JP2001073405A - シリンダカバー装置 - Google Patents

シリンダカバー装置

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JP2001073405A
JP2001073405A JP25140299A JP25140299A JP2001073405A JP 2001073405 A JP2001073405 A JP 2001073405A JP 25140299 A JP25140299 A JP 25140299A JP 25140299 A JP25140299 A JP 25140299A JP 2001073405 A JP2001073405 A JP 2001073405A
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cylinder
cover member
hydraulic cylinder
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JP25140299A
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English (en)
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Kazunori Shukuzawa
一徳 宿澤
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F15FLUID-PRESSURE ACTUATORS; HYDRAULICS OR PNEUMATICS IN GENERAL
    • F15BSYSTEMS ACTING BY MEANS OF FLUIDS IN GENERAL; FLUID-PRESSURE ACTUATORS, e.g. SERVOMOTORS; DETAILS OF FLUID-PRESSURE SYSTEMS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F15B15/00Fluid-actuated devices for displacing a member from one position to another; Gearing associated therewith
    • F15B15/08Characterised by the construction of the motor unit
    • F15B15/14Characterised by the construction of the motor unit of the straight-cylinder type
    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E02HYDRAULIC ENGINEERING; FOUNDATIONS; SOIL SHIFTING
    • E02FDREDGING; SOIL-SHIFTING
    • E02F9/00Component parts of dredgers or soil-shifting machines, not restricted to one of the kinds covered by groups E02F3/00 - E02F7/00
    • E02F9/20Drives; Control devices
    • E02F9/22Hydraulic or pneumatic drives
    • E02F9/2264Arrangements or adaptations of elements for hydraulic drives
    • E02F9/2271Actuators and supports therefor and protection therefor
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F15FLUID-PRESSURE ACTUATORS; HYDRAULICS OR PNEUMATICS IN GENERAL
    • F15BSYSTEMS ACTING BY MEANS OF FLUIDS IN GENERAL; FLUID-PRESSURE ACTUATORS, e.g. SERVOMOTORS; DETAILS OF FLUID-PRESSURE SYSTEMS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F15B15/00Fluid-actuated devices for displacing a member from one position to another; Gearing associated therewith
