JP2001073602A - 錠 前 - Google Patents

錠 前

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JP2001073602A
JP2001073602A JP2000202216A JP2000202216A JP2001073602A JP 2001073602 A JP2001073602 A JP 2001073602A JP 2000202216 A JP2000202216 A JP 2000202216A JP 2000202216 A JP2000202216 A JP 2000202216A JP 2001073602 A JP2001073602 A JP 2001073602A
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  • Control Of Vending Devices And Auxiliary Devices For Vending Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、例えば、自動販売機等における扉
の錠前に係り、構造が簡易であって、製造コストが安価
であり、かつ、防犯に優れていると共にリサイクルにも
適した錠前を提供することが課題である。 【解決手段】 キーにより内筒3aを前方に移動させて
該内筒を回転させて解錠させる錠前において、前記内筒
3aと該内筒を内包する内ケース2aとに連通する貫通
孔に遊挿されると共に、前記内筒に内装されてキーによ
って回転されるカムの形状に沿って内筒の半径方向内側
に落とされ前記内筒と内ケースとの係合を解除する球体
を少なくとも有して成る錠前1である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、自動販売
機等における扉の錠前(ハンドルロックと称することも
ある)に係り、更に詳しくは、構造が簡易であって、製
造コストが安価であり、かつ、防犯に優れていると共に
リサイクルにも適した錠前に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、錠前1aは、図11乃至図12に
示すように、内ケース2とこれに内包され前後方向に摺
動自在な内筒3と該内筒3の前方端部に設けられた把持
部4とでなる開閉操作用の亜鉛ダイカスト製ハンドル5
と、該ハンドル5及び内ケース2を回転自在に遊嵌して
支持する框体である亜鉛ダイカスト製ハンドルケース6
とからなる。前記内筒3には、外周面から半径方向に突
出する閂が設けられており、該閂が突出することで前記
内ケース2の係止孔8及びハンドルケース6の係止孔1
8に係止するようになっている。この錠前1aは、図1
3に示すように、自動販売機等の扉9にボルトなどで固
定されている。
【0003】そして、ハンドル5のキー溝にキーを差し
込んで回転させることで、前記閂が内筒3内に没入し
て、内ケース2の係上孔8及びハンドルケース6の係止
孔18との係合作用が解除される。すると、前記内筒3
及び把持部4が弾性部材のコイルバネ7の付勢力によっ
て前方に突出され、当該把持部4を、図11中の矢印a
方向に回転させることで、図13おける施錠・解除用の
レバー10が、解除方向に回転されてロック解除され、
扉9を開けることができるものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の錠前においては、ハンドルケース6及び内ケース2
と内筒3との係合作用構造が、閂を半径方向に突出させ
るためにコイルバネ等を使用しているために部品点数が
増加して構造が複雑となり、また、ドリル破壊工作に対
しても更に強固な防御を施す必要があり、更に、部品の
リサイクルにも配慮する必要がある、等という課題があ
る。本発明に係る錠前は、このような課題を解消するた
めに提案されるものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係る錠前の上記
課題を解決するための要旨は、キーにより内筒を前方に
移動させて該内筒を回転させて解錠させる錠前におい
て、前記内筒と該内筒を内包する内ケースとに連通する
