JP2001073118A - 金属製品の表面改質方法 - Google Patents

金属製品の表面改質方法

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JP2001073118A JP2000062236A JP2000062236A JP2001073118A JP 2001073118 A JP2001073118 A JP 2001073118A JP 2000062236 A JP2000062236 A JP 2000062236A JP 2000062236 A JP2000062236 A JP 2000062236A JP 2001073118 A JP2001073118 A JP 2001073118A
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本 恭 章 坂
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 金属表面に形成された白金皮膜の耐剥離性お
よび表面の耐摩耗性を向上させる。 【解決手段】 金属製品の表面に窒素イオン、炭素イオ
ンおよび白金イオンをこの順序でイオン注入する。つい
で、金属製品の表面に白金皮膜を形成する。その後、金
属製品の表面に白金イオンをイオン注入する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ガラス製品プレ
ス成形用金型、金属製品鍛造またはプレス成形用金型、
プラスチック製品射出成形用金型等の金属製品の表面改
質方法に関する。
【0002】
【従来の技術】たとえば、コンピュータ、ビデオ、オー
ディオ等の光ディスクメモリに用いられるガラス製光デ
ィスク原盤、コンピュータに用いられるガラス製ハード
ディスク用原盤、光学素子として用いられるガラスレン
ズ、テレビ、コンピュータディスプレイ等のブラウン管
のフロントガラス、液晶ディスプレイ用のガラス原盤等
のガラス製品をプレス成形するための金型として、従
来、ステンレス鋼、超硬合金等からなる金型の成形面
に、離型性および耐酸化性を向上させる目的で白金皮膜
が形成されたものが知られている。また、金属製品鍛造
またはプレス成形用金型、プラスチック製品射出成形用
金型においても、その成形面に耐剥離性および耐酸化性
を向上させる目的で白金皮膜が形成されたものが知られ
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、たとえ
ば従来のガラス製品プレス成形用金型では、連続プレス
成形において、10000〜20000ショット程度と
比較的短期間で白金皮膜の剥離や、成形面の摩耗が発生
し、その寿命が短いという問題があった。したがって、
金型全体を比較的短いサイクルで取り替えなけれげなら
ず、コストが高くなるという問題があった。この発明の
目的は、上記問題を解決し、金属製品の表面に形成され
た白金皮膜の耐剥離性および表面の耐摩耗性を向上させ
ることができる金属製品の表面改質方法を提供すること
にある。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明による金
属製品の表面改質方法は、金属製品の表面に白金イオン
をイオン注入した後、白金皮膜を形成し、さらに白金イ
オンをイオン注入する。
【0005】請求項1の方法によれば、先にイオン注入
された白金イオンと、白金皮膜中の白金イオンと、後に
イオン注入された白金イオンとが同化結合し、白金皮膜
の金属製品に対する密着性が向上して、白金皮膜の耐剥
離性が向上する。さらに、金属製品の対摩耗性が向上す
る。したがって、金属製品の寿命が長くなり、取り替え
サイクルが長くなってコストが安くなる。しかも、白金
皮膜の耐酸化性を損なうことがなく、特にガラス製品プ
レス成形用金型、金属製品鍛造またはプレス成形用金
型、プラスチック製品射出成形用金型の場合にも、これ
らの金型を用いて成形された製品の離型性を損なうこと
がない。
【0006】請求項1の方法において、白金皮膜を形成
する前後の白金イオンのイオン注入は、注入量1〜5×
1015ions/cm、加速電圧10〜200ke