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カバー部材による油圧シリンダのロッド保護
機能を遺憾なく発揮し、しかも騒音の発生を低減すると
共にその連結強度を向上させる。 【解決手段】 油圧シリンダ10のロット12を保護す
るために、シリンダチューブ11に固定して設けたガイ
ド部材21と、一端がロッド12の端部にねじ23で止
着され、ガイド部材21にガイドされるカバー部材22
とからなり、カバー部材22はロッド12の最伸長時に
もそれを覆うものであり、ガイド部材21とカバー部材
22のカバー本体部22aとの間に板ばね24が、また
側部22bとの間には板ばね25が作用しており、さら
にガイド部材21とカバー部材22の係合部22cとの
間、両板ばね24,25の摺接部には、それぞれ滑りの
良い合成樹脂からなる滑動部材26〜28が装着されて
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建設機械等のフロ
ント作業機を駆動する油圧シリンダに装着され、この油
圧シリンダのロッドを保護するためのシリンダカバー装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】建設機械の一例として油圧ショベルがあ
るが、この油圧ショベルは、例えば図9に示した構成と
なっている。図中において、1は下部走行体、2は上部
旋回体、3はフロント作業機をそれぞれ示す。
【0003】フロント作業機3は、基端部が上部旋回体
2のフレームに回動可能に設置され、上下方向にスイン
グ動作が可能なブーム4と、このブーム4の先端に基端
部がブーム4に対して上下方向に回動可能に連結したア
ーム5と、アーム5の先端にリンク機構6を介して回動
可能に連結したフロントアタッチメントとから構成され
る。フロントアタッチメントは、図示したものにあって
は、土砂の掘削作業を行うバケット7が装着されるが、
このバケット7に代えて、例えばブレーカ,フォーク
等、他のアタッチメントを装着することもできる。
【0004】ブーム4,アーム5及びバケット7を駆動
するために、それぞれ油圧シリンダ4a,5a,7aが
設けられる。油圧シリンダ4aは、そのシリンダチュー
ブの基端部が上部旋回体2のフレームに取り付けられ、
またロッドの先端がブーム4に取り付けられる。そし
て、この油圧シリンダ4aはブーム4の前面、つまりブ
ーム4を上げた状態で上部旋回体の前方側を向く面、に
沿って延在される。また、油圧シリンダ5aはブーム4
の中間部分とアーム5の基端部との間に設置され、ブー
ム4における油圧シリンダ4aを装着した側とは反対側
の後面部に沿って延在される。さらに、油圧シリンダ7
aは、アーム5とリンク機構6との間に連結されてお
り、この油圧シリンダ7aはアーム5の表面に沿って延
在されている。そして、これら各油圧シリンダ4a,5
a,7aを適宜駆動することによって、ブーム4,アー
ム5及びバケット7が作動して、土砂の掘削等の作業を
行うことができる。
【0005】各油圧シリンダ4a,5a,7aは、前述
したように、フロント作業機3を構成する各部の壁面に
沿って延在されているが、その反対側は何らかの部材で
覆われている訳ではない。フロント作業機3により土砂
の掘削等の作業を行っている際には、例えば岩石やコン
クリート片等、さらには周囲の構築物その他の物体が油
圧シリンダ4a,5a,7aと衝突する可能性がある。
例えば、バケット7を作動させて、地面等に食い込ませ
た時に、岩石やコンクリート片等の物体と衝突してし
て、この物体を飛散させることがある。この飛散物は、
ブーム4を駆動するための油圧シリンダ4aに衝突する
可能性がある。また、周囲に構築物や樹木等があった
り、トンネル内等の狭所でフロント作業機3を作動させ
る際においては、アーム5用の油圧シリンダ5aやバケ
ット7用の油圧シリンダ7aがこれらの定置障害物等と
衝突するおそれがある。
【0006】油圧シリンダは、シリンダチューブとロッ
ドとを備えているが、シリンダチューブは前述した物体
や構築物等と衝突しても、損傷等が生じない程度の強度
を保有している。しかしながら、ロッドはシリンダチュ
ーブの内部にまで延在される関係から、シリンダチュー
ブの端部に装着したシール部材に摺接するようになって
いる。従って、ロッドの表面は極めて高精度に仕上げら