貫通孔に遊挿されると共に、前記内筒に内装されてキー
によって回転されるカムの形状に沿って内筒の半径方向
内側に落とされ前記内筒と内ケースとの係合を解除する
球体を少なくとも有して成ることである。
【0006】本発明に係る錠前の要旨は、錠前の框体で
あるハンドルケースに内筒が設けられ、キーにより前記
内筒を前方に移動させて該内筒を回転させて解錠させる
錠前において、前記ハンドルケースは、複数枚の金属製
板を積層してなり、ハンドル側の先端部から後端部に向
けて所要数の金属製板を焼入れしてあることである。
【0007】また、本発明に係る錠前の要旨は、キーに
より内筒を前方に移動させて該内筒を回転させて解錠さ
せる錠前において、前記内筒が金属製であって焼入れ処
理されていることである。
【0008】更に、錠前の框体であるハンドルケースに
内筒が設けられ、キーにより前記内筒を前方に移動させ
て該内筒を回転させて解錠させる錠前において、前記ハ
ンドルケースの先端部が金属製であって焼入れ処理され
ていることである。
【0009】前記カムは、その外周壁面において、球体
を半径方向内側へ落とす凹部が、周方向に単数又は複数
カ所に設けられて成ること、;錠前の框体であるハンド
ルケースと該ハンドルケースと別体に形成されるハンド
ルケースカバーとの組立てに使用される取付部材は、錠
前の裏側に脱着操作部が設けられ表側から脱着操作でき
ないものであること、;前記ハンドルは、内筒と別体に
形成され、該内筒に着脱自在に固定されるとともに交換
可能にされていること、;内筒と内ケースとの間に、解
錠状態において当該内筒と内ケースとが軸芯回りに一体
的に回転されるように規制する、球体が設けられている
ことを含むものである。
【0010】本発明に係る錠前によれば、内ケースと内
筒との係合作用がカム形状に沿って半径方向に移動する
球体によってなされるという簡易な構成となっており、
従来例のように係合部材をバネ等で付勢させる必要が無
く、本発明の発明では部品点数を削減できる。また、前
記球体を半径方向に移動させる作用は、カムを施錠方向
に回転させるように付勢する弾性部材、例えばトーショ
ンバネの付勢力によって、当該内筒の貫通孔における壁
面が球体に当接してカム凹部側へと押し出すことによ
る。
【0011】また、自動販売機等の機器の扉等に固定さ
れるハンドルケースは、金属板を複数枚積層したもので
あるので、製造が簡単でケース全体のコストも低減され
る。更に、ハンドル側の先端部から後端部に向けて所要
数の金属製板を焼入れしてあるので、ドリル破壊等にお
ける開扉までの時間を稼ぐことが出来て防犯対策が向上
するものである。
【0012】本発明の錠前は、内筒が金属製であって焼
入れ処理されるものであり、また、前記ハンドルケース
の先端部が金属製で焼入れ処理されていることで、錠前
の前面側を焼入れ処理した硬質金属製のハンドルケース
でドリル破壊を防ぎ、更に、それが破られても内筒も硬
質金属製なのでドリル破壊を防ぐ。これによれば、金属
板を複数枚積層し焼入れしてハンドルケースを形成する
場合に比べて 簡易に低コストで錠前を作成できる。
【0013】ハンドルケースの一部を組立てる取付部材
が、錠前の裏側に脱着操作部が設けられ表側から脱着操
作できないものなので、ハンドルやハンドルケースカバ
ーが破壊されても容易に表側からネジを弛緩出来ないも
のである。錠前のハンドルは、内筒とは別体に形成され
着脱自在に取り付けられるので、交換部品となってリサ
イクルすることができるようになる。よって、省資源化
に貢献できる錠前となる。更に、内筒と内ケースとの間
に、解錠状態において当該内筒と内ケースとが軸芯回り
に一体的に回転されるように規制する球体が設けられる
ので、両者がガタ付くことなくスムーズに回転される。
【0014】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係る錠前について
図面を参照して説明する。なお、発明の理解の容易のた
め従来例に対応する部分には従来例と同一符号を付けて
説明する。
【0015】本発明の錠前1は、例えば、自動販売機の
本体若しくは開閉扉に取り付けられる錠前であって、図
1乃至図3に示すように、扉等へネジで固定される錠前
框体のハンドルケース6aと、該ハンドルケース6aに
