JP2001073620A - グラブドアロック装置 - Google Patents

グラブドアロック装置

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JP2001073620A
JP2001073620A JP25064299A JP25064299A JP2001073620A JP 2001073620 A JP2001073620 A JP 2001073620A JP 25064299 A JP25064299 A JP 25064299A JP 25064299 A JP25064299 A JP 25064299A JP 2001073620 A JP2001073620 A JP 2001073620A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 閉扉時の操作力が小さく、操作感も良好で、
部品点数も少ないグラブドアロック装置を実現する。 【解決手段】 ストライカ5が進入するための空間31
を有したハウジング30と、ハウジング30に回転可能
に支持され、空間31へ進入したストライカ5と溝41
で噛み合って回転するフック40と、空間31からスト
ライカ5を退出させる方向にフック40を回動付勢する
スプリング48とを設け、ストライカ5の進入方向と交
叉する方向にフック40の回転中心軸を移動することに
より、フック40にロック位置とアンロック位置を選択
させ、フック40のロック位置からアンロック位置への
移動は、ハウジング30に装着されたハンドル50でも
って、フック40の回転中心軸をアンロック位置方向に
移動させることにより行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車等に用いら
れるグラブドアロック装置に関し、更に詳しくは、スト
ライカが進入するための空間が形成されたハウジング
と、該ハウジングに回転可能に支持され、空間へ進入し
たストライカと溝で噛み合って回転するフックと、空間
からストライカを退出させる方向にフックを回動付勢す
るスプリングとを備えたグラブドアロック装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】グラブドアロック装置は、グラブドア
(グラブボックスのドア)をロックする装置で、従来、
バー式のものやフック式のものとがある。
【0003】バー式の従来装置の具体的構造は図16で
示される。図16において、ハウジング10は車室内の
グラブドアに取り付けられるもので、上部には、ストラ
イカ5(車体側に固定されている)が進入するための空
間10aが形成され、下部には、空間10aの開閉を行
えるように合成樹脂製バー11を図16の上下方向に摺
動可能に保持する空所10bが設けられている。
【0004】合成樹脂製ハンドル13は、ハウジング1
0に延設された支持アーム部(図示せず)に、ピン14
でもって回動可能に軸支され、一端部は操作部13aを
構成している。又、他端部13bは、ハウジング10の
側壁に穿設されたスリット10cを貫通し、バー11の
凹部底面11aに係合している。このハンドル13は、
トーションスプリング16により、図16における反時
計方向に回動付勢されている。
【0005】尚、このハンドル13の回動範囲は、他端
部13bがスリット10cの上端面10dとストッパ部
10eとに当接する範囲である。従って、非操作状態に
おいて、ハンドル13は図16に示す位置にある。ハウ
ジング10内に配設されたコンプレッションスプリング
15は、バー11を上方に付勢するもので、このコンプ
レッションスプリング15により、バー11は上方に押
し上げられ、バー11の凹部底面11aがハンドル13
の他端部13bの下面に当接した位置(図16の位置)
で停止し、ハウジング10の空間10aは閉じられる。
【0006】ピン14に嵌装されたガタ防止用のトーシ
ョンスプリング16の一端は、ハウジング10の空間1
0aまで延び、空間10a内に進入したストライカ5を
バー11側に押圧するようになっている。尚、このトー
ションスプリング16の他端はハウジング10に掛止さ
れている。
【0007】上記従来装置において、開扉は、ハンドル
13の操作部13aを図16の左側に引いて、ハンドル
13を図16の時計方向に回動させ、他端部13bでバ
ー11の凹部底面11aを下方に押してバー11を押し
下げ、ハウジング10の空間10aを開いてグラブドア
ロック装置全体を図16の左側に移動することにより行
う。
