JPH05304743A - 永久磁石ロータを慣性体とした振動モータ - Google Patents

永久磁石ロータを慣性体とした振動モータ

Info

Publication number
JPH05304743A
JPH05304743A JP13177892A JP13177892A JPH05304743A JP H05304743 A JPH05304743 A JP H05304743A JP 13177892 A JP13177892 A JP 13177892A JP 13177892 A JP13177892 A JP 13177892A JP H05304743 A JPH05304743 A JP H05304743A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
permanent magnet
magnet rotor
motor
inertial body
field coil
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP13177892A
Other languages
English (en)
Inventor
Nagao Mizutani
長夫 水谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sayama Precision Ind Co Ltd
Original Assignee
Sayama Precision Ind Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sayama Precision Ind Co Ltd filed Critical Sayama Precision Ind Co Ltd
Priority to JP13177892A priority Critical patent/JPH05304743A/ja
Publication of JPH05304743A publication Critical patent/JPH05304743A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Connection Of Motors, Electrical Generators, Mechanical Devices, And The Like (AREA)
  • Permanent Magnet Type Synchronous Machine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 振動で人間に感じさせるポケットベル用アラ
ームモータに使用してブザー等の騒音を防止する。又、
振動で物体を搬送する振動フィーダ等に用いる。 【構成】 ステータ10を形成するハウジング11の内
壁に固着した界磁コイル12と、永久磁石21の起磁力
で磁極を形成する永久磁石ロータ20とから成るモータ
において、永久磁石ロータ20自体をアンバランスウエ
イト構造とし、回転するモータは該永久磁石ロータ20
の不釣り合いモーメントによって振動作用が付与される
ように構成した永久磁石ロータを慣性体とした振動モー
タ。 【効果】 振動力を得るための慣性体を別置しないので
保護カバーの必要なく、ロータ構造が簡単なため界磁コ
イルとの空隙を小さく出来るので損失が少なく、高効率
で高信頼性、定価格で小形軽量の振動モータが提供でき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、永久磁石ロータを慣性
体とした振動モータに関し、さらに詳しくはブザーやリ
レーで発生する警報音の代わりに無音警報の振動で人間
に感じさせるポケットベル用アラームモータ、及び物体
搬送のための振動フィーダ等が用いられる永久磁石ロー
タを慣性体とした振動モータに関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般的にポケットベルは特定の発信者か
らの呼出し信号により警報音を発生するタイプと、無音
警報即ち、振動によるタイプとの2つが提供されてい
る。近時においては、警報音を発するタイプのものは、
