JPH0613327Y2 - 空転蓋機構付き錠前 - Google Patents

空転蓋機構付き錠前

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JPH0613327Y2
JPH0613327Y2 JP19353786U JP19353786U JPH0613327Y2 JP H0613327 Y2 JPH0613327 Y2 JP H0613327Y2 JP 19353786 U JP19353786 U JP 19353786U JP 19353786 U JP19353786 U JP 19353786U JP H0613327 Y2 JPH0613327 Y2 JP H0613327Y2
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JP
Japan
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lid
disk
lock
case portion
cam
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JP19353786U
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English (en)
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JPS6398950U (ja
Inventor
直之 杉本
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Takigen Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Takigen Manufacturing Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、火山灰や砂塵、粉塵等に曝される機器類に使
用するのに適した蓋機構付き錠前に関するものである。
(従来の技術) 屋外や粉塵の多い工場内等の機器類に装着される錠前で
は、ロータの鍵孔から侵入する粉塵等による作動不良や
故障が大きな問題となっている。
この問題を解決するために、ロータの前面部に回転蓋板
を付設し、不使用時には該蓋板でロータの鍵孔を閉塞す
ることが行われている。
(考案が解決しようとする問題点) 従来の典型的な蓋板機構は、錠本体の軸線方向に沿った
軸ピンによって蓋板の縁部を錠本体の正面縁部に枢着
し、該軸ピンと錠本体間に挿入したバネで蓋板を錠本体
正面に引付けたものである。
しかしながら、このような簡単な構造では、該引付けバ
ネが弱くなると、蓋板と錠本体正面の間に隙間が生じて
砂塵や粉塵が侵入し易い難点がある。
また、蓋板は全体が露出状態にあり、誰でも蓋板に指を
掛けることによって容易に回転操作できるため、子供の
悪戯等によって蓋板が開放状態に放置されてしまい、有
効な防塵手段として機能しないことがある。
更に、蓋板は簡単に開放されるので、ドリル等の回転切
削工具をロータの鍵孔前端に直ちに突当てることができ
る。その結果、ロータと錠本体間の錠止機構が該切削工
具で切断破壊されて、錠前が不正解錠されてしまうこと
になる。そのため、従来の蓋板機構には、防犯性が皆無
であるといえる。
従って本考案の目的は、防塵性と防犯性の両方において
優れている空転蓋機構付き錠前を提供することである。
(問題点を解決するための手段) 以下、添付図面中の参照符号を用いて説明すると、本考
案の空転蓋機構付き錠前は、ロータ2を収容した錠本体
1の前端部に筒型ケース部3を一体形成し、支持円盤4
と蓋円盤5より成る蓋組立体25を該筒型ケース部3内
に空転可能に収容し、該支持円盤4の半径方向の案内溝
6に嵌合した爪板7を筒型ケース部3の内周面の環状受
溝8に係合するようバネ9で摺動付勢し、該蓋円盤6の
背面中央の円形凹部10に収容したカム円盤11の背面
側に、前記爪板8の基端部のカム斜面12に係合するカ
ム突起13を設け、該カム円盤11の正面側に蓋円盤5
の正面中央の円形透孔14に嵌合する円環状突起15を
設け、該円環状突起15の内周面に微小な受動用凹部1
6を設け、該円環状突起15に嵌合される円筒状の開放
操作具17の先端部外周面に、該受動用凹部16に係合
する駆動用突子18を設けたものである。
(作用) この空転蓋機構付き錠前では、前記駆動用突子18を受
動用凹部16に係合させるようにして、開放操作具17
をカム円盤11の円環状突起15に嵌合した後、該開閉
操作具17でカム円盤11を回転させると、カム円盤1
0のカム突起13がカム斜面12を押すため、爪板7は
バネ9の付勢に抗して後退摺動し、爪板7の先端部が筒
型ケース部3の環状受溝8から脱出する。
そのため、筒型ケース部3に対する支持円盤4と蓋円盤
5の錠止が解除され、第4図に示したように蓋組立体2
5は筒型ケース部3から取出される。その結果、正規の
鍵20が筒型ケース部3の正面の大径開口部21からロ
ータ2の鍵孔19に挿入でき、該鍵20で錠本体1に内
蔵した錠機構22を操作して、錠本体1に対するロータ
2の錠止を解除する。
そして、該鍵20を回すことによって、ロータ2の後端
部に固着した止め金板23が解錠位置に回動し、機器類
の箱本体に対する扉24の錠止を解除する。該扉24を
閉めてロータ2を施錠位置に逆回転させ、鍵20を錠前
から抜取った後、蓋組立体25を筒型ケース部3に挿入
すると、爪体7は筒型ケース部3の開口部縁に当って一
旦後退する。その後、環状受溝8に対面する位置まで蓋
組立体25が押込まれたとき、爪板7は前記バネ9の摺
動付勢によって前進し、該環状受溝8と再係合する。こ
れによって蓋組立体25は、ロータ2の鍵孔19を閉塞
した位置に抜取り不能に錠止される。
ドリル等の回転切削工具の刃先を蓋組立体25のカム円
盤11の正面に押付けて回転させたときには、該蓋組立
体25が環状受溝8に沿って空転するため、刃先はロー
タ2に向かって前進できない。
(実施例) 図示の実施例では、錠本体1と一体物の筒型ケース部4
は円錐台状に形成されている。蓋組立体25の支持円盤
4は、蓋円盤5の背面側の筒壁部30に嵌込まれ、ビス
26によって蓋円盤5に固着されている。爪板7は左右
一対に設けられ、各基端部の背面側には圧縮コイルバネ
より成る付勢用バネ9の受部27を設けてある。
筒型ケース部3の側面部に一端を固着された鎖部材28
の他端は蓋円盤5の正面縁部に固着されている。該鎖部
材28は爪板7の後退摺動後、蓋組立体25を筒型ケー
ス部3から簡便に引出すのに使用されると共に、取外し
後蓋組立体25が紛失するのを防止する。蓋円盤5の前
端外周には、筒型ケース3の前端開口縁部に当接する鍔
部29を突出形成してある。
尚、ロータ2を錠本体1に対して錠止する錠機構22と
してはディスクタンブラー型シリンダー錠機構、ピンタ
ンブラー型シリンダー錠機構、軸方向ピンタンブラー型
錠機構、カム円板型錠機構、摺動バー型錠機構等を適宜
選択使用でき、特に限定されない。
(考案の効果) 以上のように本考案の空転蓋機構付き錠前では、ロータ
2を収容した錠本体1の前端部に筒型ケース部3が一体
形成され、該筒型ケース部3に支持円盤4と蓋円盤5よ
り成る蓋組立体25が嵌合されるため、ロータ2の鍵孔
19に対する砂塵や粉塵、雨水等の侵入が的確に阻止さ
れ、錠前を砂塵や粉塵等から確実に防護できる。
更に該蓋組立体25は、支持円盤4の案内溝6に嵌合さ
れた爪板7が筒型ケース部3の環状受溝8に係合するこ
とによって、筒型ケース部3に抜取り不能に装着されて
いるものであり、該爪板7を後退摺動させるには、バネ
9の摺動付勢に抗してカム円盤11を所定方向に所要角
度回転させなければならないのであるが、該カム円盤5
の回転操作の手掛りとしては、蓋円盤5の正面中央透孔
14に露出している円環状突起15と、その内周面に形
成した微小な受動用凹部16しか存在しないため、特に
準備された駆動用突子18付きの開放操作具17を用い
ずにカム円盤11を回転操作することは、ほとんど不可
能に近い。
そのため、子供の悪戯等によって蓋組立体25が筒型ケ
ース部3から簡単に取出されて、ロータ2の鍵孔19が
露出状態に放置されてしまうことがなく、万全な防塵、
防水手段として常に有効に機能することができる。
また、該蓋組立体25は、爪板7が環状受溝8に沿って
滑動することによって、筒型ケース部3内で空転可能な
ものであるから、ドリル等の回転切削工具を蓋組立体2
5のカム円盤11等に突当てて回転させても、その回転
力は蓋組立体25の空転に費やされてしまい、刃先はロ
ータ2に向かって前進できない。そのため、ロータ2や
内蔵錠止機構22の切断破壊があり得ない。
即ち、本考案の錠前用空転蓋機構は、充分な防塵性と防
犯性を兼ね備えているものであり、その実用的価値は多
大である。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の一実施例に係る空転蓋機構付き錠前を示
し、第1図は該錠前の要部分解斜視図、第2図は該錠前
の正面図、第3図は該錠前の縦断面図である。第4図は
蓋組立体を取外した該錠前の縦断面図である。 1……錠本体、2……ロータ、3……筒型ケース部、4
……支持円盤、5……蓋円盤、7……爪板、8……環状
受溝、9……バネ、11……カム円盤、12……カム斜
面、13……カム突起、14……透孔、15……円環状
突起、16……受動用凹部、17……開放操作具、18
……駆動用突子、19……鍵孔、20……鍵