れており、この表面に僅かに傷が付いただけでも、シー
ル部材を損傷させたり、シリンダチューブの内部に塵埃
等の異物が入り込むおそれがある。このために、ロッド
に飛散物や定置障害物等と衝突しないように保護しなけ
ればならない。このために、油圧シリンダにおける壁面
とは反対側にはシリンダカバー装置が装着され、このシ
リンダカバー装置によりロッドが岩石等の物体や構築物
その他と接触しないように保護するようにしている。こ
こで、図9において、符号8で示したのがシリンダカバ
ー装置であり、このシリンダカバー装置8はブーム4用
の油圧シリンダ4aに装着したものを示すが、図中にお
いて、アーム5用の油圧シリンダ5aには上部側、バケ
ット7用の油圧シリンダ7aには前面側にもシリンダカ
バー装置8が装着される場合もある。
【0007】シリンダカバー装置の構成としては、例え
ば実開平5−71410号公報等に示されているものが
従来から用いられている。そこで、図10この公知のシ
リンダカバー装置の具体的な構成を示す。これらの図に
おいて、10は油圧シリンダであって、この油圧シリン
ダ10は、図9の油圧ショベルにおけるフロント作業機
3を駆動するための油圧シリンダ4a,5a,7aのい
ずれかである。
【0008】油圧シリンダ10は、シリンダチューブ1
1と、ロッド12とを有し、シリンダチューブ11の端
部にはピン装着部11aが形成され、またロッド12の
先端にもピン装着部12aが形成されている。従って、
ブーム用の油圧シリンダとして用いる場合には、シリン
ダチューブ11のピン装着部11aが上部旋回体のフレ
ームに連結ピンを介して連結され、ロッド12のピン装
着部12aがブーム4に連結ピンで連結される。また、
アーム用の油圧シリンダ,バケット用の油圧シリンダと
して用いる場合には、それぞれピン装着部11aがブー
ム,アームに連結され、ピン装着部12aがアーム,リ
ンク機構にそれぞれ連結される。
【0009】13はシリンダカバー装置であり、このシ
リンダカバー装置13は、ガイド部材14と、カバー部
材15とから構成される。ガイド部材14は、シリンダ
チューブ11の外面におけるロッド導出端近傍に溶接等
の手段で固着されており、またガイド部材14は、その
先端部がロッド12におけるピン装着部12aにねじ1
6で着脱可能に固定されている。カバー部材15は、図
11及び図12に示したように、ロッド12を覆うカバ
ー本体部15aと、このカバー本体部15aの左右の両
側部がガイド部材14の外面側から側部を経て内面側に
回り込んで、カバー部材14を抱持するように曲成した
係合部15b,15bとからなるものである。ここで、
油圧シリンダ10はフロント作業機を構成する部材の壁
面に沿うようにして配設されている。従って、前述した
ガイド部材14の外面は、この壁面とは反対側の面であ
り、また内面はこの壁面に対向する面である。なお、図
中において、17,18はシリンダチューブ11の両端
に接続される油圧給排機構部であり、これら油圧給排機
構部17,18は、管部材17a,18aの一端にシリ
ンダチューブ11への接続部17b,18bを設け、他
端は配管と接続されるカップリング部17c,18cが
設けられている。
【0010】以上のように構成されるシリンダカバー装
置13は、そのカバー部材15のカバー本体15aが、
油圧シリンダ10が装着される部材の壁面と概略平行に
配置され、これによって油圧シリンダ10、特にそのロ
ッド12がフロント作業機の壁面とカバー部材15のカ
バー本体15aとに挟まれた空間内に位置することにな
る。従って、カバー部材15は、その幅寸法をロッド1
2の直径より十分大きく、また長さ寸法としては、ロッ
ド12がシリンダチューブ11から最伸長時におけるシ
リンダチューブ11からの導出長さより長くなってい
る。これによって、油圧シリンダ10が最縮小状態から
最伸長状態に至るまで、ロッド12はカバー部材15に
より覆われて、他の物体等との衝突を防止できるように
なる。
【0011】前述したように、カバー部材15は、ロッ
ド12が最伸長した時にも、その全体を確実にカバーす
る必要があり、従って極めて長尺に形成される。しか
も、このカバー部材15はその一端が単一のねじ16に
より固定されるものであるので、その自由端が前後及び
左右に位置ずれしないように安定的に保持するために、
カバー部材15のカバー本体部15aの両側に係合部1
5bを形成して、この係合部15bをシリンダチューブ
11に固定して設けたガイド部材14の両側部を抱持さ
せている。これによって、カバー部材15の位置が安定
し、左右に位置ずれ等を生じるおそれはない。
【0012】ここで、カバー部材15は、衝撃に対する
