JP2001070882A - 偏平形振動発生装置 - Google Patents

偏平形振動発生装置

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JP2001070882A JP2000234169A JP2000234169A JP2001070882A JP 2001070882 A JP2001070882 A JP 2001070882A JP 2000234169 A JP2000234169 A JP 2000234169A JP 2000234169 A JP2000234169 A JP 2000234169A JP 2001070882 A JP2001070882 A JP 2001070882A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来のものに比較して大きな振動が得られ、
カードタイプや腕時計タイプのページャ等に適する偏平
形振動発生装置を得ること。 【解決手段】 偏平形コアレス偏心振動用電気子が偏心
且つ振動して回転するようにn(nは2以上の整数)個
の電機子コイル群をm(mは2以上の整数)相配置とな
るように周方向に位相をずらせて重畳配置して軸方向か
ら見て正円形板状とならない偏心形状に形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、小型無線機などに
おいて振動によって呼び出しを伝えるページャ等の呼び
出し装置、聴覚障害者用の信号受信器、所定の信号を伝
達する装置、軽いバイブレータを人体等に与えることが
できマッサージ効果あるいは軽い振動を必要とするマッ
サージ装置等に適する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の振動を発生させるための
装置のうちでも、ページャは小型無線機の呼び出し装置
として代表的なものとなっており、取り分けページャの
普及率は高い。従って、以下においては、ページャを中
心に説明する。
【0003】従来、ページャとしては、電話の呼び出し
があったことを当該ページャの携帯者に知らせる目的
で、無線呼び出し信号をページャの内部受信機が受信し
たときに、その内部の発音装置によって警告音を発生さ
せるようにしていた。
【0004】しかし、発音装置による警告音の呼び出し
信号は場所を選ばず鳴り出すため、周囲に悪い影響を与
えたり、また周辺環境が騒音の著しい場所では、逆にそ
の警告音が聞こえず、電話の呼び出しを知ることができ
なかった。
【0005】その対策として、昨今のページャでは、呼
び出しの警告信号として発音による以外に振動による警
告信号を発するようにし、発音と振動のいずれの警告信
号を任意に選択できるようにしている。
【0006】この種のページャの代表的な振動発生装置
について、以下に説明する。
【0007】従来におけるページャ振動発生装置は、ラ
ジアルギャップタイプの円筒形コアレスモータの端面に
突出した回転軸に高価なタングステン等の高比重合金で
出来た偏心振動錘(所謂、分銅と呼ばれているもの)を
接着剤や加締め手段にて取り付けて形成したものとなっ
ている。偏心振動錘は、部分円運動して偏心振動させる
ものであるため、回転軸方向から見た形状が、正円板形
状を形成しないように、半円状または扇板形状になって
いる。
【0008】かかる円筒形コアレスモータを用いた振動
発生装置をページャ本体内に固定し、該モータを回転さ
せれば偏心振動錘が部分円運動、即ち偏心回転するの
で、そのときに発生する遠心力による振動が、ページャ
本体に伝播する。従って、ページャを身につけている者
にその振動が伝わり、電話の呼び出しがあったことを知
ることができる。
【0009】ページャにおける振動発生装置の主流は、
上記した構造のものとなっているが、幾つかの欠点があ
る。その欠点とは、まず、円筒形コアレスモータの端面
に回転軸を突出させて、その回転軸に高価な偏心振動錘
を取り付けねばならず非常に高価になることである。大
きな振動を得るために、偏心振動錘は、高比重合金を用
いる必要がある。高比重合金の代表的なものはタングス
テンであり、該タングステンは非常に高価なものとなっ
ている。偏心振動錘を回転軸に取り付ける工程も必要に
なるほか、偏心振動錘が回転軸から抜け出ないかどうか
品質管理も多大な時間を費やして組立する必要があり、
結果として、円筒形コアレスモータを用いて構成した振
動発生装置は高価になる欠点を持つ。
【0010】また上記振動発生装置を構成する円筒形コ
アレスモータは、従来は、直径が10mmサイズと大き
かったが、昨今では、直径が6mm、7mmサイズと非
常に小さなものとなってきたため、その製作が非常に厄
介で、歩留まりも悪く、品質管理にも多大な時間を費や
す結果、非常に高価になる欠点があった。尚、このよう
に直径が6mm、7mmといったような非常に小さな円
筒形コアレスモータは、その外形寸法がわずかに1mm
小さくなるだけでも、その製作が非常に困難になる。
【0011】また昨今のページャは、益々デザインを重