回転自在に内包される筒状の内ケース2aと、該内ケー
ス2aに内包されるとともに前後方向に摺動自在で、キ
ーによって回動されるカムを内装している内筒3aと、
該内筒3aの前方端部に設けられた開閉操作用のハンド
ル5bと、前記内ケース2aの後端に設けられた施錠・
解除用のレバー10aと、前記内ケース2aの後端側の
蓋体2dと前記内筒3aの後端部との間に介装され当該
内筒3aを前方に押出すように付勢する弾性部材である
コイルバネ7aとを有している。図2中の符号5aは、
キーを差し込むキー溝を示している。
【0016】前記ハンドルケース6aとハンドルケース
カバー6bとは、図4(イ)、(ロ)に示すように、錠
前の裏側に脱着操作部が設けられ表側から脱着操作でき
ないようにした取付部材で組立てられる。この取付部材
は、例えば、図示したように、錠前の表側に配置される
ネジ頭部11aに締付用の溝が無く、ネジ溝が刻設され
たネジ棒状部の端面11b(錠前の裏側である)に、脱
着操作部である締付用の溝(ドライバー用)が設けられ
た特殊なネジ11である。このネジ11によってケース
カバー6bがケース6aに締結され組立てられる。よっ
て、ハンドル5bが破壊されても、外側から前記ネジ1
1を回すことは出来ないものである。
【0017】また、ハンドルケースカバー6bは、前記
ネジ11によって着脱自在であり、交換可能でリサイク
ルできるものである。更に、他の実施例として、前記ネ
ジ11を予めハンドルケースカバー6bの所定の位置に
溶着手段等により植設しておくこともできる。その場合
は、錠前の裏側からナット締めすることになる。
【0018】前記ハンドルケース6aは、亜鉛ガイカス
ト等の一体鋳物成型品ではなく、所望形状に打ち抜いた
金属製板を積層したものである。例えば、前方の3枚の
積層金属製板6cは、前記ネジ11用の取付孔(3カ
所)にタップが切られ、全体が焼入れされている。この
積層金属製板6cは、前記ネジ11によってドライバー
で締結されるものである。
【0019】また、金属製板6aは、外周部の所要位置
に設けたVカット部6eを合わせて複数枚重ねて一体に
溶接され固着されるものである。金属製板6aのうち後
方の金属製板6dの後端部から後方に突出させ併設した
位置規制突起6gは、図1及び図3に示すように、前記
レバー10aの施錠・解錠時の回転範囲を位置決めする
為のものである。
【0020】前記ハンドル5bと内筒3aも、図5
(イ)、(ロ)に示すように、ハンドル裏面の係合部に
六角穴止めネジ12で着脱自在に取り付けられる。よっ
て、このハンドル5bも交換可能部品でリサイクルされ
るものである。
【0021】前記内筒3aと該内筒3aを摺動自在に内
包する円筒状の内ケース2aとの関係は、図6乃至図7
に示すように、錠前1が施錠された状態にて、内筒3a
と内ケース2aとの回転中心軸に対して周方向に3カ所
均等配置で、半径方向に貫通する同径の貫通孔2b,3
bが設けられている。
【0022】前記貫通孔2b,3bの各々に、当該内筒
3aと内ケース2aとの係合を維持する係合手段である
球体13が嵌装されている。該球体13は、施錠状体に
おいて、半径方向の外側に抜け出ようとしてもハンドル
ケース6の孔内壁に当接して、阻止される。また、半径
方向の内側に抜け出ようとしても、カム14の凸部14
aに当接して阻止される。
【0023】また、内ケース2aとハンドルケース6a
との係合関係は、図7に示すように、ハンドルケース6
aにおける内ケース2a用の貫通孔の一部に設けられた
凹部6f(周方向に3カ所ある)と、これに対応する位
置に内ケース2aに設けられた貫通孔2cとに嵌装され
る係止用球体15によって、施錠状体においては内ケー
ス2aがハンドルケース6aに対して回転できないよう
にされている。
【0024】一方、解錠状態(図9参照)においては、
内筒3aに前記球体15用の凹部3cが設けられてい
て、球体15がこの凹部3cに落とし込まれることにな
り、前記内ケース2aとハンドルケース6aとの係合が
解除され、内筒3と内ケース2aとが一体的となって、
ハンドルケース6aに対して軸芯回りにガタ付き無く同
時回転できるようになる。
【0025】なお、内筒3は、内ケース2aの外周面に
前後方向に沿って設けられた長孔2eに係合するガイド
