JP3190605B2 - ハンドル錠 - Google Patents

ハンドル錠

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JP3190605B2
JP3190605B2 JP25832997A JP25832997A JP3190605B2 JP 3190605 B2 JP3190605 B2 JP 3190605B2 JP 25832997 A JP25832997 A JP 25832997A JP 25832997 A JP25832997 A JP 25832997A JP 3190605 B2 JP3190605 B2 JP 3190605B2
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  • Control Of Vending Devices And Auxiliary Devices For Vending Devices (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば自動販売機
のドア等に設けられる飛び出し型のハンドル錠に関す
る。
【0002】
【従来の技術】自動販売機のドアに設けられる飛び出し
型のハンドルは、ドアを閉鎖した通常状態では、ドア表
面のハンドルケースにハンドルが没入し、ハンドルに設
けられた錠前が施錠されているので、他人が勝手にハン
ドルを回動してドアのロックを外して内部の商品を持ち
出すことはできない。管理者が正規のキーを使用して錠
前を解錠すると、ハンドルがハンドルケースより突出し
て解錠操作が可能になり、ハンドルを回動操作するとド
アと自動販売機のロックが解除され、開扉可能になる。
【0003】然し、人通りの途絶えた夜間を利用して、
ピッキングツールを使用して錠前を不正解錠したり、或
いは、ドリルで施錠装置を穿孔,破壊してドアを強引に
開ける悪質な盗難事故が発生することがある。不正解錠
或いは施錠装置の破壊による盗難事故を防止するために
種々の方法が工夫され、施錠装置をピッキングされ難い
構造としたり、高硬度材を組み込んで破壊され難い構造
とする方法の他に、ドアに2つの錠前を設け、この2つ
の錠前を解錠しなければドアのロックが解除されないよ
うにした二重施錠方式のハンドル錠がある。
【0004】特開平6−336863号公報に記載の
「二重錠前」は、ハンドルに設けられた第1の錠前と、
施錠角度にあるハンドルの操作レバー部に裏側に隠され
ている第2の錠前があるが、これは第1の錠前に正規の
キーを挿入して解錠操作したときに、ハンドルが突出し
て回動操作を可能にするものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】二重施錠方式の錠で
は、扉に錠取り付け用の開口を2箇所設けなければなら
ないので、構成が複雑になり、操作性に問題があった。
又、キーを紛失した場合、錠前が故障した場合、或い
は、何らかの理由でキーコードを変更したい場合などに
より、錠前の取り替えが必要になることがあるが、ハン
ドルケースの前面に設ける副錠前の取り付け,取り外し
に手間がかかる問題があった。
【0006】顧客によっては、主錠前と副錠前とでハン
ドルを二重に施錠するハンドル錠を希望する顧客もあ
り、1つの施錠方式のハンドル錠でよいとする顧客もあ
り、1つの施錠方式のハンドル錠を事情により二重施錠
方式のハンドル錠に変更したいと希望する顧客もある。
このような各種,各様の要望に答えるために、二重施錠
方式にも1つの施錠方式にも使用でき、1つの施錠方式
としたものを必要に応じて容易に二重施錠方式に変更で
きるようにすると便利である。
【0007】本発明は、主錠前,副錠前のいずれも直接
にドアを施錠し、今まで困難とされていた副錠前の取り
付け,取り外しを容易にし、1つの施錠方式として使用
したものを二重施錠方式に変更容易なハンドル錠を提供
するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のハンドル錠は、ドアに固着されるハンドル
ケースにスリーブを回動可能に挿入するハンドル挿入孔
を設け、該スリーブに挿入されるハンドルをドア表面か
ら突出する方向に付勢し、上記ハンドルケースの前面に
設けられる錠前と該錠前の施錠時には上記ハンドルを回
動不能且つ没入状態に係止し解錠により係止を解除する
ロック機構とにより構成される錠装置を備えるととも
に、上記ハンドルケースの前面に設けられる副錠前と該
副錠前の施錠時には上記ハンドルを没入状態に係止し解
錠により係止を解除する上記錠装置のロック機構とは独
立したロック機構とにより構成される副錠装置を備えた
ハンドル錠において、上記副錠装置は、上記副錠前のロ
ータにより回動され駆動突起を有するカムと、上記ハン
ドルケース内を摺動可能に設けられ、上記駆動突起に係
合する係合凹部を有し、上記駆動突起の解錠方向の回動
により押動されるスライダと、該スライダを押動と反対
方向に付勢するスライダスプリングと、上記スライダの
付勢反対方向の移動に押動される被押動部を有し、該被
押動部が押動されたときに上記ハンドルケース内を解錠
方向に回動する回動カムと、該回動カムに係合し該回動
カムの解錠方向の回動により上記ハンドルに設けられた
係合部との係合を解除する方向に移動するデッドボルト
により構成することができる。この副錠装置は、上記錠
装置とは独立したものであり、上記副錠装置のロック機
構は錠装置のロック機構とは独立した構成であるので、
副錠装置は錠装置とは別個に解錠しなければハンドルは
突出しないので、防盗性が高まる。
【0009】上記副錠前は、ハンドルの前面に設けられ
たハンドル収容凹部に開口する副錠前挿入孔に挿入,固
定され、上記ハンドルの操作レバー部には、施錠角度に
あるときに上記副錠前の前面を露出する副錠前用開口を