要視するようになってきており、名刺サイズの小型でカ
ードタイプのものも増えてきた。あるいは腕時計にペー
ジャ機能を持たせるようにもなってきた。
【0012】このようなカードタイプのページャや腕時
計形式のページャの場合には、その厚みが非常に薄いた
めに従来の円筒形コアレスモータを用いた振動発生装置
を内蔵するためのスペースがない。そこで、これらのペ
ージャでは、圧電ブザー等を用いて、発音による呼び出
し機能を果たさせている。
【0013】然し、上記したように呼び出し機能として
発音装置を用いたのでは、せっかくデザイン面を考慮し
ても、従来の欠点を持つことになり、そのための対策が
求められていた。
【0014】そこで、本願発明者等は、先に特開昭63
−290153号公報等で開示した偏平形振動発生装置
1’を提供した。以下に、この偏平形振動発生装置1’
について図12を参照して説明する。尚、本発明と共通
する箇所の説明は、本発明の実施例の箇所で説明すると
して、同一物に同一の符号を符し、対応箇所にはダッシ
を符す。図12において、7は回転軸、9’はケース、
10’はブラケット、13’−1、13’−2はブラ
シ、18’−1、18’−2はリード線、29’はプリ
ント配線パターンを形成した絶縁基板、11’は偏平形
振動発生装置本体、28’は6個の整流子片からなる整
流子、38、39は軸受を示す。
【0015】この偏平形振動発生装置1’は、図13に
示す公知の4極のフラットな界磁々極、3相3コイル均
等配置の軸方向空隙型電動機におけるコアレス偏平電機
子2の3個の偏平形コアレス電機子コイル3−1、・・
・、3−3のうち1個の電機子コイル3−3を除去して
形成した図14に示す偏平形コアレス偏心振動用電機子
6’を用いて形成したものとなっている。かかる偏平形
コアレス偏心振動用電機子6’を形成するに至った経緯
を以下に説明する。
【0016】3相の軸方向空隙型電動機におけるコアレ
ス偏平電機子2の3個の電機子コイル3−1、・・・、
3−3は、図15に示すように樹脂4によってモールド
され正円板形状に形成されている。ここで単に1個の電
機子コイル3−3を除去すると、図14に示すようにそ
の部分に透孔5ができ、電機子コイル3−3が無いため
にそのコアレス偏平電機子はロータバランスが崩れた偏
平形コアレス偏心振動用電機子6’−1を構成する。従
って、偏平形コアレス偏心振動用電機子6’−1に通電
すると、該偏平形コアレス偏心振動用電機子6’−1が
偏心して回転するので、振動を発生する偏平形振動発生
装置が得られる。尚、この場合、2個の電機子コイル3
−1及び3−2は、後記するようにY型結線方式の場合
には、回転トルクを発生しない点が出るのを防ぐ目的
で、2個の電機子コイル3−1と3−2との接続点を所
定の整流子片に接続して電気的にショートさせる必要が
ある。
【0017】以上の偏平形振動発生装置によれば、従来
と異なり回転軸7をその偏平形振動発生装置の軸方向の
端面に突出させなくてよく、しかも突出させた回転軸に
偏心振動錘を取り付けることも不要なため、非常に厚み
を薄く形成できるので、カードタイプや腕時計タイプの
ページャに適するものを得ることができる。しかも安価
になる。
【0018】ここで、更に大きな振動を得るために、先
に本願発明者らは、上記偏平形コアレス偏心振動用電機
子6’−1の透孔5に偏心振動錘として機能させるため
に、図16に示すように半田8を入れて偏平形コアレス
偏心振動用電機子6’−2を形成した。この振動子6’
−2を用いた結果、逆にあまり振動が得られなくなっ
た。
【0019】そこで、図14に示す偏平形コアレス偏心
振動用電機子6’−1の2つの電機子コイル3−1、3
−2の真ん中の空き部分(枠内空洞部)に偏心振動錘と
して機能させるために、図16に示すように半田8を入
れて偏平形コアレス偏心振動用電機子6’−3を形成し
た。この偏平形コアレス偏心振動用電機子6’−3を用
いると上記偏平形コアレス偏心振動用電機子6’−2よ
りも更に大きな振動が得られたものの、未だ目的とする
大きな振動を得ることができなかった。
【0020】そこで、余分な部分の樹脂4を削り取り上
記した図12に示す形状の偏平形コアレス偏心振動用電
機子6’を形成した。かかる偏平形コアレス偏心振動用
電機子6’を用いた偏平形振動発生装置1’によれば、
上記偏平形コアレス偏心振動用電機子6’−1、6’−
2よりも大きな振動が得られた。しかも、偏心金属錘と
しての半田8が不要な利点があるので、安価に製作する
こことができる。試作したサンプルによると、電機子コ
イル3−1、3−2は、線径0.1mmのものを50タ
ーン巻線して厚み0.6mmのものを用いたところ、電
流値は100mAで、振動(G)は0.08Gとなっ
た。尚、回転数は6、000rpmであった。
【0021】なお、上記偏平形コアレス偏心振動用電機
子6’に図17に示す箇所に半田8を埋設して形成した
偏平形コアレス偏心振動用電機子6’−4を有する偏平
形振動発生装置とした場合には、上記偏平形コアレス偏
心振動子用電機子6’、6’−1、・・・、6’−3を
用いた偏平形振動発生装置よりも大きな振動が得られて