用突起3dを有し、当該長孔2eによって前後方向に摺
動時にガイドされる。なお、符号17は、内筒3に内包
される錠を抜け止めして固定する固定金具を示してい
る。
【0026】前記内筒3の後端部には、前記カム14を
施錠方向に回転させるように付勢する弾性部材であるト
ーションバネ16が設けられている。
【0027】このようにして成る本発明の錠前1を解錠
する方法を説明する。まず、図2に示すキー溝5aに正
常なキーを差し込んで時計方向に回す。すると、図8乃
至図9に示すように、カム14が所定角度回転され(後
方から見ているので反時計方向になる)、球体13がカ
ム14の外径形状に沿って滑り若しくは回転する。
【0028】前記球体13が凹部14bに到ると、コイ
ルバネ7aによって前方に付勢される内筒3aに押され
て、該球体13の各々が半径方向内側の凹部14bに落
ち込む。
【0029】前記球体13が各々凹部14bに落とし込
まれると、内筒3aと内ケース2aとの係合関係が解除
され、内筒3aはコイルバネ7aによって、前方に摺動
されてハンドルケースカバー6bから突出する。
【0030】また、同時に、カム14が回転したこと
で、前記トーションバネ16が捻られて、図8中の矢印
と反対の施錠方向への回転力が生じる。内筒3aが前方
に突出したことで、図9及び図10に示すように、凹部
3cが前方に移動して、ハンドルケース6aと内ケース
2aとを係合させていた3カ所の球体15が当該凹部3
cに落とし込まれる。これによって、内ケース2aがハ
ンドルケース6aに対して回転可能になるとともに、内
筒3aと内ケース2aとが一体的に係合される。
【0031】そこで、ハンドル5bを手で回すと、同時
に内筒3aと、これに球体15で係合された内ケース2
aとが回転する。該内ケース2aの後端に取り付けられ
ているレバー10aが回転して扉が解錠される。
【0032】前記扉を開けた状態で、キーを施錠方向に
回転させてキー溝5aから引き抜いても良い。そして、
扉を閉めてハンドル5bを逆回転させて元に戻し、コイ
ルバネ7aの付勢力に抗して後方に押し込むと、球体1
5が凹部3cから半径方向外側に押し出されて貫通孔2
cと凹部6fに戻る。
【0033】更に、球体13が、解錠操作によって捻ら
れていたトーションバネ16の付勢力で、自動的に逆方
向(施錠方向)に回転されるカム14の凸部14aに沿
って半径方向外側に移動し、貫通孔2b,3b内に納ま
って図6に示す状態になる。
【0034】よって、扉が開いた状態で予めキーをキー
溝5aから抜いた状態にして、扉を機器本体に押し込み
ハンドル5bを押すだけで自動施錠させることが出来る
ものである。よって、キーをキー溝5aに差し込んだま
ま取り忘れることが防止される。
【0035】この錠前1の防犯対策としては、前記ハン
ドル5、及び、前記ハンドルケース6aのうち、前方の
ハンドルケース6c(図4(ロ)参照)が、各々焼入れ
してあるので、ドリルで破壊しようとしても、次々に焼
入れした積層体で、且つ、硬質の金属製板が現れるの
で、最後まで破壊するのに時間が掛かり、当該錠前1の
解錠が免れるものである。
【0036】このほか、前記ハンドルケースカバー6b
とハンドル5bとが、取付部材であるネジ11によって
着脱自在であるので、外観上問題がなければ交換して再
使用することができ、リサイクルすることが出来て、省
資源化に貢献できるものである。
【0037】本発明に係る錠前1の第2実施例は、図1
4乃至図15に示すように、ドリル破壊に対する防犯対
策として、内ケース2aに内包されるとともに前後方向
に摺動自在で、キーによって前方へ摺動可能にされる内
筒3eが、例えば鋼鉄製等の金属製であって、焼入れ処
理として、例えば、浸炭焼き入れでHV700以上に処理
されるとともに、ハンドルケースの先端部における先端
ハンドルケース6iが、例えば鋼鉄製等の金属製で焼入
れ処理されている。
【0038】また、前記先端ハンドルケース6iの後方
にある積層した金属板6aは、前方側の積層した金属板
に穿設したネジ11用の孔(2カ所)にタップが切ら
れ、このハンドルケース6aの全体が、例えば、その側
面において溶接手段にて溶接して一体に固着されるもの
である。
【0039】この第2実施例に係る錠前1においては、
図16に示すように、内筒3eと内ケース2aとの係合