高い強度を持たせるために、鋼板等の金属材で形成され
る。また、ガイド部材14は、シリンダチューブ11に
強固に固定しなければならない。このためにガイド部材
14のシリンダチューブ11への固定は溶接手段による
ことから、ガイド部材14もやはり金属材で構成される
ことになる。そして、油圧シリンダ10の作動時にはカ
バー部材15はガイド部材14に対して摺動することに
なり、金属同士の摺動による不快な摺動音という騒音が
激しくなり、またカバー部材15とガイド部材14との
間に隙間が生じていると、振動等によりがたつき音等が
発生する。
【0013】以上のように、油圧シリンダ10の作動時
における摺動音や、振動等に起因するがたつき音等の騒
音を抑制するために、ガイド部材14におけるカバー部
材15の摺接部には、消音性と耐摩耗性とを有する合成
樹脂からなる消音部材19で覆うように構成している。
従って、カバー部材15がガイド部材14と直接摺動す
るのではなく、消音部材19と摺動することになるの
で、作動時における摺動音の低減が図られる。また、ガ
イド部材14におけるカバー本体部15aの左右の両端
部から係合部15bへの回り込み部分を消音部材19に
圧接させるように装着することによって、がたつき音の
低減を図るようにしている。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】ところで、フロント作
業機に装着される油圧シリンダは、砂塵等の存在下で作
動するものであり、このためにカバー部材15と消音部
材19との摺接面部に砂塵等が侵入する可能性が極めて
高いものとなる。このような砂塵等は摺動面部における
摩耗を促進することから、合成樹脂で形成される消音部
材19は早期に摩耗することになる。消音部材19が摩
耗すると、それとカバー部材15との間に隙間が発生し
て、がたつき音が発生する状態になる。また、カバー部
材15は一端がねじ16により固定され、また他の一部
が合成樹脂を介しているとは言え、ガイド部材14に対
して面接触状態で、しかも剛体的に係合しているので、
このカバー部材15に大きな衝撃が加わった時に、この
衝撃力がねじ16への連結部に直接伝達されることにな
って、このねじ16が緩んだり、また損傷したりするお
それもある。
【0015】本発明は以上の点に鑑みてなされたもので
あって、その目的とするところは、カバー部材による油
圧シリンダのロッド保護機能を遺憾なく発揮し、かつ騒
音の発生を低減すると共に、このカバー部材の連結強度
を向上させるようにすることにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ために、本発明は、建設機械のフロント作業機を駆動す
る油圧シリンダに装着され、この油圧シリンダのシリン
ダチューブに固定して設けたガイド部材と、一端がロッ
ドの先端に着脱可能に固定されて、前記油圧シリンダの
最伸長時にも、そのロッドを覆うように延在させたカバ
ー部材とからなり、このカバー部材は前記ガイド部材の
外面に沿って延在されるカバー本体部と、このカバー本
体部の両側部が、前記ガイドの両側部から内面側に向け
て抱持するように曲成させた係合部とを備えたシリンダ
カバー装置であって、前記カバー本体部と前記ガイド部
材の外面側との間にばねを介装し、このばねの付勢力に
よって前記係合部をガイド部材の内面に圧接させる構成
としたことをその特徴とするものである。
【0017】要するに、カバー部材をガイド部材にガイ
ドさせるに当って、このカバー部材をガイド部材に対し
てばねにより弾性的に支持させており、よりその間のが
たをなくすように構成している。そして、ばねとして
は、ガイド部材に取り付けた板ばねで構成し、この板ば
ねのカバー本体への摺接部及びカバー部材の係合部とガ
イド部材の裏面との摺接部の一方側に合成樹脂からなる
滑動面を形成することができる。また、係合部とガイド
部材の両側内面との間には、その一方側には板ばねを、
また他方側には、この板ばねと摺接する合成樹脂からな
る滑動面を形成すると、カバー部材は油圧シリンダの軸
線と平行な方向以外の動きをほぼ完全に規制できる。さ
らに、ガイド部材を板ばねを介してガイド部材に弾性的
に支持させることによって、カバー部材に衝撃が加わっ
た時に、板ばねの作用により衝撃の吸収作用を発揮する
ことになる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態について詳細に説明する。まず、図1乃至図3
に本発明の第1の実施の形態を示し、また図4及び図5
に第2の実施の形態を、さらに図6乃至図8に第3の実
