JP2001072735A - ポリウレタンウレア系樹脂の製造方法、及び合成皮革・弾性糸用ポリウレタンウレア系樹脂 - Google Patents

ポリウレタンウレア系樹脂の製造方法、及び合成皮革・弾性糸用ポリウレタンウレア系樹脂

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JP2001072735A JP24789999A JP24789999A JP2001072735A JP 2001072735 A JP2001072735 A JP 2001072735A JP 24789999 A JP24789999 A JP 24789999A JP 24789999 A JP24789999 A JP 24789999A JP 2001072735 A JP2001072735 A JP 2001072735A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 回復性と耐熱性に優れたポリウレタンウレア
系樹脂を提供する。 【解決手段】 イソシアネート基末端プレポリマーの少
なくとも一部のイソシアネート基がブロック化されてな
るブロック化プレポリマーを、溶液重合の前後又はその
いずれかの段階で添加し、溶媒を除去した後に熱処理し
てブロックをはずし、イソシアネート基による架橋反応
を完結させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、イソシアネート基
末端ポリウレタンプレポリマーと、アミン系などの鎖延
長剤とを反応させて得られるポリウレタンウレア系樹脂
の製造方法、及び合成皮革・弾性糸用ポリウレタンウレ
ア系樹脂に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリオキシテトラメチレングリコールや
ポリエステルポリオールといった高分子量ポリオールと
イソシアネート化合物とを反応させてイソシアネート基
末端ポリウレタンプレポリマーとし、このプレポリマー
を溶媒中で鎖延長剤と反応させて樹脂溶液を調製した後
(いわゆる溶液重合法)、この樹脂溶液を加工処理して
合成皮革用又は弾性糸用ポリウレタン系/ポリウレタン
ウレア系樹脂を製造することが知られている。
【0003】そして、上記溶液重合法で製造されるポリ
ウレタン系/ポリウレタンウレア系樹脂は、高弾性、高
伸び、高耐久性などの特徴から伸縮性のある衣料生地用
の弾性繊維などとして使用されている。
【0004】このとき、製品の物性、成形性、経済性な
どの理由から、上記ポリオールはブレンドの形態で用い
られることも多く、米国特許No5,691,441及
び米国特許No5,648,447には、低不飽和度の
ポリオキシプロピレンポリオールとポリオキシテトラメ
チレンポリオールとの混合物をポリイソシアネートと反
応させてイソシアネート基末端ポリウレタンプレポリマ
ーを得ることが記載されている。また、米国特許No
5,723,563、特表平8−511297(WO9
4129360)には低不飽和度のポリオキシプロピレ
ンポリオールを単独で使用することが記載されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、ポリ
ウレタン系弾性繊維は、他の繊維素材と比較して弾性に
富むことから多くの用途に用いられているが、ポリオキ
シテトラメチレンポリオール、ポリエステルポリオール
等を使用した場合、その結晶性のため天然ゴム等のゴム
材料と比べると伸張後の回復性に劣るという欠点があっ
た。また、ポリオキシプロピレンポリオールを単独又は
他のポリオールと混合して使用した場合、回復性は改良
されるものの充分ではなく、また、耐熱性が低下すると
いう欠点があった。
【0006】したがって、本発明の目的は、伸張後の回
復性及び耐熱性を大幅に改良したポリウレタンウレア系
樹脂の製造方法、及び合成皮革・弾性糸用ポリウレタン
ウレア系樹脂を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明によるポリウレタンウレア系樹脂の製造方法
の1つは、高分子量活性水素化合物とイソシアネート化
合物とを反応させて得られるイソシアネート基末端プレ
ポリマーの少なくとも一部のイソシアネート基がブロッ
ク化されてなるブロック化プレポリマー(a)と、鎖延
長剤(b)及び末端停止剤(c)とを溶媒中で反応させ
た後、溶媒を除去して熱処理を行うことを特徴とする。
【0008】本発明によるポリウレタンウレア系樹脂の
製造方法のもう1つは、高分子量活性水素化合物とイソ
シアネート化合物とを反応させて得られるイソシアネー
ト基末端プレポリマーの少なくとも一部のイソシアネー
ト基がブロック化されてなるブロック化プレポリマー
(a)と、高分子量活性水素化合物とイソシアネート化
合物とを反応させて得られるイソシアネート基末端プレ
ポリマー(d)と、鎖延長剤(b)及び末端停止剤
(c)とを溶媒中で反応させた後、溶媒を除去して熱処
理を行うことを特徴とする。
【0009】本発明によるポリウレタンウレア系樹脂の
製造方法のさらにもう1つは、高分子量活性水素化合物
とイソシアネート化合物とを反応させて得られるイソシ
アネート基末端ポリウレタンプレポリマー(d)と、鎖
延長剤(b)及び末端停止剤(c)とを溶媒中で反応さ
せ、さらにこの反応液に、高分子量活性水素化合物とイ
ソシアネート化合物とを反応させて得られるイソシアネ
ート基末端プレポリマーの少なくとも一部のイソシアネ
ート基がブロック化されてなるブロック化プレポリマー
(a)を混合した後、溶媒を除去して熱処理を行うこと
を特徴とする。
【0010】本発明によるポリウレタンウレア系樹脂の
製造方法のさらにまたもう1つは、高分子量活性水素化
合物とイソシアネート化合物とを反応させて得られるイ
ソシアネート基末端プレポリマーの少なくとも一部のイ
ソシアネート基がブロック化されてなるブロック化プレ
ポリマー(a)と、高分子量活性水素化合物とイソシア
ネート化合物とを反応させて得られるイソシアネート基
末端ポリウレタンプレポリマー(d)と、鎖延長剤