いる。その他の別の従来例としてコアレス電機子コイル
を用いた例としては、特開平4−368447号公報に
見られるものがある。これについて説明すると、これ
は、単相通電方式のものであるため、本来的にはトルク
がゼロになる点が生じて、このままでは通電しても回転
しなくなる。そこで、トルクがゼロになるデッドポイン
トを無くすために、第3の電機子コイルを設けている。
第3の電機子コイルを設けなければ、このモータは回転
できないためである。第1及び第2の電機子コイルの2
個の電機子コイルのみでは、同相位置にあるため、死点
時には回転できない。
【0022】上記した偏平形振動発生装置1’等は確か
に薄型、小型に形成できて有用なものである。これら偏
平形振動発生装置1’等は、その外形寸法が軸方向の厚
みが3mm、直径が20mmという具合に超薄型、しか
も小型のものである。従って、腕時計型ページャのよう
に振動量が小さくても人体の肌に直接密接して使用する
場合には、それを感じ取ることができ、呼び出し用とし
て十分に目的を達成できる。しかしながら、カードタイ
プのページャなどは、肌に直接密着して使用するもので
はないため、より大きな振動量が求められる。
【0023】また上記単相通電方式の偏平振動モータで
は、第1と第2の電機子コイルは同じ大きさのものを互
いに逆巻きに同じ位置に形成し、しかも第3の電機子コ
イルは、第1と第2の電機子コイルを同心に配置しなけ
ればならないため、量産しずらい。その上、3つの電機
子コイルはトルクを稼ぐために巻線数を殖やすことが出
来ず、結果として大きなトルクを稼ぐことができず、携
帯電話などの目的には実際には使用することができな
い。
【0024】しかも、この単相偏平振動モータの場合
は、第1、第2の電機子コイルと第3の電機子コイルと
は、別の大きさに巻線しなければならないため、非常に
量産しずらいものとなっている。このように非常に厄介
な構成になる他、用いる界磁々極(永久磁石)も複雑な
構成を採用しなけばならない。その理由は、何らかの自
起動処理手段を持たないことにはデッドポイントを持つ
という単相モータであるからに他ならない。従って、界
磁々極(永久磁石)以外に実質的無磁極を形成するため
に、別に別個の界磁々極(永久磁石)まで設けねばなら
ないという複雑な構成を採用しなければならない。従っ
て、構成が複雑で、高価になり、また大きなトルクを得
ることも出来ず、実用価値の無いものとなっており、実
用化された例を見ない。その他種々の欠点があるがここ
では、その詳細を省略する。
【発明が解決しようとする課題】
【0025】本発明は、かかる課題を基になされたもの
で、従来のものに比較して大きな振動が得られ、カード
タイプや腕時計タイプのページャ等に適し、且つ容易且
つ安価に形成できる極めて有用な製品価値のある偏平形
振動発生装置を得ることを課題になされたものである。
【0026】
【課題を解決するための手段】かかる本発明の課題は、
隣り配置の磁極が異極となるようにN極、S極の磁極を
2P(Pは2)個備えて形成した4極の界磁々極15を
固定子として備えると共にブラシ13−1、13−2を
備え、上記界磁々極と軸方向の空隙を介して面対向し且
つ偏心して回転する空心型電機子コイル群からなる偏平
形コアレス偏心振動用電機子及び該電機子に電気的に結
線された整流子28を備えて回転子とした軸方向空隙型
の偏平形振動発生装置において、上記偏平形コアレス偏
心振動用電機子はそれぞれ相の異なる3個の電機子コイ
ル群3−1、・・・、3−3を3相配置となるように周
方向に位相をずらせて重畳配置して軸方向から見て正円
形板状とならない偏心形状に形成すると共に真ん中に位
置する電機子コイル3−2と対向する位置に他の残りの
2つの電機子コイル3−1と3−3それぞれの一方の発
生トルクに寄与する有効導体部3a及び3a’が位置す
るようにして上記電機子コイル3−2の位置する範囲内
においても他の残りの2つの電機子コイル3−1と3−
3によるトルクも発生するようにすると共に上記2つの
電機子コイル3−1と3−3の発生トルクに寄与する有
効導体部3a及び3a’による重量が加わるように構成
した偏平形振動発生装置を提供することによって達成で
きる。
【0027】またその課題は、上記偏平形コアレス偏心
振動用電機子(6−1、・・・、6−4)は、2個の空
心型電機子コイル(3−1と3−3)を隣り配置し、該
電機子コイル(3−1)と(3−3)の中間位置に電機
子コイル(3−2)を重畳配置することで電機子コイル
(3−1及び3−3)と電機子コイル(3−2)とが2
重に重畳したものに構成すると更に良くなる。
【0028】また上記整流子は6個の整流子片から構成
し、該整流子片に電気的に摺動される上記ブラシは正側
電源端子側及び負側電源端子側に電気的に接続される2
つのブラシをほぼ一磁極幅の開角に配置し、上記3個の
空心型電機子コイル各々は、発生トルクに寄与する半径
方向に延びた2つの導体部の開角を上記界磁々極のほぼ
一磁極幅以下の開角幅に収まるように形成したものを用
いて上記偏平形コアレス偏心振動用電機子を形成すると
都合が良い。