v、イオン電流10〜100mAの条件で行うことが好
ましい。これらの範囲は、種々の実験結果から求められ
たものである。また、請求項1の方法において、形成す
る白金皮膜の膜厚は0.1〜0.5μmであることが好
ましい。白金皮膜の膜厚が0.1μm未満であると均一
に白金皮膜を形成することが困難であって形成された皮
膜の膜厚にばらつきが生じ、0.5μmを越えると白金
皮膜形成後にイオン注入する白金イオンの量を増大させ
なければならず、その結果金属製品の表面が荒れるおそ
れがあるからである。
【0007】請求項2の発明による金属製品の表面改質
方法は、金属製品の表面に窒素イオンおよび白金イオン
をこの順序でイオン注入した後、白金皮膜を形成し、さ
らに白金イオンをイオン注入することを特徴とするもの
である。
【0008】請求項2の方法によれば、窒素イオンをイ
オン注入することにより、金属製品の母材強度が増大
し、耐摩耗性が向上する。また、先にイオン注入された
白金イオンと、白金皮膜中の白金イオンと、後にイオン
注入された白金イオンとが同化結合し、白金皮膜の金属
製品に対する密着性が向上して、白金皮膜の耐剥離性が
向上する。したがって、金属製品の寿命が長くなり、取
り替えサイクルが長くなってコストが安くなる。しか
も、白金皮膜の耐酸化性を損なうことがなく、特にガラ
ス製品プレス成形用金型、金属製品鍛造またはプレス成
形用金型、プラスチック製品射出成形用金型の場合にも
これらの金型を用いて成形された製品の離型性を損なう
ことがない。
【0009】請求項2の方法において、窒素イオンのイ
オン注入は、流入量1〜5×10 ions/c
、加速電圧10〜100kev、イオン電流10〜
100mAの条件で行うことが好ましい。これらの範囲
は、種々の実験結果から求められたものである。また、
白金皮膜を形成する前後の白金イオンのイオン注入は、
注入量1〜5×1017ions/cm、加速電圧1
0〜200kev、イオン電流10〜100mAの条件
で行うことが好ましい。これらの範囲は、種々の実験結
果から求められたものである。また、請求項2の方法に
おいて、形成する白金皮膜の膜厚は0.1〜0.5μm
であることが好ましい。その理由は、請求項1の発明の
場合と同様である。
【0010】請求項3の発明による金属製品の表面改質
方法は、金属製品の表面に窒素イオン、炭素イオンおよ
び白金イオンをこの順序でイオン注入した後、白金皮膜
を形成し、さらに白金イオンをイオン注入することを特
徴とするものである。
【0011】請求項3の方法によれば、窒素イオンおよ
び炭素イオンをイオン注入することにより、金属製品の
母材強度が増大し、耐摩耗性が向上する。また、先にイ
オン注入された白金イオンと、白金皮膜中の白金イオン
と、後にイオン注入された白金イオンとが同化結合し、
白金皮膜の金属製品に対する密着性が向上して、白金皮
膜の耐剥離性が向上する。したがって、金属製品の寿命
が長くなり、取り替えサイクルが長くなってコストが安
くなる。しかも、金属製品がガラス製品プレス成形用金
型、金属製品鍛造またはプレス成形用金型、プラスチッ
ク製品射出成形用金型の場合、炭素イオンをイオン注入
することにより、これらの金型を用いて成形された製品
の金型からの離型性が向上する。また、白金皮膜の耐酸
化性を損なうことがない。
【0012】請求項3の方法において、窒素イオンのイ
オン注入は、注入量1〜5×10 ions/c
、加速電圧10〜100kev、イオン電流10〜
100mAの条件で行うことが好ましい。これらの範囲
は、種々の実験結果から求められたものである。炭素イ
オンのイオン注入は、注入量1〜3×1017ions
/cm、加速電圧10〜100kev、イオン電流1
0〜100mAの条件で行うことが好ましい。これらの
範囲は、種々の実験結果から求められたものである。白
金皮膜を形成する前後の白金イオンのイオン注入は、注
入量1〜5×1017ions/cm、加速電圧10
〜200kev、イオン電流10〜100mAの条件で
行うことが好ましい。これらの範囲も、種々の実験結果
から求められたものである。また、請求項3の方法にお
いて、形成する白金皮膜の膜厚は0.1〜0.5μmで