(b)及び末端停止剤(c)とを溶媒中で反応させ、さ
らにこの反応液に、高分子量活性水素化合物とイソシア
ネート化合物とを反応させて得られるイソシアネート基
末端プレポリマーの少なくとも一部のイソシアネート基
がブロック化されてなるブロック化プレポリマー
(a’)を混合した後、溶媒を除去して熱処理を行うこ
とを特徴とする。
【0011】上記各製造方法においては、前記ブロック
化プレポリマー(a)及び(a’)が、高分子量活性水
素化合物とイソシアネート化合物とを反応させてイソシ
アネート基末端プレポリマーを得た後、ブロック化剤を
反応させて得られるものであることが好ましい。
【0012】また、前記高分子量活性水素化合物の少な
くとも一部が、総不飽和度0.07以下、かつ水酸基価
70以下のポリオキシプロピレン系ポリオールであるこ
とが好ましい。
【0013】更に、前記ポリオキシプロピレン系ポリオ
ールが、開始剤及び複合金属シアン化錯体触媒の存在下
で、アルキレンオキシドを反応させて得られるものであ
ることが好ましい。
【0014】また、本発明の合成皮革・弾性糸用ポリウ
レタンウレア系樹脂は、上記各製造方法によって得られ
たものであることを特徴とする。
【0015】本発明によれば、高分子量活性水素化合物
とイソシアネート化合物とを反応させて得られるイソシ
アネート基末端プレポリマーの少なくとも一部のイソシ
アネート基がブロック化されてなるブロック化プレポリ
マーを、溶液重合の前後又はそのいずれかの段階で添加
し、溶媒を除去した後に熱処理してブロックをはずし、
イソシアネート基による架橋反応を完結させることによ
り、伸張後の回復性及び耐熱性に優れたポリウレタンウ
レア系樹脂を得ることができる。したがって、このポリ
ウレタンウレア系樹脂を合成皮革や弾性糸の材料として
用いることにより、伸縮性に富み、染色等がしやすい製
品を提供することができる。
【0016】
【発明の実施形態】本発明において、「ポリウレタンウ
レア系樹脂」とは、鎖延長剤として主にジアミン化合物
を用いて作られる「ポリウレタンウレア樹脂」を指す。
【0017】本発明において、高分子量活性水素化合物
としては、ポリオキシプロピレン系ポリオール、ポリオ
キシテトラメチレングリコール(以下、PTMGとい
う)などのポリオキシアルキレンポリオール、ポリエス
テルポリオール(以下、PESという)、ポリカーボネ
ートポリオール等を使用することができる。また、これ
らポリオールの水酸基価は、5〜70であることが好ま
しく、10〜70であることがより好ましく、10〜6
0であることが特に好ましい。水酸基価が70を超える
と、充分な柔軟性が得られず、5未満であると充分な強
度が得られないため好ましくない。
【0018】上記ポリオキシアルキレンポリオールとし
ては、水酸基価70以下、総不飽和度0.07以下、オ
キシプロピレン基含有量が70重量%以上のポリオキシ
プロピレン系ポリオールが好ましく、場合によっては他
のポリオキシアルキレンポリオールと併用してもよい。
また、ポリオキシプロピレン系ポリオールの水酸基価が
比較的高い(例えば、水酸基価が28〜70)場合は、
総不飽和度は0.02以下であることが特に好ましい。
総不飽和度がこれより高い場合には、残留タックの増
大、強度の低下等が起こるため好ましくない。さらに、
オキシプロピレン基含有量は、85重量%以上であるこ
とが特に好ましい。
【0019】上記ポリオキシプロピレン系ポリオール
は、ジエチル亜鉛、塩化鉄、金属ポルフィリン、複合金
属シアン化物錯体等を触媒に用いて、多官能の開始剤に
モノエポキシドを反応させて得ることができる。
【0020】上記触媒としては、複合金属シアン化物錯
体を使用することが特に好ましい。なかでも亜鉛ヘキサ
シアノコバルテートを主成分とする錯体が好ましく、特
にそのエーテル及び/又はアルコール錯体が好ましい。
その組成は、本質的に特公昭46−27250号公報に
記載されているものを使用することができる。
【0021】上記エーテルとしては、エチレングリコー
ルジメチルエーテル(グライム)、ジエチレングリコー
ルジメチルエーテル(ジグライム)等が好ましく、錯体
製造時の取り扱いの点から、グライムが特に好ましく使
用される。
【0022】また、上記アルコールとしては、t−ブタ
ノール、t−ブチルセロソルブ等が好ましく使用され
る。
【0023】本発明において、水酸化カリウム等のアル
カリ触媒を使用した場合は、特に高分子量体において不
飽和度が高くなるため好ましくない。
【0024】また、前記モノエポキシドはエポキシ環を
1個有する化合物であり、例えばプロピレンオキシド、
エチレンオキシド、1,2−ブチレンオキシド、2,3
−ブチレンオキシド、スチレンオキシド、グリシジルエ
ーテル、グリシジルエステル等が挙げられるが、これら
は2種以上併用してもよい。本発明においては、プロピ
レンオキシド又はプロピレンオキシドとエチレンオキシ
ドの併用が好ましい。
【0025】また、前記開始剤としては2〜10個、よ
り好ましくは2〜8個の活性水素を有する化合物が好ま
しく、さらにポリヒドロキシ化合物であることが好まし
い。特に2〜4個の水酸基を有するポリヒドロキシ化合
物が好ましく、2個の水酸基を有するポリヒドロキシ化
合物が最も好ましい。具体的には、エチレングリコー
ル、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、ジ
プロピレングリコール、ネオペンチルグリコール、1,
4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、グリ
セリン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトー
ル、ジグリセリン、シュークロース及びこれらにモノエ
ポキシドを反応させて得られる目的物より低分子量のポ
リオール、又はモノアミン、ポリアミン、アルカノール
アミンなどにモノエポキシドを反応させて得られる目的
物より低分子量のポリオールが挙げられる。これらは1
種又は2種以上併用してもよい。
【0026】上記PTMGとしては、水酸基価40〜6
