JP2001071782A - 駆動切替装置用アクチュエータ - Google Patents

駆動切替装置用アクチュエータ

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JP2001071782A
JP2001071782A JP2000146023A JP2000146023A JP2001071782A JP 2001071782 A JP2001071782 A JP 2001071782A JP 2000146023 A JP2000146023 A JP 2000146023A JP 2000146023 A JP2000146023 A JP 2000146023A JP 2001071782 A JP2001071782 A JP 2001071782A
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rotation
actuator
switching device
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JP2000146023A
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Mutsuo Aoyama
睦朗 青山
Shinji Kondo
慎二 近藤
Noriaki Nonaka
典昭 野中
Hironori Iwase
広典 岩瀬
Tsukasa Iida
司 飯田
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Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型化が可能であり、且つ車両の駆動状態の
切替えを確実に行なうことが可能な駆動切替装置用アク
チュエータを提供すること。 【解決手段】 通電電流に応じて回転駆動するモータ
と、モータの出力軸の回転トルクを軸方向の推力に変換
する出力機構と、出力機構を介してモータの回転トルク
に応じた推力が伝達され3つの車両の駆動状態を切替え
可能なロッドとを備える駆動切替装置用アクチュエータ
であり、外部からの信号を入力して車両の駆動状態を選
択してモータへの通電を出力する制御機構と、モータの
出力軸と出力機構との間に配設されロッド側からモータ
の出力軸側へ伝達される動力により出力軸の回転を禁止
する逆転禁止機構と、逆転禁止機構と出力機構との間に
配設されモータの回転時且つロッドの往復動不可時のモ
ータの回転を吸収する回転吸収機構と、回転吸収機構と
モータの出力軸との間に配設され、モータの出力軸の回
転角度を検出する検出機構と、を備える駆動切替装置用
アクチュエータ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両の駆動状態を
切替える駆動輪切替装置のアクチュエータに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来の駆動輪切替装置として、特開平8
−223983号公報に開示される技術がある。この公
報には、通電電流に応じた出力トルクを発生するモータ
と、軸方向に往復動するロッドと、モータの出力トルク
を軸方向の推力に変換してロッドに伝達し、モータへの
通電が停止するとロッドに掛る負荷によってモータを逆
回転させる動力伝達機構と、モータへの通電を所定時間
(1秒)に設定するとともに、モータに所定値以上の電
流が流れると電流をPWM(パルス幅変調)制御して所
定トルク以上の出力トルクとならないように通電電流を
制限するモータ駆動回路とを備える推力アクチュエータ
を、2輪駆動と4輪駆動とを切替える切替装置のアクチ
ュエータとして採用した技術が開示されている。
【0003】この技術によると、モータに流れる通電電
流が制限されてモータの出力トルクが抑えられるので、
ロッドや動力伝達機構に大きな負荷が掛らなくなって、
動力伝達機構や構成部品の小型化が可能になる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記公報
に開示される推力アクチュエータは、モータの通電停止
を予め決められた所定時間(実施例では1秒)に設定し
ているので、例えば所定時間内に2輪駆動と4輪駆動と