及び係合解除する手段として、キー操作によって上下方
向に内筒3eの開口部から突出・没入される一対の閂1
9が設けられている。
【0040】このようにして、図17乃至図18に示す
ように、焼入れ処理された先端ハンドルケース6iと内
筒3eとを有することで、これらをドリルで破壊するに
は相当の時間が掛かり、破壊を免れるものである。ま
た、ドリルで破壊されたりバーナ等で溶かされたりする
おそれのある亜鉛ダイカスト製等のハンドル5b、ステ
ンレス製等のハンドルケースカバー6bは、着脱自在で
交換することが出来るので、修理も容易である。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る錠前
は、キーにより内筒を前方に移動させて該内筒を回転さ
せて解錠させる錠前において、前記内筒と該内筒を内包
する内ケースとに連通する貫通孔に遊挿されると共に、
前記内筒に内装されてキーによって回転されるカムの形
状に沿って内筒の半径方向内側に落とされ前記内筒と内
ケースとの係合を解除する球体を少なくとも有して成る
ので、内筒と内ケースとの係合構造が簡易で部品点数が
少なく、コスト低減になると共に組立工数も削減できる
という優れた効果を奏するものである。
【0042】また、扉が開いた状態で予めキーをキー溝
から抜いて、扉を機器本体に押し込みハンドルを押すだ
けでカムを施錠方向に回転させる用に付勢する弾性部材
によって自動施錠させることが出来て便宜であるととも
に、キーをキー溝に差し込んだまま取り忘れることが防
止されるという優れた効果を奏するものである。
【0043】本発明の錠前は、錠前の框体であるハンド
ルケースに内筒が設けられ、キーにより前記内筒を前方
に移動させて該内筒を回転させて解錠させる錠前におい
て、前記ハンドルケースは、複数枚の金属製板を積層し
てなり、ハンドル側の先端部から後端部に向けて所要数
の金属製板を焼入れしてあるので、防犯対策として鋳物
のハンドルケースよりも破壊に対して強化され、製作コ
ストも低減されるという優れた効果を奏するものであ
る。
【0044】本発明の錠前の要旨は、キーにより内筒を
前方に移動させて該内筒を回転させて解錠させる錠前に
おいて、前記内筒が金属製であって焼入れ処理されてい
ること、または、錠前の框体であるハンドルケースに内
筒が設けられ、キーにより前記内筒を前方に移動させて
該内筒を回転させて解錠させる錠前において、前記ハン
ドルケースの先端部が金属製であって焼入れ処理されて
いるので、簡易な構成であって低コストでドリル破壊を
防止することが出来る。
【0045】前記カムは、その外周壁面において、球体
を半径方向内側へ落とす凹部が、周方向に設けられて成
るので、バランス良く球体を係合及び係合解除させるこ
とが出来る。
【0046】本発明の錠前は、錠前の框体であるハンド
ルケースと該ハンドルケースと別体に形成されるハンド
ルケースカバーとの組立てに使用される取付部材は、錠
前の裏側に脱着操作部が設けられ表側から脱着操作でき
ないものであるので、例えば、扉の内側からのみ回すこ
とが出来るもので、防犯対策に優れたものとなる。
【0047】本発明の錠前においては、ハンドルは、内
筒と別体に形成され、該内筒に着脱自在に固定されると
ともに交換可能にされているので、リサイクルが可能と
なり、省資源化に貢献できるという優れた効果を奏する
ものである。
【0048】本発明の錠前は、内筒と内ケースとの間
に、解錠状態において当該内筒と内ケースとが軸芯回り
に一体的に回転されるように規制する、球体が設けられ
ているので、解錠状態においてハンドルケースに対して
軸芯回りにガタ付きなく同時回転するようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る錠前の側面図である。
【図2】同本発明に係る錠前の正面図である。
【図3】同本発明に係る錠前の背面図である。
【図4】同本発明の錠前における、ハンドルケースカバ
ーとハンドルケースとの組立を示す説明図(イ)、
(ロ)である。
【図5】同本発明の錠前における、ハンドルと内筒との
組立を示す説明図(イ)、(ロ)である。
【図6】同本発明の錠前における、施錠状態のカムと球
体との位置関係を示す断面図である。