施の形態をそれぞれ示す。而して、図1において、油圧
シリンダ自体は図10に示したものと実質的に同じもの
であるから、図10と同一または均等な部材について、
それと同一の符号を用いて説明する。
【0019】図1において、20はシリンダカバー装置
を示し、このシリンダカバー装置20は、ガイド部材2
1とカバー部材22とから構成され、ガイド部材21は
シリンダチューブ11におけるロッド導出側の端部近傍
に溶接手段により固着して設けられている。また、カバ
ー部材22はその一端がロッド12のピン装着部12a
にねじ23を用いて固定されて、シリンダチューブ11
側に所定長さ延在されている。しかも、カバー部材22
はガイド部材21と係合し、かつ油圧シリンダ10のロ
ッド12が最伸長状態となっても、カバー部材22はガ
イド部材21との係合状態が維持される長さを有するも
のである。以上の点については、前述した従来技術と格
別の差異はない。
【0020】ガイド部材21は金属板体から構成され、
ベース部21aの左右の両端部を概略直角に曲成した立
ち上がり部21b,21bとから構成され、立ち上がり
部21bは油圧シリンダ10の軸線と平行な方向に向け
て延在されている。そして、ベース部21aにおけるシ
リンダチューブ11への固着部とは反対側の面、つまり
表面側には板ばね24が設けられ、また両立ち上がり部
21bの外側面にも板ばね25が設けられている。板ば
ね24は、その板面が油圧シリンダ10の軸線と直交す
る方向に延在され、その中間部がベース部21aに溶接
等の手段で固着された止着部24aとなっており、この
止着部24aから概略への字状に左右に立ち上がるばね
作用部24b,24bとなっており、しかもこれらばね
作用部24b,24bの端部は自由端となっている。ま
た、板ばね25は、その板面が油圧シリンダ10の軸線
方向に向けられて、一端側が溶接等の手段で立ち上がり
部に固着される止着部25aで、この止着部25aから
概略への字状に立ち上がるばね作用部25bとなってお
り、このばね作用部25bの先端も自由端となってい
る。
【0021】一方、カバー部材22は、平板状のカバー
本体部22aと、このカバー本体部22aの左右の両側
をほぼ直角に曲成した側部22bと、この側部22bか
らさらにほぼ直角に折り返した係合部22cとから構成
される。カバー部材22はガイド部材22を抱持する状
態にして組み付けられ、もって油圧シリンダ10が作動
して、ロッド12が伸縮する際に、カバー部材22はガ
イド部材21により正確にロッド12の移動方向に向け
てガイドされ、カバー部材22がねじ23を中心として
左右に振れたり、またシリンダチューブ11に近接・離
間する方向に位置ずれするのを防止している。
【0022】カバー部材22をガイド部材21によりガ
イドするために、カバー部材22がガイド部材21に対
して相対移動する際に、それらの一部分が摺動すること
になる。ここで、カバー部材22がガイド部材21に対
して摺動するのは、このカバー部材22の係合部22c
とガイド部材21のベース部21aにおけるシリンダチ
ューブ11への固着側の面、つまり裏面との間である。
この摺動を抵抗が少なく、円滑に行わせるために、ガイ
ド部材21におけるベース部21aの立ち上がり部21
bへの連設部近傍には滑りの良い合成樹脂,例えばフッ
素樹脂やウレタン樹脂等からなる滑動部材26が取り付
けられている。この滑動部材26は、ガイド部材21に
おける油圧シリンダ10の軸線方向のほぼ全長に及ぶ帯
状の部材からなり、接着等の手段でガイド部材21にお
けるベース部21aの裏面に固着される。なお、滑動部
材26は所定の厚みを有するようにコーティングするこ
とによっても形成できる。いずれにしろ、滑動部材26
は、カバー部材22の係合部22cが当接するようにな
っており、カバー部材22がガイド部材21に沿って移
動する時に、このカバー部材22が摺動する滑動面を構
成するものであり、これによって共に金属で構成される
カバー部材22とガイド部材21とが直接摺接しないよ
うにしている。
【0023】ガイド部材21のベース部21aに装着し
た板ばね24は、カバー部材22における係合部22c
を確実にガイド部材21に設けた滑動部材26に当接さ
せるためのものであり、図3に示したように、板ばね2
4を自由状態にすると、ガイド部材21のベース部21
aの裏面から、この板ばね24のばね作用部24bの最
突出部までの間隔D1 (厳密には、滑動部材26の厚み
分が加算される)は、カバー部材22におけるカバー本
体22aと係合部22cとの間の間隔D2 (厳密には滑
動部材27の厚み分が減算される)より大きくなってい
る。従って、カバー部材22をガイド部材21に挿通さ