の切替えが完了しないような場合であっても、所定時間
を経過するとモータへの通電が停止されてしまう、とい
う問題がある。また上記従来技術では、2輪駆動と4輪
駆動との2つの状態をロッドの位置に応じて切替えてい
るが、例えばロッドの位置に応じて2輪駆動、4輪駆動
(センターデフロック)及び4輪駆動(センターデフフ
リー)の3つの状態に切替える切替装置に用いて、ロッ
ドの可動範囲内に3つのストローク位置を設定する場合
にはロッドの位置を検知できないので、このような形式
の切替装置には対応できない、という問題がある。
【0005】そこで本発明は、上記の実情に鑑みて、小
型化が可能であり、且つ車両の駆動状態の切替えを確実
に行なうことが可能な駆動切替装置用アクチュエータを
提供することを技術的課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に請求項1の発明は、通電電流に応じて回転駆動するモ
ータと、モータの出力軸の回転トルクを出力する出力機
構と、出力機構を介してモータの回転トルクに応じた推
力が伝達されるとともに伝達される推力に応じて位置が
変位されて車両の駆動状態を切替え可能な出力部材と、
外部からの信号を入力して車両の駆動状態を選択すると
ともに選択された駆動状態となるべくモータへの通電を
出力する制御機構と、モータの出力軸と出力機構との間
に配設され出力部材側からモータの出力軸側へ伝達され
る動力により出力軸が回転するのを禁止する逆転禁止機
構と、逆転禁止機構と出力機構との間に配設され、モー
タの回転時且つ出力部材の作動不可時におけるモータの
回転を吸収する回転吸収機構と、回転吸収機構とモータ
の出力軸との間に配設され、モータの出力軸の回転角度
を検出する検出機構と、備える駆動切替装置用アクチュ
エータとした。
【0007】請求項1によると、制御機構に入力される
信号により駆動状態が選択されるとともにモータへの通
電が行われ、出力軸から逆転禁止機構、回転吸収機構及
び出力機構を介して出力部材に回転トルクが伝達される
が、駆動状態の切替えが円滑に行われない場合には回転
吸収機構によってモータの回転が吸収され、出力部材は
動作しない。ここで、検出機構にてモータの出力軸の回
転角度が検出されるので、出力部材が実際に動作する前
に予め出力部材の位置を検出することができる。したが
って、車両の駆動状態の切替えを確実に行なうことが可
能になる。更に、回転吸収機構内に高弾性の部材を配設
することで、駆動切替装置用アクチュエータの小型化が
可能になる。
【0008】
【実施の形態】本発明の実施の形態について図面を参照
して説明する。図1に本実施の形態の切替装置用アクチ
ュエータにより駆動状態が切替えられる駆動切換装置1
0の断面図を示す。図1では各構成が見難くならないよ
うに一部の構成を除いてハッチングを省略している。
【0009】駆動切替装置10は変速機(図示せず)の
出力である入力軸24と車両の前輪駆動軸12と後輪駆
動軸11との間に配設されており、後述する駆動切替装
置用アクチュエータ30の作動によって車両の駆動状態
を2輪駆動、4輪駆動(センターデフロック)及び4輪
駆動(センターデフフリー)の3つの状態に切替える装
置である。尚、本実施の駆動切替装置10は、これらの
3つの状態に加え、減速機23によって4輪駆動時にお
ける終減速比をハイギヤとローギヤに切替可能な構成と
なっている。ハイ&ローシフトレバー20を運転席から
手動で切替えることによってハイギヤとローギヤとの切
替えが行われる。後輪駆動軸11には入力軸24を介し
て回転駆動力が伝達され、後輪駆動軸11の回転駆動力
はセンターデフユニット13からサイレントチェーン1
9を介して前輪駆動軸12に伝達可能に構成されてい
る。センターデフユニット13は前輪駆動軸12と後輪
駆動軸11との間の回転数の差を吸収する装置であり、
遊星歯車機構によって構成されている。
【0010】駆動切替装置10の構成について説明す
る。駆動切替装置10は、駆動切替装置用アクチュエー
タ30の出力部材であるロッド33に連結される第1シ
ャフト14と、第1シャフト14と並行に配設される第
2シャフト15と、第1シャフト14及び第2シャフト
15に対して所定の範囲内で軸方向に移動可能に配設さ
れる2駆−4駆切替シフトフォーク16及びセンターデ
フロックシフトフォーク17と、各シフトフォーク1
