15の発明は、請求項13におい
て、揺動部材及び中間部材の両部材に対して揺動可能に
連結されるリンク機構によって、前記揺動部材の揺動に
よる荷重を中間部材の回転方向に変換して伝達するよう
にした。
【0034】請求項15によると、トルクの変動により
揺動部材が揺動すると、リンク機構が揺動部材及び中間
部材に対して揺動して中間部材の回転方向に荷重が伝達
されるので、揺動部材の揺動に追従して弾性部材が弾縮
してトルクの変動が吸収される。
【0035】請求項16の発明は、請求項13におい
て、中間部材及び揺動部材に設けられたギヤの噛み合い
によって揺動部材の揺動による荷重を中間部材の回転方
向に変換して伝達するようにした。
【0036】請求項16によると、トルクの変動により
揺動部材が揺動すると、ギアの噛み合いによって揺動部
材の揺動が中間部材の回転方向に変換され、揺動部材の
揺動に追従して弾性部材が弾縮してトルクの変動が吸収
される。
【0037】請求項17の発明は、請求項4乃至請求項
16において、揺動中心部から接触部と反対側に向かっ
て延在する慣性部を有するようにした。
【0038】請求項17によると、トルク変動吸収装置
の高速回転時において揺動部材に働く遠心力が慣性部に
よって調整され、これにより捩れ特性を任意に設定する
ことが可能になる。
【0039】請求項18の発明は、請求項1において、
変位部材は駆動側回転部材或いは被駆動側回転部材の他
方に対して径方向に往復動可能に保持される往復動部材
であり、弾性部材は駆動側回転部材或いは被駆動側回転
部材の他方に固定される固定部材と往復動部材との間に
て径方向に弾縮可能に配され、駆動側回転部材或いは被
駆動側回転部材の他方において接触部が接触する被接触
面と固定部材との径方向距離が駆動側回転部材と被駆動
側回転部材との相対回転角度に応じて変化するようにし
た。
【0040】請求項18によると、相対回転時には被接
触面と固定部材との径方向距離が変化するので、往復動
部材が径方向に往復動するとともに接触部が被接触面に
沿って移動する。このときに弾性部材が径方向に弾縮
し、トルクの変動が吸収される。請求項18の発明で
は、捩れ角に応じて被接触面と固定部材との径方向距離
が変化し、この径方向距離の変化によって弾性部材の弾
縮が規定されるので、被接触面と固定部材との径方向距
離の設定を変化させることで捩れ特性を任意に設定する
ことが可能になる。
【0041】請求項19の発明は、請求項18におい
て、駆動側回転部材と被駆動側回転部材との相対回転角
度が増加するにしたがって、被接触面と固定部材との径
方向距離を徐々に短くしたことである。
【0042】請求項19によると、駆動側回転部材と被
駆動側回転部材との相対回転角度の増加につれて、往復
動部材と固定部材との間で弾性部材が徐々に弾縮され
る。したがって駆動側回転部材と被駆動側回転部材の相
対回転時におけるトルク変動の吸収を連続的に円滑に行
うことが可能になる。
【0043】請求項20の発明は、請求項18或いは請
求項19において、固定部材を被接触面の径方向内側に
配設したことである。
【0044】請求項20によると、トルク変動吸収装置
が高速回転して往復動部材に遠心力が働く場合には、往
復動部材の接触部が被接触面で遠心力を受けることで弾
性部材の弾縮力に遠心力の荷重が付加されて、吸収可能
なトルクを増大することができ、高速回転時における衝
撃トルクを吸収することが可能になる。
【0045】
【実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面を参照
して説明する。本実施の形態では、図面が見難くならな
いように断面図における各部材のハッチングを省略する
ものとする。また、本実施の形態においては、トルク変
動吸収装置を自動車のダンパ付フライホイールに用いた
場合として説明する。図1は第1の実施の形態における
トルク変動吸収装置10の一部切除正面図を、図2は図
1のA−A断面図を示している。
【0046】トルク変動吸収装置10は、エンジン(図
示せず)と一体に回転する駆動側回転部材20と、駆動
側回転部材20と同軸的且つ相対回転自在に配設される
被駆動側回転部材30と、駆動側回転部材20に形成さ
れる被接触面25aに沿って移動する接触部42を有
し、駆動側回転部材20と被駆動側回転部材30との相
対回転に追従して接触部42が被接触面25aに沿って
移動することにより被駆動側回転部材30に対して相対
変位する変位部材40と、変位部材40の相対変位に追
従して弾縮する弾性部材50とを有する。
【0047】駆動側回転部材20は、ドライブプレート
21、イナーシャプレート22、リングギヤ23、イン
ナープレート24、スペーサ25を主たる構成要素とし
ている。ドライブプレート21とイナーシャプレート2
2との間に配設されるスペーサ25は、その内周に接触
部としてのローラー42が転動する被接触面25aを構
成しており、駆動側回転部材20と被駆動側回転部材3
0との相対回転角度に応じて被接触面25aの曲率が変
化するように構成されている。
【0048】ドライブプレート21、リングギヤ23、
スペーサ25およびイナーシャプレート22は外周部に
て溶接されている。ドライブプレート21とインナープ
レート24とはリベット26により結合されており、こ