本人以外の人に不快感を与えるため、警報音を発せず、
装置自体を振動させて本人のみに振動が伝わるようにし
た無音警報タイプが多く使用されている。アラーム用モ
ータとしては、例えば米国特許3,017,631号公
報の「選択呼び出し受信機」及び、特開平2−1785
3号公報の「振動アラーム用モータ」があり、前者の
「選択呼び出し受信機」は機械的な持続性の振動を生ず
るモータに慣性体を偏心軸支して回転により振動力を得
ていた。又、後者の「振動アラーム用モータ」はモータ
自体に回転バランスを変化せしめる手段として、ロータ
コイルのコイル単体の中の少なくとも一つの巻線抵抗
か、その巻数か、その厚みか、そのシャフトに対する位
置かのいずれかを変えるか、またロータ芯に対してシャ
フトの位置をずらすか、又は界磁マグネットの少なくと
も一対極の磁力を変えることによってモータ自体の振動
力が得られていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た前者の「選択呼び出し受信機」では、振動力を得るた
めの慣性体を別個に取り付ける必要がある。そのために
取り付け部分での破損、モータ負荷の増加、装置の大型
化、振動力の偏在、危険防止の保護カバー設置の必要の
ため薄くできない等不都合があった。後者の「振動アラ
ーム用モータ」は、回転数に限界があり最適回転数が得
難い、偏平に構成できる反面、振動方向に自由度がなく
特に機器に内装したとき人体への感度が有効な方向に働
かない、構造が複雑になりコイル断線のリスク大、コス
ト高となる等の問題点があった。
【0004】本発明は、磁路部材の内壁に界磁コイルを
固着したステータと、アンバランスウエイト構造の慣性
体である永久磁石ロータとで構成された同期型モータ、
及びDCブラシレスモータ、並びにDCブラシ付きモー
タ等に適用される永久磁石ロータを慣性体とした振動モ
ータであって、ロータの回転軸や、その延長上に余分な
慣性体を取り付けることなく、簡単な構造で上記問題点
を解消する永久磁石ロータを慣性体とした振動モータを
提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1及び2
の永久磁石ロータを慣性体とした振動モータは、固定磁
路部材の内壁に固定された界磁コイルとベアリングに軸
支された永久磁石ロータとにより界磁システムが構成さ
れた同期型モータ及びDCブラシレスモータにおいて、
上記永久磁石ロータは該永久磁石ロータ自体を慣性体と
するアンバランスウエイト構造により構成され、回転す
る上記モータは該永久磁石ロータの不釣り合いモーメン
トによって振動作用が付与されるようにしたものであ
る。
【0006】請求項3の永久磁石ロータを慣性体とした
振動モータは、固定磁路部材の内壁に複数個の整流子が
環状に配設された界磁コイルを固定し、ベアリングに軸
支された永久磁石ロータの回転軸に上記整流子に摺接し
て摺動する正もしくは負のブラシを接触させ、負もしく
は正のブラシを集電リングに摺接させて配設し、上記固
定磁路部材の両端を閉鎖する端子付きエンドホルダの片
側端子に供給される電流は永久磁石ロータを経由して正
もしくは負のブラシから界磁コイルに流入し、界磁コイ
ルを励磁して流出する電流は負もしくは正のブラシから
上記集電リングを介してエンドホルダの他側端子より電
源に還流する電路が形成されたDCブラシ付きモータに
おいて、上記永久磁石ロータは該永久磁石ロータ自体を
慣性体とするアンバランスウエイト構造により構成さ
れ、回転する上記モータは該永久磁石ロータの不釣り合
いモーメントによって振動作用が付与されるようにした
ものである。
【0007】請求項4の永久磁石ロータを慣性体とした
振動モータの永久磁石ロータは、該永久磁石ロータの径
方向片側を部分的に除去し、除去した部分を非磁性ロー
タ部とする慣性体により構成されたアンバランスウエイ
ト構造としたものである。
【0008】請求項5の永久磁石ロータを慣性体とした
振動モータの永久磁石は、該永久磁石ロータの軸芯に対
しロータ回転軸を偏心させて取り付けた慣性体により構
成されたアンバランスウエイト構造としたものである。
【0009】
【作用】モータを起動すると、励磁された界磁コイルに