6、17の端部に固定されるスリーブ16A、17Aと
を備えている。第1シャフト14及び第2シャフト15
には、各シャフト14、15に対するシフトフォーク1
6、17の軸方向の移動可能な範囲を規定するために複
数の大径部14A、15Aが形成され、第1シャフト1
4が軸方向へ移動して各シフトフォーク16、17が大
径部14A、15Aに引っ掛かることでシフトフォーク
16、17のそれぞれの軸方向位置が規定される。
【0011】駆動切替装置10による駆動状態の切替に
ついて説明する。本実施の形態の駆動切替装置はロッド
33の位置に応じて車両の駆動状態を2輪駆動、4輪駆
動(センターデフロック)及び4輪駆動(センターデフ
フリー)の3つの状態に切替え、ロッド33の位置に応
じて第1シャフト14が軸方向に移動されることで各シ
ャフト14、15に配設される2駆−4駆切替シフトフ
ォーク16及びセンターデフロックシフトフォーク17
が軸方向に移動して、各シフトフォーク16、17の端
部に設けられたスリーブ16A、17Aが軸方向に移動
される。これによって車両の駆動状態が切替えられる。
4輪駆動(センターデフフリー)状態では、前輪駆動軸
12側の部材とセンターデフユニット13とが連結され
て、遊星歯車機構の遊星歯車作用によって両駆動軸1
1、12の回転数の差を吸収しながら後輪駆動軸11の
回転駆動力がサイレントチェーン19を介して前輪駆動
軸12に伝達される。4輪駆動(センターデフロック)
状態ではスリーブ17Aが図面上側の位置となってセン
ターデフユニット13の遊星歯車機構がロックされ、前
輪駆動軸12と後輪駆動軸11とが直結状態となり、両
駆動軸11、12は同じ回転数で回転駆動する。また、
2輪駆動の状態では前輪駆動軸12側の部材とセンター
デフユニット13が連結されずに、後輪駆動軸11のみ
に入力軸24の回転駆動力が伝達される。
【0012】次に、駆動切替装置用アクチュエータ30
について詳細に説明する。図2は本実施の形態における
駆動切替装置用アクチュエータ30の断面図、図3は図
2のA視図である。駆動切替装置用アクチュエータ30
は、通電電流に応じて回転駆動するモータ31と、モー
タ31の出力軸31Aの回転トルクを軸方向の推力に変
換して出力する出力機構32と、出力機構32を介して
モータ31の回転トルクに応じた推力が伝達され、伝達
された推力に応じて位置が変位する出力部材としてのロ
ッド33と、モータ31の出力軸31Aと出力機構32
との間に配設されロッド33側から出力軸31A側へ伝
達される動力により出力軸31Aが回転するのを禁止す
る逆転禁止機構としてのサイクロイドギヤ34と、サイ
クロイドギヤ34と出力機構32との間に配設され、モ
ータ31の回転時且つロッド33の往復動不可時におけ
るモータ31の回転を吸収する回転吸収機構35と、回
転吸収機構35と出力軸31Aとの間に配設され、出力
軸31Aの回転角度を検出する検出機構であるリミット
スイッチ36とをハウジング37内に配設している。更
に駆動切替装置要アクチュエータ30は、外部からの信
号を入力して車両の駆動状態を選択し、選択された駆動
状態となるべくモータ31への通電を出力する制御機構
40をハウジング37の外部に備えている。制御機構4
0の回路構成を図4に示す。
【0013】回転吸収機構35は、サイクロイドギヤ3
4を介してモータ31の出力軸31Aの回転を伝達可能
なモータ側回転部材35Aと、一端がモータ側回転部材
35Aに固定され且つモータ側回転部材35Aの回転方
向に弾縮可能な弾性部材としてのスパイラルスプリング
35Bと、スパイラルスプリング35Bの他端に固定さ
れるとともに出力機構32に回転力を伝達可能な出力側
回転部材35Cと、モータ側回転部材35Aと出力側回
転部材35Cとの間に配設されるプレート35Dと、を
備えている。
【0014】リミットスイッチ36は4つの端子a、
b、c、dを有し、出力軸31Aの回転角度に応じて各
端子における接点の接触・非接触の組み合せが変化して
出力軸31Aの回転角度を検出するものであり、3つの
駆動状態に対応したロッド33の位置及び各位置の中間
位置が検出可能である。表1はリミットスイッチ36の
各端子a、b、c、dの接触状態と車両の駆動状態の設
定位置との関係を示す表である。表1において○は接点
の接触時を示し、空欄は非接触時を示している。
【0015】