【0029】そして、上記偏平形コアレス偏心振動用電
機子は、当該偏平形コアレス偏心振動用電機子の軸方向
の厚みを増さないように、いずれかの空心型電機子コイ
ルの発生トルクに寄与する半径方向に延びた導体部の他
の空心型電機子コイルの発生トルクに寄与する半径方向
に延びた導体部と重畳しない面部に偏心用金属錘を固設
すると更に良くなる。
【0030】それに、上記偏平形コアレス偏心振動用電
機子は、少なくとも上記界磁々極に対して軸方向の距離
が遠い側の電機子コイルの内側の巻き始め端子を上記界
磁々極に対して軸方向の距離が近い側に直接通して上記
整流子片に電気的に接続すると製造し易い。
【0031】本発明によれば、正負の電源側に電気的に
接続されたブラシと摺動する整流子を介して所定方向の
トルクが発生するように電機子コイル群に通電すること
で、偏心振動用電機子が所定方向に部分円運動しながら
偏心回転する。この偏心振動用電機子の偏心回転による
半径及び周方向の偏心量による遠心力が振動となって偏
平形振動発生装置本体に伝播するので、該偏平形振動発
生装置を取り付けた装置、例えばページャ本体に振動が
伝わり、ページャ携帯者に振動による呼び出しがあるこ
とを知らせることができる。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、図1乃至図11を参照し
て、隣り配置の磁極が異極となるようにN極、S極の磁
極を2P(Pは2)個備えて形成した4極の界磁々極1
5を固定子として備えると共にブラシ13−1、13−
2を備え、上記界磁々極と軸方向の空隙を介して面対向
し且つ偏心して回転する空心型電機子コイル群からなる
偏平形コアレス偏心振動用電機子及び該電機子に電気的
に結線された整流子28を備えて回転子とした軸方向空
隙型の偏平形振動発生装置において、上記偏平形コアレ
ス偏心振動用電機子はそれぞれ相の異なる3個の電機子
コイル群3−1、・・・、3−3を3相配置となるよう
に周方向に位相をずらせて重畳配置して軸方向から見て
正円形板状とならない偏心形状に形成すると共に真ん中
に位置する電機子コイル3−2と対向する位置に他の残
りの2つの電機子コイル3−1と3−3それぞれの一方
の発生トルクに寄与する有効導体部3a及び3a’が位
置するようにして上記電機子コイル3−1の位置する範
囲内においても他の残りの2つの電機子コイル3−1と
3−3によるトルクも発生するようにすると共に上記2
つの電機子コイル3−1と3−3の発生トルクに寄与す
る有効導体部3a及び3a’による重量が加わるように
構成した偏平形振動発生装置の実施例について説明す
る。尚、以下に示す第2実施例以下においては、第1実
施例と図面及び説明が重複する部分が多いので、それ等
については第1実施例の説明を参照することとして、第
2実施例以下においては偏平形コアレス偏心振動用電機
子を中心に説明する。尚、本発明において用いる電機子
コイル3−1、・・・、3−3は、電機子コイル3−
1、・・・、3−3が2重に重なるように配置されるも
のであるため、上記した偏平形振動発生装置1’に用い
ている電機子コイル3−1、・・・、3−3よりも厚み
を薄く形成したものを用いている。
【0033】
【第1実施例】図1は、界磁々極は4極のものを用い、
3個の空心型電機子コイル3−1、・・・、3−3を3
相配置となるように周方向に位相をずらせて当該電機子
コイル3−1、・・・、3−3群が互いに軸方向におい
て2重に重畳した軸方向から見て正円形板状とならない
偏心形状に形成した偏平形コアレス偏心振動用電機子6
−1を軸方向の空隙を介して上記界磁々極15と面対向
させた軸方向に偏平な軸方向空隙型の偏平形振動発生装
置1−1の分解斜視図で、図2は同偏平形振動発生装置
1−1の縦断面図で、この偏平形振動発生装置1−1
は、軸方向の端面に回転軸が突出しない回転軸突出レス
形となっている。以下、主に図1及び図2を中心にこの
実施例の偏平形振動発生装置1−1について説明する。
【0034】軸方向の厚みが、3mm、直径が20mm
の磁性体でできた偏平カップ形のケース9の開口端部
(図面上、下部開口端部)を磁性体でできた円板状のブ
ラケット10で閉じることで、偏平形振動発生装置本体
11を形成している。ケース9、ブラケット10はステ
ータヨークを兼ねている。ブラケット10は、鉄基板を
用いて形成している。ブラケット10の上面には、各々
正側電源端子14−1側、負側電源端子14−2側に電
気的に接続するための図3に示すような2つの電源供給
用導電パターン12−1、12−2がほぼ円環状にエッ
チング等の手段で形成されている。該導電パターン12
−1、12−2の端部に櫛歯状の正側電源端子14−1
側に接続されたブラシ13−1と負側電源端子14−2
(図4参照)側に接続されたブラシ13−2とは、後記
する整流子28は6個の整流子片28−1、・・・、2
8−6から構成され、該整流子片28−1、・・・、2
8−6と電気的に摺動される上記ブラシ13−1、13
−2は正側電源端子側14−1及び負側電源端子14−
2側に電気的に接続される2つのブラシ13−1、13
