JP2001073102A - 高熱伝導性、低熱膨張性を持つ炭素繊維分散アルミニウム基複合材料 - Google Patents
高熱伝導性、低熱膨張性を持つ炭素繊維分散アルミニウム基複合材料Info
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Abstract
アルミニウム基複合材料を提供する。 【解決手段】 マトリックスがマグネシウムを0.1〜
10重量%含むアルミニウム−マグネシウム合金、分散
材の炭素繊維の表面層は珪素を含有したもので、この炭
素繊維同士が炭素を主成分とするバインダーで固着及び
連通されている炭素繊維分散アルミニウム基複合材料
で、高熱伝導性、低熱膨張性を有している。
Description
アルミニウム基複合材料に係り、特に低熱膨張で高い熱
伝導性を有し熱的な衝撃に対してもこれらの熱特性が劣
化しない炭素繊維分散アルミニウム基複合材料に関する
ものである。
て、低熱膨張でまた、放熱性を高めるために熱特性に優
れた材料が要求されている。従来、このような分野に適
用する材料には、Cu−W合金、Fe−Co合金、アル
ミナ、窒化アルミニウムなどの低熱膨張係数を持つ材
料、もしくはCu、Alなどの高熱伝導性の金属があ
る。さらに近年では、これらの材料に対し高熱伝導性か
つ熱膨張係数の小さい炭素繊維を分散材とし、マトリッ
クスとして高熱伝導性のアルミニウム等の金属で構成さ
れた複合材料の検討が行われている。
ように検討されている複合材料は、分散材の炭素繊維は
マトリックスのアルミニウムと濡れ性が悪く、そのため
複合材料中の繊維とマトリックスの界面の密着性が不十
分なものである。また、炭素繊維同士の接着点(面)も
密着性が弱いために剥離の起点となる。これらの問題を
解決する方法としては、(1)マトリックスを変更す
る、(2)炭素繊維に表面処理を施す、(3)炭素繊維
同士の固着をバインダーを用いて改善する、ことが挙げ
られる。上記の解決方法(2)に関して、炭素繊維成形
体の作製時に用いるアルミナ、シリカ等の無機バインダ
ーは、炭素繊維表面とアルミニウムとの濡れ性を向上さ
せるものの炭素繊維と無機バインダー間の界面の密着性
は十分ではなく、このような複合材料に熱ストレスを繰
り返して加えると剥離が生じ熱膨張係数が劣化するとい
う問題がある。また、無機バインダーを用いると、炭素
繊維と無機バインダーの界面が熱障壁となり十分な熱伝
導特性を示さないという問題もある。
鑑みて、高熱伝導性と高信頼性を両立させるために炭素
繊維/マトリックス合金界面の密着性を改善したもので
ある。すなわち、本発明は、0.1wt%以上10wt
%以下のマグネシウムを含んだアルミニウム合金をマト
リックスとし、表面層に硅素を重量比5%以上40%以
下で含有する炭素繊維を分散材とし、それら分散材を固
着、連通させる炭素を主成分とするバインダーを体積充
填率で10%以上60%以下加えたことを特徴とする高
熱伝導性、低熱膨張性を有する炭素繊維分散アルミニウ
ム基複合材料である。
基複合材料は、分散材である炭素繊維が複合材料の熱膨
張を抑制しようとする方向に二次元ランダム状態で配向
しており、厚み方向に層構造をとっていることを特徴と
するものである。さらに、本発明の炭素繊維分散アルミ
ニウム基複合材料は、分散材である炭素繊維の表面が炭
化珪素になっており、さらに炭素繊維内部に向かって珪
素が減少する濃度分布を持つことを特徴とするものであ
る。
合材料は、分散材である炭素繊維が炭素を主成分とする
バインダーで固着及び連通されているため高い熱伝導率
を示し、また炭素繊維の表面層は珪素を含有し、さらに
マトリックスがマグネシウムを0.1〜10重量%含む
アルミニウム−マグネシウム合金であることにより、マ
トリックスと炭素との濡れ性が良好で界面の密着性が改
善されているものであり、そのため熱的なストレスを加
えても熱性能の劣化が生じることがない信頼性の高い、
高熱伝導性、低熱膨張性を持つものである。
ミニウム基複合材料において、その分散材である炭素繊