【0008】又、閉扉は、ストライカ5にバー11の傾
斜面11bを押し付けることにより、バー11をコンプ
レッションスプリング15の付勢力に抗して下方に移動
させ、ハウジング10の空間10a内にストライカ5を
進入させることにより行う。尚、ストライカ5が空間1
0a内に入ると、バー11はコンプレッションスプリン
グ15の働きにより、再び上方に移動し図16の位置に
戻る。
【0009】一方、フック式の従来装置の具体的構造は
図17で示される。図17において、ハウジング20の
上部には、ストライカ5が進入するための空間20aが
設けられている。フック21は、ピン22でもってハウ
ジング20に回転可能に支持され、空間20aへ進入し
たストライカ5と溝21aで噛み合って回転するように
構成されている。
【0010】ピン22に嵌挿されトーションスプリング
28は、一端がフック21の送り爪21bに掛止され、
他端がハウジング20に当接されており、空間20aか
らストライカ5を退出させる方向にフック21を回動付
勢する。
【0011】合成樹脂製ハンドル23は、ハウジング2
0に延設された支持アーム部20bにピン24でもって
回動可能に軸支され、一端部は操作部23aを構成して
いる。又、ハンドル23の他端部23bは、ハウジング
20の側壁に支持されたストップレバー27を、図示し
ない中間レバー等を介して下方に変位させ得るように配
置されている。
【0012】このハンドル23は、図示しないトーショ
ンスプリングにより、図17における反時計方向に回動
付勢されており、非操作状態においては、図17に示す
位置にある。ストップレバー27は、ハンドル23によ
り図17の下方に変位させられていない状態では、フッ
ク21の後端面21cに当接している(図17に示す状
態)。
【0013】このため、フック21は、図17の状態に
おいては、時計方向の回転が禁止されている。即ち、フ
ック21はロック位置にあり、空間20aからストライ
カ5を退出させる方向に回転できない状態にある。尚、
ストップレバー27は、図示しないスプリングにより、
図17で示す位置に戻れるように上方に付勢されてい
る。
【0014】この従来装置において、開扉に際しては、
ハンドル23の操作部23aを図17の左側に引く。こ
れにより、ハンドル23が時計方向に回転し、他端部2
3bがストップレバー27を下方に移動させて、フック
21に対する時計方向の回転規制を解く。
【0015】回動規制が解除されたフック21は、ハウ
ジング20の側壁に後端面21cが当接するまで時計方
向に回転し、図17中に二点鎖線で示したアンロック位
置で停止する。よって、空間20aからストライカ5は
退出でき、グラブドアロック装置全体を図17の左側に
移動することで開扉を行える。
【0016】又、閉扉時は、ストライカ5にフック21
を押し付ける。これにより、フック21の溝21aにス
トライカ5が嵌合し、フック21を反時計方向に回転さ
せる。フック21が図17に示す位置まで回転すると、
フック21の外周面と摺接していたストップレバー27
が上方に移動して、再びフック21の後端面21cに当
接し、図17の位置に戻る。この結果、フック21がロ
ックされた閉扉状態が得られる。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】バー式の従来装置で
は、閉扉時において、ストライカ5にバー11の傾斜面
11bを押圧することにより、バー11をコンプレッシ
ョンスプリング15の付勢力に抗して下方に摺動させて
いるため、操作力の損失が大きく、ストライカ5にグラ
ブドアを押し付けるのに、大きな力が必要になる。又、
構造上、ハウジング10の移動方向とバー11の摺動方
向とのなす角度が変化すると、グラブドアの押し付け力
(閉扉操作に必要な力)が変化するため、閉扉動作中に
おけるグラブドアの傾斜角に応じて、グラブドアを押し
動かす力が変化し、操作感が悪いという問題もある。
【0018】一方、フック式の従来装置では、フック2
1が回転するため、操作力の損失が少なく、ストライカ
5にグラブドアを押し付ける力は格段に小さくなり、操
作感も良好になる。しかし、フック21とハンドル23
の間に運動規制用のストップレバー27等を設けている
ため、部品点数が多くなるという問題がある。
【0019】本発明は上記問題に鑑みてなされたもの
で、その目的は、閉扉時の操作力が小さく、操作感も良
好で、部品点数も少ないグラブドアロック装置を実現す
ることにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する請求
