JP2001071295A - パイプの切断方法及び装置 - Google Patents

パイプの切断方法及び装置

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JP2001071295A
JP2001071295A JP28708099A JP28708099A JP2001071295A JP 2001071295 A JP2001071295 A JP 2001071295A JP 28708099 A JP28708099 A JP 28708099A JP 28708099 A JP28708099 A JP 28708099A JP 2001071295 A JP2001071295 A JP 2001071295A
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JP
Japan
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pipe
cutting
cutting machine
temperature
machine
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JP28708099A
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English (en)
Inventor
Susumu Ikeno
進 池野
Naoto Katsuki
直人 香月
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Mitsubishi Plastics Inc
Original Assignee
Mitsubishi Plastics Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱伸縮によって切断時のパイプ寸法が異なっ
ても、正確に所定の寸法に切断することができ、寸法不
良の発生を防止するだけでなく、材料の無駄も削減する
ことができるパイプの切断方法及び装置を提供する。 【解決手段】 切断機に導入されるパイプの温度を測定
し、測定した温度に基づいて切断寸法を補正する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パイプの切断方法
及び装置に関し、例えば、押出機で連続的に押出成形さ
れ、冷却槽で冷却された合成樹脂パイプを所定の寸法に
切断するための方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】パイプ成形機により連続的に成形される
合成樹脂パイプを所定長さに切断する方法として、パイ
プの移動方向に沿って切断機を往復動可能に設置し、該
切断機をパイプの進行速度と等速度で移動させながらパ
イプを切断する方法が広く行われている。
【0003】この方法では、パイプ引取機に設置したエ
ンコーダによってパイプの通過長さを測定したり、切断
機下流側に設置した光電管によってパイプ先端部の到達
を検知したりして、所定長さが切断機部分を通過した時
点で切断機を作動させることにより、パイプを所定長さ
に切断するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の方法で
は、パイプの熱伸縮に対してほとんど考慮していないた
め、地域的な大気温の違い、季節や昼夜による気温差、
冷却槽に使用する冷却水の温度の違い、その他、生産開
始初期と連続生産中との違いなどによって切断時のパイ
プに大きな熱伸縮が発生すると、切断時の寸法と検査時
の温度(20℃)における寸法とが大きく異なり、寸法
不良を発生させることがあった。
【0005】従来は、経験的に切断寸法を調節するよう
にしていたが、正確なものではなかった。また、寸法不
良には至らないものの、許容最大値付近の長さのものが
多くなると、その分、材料が無駄に使われたことにな
る。
【0006】そこで本発明は、熱伸縮によって切断時の
パイプ寸法が異なっても、正確に所定の寸法に切断する
ことができ、寸法不良の発生を防止するだけでなく、材
料の無駄も削減することができるパイプの切断方法及び
装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のパイプの切断方法は、パイプ成形機により
連続的に成形されるパイプを切断機により所定寸法に切
断する方法であって、前記切断機に導入されるパイプの
温度を測定し、測定した温度に基づいて切断寸法を補正
することを特徴とするものであり、切断寸法の補正は、
パイプ引取機に設置したエンコーダの設定値を補正する
ことによって切断機に送り込むパイプの長さを補正した
り、切断機下流側に設置した光電管の位置を補正するこ
とによって切断機を通過したパイプの長さを補正したり
することにより行うことを特徴としている。
【0008】また、本発明のパイプの切断装置は、切断
機の下流側に、切断機を通過して進行するパイプの先端
を検知する検知器を設け、該検知器がパイプの先端を検