維はグラファイト質かグラファイト質に近い構造のもの
が適当である。炭素質のものでは、複合化後十分な界面
特性が得られないことがあり、その特性劣化を招くAl
3C4などの化合物が生じるためである。また、炭素を
主成分とするバインダーとしては、炭素繊維の成形体を
作成後、焼成時に固化し、グラファイト化する樹脂が好
ましい。特にグラファイト収率の高いピッチ系樹脂、フ
ェノール樹脂等が適当である。
ニウム基複合材料は、バインダーとして炭素を主成分と
するものを用いているのでバインダーを多く加えても繊
維表面に付着しないということがなく、炭素繊維同士の
固着および連通が十分に確保されるものであり、十分な
熱伝導特性が得られるものである。本発明の炭素繊維を
分散したアルミニウム基複合材料に対して、バインダー
の体積充填率は10〜60%にする必要がある。その理
由は、体積充填率が10%未満では十分な熱伝導特性を
得ることが出来ず、また60%を越えるとバインダーの
熱伝導率が律速となり、より十分な熱伝導特性を得るこ
とが出来なくなるためである。熱伝導特性のみを考慮し
た場合、バインダーの体積充填率としては10〜40%
がより好ましい。
基複合材料は、その分散材である炭素繊維が、複合材料
の熱膨張を抑制しようとする方向に二次元ランダム状態
に配向していることが好ましい。それにより炭素繊維に
よるアンカー効果をより有効に発現することができる。
また、炭素繊維長手方向での熱伝導率が高いため熱移送
を有効に行うことができるものである。
ニウム基複合材料は、分散材である炭素繊維の表面の一
部がSiC化していることにより、マトリックス合金と
の密着性をさらに改善させている。炭素繊維の表層近傍
部、及び表面をSiC化する方法としては、Siの粒子
を予め成形体内に混入し、これを高温で溶解、流動、反
応させる方法、或いはSiO(一酸化珪素)を含む気体
(シランガス等)を炭素繊維成形体に流し化学反応させ
る方法を用いることができる。分散材中のSi重量比は
5〜40%であることが必要である。Si量が5%より
少ないと炭素繊維表面のSiC化量が小さく、本発明の
炭素繊維を分散したアルミニウム基複合材界面の改善が
十分になされない。またSi量が40%を越えると熱膨
張係数及び熱伝導率ともにSiが律速となり十分な性能
が得られない。特にSi粒子を成形体内に混入する場
合、溶解しやすいSi粒径として、1〜50μmである
ことが好ましい。
面が炭化珪素になっており、さらに炭素繊維内部に向か
って珪素が減少する濃度分布を持つことにより、マトリ
ックスの界面では密着性を上げることができ、また炭素
繊維内部に向かって珪素が減少する濃度分布により界面
での熱膨張差によるストレスを軽減することができるも
のである。
基複合材料は、そのマトリックスがMgを0.1〜10
重量%含むアルミニウム合金であり、このMgはアルミ
ニウム溶湯の分散材との界面を活性化させる元素である
ため、アルミニウムの表面張力を低下させて炭素繊維へ
の濡れ性を改善させる。さらには分散材とこの合金の溶
湯との界面に濃縮され、溶湯の分散材への濡れ性を改善
させる効果があるため炭化珪素のコーティングが十分で
ない炭素繊維部分の界面特性(溶湯の濡れ性)が改善さ
れる。また脆性である炭化物を生成しないことからもア
ルミニウム基複合材料としたときの界面特性の向上が実
現できる。ただしMgが0.1重量%未満では、十分な
界面特性の改善が得られない。また10重量%を越える
と含浸性が劣化し、鋳造欠陥である”す”の発生につな
がる。また、熱伝導率、熱膨張係数も本発明の範囲内よ
り劣化するため適当でない。
ニウム基複合材料の製造は、炭素を主成分とするバイン
ダーを用い、さらにまた炭素繊維の表層の一部をSiC
化して作製した炭素繊維成形体を鋳造金型に入れ、アル
ミニウム−マグネシウム合金溶湯を鋳込みマトリックス
を含浸させるものである。
する。まず、所定量のピッチ系樹脂を200℃程度に加
熱し、これに繊維径10μm、繊維長500μmの高配
向の炭素繊維を所定量投入してスラリーを作製した。こ