設けることができる。この場合には、副錠前を施錠位置
のハンドルの操作レバー部と重なる位置に設けられるの
で、副錠前をハンドルと重ならない位置に設けるハンド
ル錠よりもハンドルケースを小型化することができる。
【0010】上記ハンドルケースの内部に、上記ハンド
ル挿入孔に連通する金具挿入孔を設け、上記ハンドルケ
ースの前面には、施錠角度にある上記ハンドルに被覆さ
れ、上記ハンドルが解錠角度のときに露出する位置に開
口し、上記金具挿入孔に交叉する金具操作用開口を設
け、上記金具挿入孔にスライド可能に挿入される固定金
具の一側に上記副錠前に係脱可能な副錠前係合部を設
け、上記金具操作用開口を通して上記固定金具を係合位
置に止着するように構成することができる。(請求項
3)このように構成した場合には、2つの錠前を解錠操
作してハンドルを回動操作しなければ副錠前を取り外す
ことができないので、副錠前を不正に除去する盗難を防
止する効果がある。この場合、上記固定金具の他側に
は、施錠状態のスリーブ外周面に当接し、上記副錠前係
合部の係合を保持する脚部を設け、上記スリーブには、
上記錠前の解錠状態において上記脚部が挿入され、上記
副錠前との係合を解除する凹部を設けることができる。
このような構成では、スリーブが解錠角度にならない限
り、副錠前は取り外せないので、副錠前を不正に除去す
る盗難を二重に防止する効果がある。
【0011】上記副錠装置において、上記回動カムに、
上記回動カムの外面より出没可能に設けられるラッチ
と、該ラッチを突出する方向に付勢するラッチスプリン
グを設け、上記ラッチの先端部の一側に、上記回動カム
が解錠方向に回動したときに没入状態のハンドルの外周
面に滑り接触する傾斜面が形成され、他側には、没入状
態のハンドルの外周面に当接して施錠方向の回動が阻止
される係止面が形成され、上記ハンドルが突出したとき
に上記係止面による回動阻止が解除されるように構成す
ることができる。 この場合には、上記副錠前を解錠角度
に操作して施錠角度に戻してキーを抜いても上記副錠装
置が解錠状態に保持されるので、そのままの状態で錠装
置を解錠することができるので2つの錠前を解錠操作す
る上で便利にある。
【0012】上記金具挿入孔にスライド可能に挿入され
る固定金具の一側に上記副錠前に係脱可能な副錠前係合
部を設け、他側に、施錠状態のスリーブ外周面に当接
し、上記副錠前係合部の係合状態を保持する係合保持部
を設け、上記スリーブには、上記錠前の解錠状態におい
て上記係合保持部が挿入され、上記副錠前との係合を解
除する凹部を設けることができる。(請求項7)
【0013】副錠前のロック機構を残したまま副錠前の
代わりにダミー錠を設けたい場合には、外観が副錠前と
同形状に形成され、後端部には上記カムの駆動突起と同
形状の駆動突起が形成され、該駆動突起に係合切欠部が
設けられるダミー錠前を、上記ハンドルケースに設けた
副錠前挿入孔に着脱可能に挿入し、上記ダミー錠前の駆
動突起を解錠角度としたときに、上記係合切欠部が上記
スライダに係合し、上記ダミー錠前の外周面に形成され
た切欠部が上記固定金具と係合可能な角度となり、上記
固定金具により上記副錠前挿入孔に固定されるように構
成する。(請求項8)この場合には、1つの錠装置を望
む顧客や、1つの錠装置を後から二重施錠装置に変更し
たい顧客の要望に応じることができる。
【0014】2つの錠装置を備えたハンドル錠のなかに
は、錠装置と副錠装置が別個にハンドルを施錠,解錠す
る型式でないものもあるが、この場合にも、上記のよう
な副錠前を不正に取り外すのを防止する構造を設けるこ
とができる。すなわち、ドアに固着されるハンドルケー
スにスリーブを回動可能に挿入するハンドル挿入孔を設
け、該スリーブに挿入されるハンドルをドア表面から突
出する方向に付勢し、上記ハンドルケースの前面に設け
られる錠前と、該錠前の施錠時には上記ハンドルを回動
不能且つ没入状態に係止し、解錠により係止を解除する
ロック機構により構成される錠装置を備えたハンドル錠
において、上記ハンドルケースに設けた副錠前挿入孔に
副錠前を挿入し、上記副錠前挿入孔及び上記ハンドル挿
入孔に連通する金具挿入孔を設け、上記ハンドルケース
の前面には、施錠角度にある上記ハンドルに被覆され、
上記ハンドルが解錠角度のときに露出する位置に開口
し、上記金具挿入孔に交叉する金具操作用開口を設け、
上記金具挿入孔にスライド可能に挿入される固定金具の
一側に上記副錠前に係脱可能な副錠前係合部を設け、他
側に、上記金具操作用開口を通して上記固定金具を係合
位置に止着する止着部材と、施錠状態のスリーブの外周
面に当接し、上記副錠前係合部の係合状態を保持する係
合保持部を設け、上記スリーブには、上記錠前の解錠状
態において上記脚部が挿入され上記副錠前係合部との係
合を解除する凹部を設ける構成とする。
【0015】アに固着されるハンドルケースにスリー
ブを回動可能に挿入するハンドル挿入孔を設け、該スリ
ーブに挿入されるハンドルをドア表面から突出する方向
に付勢し、上記ハンドルケースの前面に設けられる錠前
と該錠前の施錠時には上記ハンドルを回動不能且つ没入
状態に係止し、解錠により係止を解除するロック機構と
より構成される錠装置を備えたハンドル錠において、
上記ハンドルケースの前面に設けられる副錠前の施錠時
には上記ハンドルを没入状態に係止し解錠により係止を
解除する上記錠装置のロック機構とは独立したロック機
構を備え、該ロック機構を解除状態に保持するダミー錠
を上記ハンドルケースに着脱可能に挿入し上記ハンドル
ケースの前面に固着し、上記ハンドルの操作レバー部に
は、施錠角度にあるときに上記ダミー錠の前面を露出さ
せる開口を設けた構成とする。(請求項10) この場
合、施錠角度にあるときにダミー錠がハンドルの操作レ
バー部の開口を通じて露出されるので、見かけ上二重施