−2をほぼ界磁々極15の一磁極の開角幅(機械角で9
0度、電気角で180度)に配置形成し、その表面を絶
縁薄膜で処理している(図4参照)。尚、図4はブラシ
13−1(又は13−2)の図3におけるX−X’線縦
断面図を示す。
【0035】上記ケース9の側面部を切欠して透孔16
を形成し、該透孔16と対向するブラケット10の外周
を半径外側方向に延長形成した電源供給用リード線取付
片17を形成している。該取付片17に延長形成した上
記導電パターン12−1、12−2に正側電源端子14
−1側に接続するためのリード線18−1、負側電源端
子14−2側に接続するためのリード線18−2を半田
19によって電気的接続を行っている(図1参照)。
【0036】 ブラケット10の中心部には、鍔付固定
軸20の下端部を圧入固定するための透孔21が形成さ
れ、該透孔21に鍔22がブラケット9に当接するま
で、その固定軸20を透孔21に圧入固定し、固定軸2
0の上端をスライダー23を介してケース9の内面中心
部に当接摺動させている。
【0037】固定軸20には、後記するように偏平形コ
アレス偏心振動用電機子6−1が回動自在に支持され
る。
【0038】固定軸20の外周には、オイルレスメタル
等の円筒状に形成した軸受24を回動自在に装着し、該
軸受24の外周に非磁性金属の円筒状スペーサ25を介
して円筒状樹脂26をモールドして平板状整流子基板2
7を固定すると共に3個の平面扇枠形状の3相のコアレ
ス電機子コイル3−1、・・・、3−3を基板27に接
着固定して形成した偏平形コアレス偏心振動用電機子6
−1を回動自在に支持している。
【0039】該偏平形コアレス偏心振動用電機子6−1
と軸方向の空隙を介して隣接する磁極が異極となるよう
に、周方向に沿って交互にN極、S極の磁極を着磁した
平板円環状の界磁々極15が固定軸20と同心状配置に
ブラケット10の上面に接着剤によって固定されてい
る。
【0040】偏平形コアレス偏心振動用電機子6−1
は、当該偏心振動用電機子6−1が回転した場合におい
て、当該偏心振動用電機子6−1が偏心且つ振動して回
転するように3(nは2以上の整数)個の電機子コイル
個の空心型の電機子コイル3−1、・・・、3−3を群
を周方向に位相をずらせて2重に重畳配置して軸方向か
ら見て正円形板状とならない偏心形状の3相の電機子構
成としている(図1、図6及び図7参照)。
【0041】電機子コイル3−1、・・・、3−3は、
半径方向の有効導体部3a、3a’が発生トルクに寄与
し、周方向の導体部3b、3cは発生トルクに寄与しな
いものとなっている。また各電機子コイル3−1、・・
・、3−3は、効率良好な偏平形振動発生装置6−1を
形成するために、有効導体部3aと3a’との開角を、
界磁々極15(4極となっている)の一磁極の幅と等し
い幅、すなわち機械角で90度の扇枠状のものに形成し
ている。
【0042】厚みの薄い振動効率の良好な偏平形コアレ
ス偏心振動用電機子6−1を得るために、電機子コイル
3−1と3−3とを互いに重ならないように周方向に3
0度の間隔を明けて配置し、該電機子コイル3−1と3
−3の中間位置に電機子コイル3−2を重畳配置するこ
とで、電機子コイル3−1、・・・、3−3の順で並ん
だ電機子コイル3−1及び3−3と3−2とが互いに2
重に重なる軸方向から見て正円形板状とならない偏心形
状のものとすることができる。
【0043】更に具体的に良い方法を説明すると、偏平
形コアレス偏心振動用電機子6−1は、それぞれ相の異
なる3個の電機子コイル群3−1、・・・、3−3のう
ちの2個の空心型電機子コイル3−1と3−3を隣り配
置し、該電機子コイル3−1と3−3の中間位置に電機
子コイル3−2を重畳配置する。このようにすると、真
ん中に位置する電機子コイル3−2と対向する位置に他
の残りの2つの電機子コイル3−1と3−3それぞれの
一方の発生トルクに寄与する有効導体部3a及び3a’
が位置するので、重心位置においてより大きなトルクが
発生するので、より大きな振動を得ることができる。そ
の上更に、上記電機子コイル3−2の位置する範囲内に
おいても他の残りの2つの電機子コイル3−1と3−3
によるトルクも発生するようにすると共に上記2つの電
機子コイル3−1と3−3の発生トルクに寄与する有効
導体部3a及び3a’による重量が加わるため、重心部
における重量増加によりより大きな遠心力による振動が
発生する利点がある。また量産面でも、極めて製造し易
い。
【0044】偏平形コアレス偏心振動用電機子6−1の
下面部には、固定軸20と同心状に整流子基板27が固
定されている。整流子基板27は、プリント基板などの
絶縁基板29の下面にブラシ13−1、13−2と摺接
する整流子片28−1、・・・、28−6群からなる整
流子28をエッチング手段などにて形成している(図5
及び図7参照)。
【0045】整流子片28−1と28−4は、絶縁基板
29の下面においてエッチング手段などで形成したプリ
ント配線パターン30によって電気的接続しており、同
じく絶縁基板29の上面において図6に示すようなエッ
チング手段などで形成したプリント配線パターン31に