れらに形成された軸方向孔にボルト(図示省略)を挿通
してエンジン出力軸(図示省略)に螺合することでエン
ジンと結合される。
【0049】被駆動側回転部材30は、軸方向において
ドライブプレート21とイナーシャプレート22との間
に位置する固定部材としてのドリブンディスク31と、
ボルト33にてドリブンディスク31と結合されたフラ
イホイール34と、を備える。ドリブンディスク31の
外周には、ドライブプレート21、22の回転トルクが
ドリブンディスク31の回転トルクより大きいときにお
ける相対回転時にトルクを受ける正端面32aおよび正
端面32aと逆方向側の負端面32bとを有するトルク
受部32が形成されている。フライホイール34はイン
ナープレート24によりボールベアリング60を介して
回転自在に支承されている。フライホイール34はエン
ジンと変速機(図示省略)との間のトルク伝達を断続す
る摩擦クラッチ(図示省略)のための摩擦面を有してい
る。
【0050】変位部材40は、軸方向においてドライブ
プレート21とイナーシャプレート22との間に位置し
リングギヤ23及びスペーサ25の内径側にてフライホ
イール34に設けられる揺動中心部41を一端に有する
とともにスペーサ25の被接触面25aに接触しながら
転動する接触部42を他端に有する揺動部材40であ
る。
【0051】揺動部材40について詳細に説明する。揺
動部材40は、他端にて接触部42及び接触部42を支
持する軸43を2枚のプレート44で挟持し、一端にて
フライホイール34に対して揺動可能となるように2枚
のプレート44をカラー45を介してボルト46を挿通
することで構成される。揺動部材40は揺動中心部41
を中心にフライホイールに対して揺動可能であるが、揺
動中心部41から接触部42と被接触面25aとの接触
部までの距離L1は揺動中心部41から被接触面25a
までの径方向長さL2より長く設定されているので、揺
動部材40はコイルスプリング50が伸長する方向には
揺動できないように設定されている。
【0052】弾性部材50は、ドリブンディスク31と
揺動部材40との間で揺動部材40の揺動方向に弾縮可
能に配設されるコイルスプリング50であり、各ドリブ
ンディスク31と揺動部材40との間に配設され、弾縮
力を確保するために2つ並列に配設されている。このコ
イルスプリング50は、コイルスプリング50の延在方
向に向かって突出するようにドリブンディスク31及び
揺動部材40に設けられる保持部31a、44aによっ
て保持されており、トルク変動吸収装置10の高速回転
時においてもコイルスプリング50が確実に保持される
ように構成されている。
【0053】エンジンの回転方向は図1の矢印Fで示す
正回転方向であり、駆動側回転部材20と被駆動側回転
部材30との間に働く回転トルクの方向と一致する。ま
た、駆動側回転部材20と被駆動側回転部材30との間
に働くエンジンブレーキトルクの方向は図1の矢印Rで
示す負回転方向に一致する。
【0054】駆動側回転部材20と被駆動側回転部材3
0との間には、両部材の相対回転に対して所定の摩擦抵
抗トルクを発生させるヒステリシス機構70が介装され
ている。
【0055】図3は、図1および図2に示すトルク変動
吸収装置10の捩れ特性を示す線図である。図1は捩れ
角が0の状態を示しており、この状態では被接触面25
aの曲率は最大となっている。エンジンが回転して駆動
側回転部材20と被駆動側回転部材30とが相対回転
し、捩れ角が0から徐々に増加するにつれて被接触面2
5aの曲率は徐々に小さくなり、揺動中心部41から被
接触面25aまでの径方向長さL2が徐々に短くなる。
揺動中心部41から接触部42と被接触面25aとの接
触部までの距離L1は常に一定であるので、径方向長さ
L2が短くなると揺動部材40は揺動中心部41を中心
としてコイルスプリング50を弾縮する方向に徐々に揺
動する。これによってコイルスプリング50が徐々に弾
縮し、図3に示すような滑らかな捩れ特性が得られる。
駆動側回転部材20と被駆動側回転部材30との相対回
転はストッパ部32がリングギヤ23内周のストッパ2
3aに当接するまで行われ、ストッパ部32がストッパ
23aに当接すると、駆動側回転部材20と被駆動側回
転部材30とは一体回転する。図4はストッパ部32が
ストッパ23aに当接したときの状態を示しており、図
4の状態でコイルスプリング50の弾縮量は最大とな
る。尚、エンジンが停止して駆動側回転部材20と被駆
動側回転部材30との間でのトルクの変動がなくなる
と、コイルスプリング50の弾性力により揺動部材40
の接触部42は被接触面25aの曲率の小さい箇所から
曲率の大きい箇所に向かって転動する。このようなコイ
ルスプリング50及び揺動部材40の作動によって、駆
動側回転部材20と被駆動側回転部材30との捩れ角は
0に戻される。エンジンブレーキ時に関しては、エンジ
ンブレーキ時に接触部42が接触する被接触面25aの
曲率を任意に変化させることで、原点に対して非対称の
捩れ特性とすることができる。尚、ヒステリシス機構7
0による相対回転時のヒステリシスについては説明を省
略する。以上説明したように、トルク変動吸収装置10
はトルク変動の吸収を連続的に円滑に行うことが可能に
なる。
【0056】第1の実施の形態のトルク変動吸収装置1