錠装置の体裁を取りつつ1つの錠装置を望む顧客の要望
に応じることができ、しかも、ダミー錠を外して、施錠
時にはハンドルを没入状態に係止し解錠により係止を解
除するようにロック機構を働かせる副錠前と交換すれ
ば、1つの錠装置を後から二重施錠装置に変更したい顧
客の要望に応じることもでき、かつ、ダミー錠が操作レ
バー部の開口を通じて露出され施錠位置のハンドルの操
作レバー部と重なる位置に設けられるので、ダミー錠を
ハンドルと重ならない位置に設けるハンドル錠よりもハ
ンドルケースを小型化することができる。
【0016】上記ハンドルにおいては、上記ハンドルケ
ースの前面に固着される副錠前のロータにより回動され
駆動突起を有するカムと、上記ハンドルケース内を摺動
可能に設けられ、上記駆動突起に係合する係合凹部を有
し、上記駆動突起の解錠方向の回動により押動されるス
ライダと、該スライダを押動と反対方向に付勢するスラ
イダスプリングを備えた副錠装置を設け、外観が副錠前
と同形状に形成され、後端部には上記カムの駆動突起と
同形状の駆動突起が形成され、該駆動突起に係合切欠部
が設けられるダミー錠を、上記ハンドルケースに着脱可
能に挿入し、上記ダミー錠前の駆動突起を解錠角度とし
たときに、上記係合切欠部が上記スライダに係合するよ
うに構成することができる。(請求項11) また、ドア
に固着されるハンドルケースにスリーブを回動可能に挿
入するハンドル挿入孔を設け、該スリーブに挿入される
ハンドルをドア表面から突出する方向に付勢し、上記ハ
ンドルケースの前面に設けられる錠前と該錠前の施錠時
には上記ハンドルを回動不能且つ没入状態に係止し、解
錠により係止を解除するロック機構とにより構成される
錠装置を備えたハンドル錠において、上記ハンドルケー
スの前面にダミー錠を固着し、上記ハンドルの操作レバ
ー部には、施錠角度にあるときに上記ダミー錠の前面を
露出させる開口を設けている。(請求項12)この場
合、ハンドルが施錠角度にあるときにダミー錠がハンド
ルの操作レバー部の開口を通じて露出されるので、見か
け上二重施錠装置の体裁を取りつつ1つの錠装置を望む
顧客の要望に応じることができ、しかも、ダミー錠を施
錠位置のハンドルの操作レバー部と重なる位置に設けら
れるので、ダミー錠をハンドルと重ならない位置に設け
るハンドル錠よりもハンドルケースを小型化することが
できる。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について図面
を参照して説明すると、図1は本発明の第1実施例のハ
ンドル錠A1 の施錠状態を示す正面図、図2は図1のハ
ンドル錠A1にキーKを挿入した状態を示す縦断面図で
あり、図8は本発明の第2実施例のハンドル錠A2 の施
錠状態を示す正面図、図9は図8の一部破断側面図であ
る。第1実施例と第2実施例との大きな相違点は、副錠
前8の位置が相違するだけで、副錠前8により駆動され
るロック機構は同一である。
【0018】第1実施例のハンドル錠A1 は、図2に示
すように、ドアDの表面に固着されるハンドルケース1
の正面に、ハンドル収容凹部2が設けられ、ハンドル収
容凹部2の底面にハンドル挿入孔3が貫通する。ハンド
ル挿入孔3内に回動可能に挿入されるスリーブ4の中
に、ハンドル5の軸部5aが出没可能に挿入され、ハン
ドル5の軸部5aの先端に操作レバー部5bが設けられ
る。ハンドル5の軸部5aの前面に主錠前6が挿入,固
定され(図1参照)、ハンドル5の上方には、ハンドル
ケース1の正面に設けられた副錠前挿入孔7に副錠前8
が挿入,固定される(図2参照)。
【0019】スリーブ4,ハンドル5及び主錠前6につ
いては、従来技術と同様であるのでその構造の概要を簡
単に説明すると、スリーブ4は、筒部4aの後端に後壁
4bが設けられ、底壁4bの後面に回動量規制カム9が
ねじ10により締着される(図3,図10参照)。回動
量規制カム9は、ハンドル挿入孔3よりも直径の大きい
円板で、外周面にハンドル3の回動量を規制する2つの
突起9aが設けられる。
【0020】ハンドル5は、スリーブ4の内面にスライ
ド可能に挿入され、スリーブ4の後壁4bとハンドル5
の間に挿入されるスプリング11により前方(図2にお
いて右方)に向けて突出する方向に付勢され、ハンドル
5が没入して主錠前6が施錠されているときには、軸部
5aの外周面から突出したクロー12(図10参照)が
ハンドルケース1に係合しているので、ハンドル5は没
入状態が保持されており、操作レバー部5bはハンドル
収容凹部2に収容されている。
【0021】主錠前6にはシリンダ錠が使用され、シリ
ンダ錠の鍵孔13(図1参照)にキーKを挿入して解錠
方向に操作すると、クロー12が没入し、ハンドルケー
ス1との係合が解除されたハンドル5がスプリング11
の力で突出し、ハンドル収容凹部2から突出した操作レ
バー部5bが回動可能になり、操作レバー部5bを掴ん
で解錠方向に回動操作すると、ハンドル5と共にスリー
ブ4が回動し、自動販売機本体とドアDとのロックが解
除されドアDが開扉可能になる。ハンドル5が突出した
ときには、軸部5aの外周面にねじ14で締着された固
定金具15(図11参照)を取り外すことができ、固定
金具15を取り外すと主錠前6の取り付け,取り外しが
可能になる。
【0022】副錠前8はシリンダ錠であり、図13に示
すように、筒状のシリンダケース16の前端部に鍔部1
7が周設され、鍔部17の後方の外周面に雄ねじ18が
螺設され、雄ねじ18には大ナット19が螺合する。シ
リンダケース16に回動可能に挿入されるロータ20の
後端部に雄ねじが螺設され、ロータ20の後端部にカム
21が挿通されたのちに、雄ねじに螺合する小ナット2
2により締め付けられる。カム21には2つの駆動突起
23が設けられている。
【0023】次に、副錠前8によってハンドル5に係脱
するロック機構について、図10を参照しながら説明す