0のものが特に好ましい。上記PESとしては、シュウ
酸、コハク酸、グルタル酸、フマル酸、セバシン酸、マ
レイン酸、イタコン酸、アジピン酸、マロン酸等の2塩
基酸から選ばれた1種又は2種以上の混合物と、エチレ
ングリコール、1,3−プロピレングリコール、ブタン
ジオール、ネオペンチルグリコール、ヘキサメチレング
リコール、シクロヘキサンメタノール等の1級水酸基の
みを有するジオールから選ばれた1種又は2種以上の混
合物から得られたもの、該2塩基酸と上記ジオール化合
物とトリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール等
の1級水酸基のみを有する3官能以上のアルコール化合
物から選ばれた1種又は2種以上の混合物とから得られ
たものが挙げられる。また、水酸基に対してカルボキシ
ル基が過剰となる割合で反応させて得られる末端にカル
ボキシル基を有するポリエステルに、例えばポリオキシ
ジエチレングリコール、PTMG、ポリオキシペンタメ
チレングリコール等のポリエーテルジオールを更に反応
させて得られたものを使用することもできる。
【0027】上記ポリカーボネートポリオールとして
は、アルキレンカーボネート類と1,4−ブタンジオー
ル、1,3−ペンタンジオール、1,5−ペンタンジオ
ール、1,6−ヘキサンジオール等との反応により得ら
れるポリ(ブタン−1,4−カーボネート)ジオール、
ポリ(ペンタン−1,5−カーボネート)ジオール、ポ
リ(ヘキサン−1,6−カーボネート)ジオール及びそ
れらの共重合体並びに混合物から得られるポリカーボネ
ートジオールが好ましく用いられる。
【0028】また、その他に、ε−カプロラクトン等の
環状エステルを開環重合して得られるポリラクトンポリ
オールも使用することができる。
【0029】本発明において使用されるイソシアネート
化合物としては、ジイソシアネート化合物が好ましい。
具体的には、以下のような化合物が挙げられる。
【0030】・脂肪族ジイソシアネート:1,3−プロ
パンジイソシアネート、1,4−ブタンジイソシアネー
ト、1,5−ペンタンジイソシアネート、1,6−ヘキ
サンジイソシアネート、3−メチルヘキサン−1,6−
ジイソシアネート、及び3,3−ジメチルペンタン−
1,5−ジイソシアネート等; ・環状脂肪族ジイソシアネート:1,3−及び1,4−
シクロヘキシレンジイソシアネート、イソホロンジイソ
シアネート等; ・芳香族ジイソシアネート:m−及びp−キシリレンジ
イソシアネート、α,α,α’,α’−テトラメチル−
p−キシリレンジイソシアネート、1,4−フェニレン
ジイソシアネート、4,4’−ジフェニルメタンジイソ
シアネート(以下、MDIという)、4,4’−ジフェ
ニルエーテルジイソシアネート、1,5−ナフタレンジ
イソシアネート、2,6−ナフタレンジイソシアネー
ト、トリジンジイソシアネート、トリレンジイソシアネ
ート等;である。
【0031】本発明において使用される鎖延長剤(b)
としては、以下に示すようなジアミン化合物が好ましく
用いられ、芳香環を有するジアミン化合物、あるいは脂
肪族ジアミン化合物が好ましく使用される。なお、芳香
環を有するジアミン化合物としては、芳香環に直接アミ
ノ基が結合した芳香族系ジアミン化合物、及び芳香環に
アルキレン基を介してアミノ基が結合したジアミン化合
物が好ましい。
【0032】・芳香環を有するジアミン化合物:ジアミ
ノベンゼン、2,4−ジアミノトルエン、2,6−ジア
ミノトルエン、4,4’−ジアミノジフェニルメタン、
3,3’−ジメチル−4,4’−ジアミノジフェニルメ
タン、3,3’−ジエチル−4,4’−ジアミノジフェ
ニルメタン、3,5−ジエチル−2,4−ジアミノトル
エン、3,5−ジエチル−2,6−ジアミノトルエン、
m−キシリレンジアミン、p−キシリレンジアミン等
(m−キシリレンジアミンが特に好ましい); ・脂肪族ジアミン:エチレンジアミン、プロピレンジア
ミン、ヘキサメチレンジアミン、イソホロンジアミン
等; ・脂環族ジアミン:ピペラジン、ピペラジン誘導体、
1,3BAC、水添DAM、シクロヘキシルジアミン
等;である。
【0033】また、本発明において、ポリマーの分子量
調節剤として用いる末端停止剤(c)としては、例えば
ジエチルアミン、ジブチルアミンやジエタノールアミン
等を使用することができ、特にジエチルアミンが好まし
く用いられる。
【0034】本発明において、ブロック化剤としては、
公知の化合物を使用することができる。具体的には、以
下のような化合物が挙げられる。
【0035】フェノール系ブロック化剤:フェノール、
クレゾール、ニトロフェノール、クロロフェノール、エ
チルフェノール、フェニルフェノール等; ラクタム系ブロック化剤:ε−カプロラクタム等; オキシム系ブロック化剤:アセトアルデヒドオキシム、
アセトオキシム、メチルエチルケトンオキシム、2,3
−ブタンジオンモノオキシム、シクロヘキサノンオキシ
ム等; アルコール系ブロック化剤:メタノール、エタノール、
1−ブタノール、1−プロパノール、2−プロパノー
ル、1−ペンタノール、ベンジルアルコール、メトキシ
メタノール、2Hクロロエタノール、1−クロロ−2−
プロパノール、1,3−ジクロロ−2−プロパノール
等; その他のブロック化剤:アセチルアセトン、アセト酢酸
エチル、マレイン酸ジエチル等;である。
【0036】本発明においては、フェノール、ε−カプ
ロラクタム、メチルエチルケトンオキシム、メタノー
ル、エタノール、1−プロパノール、2−プロパノール
等を用いることが特に好ましい。
【0037】本発明におけるブロック化プレポリマー
(a)及び(a’)は、以下に説明するようにして得ら
れたイソシアネート基末端プレポリマーにブロック化剤
を反応させることにより得ることができる。
【0038】イソシアネート基末端プレポリマーは、上
述したような高分子量活性水素化合物とイソシアネート
化合物とを化学量論的にイソシアネート基過剰の条件で
反応させることにより得られ、本発明においては、高分
子量活性水素化合物とイソシアネート化合物とのモル数
の比(イソシアネート基のモル数/活性水素基のモル