項1記載の発明は、ストライカが進入するための空間を
有したハウジングと、該ハウジングに回転可能に支持さ
れ、前記空間へ進入したストライカと溝で噛み合って回
転するフックと、前記空間からストライカを退出させる
方向に前記フックを回動付勢するスプリングとを備え、
前記フックは、前記空間からストライカを退出させる方
向の回転が規制されたロック位置と、この回転規制が解
除され、前記空間からストライカを退出させる方向に回
転したアンロック位置とを、ストライカの進入方向と交
叉する方向に前記フックの回転中心軸を移動することに
より選択できるように構成され、前記フックのロック位
置からアンロック位置への移動は、前記ハウジングに装
着されたハンドルでもって、前記フックの回転中心軸を
アンロック位置方向に移動させることによりなされるこ
とを特徴とするものである。
【0021】この発明では、グラブドアの閉扉時に、ス
トライカに押されてフックが回転する。よって、操作力
の損失が小さい。このため、操作力は小さくて済み、操
作感も良好である。又、フック全体をシフトさせること
で、フックをロック位置やアンロック位置に移行させる
ため、フックとハンドルの間に運動規制用のストップレ
バー等を配置する必要がなく、部品点数も少なくて済
む。
【0022】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、ハウジングに、ストライカの進入方向とほ
ぼ直角に交叉する方向にフックの回転中心軸を移動させ
るガイド穴を形成し、フックの回転中心軸である円柱状
突起を該ガイド穴に回転及び摺動可能に嵌合させ、スプ
リングでもって、フックを空間からストライカを退出さ
せる方向に回動付勢すると共にフックをロック位置方向
に押動付勢することを特徴とするものである。
【0023】この発明では、ハウジング上に、ストライ
カの進入方向とほぼ直角に交叉する方向に形成したガイ
ド穴でもって、フックの円柱状突起を回転及び摺動可能
に支持しており、フックの支持構造が簡単になる。又、
フックの回動付勢と押動付勢を一つのスプリングで行う
ため、この部分で部品点数が増えることはない。
【0024】請求項3記載の発明は、請求項2記載の発
明において、フックのロック位置での回転角度近傍にな
るまでフックを回転させない限り、フックがアンロック
位置からロック位置に移行できないように、ハウジング
に、フックに摺接しロック位置への移動を規制する摺動
ガイドを形成したことを特徴とするものである。
【0025】この発明では、ハウジングに形成した摺動
ガイドが、フックに摺接し、フックが所定の回転角度に
なるまで、フックのロック位置への移動を規制する。摺
動ガイドはハウジングの一部として形成されるため、部
品点数の削減になる。
【0026】
【発明の実施の形態】図1〜図14を用いて、本発明の
実施の形態例を説明する。まず、図1は本発明の第1の
形態例を概念的に示す構成図である。図1において、ハ
ウジング30の上部には、ストライカ5が進入するため
の空間31が設けられている(ハウジング30の詳細形
状は図2〜図6に示した)。フック40は、ハウジング
30に回転可能に支持され、空間31へ進入したストラ
イカ5と溝41で噛み合って回転するように構成されて
いる(フック40の詳細形状は図7〜図9に示した)。
【0027】具体的には、ハウジング30上に、ストラ
イカ5の進入方向とほぼ直角に交叉する方向(図1の上
下方向)にフック40の回転中心軸を移動させるガイド
穴32が形成され、このガイド穴32に、フック40の
回転中心軸である円柱状突起42が、図1における時計
方向及び反時計方向に回転可能に、且つ、図1の上下方
向に摺動可能に嵌合されている。
【0028】フック40は、空間31からストライカ5
を退出させる方向の回転が規制されたロック位置(図1
に示す位置)と、この回転規制が解除され、空間31か
らストライカ5を退出させる方向に回転したアンロック
位置(図13に示す位置)とを、ガイド穴32に沿って
移動することにより選択できる。
【0029】フック40には、回転中心軸である円柱状
突起42から偏心した位置に、後端突起43が設けられ
ており、コンプレッションスプリング48が、この後端
突起43を図1の上方に付勢している。このため、フッ
ク40は、図1において、ガイド穴32に沿って上方に
移動する力と、時計方向に回転する力の双方を受けるこ
とになる。フック40を時計方向に回転する力は、空間
31からストライカ5を退出させる方向にフック40を