のスラリーにさらに粒径が平均40μmであるSi粒子
を混入した。これを金型に入れてプレス成形を行い、乾
燥硬化後、1900℃で保持した。この保持によってS
iの粒子は溶解し、炭素繊維表面を流動しながら繊稚表
面の炭素と化学反応してSiC化しているものである。
このようにして寸法200mm×150mm×10mm
の炭素繊維成形体を得た。この炭素繊維成形体は、分散
材である炭素繊維が炭素を主成分とするバインダーで固
着及び連通されており、繊維の表面近傍がSiC化して
いることによりマトリックス合金との界面での密着性が
改善されているものであり、またプレス成形により炭素
繊維はその長手方向が面方向に、ランダムに配列し厚み
方向には層構造をとるものである。
ルゴン雰囲気中で700℃に加熱した。成形体と同形状
のキャビテイを有する250℃に予熟した鋳造金型に、
予熱炉から取り出した繊維成形体を設置した。そして、
溶湯鍛造法による加圧鋳造装置で型締め後、Mgを含む
アルミニウム合金の750℃の溶湯を、射出速度10c
m/secで鋳込み、鋳込み後1000atmの圧力で
一分間加圧保持後、凝固させた。
ニウム基複合材料について、その炭素繊維の体積充填率
を変化させた発明例の熱特性を示すものである。熱伝導
率は、炭素繊維成形体の横方向にサンプルを作製し、レ
ーザーフラッシュ法を用いて測定した。また接触式によ
り熱膨張係数を測定し、熱的なストレスとして125
℃、−40℃で、それぞ10分ずつ保持した後、室温に
戻すサイクルを3000回行ったものである。表1に示
すように、No.1〜No.8の発明例の炭素繊維分散
アルミニウム基複合材料は、熱的なストレスを加えた後
の熱膨張係数(10−6/K)に初期値に比べて劣化が
見られず、炭素繊維とマトリックスとの界面の密着性が
向上していることがわかる。
ンダーの体積充填率が異なるものであり、これはバイン
ダーの体積充填率の増加は、熱伝導率の向上にはそれ程
関係しないか、熱膨張特性の向上(即ち、熱膨張係数の
低下)には大きく関係するものであることを示してい
る。これは発明例のNo.5とNo.6からも、また発
明例のNo.7とNo.8からも明らかである。
2は、上記実施例1と同様の製造条件によりアルミニウ
ム基複合材料を作製したもので、分散材である炭素繊維
は繊維径10μm、繊維長500μmのもの、バインダ
ーはピッチ系樹脂であり、バインダーの体積充填率を変
化させたものを作製し、上記実施例1と同様に熱特性を
測定したものであり、表2は結果を示したものである。
o.13の炭素繊維分散アルミニウム基複合材料は、バ
インダーの体積充填率を10%〜50%に変化させたも
のであるが、これらは、熱性能及び熱ストレスを加えた
後の劣化に対して実施例1と同様に、良好な結果が得ら
れたものである。比較例のNo.14はバインダーの体
積充填率が0.2%、比較例のNo.15はバインダー
の体積充填率が8%と少ないものであり、また比較例の
No.16はバインダーの体積充填率が65%と多いも
のである。このように発明例のNo.9〜No.13の
バインダーの体積充填率が10%〜50%の場合に較べ
て、バインダー量が少ない場合、多い場合ともに十分な
熱性能を得ることができなかった。
3は、上記実施例1と同様の製造条件により作製したも
ので、この実施例3の炭素繊維を分散したアルミニウム
基複合材料は、分散材である炭素繊維は繊維径10μ
m、繊維長500μm、バインダーはピッチ系樹脂、炭
素繊維の体積充填率は30%、バインダーの体積充填率
は15%に固定し、SiC化させるSiの添加量を変化
させたものを作製し、上記実施例1と同様に熱持性を測
定したものであり、表3は結果を示したものである。
No.20の炭素繊維分散アルミニウム基複合材料は、
炭素繊維:Siの重量比を、95:5から60:40で
変化させたもので、このようにSiが炭素繊維との重量
比で、炭素繊維:Si=60〜95:40〜5であるこ
とにより熱特性にすぐれたアルミニウム基複合材料が得
られるものである。特に、発明例のNo.18,No.