数)が1.5〜3.5であることが好ましく、1.5〜
2.5であることが特に好ましい。
【0039】また、上記高分子量活性水素化合物は、そ
の実質的な平均官能基数が1.3〜10であることが好
ましく、1.5〜4であることがより好ましく、1.5
〜3であることが特に好ましい。
【0040】このとき、高分子量活性水素化合物は、任
意の上記のポリオールを混合して使用することができ、
その場合は、ポリオキシアルキレンポリオールどうし、
ポリエステルポリオールどうしを併用すると相溶性の点
から好ましい。
【0041】本発明においては、ポリオキシアルキレン
ポリオールを使用することが好ましく、ポリオキシプロ
ピレン系ポリオール又はポリオキシプロピレン系ポリオ
ールとPTMGの併用が特に好ましい。
【0042】また、高分子量活性水素化合物として反応
性の異なる2種以上を用いる場合、イソシアネート基末
端プレポリマーを得るときに、反応性の遅い高分子量活
性水素化合物とイソシアネート化合物を反応させた後、
次に反応の速い高分子量化合物を反応させてイソシアネ
ート基末端プレポリマーとすることが好ましい。このよ
うにすることで、反応時間を短縮することが可能とな
る。特に、ポリオキシプロピレン系ポリオールとPTM
Gを併用する場合であって、該ポリオキシプロピレン系
ポリオールが2級水酸基を含む場合は、前者の方が後者
より反応が遅いため、前者を先に反応させた後、後者を
反応させてイソシアネート基末端プレポリマーとするこ
とが好ましい。
【0043】そして、上記のようにして得られたイソシ
アネート基末端プレポリマーにブロック化剤を反応させ
る。このときブロック化剤の添加量は、イソシアネート
基末端プレポリマーの原料である高分子量活性水素化合
物の実質的な平均官能基数と、ブロック化剤の活性水素
基の合計の平均官能基数が1.4〜2.05、より好ま
しくは1.5〜2.0となるように決定することが好ま
しい。該平均官能基数が2.05を超えるとゲル化しや
すく、紡糸性が悪くなり好ましくない。
【0044】また、ブロック化は、溶媒中でも、無溶剤
下でも行なうことができるが、無溶剤下で行なうことが
好ましい。
【0045】無溶剤下でブロック化反応を行う場合、イ
ソシアネート基末端プレポリマーにそのままブロック化
剤を添加し、撹拌することによりブロック化することが
できる。
【0046】また、溶媒中でブロック化反応を行う場
合、イソシアネート基末端プレポリマーを溶剤に溶解し
た後、ブロック化剤を添加し、撹拌することによりブロ
ック化することができる。溶剤としては、活性水素を持
たない溶剤、例えば、ジメチルホルムアミド、ジメチル
アセトアミド、ジメチルスルホキシド等を使用すること
が好ましくブロック化プレポリマーを製造後、そのまま
鎖延長反応を行うことが好ましい。
【0047】本発明のポリウレタンウレア系樹脂は、例
えば次のような方法で製造することができる。すなわ
ち、上述したような高分子量活性水素化合物とイソシア
ネート化合物とを化学量論的にイソシアネート基過剰の
条件でまず反応させて、イソシアネート基末端ポリウレ
タンプレポリマーを合成し、これにメチルエチルケトオ
キシム等のブロック化剤を加えて、ブロックされたイソ
シアネート基を有するイソシアネート基末端ポリウレタ
ンプレポリマー(ブロック化プレポリマー)(a)を得
る。これを有機溶媒に溶解してプレポリマー溶液を得、
その後、このプレポリマー溶液に鎖延長剤(b)及び末
端停止剤(c)を加えて重合反応を行ない、濃度が15
〜40重量%のポリウレタンウレア系樹脂溶液を得る。
そして、得られたポリウレタンウレア系樹脂溶液から溶
媒を除去し、さらに熱処理を行ないブロックをはずし、
イソシアネート基による架橋反応を完結することにより
ポリウレタンウレア系樹脂が得られる。上記溶液重合に
用いる溶媒としては、ジメチルホルムアミド、ジメチル
アセトアミド、ジメチルスルホキシド等の水に可溶な極
性溶媒が好ましい。
【0048】また、本発明の別の態様として、上記ブロ
ック化プレポリマー(a)と、高分子量活性水素化合物
とイソシアネート化合物とをイソシアネート基過剰の条
件で反応させて得られるイソシアネート基末端プレポリ
マー(d)との混合物を上記有機溶媒に溶解してプレポ
リマー溶液とした後、これに鎖延長剤(b)及び末端停
止剤(c)を加えて重合反応を行ない、上記と同様に溶
媒を除去して熱処理を行うことにより、ポリウレタンウ
レア系樹脂を得ることもできる。
【0049】上記イソシアネート基末端プレポリマー
(d)は、上記ブロック化プレポリマーにおけるイソシ
アネート基末端プレポリマーと同様にして得ることがで
きる。
【0050】また、ブロック化プレポリマー(a)とイ
ソシアネート基末端プレポリマー(d)の混合割合は、
(a)/(d)が重量比で、50〜100/50〜0が
好ましく、65〜100/35〜0が好ましい。
【0051】さらに、ブロック化プレポリマー(a)と
イソシアネート基末端プレポリマー(d)の混合物全体
において、全高分子量活性水素化合物の実質的な平均官
能基数と、ブロック化剤の活性水素基の合計の平均官能
基数が、1.4〜2.05、より好ましくは1.5〜
2.0となるように決定することが好ましい。
【0052】本発明のさらに別の態様として、上記イソ
シアネート基末端ポリウレタンプレポリマー(d)を上
記有機溶媒に溶解してプレポリマー溶液とした後、これ
に鎖延長剤(b)及び末端停止剤(c)を加えて重合反
応を行ない、この反応液にさらに上記ブロック化プレポ
リマー(a)を混合した後、上記と同様に溶媒を除去し
て熱処理を行うことにより、ポリウレタンウレア系樹脂
を得ることもできる。
【0053】本発明のさらに別の態様として、上記ブロ
ック化プレポリマー(a)と、上記イソシアネート基末
端ポリウレタンプレポリマー(d)とを上記有機溶媒に
溶解してプレポリマー溶液とした後、鎖延長剤(b)及
び末端停止剤(c)を加えて重合反応を行ない、この反
応液にさらにブロック化プレポリマー(a’)を混合し
た後、上記と同様に溶媒を除去して熱処理を行うことに
より、ポリウレタンウレア系樹脂を得ることもできる。
【0054】本発明で使用される鎖延長剤(b)の量