回転させ、フック40をアンロック位置に追いやる力と
なる。
【0030】フック40のロック爪44は厚板状に形成
されており、その先端部は、フック40がロック位置に
ある時には、ハウジング30に穿設されたロック穴33
に進入し、内壁33aに当接している。
【0031】一方、フック40の送り爪45は、ロック
穴33に連設されたスリット34内を移動可能なよう
に、薄板状に形成されているが、送り爪45先端のスト
ッパ部47近傍には、スリット34内に入り込めない厚
みの円柱状摺動突起46が突出形成されている。ハウジ
ング30には、フック40がロック位置での回転角度近
傍(図1のように溝41が上を向いた状態)になった時
に、摺動突起46が図1の上方に移動し、ロック位置に
移れるように、摺動突起46挿通用の角穴35が、スリ
ット34に連なるように穿設されている。
【0032】この構成により、図1のように溝41が上
を向いた状態になるまでフック40を回転させない限
り、フック40の摺動突起46はハウジング30の摺動
ガイド36(スリット34が形成された壁部の下面)に
当接し、上方への移動を阻まれるため、フック40はロ
ック位置に移行できないことになる。
【0033】フック40のハウジング30への組み付け
は、ガイド穴32にL字状に直交するレール溝32aを
形成することにより行う。即ち、図14に示すように、
溝41を横方向に向けてフック40の円柱状突起42を
レール溝32aに挿入し、押し込む。そして、奥に突き
当たった状態で、フック40の溝41が図14における
上方を向くように、フック40を反時計方向に回転させ
る。その後、円柱状突起42を若干上方に移動させガイ
ド穴32の軌道上に載せる。図示しないが、この組み付
けに際しては、コンプレッションスプリング48を予め
セットしておく。
【0034】再び、図1において、合成樹脂製ハンドル
50は、ハウジング30に突設された一対の円柱状の支
持突起37を用いて、ハウジング30に回動可能に嵌着
されている(ハンドル50の詳細形状は図10及び図1
1に示した)。このハンドル50には、一対の押動アー
ム部53が設けられており、押動アーム部53の先端
は、ハウジング30に穿設された一対のスリット状の穴
38(図3参照)を貫通して、フック40の円筒状突起
(回転中心軸)42の上部近傍にまで達している。従っ
て、ハンドル50を図1において時計方向に回転するこ
とで、フック40を下方に押し下げることができる。
【0035】このハンドル50は、例えばトーションス
プリングにより、図1における反時計方向に回動付勢さ
れており、非操作状態においては、操作部51の背面側
に突設した凸部52がハウジング30に当接した位置
(図1に示す位置)で停止している。
【0036】上記形態例において、開扉に際しては、ハ
ンドル50の操作部51を図1の左側に引く。これによ
り、ハンドル50が図1における時計方向に回転し、押
動アーム部53がフック40の円柱状突起42を下方に
押し下げる。押し下げ開始後しばらくの間は、ロック爪
44とロック穴33とが係合しているので、フック40
はその姿勢を保って図1の下方に移動する。移動量が一
定値を越えると、ロック爪44とロック穴33との係合
が解かれ、フック40が、コンプレッションスプリング
48の押圧力により、図12に示すように時計方向の回
転を始める。
【0037】図12では、理解を容易にするため、ロッ
ク爪44とロック穴33との係合が解かれ、且つ、送り
爪45(摺動突起46)とハウジング30の壁面(摺動
ガイド36等)との係合が解かれた状態を示している
が、現実にはこのような状態はなく、ロック爪44とロ
ック穴33との係合が解かれると、摺動突起46と摺動
ガイド36との係合が始まり、摺動突起46が摺動ガイ
ド36上を滑りながら、フック40が時計方向の回転を
続ける。
【0038】そして、送り爪45がロック穴33の内壁
33aに当接すると、図13に示すように、フック40
はアンロック位置に停止することになる。この状態で
は、空間31からストライカ5は退出でき、グラブドア
ロック装置全体を図13の左側に移動することでグラブ
ドアの開扉を行える。
【0039】又、閉扉時は、ストライカ5にフック40
の送り爪45を押し付ける。これにより、フック40の
溝41にストライカ5が嵌合し、フック40が図13に
おける反時計方向に回転する。しかし、フック40の摺
動突起46にハウジング30の摺動ガイド36が当接し
ているため、この時点では、フック40はロック位置に
移行できない。
【0040】フック40が図1に示す位置まで回転する