0において、被接触面25aの曲率を変化させた場合の
捩れ特性の線図を図5に示す。これは、所定のトルクで
の捩れ角を多く設定することにより、車両の特性に応じ
た捩れ特性を得ることが可能となる。第1の実施の形態
によると、被接触面25aの形状を変化させるだけで図
3から図5に示すような捩れ特性に変化させることが可
能になり、コイルスプリング50や揺動部材40を取り
替える必要もなく、製造上好適である。
【0057】次に、本発明の第2の実施の形態について
説明する。図6は第2の実施の形態におけるトルク変動
吸収装置110の一部切除正面図、図7は図6のB−B
断面図である。トルク変動吸収装置110は、第1の実
施の形態で説明したトルク変動吸収装置10に対して、
揺動部材140とドリブンディスク131との間に配設
されるコイルスプリング150を2つではなく1つと
し、更にスペーサ125及びリングギヤ123の内周
に、両端がシート152により支持され周方向に弾縮可
能な第2コイルスプリング151を配設し、ドリブンデ
ィスク131にシート152に当接する当接部131a
を形成したものである。それ以外の構成については第1
の実施の形態のトルク変動吸収装置10と略同一である
ため、説明を省略する。
【0058】図8は図6および図7に示すトルク変動吸
収装置110の捩れ特性を示す線図である。図6は捩れ
角が0の状態を示しており、この状態では被接触面12
5aの曲率は最大値となっている。エンジンが回転して
駆動側回転部材120と被駆動側回転部材130とが相
対回転し、捩れ角が0からθ1に達するまでは被接触面
125aの曲率は徐々に小さくなり、連続的な捩れ特性
が得られる。捩れ角がθ1に達すると再び被接触面12
5aの曲率が大きくなる。第2の実施の形態では、揺動
部材140が揺動しながらコイルスプリング150が弾
縮する捩れ角0〜θ1の範囲では第2コイルスプリング
151は弾縮しないように設定されており、捩れ角がθ
1に達するとシート152とドリブンディスク131の
当接部131aとが当接し始め、捩れ角がθ1〜θ2の
範囲で第2コイルスプリング151が弾縮する。捩れ角
がθ2に達すると駆動側回転部材120と被駆動側回転
部材130とが一体で回転する。図9は捩れ角がθ2と
きの状態を示しており、図9の状態でコイルスプリング
150及び第2コイルスプリング151の弾縮量は最大
となる。尚、エンジンが停止して駆動側回転部材120
と被駆動側回転部材130との間でのトルクの変動がな
くなると、コイルスプリング150及び第2コイルスプ
リング151の弾性力により接触部142は被接触面1
25aの曲率の小さい箇所から曲率の大きい箇所に向か
って転動する。このようなコイルスプリング150、第
2コイルスプリング151及び揺動部材140の作動に
より、駆動側回転部材120と被駆動側回転部材130
との捩れ角は0に戻される。尚、エンジンブレーキ時に
関しては、被接触面125aの曲率を任意に変化するこ
とで、原点に対して非対称の捩れ特性とすることができ
る。尚、ヒステリシス機構170による相対回転時のヒ
ステリシスについては説明を省略する。以上説明したよ
うに、捩れ角が0〜θ1の範囲では連続的に円滑な捩れ
特性が得られ、捩れ角がθ1〜θ2の範囲では、コイル
スプリング150だけでは捩れ角に対するトルク変動の
吸収が不十分なときに第2コイルスプリング151の弾
性力を追加することで、大きなトルクの変動を吸収する
ことが可能になる。
【0059】図10から図15に、本発明における揺動
部材の変形例を示す。図10に示す揺動部材240は接
触部242側の端部に偏心ウェイト243を設けたもの
であり、遠心力による揺動部材240の被接触面への押
圧力を増大することで大きなトルクの吸収することが可
能となる。図11に示す揺動部材340は揺動中心部3
41側の端部に偏心ウェイト343を設けたものであ
り、遠心力による揺動部材340の被接触面への押圧力
を低減することで捩れ特性を任意に調整することが可能
となる。図12及び図13に示す揺動部材440、54
0はトルク変動吸収装置内の構成上の制約によって第1
及び第2の実施の形態のように揺動部材を構成できない
場合における変形例であり、コイルスプリング450を
接触部442より端部側に、或いはコイルスプリング5
50を接触部542と揺動中心部541との中間にそれ
ぞれ設けた場合を示している。図14に示す揺動部材6
40は弾性部材としてコイルスプリングの代わりにゴム
製の弾性体650を設けたものである。図10から図1
4の揺動部材では、各揺動中心部から接触部と被接触面
との距離が、揺動中心部から被接触面への径方向距離よ
り長く設定されているが、図15に示す揺動部材740
では、捩れ角が0のときにおける揺動中心部741から
接触部742と被接触面725aへの距離が、揺動中心
部741から被接触面725aへの径方向距離と同じに
なるように設定されており、捩れ角が0から変化するこ
とにより揺動中心部741から被接触面725aへの径
方向距離が徐々に短くなるように構成されている。捩れ
角が変化して揺動部材741が揺動するとコイルスプリ
ング750が弾縮し、図3或いは図5に示すような捩れ
特性を得ることが可能になる。
【0060】図16に本発明の第3の実施の形態におけ
るトルク変動吸収装置の主要正面図を、図17に図16