よって回転磁界が作られ、これと永久磁石ロータから供
給される界磁束との相互作用で回転力が発生し、その回
転力で回転するアンバランスウエイト慣性体の永久磁石
ロータは、安定した起振力をモータに伝達する。また、
このモータの回転数を上げることにより回転速度の二乗
に比例した周波数範囲の広い振動作用が得られる。更
に、ポケットベル等のアラーム装置や物体搬送用の振動
フィーダ装置等に該振動モータを取付ける場合は、その
取付方向によって振動方向を自由に選択できる。尚、こ
の永久磁石ロータの不釣り合いモーメントは、永久磁石
ロータ又はその慣性体の質量配分を変えることにより自
在に調整が可能となる。
【0010】
【実施例】以下、本発明に係る永久磁石ロータを慣性体
とした振動モータの実施例を図面に基づいて詳細に説明
する。図1は同期型振動モータの軸平行断面を示す側面
図、図2は図1のA−A断面図、図3A、Bは図1の電
気配線図及び電流波形図、図4はDCブラシ付き振動モ
ータの軸平行断面で示す側面図、図5は図4のA−A断
面図、図6は図4のB−B断面図、図7A,Bは図4に
示すブラシの部品単体斜視図、図8A、Bは図4の他の
実施例でコイルの折り返し部を整流子に使う場合の整流
子の構造を示す断面図及び斜視図、図9は図4の電気配
線図、図10は図4の他の実施例でDCブラシ付き振動
モータの軸平行断面を示す側面図、図11は図10のブ
ラシ周辺の拡大斜視図、図12は図11の軸平行断面を
示す側面図、図13〜図17は永久磁石ロータを慣性体
とするアンバランスウエイト構造を示す他の実施例の永
久磁石ロータの斜視図、図18A、18Bは振動モータ
の気密構造を示す一部断面側面図である。尚、本実施例
では、機械的構造が一致するDCブラシレス振動モータ
と永久磁石式同期型振動モータとは、特に指定なき場合
に限り、同期型振動モータとして同一断面で説明する。
【0011】図1において、永久磁石ロータ20を慣性
体とする同期型振動モータ100のステータ10は、固
定磁路部材11の内壁に、円筒状に製作された界磁コイ
ル12が固定され、そのコイル12は3相巻線で、その
リード端子13a,b,cは固定磁路部材の端部より外
部に引き出されている。また、固定磁路部材11の両端
を閉鎖するエンドホルダの片側32aには、ベアリング
30a,bに軸支された永久磁石ロータ20を押圧する
スラストバネ31が設けられている。
【0012】図2において、永久磁石ロータ20はその
永久磁石21の径方向片側を部分的に除去し、その除去
した部分の非磁性ロータ部23には非磁性軽量材24が
充填され補強されている。尚、非磁性ロータ部23が空
洞のままでも良いが、その場合に空気抵抗による風損や
騒音を生じることがある。本実施例では外周が円筒25
で一体成型されているので、空気抵抗も騒音もない永久
磁石ロータ20が得られる。この永久磁石ロータ20は
回転軸22に対して不釣り合い質量体となるアンバラン
スウエイト構造が構成され、不釣り合いモーメントによ
って振動作用が得られる永久磁石ロータを慣性体とした
同期型振動モータ100となっている。
【0013】DCブラシレス振動モータ及び同期型振動
モータ100の界磁コイル12は共に3相巻線を有して
いるので、そのモータを駆動制御する場合は3相ブリッ
ジ回路(3相インバータ回路)で回転制御される。DC
ブラシレス振動モータの場合の駆動は、通常、転流タイ
ミング設定用にフォトセンサやホールセンサ等が用いら
れるが、本実施例では初期起動のスタートアップ・シー
ケンスと、逆起電力を検出サンプリングして転流タイミ
ングを設定し、その信号でスイッチング制御する駆動回
路を用いた。又、同期型振動モータでは3相交流の商用
電源が使用できる簡便さがある。図3Aは界磁コイル1
2a,b,c,とリード端子13a,b,cと交流電源
の結線状態を示す配線図、図3Bは3相120°の電流
波形を実践で、スイッチングによる疑似交流波形を点線
で示した電流波形図である。尚、DCブラシレスモータ
ーに応用した実施例は公知技術なので詳細説明は省略す
る。
【0014】図4において、DCブラシ付き振動モータ
200はステータ10が形成された固定磁路部材11の
内壁に、円筒形巻線の界磁コイル12が固着され、その
界磁コイル12の内側面には分電セクターである5個の