よって整流子片28−2と28−5、28−3と28−
6とを電気的接続し、電機子コイル3−1、・・・、3
−3の一方の端子同士を電気的に共通接続し、電機子コ
イル3−1の他方の端子を整流子片28−1に、電機子
コイル3−2の他方の端子を整流子片28−5に、電機
子コイル3−3の他方の端子を整流子片28−3に電気
的に半田付けなどの手段で接続している。
【0046】尚、電機子コイル3−1、3−3は接着剤
によって整流子基板27に接着し、電機子コイル3−2
は同じく接着剤によって電機子コイル3−1、3−3の
上面に接着することで、偏平形コアレス偏心振動用電機
子6−1を形成している。
【0047】尚、上記したコアレス偏平電機子2や偏心
振動用電機子6’、6’−1、・・・、6’−4のよう
な場合においては、電機子コイル3−1、・・・、3−
3の巻き始め端子32が当該電機子コイル3−1、・・
・、3−3の内周位置にあるため、図1及び図6に示す
ように当該電機子コイル3−1、・・・、3−3の上面
に沿わせて整流子基板27(絶縁基板29)の上面のプ
リント配線パターン31に半田付けなどによって電気的
に接続しなければならない。
【0048】このようにすると、偏平形振動発生装置
1’などの場合には、厚みが3mmと非常に薄く、ケー
ス9と偏心振動用電機子6’、6’−1、・・・、6’
−4の上面間の軸方向の空隙長が非常に狭いため、当該
電機子コイル3−1、・・・、3−3を巻線形成する為
のわずか1本の電線であっても厚みの薄い偏平形振動発
生装置1’などを形成できないばかりか、その電線がケ
ース9とこすり合うことによって断線する惧れがある。
【0049】しかしながら本発明の場合には、電機子コ
イル3−1、3−3は接着剤によって整流子基板27に
接着し、電機子コイル3−2は同じく接着剤によって電
機子コイル3−1、3−3の上面に重ねて接着している
ので、電機子コイル3−1、3−3の巻き始め端子32
をその電機子コイル3−1、3−3の上面に沿わせて整
流子基板27(絶縁基板29)の上面のプリント配線パ
ターン31に半田付けしても、電機子コイル3−1、3
−3の上面には電機子コイル3−2があり、電機子コイ
ル3−2の厚み分だけケース9と偏平形コアレス偏心振
動用電機子6−1(電機子コイル3−2)の上面間に空
隙ができるので、電機子コイル3−1、3−3の巻き始
め端子32が阻害物となることはない。
【0050】ここで問題になるのが、電機子コイル3−
1、3−3の上面に配置されているコアレス電機子コイ
ル3−2の巻き始め端子32である。
【0051】そこで本発明の場合には、上記偏平形コア
レス偏心振動用電機子6−1の場合は、少なくとも上記
界磁々極15に対して軸方向の距離が遠い側の電機子コ
イル3−2の内側の巻き始め端子32を上記界磁々極1
5に対して軸方向の距離が近い側に直接通して上記整流
子基板27の整流子片28−5及びプリント配線ターン
31に導いて電気的に接続することで電機子コイル3−
2の巻き始め端子32が阻害物にならないようにしてい
る。これは、電機子コイル3−2の下部には、電機子コ
イル3−1及び3−3が配置されていて、該電機子コイ
ル3−1及び3−3の上面には、電機子コイル3−2の
厚み分だけ電機子コイル3−2の巻き始め端子32を通
すための空隙が電機子コイル3−1及び3−3の上面と
ケース9間に形成できるためである。
【0052】本発明の第1実施例の偏平形振動発生装置
1−1によれば、これを内蔵したページャの電池などの
電源を電源端子14−1、14−2、ブラシ13−1、
13−2、整流子28等を介して3個の電機子コイル3
−1、・・・、3−3に適宜方向の回転トルクが得られ
るように図4に示すように通電すれば、フレミングの左
手の法則に従って所定方向に回転するトルクが発生する
ので、固定軸20を中心として偏平形コアレス偏心振動
用電機子6−1が所定方向に回転する。
【0053】偏平形コアレス偏心振動用電機子6−1が
所定方向に回転すると、順次所定方向の回転トルクが得
られるように、ブラシ13−1及び13−2と整流子片
28−1、・・・、28−6の摺動位置が切り変わり、
継続した所定方向の回転トルクが発生する。ここで偏平
形コアレス偏心振動用電機子6−1は、偏心して形成さ
れたものであるので、部分円運動しながら偏心回転す
る。この偏心振動用電機子6−1の偏心回転による半径
及び周方向の偏心量が振動となって偏平形振動発生装置
本体11に伝播するので、該偏平形振動発生装置1−1
を取り付けた装置、例えばページャ本体に振動が伝わ
り、ページャ携帯者に振動による呼び出しがあることを
知らせることができる。
【0054】この偏平形振動発生装置1−1によれば、
上記のしたように非常に薄型且つ小型のもので、2つの
試作サンプルのデータを記述すると、1つのサンプルは
電機子コイル3−1、3−3を線径が0.11mmのも
のを45ターン巻いて形成し、電機子コイル3−2を線
径が0.11mmのものを35ターン巻いて形成したと
ころ、従来の偏平形振動発生装置1’に比較して、電流
値が80〜85mAと小さく、しかも振動(G)も0.