のC−C断面図を示す。第3の実施の形態は、上述した
第1の実施の形態及び第2の実施の形態のトルク変動吸
収装置10、110における変位部材を、揺動部材では
なく被駆動側回転部材に対して径方向に往復動可能に保
持されるとともに駆動側回転部材を接触しながら転動す
る接触部842を有する往復動部材840としたもので
あり、それ以外の構成については第1の実施の形態及び
第2の実施の形態と同一であるものとして説明を省略す
る。
【0061】往復動部材840は、フライホイールのボ
ス部834aの外周面、ドリブンディスク831の側面
及び駆動側回転部材の被接触面825aとにより形成さ
れた空間内に配設され、一端に被接触面825aに接触
しながら転動する接触部842を有し、他端にフライホ
イールのボス部834aに対して径方向にガイドされる
ガイド溝843を有している。往復動部材840の一端
は周方向に延在し、ドリブンディスク831とともに径
方向に弾縮する弾性部材としてのコイルスプリング85
0が配設されている。尚、第3の実施の形態では第2の
実施の形態と同様の第2コイルスプリング及びシート
(共に図示せず)が設けられ、ドリブンディスク831
にはシートと当接する当接部831aが構成されてい
る。
【0062】往復動部材840の作動について説明す
る。駆動側回転部材と被駆動側回転部材とが相対回転し
て捩れ角が0から徐々に大きくなると、接触部842が
接触している被接触面825aの曲率が徐々に小さくな
り、往復動部材840はコイルスプリング850を弾縮
させながらガイド溝843に沿って径方向内方に移動さ
れる。これによって図8に示すような捩れ特性が得られ
る。
【0063】図18及び図19に往復動部材の変形例を
示す。図18の往復動部材940はコイルスプリングの
代わりに板バネ950を用いたものであり、板バネ95
0はドリブンディスク931に支持されており、往復動
部材940もまたドリブンディスク931間で径方向に
往復動可能に保持されている。図19はドリブンディス
クによる往復動部材1040の保持が行われない形式の
ものを示しており、リベットにより板バネ1050が支
持され、板バネ1050の撓み量に応じて往復動部材1
040が径方向に往復動するものである。
【0064】図20に本発明の第4の実施の形態におけ
るトルク変動吸収装置の主要正面図を、図21に図20
のD−D断面図を示す。第4の実施の形態において、上
述した第1の実施の形態と説明が重複する部分について
は省略する。尚、図21において図2の破線で示した中
心部分については図示を省略する。
【0065】トルク変動吸収装置1110は、駆動側回
転部材1120と、被駆動側回転部材1130と、駆動
側回転部材1120及び被動側回転部材1130に対し
て相対回転可能な中間部材1190と、被動側回転部材
1130に形成される被接触面1134aに沿って移動
する接触部1142を有し、駆動側回転部材1120と
被駆動側回転部材1130との相対回転に追従して接触
部1142が被接触面1134aに沿って移動すること
により被駆動側回転部材1130に対して相対変位する
変位部材1140と、変位部材1140の相対変位に追
従して駆動側回転部材1120と中間部材1190との
間で周方向に弾縮する弾性部材1150とを有する。
【0066】駆動側回転部材1120は、第1ドライブ
プレート1121、第2ドライブプレート1122、リ
ングギヤ1123を主たる構成要素としている。第1ド
ライブプレート1121と第2ドライブプレート112
2との間には両プレート1121、1122と相対変位
可能に変位部材1140が配設されている。
【0067】被駆動側回転部材1130は、ベアリング
1180を介して駆動側回転部材1120と回転自在に
支承されるフライホイール1134から構成されてい
る。フライホイール1134の回転中心近傍は軸方向に
突出しており、軸方向に突出した箇所の外周面に変位部
材1140の接触部1142と接触する被接触面113
4aが形成されている。
【0068】変位部材1140は、軸方向において第1
ドライブプレート1121と第2ドライブプレート11
22との間に位置しリングギヤ1123の内径側に設け
られる揺動中心部1141を一端に有するとともにフラ
イホイール1134の被接触面1134aに接触しなが
ら転動する接触部1142を他端に有する揺動部材11
40である。
【0069】揺動部材1140について詳細に説明す
る。揺動部材1140は、他端にて接触部1142及び
11接触部42を支持する軸1143を2枚のプレート
1144で挟持し、一端にて第1ドライブプレート11
21及び第2ドライブプレート1122に対して揺動可
能となるように2枚のプレート1144をカラー114
5を介してリベット1146を挿通することで構成され
る。揺動部材1140は揺動中心部1141を中心とし
て揺動可能であるが、揺動中心部1141から接触部1
142と被接触面1134aとが接触する箇所までの距
離L1は揺動中心部1141から被接触面1134aま
での最短距離L2より常時長くなるように設定されてい
るので、揺動部材1140はコイルスプリング1150
が伸長する方向には揺動できないように設定されてい
る。中間部材1190には径方向内方に突出する荷重受
部1191が設けられており、揺動部材1140の一端