【表1】 表1に示すように4つの端子a、b、c、dの接触状態
が変化することでリミットスイッチ36の設定位置I〜
Vを検出し、更に設定位置がI〜Vのどの位置にあるか
によって車両の駆動状態の設定位置A〜C、及びそれら
の中間位置が検出される。ここで、設定位置Aは2輪駆
動、設定位置Bは4輪駆動(センターデフフリー)、設
定位置Cは4輪駆動(センターデフロック)に対応する
ロッド33の軸方向位置を示している。尚、リミットス
イッチ36の端子aはアースであり、常時接触してい
る。
【0016】制御機構40について説明する。制御機構
40は、外部からの信号であるバッテリー(図示せず)
から供給される電源、車速、手動スイッチ50のオン・
オフ、リミットスイッチ36の各端子b、c、dの接触
・非接触、及びモータ31に流れる電流を入力して、こ
れら入力された信号に応じた駆動状態となるようにモー
タ31への通電電流を算出し、この算出された電流値を
出力すべくリレー42、43及びFET44、45のオ
ン・オフを出力するCPU41により構成される。モー
タ31に流れる電流に関して、抵抗47に流れる電流を
コンパレータ46にて所定の電流値と比較することで、
モータ31に流れる電流が所定の電流値に達しているか
否かを検知している。
【0017】駆動切替装置用アクチュエータ30の作動
について図5〜図7のタイムチャートを用いて説明す
る。本実施の形態では4輪駆動(センターデフフリー)
から4輪駆動(センターデフロック)へ切替わるときの
各構成の作動について説明する。図5はモータ31に流
れる電流、図6は回転吸収機構35のスパイラルスプリ
ング35Bによりロッド33に作用する推力、図7はロ
ッド33のストロークをそれぞれ示している。先ず、時
間t0〜t1での各状態について説明する。4輪駆動
(センターデフフリー)の状態から手動スイッチ50の
センターデフロックのスイッチがオンされると、CPU
41がリレー42、43及びFET44、45のオン・
オフ信号を出力し、モータ31への通電が行われる(時
間t0)。通電直後には突入電流が流れるが、その後安
定した電流I2がモータ31に流れて出力軸31Aが回
転駆動し、出力機構32を介してロッド33が軸方向に
変位する。時間t0〜t1まではロッド33の軸方向の
変位は規制されず、時間に比例してロッド33がストロ
ークし、スパイラルスプリング35Bに作用する荷重は
各部材の摺動抵抗だけである。
【0018】次に、ロッド33のストロークに伴うセン
ターデフロックシフトフォーク17の軸方向の変位に際
して、スリーブ17Aの内外周に形成されたスプライン
とセンターデフユニット13に形成されたスプラインと
が噛み合うと、センターデフユニット13の遊星歯車機
構が作用しないようにスリーブ17Aが遊星歯車機構を
一体回転させてセンターデフロック状態となるが、スリ
ーブ17Aが軸方向に変位しても、センターデフフリー
の状態では遊星歯車機構が作用しているためにスリーブ
17Aの内外周に形成されたスプラインとセンターデフ
ユニット13に形成されたスプラインとは直ぐには噛み
合わず、スリーブ17Aのスプラインとセンターデフユ
ニット13のスプラインとが噛み合うまでは、時間t1
〜t3で示されるスパイラルスプリング35Bが弾縮し
た状態(以下、待ち状態と称す)を保持している。この
待ち状態ではロッド33が軸方向に変位できず、それに
伴ってモータ31に流れる電流値は徐々に大きくなる。
モータ31に流れる電流がコンパレータ46にて検出さ
れる第1所定電流I1に達する(時間t2)と、PWM
制御によってモータ31に流れる電流を第1所定電流I
1に維持するとともにON・OFF制御によって電流の
通電・非通電を行って、過電流によるモータ31の発熱
を抑える。ここで、図5の時間t2〜t3で行われるP
WM制御及びON・OFF制御を併せてデューティ制御
と称する。尚、出力軸31Aはサイクロイドギヤ34を
介して回転吸収機構35に連結されているので、モータ
31が非通電になっても出力軸31Aが逆方向に回転す
ることはなく、電流の通電・非通電のON・OFF制御
が可能になる。時間t1〜t3でのスパイラルスプリン
グ35Bの弾縮について説明する。時間t1〜t2まで
はスパイラルスプリング35Bを弾縮させながらモータ
31が回転することでスパイラルスプリング35Bに作
用する荷重が徐々に大きくなり、時間t2でモータ31