は、アミノ基又は水酸基がプレポリマー溶液中のイソシ
アネート基量の80〜105モル%となるようにするこ
とが好ましい。上記範囲外では、ポリマー分子量が大き
くなりすぎたり、小さすぎるなどして成形不可能あるい
は高強度の樹脂を得ることができない。
【0055】また、末端停止剤(c)の量を調整するこ
とにより、加工に必要な粘度となるようにポリマーの粘
度を制御することができる。
【0056】本発明において、上記プレポリマーを鎖延
長剤と反応させる鎖伸長反応時の温度は、0〜30℃が
好ましい。これ以下の温度であると、プレポリマーの溶
解性が低下し、反応系が不均一になり、逆にこれ以上の
温度であるとイソシアネート基とアミノ基との反応が異
常に速くなって反応を制御しにくくなる。
【0057】本発明において、全高分子量活性水素化合
物、ブロック化剤及び鎖延長剤に含まれる活性水素含有
基のモル数とイソシアネート化合物に含まれるイソシア
ネート基のモル数との比が、下記数式1の範囲内にある
ことが好ましい。
【0058】
【数1】(イソシアネート基のモル数)/(活性水素基
のモル数)=0.95〜1.10
【0059】上記比の値が、上記数値の範囲外である
と、充分な強度が得られず、耐久性に劣るため好ましく
ない。
【0060】また、ブロック化されたイソシアネート基
は、ブロック化剤の解離温度以上の温度で、熱処理する
ことによりブロックをはずすことが出来る。
【0061】なお、本発明におけるポリウレタンウレア
系樹脂には酸化防止剤、紫外線吸収剤などの各種添加剤
を含んでいてもよい。
【0062】本発明のポリウレタンウレア系樹脂を合成
皮革として利用する場合には、上述したような反応によ
って得られたポリウレタンウレア系樹脂溶液から溶媒を
除去して皮膜を形成し、この皮膜を熱処理することによ
って合成皮革を得ることができる。
【0063】また、本発明のポリウレタンウレア系樹脂
を弾性糸として利用する場合には、上述したような反応
によって得られたポリウレタンウレア系樹脂溶液から乾
式紡糸法又は湿式紡糸法により糸を形成し、この糸を熱
処理することによって弾性糸を得ることができる。
【0064】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を更に詳しく説
明する。なお、以下の実施例において、部とは重量部の
ことである。
【0065】各例のポリウレタン系エラストマーの原料
として、下記表1のポリオキシアルキレンポリオールを
用いた。
【0066】ポリオールA、B、Dは、分子量400〜
600のポリオキシプロピレンポリオールを開始剤と
し、亜鉛ヘキサシアノコバルテート錯体を触媒としてプ
ロピレンオキシドを付加し、次いで該触媒を除去して製
造されたものである。
【0067】ポリオールCは、同様にしてプロピレンオ
キシドを付加し、次いで該触媒を失活させた後アルカリ
触媒を用いてエチレンオキシドを付加し、その後精製し
て触媒成分を除去して製造されたものである。
【0068】上述のようにして得られた各ポリオキシア
ルキレンポリオールの水酸基価、総不飽和度、水酸基
数、平均官能数及びオキシエチレン基含有量を表1に示
す。
【0069】
【表1】
【0070】実施例1 ポリオールA25.4部に、MDI15.9部を加え、
窒素雰囲気下、80℃で4時間反応させた。反応生成物
のイソシアネート含有率は、12.1重量%であった。
これに、PTMG(分子量2,000、水酸基価56.
1)58.2部を加えて、同一条件下で更に3時間反応
させたところ、イソシアネート含有率2.25重量%の
イソシアネート基末端ポリウレタンプレポリマーが得ら
れた。上記イソシアネート含有率は、ポリオール化合物
がイソシアネート化合物とすべて反応した場合の理論値
2.38重量%より低い値となっているため、反応が終
了していると考えられた。これにさらにメチルエチルケ
トオキシム0.428部を加え混合し、イソシアネート
含有率2.03%のブロック化プレポリマーを得た。こ
のとき、ポリオールAとPTMGを合わせた平均官能基
数は2.04、メチルエチルケトオキシムまで含めた平
均官能基数は1.9であった。
【0071】得られたプレポリマーをN,N’−ジメチ
ルアセトアミド(以下、DMAcという)に溶解して、
固形分30重量%のウレタンプレポリマー溶液を得た。
そして、硬化剤溶液として、m−キシリレンジアミン
0.897部とジエチルアミン0.107部の混合物を
30重量%の濃度になるようにDMAcに溶解したもの
を、室温下で激しく撹拌した該ウレタンプレポリマー溶
液100部へ加え、重合反応を行ないポリウレタンウレ
ア樹脂溶液を得た。
【0072】DMAcを蒸発させて該ポリウレタンウレ
ア樹脂溶液を乾固し、さらに140℃で30分間熱処理
を行ない、厚さ約100μmのフィルム状の試料を作成
した。試料は10日間室温で養生した後、後述する物性
測定を行なった。
【0073】実施例2 ポリオールB10.7部及びポリオールC14.0部
に、MDI17.2部を加え、窒素雰囲気下、80℃で
4時間反応させた。反応生成物のイソシアネート含有率
は、12.35重量%であった。これに、PTMG(分
子量2,000、水酸基価56.1)57.6部を加え
て、同一条件下で更に3時間反応させたところ、イソシ
アネート含有率2.65重量%のイソシアネート基末端
ポリウレタンプレポリマーが得られた。上記イソシアネ
ート含有率は、ポリオール化合物がイソシアネート化合
物とすべて反応した場合の理論値2.81重量%より低
い値となっているため、反応が終了していると考えられ
た。これにさらにメチルエチルケトオキシム0.466
部を加え混合し、イソシアネート含有率2.40%のブ
ロック化プレポリマーを得た。このとき、ポリオール
B、CとPTMGを合わせた平均官能基数は2.04、
メチルエチルケトオキシムまで含めた平均官能基数は
1.9であった。
【0074】得られたプレポリマーをDMAcに溶解し
て、固形分30重量%のウレタンプレポリマー溶液を得
た。そして、硬化剤溶液として、m−キシリレンジアミ
ン1.060部とジエチルアミン0.126部の混合物