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ロータ2を収容した錠本体1の前端部に筒
    型ケース部3を一体形成し、支持円盤4と蓋円盤5より
    成る蓋組立体25を該筒型ケース部3内に空転可能に収
    容し、該支持円盤4の半径方向の案内溝6に嵌合した爪
    板7を筒型ケース部3の内周面の環状受溝8に係合する
    ようバネ9で摺動付勢し、該蓋円盤6の背面中央の円形
    凹部10に収容したカム円盤11の背面側に、前記爪板
    8の基端部のカム斜面12に係合するカム突起13を設
    け、該カム円盤11の正面側に蓋円盤5の正面中央の円
    形透孔14に嵌合する円環状突起15を設け、該円環状
    突起15の内周面に微小な受動用凹部16を設け、該円
    環状突起15に嵌合される円筒状の開放操作具17の先
    端部外周面に、該受動用凹部16に係合する駆動用突子
    18を設けた空転蓋機構付き錠前。
JP19353786U 1986-12-16 1986-12-16 空転蓋機構付き錠前 Expired - Lifetime JPH0613327Y2 (ja)

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JP19353786U JPH0613327Y2 (ja) 1986-12-16 1986-12-16 空転蓋機構付き錠前

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JP19353786U JPH0613327Y2 (ja) 1986-12-16 1986-12-16 空転蓋機構付き錠前

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JPS6398950U JPS6398950U (ja) 1988-06-27
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JP4143754B2 (ja) * 2002-05-13 2008-09-03 株式会社ニッコー パイプ内に収納されるワイヤー錠

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JPS6398950U (ja) 1988-06-27

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