1〜0.12Gと非常に大きなものになった。ページャ
に用いる偏平形振動発生装置1−1によれば、消費電流
が少ないことが理想的で、しかも大きな振動が得られる
となることは非常に好ましいことである。尚、電機子コ
イル3−1、3−3の方が電機子コイル3−2よりもわ
ずかに厚みを厚く形成してある。
【0055】また別の試作サンプルのデータを記述する
と、電機子コイル3−1、3−3を線径が0.12mm
のものを40ターン巻いて形成し、電機子コイル3−2
を線径が0.11mmのものを45ターン巻いて形成し
たところ、従来の偏平形振動発生装置1’に比較して、
電流値が90〜110mAと小さいものもあったが、大
きなものもあった。しかし、振動(G)は、0.13〜
0.15Gと非常に大きく得られた。尚、電機子コイル
3−1、3−3の方が電機子コイル3−2よりもわずか
に厚みを薄く形成してある。
【0056】本発明の偏平形振動発生装置1−1によれ
ば、大きな振動を得る目的と、仕様消費電流を考慮し
て、電機子コイル3−1、3−3と電機子コイル3−2
との巻きターン数を変えたり、厚みを変えたりして偏平
形コアレス偏心振動用電機子6−1を形成している。こ
のように、以下の実施例においても、3個の電機子コイ
ルは同じ条件に巻線形成するのでなく、その巻きターン
数や厚みを種々変えてもよい。
【0057】
【第2実施例】図8は、本発明第2実施例の偏平形振動
発生装置1−2のための偏平形コアレス偏心振動用電機
子6−2の斜視図を示す。この偏平形振動発生装置1−
2は、第1実施例の偏平形コアレス偏心振動用電機子6
−1を堅固なものにするために該偏心振動用電機子6−
1を整流子28等を除いた部分を樹脂33でモールドし
て、偏平形コアレス偏心振動用電機子6−2を形成した
ものとなっている。他の構成や動作は、全て偏平形振動
発生装置1−1と変わるところがないので、その詳細な
説明は省く。
【0058】
【第3実施例】図9は、本発明第3実施例の偏平形振動
発生装置1−3のための偏平形コアレス偏心振動用電機
子6−3の円周方向に沿った側面展開図を示すもので、
図1の偏平形コアレス偏心振動用電機子6−1のXーY
線を円周方向に沿って縦断面したものに、更に振動効率
を高めるために偏心用金属錘34−1、34−2を取り
付けたものとなっている。図10は、同偏平形振動発生
装置1−3のための偏平形コアレス偏心振動用電機子6
−3の斜視図を示す。この実施例の場合にも、偏平形コ
アレス偏心振動用電機子6−3のみが異なるのみである
ため、上記偏平形振動発生装置1−1と共通する箇所の
図面と説明を省略する。
【0059】この第3実施例の偏平形振動発生装置1−
3は、上記偏平形コアレス偏心振動用電機子6−1の2
つの電機子コイル3−1及び3−3の上面に電機子コイ
ル3−2と重ならない空きスペースがあることを利用し
て、そのスペースに振動を高めるために偏心用振動錘3
4−1、34−2を配設して偏平形コアレス偏心振動用
電機子6−3を形成したものとなっている。尚、偏心用
振動錘34−1、34−2は、偏平形コアレス偏心振動
用電機子6−3の外周部に配設するのが大きな遠心力に
よる振動が得られて望ましい。このため、後記する位置
の外周部に偏心用振動錘34−1、34−2を配設して
いる。
【0060】すなわち、当該偏平形コアレス偏心振動用
電機子6−1の軸方向の厚みを増さないように、電機子
コイル3−1の一方の発生トルクに寄与する半径方向に
延びた導体部3a及び電機子コイル3−3の他方の発生
トルクに寄与する半径方向に延びた導体部3a’の他の
電機子コイル3−2の発生トルクに寄与する半径方向に
延びた導体部3a、3a’と重畳しない面部に偏心用金
属錘34−1、34−2を固設して偏平形コアレス偏心
振動用電機子6−3を形成している。
【0061】この場合、偏心による振動効率を上げるた
めに、偏心用金属錘34−1と34−2との比重を変え
るか、その分量を異ならしめるとよい。
【0062】尚、この偏平コアレス偏心振動電機子6−
3の場合も、堅固なものにするために樹脂でモ−ルドし
てもよい。
【0063】あるいは、図10に符号35で示す電機子
コイル3−1と3−3の間の空きスペースに偏心用金属
錘を配置したり、電機子コイル3−2の枠内空洞部36
内位置に偏心用金属錘を配設してもよい。
【0064】
【第4実施例】あるいは、図11に示すように、一方の
偏心用金属錘34−1または34−2のみを上記位置に
適宜設計仕様に基づいて配設して偏平コアレス偏心振動
用電機子6−4を形成し、この振動用電機子6−4を用
いて偏平形振動発生装置1−4を構成してもよい。尚、
図11では偏心用金属錘34−2を電機子コイル3−3
の上面に配設している。この場合にも、図10に符号3
5で示す電機子コイル3−1と3−3の間の空きスペー
スに偏心用金属錘を配置したり、電機子コイル3−2の
枠内空洞部36内位置に偏心用金属錘を配設してもよ
い。またこれら偏心金属錘34−1等を配置した偏平形
コアレス偏心振動用電機子6−4も、上記偏平形コアレ
ス偏心振動用電機子6−2同様に樹脂33によってモー
ルド形成してもよい。
【0065】
【発明の効果】本発明によれば、従来の偏平形コアレス
偏心振動用電機子を用いた偏平形振動発生装置に比較し
て、該偏平形振動発生装置軸方向の厚みを変えることな
く、それぞれの電機子コイルを軸方向の厚みを薄いもの
に形成した電機子コイル群を2重の厚みに重なるように
形成した3相の偏平形コアレス偏心振動用電機子を用い
ているので、従来の偏平形振動発生装置に比較して大き
な振動力を発生する。しかも遠心力に大きく寄与して大
きな振動を得るべき位置の重心部において、他の電機子