の回転が停止する。電流のデューティ制御が行われる時
間t2〜t3ではモータ31が回転することなくスパイ
ラルスプリング35Bに略一定の荷重が作用してロッド
33に略一定の推力が蓄えられる。
【0019】このデューティ制御はスリーブ17Aのス
プラインとセンターデフユニット13のスプラインとが
噛み合うまで、即ち両者のスプラインの位相が同期する
まで行われ、スリーブ17Aがセンターデフユニット1
3のスプラインに噛み合う(時間t3)と、スリーブ1
7Aがスプラインに沿って軸方向に変位する。
【0020】時間t3〜t4ではスパイラルスプリング
35Bが弾縮状態から非弾縮状態に移行して、スパイラ
ルスプリング35Bの荷重が小さくなる(時間t4)。
このときにはスパイラルスプリング35Bの弾性力によ
りロッド33は軸方向に素早く変位する。
【0021】時間t4〜t5ではモータ31への通電が
連続して行われる。スリーブ17Aがセンターデフユニ
ット13のスプラインに沿って軸方向に変位するので、
ロッド33は時間に比例してストロークし、モータ31
には待ち状態に達するまでの電流値と略同じ電流値I2
が流れる。
【0022】時間t5〜t6は、スリーブ17Aがスプ
ラインに沿って駆動状態の切替え完了の位置まで変位
し、ロッド33の軸方向の変位が規制されてからモータ
31への通電が停止するまでを示している。時間t5を
経過してからモータ31に流れる電流値が徐々に大きく
なり、モータ31に流れる電流がコンパレータ46にて
検出される所定電流I3に達する(時間t6)と、モー
タ31を非通電として4輪駆動(センターデフフリー)
から4輪駆動(センターデフロック)への切替えが完了
する。
【0023】以上説明したように、本実施の形態の駆動
切替装置用アクチュエータ30は、CPU41にてモー
タ31に流れる電流を検出するとともにリミットスイッ
チ36にて出力軸31Aの回転角度を検出しているの
で、ロッド33が実際に変位する前の待ち状態のときに
予めロッド33の位置が推定できる。したがって、これ
らの検出値に応じて車両の駆動状態を確実に切替えるこ
とが可能になる。更に、回転吸収機構35内のスパイラ
ルスプリング35Bのバネ定数を大きく設定することで
駆動切替装置用アクチュエータ30の小型化が可能にな
る。また、駆動状態の切替動作中に車両のイグニッショ
ン(図示せず)をオフしてモータ31への通電が行われ
なくなっても、次回のイグニッションのオン時にリミッ
トスイッチ36による出力軸31Aの回転角度と手動ス
イッチ50のオン・オフ状態を検出することで実際の駆
動状態を正確に認識することができ、駆動切替装置10
の信頼性を向上することが可能になる。
【0024】図5で説明したモータ31への通電の別の
形態について、図8のタイムチャートを用いて説明す
る。図8はモータ31に流れる電流のタイムチャートを
示しており、図5とは時間t2〜t3における電流の制
御が異なるだけであり、それ以外については同一である
ので説明を省略する。また、図8のタイムチャートに対
応するロッド33に作用する推力及びロッド33のスト
ロークも、図6及び図7と同一である。
【0025】時間t2〜t3での作動について説明す
る。先ず、時間t2でモータ31に流れる電流が第1所
定電流I1に達したことを検知してPWM制御及びON
・OFF制御が行われる。この形態では電流のON・O
FF比は図5の場合と同じであるが、通電時の電流の大
きさが図5と異なる。
【0026】時間t2で第1所定電流I1が1回発生し
てロッド33の推力を蓄えた後は、サイクロイドギヤ3
4により出力軸31Aの逆方向の回転が禁止されている
ので、スリーブ17Aがスプラインに噛合ってロッド3
3が作動するのに必要最小限の電流を流すだけで良い。
したがって、第1所定電流I1が発生した次からはPW
M制御通電により第1所定電流I1より小さい第2所定
電流I4を発生させる。しかしながら、第2所定電流I
4は必要最小限の電流値であるので、経時変化、使用雰
囲気、車両の振動或いは寸法誤差等の様々な要因によ
り、第2所定電流I4ではスリーブ17Aがスプライン
に完全には噛合わない場合も考えられるので、時間t2
〜t3のデューティ制御中に定期的に第1所定電流I1
を通電するようにしている。図8の形態では、第2所定
電流I4が3回発生するのに対して第1所定電流I1が