る。ハンドルケース1の後部(図10において右側部
分)に、サブケース24を取り付けるための凹状の接合
面25が設けられ、サブケース24の後面に摺動溝26
が設けられ、サブケース24の前部に形成されたカム収
容凹部27と摺動溝26の底面とを連通する連通孔26
a(図3参照)が設けられる。
【0024】摺動溝26内にスライド可能に挿入される
スライダ28は、カム21の駆動突起23が係合可能な
係合凹部29が形成され、係合凹部29の反対側には押
動突起30が設けられる。スライダ28の端面に底付き
の小孔31が設けられ、底付きの小孔31と摺動溝26
の内壁面との間にスライダスプリング32が挿入される
ので、スライダ28は、図3において左方向に付勢され
ている。
【0025】サブケース24に設けられた孔33に回動
可能に挿入される回動カム34は、スライダ28が付勢
の反対方向に移動したときに押動される溝形状の被押動
部35が設けられ、一方の端面より突出する偏心突起3
6が設けられ、他方には、回動カム34の外周面から突
出する方向に付勢されたラッチ37(図14,図15参
照)が設けられる。
【0026】ラッチ37の構造は、図15に示すよう
に、回動カム34に設けられたラッチ挿入溝38に交叉
する軸39が設けられ、ラッチ37に設けられた長孔4
0が軸39に遊嵌し、ラッチ37とラッチ挿入溝38と
の間にラッチスプリング41が挿入されるので、ラッチ
37が回動カム34の外周面から突出する方向に付勢さ
れ、ラッチ37の先端はスリーブ4の筒部4aに形成さ
れた切欠部4c(図11,図12参照)に係入してい
る。
【0027】ラッチ37の先端には、回動カム34が施
錠角度(図3参照)から時計方向に回動して解錠角度
(図5参照)になるときに、没入状態のハンドル5の軸
部5aの外周面に滑り接触する傾斜面37aと、没入状
態のハンドル5の軸部5aの外周面に当接して回動カム
34の施錠方向(図3において反時計方向)の回動を阻
止する係止面37bが設けられる(図15参照)。ハン
ドル5が突出したときには、ラッチ37とハンドル5と
の係合が解除され、回動カム34はスプリング46の付
勢力を受けて回動するので、ラッチ37はハンドル挿入
孔3を移動して施錠角度に復帰する。
【0028】ハンドルケース1の凹状の接合面25に、
ハンドル5の軸部5aの方向に延びる摺動溝42が設け
られ(図10参照)、摺動溝42にデッドボルト43が
スライド可能に挿入される。デッドボルト43には、ほ
ぼ中央部に切欠凹部44が設けられ、端面に底付きの小
孔45(図3参照)が設けられる。
【0029】切欠凹部44内には、回動カム34の偏心
突起36が係入し、底付きの小孔45と摺動溝42の端
面との間にスプリング46が挿入される。従って、デッ
ドボルト43は、ハンドル5の軸部5aに圧接する方向
に付勢され、軸部5aの外周面に設けられた係合部47
(図2参照)に係合してハンドル5の突出方向の移動を
阻止している。
【0030】ハンドルケース1の内部に、副錠前挿入孔
7とハンドル挿入孔3を連通する金具挿入孔48を設け
(図1,図2参照)、金具挿入孔48からほぼ直角に交
叉してハンドルケース1の表面に開口する金具操作用開
口49が設けられる(図1,図19参照)。金具操作用
開口49は、ハンドル5が施錠角度にあるときにはハン
ドル5に被覆されているが、ハンドル5が解錠角度に回
動したときに露出する位置にある(図19参照)。
【0031】金具挿入孔48内に摺動可能に挿入される
固定金具50には、一側に副錠前8に係合する係合凹部
51が形成され、他側に2つの係合保持部52が設けら
れる(図11参照)。係合凹部51は、副錠前8の鍔部
17と大ナット19との隙間に挿入され、シリンダケー
ス16に形成された平面切欠部53(図10参照)に係
脱する。脚部52は、ハンドル5が施錠角度にあるとき
に、スリーブ4の外周面4aに当接して、ハンドル5が
解錠角度になったときに、ハンドル5の外周面に設けら
れた2つの凹部54(図11参照)にそれぞれ位置す
る。
【0032】従って、ハンドル5が施錠角度にあるとき
には、固定金具50の係合凹部51はシリンダケース1
6の平面切欠部53に係合した状態に保持されている
が、ハンドル5が解錠角度になると、係合保持部52が
スリーブ4の凹部54に係入可能となるので、固定金具
50が、係合凹部51と平面切欠部53との係合を解除
する方向に移動可能になり、固定金具50が解除方向に
移動すると、副錠前8が取り外し可能になる。
【0033】固定金具50にねじ挿通孔55が設けられ
(図10,図11参照)、ねじ挿通孔55に挿通された
止着部材(本実施例ではねじ)56(図19)をハンド
ルケース1に螺合すると、固定金具50が副錠前8と係
合する位置に固定され、副錠前8が抜取り不能に保持さ
れる。従って、副錠前8は、ハンドル5が解錠角度にな
ったときに、金具操作用開口49に挿入した工具により
止着部材(ねじ)56をゆるめれば、取り外し可能とな
る。固定金具50に設けられた操作用突起61は、工具
の先で固定金具50を移動し易くするものである。
【0034】図10に示す符号57はダミー錠前であ
り、ハンドル錠A1 ,A 2を二重施錠装置として使用し
ない場合に、副錠前8に代えてハンドルケース1の副錠
前挿入孔7に挿入されるものである。ダミー錠前57
は、見かけは副錠前8と同様の外観を有し、ケース1の
副錠前挿入孔7に挿入,固着したときには副錠前8が取
り付けられているように見えるが、施錠機能はない。す
なわち、副錠前8がハンドル5を施錠,解錠するロック
機構を解錠状態に保持するものである。
【0035】ダミー錠前57の後部には、カム21の駆
動突起23に相当する駆動突起23′が設けられ、駆動
突起23′の一方の端部に、係合凹部29に係合する係
合切欠部58が設けられ、ダミー錠前57の外周面に
は、副錠前8のシリンダケース16の平面切欠部53に