せた時には、板ばね24が所定量撓むことになる結果、
カバー部材22の係合部22cは、ガイド部材21のベ
ース部21aの裏面に固着した滑動部材26に圧接する
方向に付勢される。このように、板ばね24はカバー部
材22に当接するものであり、かつ板ばね24は金属で
構成されるから、カバー部材22におけるカバー本体部
22aの内面における板ばね24のばね作用部24b,
24bへの当接部には、その油圧シリンダ10の軸線方
向におけるほぼ全長に及ぶように滑動部材27が固着し
て設けられる。
【0024】また、ガイド部材21における両立ち上が
り部21b,21bに装着した板ばね25,25のばね
作用部25b,25bにおける自由状態での最突出部間
の間隔B1 は,カバー部材22における両側部22b,
22bにおける両滑動部材28,28間の間隔B2 より
大きくなっており、従ってカバー部材22をガイド部材
21に挿通させると、板ばね25,25も所定量撓むよ
うになる。そして、カバー部材22における両側部22
bの内面にも、そのほぼ全長に及ぶように滑動部材28
が固着して設けられ、金属で形成した板ばね25はこの
滑動部材28に所定の付勢力が作用している状態で、滑
動部材28に当接することになる。
【0025】以上のように構成することによって、カバ
ー部材22はガイド部材21に対して板ばね24,25
により弾性的に支持されており、従ってカバー部材22
は油圧シリンダ10に対してはそのロッド12の先端に
1本のねじ23のみで固定されているにも拘らず、極め
て安定した状態に保持され、このねじ23を中心として
左右に振れたり、またシリンダチューブ11に近接・離
間する方向に位置ずれしたりすることがなくなる。この
結果、機械が作動することにより生じる振動がシリンダ
カバー装置20に伝達されても、カバー部材22はシリ
ンダチューブ11に固着して設けたガイド部材21によ
り極めて安定した状態に保持され、振動によるがたつき
音等といった騒音が著しく抑制される。
【0026】また、油圧シリンダ10が作動して、ロッ
ド12が伸長したり、縮小したりする際には、このロッ
ド12の動きに連動してカバー部材22も変位するが、
このカバー部材22は、ガイド部材21、及びこのガイ
ド部材21でカバー部材22を弾性的に支持させるため
の板ばね24,25とは直接接触しておらず、全ての当
接面には滑動部材26〜28が設けられているので、カ
バー部材22のガイド部材21に対する相対移動時に金
属同士の摺動音が発生することがなく、しかも摺動抵抗
を著しく低減できることから、ガイド部材22の動きも
円滑になる。
【0027】而して、油圧シリンダ10が繰り返し作動
すると、滑動部材26〜28が摩耗することになる。特
に、滑動部材26はカバー部材22と直接当接してお
り、しかも板ばね24による付勢力が作用していること
から、板ばね24,25と当接する滑動部材27,28
より摩耗の度合いが大きくなる。しかしながら、板ばね
24は、図3における間隔D1 と間隔D2 との差分だけ
撓んでいるので、この差に基づく板ばね24の撓み量を
大きくすることによって、少なくとも滑動部材26及び
滑動部材27の合計の厚み以上撓ませることによって、
滑動部材26及び板ばね24と摺接する滑動部材26が
完全に摩耗したとしても、カバー部材22とガイド部材
21との間にがたが生じることはない。
【0028】カバー部材22は、油圧シリンダ10にお
けるロッド12が最伸長状態になっても、このロッド1
2の全長を覆っているので、土砂の掘削時における岩石
等の物体が飛散しても、カバー部材22でブロックされ
て、ロッド12に直接衝突するのを防止できる。また、
周囲に構築物や樹木等が存在したり、トンネル等の狭所
内で作動させる際においても、油圧シリンダ10のロッ
ド12にこれらの定置物体が直接衝突するのを防止でき
る。従って、前述した飛散物や定置障害物等はロッド1
2を保護するカバー部材22と衝突することになり、こ
のカバー部材22には大きな衝撃が加わることになる。
このような衝撃が加わった時には、板ばね24,25が
撓むことにより衝撃を吸収することができる。その結
果、カバー部材22の耐久性が向上すると共に、このカ
バー部材22をロッド12に固定するねじ23の変形や
損傷を防止できる。
【0029】ここで、ガイド部材21には立ち上がり部
21bが形成されているから、カバー部材22に加わる
衝撃によって、このカバー部材22のカバー本体22a
がガイド部材21の立ち上がり部21bに衝突すると、
板ばね24による衝撃吸収機能が発揮されなくなる。つ
まり、板ばね24の撓み代としては、図3に示したよう