側には中間部材1190の周方向に向けて荷重受部11
91に荷重を伝達可能な荷重伝達部1140aが設けら
れている。
【0070】弾性部材1150は、揺動部材1140と
中間部材1190との間で揺動部材1140の揺動方向
に弾縮可能に配設されるコイルスプリングである。この
コイルスプリング1150は、第1ドライブプレート1
121、第2ドライブプレート1122及び中間部材1
190に形成された窓内にスプリングシート1151と
ともに配置されている。スプリングシート1151はコ
イルスプリング1150の延在方向に向かって突出する
保持部1151aを有しており、トルク変動吸収装置1
110の高速回転時においてもコイルスプリング115
0が確実に保持されるように構成されている。
【0071】次に、第4の実施の形態のトルク変動吸収
装置1110の作動について説明する。図20は捩れ角
が0の状態を示しており、図20の位置からコイルスプ
リング1150を伸長させる方向には揺動部材1140
が揺動できない構成となっている。エンジントルクの変
動により駆動側回転部材1120がフライホイール11
34に対してF方向に相対回転すると、揺動中心部11
41は駆動側回転部材1120とともに回転するが、捩
れ角が0から徐々に増加するにつれて揺動中心部114
1から被接触面1134aまでの最短距離L2が徐々に
短くなる。揺動中心部1141から接触部1142と被
接触面1134aとが接触する距離L1は常に一定であ
るので、径方向長さL2が短くなると揺動部材1140
は揺動中心部1141を中心として接触部1142が回
転中心から離間する方向に徐々に揺動する。これによっ
て中間部材1190がF方向に付勢されるように荷重伝
達部1140aが荷重受部1191を転がりながら荷重
を伝達し、中間部材1190は駆動側回転部材1120
に対して揺動部材1140から伝達される荷重分だけF
方向に相対回転し、中間部材1190と駆動側回転部材
1120との間でコイルスプリング1150が徐々に弾
縮して、図3で示した特性と同様な滑らかな捩れ特性が
得られる。駆動側回転部材1120と被駆動側回転部材
1130との相対回転は、第2ドライブプレート112
2に形成されるストッパ部1122aがフライホイール
1134に形成されるストッパ1134bに当接するま
で行われ、ストッパ部1122aがストッパ1134b
に当接すると、駆動側回転部材20と被駆動側回転部材
30とが一体回転する。図22はストッパ部1122a
がストッパ1134bに当接したときの状態を示してお
り、図22の状態でコイルスプリング1150の弾縮量
は最大となる。エンジンが停止して駆動側回転部材11
20と被駆動側回転部材1130との間でのトルクの変
動がなくなると、コイルスプリング1150の弾性力に
より揺動部材1140の接触部1142は揺動中心部1
141と被接触面1134aとの距離が最大となる位置
に戻される。このようなコイルスプリング1150及び
揺動部材1140の作動によって、駆動側回転部材11
20と被駆動側回転部材1130との捩れ角は0に戻さ
れる。尚、エンジンブレーキ時におけるトルクの変動に
関しても揺動部材1140の揺動方向は図22で示す向
きと同じであるが、エンジンブレーキ時に接触部114
2が接触する被接触面1134aはエンジン回転時に接
触部1142が接触する箇所とは異なる。したがって、
被接触面1134aの曲率を任意に設計することによ
り、図23の捩れ特性に示すように、エンジンブレーキ
時の捩れ特性をエンジン回転時の捩れ特性に対して原点
非対象の特性とすることができる。尚、ヒステリシス機
構1170による相対回転時のヒステリシスについては
説明を省略する。以上説明したように、トルク変動吸収
装置1110はトルク変動の吸収を連続的に円滑に行う
ことが可能になる。
【0072】図24に本発明の第5の実施の形態におけ
るトルク変動吸収装置1210の主要正面図を、図25
に図24のE−E断面図を示す。第5の実施の形態にお
いて、上述した第4の実施の形態と説明が重複する部分
については省略する。
【0073】第5の実施の形態のトルク変動吸収装置1
210は、第4の実施の形態のトルク変動吸収装置11
10に対し、捩れ角が0のときにおける揺動部材124
0の揺動中心部1241から接触部1242の被接触面
1234aと接触する箇所までの距離L1を、揺動中心
部1241から被接触面1234aまでの最短距離と同
一になるように設定するとともに、揺動部材1240の
揺動を中間部材1290の回転に変換しながら荷重を伝
達する機構をギヤ1291、1243により構成したこ
とが異なり、それ以外の構成に係る機能に関しては上述
した第4の実施の形態と同一であるので、説明を省略す
る。
【0074】第5の実施の形態の作動について説明す
る。図24の状態からトルクが変動して駆動側回転部材
1220と被動側回転部材1230とが相対回転する
と、揺動中心部1241と被接触面1234aとの距離
が徐々に短くなって揺動部材1240が揺動する。尚、
第5の実施の形態では、揺動中心部1241から接触部
1242の被接触面1234aと接触する箇所までの距
離が捩れ角が0のときの揺動中心部1241から被接触
面1234aまでの最短距離と同一に設定されているの
で、揺動部材1240の揺動方向はトルクの変動方向に