あることが好ましい。その理由は、請求項1の発明の場
合と同様である。
【0013】請求項1,2または3の発明において、た
とえば金属製品は、ガラス製品をプレス成形するための
金型である。また、金属製品は、たとえばステンレス
鋼、超硬合金、熱間金型用合金工具鋼等から形成され
る。
【0014】請求項1,2または3の発明は、ガラス製
品プレス成形用金型だけではなく、金属製品鍛造または
プレス成形用金型、プラスチック製品射出成形用金型、
および工具等の金属製品の表面改質にも適用することが
できる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を比
較例とともに説明する。 (実施の形態.1)JIS SUS306で形成されたガ
ラス製ハードディスク用原盤のプレス成形用金型におけ
る成形面の表面に、注入量1×1015ions/cm
、加速電圧100kev、イオン電流50mAの条件
で白金イオンをイオン注入した。ついで、金型の成形面
の表面に、膜厚0.1μmの白金皮膜をスパッタリング
法で形成した。その後、金型の成形面の表面に、注入量
1×1015ions/cm、加速電圧100ke
v、イオン電流50mAの条件で白金イオンをイオン注
入した。こうして、金型の表面を改質した。このような
金型の評価を行うために、アルカリ亜鉛ホウケイ酸系の
ガラス素板(直径86mm、厚さ1.2mm)に、金型
温度555〜560℃、プレス圧48.5tの条件でプ
レス加工を施し、直径88〜90mm、厚さ0.8mm
のガラス製ハードディスク用原盤を成形した。このよう
な成形を連続して行ったところ、133900ショット
までは白金皮膜の剥離は認められなかった。また、13
3900ショットの連続成形の後にも金型の成形面には
摩耗は認められなかった。
【0016】(実施の形態.2)JIS SUS306で
形成されたガラス製ハードディスク用原盤のプレス成形
用金型における成形面の表面に、注入量1×1015
ons/cm、加速電圧100kev、イオン電流5
0mAの条件で窒素イオンをイオン注入した。ついで、
金型の成形面の表面に、注入量1×1017ions/
cm、加速電圧100kev、イオン電流50mAの
条件で白金イオンをイオン注入した。ついで、金型の成
形面の表面に、膜圧0.1μmの白金皮膜をスパッタリ
ング法で形成した。その後、金型の成形面の表面に、注
入量1×1017ions/cm 、加速電圧100k
ev、イオン電流50mAの条件で白金イオンをイオン
注入した。こうして、金型の表面を改質した。このよう
な金型を使用し、金型温度を590〜595℃とした他
は上記実施の形態.1と同様な条件でガラス製ハードデ
ィスク用原盤を連続プレス成形した。その結果、930
000ショットの連続成形までは白金皮膜の剥離は認め
られなかった。また、930000ショットの連続成形
の後において、0.008〜0.01mm程度の摩耗が
認められた。
【0017】(実施の形態.3)JIS SUS306で
形成されたガラス製ハードディスク用原盤のプレス成形
用金型における成形面の表面に、注入量5×1015
ons/cm、加速電圧100kev、イオン電流5
0mAの条件で窒素イオンをイオン注入した。ついで、
金型の成形面の表面に、注入量1×1017ions/
cm、加速電圧100kev、イオン電流50mAの
条件で炭素イオンをイオン注入した。ついで、金型の成
形面の表面に、注入量2×1017ions/cm
加速電圧100kev、イオン電流50mAの条件で白
金イオンをイオン注入した。ついで、金型の成形面の表
面に、膜厚0.1μmの白金皮膜をスパッタリング法で
形成した。その後、金型の成形面の表面に、注入量1×
1017ions/cm、加速電圧100kev、イ
オン電流50mAの条件で白金イオンをイオン注入し
た。こうして、金型の表面を改質した。このような全型
を使用し、金型温度を590〜600℃とした他は上記
実施の形態.1と同様な条件でガラス製ハードディスク
用原盤を連続プレス成形した。その結果、141000
0ショットの連続形成までは白金皮膜の剥離は認められ
なかった。また、1410000ショットの連続成形の
後において、金型の成形面の中央部では0.01〜0.