と、摺動突起46が角穴35内に入り込むことができ、
フック40は図1の上方に移動し、図1に示すロック位
置に戻る。この結果、フック40がロックされた閉扉状
態が得られる。
【0041】本形態例によれば、グラブドアの閉扉時
に、ストライカ5に押されてフック40が回転するの
で、操作力の損失が小さい。このため、操作力は小さく
て済み、操作感も良好である。しかも、フック40全体
をシフトさせることで、フック40をロック位置やアン
ロック位置に移行させるため、フック40とハンドル5
0の間に運動規制用のストップレバー等を配置する必要
がなく、部品点数も少なくて済む。
【0042】又、ハウジング30上に、ストライカ5の
進入方向とほぼ直角に交叉する方向に形成したガイド穴
32でもって、フック40の円柱状突起42を回転及び
摺動可能に支持しており、フック40の支持構造が簡単
になる。更に、フック40の回動付勢と押動付勢を一つ
のコンプレッションスプリング48で行うため、この部
分で部品点数が増えることはない。又、摺動ガイド36
がハウジングの一部として形成されるため、この点から
も、部品点数を削減できる。
【0043】尚、本発明は第1の形態例に限るものでは
ない。例えば、上記形態例では、ハンドル50をトーシ
ョンスプリングにより図1における反時計方向に回動付
勢し、ハンドル50のガタを解消しているが、このトー
ションスプリングを用いなくても、ハンドル50のガタ
を解消できる。この場合の形態例(第2の形態例)を図
15に示した。
【0044】図15は開扉操作時のフック40とハンド
ル50との位置関係を示すものである。この図におい
て、第1の形態例の各部に相当する部分には同一符号を
付した。本形態例では、フック40における後端突起4
3の先端に係合爪49を設け、ハンドル50には、フッ
ク40がアンロック位置方向に回転移動した時に、フッ
ク40の係合爪49が当接する凸部55を形成した。
【0045】この構成において、操作者が手でハンドル
50をつかみ開扉操作をすると、フック40は、時計方
向(図15)に回転して、アンロック位置に向けて移動
する。そして、フック40の係合爪49がハンドル50
の凸部55に当接した図15に示す位置に到達するとそ
の位置に停止する。この状態においては、ストライカ5
はフック40から解放されているため、開扉を行える。
【0046】開扉後であっても、操作者がハンドル50
から手を離すまでは、ハンドル50の動きは操作者によ
り規制されているため、フック40もその位置に拘束さ
れた状態にあり、コンプレッションスプリング48もハ
ンドル50により過度に収縮させられた状態にある(第
1の形態例の場合と異なり、この時点では、送り爪45
がロック穴33の内壁33aに当接していない)。
【0047】開扉後、操作者がハンドル50から手を離
すと、ハンドル50は回転フリーの状態になると共に、
フック40やコンプレッションスプリング48も、ハン
ドル50側からの拘束を解かれる。このため、コンプレ
ッションスプリング48が伸び、フック40を図15に
おける状態よりも更に時計方向に回転させると共に、上
方にも移動させ、本来のロック位置に移る。このフック
40の運動により、ハンドル50は係合部49に押され
て反時計方向に回転させられ、図1に示す位置に戻った
状態に押圧される。よって、この状態のハンドル50に
は、ガタは生じない。
【0048】一方、閉扉時には、フック40は、まずス
トライカ5に押されて反時計方向に回転する。この回転
により、ハンドル50は係合爪49の押圧から解かれ
る。その後、フック40はコンプレッションスプリング
48に押されて上昇する。このフック40がロック位置
に到達した時点で、ハンドル50は、今度は、押動アー
ム部53をフック40の円柱状突起42に押圧された状
態になる。従って、この状態でも、ハンドル50にはガ
タは生じない。よって、この形態例では、トーションス
プリングを用いることなく、コンプレッションスプリン
グ48の付勢力を利用するだけで、ハンドル50のガタ
を解消できる。
【0049】又、第1の形態例では、フック40のロッ
ク爪44をロック穴33の内壁33aに当接することに
より、フック40をロック位置に保つように構成した
が、送り爪45の強度を上げて、この送り爪45にフッ
ク40をロック位置に保つ機能を持たせるようにしても
よい。即ち、ロック爪44とロック穴33の内壁33a
との摺接部分に、摺動突起46と角穴35の内壁との摺
接部分の機能を持たせ、ロック爪44についてはハウジ
ング30に当接しない構成にしてもよい。
【0050】