応じて切り換わる。揺動部材1240が揺動するとギヤ
1291、1243の噛み合いによって揺動部材124
0の揺動による荷重が中間部材1290の回転方向に変
換して伝達され、中間部材1290と駆動側回転部材1
220との間でコイルスプリング1250が徐々に弾縮
してトルクの変動が吸収される。エンジンが停止して伝
達トルクが0になるとコイルスプリング1250が弾縮
状態から伸長して、図23の状態に戻る。
【0075】尚、揺動部材1240の揺動を中間部材1
290の回転に変換しながら荷重を伝達するギヤは、中
間部材1290の内周面ではなく中間部材1290の外
周面に形成してもよく、中間部材1290の外周面にギ
ヤを形成した場合には揺動部材1240の揺動方向は第
5の実施の形態で説明した方向と逆方向になる。
【0076】図26に本発明の第6の実施の形態におけ
るトルク変動吸収装置1310の主要正面図を、図27
に図26のF−F断面図を示す。第6の実施の形態にお
いて、上述した第4の実施の形態と説明が重複する部分
については省略する。
【0077】第6の実施の形態のトルク変動吸収装置1
310は、第4の実施の形態のトルク変動吸収装置11
10に対し、揺動部材1340の揺動を中間部材139
0の回転に変換しながら荷重を伝達する機構を、揺動部
材1340及び中間部材1390の両部材に対して揺動
可能に連結されるリンク機構1301により構成したこ
とが異なる。また、第6の実施の形態では、駆動側回転
部材1320の軸方向に対する中間部材1390の軸方
向位置を規定する溝1302aを有する規定部材130
2が設けられ、中間部材1390が駆動側回転部材13
20に対して軸方向にずれるのを抑えている。リンク機
構1301は、揺動部材1340の接触部1342と反
対側の端部を挟持するとともに中間部材1390を挟持
する2枚のリンクプレート1301aと、リンクプレー
ト1301aを揺動部材1340及び中間部材1390
に対して揺動可能に連結するリベット1301b、13
01cとから構成されている。
【0078】第6の実施の形態の作動について説明す
る。図26の状態からトルクが変動して駆動側回転部材
1320と被動側回転部材1330とが相対回転する
と、揺動中心部1341と被接触面1334aとの距離
が徐々に短くなって揺動部材1340が揺動する。揺動
部材1340の揺動に伴ってリンク機構1301が変位
されることで揺動部材1340の揺動による荷重が中間
部材1390の回転方向に変換して伝達され、中間部材
1390と駆動側回転部材1320との間でコイルスプ
リング1350が徐々に弾縮してトルクの変動が吸収さ
れる。エンジンが停止して伝達トルクが0になるとコイ
ルスプリング1350が弾縮状態から伸長して、図26
の状態に戻る。
【0079】尚、リンク機構1301の構成としては第
6の実施の形態で示す構成以外に、揺動部材1340の
揺動中心部1341と接触部1342の間を2枚のリン
クプレートで挟持してリベットで連結する等、様々な構
成が考えられる。
【0080】図28に本発明の第7の実施の形態におけ
るトルク変動吸収装置の主要部を示す。第7の実施の形
態は、第6の実施の形態のトルク変動吸収装置1310
において、揺動部材から中間部材へ荷重を伝達する構成
が異なるだけであり、それ以外の構成は第6の実施の形
態と同一であるものとして図示及び説明を省略する。
【0081】第7の実施の形態は、揺動部材1440の
揺動を中間部材1490の回転に変換しながら荷重を伝
達する機構を、中間部材1490に形成される長円状の
孔1491及び揺動部材1440に連結されて孔149
1内を転動可能な転動部材1443と、により構成した
ものである。また、捩れ角が0のときにおける揺動部材
1440の揺動中心部1441から接触部1442の被
接触面1434aと接触する箇所までの距離を、揺動中
心部1441から被接触面1434aまでの最短距離と
同一になるように設定している。
【0082】第7の実施の形態によると、トルクの変動
時には揺動部材1440が揺動するとともに揺動に応じ
た距離だけ転動部材1443が孔1491内を転動す
る。これによって中間部材1490が駆動側回転部材と
相対回転し、図示しないコイルスプリングが徐々に弾縮
されてトルクの変動が吸収される。
【0083】尚、中間部材に形成されて転動部が転動す
るのは、図28で示すような長円状の孔1491以外
に、図29に示す中間部材1590の外周面に形成され
る凹部1591であってもよい。
【0084】以上、本発明の実施の形態について説明し
たが、本発明は上記の実施の形態に限定される意図はな
く、本発明の主旨に沿った形態のものであればどのよう
なものであってもよい。
【0085】
【発明の効果】本発明によると、捩れ角に追従して変位
部材が相対変位し、この相対変位によって弾性部材の弾
縮が規定されるので、捩れ特性は変位部材、被接触面及
び弾性部材とにより規定される。したがって、弾性部材
(例えばコイルスプリング)のみで捩れ特性を規定する
形式の従来技術に比べて、任意の捩れ特性を容易に設定
することが可能になるとともに、設定可能な捩れ特性領
域が増大する。また、弾性部材を周方向に弾縮するよう
に設ける必要がないので弾性部材の取付自由度が向上し
て捩れ角を広く取ることも可能になる。更に、相対回転