05mm程度の摩耗が認められ、同周辺部では0.00
8〜0.01mm程度の摩耗が認められた。
【0018】(実施の形態.4)WC−Co系超硬合金
(JIS K20)で形成されたガラス製ハードディス
ク用原盤のプレス成形用金型における成形面の表面に、
注入量5×1015ions/cm、加速電圧100
kev、イオン電流50mAの条件で窒素イオンをイオ
ン注入した。ついで、金型の成形面の表面に、注入量1
×1015ions/cm、加速電圧100kev、
イオン電流50mAの条件でパラジウムイオンをイオン
注入した。ついで、金型の成形面の表面に、注入量1×
1017ions/cm、加速電圧100kev、イ
オン電流50mAの条件で炭素イオンをイオン注入し
た。ついで、金型の成形面の表面に、注入量2×10
17ions/cm、加速電圧100kev、イオン
電流50mAの条件で白金イオンをイオン注入した。つ
いで、金型の成形面の表面に、膜厚0.1μmの白金皮
膜を形成した。その後、金型の表面に、注入量1×10
17ions/cm、加速電圧100kev、イオン
電流50mAの条件で白金イオンをイオン注入した。こ
うして、金型の表面を改質した。このような金型を使用
し、金型温度を670〜680℃とした他は上記実施の
形態.1と同様な条件でガラス製ハードディスク用原盤
を連続プレス成形した。その結果、1210000ショ
ットの連続成形までは白金皮膜の剥離は認められなかっ
た。また、1210000ショットの連続成形の後には
0.008〜0.01mm程度の摩耗が認められた。
【0019】(比較例)JIS SUS306で形成され
たガラス製ハードディスクのプレス成形用金型の成形面
の表面に、厚さ0.5μmの白金皮膜をスパッタリング
法で形成した。このような金型を使用し、金型温度を5
90〜600℃とした他は上記実施の形態.1と同様な
条件でガラス製ハードディスク用原盤を連続プレス成形
した。その結果、10000ショットの連続成形で白金
皮膜の剥離が認められた。また、10000ショットの
連続成形の後には0.05〜0.08mm程度の摩耗が
認められた。
【0020】
【発明の効果】請求項1の方法によれば、先にイオン注
入(入射)された白金イオンと、白金皮膜中の白金イオン
と、後にイオン注入された白金イオンとが同化結合し、
白金皮膜の金属製品に対する密着性が向上して、白金皮
膜の耐剥離性が向上する。さらに、金属製品の対摩耗性
が向上する。したがって、金属製品の寿命が長くなり、
取り替えサイクルが長くなってコストが安くなる。しか
も、白金皮膜の耐酸化性を損なうことがなく、特にガラ
ス製品プレス成形用金型、金属製品鍛造またはプレス成
形用金型、プラスチック製品射出成形用金型の場合に
も、これらの金型を用いて成形された製品の離型性を損
なうことがない。
【0021】請求項2の方法によれば、窒素イオンをイ
オン注入することにより、金属製品の母材強度が増大
し、耐摩耗性が向上する。また、先にイオン注入された
白金イオンと、白金皮膜中の白金イオンと、後にイオン
注入された白金イオンとが同化結合し、白金皮膜の金属
製品に対する密着性が向上して、白金皮膜の耐剥離性が
向上する。したがって、金属製品の寿命が長くなり、取
り替えサイクルが長くなってコストが安くなる。しか
も、白金皮膜の耐酸化性を損なうことがなく、特にガラ
ス製品プレス成形用金型、金属製品鍛造またはプレス成
形用金型、プラスチック製品射出成形用金型の場合にも
これらの金型を用いて成形された製品の離型性を損なう
ことがない。
【0022】請求項3の方法によれば、窒素イオンおよ
び炭素イオンをイオン注入することにより、金属製品の
母材強度が増大し、耐摩耗性が向上する。また、先にイ
オン注入された白金イオンと、白金皮膜中の白金イオン
と、後にイオン注入された白金イオンとが同化結合し、
白金皮膜の金属製品に対する密着性が向上して、白金皮
膜の耐剥離性が向上する。したがって、金属製品の寿命
が長くなり、取り替えサイクルが長くなってコストが安
くなる。しかも、金属製品がガラス製品プレス成形用金
型、金属製品鍛造またはプレス成形用金型、プラスチッ
ク製品射出成形用金型の場合、炭素イオンをイオン注入
することにより、これらの金型を用いて成形された製品
の金型からの離型性が向上する。また、白金皮膜の耐酸
化性を損なうことがない。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属製品の表面に白金イオンをイオン注
    入した後、白金皮膜を形成し、さらに白金イオンをイオ
    ン注入することを特徴とする金属製品の表面改質方法。
  2. 【請求項2】 金属製品の表面に窒素イオンおよび白金
    イオンをこの順序でイオン注入した後、白金皮膜を形成
    し、さらに白金イオンをイオン注入することを特徴とす
    る金属製品の表面改質方法。
  3. 【請求項3】 金属製品の表面に窒素イオン、炭素イオ
    ンおよび白金イオンをこの順序でイオン注入した後、白
    金皮膜を形成し、さらに白金イオンをイオン注入するこ
    とを特徴とする金属製品の表面改質方法。
  4. 【請求項4】 金属製品がガラス製品をプレス成形する
    ための金型である請求項1,2または3記載の金属製品
    の表面改質方法。
JP2000062236A 1999-07-29 2000-03-07 金属製品の表面改質方法 Ceased JP2001073118A (ja)

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