【発明の効果】以上述べたように、請求項1記載の発明
によれば、グラブドアの閉扉時に、ストライカに押され
てフックが回転する方式をとっているので、操作力の損
失が小さい。このため、操作力は小さくて済み、操作感
も良好である。又、フック全体をシフトさせることで、
フックをロック位置やアンロック位置に移行させるた
め、フックとハンドルの間に運動規制用のストップレバ
ー等を配置する必要がなく、部品点数も少なくて済む。
【0051】よって、本発明によれば、閉扉時の操作力
が小さく、操作感も良好で、部品点数も少ないグラブド
アロック装置を実現できる。請求項2記載の発明によれ
ば、ハウジング上に、ストライカの進入方向とほぼ直角
に交叉する方向に形成したガイド穴でもって、フックの
円柱状突起を回転及び摺動可能に支持しており、フック
の支持構造が簡単になる。又、フックの回動付勢と押動
付勢を一つのスプリングで行うため、この部分で部品点
数が増えることはない。
【0052】請求項3記載の発明によれば、摺動ガイド
はハウジングの一部として形成されるため、部品点数を
削減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の形態例を概念的に示す構成図で
ある。
【図2】ハウジングの平面図である。
【図3】ハウジングの正面図である。
【図4】図3におけるA−A断面図である。
【図5】図3におけるB−B断面図である。
【図6】ハウジングの背面図である。
【図7】フックの平面図である。
【図8】フックの正面図である。
【図9】フックの右側面図である。
【図10】ハンドルの左側面図である。
【図11】ハンドルの背面図である。
【図12】図1の形態例の他の作動状態を示す構成図で
ある。
【図13】図1の形態例の他の作動状態を示す構成図で
ある。
【図14】ハウジングへのフックの組み付けの説明図で
ある。
【図15】本発明の第2の形態例を概念的に示す構成図
である。
【図16】従来のバー式グラブドアロック装置の構成図
である。
【図17】従来のフック式グラブドアロック装置の構成
図である。
【符号の説明】
5 ストライカ 30 ハウジング 31 空間 32 ガイド穴 33 ロック穴 34 スリット 35 角穴 36 摺動ガイド 40 フック 41 溝 42 円柱状突起 43 後端突起 44 ロック爪 45 送り爪 46 摺動突起 47 ストッパ部 48 コンプレッションスプリング 50 ハンドル

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ストライカが進入するための空間を有し
    たハウジングと、該ハウジングに回転可能に支持され、
    前記空間へ進入したストライカと溝で噛み合って回転す
    るフックと、前記空間からストライカを退出させる方向
    に前記フックを回動付勢するスプリングとを備え、 前記フックは、前記空間からストライカを退出させる方
    向の回転が規制されたロック位置と、この回転規制が解
    除され、前記空間からストライカを退出させる方向に回
    転したアンロック位置とを、ストライカの進入方向と交
    叉する方向に前記フックの回転中心軸を移動することに
    より選択できるように構成され、 前記フックのロック位置からアンロック位置への移動
    は、前記ハウジングに装着されたハンドルでもって、前
    記フックの回転中心軸をアンロック位置方向に移動させ
    ることによりなされるグラブドアロック装置。
  2. 【請求項2】 前記ハウジングに、ストライカの進入方
    向とほぼ直角に交叉する方向に前記フックの回転中心軸
    を移動させるガイド穴を形成し、前記フックの回転中心
    軸である円柱状突起を該ガイド穴に回転及び摺動可能に
    嵌合させ、前記スプリングでもって、前記フックを前記
    空間からストライカを退出させる方向に回動付勢すると
    共に前記フックをロック位置方向に押動付勢することを
    特徴とする請求項1記載のグラブドアロック装置。
  3. 【請求項3】 前記フックのロック位置での回転角度近
    傍になるまで前記フックを回転させないと、前記フック
    がアンロック位置からロック位置に移行できないよう
    に、前記ハウジングに、前記フックに摺接しロック位置
    への移動を規制する摺動ガイドを形成したことを特徴と
    する請求項2記載のグラブドアロック装置。
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