【図7】同本発明の錠前における、施錠状態の断面図で
ある。
【図8】同本発明の錠前における、解錠状態のカムと球
体との位置関係を示す断面図である。
【図9】同本発明の錠前における、解錠状態の断面図で
ある。
【図10】同本発明の錠前における、解錠状態の内筒と
内ケースとの係合状態を示す断面図である。
【図11】従来例に係る錠前の正面図である。
【図12】同従来例に係る錠前の側面図である。
【図13】従来例に係る錠前の取付状態を示す斜視図で
ある。
【図14】本発明の第2実施例に係る錠前の側面図であ
る。
【図15】同第2実施例の錠前の背面図である。
【図16】図14におけるA−A線に沿った断面図であ
る。
【図17】同第2実施例の錠前における先端ハンドルケ
ースの正面図(イ)と、断面図(ロ)である。
【図18】同第2実施例の錠前における内筒の正面図
(イ)と、側面図(ロ)と、底面図(ハ)である。
【符号の説明】
1 錠前、2a 内ケース、2b 貫通孔、2d 蓋
体、3a,3e 内筒、3b 貫通孔、3c 凹部、4
、5a キー溝、5b ハンドル、6a ハンドルケ
ース、6b ハンドルケースカバー、6c 積層金属製
板、6d 後方の金属製板、6e Vカット部、6f
凹部、6g 位置規制突起、6i 先端ハンドルケー
ス、7a コイルバネ、10a レバー、11 ネジ、
11b 端面、12 止めネジ、13 球体、14 カ
ム、14a 凸部、14b 凹部、15 球体、16
トーションバネ、17固定金具、18係止孔、19
閂。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) E05B 65/02 E05B 65/02 C

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】キーにより内筒を前方に移動させて該内筒
    を回転させて解錠させる錠前において、 前記内筒と該内筒を内包する内ケースとに連通する貫通
    孔に遊挿されると共に、前記内筒に内装されてキーによ
    って回転されるカムの形状に沿って内筒の半径方向内側
    に落とされ前記内筒と内ケースとの係合を解除する球体
    を少なくとも有して成ること、 を特徴とする錠前。
  2. 【請求項2】錠前の框体であるハンドルケースに内筒が
    設けられ、キーにより前記内筒を前方に移動させて該内
    筒を回転させて解錠させる錠前において、 前記ハンドルケースは、複数枚の金属製板を積層してな
    り、ハンドル側の先端部から後端部に向けて所要数の金
    属製板を焼入れしてあること、 を特徴とする錠前。
  3. 【請求項3】キーにより内筒を前方に移動させて該内筒
    を回転させて解錠させる錠前において、 前記内筒が金属製であって焼入れ処理されていること、 を特徴とする錠前。
  4. 【請求項4】錠前の框体であるハンドルケースに内筒が
    設けられ、キーにより前記内筒を前方に移動させて該内
    筒を回転させて解錠させる錠前において、 前記ハンドルケースの先端部が金属製であって焼入れ処
    理されていること、を特徴とする錠前。
  5. 【請求項5】カムは、その外周壁面において、球体を半
    径方向内側へ落とす凹部が、周方向に単数又は複数カ所
    に設けられて成ること、 を特徴とする請求項1に記載の錠前。
  6. 【請求項6】錠前の框体であるハンドルケースと該ハン
    ドルケースと別体に形成されるハンドルケースカバーと
    の組立てに使用される取付部材は、錠前の裏側に脱着操
    作部が設けられ表側から脱着操作できないものであるこ
    と、 を特徴とする請求項1乃至4に記載の錠前。
  7. 【請求項7】ハンドルは、内筒と別体に形成され、該内
    筒に着脱自在に固定されるとともに交換可能にされてい
    ること、 を特徴とする請求項1乃至4に記載の錠前。
  8. 【請求項8】内筒と内ケースとの間に、解錠状態におい
    て当該内筒と内ケースとが軸芯回りに一体的に回転され
    るように規制する、球体が設けられていること、 を特徴とする請求項1に記載の錠前。
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