知したときに切断機を作動させるように形成したパイプ
の切断装置において、前記検知器の位置をパイプの長さ
方向に移動可能に形成したことを特徴としている。
【0009】
【発明の実施の形態】図1及び図2は本発明の第1形態
例を示すもので、図1は切断装置の一例を示す概略図、
図2は切断寸法の補正例を示す説明図である。
【0010】まず、合成樹脂製パイプを所定長さに切断
するための装置は、押出機1及び口金2からなるパイプ
成型機3と、冷却水槽4と、引取機5と、切断刃6を備
えた切断機7とにより形成されている。また、パイプP
の進行速度及び通過長さを測定するための手段として、
引取機5を駆動するモーター8の部分にエンコーダー9
が設けられるとともに、該エンコーダー9から発信され
るパルス信号を計測してパイプPの進行速度及び通過長
さを算出する演算器10が設けられている。
【0011】さらに、引取機5の次位には、パイプPの
温度を測定するための温度計11が設けられており、該
温度計11で測定した温度情報が前記演算器10に入力
されている。温度計11としては、非接触状態でパイプ
Pの表面温度を測定できるものが用いられており、例え
ば、放射温度計等を使用することができる。
【0012】合成樹脂製パイプPは、押出機1の口金2
から所定形状に押出され、冷却水槽4で冷却水によって
冷却され、引取機5によって引取られた後、切断機7に
よって所定の寸法に切断される。切断機7は、演算器1
0で算出したパイプPの通過長さが所定の切断寸法に達
したときに作動を開始し、パイプPの進行速度と等速度
で移動しながら切断刃6によりパイプPを切断する。切
断終了後の切断機は、次の切断に備えるために元の位置
に戻る。
【0013】このようにしてパイプPを切断するにあた
り、前記演算器10では、エンコーダー9からの情報に
より算出したパイプPの進行速度及び通過長さに、温度
計11からの温度情報に基づいた補正を加えて切断機7
を制御するようにしている。
【0014】温度情報による補正は、パイプPを形成す
る合成樹脂の線膨張係数に応じて設定されるもので、例
えば、塩化ビニルの場合は、線膨張係数「α」が7×1
[/℃]であるから、長さ「L」のパイプPにお
ける温度差「ΔT」による伸縮量「ΔL」は、ΔL=L
×ΔT×αで表すことができる。例えば、パイプPの切
断長さLが4000mmで、温度差ΔTが10℃の場
合、その伸縮量ΔLは、2.8mmとなる。なお、鉄の
伸縮量は、同条件で0.47mmである。
【0015】演算器10においては、上述の温度による
補正を適当な時間間隔で区切って行い、補正後の通過長
さが所定の切断寸法に達したときに切断機7に切断指令
を発信する。例えば、図2は、温度計11の設置位置に
おけるパイプPの基準温度を40℃に設定し、パイプP
の切断寸法を4000mm、パイプPの進行速度(引取
機5の引取速度)を毎分4000mm、温度情報の読取
り間隔を5秒とした場合の例である。
【0016】この例では、5秒間隔で温度を読みとって
補正を行うので、5秒間に進行するパイプPの基準長さ
は、4000/(60/5)から333.3mmとな
る。そして、スタート時点(0秒)における測定温度が
43℃であるから、温度差が+3℃となり、前述のΔL
=L×ΔT×αから、伸縮量は、333.3×3×7×
10−5=0.070[mm]となる。すなわち、この
時点で長さが0.070mm伸びていることになる。
【0017】5秒後は、測定温度が42℃、温度差が+
2℃であるから、伸び量は0.046mmとなる。以
下、同様にして5秒毎に測定した温度によって基準長さ
に対する伸縮量を演算し、これらを積算して合計伸縮量
を求め、切断寸法4000mmに近付いた時点で合計伸
縮量に相当する長さを補正する。すなわち、合計伸縮量
が+0.56mmになった場合は、切断寸法から0.5
6mmを差引いた寸法でパイプPの切断を行うようにす
る。すなわち、通過長さが(4000−0.56)mm
になった時点で演算器10から切断機7に切断指令が発
信され、これによってパイプPの切断が行われる。
【0018】このように、線膨張係数に応じた補正を加
えてパイプPの切断を行うことにより、気温差や水温差
等によってパイプPが伸縮しても、パイプPを所定の規
格寸法に確実に切断することができ、寸法のばらつきを
なくし、寸法不良の発生を防止できるだけでなく、最小
長さで切断することができるので、材料の無駄がなくな
り、生産性の向上も図れる。したがって、夏季と冬季と
で気温や水温が大きく異なるような場合でも、同じ条件
設定で補正を行うことにより、同一寸法で切断すること
ができ、手動による調整を行う必要がなくなる。
【0019】なお、上記説明では、測定温度による補正
を5秒毎に行ったが、この間隔は任意であり、パイプP
の進行速度等に応じて任意に設定することができ、各測
定時の間の面積A(図2参照)を求め、これを積算して
いくようにしてもよい。また、基準温度も任意に設定す
ることができる。
【0020】さらに、パイプPの寸法が20℃を基準温
度として4000mmに設定されている場合、上述のよ
うに生産温度の40℃に対して補正を行うとすると、そ