相当する平面切欠部53′が設けられる(図10参
照)。
【0036】ハンドル錠A2 の場合には、副錠前8は、
ハンドル5が施錠角度にあるときに操作レバー部5bに
被覆される位置に設けられる副錠前挿入孔7′に挿入さ
れ、固定金具50により固着される。操作レバー部5b
には、副錠前8を露出させる副錠前用開口60が設けら
れる(図8,図9参照)。ハンドル錠A2 では副錠前8
の位置が異なるので、副錠前8に駆動されるロック機構
の向きが上下反対向きになるが、その構成は、ハンドル
錠A1 と同じである。
【0037】以上のように構成されたハンドル錠A1
作用を、施錠状態,解錠操作,錠前交換,ダミー錠の取
り付けの順に説明する。ハンドル錠A1 の施錠状態で
は、ハンドル5が没入し、操作レバー部5bがハンドル
収容凹部2に没入しているので、ハンドル5を握ること
ができない。主錠前6が施錠されているので、ハンドル
5の軸部5aから突出したクロー12がハンドルケース
1に係合し(図10参照)、ハンドル5の突出を阻止し
ている。
【0038】副錠前8が施錠されているので、カム21
の駆動突起23はスライダ28の係合凹部29から離脱
した位置にあり、スライダ28はスライダスプリング3
2に押されて、図16(A)に示す施錠位置にある。ス
ライダ28が施錠位置にあるため、スライダ28の押動
突起30に押されていない回動カム34は図16(A)
に示す施錠位置にあり、回動カム34の偏心突起36は
図17(A)に示す角度にあり、スプリング46に押さ
れたデッドボルト43は、ハンドル5の軸部5aに係合
する方向に突出し(図3,図18(A)参照)、ハンド
ル5の突出を阻止している(図2参照)。従って、ハン
ドル5は主錠前6及び副錠前8により二重に施錠されて
いる。
【0039】副錠前8に正規のキーを挿入して解錠方向
に回動すると、図16(B)に示すようにカム21が反
時計方向に回動し、カム21の駆動突起23がスライダ
28の係合凹部29を右方向に押動し、右方向に移動し
たスライダ28の押動突起30が回動カム34の被押動
部35を押動するので、回動カム34は時計方向に回動
する力を受け、ラッチ37の傾斜面37aがハンドル5
の軸部5aの外周面に滑り接触しながら没入し、図17
(B)の位置になる。
【0040】回動カム34が時計方向に回動すると、偏
心突起36に係合するデッドボルト43がハンドル5の
軸部5aとの係合を解除する(図4,図5,図18
(B)参照)。以上のような副錠前8の解錠状態で、キ
ーを施錠角度に戻して引き抜くと、係合突起23がスラ
イダ28の係合凹部29から離脱し、スライダ28は元
の施錠位置に復帰するが、ラッチ37の係止面37bが
ハンドル5の軸部5aの外周面に係合するので、回動カ
ム34とデッドボルト43は解錠位置に保持される(図
5参照)。
【0041】一方、主錠前6を解錠すると、ハンドルケ
ース1に係合していたクロー12が没入し、ハンドル5
が突出する(図6参照)。以上のように、副錠前8と主
錠前6とを解錠しないと、ハンドル5は突出しない。ハ
ンドル5が突出すると、ラッチ37の係止面37bがハ
ンドル5の凹部に位置するので、回動カム34が施錠角
度に復帰するが(図7参照)、デッドボルト43は解錠
状態の軸部5aの外周面に当接するが、軸部5aには係
合しない(図6参照)。ハンドル5を回動操作すると、
ドアDが開扉可能になる。ハンドル5を元の施錠角度に
して押し込むと、デッドボルト43はスプリング46の
付勢力により突出して係合部47に係合する。
【0042】主錠前6を交換するには固定金具15を取
り外す必要があり、固定金具15を取り外すにはハンド
ル5が突出していなければならない。ハンドル5を突出
させるには、主錠前6と副錠前8を共に解錠しなければ
ならない。副錠前8を交換するには、ハンドル5を突出
させて解錠角度に回動し、図19に示すように金具操作
用開口49を露出させる必要があるので、主錠前6と副
錠前8を共に解錠しなければならない。この固定金具1
5は、主施錠装置と副施錠装置が別個にハンドルを施錠
する型式ではないハンドル錠にも適応できる。
【0043】金具操作用開口49を露出させて、金具操
作用開口49に挿入した工具により固定金具50をハン
ドル5の方向に移動して固定金具50と副錠前8のシリ
ンダケース16との係合を解除すれば、副錠前8を交換
することができる。従って、ドアDに断熱材や各種の機
材が取りついていても、簡単に副錠前8を取り付け,取
り外しできる。
【0044】副錠前8のロック機構を備えたハンドル錠
1 を二重施錠装置としないで主施錠装置のみを使用す
る場合には、副錠前8に代えてダミー錠57を取り付け
ておくことができる。ダミー錠57は、施錠方向に付勢
されている副錠前8のロック機構を解錠状態に保持する
ものでなければならない。このダミー錠57と副錠前8
とを交換可能にした構造は、主錠装置と副錠装置が別個
にハンドルを施錠する型式ではないハンドル錠にも適応
できる。
【0045】スライダ28はスライダスプリング32に
より施錠位置(図20(A)において左方向)に付勢さ
れ、係合凹部29が副錠前挿入孔7から外れているの
で、ダミー錠27を副錠前挿入孔7に挿入させても駆動
突起23′を係合凹部29に直接係合させることができ
ない。従って、ダミー錠57を副錠前挿入孔7に挿入し
ていくと、駆動突起23′が施錠位置にあるスライダ2
8に当たるので(図20(A),図21(A)参照)、
駆動突起23′を施錠角度にし、スライダ28の係合凹
部29に係入するようにする(図20(B),図21
(B)参照)。
【0046】次に、ダミー錠57を解錠角度に回動する
と、スライダ28がスライダスプリング32に抗して解
錠位置に移動し、ダミー錠57が解錠角度となったとき
に、係合切欠部58がスライダ28の係合凹部29の端