19のように炭素繊維:Siが80:20〜70:30
では、優れた熱特性のものが得られた。比較例のNo.
21は、Si粒子の混入を行わないもので、炭素繊維の
表面層に珪素を含有していないものであり、これは熱的
なストレスにより熱膨張係数の劣化が見られる。また比
較例のNo.22は、炭素繊維:Siの重量比50:5
0で発明例のものよりSi量が多いものであるが、これ
は十分な熱性能が得られないものである。
炭化珪素についてのもので、所定量のピッチ系樹脂を2
00℃に加熱し、これに繊維径10μm、繊維長500
μmの炭素繊維を所定量投入してスラリーを作製した。
これを金型に入れてプレス成形を行い、乾燥硬化後、3
000℃にて焼成を行い、寸法200mm×150mm
×10mmの炭素繊稚成形体を得た。炭素繊維成形体の
体積充填率が、炭素繊維30%、バインダー15%とな
るように調整した。次にこの炭素繊維成形体にシランガ
スを1900℃で通し、気相状態で炭素繊維と化学反応
を起こさせ、炭素繊維の表層の一部をSiC化した。そ
の後の製造条件は、上記実施例1と同様の条件によりア
ルミニウム基複合材料を作製した。この実施例のアルミ
ニウム基複合材料の熱性能を上記実施例1と同様に熱持
性を測定したところ、実施例1〜実施例3のアルミニウ
ム基複合材料と同等の性能を示すものであった。
トリックスであるアルミニウム−マグネシウム合金に含
まれるMgの量を変化させたものである。まず、所定量
のピッチ系樹脂を200℃程度に加熱し、これに繊維径
10μm、繊維長500μmの高配向の炭素繊維を所定
量投入してスラリーを作製した。このスラリーにさらに
粒径が44μmであるSi粒子を炭素繊維との体積比が
80:20となるように混入した。これを金型に入れて
プレス成形を行い、乾燥硬化後、1900℃にて焼成を
行い、寸法200mm×150mm×10mmの炭素繊
維成形体を得た。炭素繊維成形体の体積充填率が炭素繊
維30%、バインダー15%となるように調整した。
ルゴン雰囲気中で700℃に加熱した。炭素繊維成形体
と同形状のキャビティを有する250℃に予熱した鋳造
金型に、予熱炉から取り出した炭素繊維成形体を設置し
た。そして、溶湯鍛造法による加圧鋳造装置で型締め
後、種々の量のMgを含有するアルミニウム合金の75
0℃の溶湯を、射出速度10cm/secで鋳込み、鋳
込み後1000atmの圧力で一分間加圧保持後、凝固
させた。上記のようにして作製したアルミニウム基複合
材料の熱特性を、上記実施例1と同様に測定し、表4に
結果を示すものである。
No.26の炭素繊維分散アルミニウム基複合材料は、
マトリックスのアルミニウム−マグネシウム合金に含ま
れるMgの量が、0.1重量%〜10重量%のものであ
り、熱的なストレスを加えた後の熱膨張係数(10−6
/K)に初期値に比べて劣化が見られず、炭素繊維とマ
トリックスの界面の密着性が向上していることがわか
る。なお、マトリックス中のMgの量が増えるに従い熱
性能は多少低下するものの、熱ストレス後の劣化がな
く、すなわち界面の密着性は向上しているものである。
比較例のNo.27はアルミニウム−マグネシウム合金
に含まれるMgの量が、0.01%と、本発明のMg量
0.1wt%より少ないものである。これは熱膨張係数
の劣化に改善が見られない。またMg量が10wt%を
越えたものは含浸性が低下し、鋳塊に鋳造欠陥の”す”
が見られた。
1は本発明の実施例1〜5と同様の製造条件にて作製し
た炭素繊維成形体のSEM像(×2000)である。図
2は本発明の実施例のアルミニウム基複合材料のプリフ
ォーム横方向のSEM像(×400)であり、図3は本
発明の実施例のアルミニウム基複合材料のプリフォーム
厚み方向のSEM像(×400)である。
素繊維(1)とSiCコート部層(3)が示されてお
り、分散材である炭素繊維の表面が炭化珪素になってい
るものである。これは添加したSiの粒子が焼成により