コイルのトルク及び重量まで加味されるため、実用性に
優れた効果を発揮する偏平形振動発生装置となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明第1実施例の偏平形振動発生装置の分解
斜視図である。
【図2】同偏平形振動発生装置の縦断面図である。
【図3】ブラシの説明用平面図である。
【図4】図3におけるX−X’線縦断面図である。
【図5】界磁々極、偏平形コアレス偏心振動用電機子、
整流子及びブラシとの展開図である。
【図6】偏平形コアレス偏心振動用電機子の平面図であ
る。
【図7】同偏平形コアレス偏心振動用電機子の底面図で
ある。
【図8】本発明第2実施例の偏平形振動発生装置を構成
する偏平形コアレス偏心振動用電機子の上面斜視図であ
る。
【図9】本発明第3実施例の偏平形振動発生装置を構成
する偏平形コアレス偏心振動用電機子の周方向における
ものを長手方向に展開した縦断面図である。
【図10】同偏平形コアレス偏心振動用電機子の上面斜
視図である。
【図11】本発明第4実施例の偏平形振動発生装置を構
成する偏平形コアレス偏心振動用電機子の上面斜視図で
ある。
【図12】従来の偏平形振動発生装置の分解斜視図であ
る。
【図13】公知の4極のフラットな界磁々極、3相3コ
イル均等配置の軸方向空隙型電動機におけるコアレス偏
平電機子の斜視図である。
【図14】従来の偏平形振動発生装置に用いた偏平形コ
アレス偏心振動用電機子の上面斜視図である。
【図15】従来の偏平形振動発生装置に用いた偏平形コ
アレス偏心振動用電機子の上面斜視図である。
【図16】従来の偏平形振動発生装置に用いた偏平形コ
アレス偏心振動用電機子の上面斜視図である。
【図17】従来の偏平形振動発生装置に用いた偏平形コ
アレス偏心振動用電機子の上面斜視図である。
【符号の説明】
1−1、・・・、1−4、1’ 偏平形振動発生装置 2 コアレス偏平電機子 3−1、・・・、3−3、3’−1、・・・、3’−3
コアレス電機子コイル 3a、3a’ 発生トルクに寄与する有効導体部 3b、3c 発生トルクに寄与しない導体部 4 樹脂 5 透孔 6−1・・・、6−4、6’−1、・・・、6’−4
偏平形コアレス偏心振動用電機子 7 回転軸 8 半田 9、9’ ケース 10、10’ ブラケット 11 11’ 偏平形振動発生装置本体 12−1、12−2 電源供給用導電パターン 13−1、13−2、13’−1、13’−2 ブラシ 14−1 正側電源端子 14−2 負側電源端子 15 界磁々極 16 透孔 17 電源供給用リード線取付片 18−1、18−2、18’−1、18’−2 リード
線 19 半田 20 鍔付固定軸 21 透孔 22 鍔 23 スライダー 24 軸受 25 円筒状スペーサ 26 円筒状樹脂 27 平板状整流子基板 28、28’ 整流子 28−1、・・・、28−6 整流子片 29、29’ 絶縁基板 30、31 プリント配線パターン 32 巻き始め端子 33 樹脂 34−1、34−2 偏心金属錘 35 空きスペース 36 枠内空洞部 37 接続点 38、39 軸受
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H02K 7/065 H02K 7/065 23/54 23/54 23/58 23/58 Z (72)発明者 小宮 壮太 神奈川県大和市下鶴間3854番地の1 テク ノプラザ大和 株式会社シコー技研内 (72)発明者 平塚 靖宣 神奈川県大和市下鶴間3854番地の1 テク ノプラザ大和 株式会社シコー技研内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 隣り配置の磁極が異極となるようにN
    極、S極の磁極を2P(Pは2)個備えて形成した4極
    の界磁々極(15)を固定子として備えると共にブラシ
    (13−1、13−2)を備え、上記界磁々極と軸方向
    の空隙を介して面対向し且つ偏心して回転する空心型電
    機子コイル群からなる偏平形コアレス偏心振動用電機子
    及び該電機子に電気的に結線された整流子(28)を備
    えて回転子とした軸方向空隙型の偏平形振動発生装置に
    おいて、上記偏平形コアレス偏心振動用電機子はそれぞ
    れ相の異なる3個の電機子コイル群(3−1、・・・、
    3−3)を3相配置となるように周方向に位相をずらせ
    て重畳配置して軸方向から見て正円形板状とならない偏
    心形状に形成すると共に真ん中に位置する電機子コイル
    (3−2)と対向する位置に他の残りの2つの電機子コ
    イル(3−1と3−3)それぞれの一方の発生トルクに
    寄与する有効導体部(3a)及び(3a’)が位置する
    ようにして上記電機子コイル(3−2)の位置する範囲
    内においても他の残りの2つの電機子コイル(3−1と
    3−3)によるトルクも発生するようにすると共に上記
    2つの電機子コイル(3−1と3−3)の発生トルクに
    寄与する有効導体部(3a)及び(3a’)による重量
    が加わるように構成し、上記偏平形コアレス偏心振動用
    電機子(6−1、・・・、6−4)は、2個の空心型電
    機子コイル(3−1と3−3)を隣り配置し、該電機子
    コイル(3−1)と(3−3)の中間位置に電機子コイ
    ル(3−2)を重畳配置することで電機子コイル(3−
    1及び3−3)と電機子コイル(3−2)とが2重に重
    畳したことを特徴とする偏平形振動発生装置。
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