の温度差が20℃であるから、40℃における切断基準
寸法は、4005.6mmとなる。したがって、熱伸縮
による補正は、この4005.6mmに対して行われ、
前述の図2の場合は(4005.6−0.56)mmで
切断が行われることになる。
【0021】図3は、本発明の第2形態例を示す切断装
置の概略図である。なお、以下の説明において、前記第
1形態例の構成要素と同一の構成要素には同一の符号を
付して詳細な説明は省略する。
【0022】本形態例は、切断機7の下流側に、切断機
7で切断された後に、切断機7を通過して進行するパイ
プPの先端が所定位置まで到達したことを検知するため
の検知器である光電管21を設置し、この光電管21が
パイプ先端の到達を検知したときに切断機7を作動させ
るように形成されている。
【0023】前記光電管21は、サーボモーター22で
回転駆動されるボールネジ23により、ガイド部材24
に沿ってパイプPの進行方向に平行移動可能、すなわ
ち、パイプの長さ方向に移動可能に設けられている。前
記サーボモーター22には、エンコーダー25が装着さ
れており、該エンコーダー25からの信号を演算器26
で処理することによって光電管21の位置が検出され、
演算器26からの信号でサーボモーター22を駆動する
ことによって光電管21を所定位置に移動させることが
できるように形成されている。また、演算器26には、
前記形態例と同様に、切断機7に進入するパイプPの温
度を測定するための温度計11が接続されている。
【0024】パイプPを切断する際には、前記演算器2
6では、前記温度計11からの温度情報に基づいてパイ
プPの伸縮量を計算し、所定の切断寸法Lに対する伸縮
量ΔLを算出する。同時に、エンコーダー25からの情
報により光電管21の位置を確認し、所定位置に対して
伸縮量ΔLに相当する分だけ光電管21を移動させる。
【0025】例えば、パイプPの切断長さLが4000
mmで温度差ΔTが10℃の場合、伸縮量ΔLの2.8
mmに相当する分、光電管21を移動させ、光電管21
がパイプ先端を検知したときにパイプPを切断するよう
に設定する。これにより、前記同様に、気温差や水温差
等によってパイプPが伸縮しても、パイプPを所定の規
格寸法に確実に切断することができる。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のパイプの
切断方法によれば、パイプの温度が異なる場合でも、所
定の寸法に確実に切断することができるので、切断長さ
のばらつきがなくなり、寸法不良の発生を防止できると
ともに、生産性の向上も図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1形態例を示す切断装置の概略図
である。
【図2】 切断寸法の補正例を示す説明図である。
【図3】 本発明の第2形態例を示す切断装置の概略図
である。
【符号の説明】
1…押出機、2…口金、3…パイプ成型機、4…冷却水
槽、5…引取機、6…切断刃、7…切断機、8…モータ
ー、9…エンコーダー、10…演算器、11…温度計、
21…光電管、22…サーボモーター、23…ボールネ
ジ、24…ガイド部材、25…エンコーダー、26…演
算器、P…パイプ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パイプ成形機により連続的に成形される
    パイプを切断機により所定寸法に切断する方法であっ
    て、前記切断機に導入されるパイプの温度を測定し、測
    定した温度に基づいて切断寸法を補正することを特徴と
    するパイプの切断方法。
  2. 【請求項2】 前記切断寸法の補正は、前記切断機に送
    り込むパイプの長さで行うことを特徴とする請求項1記
    載のパイプの切断方法。
  3. 【請求項3】 前記切断寸法の補正は、前記切断機を通
    過したパイプの長さで行うことを特徴とする請求項1記
    載のパイプの切断方法。
  4. 【請求項4】 切断機の下流側に、切断機を通過して進
    行するパイプの先端を検知する検知器を設け、該検知器
    がパイプの先端を検知したときに切断機を作動させるよ
    うに形成したパイプの切断装置において、前記検知器の
    位置をパイプの長さ方向に移動可能に形成したことを特
    徴とするパイプの切断装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007326108A (ja) * 2006-06-06 2007-12-20 Showa Denko Kk 押出品の切断方法
CN111015825A (zh) * 2019-12-31 2020-04-17 吴秋英 一种用于对管材等长分割的裁切设备

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JP2007326108A (ja) * 2006-06-06 2007-12-20 Showa Denko Kk 押出品の切断方法
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