を30重量%の濃度になるようにDMAcに溶解したも
のを、室温下で激しく撹拌した該ウレタンプレポリマー
溶液100部へ加え、重合反応を行ないポリウレタンウ
レア樹脂溶液を得た。
【0075】DMAcを蒸発させて該ポリウレタンウレ
ア樹脂溶液を乾固し、さらに140℃で30分間熱処理
を行ない、厚さ約100μmのフィルム状の試料を作成
した。試料は10日間室温で養生した後、後述する物性
測定を行なった。
【0076】実施例3 ポリカプロラクトンポリオールPCL308(ダイセル
化学社製、水酸基価198、平均官能基数3)1.03
部、及び平均官能基数2のポリエステルポリオールN−
4042(日本ポリウレタン工業社製PES、水酸基価
56.1)78.6部にMDI19.8部を加えて、窒
素雰囲気下、80℃で4時間反応させたところ、イソシ
アネート含有率3.20重量%のイソシアネート基末端
ポリウレタンプレポリマーが得られた。上記イソシアネ
ート含有率は、ポリオール化合物がイソシアネート化合
物とすべて反応した場合の理論値3.22重量%より低
い値となっているため、反応が終了していると考えられ
た。これにさらにメチルエチルケトオキシム0.509
部を加え混合し、イソシアネート含有率2.93%のブ
ロック化プレポリマーを得た。このときポリオールPC
L1308とN−4042を合わせた平均官能基数は
2.03、メチルエチルケトオキシムまで含めた平均官
能基数は1.9であった。
【0077】得られたプレポリマーをN,N’−ジメチ
ルホルムアミド(以下、DMFという)に溶解して、固
形分30重量%のウレタンプレポリマー溶液を得た。そ
して、硬化剤溶液として、エチレンジアミン0.570
部とジエチルアミン0.154部の混合物を30%の濃
度となるようにDMFに溶解したものを、激しく撹拌し
た15℃の該ウレタンプレポリマー溶液100部へ滴下
し、重合反応を行ないポリウレタンウレア樹脂溶液を得
た。
【0078】DMFを蒸発させて該ポリウレタンウレア
樹脂溶液を乾固し、さらに140℃で30分間熱処理を
行ない、厚さ約100μmのフィルム状の試料を作成し
た。試料は10日間室温で養生した後、後述する物性測
定を行なった。
【0079】実施例4 ポリオールA25.0部及びポリオールD58.7部
に、MDI15.9部を加え、窒素雰囲気下、80℃で
10時間反応させた。反応生成物のイソシアネート含有
率は、2.50重量%であった。上記イソシアネート含
有率は、ポリオール化合物がイソシアネート化合物とす
べて反応した場合の理論値2.58重量%より低い値と
なっているため、反応が終了していると考えられた。こ
れにさらにメチルエチルケトオキシム0.399部を加
え混合し、イソシアネート含有率2.30%のブロック
化プレポリマーを得た。このとき、ポリオールA、Dを
合わせた平均官能基数は2.03、メチルエチルケトオ
キシムまで含めた平均官能基数は1.9であった。
【0080】得られたプレポリマーをDMAcに溶解し
て、固形分30重量%のウレタンプレポリマー溶液を得
た。そして、硬化剤溶液として、m−キシリレンジアミ
ン1.015部とジエチルアミン0.121部の混合物
を30重量%の濃度になるようにDMAcに溶解したも
のを、室温下で激しく撹拌した該ウレタンプレポリマー
溶液100部へ加え、重合反応を行ないポリウレタンウ
レア樹脂溶液を得た。
【0081】DMAcを蒸発させて該ポリウレタンウレ
ア樹脂溶液を乾固し、さらに140℃で30分間熱処理
を行ない、厚さ約100μmのフィルム状の試料を作成
した。試料は10日間室温で養生した後、後述する物性
測定を行なった。
【0082】実施例5 ポリオールB22.1部にMDI18.0部を加え、
窒素雰囲気下、80℃で4時間反応させた。反応生成物
のイソシアネート含有率は13.6重量%であった。こ
れにPTMG(分子量2,000、水酸基価56.1)
59.2部を加え、同一条件下で、さらに3時間反応さ
せたところイソシアネート含有率2.90重量%のイソ
シアネート基末端プレポリマーが得られた。上記イソシ
アネート含有率は、ポリオール化合物がイソシアネート
化合物とすべて反応した場合の理論値3.03重量%よ
り低い値となっているため、反応が終了していると考え
られた。このイソシアネート基末端プレポリマーのポリ
オールだけの平均官能基数は2.10であった。これに
さらにメチルエチルケトオキシム0.658部を加え混
合し、イソシアネート含有率2.56%のブロック化プ
レポリマーを得た。高分子量活性水素化合物とメチルエ
チルケトオキシムを含めた平均官能基数は1.9であっ
た。
【0083】ポリオールB2.76部とポリオールC
22.1部に、MDI16.8部を加え、窒素雰囲気
下、80℃で4時間反応させた。反応生成物のイソシア
ネート含有率は12.2重量%であった。これに、PT
MG(分子量2,000、水酸基価56.1)58.0
部を加えて、同一条件下で更に3時間反応させたとこ
ろ、イソシアネート含有率2.58重量%のイソシアネ
ート基末端プレポリマーが得られた。上記イソシアネー
ト含有率は、ポリオール化合物がイソシアネート化合物
とすべて反応した場合の理論値2.68%より低い値と
なっているため、反応が終了していると考えられた。
【0084】上記で得たイソシアネート基末端プレポ
リマー70部に、上記で得た化合物を30部加え、D
MAcに溶解して、固形分30重量%のウレタンプレポ
リマー溶液を得た。そして、硬化剤溶液として、m−キ
シリレンジアミン1.135部とジエチルアミン0.1
35部の混合物を30%の濃度となるようにDMAcに
溶解したものを、激しく撹拌した室温下の該ウレタンプ
レポリマー溶液100部へ加え、重合反応を行ないポリ
ウレタンウレア樹脂溶液を得た。
【0085】DMAcを蒸発させて該ポリウレタンウレ
ア樹脂溶液を乾固し、さらに140℃で30分間熱処理
を行ない、厚さ約100μmのフィルム状の試料を作成
した。試料は10日間室温で養生した後、後述する物性
測定を行なった。
【0086】実施例6 ポリカプロラクトンポリオールPCL308(ダイセ
ル化学社製、水酸基価198、平均官能基数3)47.