1回発生するようにデューティ制御している。電流のデ
ューティ制御は、検出される電流値が第1所定電流I1
及び第2所定電流I4より小さくなるまで、即ちスリー
ブ17Aがスプラインに噛合うまで行われる。
【0027】図8で示したデューティ制御によると、先
に説明した形態の効果に加えて、ON・OFF比を小さ
くすることなくデューティ制御中(時間t2〜t3)で
のモータ31への通電量を抑えることが可能になるの
で、駆動切替装置用アクチュエータ30の切替応答性を
低下させることなくモータ31の発熱を抑えることがで
きる。これにより、熱容量の小さい小型モータの使用も
可能になり、駆動切替装置用アクチュエータ30の小型
化にも好適である。
【0028】上述した実施の形態では、モータ31に流
れる電流の大きさに応じて電流をデューティ制御するこ
とでモータ31の発熱を抑えるようにしたが、これ以外
の方法として、モータ31の温度を検出する温度センサ
を備えて、モータ31の温度が所定の温度に達するとC
PU41がモータ31への通電を制限するようにしても
よい。
【0029】また、本実施の形態ではモータ31のデュ
ーティ制御を行うか否かを判断する電流値と、デューテ
ィ制御を終了するか否かを判断する電流値とを区別して
いないが、例えばモータの電流波形の精度が悪い場合に
は、これらを区別して制御してもよい。
【0030】以上、本発明の実施の形態について説明し
たが、本発明は上記の実施の形態に限定される意図はな
く、本発明の主旨に沿った形態のものであればどのよう
なものであってもよい。
【0031】
【発明の効果】本発明によると、検出機構にてモータの
出力軸の回転角度が検出されるので、出力部材が実際に
動作する前に予め出力部材の位置を検出することができ
る。したがって、車両の駆動状態の切替えを確実に行な
うことが可能になる。更に、回転吸収機構内に高弾性の
部材を配設することで、駆動切替装置用アクチュエータ
の小型化が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における駆動切換装置の断
面図である。
【図2】本実施の形態における駆動切替用アクチュエー
タの断面図である。
【図3】図2のA視図である。
【図4】本実施の形態における制御機構の回路図であ
る。
【図5】本実施の形態における駆動切替用アクチュエー
タに係るタイムチャートである。
【図6】本実施の形態における駆動切替用アクチュエー
タに係るタイムチャートである。
【図7】本実施の形態における駆動切替用アクチュエー
タに係るタイムチャートである。
【図8】別の実施の形態における駆動切替用アクチュエ
ータに係るタイムチャートである。
【符号の説明】
10・・・駆動切替装置 11・・・
後輪駆動軸 12・・・前輪駆動軸 13・・・
センターデフユニット 14・・・第1シャフト 15・・・
第2シャフト 16・・・2駆−4駆切替シフトフォーク 17・・・センターデフロックシフトフォーク 19・・・サイレントチェーン 20・・・
ハイ&ローシフトレバー 23・・・減速機 24・・・
入力軸 30・・・駆動切替装置用アクチュエータ 31・・・
モータ 32・・・出力機構 33・・・
ロッド(出力部材) 34・・・サイクロイドギヤ(逆転禁止機構) 35・・・回転吸収機構 36・・・リミットスイッチ(検出機構) 37・・・
ハウジング 40・・・制御機構 50・・・
手動スイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岩瀬 広典 愛知県刈谷市朝日町2丁目1番地 アイシ ン精機株式会社内 (72)発明者 飯田 司 愛知県刈谷市朝日町2丁目1番地 アイシ ン精機株式会社内 Fターム(参考) 3D036 GA14 GA22 GA32 GB05 GD09 GE05 GG29 GG32 GG35 GG61 GH06 GJ17 3D043 AB17 EA02 EA05 EA17 EA21 EA23 EA32 EA40 EB03 EB07 EB12 EB14 EE05 EF12 5H570 AA21 BB04 BB09 CC02 DD06 GG01 HA05 HA08 HB16 JJ03 JJ18 LL02 LL14 LL17 MM02 MM05 5H607 AA02 BB01 BB04 CC03 CC07 EE32 EE33 HH01 HH06