時には接触部が被接触面に沿って移動しながら変位部材
が変位するので、各部品間での打音が減少する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態におけるトルク変動
吸収装置の一部切除正面図である。
【図2】図1のA−A断面図である。
【図3】第1の実施の形態におけるトルク変動吸収装置
の捩れ特性を示す線図である。
【図4】図1のトルク変動吸収装置の別の状態を示す図
である。
【図5】第1の実施の形態において、被接触面の曲率を
変化させた場合のトルク変動吸収装置の捩れ特性を示す
線図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態におけるトルク変動
吸収装置の一部切除正面図である。
【図7】図6のB−B断面図である。
【図8】第2の実施の形態におけるトルク変動吸収装置
の捩れ特性を示す線図である。
【図9】図6のトルク変動吸収装置の別の状態を示す図
である。
【図10】本発明における揺動部材の変形例を示す図で
ある。
【図11】本発明における揺動部材の変形例を示す図で
ある。
【図12】本発明における揺動部材の変形例を示す図で
ある。
【図13】本発明における揺動部材の変形例を示す図で
ある。
【図14】本発明における揺動部材の変形例を示す図で
ある。
【図15】本発明における揺動部材の変形例を示す図で
ある。
【図16】本発明の第3の実施の形態におけるトルク変
動吸収装置の主要正面図である。
【図17】図16のC−C断面図である。
【図18】本発明における往復動部材の変形例を示す図
である。
【図19】本発明における往復動部材の変形例を示す図
である。
【図20】本発明の第4の実施の形態におけるトルク変
動吸収装置の主要正面図である。
【図21】図20のD−D断面図である。
【図22】図20のトルク変動吸収装置の別の状態を示
す図である。
【図23】第4の実施の形態における捩れ特性を示す図
である。
【図24】本発明の第5の実施の形態におけるトルク変
動吸収装置の主要正面図である。
【図25】図24のE−E断面図である。
【図26】本発明の第6の実施の形態におけるトルク変
動吸収装置の主要正面図である。
【図27】図26のF−F断面図である。
【図28】第7の実施の形態におけるトルク変動吸収装
置の主要部を示す図である。
【図29】第7の実施の形態の変形例を示す図である。
【符号の説明】
10、110、1110、1210、1310・・・ト
ルク変動吸収装置 20、120、1120、1220、1320・・・駆
動側回転部材 25a、125a、725a、825a、1134a、
1234a、1334a、1434a・・・被接触面 30、130、1130、1230、1330・・・被
駆動側回転部材 31、131、831・・・ドリブンディスク(固定部
材) 40、140、240、340、440、540、64
0、740、1140、1240、1340、1440
・・・揺動部材(変位部材) 41、141、341、541、741、1141、1
241、1341、1441・・・揺動中心部 42、142、242、442、542、742,84
2、1142、1242、1342、1442・・・接
触部 50、150、450、550、750、1150、1
250、1350・・・コイルスプリング(弾性部材) 151・・・第2コイルスプリング 650・・・弾性体(弾性部材) 840、940、1040・・・往復動部材 950、1050・・・板バネ(弾性部材) 1190、1290、1390、1490、1590・
・・中間部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 綾野 通仁 愛知県刈谷市朝日町2丁目1番地 アイシ ン精機株式会社内 (72)発明者 貞苅 秀治 愛知県刈谷市朝日町2丁目1番地 アイシ ン精機株式会社内 (72)発明者 草野 敏邦 愛知県刈谷市朝日町2丁目1番地 アイシ ン精機株式会社内

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンと一体に回転する駆動側回転部
    材と、 該駆動側回転部材と同軸的且つ相対回転自在に配設され
    る被駆動側回転部材と、 前記駆動側回転部材或いは前記被駆動側回転部材の一方
    に形成される被接触面に沿って移動する接触部を有し、
    前記駆動側回転部材と前記被駆動側回転部材との相対回
    転に追従して前記接触部が前記被接触面に沿って移動す
    ることにより前記駆動側回転部材或いは前記被駆動側回
    転部材の他方に対して相対変位する変位部材と、 該変位部材の相対変位に追従して弾縮する弾性部材と、 を備えるトルク変動吸収装置。
  2. 【請求項2】 前記変位部材の接触部は、前記変位部材
    に対して回転可能且つ前記被接触面に沿って転動するロ
    ーラーにより構成されることを特徴とする、請求項1の
    トルク変動吸収装置。
  3. 【請求項3】 前記駆動側回転部材と被駆動側回転部材
    との相対回転角度が増加するにしたがって前記弾性部材
    の弾縮力が大きくなることを特徴とする、請求項1或い
    は請求項2のトルク変動吸収装置。
  4. 【請求項4】 前記変位部材は、前記弾性部材を保持す