部に係入可能となるので、ダミー錠57を更に押し込ん
で、係入させると(図20(C),図21(C)参
照)、スライダ28が解錠位置に拘束されると共に、ダ
ミー錠57が完全挿入され、係合切欠部58とスライダ
28が係合して回動不能となったダミー錠57は、スラ
イダスプリング32の付勢力を受けても解錠角度に保持
される。
【0047】スライダ28が解錠位置に拘束されると、
回動カム34が解錠角度に保持され、回動カム34に係
合するデッドボルト43がハンドル5の軸部5aから離
脱した係合解除状態に保持される。ダミー錠57が解錠
角度となり、且つ、完全挿入されると、ダミー錠57の
平面切欠部53′が固定金具50の係合凹部51に係合
可能になる。
【0048】解錠角度にある操作レバー部5bから露出
した金具操作用開口49に工具を挿入し、固定金具50
の係合凹部51をダミー錠57の平面切欠部53′に係
合させ、止着部材(ねじ)56により固定金具50を固
定すると、ダミー錠57の取り付けが完了する。ダミー
錠57を取り外して副錠前8を取り付ければ、ハンドル
錠A1 は簡単に二重施錠装置になる。
【0049】
【発明の効果】本発明は、以上述べたように構成されて
いるので、以下に記載されるような効果を奏する。 (1) 本ハンドル錠は、主錠前及び副錠前がいずれも直接
ハンドルを施錠するように構成することにより、一方を
不正解錠或いは破壊してもハンドルは解錠されることは
なくなるので、ハンドル錠の防盗性を極めて高くするこ
とができる。 (2) 本ハンドル錠は、副錠前を施錠角度のハンドルに被
覆されない位置に設けた場合、施錠角度のハンドルに被
覆される位置に設けた場合において、副錠装置の構造を
同一にし、各部品を共通して使用することができる。
【0050】 (3) 副錠前は、主錠前と副錠前を共に解錠したときにの
み、ハンドル錠の手前側から簡単に交換することができ
るので、副錠前の不正引き抜きを防止することができる
利点と、両錠前を解錠した場合には副錠前を手前から取
り出すことができるので、従来のように扉の裏側から取
り外す作業に比較してハンドル錠の副錠前の交換が便利
になった。 (4) 副錠前を係止する固定金具は、スリーブがハンドル
と共に解錠角度に回動したときにのみ係止を解除できる
ので、副錠前の不正引き抜きが二重に防止される効果が
ある。 (5) 上記の副錠前の引き抜き防止機構は、主錠前及び副
錠前がいずれも直接ハンドルを施錠する型式とは異なる
ものにも、適応することができる。
【0051】 (6) 顧客によっては、二重施錠方式のハンドル錠を希望
する顧客と、1つの施錠方式のハンドル錠でよいとする
顧客もあり、1つの施錠方式のハンドル錠を事情により
二重施錠方式のハンドル錠に変更したいと希望する顧客
もあるが、本ハンドル錠は副錠前に代えてダミー錠を交
換できるので、かかる多様な顧客の要望に応じることが
できる。 (7) 上記のダミー錠は、主錠前及び副錠前がいずれも直
接ハンドルを施錠する型式とは異なるものにも、適応す
ることができるが、ダミー錠が操作レバー部の開口を通
じて露出され施錠位置のハンドルの操作レバー部と重な
る位置に設けられるので、ダミー錠をハンドルと重なら
ない位置に設けるハンドル錠よりもハンドルケースを小
型化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例のハンドル錠A1 の施錠状
態を示す正面図である。
【図2】図1のハンドル錠A1 にキーKを挿入した状態
を示す縦断面図である。
【図3】図1の背面図である。
【図4】ハンドル錠A1 を解錠してキーを抜いた状態を
示す縦断面図である。
【図5】図4の背面図である。
【図6】ハンドルの解錠並びに突出状態を示す縦断面図
である。
【図7】図6の背面図である。
【図8】本発明の第2実施例のハンドル錠A2 の施錠状
態を示す正面図である。
【図9】図8の一部破断側面図である。
【図10】ハンドル錠A2 の分解斜視図である。
【図11】ハンドルを回動操作した場合における固定金
具とスリーブの凹部の位置との関係をします斜視図であ
る。
【図12】ハンドルを回動操作する前の状態を示す斜視
図である。
【図13】副錠前の分解斜視図である。
【図14】回動カムの一部破断側面図である。
【図15】図14のX矢視図である。
【図16】図16(A)及び(B)はスライダ及びその
関連部品の施錠状態及び解錠状態を示す説明図である。
【図17】図17(A)及び(B)は回動カムの施錠状
態及び解錠状態を示す説明図である。
【図18】図18(A)及び(B)はデッドボルトの施
錠状態及び解錠状態を示す説明図である。
【図19】金具操作用開口を示す図面である。
【図20】図20(A)〜(C)はダミー錠の取り付け
説明する正面図である。
【図21】図21(A)〜(C)はダミー錠の取り付け
説明する側面図である。
【符号の説明】
1 ,A2 ハンドル錠 D ドア K キー 1 ハンドルケース 3 ハンドル挿入孔 4 スリーブ 4c 切欠部 5 ハンドル 5a 軸部 5b 操作レバー部 6 主錠前 7,7′ 副錠前挿入孔 8 副錠前 11 スプリング 12 クロー 15 固定金具 16 シリンダケース 21 カム 23 駆動突起 24 サブケース 28 スライダ 29 係合凹部 30 押動突起 32 スライダスプリング 34 回動カム 35 被押動部 36 偏心突起 37 ラッチ 37a 傾斜面 37b 係止面 43 デッドボルト 44 切欠凹部 48 金具挿入孔 49 金具操作用開口 50 固定金具 51 係合凹部 52 係合保持部 53 平面切欠部 57 ダミー錠 23′ 駆動突起 58 係合切欠部 60 副錠前用開口

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ドアに固着されるハンドルケースにスリ
    ーブを回動可能に挿入するハンドル挿入孔を設け、該ス