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通電電流に応じて回転駆動するモータ
    と、 該モータの出力軸の回転トルクを出力する出力機構と、 該出力機構を介して前記モータの回転トルクに応じた推
    力が伝達されるとともに位置の変位に応じて車両の駆動
    状態を切替え可能な出力部材と、 を備える駆動切替装置用アクチュエータであって、 外部からの信号を入力して車両の駆動状態を選択すると
    ともに選択された駆動状態となるべく前記モータへの通
    電を出力する制御機構と、 前記モータの出力軸と前記出力機構との間に配設され前
    記出力部材側から前記モータの出力軸側へ伝達される動
    力により前記出力軸が回転するのを禁止する逆転禁止機
    構と、 該逆転禁止機構と前記出力機構との間に配設され、前記
    モータの回転時且つ前記出力部材の作動不可時における
    前記モータの回転を吸収する回転吸収機構と、 該回転吸収機構と前記モータの出力軸との間に配設さ
    れ、前記モータの出力軸の回転角度を検出する検出機構
    と、 を備えることを特徴とする、駆動切替装置用アクチュエ
    ータ。
  2. 【請求項2】 前記逆転禁止機構は、サイクロイドギヤ
    或いはウォームギヤにより構成される減速機構であるこ
    とを特徴とする、請求項1の駆動切替装置用アクチュエ
    ータ。
  3. 【請求項3】 前記回転吸収機構は、前記モータへの通
    電時且つ前記出力部材が作動不可時には、前記モータの
    出力軸と前記出力部材との間で前記モータへの通電量に
    応じた力を蓄え、前記出力部材が作動不可から作動可能
    な状態に切替わったときに蓄えていた力を推力として前
    記出力部材に伝達することを特徴とする、請求項1記載
    の駆動切替装置用アクチュエータ。
  4. 【請求項4】 前記回転吸収機構は、前記逆転禁止機構
    を介して前記モータの出力軸の回転を伝達可能なモータ
    側回転部材と、一端が該モータ側回転部材に固定され且
    つ前記モータ側回転部材の回転方向に弾縮可能な弾性部
    材と、該弾性部材の他端に固定されるとともに前記出力
    機構に回転力を伝達可能な出力側回転部材と、を備える
    ことを特徴とする、請求項3記載の駆動切替装置用アク
    チュエータ。
  5. 【請求項5】 前記検出機構は、車両の駆動状態に対応
    する前記出力部材の位置及び各位置の中間位置が検出可
    能であることを特徴とする、請求項1記載の駆動切替装
    置用アクチュエータ。
  6. 【請求項6】 前記検出機構は、前記モータの出力軸の
    回転角度を検出するリミットスイッチであることを特徴
    とする、請求項5記載の駆動切替装置用アクチュエー
    タ。
  7. 【請求項7】 前記制御機構は、前記モータに流れる電
    流が所定の電流値に達すると前記モータへの通電を制限
    することを特徴とする、請求項1記載の駆動切替装置用
    アクチュエータ。
  8. 【請求項8】 前記モータの温度を検出する温度センサ
    を備え、前記制御機構は前記モータの温度が所定の温度
    に達すると前記モータへの通電を制限することを特徴と
    する、請求項1記載の駆動切替装置用アクチュエータ。
  9. 【請求項9】 前記制御機構は、前記回転吸収機構によ
    り前記モータの出力軸と前記出力部材との間に力が蓄え
    られているときには、前記モータへの通電・非通電をデ
    ューティ制御することを特徴とする、請求項3記載の駆
    動切替装置用アクチュエータ。
  10. 【請求項10】 前記制御機構は、前記モータへの通電
    時且つ前記出力部材が作動不可時に前記回転吸収機構に
    より力を蓄えることが可能な第1所定電流と、前記出力
    部材が作動可能時に前記モータを回転可能且つ前記第1
    所定電流より電流値が小さい第2所定電流と、を切替え
    ながら前記モータへの通電・非通電をデューティ制御す
    ることを特徴とする、請求項9記載の駆動切替装置用ア
    クチュエータ。
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