整流子15がセクターリング支持体19によって環状に
配列されていて、整流子15に摺接して摺動するブラシ
16a,bはブラシ支持体17を介して永久磁石ロータ
20の回転軸22b(図4の回転軸22の左側を22
a、ロータの右側を22bとして)に配設され、その永
久磁石ロータ20はベアリング30a,bに軸支され、
更に永久磁石ロータ20の両端に該回転軸22aを押圧
するスラストバネ31を有する端子付きエンドホルダ3
2aと、押圧された該回転軸22bを軸支するスラスト
ベアリング33を有する端子付きエンドホルダ32bと
が設けられ、該固定磁路部材11の両端部を閉鎖してい
る。
【0015】図5は図4のA−A断面を示し、上述の図
2(図1のA−A断面図)と同じであるので説明は省略
する。
【0016】図6は図4のB−B断面を示し、回転軸2
2bに絶縁配置されたブラシ支持体17aは該回転軸2
2bに接触したブラシ16aに接続され、ブラシ支持体
17bは集電リング18に接触して摺動するブラシ16
bに接続されていて、回転軸22の回転でブラシ16a
(図7A)と16b(図7B)とがセクターリング支持
体19に支持された整流子15a,b,c,d,eに摺
接して摺動することにより界磁コイル12が励磁されて
いる。
【0017】図8Aは図4の他の実施例で、界磁コイル
12の折り返し部を整流子15とする場合の整流子の構
造を示す断面図であり、界磁コイル12の折り返し部に
設けた整流子15の各部にブラシ16aと16bが摺接
することにより界磁コイル12に電流が供給される。図
8Bは図8Aの斜視図で、界磁コイル12の折り返し部
に設けた整流子15にブラシ16aが摺接する状態の一
部を示した説明図である。図に示された巻線はファール
ハーバ巻き、又は亀甲巻きで円筒状のカップ形巻線を形
成したもので固定磁路部材11の内筒に固着される。図
9は図4の界磁コイル12a,b,c,d,eと整流子
15a,b,c,d,eの結線状態を示す配線図であ
る。
【0018】ステータ10を形成する固定磁路部材11
はヒステリシス損の少ない軟磁性材であるフエライト成
型品を用いて、ヒステリシス損による熱損失が抑止され
た界磁システムを構成している。このヒステリシス損失
の抑止策には軟磁性材を用いればより効果的であるが、
磁路部材であれば何でも良いのであって、固定磁路部材
11を構成する材質によって本発明の趣旨を妨げるもの
ではない。
【0019】図10〜図12は、図4のDCブラシ付き
振動モータ200で説明した回転軸22、集電リング1
8、整流子15とブラシ16等を取捨選択して改良を加
えた他の実施例で、図10はDCブラシ付き振動モータ
の軸平行断面を示す側面図、図11は図10のブラシ周
辺を拡大して部分表現した斜視図、図12は図11の軸
平行断面を示す側面図である。
【0020】図10〜図12において、回転軸22は二
分割され、その分割された22aと22bが結合する凹
凸状の面は絶縁性接着剤が塗布され、それにより固着さ
れた絶縁接着層34が形成されている。そして回転軸2
2aと22bの結合された部分に形成された凹部には絶
縁カラー36が埋め込まれ、その絶縁カラー36には回
転軸22aに電気的に接続させたブラシ31aと、回転
軸22bに電気的に接続させたブラシ31bとの両ブラ
シが絶縁して固定されていて、回転軸22の回転でブラ
シ31aと31bは界磁コイル12の整流子35に摺接
して摺動する構造となっている。この集電機構等に係わ
る改良された構成によって信頼性とコスト低減が奏功し
ている。
【0021】図13〜図17は本発明に係る永久磁石ロ
ータを慣性体とした振動モータの永久磁石ロータの他の
実施例を示す斜視図で、図13は、永久磁石21の径方
向片側を部分的に除去し、その除去した部分の非磁性ロ
ータ部23は空洞とし円筒25で一体成形した永久磁石
ロータ20である。図14は、永久磁石21の径方向片
側を部分的に除去し、その除去した部分に非磁性軽量材
24を充填して成型した永久磁石ロータである。図15
は、永久磁石21の径方向片側を除去したのみの永久磁
石ロータ20である。図16は、永久磁石21の径方向
片側を部分的に除去し、更に残った永久磁石21の両側
面を除去し、その除去した両側をポールピース26a、