溶解、炭素繊維表面を流動し、炭素繊維との化学反応に
よりSiC化した細かい粒子状のコート層が確認でき
る。SEM像よりこのコーティング層の厚さは0.1〜
0.9μmである。さらに同じ炭素繊維成形体に対しオ
ージェ電子分光分析装置を用いて炭素繊維表面のコーテ
ィング層をイオンスパッタリングにより深さ方向に掘り
進めながら定性分析を行った。その結果、Si量は徐々
に低下し、逆にC量が増加した。これより通常炭素繊維
に施されたコーティング層と異なり濃度傾斜を有するS
iCコーティング層が形成されていることが確認され
た。
同様の製造条件にて作製したアルミニウム基複合材料の
SEM像であり、炭素繊維(1)、炭素バインダー
(2)、SiCコート部(3)、マトリックスのAl−
Mg合金(4)が示され、分散材である炭素繊維同士が
炭素を主成分とするバインダーで固着及び連通されいる
ものである。また図2の横方向のSEM像、及び図3の
厚み方向のSEM像に示すように、二次元ランダム状態
で配向しており厚み方向に層構造をとっているものであ
る。
ウム基複合材料は、分散材である炭素繊維が炭素を主成
分とするバインダーで固着及び連通されているため高い
熱伝導率を示し、また炭素繊維表面の一部がSiC化し
ており、さらにマトリックスに炭素との濡れ性が良好な
Al−Mg合金を用いているので界面の密着性が改善さ
れているもので、そのため熱的なストレスを加えても熱
性能の劣化が生じることがない信頼性の高い複合材料を
提供することができるという効果を奏するものである。
プリフォーム横方向のSEM像
プリフォーム厚み方向のSEM像
Claims (3)
- 【請求項1】 0.1wt%以上10wt%以下のマグ
ネシウムを含んだアルミニウム合金をマトリックスと
し、表面層に硅素を重量比5%以上40%以下で含有す
る炭素繊維を分散材とし、それら分散材を固着、連通さ
せる炭素を主成分とするバインダーを体積充填率で10
%以上60%以下加えたことを特徴とする高熱伝導性、
低熱膨張性を有する炭素繊維分散アルミニウム基複合材
料。 - 【請求項2】 分散材である炭素繊維が複合材料の熱膨
張を抑制しようとする方向に二次元ランダム状態で配向
しており、厚み方向に層構造をとっていることを特徴と
する請求項1に記載の高熱伝導性、低熱膨張性を持つ炭
素繊維分散アルミニウム基複合材料。 - 【請求項3】 分散材である炭素繊維の表面が炭化珪素
になっており、さらに炭素繊維内部に向かって珪素が減
少する濃度分布を持つことを特徴とする請求項1または
2に記載の高熱伝導性、低熱膨張性を持つ炭素繊維分散
アルミニウム基複合材料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24494599A JP2001073102A (ja) | 1999-08-31 | 1999-08-31 | 高熱伝導性、低熱膨張性を持つ炭素繊維分散アルミニウム基複合材料 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP24494599A JP2001073102A (ja) | 1999-08-31 | 1999-08-31 | 高熱伝導性、低熱膨張性を持つ炭素繊維分散アルミニウム基複合材料 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
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ID=17126309
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Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
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