    リーブに挿入されるハンドルをドア表面から突出する方
    向に付勢し、上記ハンドルケースの前面に設けられる錠
    前と該錠前の施錠時には上記ハンドルを回動不能且つ没
    入状態に係止し解錠により係止を解除するロック機構と
    より構成される錠装置を備えるとともに、上記ハンド
    ルケースの前面に設けられる副錠前と該副錠前の施錠時
    には上記ハンドルを没入状態に係止し解錠により係止を
    解除する上記錠装置のロック機構とは独立したロック機
    構とにより構成される副錠装置を備えたハンドル錠にお
    いて、 上記副錠装置は、該副錠前のロータにより回動され駆動
    突起を有するカムと、上記ハンドルケース内を摺動可能
    に設けられ、上記駆動突起に係合する係合凹部を有し、
    上記駆動突起の解錠方向の回動により押動されるスライ
    ダと、該スライダを押動と反対方向に付勢するスライダ
    スプリングと、上記スライダの付勢反対方向の移動に押
    動される被押動部を有し、該被押動部が押動されたとき
    に上記ハンドルケース内を解錠方向に回動する回動カム
    と、該回動カムに係合し該回動カムの解錠方向の回動に
    より上記ハンドルに設けられた係合部との係合を解除す
    る方向に移動するデッドボルトにより構成されることを
    特徴とするハンドル錠。
  2. 【請求項2】 ドアに固着されるハンドルケースにスリ
    ーブを回動可能に挿入するハンドル挿入孔を設け、該ス
    リーブに挿入されるハンドルをドア表面から突出する方
    向に付勢し、上記ハンドルケースの前面に設けられる錠
    前と該錠前の施錠時には上記ハンドルを回動不能且つ没
    入状態に係止し解錠により係止を解除するロック機構と
    より構成される錠装置を備えるとともに、上記ハンド
    ルケースの前面に設けられる副錠前と該副錠前の施錠時
    には上記ハンドルを没入状態に係止し解錠により係止を
    解除する上記錠装置のロック機構とは独立したロック機
    構とにより構成される副錠装置を備えたハンドル錠にお
    いて、 上記副錠前は、ハンドルの前面に設けられたハンドル収
    容凹部に開口する副錠前挿入孔に挿入、固定され、上記
    ハンドルの操作レバー部には、施錠角度にあるときに上
    記副錠前の前面に露出する副錠前用開口を設けたことを
    特徴とするハンドル錠。
  3. 【請求項3】 ドアに固着されるハンドルケースにスリ
    ーブを回動可能に挿入するハンドル挿入孔を設け、該ス
    リーブに挿入されるハンドルをドア表面から突出する方
    向に付勢し、上記ハンドルケースの前面に設けられる錠
    前と該錠前の施錠時には上記ハンドルを回動不能且つ没
    入状態に係止し解錠により係止を解除するロック機構と
    より構成される錠装置を備えるとともに、上記ハンド
    ルケースの前面に設けられる副錠前と該副錠前の施錠時
    には上記ハンドルを没入状態に係止し解錠により係止を
    解除する上記錠装置のロック機構とは独立したロック機
    構とにより構成される副錠装置を備えたハンドル錠にお
    いて、 上記ハンドルケースの内部に、上記ハンドル挿入孔に連
    通する金具挿入孔を設け、上記ハンドルケースの前面に
    は、施錠角度にある上記ハンドルに被覆され、上記ハン
    ドルが解錠角度のときに露出する位置に開口し、上記金
    具挿入孔に交又する金具操作用開口を設け、上記金具挿
    入孔にスライド可能に挿入される固定金具の一側に上記
    副錠前に係脱可能な副錠前係合部を設け、上記金具操作
    用開口を通して上記固定金具を係合位置に止着すること
    を特徴とするハンドル錠。
  4. 【請求項4】 上記副錠装置は、上記副錠前のロータに
    より回動され駆動突起を有するカムと、上記ハンドルケ
    ース内を摺動可能に設けられ、上記駆動突起に係合する
    係合凹部を有し、上記駆動突起の解錠方向の回動により
    押動されるスライダと、該スライダを押動と反対方向に
    付勢するスライダスプリングと、上記スライダの付勢反
    対方向の移動に押動される被押動部を有し、該被押動部
    が押動されたときに上記ハンドルケース内を解錠方向に
    回動する回動カムと、該回動カムに係合し該回動カムの
    解錠方向の回動により上記ハンドルに設けられた係合部
    との係合を解除する方向に移動するデッドボルトにより
    構成されることを特徴とする請求項2又は請求項3何れ
    かに記載のハンドル錠。
  5. 【請求項5】 上記副錠前は、ハンドルの前面に設けら
    れたハンドル収容凹部に開口する副錠前挿入孔に挿入、
    固定され、上記ハンドルの操作レバー部には、施錠角度
    にあるときに上記副錠前の前面を露出させる副錠前用開
    口を設けたことを特徴とする請求項3記載のハンドル
    錠。
  6. 【請求項6】 上記回動カムに、上記回動カムの外面よ
    り出没可能に設けられるラッチと、該ラッチを突出する
    方向に付勢するラッチスプリングを設け、上記ラッチの
    先端部の一側に、上記回動カムが解錠方向に回動したと
    きに没入状態のハンドルの外周面に滑り接触する傾斜面
    が形成され、他側には、没入状態のハンドルの外周面に
    当接して施錠方向の回動が阻止される係止面が形成さ
    れ、上記ハンドルが突出したときに上記係止面による回
    動阻止が解除されることを特徴とする請求項1又は請求
    項4いずれかに記載のハンドル錠。
  7. 【請求項7】 上記金具挿入孔にスライド可能に挿入さ
    れる固定金具の一側に上記副錠前に係脱可能な副錠前係