に、自由状態におけるばね作用24bの最突出部と立ち
上がり部21bの端部との間の間隔ΔDである。従っ
て、カバー部材22に通常の衝撃が加わっても、この撓
み代ΔD以下しか撓まないように、板ばね24のばね力
を設定しておくのが望ましい。
【0030】なお、前述した実施の形態においては、滑
動部材の表面を平坦な面で形成したが、図4及び図5に
示したように、ガイド部材21のベース部21aに取り
付けられ、カバー部材22の係合部22cが摺接する滑
動部材126,板ばね24及び25が摺接する滑動部材
127,128の表面、つまり滑動面を波形に形成する
と、接触面積が低減されるから、カバー部材22の動き
がより円滑になる。また、ガイド部材21のベース部2
1aに固着され、カバー部材22のカバー本体部22a
に作用する板ばねは、図6乃至図8に示したように、板
ばね25と実質的に同様の板ばね224を用いることも
できる。つまり、この板ばね224は、その一側がベー
ス部21aに溶接等の手段で固着される止着部224a
で、この止着部224aから一方側にのみ概略への字状
に曲成したばね作用部224bとしたものである。
【0031】
【発明の効果】本発明は以上のように構成したので、カ
バー部材による油圧シリンダのロッド保護機能を遺憾な
く発揮し、しかも騒音の発生を低減すると共に、このカ
バー部材の連結強度を向上させることができる等の諸効
果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態を示すシリンダカバー装
置を油圧シリンダに装着した状態で、一部を破断にして
示す要部正面図である。
【図2】図1のA−A断面図である。
【図3】ガイド部材とカバー部材とを分離した状態にし
て示す断面図である。
【図4】滑動部材の変形例を示す図2と同様の断面図で
ある。
【図5】一部を破断にして示す図4の正面図である。
【図6】板ばねの変形例を示す図2と同様の断面図であ
る。
【図7】一部を破断にして示す図6の正面図である。
【図8】図7のB−B断面図である。
【図9】油圧シリンダ及びシリンダカバー装置が装着さ
れる機械の一例としての油圧ショベルの外観図である。
【図10】従来技術のシリンダカバー装置を装着した油
圧シリンダの正面図である。
【図11】図10のC−C断面図である。
【図12】要部を破断にして示す図11の正面図であ
る。
【符号の説明】
1 下部走行体 2 上部旋
回体 3 フロント作業機 4 ブーム 5 アーム 7 バケッ
ト 4a,5a,7a,10 油圧シリンダ 11 シリ
ンダチューブ 12 ロッド 20 シリ
ンダカバー装置 21 ガイド部材 21a ベ
ース部 21b 立ち上がり部 22 カバ
ー部材 22a カバー本体部 22b 側
部 22c 係合部 23 ねじ 24,25,224 板ばね 26,27,28,126,127,128 滑動部材

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建設機械のフロント作業機を駆動する油
    圧シリンダに装着され、この油圧シリンダのシリンダチ
    ューブに固定して設けたガイド部材と、一端がロッドの
    先端に着脱可能に固定されて、前記油圧シリンダの最伸
    長時にも、そのロッドを覆うように延在させたカバー部
    材とからなり、このカバー部材は前記ガイド部材の外面
    に沿って延在されるカバー本体部と、このカバー本体部
    の両側部が、前記ガイドの両側部から内面側に向けて抱
    持するように曲成させた係合部とを備えたシリンダカバ
    ー装置において、前記カバー本体部と前記ガイド部材の
    外面側との間にばねを介装し、このばねの付勢力によっ
    て前記係合部をガイド部材の内面に圧接させる構成とし
    たことを特徴とするシリンダカバー装置。
  2. 【請求項2】 前記ばねは前記ガイド部材に取り付けた
    板ばねで構成し、この板ばねの前記カバー本体への摺接
    部及び前記カバー部材の係合部とガイド部材の裏面との
    摺接部の一方側に合成樹脂からなる滑動面を形成する構
    成としたことを特徴とする請求項1記載のしシリンダカ
    バー装置。
  3. 【請求項3】 前記係合部と前記ガイド部材の両側内面
    との間には、その一方側には板ばねを取り付け、また他
    方側には、この板ばねと摺接する合成樹脂からなる滑動
    面を形成する構成としたことを特徴とする請求項2記載
    のシリンダカバー装置。
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