6部にMDI52.4部を加え、窒素雰囲気下、80℃
で4時間反応させた。反応生成物のイソシアネート含有
率は10.45重量%であった。イソシアネート含有率
は、ポリオール化合物がイソシアネート化合物とすべて
反応した場合の理論値10.55重量%より低い値とな
っているため、反応が終了していると考えられた。
【0087】これにさらにメチルエチルケトオキシム2
1部を加え混合した。この化合物のイソシアネート含有
率は0.1重量%となった。
【0088】平均官能基数2のポリエステルポリオー
ルN−4042(日本ポリウレタン工業社製PES、水
酸基価56.1)80部にMDI20部を加え、窒素雰
囲気下、80℃で4時間反応させたところ、イソシアネ
ート含有率3.25重量%のイソシアネート基末端ポリ
ウレタンプレポリマーが得られた。上記イソシアネート
含有率は、ポリオール化合物がイソシアネート化合物と
すべて反応した場合の理論値3.36重量%より低い値
となっているため、反応が終了していると考えられた。
【0089】上記で得られたプレポリマーをDMFに
溶解して、固形分30重量%のウレタンプレポリマー溶
液を得た。そして、硬化剤溶液として、エチレンジアミ
ン0.598部とジエチルアミン0.257部の混合物
を30%の濃度となるようにDMFに溶解したものを、
激しく撹拌した15℃の該ウレタンプレポリマー溶液1
00部へ滴下し、重合反応を行ないポリウレタンウレア
樹脂溶液を得た。
【0090】得られたポリウレタンウレア樹脂溶液10
0部に、上記で得られた化合物を5部配合し、混合し
た後、DMFを蒸発させて該ポリウレタンウレア樹脂溶
液を乾固し、さらに140℃で30分間熱処理を行な
い、厚さ約100μmのフィルム状の試料を作成した。
試料は10日間室温で養生した後、後述する物性測定を
行なった。
【0091】比較例1 PTMG(分子量2,000、水酸基価56.1)80
部、及びMDI20部を加え、窒素雰囲気下、80℃で
4時間反応させた。反応生成物のイソシアネート含有率
は3.23重量%であった。上記イソシアネート含有率
は、ポリオール化合物がイソシアネート化合物とすべて
反応した場合の理論値3.36重%となっているため、
反応は終了していると考えられた。得られたプレポリマ
ーをDMAcに溶解して、固形分30重量%のウレタン
プレポリマー溶液を得た。そして、硬化剤溶液として、
エチレンジアミン0.594部とジエチルアミン0.2
55部の混合物を30重量%の濃度となるようにDMA
cに溶解したものを、激しく撹拌した15℃に温調した
ウレタンプレポリマー溶液100部へ加え、重合反応を
行ないポリウレタンウレア樹脂溶液を得た。
【0092】DMAcを蒸発させて該ポリウレタンウレ
ア樹脂溶液を乾固し、厚さ100μmのフィルム状の試
料を作成した。
【0093】比較例2 平均官能基数2のポリエステルポリオールN−4042
(日本ポリウレタン工業社製PES、水酸基価56.
1)80部にMDIを20部加えて、窒素雰囲気下、8
0℃で4時間反応させたところ、イソシアネート含有率
3.20重量%のイソシアネート基末端ポリウレタンプ
レポリマーが得られた。上記イソシアネート含有率は、
ポリオール化合物がイソシアネート化合物とすべて反応
した場合の理論値3.36重量%より低い値となってい
るため、反応が終了していると考えられた。得られたプ
レポリマーをDMFに溶解して、固形分30重量%のウ
レタンプレポリマー溶液を得た。そして、硬化剤溶液と
して、エチレンジアミン0.589部とジエチルアミン
0.253部の混合物を30%の濃度となるようにDM
Fに溶解したものを、激しく撹拌した15℃の該ウレタ
ンプレポリマー溶液100部へ滴下し、重合反応を行な
いポリウレタンウレア樹脂溶液を得た。
【0094】DMFを蒸発させて該ポリウレタンウレア
樹脂溶液を乾固し、厚さ約100μmのフィルム状の試
料を作成した。試料は10日間室温で養生した後、後述
する物性測定を行なった。
【0095】比較例3 ポリオールA7.0部及びポリオールC18.2部に、
MDI15.8部を加え、窒素雰囲気下、80℃で4時
間反応させた。これに、PTMG(分子量2,000、
水酸基価56.1)59.0部を加えて、同一条件下で
さらに3時間反応させたところ、イソシアネート含有量
2.15重量%のイソシアネート基末端ポリウレタンプ
レポリマーが得られた。上記イソシアネート含有率は、
ポリオール化合物がイソシアネート化合物と全て反応し
た場合の理論値2.35重量%より低い値となっている
ため、反応が終了していると考えられた。
【0096】得られたプレポリマーをDMAcに溶解し
て、固形分30重量%のウレタンプレポリマー溶液を得
た。そして、硬化剤溶液として、m−キシリレンジアミ
ン0.865部とジエチルアミン0.204部の混合物
を30重量%の濃度になるようにDMAcに溶解したも
のを、室温下で激しく撹拌した該ウレタンプレポリマー
溶液100部へ加え、重合反応を行ないポリウレタンウ
レア樹脂溶液を得た。
【0097】DMAcを蒸発させて該ポリウレタンウレ
ア樹脂溶液を乾固し、厚さ約100μmのフィルム状の
試料を作成した。試料は10日間室温で養生した後、後
述する物性測定を行なった。
【0098】上記で得られた各試料の物性測定は次のよ
うにして行った。ポリウレタンウレア樹脂の伸び
(%)、100%モジュラス(kg/cm2)及び破断
強度(kg/cm2)の測定は、JIS K6301の
試験方法に従い行なった。
【0099】回復性は、3号形ダンベル片により、引っ
張り速度300mm/分で300%伸張までの往復の応
力を測定し、往きの応力とべースラインで囲まれる面積
を100として、この面積から戻りの応力とベースライ
ンで囲まれる面積を引いた差の面積の割合を回復性の指
標として測定した。例えば、往きと戻りのラインが一致
する場合は、もっとも回復性が良好で測定値はゼロとな
る。