    る保持部を有することを特徴とする、請求項1乃至3の
    トルク変動吸収装置。
  5. 【請求項5】 前記弾性部材はコイルスプリングであ
    り、前記保持部はコイルスプリングの端部から弾縮方向
    に向かって突出することによりコイルスプリングを保持
    することを特徴とする、請求項4のトルク変動吸収装
    置。
  6. 【請求項6】 前記変位部材は前記駆動側回転部材或い
    は被駆動側回転部材の他方に揺動の中心である揺動中心
    部を有する揺動部材であり、前記被接触面と前記揺動中
    心部との径方向距離が前記駆動側回転部材と被駆動側回
    転部材との相対回転角度に応じて変化することを特徴と
    する、請求項1乃至請求項5のトルク変動吸収装置。
  7. 【請求項7】 前記駆動側回転部材と被駆動側回転部材
    との相対回転角度が増加するにしたがって前記被接触面
    と前記揺動中心部との径方向距離が徐々に短くなること
    を特徴とする、請求項6のトルク変動吸収装置。
  8. 【請求項8】 前記揺動部材は前記被接触面の径方向内
    側に配設されるとともに、前記揺動中心部から前記接触
    部までの距離が前記揺動中心部から被接触面までの最短
    距離より長いことを特徴とする、請求項6或いは請求項
    7のトルク変動吸収装置。
  9. 【請求項9】 前記弾性部材は前記駆動側回転部材或い
    は前記被駆動側回転部材の他方に固定される固定部材と
    前記揺動部材との間に弾縮可能に配設されることを特徴
    とする、請求項6乃至請求項8のトルク変動吸収装置。
  10. 【請求項10】 前記揺動部材は前記被接触面の径方向
    外側に配設されるとともに、前記揺動中心部から前記接
    触部までの距離が前記揺動中心部から被接触面までの最
    短距離より長いことを特徴とする、請求項6或いは請求
    項7のトルク変動吸収装置。
  11. 【請求項11】 前記駆動側回転部材及び被動側回転部
    材に対して相対回転可能な中間部材を備え、該中間部材
    は前記駆動側回転部材或いは前記被動側回転部材の一方
    との間で前記弾性部材を周方向に弾縮可能に配されるこ
    とを特徴とする、請求項10のトルク変動吸収装置。
  12. 【請求項12】 前記駆動側回転部材と前記中間部材と
    の相対回転角度に対して前記駆動側回転部材と前記被動
    側回転部材との相対回転角度が大きいことを特徴とす
    る、請求項11のトルク変動吸収装置。
  13. 【請求項13】 前記揺動部材は、揺動による荷重を前
    記中間部材の回転方向に変換して前記中間部材に伝達す
    ることを特徴とする、請求項11或いは請求項12のト
    ルク変動吸収装置。
  14. 【請求項14】 前記中間部材に形成される荷重受部
    と、前記揺動部材に形成され前記中間部材の周方向に向
    けて前記荷重受部に荷重を伝達可能な荷重伝達部とによ
    って、前記揺動部材の揺動に応じて前記荷重受部を転が
    りながら荷重を伝達することを特徴とする、請求項13
    のトルク変動吸収装置。
  15. 【請求項15】 前記揺動部材及び前記中間部材の両部
    材に対して揺動可能に連結されるリンク機構によって、
    前記揺動部材の揺動による荷重を前記中間部材の回転方
    向に変換して伝達することを特徴とする、請求項13の
    トルク変動吸収装置。
  16. 【請求項16】 前記中間部材及び前記揺動部材に設け
    られたギヤの噛み合いによって前記揺動部材の揺動によ
    る荷重を前記中間部材の回転方向に変換して伝達するこ
    とを特徴とする、請求項13のトルク変動吸収装置。
  17. 【請求項17】 前記揺動部材は、前記揺動中心部から
    前記接触部と反対側に向かって延在する慣性部を有する
    ことを特徴とする、請求項4乃至請求項16のトルク変
    動吸収装置。
  18. 【請求項18】 前記変位部材は前記駆動側回転部材或
    いは被駆動側回転部材の他方に対して径方向に往復動可
    能に保持される往復動部材であり、前記弾性部材は前記
    駆動側回転部材或いは被駆動側回転部材の他方に固定さ
    れる固定部材と前記往復動部材との間にて径方向に弾縮
    可能に配され、前記駆動側回転部材或いは被駆動側回転
    部材の他方において前記接触部が接触する被接触面と前
    記固定部材との径方向距離が前記駆動側回転部材と被駆
    動側回転部材との相対回転角度に応じて変化することを
    特徴とする、請求項1のトルク変動吸収装置。
  19. 【請求項19】 前記駆動側回転部材と被駆動側回転部
    材との相対回転角度が増加するにしたがって、前記被接
    触面と前記固定部材との径方向距離が徐々に短くなるこ
    とを特徴とする、請求項18のトルク変動吸収装置。
  20. 【請求項20】 前記固定部材は前記被接触面の径方向
    内側に配設されることを特徴とする、請求項18或いは
    請求項19のトルク変動吸収装置。
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