    合部を設け、他側に、施錠状態のスリーブ外周面に当接
    し、上記副錠前係合部の係合状態を保持する係合保持部
    を設け、上記スリーブには、上記錠前の解錠状態におい
    て上記係合保持部が挿入され、上記副錠前との係合を解
    除する凹部を設けたことを特徴とする請求項3又は請求
    項5いずれかに記載のハンドル錠。
  8. 【請求項8】 外観が副錠前と同形状に形成され、後端
    部には上記カムの駆動突起と同形状の駆動突起が形成さ
    れ、該駆動突起に係合切欠部が設けられるダミー錠前
    を、上記ハンドルケースに設けた副錠前挿入孔に着脱可
    能に挿入し、上記ダミー錠前の駆動突起を解錠角度とし
    たときに、上記係合切欠部が上記スライダに係合し、上
    記ダミー錠前の外周面に形成された切欠部が上記固定金
    具と係合可能な角度となり、上記固定金具により上記副
    錠前挿入孔に固定されることを特徴とする請求項1、ま
    たは請求項4、請求項6いずれかに記載のハンドル錠。
  9. 【請求項9】 ドアに固着されるハンドルケースにスリ
    ーブを回動可能に挿入するハンドル挿入孔を設け、該ス
    リーブに挿入されるハンドルをドア表面から突出する方
    向に付勢し、上記ハンドルケースの前面に設けられる錠
    前と、該錠前の施錠時には上記ハンドルを回動不能且つ
    没入状態に係止し、解錠により係止を解除するロック機
    構により構成される錠装置を備えたハンドル錠におい
    て、 上記ハンドルケースに設けた副錠前挿入孔に副錠前を挿
    入し、上記副錠前挿入孔及び上記ハンドル挿入孔に連通
    する金具挿入孔を設け、上記ハンドルケースの前面に
    は、施錠角度にある上記ハンドルに被覆され、上記ハン
    ドルが解錠角度のときに露出する位置に開口し、上記金
    具挿入孔に交又する金具操作用開口を設け、上記金具挿
    入孔にスライド可能に挿入される固定金具の一側に上記
    副錠前に係脱可能な副錠前係合部を設け、他側に、上記
    金具操作用開口を通して上記固定金具を係合位置に止着
    する止着部材と、施錠状態のスリーブの外周面に当接
    し、上記副錠前係合部の係合状態を保持する係合保持部
    を設け、上記スリーブには、上記錠前の解錠状態におい
    て上記係合保持部が挿入され上記副錠前係合部との係合
    を解除する凹部を設けたことを特徴とするハンドル錠。
  10. 【請求項10】 ドアに固着されるハンドルケースにス
    リーブを回動可能に挿入するハンドル挿入孔を設け、該
    スリーブに挿入されるハンドルをドア表面から突出する
    方向に付勢し、上記ハンドルケースの前面に設けられる
    錠前と該錠前の施錠時には上記ハンドルを回動不能且つ
    没入状態に係止し、解錠により係止を解除するロック機
    構とにより構成される錠装置を備えたハンドル錠におい
    て、上記ハンドルケースの前面に設けられる副錠前の施錠時
    に上記ハンドルを没入状態に係止し解錠により係止を解
    除する上記錠装置のロック機構とは独立したロック機構
    を備え、該ロック機構を解除状態に保持するダミー錠を
    上記ハンドルケースに着脱可能に挿入し上記ハンドルケ
    ースの前面に固着し、上記ハンドルの操作レバー部に
    は、施錠角度にあるときに上記ダミー錠の前面を露出さ
    せる副錠前用開口を設けた ことを特徴とするハンドル
    錠。
  11. 【請求項11】 ドアに固着されるハンドルケースにス
    リーブを回動可能に挿入するハンドル挿入孔を設け、該
    スリーブに挿入されるハンドルをドア表面から突出する
    方向に付勢し、上記ハンドルケースの前面に設けられる
    錠前と該錠前の施錠時には上記ハンドルを回動不能且つ
    没入状態に係止し、解錠により係止を解除するロック機
    構とにより構成される錠装置を備えたハンドル錠におい
    て、 上記ハンドルケースの前面に固着される 副錠前のロータ
    により回動され駆動突起を有するカムと、上記ハンドル
    ケース内に摺動可能に設けられ、上記駆動突起に係合す
    る係合凹部を有し、上記駆動突起の解錠方向の回動によ
    り押動されるスライダと、該スライダを押動と反対方向
    に付勢するスライダスプリングを有する副錠装置を備
    え、外観が副錠前と同形状に形成され、後端部には上記
    カムの駆動突起と同形状の駆動突起が形成され、該駆動
    突起に係合切欠部が設けられるダミー錠前を、上記ハン
    ドルケースに着脱可能に挿入し、上記ダミー錠前の駆動
    突起を解錠角度としたときに、上記係合切欠部が上記ス
    ライダに係合することを特徴とするハンドル錠。
  12. 【請求項12】 ドアに固着されるハンドルケースにス
    リーブを回動可能に挿入するハンドル挿入孔を設け、該
    スリーブに挿入されるハンドルをドア表面から突出する
    方向に付勢し、上記ハンドルケースの前面に設けられる
    錠前と該錠前の施錠時には上記ハンドルを回動不能且つ
    没入状態に係止し、解錠により係止を解除するロック機
    構とにより構成される錠装置を備えたハンドル錠におい
    て、 上記ハンドルケースの前面にダミー錠を固着し、上記ハ
    ンドルの操作レバー部には、施錠角度にあるときに上記
    ダミー錠の前面を露出させる開口を設けたことを特徴と
    するハンドル錠。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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