【0100】耐熱性(耐熱永久歪)は、3号形1ダンベ
ル片により100%伸張した状態で100℃雰囲気中に
1分間置き、さらに室温で30分間放置後、寸法の変化
を測定し、初期値と比較して変化したひずみの寸法の割
合を測定した。これらの結果を表2に示す。
【0101】
【表2】
【0102】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
高分子量活性水素化合物とイソシアネート化合物とを反
応させて得られるイソシアネート基末端プレポリマーの
少なくとも一部のイソシアネート基がブロック化されて
なるブロック化プレポリマーを、溶液重合の前後又はそ
のいずれかの段階で添加し、溶媒を除去した後に熱処理
してブロックをはずし、イソシアネート基による架橋反
応を完結させることにより、伸張後の回復性が大きく改
良され、かつ耐熱性に優れたポリウレタンウレア系樹脂
を得ることができる。このポリウレタンウレア系樹脂
は、強度、伸縮性、耐熱性及び耐薬品性などに優れてい
るため、耐久性能に優れた合成皮革や弾性糸の材料とし
て利用することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4J034 BA07 BA08 CA15 CB03 CC12 CC34 DA01 DB03 DF02 DF11 DF16 DF20 DG02 DG04 DG06 DH02 DH05 HA07 HC12 HC13 HC17 HD03 HD05 KA02 LA01 LA06 RA09

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高分子量活性水素化合物とイソシアネー
    ト化合物とを反応させて得られるイソシアネート基末端
    プレポリマーの少なくとも一部のイソシアネート基がブ
    ロック化されてなるブロック化プレポリマー(a)と、
    鎖延長剤(b)及び末端停止剤(c)とを溶媒中で反応
    させた後、溶媒を除去して熱処理を行うことを特徴とす
    るポリウレタンウレア系樹脂の製造方法。
  2. 【請求項2】 高分子量活性水素化合物とイソシアネー
    ト化合物とを反応させて得られるイソシアネート基末端
    プレポリマーの少なくとも一部のイソシアネート基がブ
    ロック化されてなるブロック化プレポリマー(a)と、
    高分子量活性水素化合物とイソシアネート化合物とを反
    応させて得られるイソシアネート基末端プレポリマー
    (d)と、鎖延長剤(b)及び末端停止剤(c)とを溶
    媒中で反応させた後、溶媒を除去して熱処理を行うこと
    を特徴とするポリウレタンウレア系樹脂の製造方法。
  3. 【請求項3】 高分子量活性水素化合物とイソシアネー
    ト化合物とを反応させて得られるイソシアネート基末端
    ポリウレタンプレポリマー(d)と、鎖延長剤(b)及
    び末端停止剤(c)とを溶媒中で反応させ、さらにこの
    反応液に、高分子量活性水素化合物とイソシアネート化
    合物とを反応させて得られるイソシアネート基末端プレ
    ポリマーの少なくとも一部のイソシアネート基がブロッ
    ク化されてなるブロック化プレポリマー(a)を混合し
    た後、溶媒を除去して熱処理を行うことを特徴とするポ
    リウレタンウレア系樹脂の製造方法。
  4. 【請求項4】 高分子量活性水素化合物とイソシアネー
    ト化合物とを反応させて得られるイソシアネート基末端
    プレポリマーの少なくとも一部のイソシアネート基がブ
    ロック化されてなるブロック化プレポリマー(a)と、
    高分子量活性水素化合物とイソシアネート化合物とを反
    応させて得られるイソシアネート基末端ポリウレタンプ
    レポリマー(d)と、鎖延長剤(b)及び末端停止剤
    (c)とを溶媒中で反応させ、さらにこの反応液に、高
    分子量活性水素化合物とイソシアネート化合物とを反応
    させて得られるイソシアネート基末端プレポリマーの少
    なくとも一部のイソシアネート基がブロック化されてな
    るブロック化プレポリマー(a’)を混合した後、溶媒
    を除去して熱処理を行うことを特徴とするポリウレタン
    ウレア系樹脂の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記ブロック化プレポリマー(a)及び
    (a’)が、高分子量活性水素化合物とイソシアネート
    化合物とを反応させてイソシアネート基末端プレポリマ
    ーを得た後、ブロック化剤を反応させて得られるもので
    ある請求項1〜4のいずれか1つに記載のポリウレタン
    ウレア系樹脂の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記高分子量活性水素化合物の少なくと
    も一部が、総不飽和度0.07以下、かつ水酸基価70
    以下のポリオキシプロピレン系ポリオールである請求項
    1〜5のいずれか1つに記載のポリウレタンウレア系樹
    脂の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記ポリオキシプロピレン系ポリオール
    が、開始剤及び複合金属シアン化錯体触媒の存在下で、
    アルキレンオキシドを反応させて得られるものである請
    求項6記載のポリウレタンウレア系樹脂の製造方法。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7のいずれか1つの方法によ
    り得られたものであることを特徴とする合成皮革・弾性
    糸用ポリウレタンウレア系樹脂。
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