26bで換えた経済的永久磁石ロータ20である。尚、
ポールピース材はプラスチック磁性材等でよい。図17
は、永久磁石ロータの軸芯に対し回転軸22を偏心させ
て挿通したものである。尚、図13〜図16は永久磁石
21の中心部位に回転軸22が挿通又は接着等により固
着されている。図17は永久磁石21の偏心部位に回転
軸22が挿通されている。尚、径方向片側を部分的に除
去する形状は特に限定しない。
【0022】円筒状ハウジング11の両端を閉鎖するエ
ンドブラケット14に設けられた軸受15,15には、
永久磁石ロータ20の回転軸22が回転支持される。こ
の回転軸22に、永久磁石21と該永久磁石の径方向片
側部分が非磁性軽量材24で形成された永久磁石21が
装着されて永久磁石ロータ20となる。永久磁石21は
その原料を混合して仮焼し、粉砕して粒状としたものを
所定形状にプレスする金型を用いて磁場成型し、粉末焼
結(熱処理)して仕上げている。本実施例でのマグネッ
ト21の原料は希土類磁石の一種で残留磁気と抗磁力が
高いサマリュウム・コバルトを用いて性能と信頼性を図
った。その製造法は還元拡散法によって行われ、そのサ
マリュウム・コバルト合金の生成反応例を下記化1に示
す。
【化1】
【0023】次に図18において、永久磁石ロータを慣
性体とした振動モータを気密封止して気密筐体内部を真
空にするか、又はガスを置換した一実施例を説明する。
先ず振動モータ1を低温半田ローを用いて枠組みした気
密筐体2を製作し、ガス抜き用の穴3からガス置換器具
を用いて真空にした後、穴3にインジューム打込み処理
4して気密封止した(図18A)。又、穴5から内部ガ
スを抜き取り、不活性ガス(窒素、アルゴンガス等の希
ガス)に置換した後、穴5をステンレス球6で気密封止
した(図18B)。尚、気密筐体2は一般に金属が用い
られるが、ポリエチレンテレフタレートやポリブチレン
テレフタレート等の絶縁性よい合成樹脂材を用いてもよ
い。以上説明した密閉構造の振動モータは不快な騒音が
無く、消費電力が僅少なので携帯用には好適であり、特
にブラシ付きDCモータ200においてはその新規性と
共に火花障害を排除した長期寿命が保証される画期的機
能が奏功する。
【0024】
【発明の効果】本発明は以上説明したように、固定磁路
部材に界磁コイルを内設したステータと、ロータを慣性
体とするアンバランスウエイト構造の永久磁石ロータと
により構成された本発明の振動モータは、先ず永久磁石
ロータの構造が簡単なのでコイルの断線、破損等のトラ
ブルやリスクが少ない。次に振動力を得るための慣性体
を別置する必要がないので、例えば回転軸の延長上やそ
の近辺に取り付けられた場合に、慣性体の飛び出しによ
る危険性がないので、保護カバーの設置が不要となり装
置が薄くできる。また、回転数が大きく設計できるので
振動数範囲の拡大が容易である。又、取り付け面に平行
な方向と垂直な方向の両成分を持つ効果的な振動を発生
できるので、振動を体感するポケットベル等のアラーム
機器には特に効果的である。更に、従来のカップ型ロー
タのモータでは内外2箇所の空隙を必要とし、かつ、カ
ップの剛性が小さいため空隙を大きめにする必要がある
が、これに対し本発明は、ロータ構造が簡単なため界磁
コイルとの空隙を少なくでき損失が少なく高効率で高信
頼性、低価格で小形軽量の振動モータを提供できる。同
期型振動モータでは交流電源で駆動できる簡便さがあ
り、又、起動電流を必要としないので電池駆動の小形機
器に好適である。DCブラシ付き振動モータにおいては
直流電源に接続するのみで駆動でき、電池駆動には好都
合であること、及び気密構造に出来るので、真空もしく
は不活性ガス封入で接点の耐久性が格段に向上すること
等の効果が顕著である。
【図面の簡単な説明】
【図1】同期型振動モータの軸平行断面を示す側面図で
ある。
【図2】図1のA−A断面図である。
【図3】図1の電気回路図(A)及び電流波形図(B)
である。
【図4】DCブラシ付き振動モータの軸平行断面を示す
側面図である。
【図5】図4のA−A断面図である。
【図6】図4のB−B断面図である。
【図7】図4に示すブラシの部品単体斜視図である。
【図8】図4の他の実施例で、界磁コイルの折り返し部
を整流子とする場合の整流子の構造を示す断面図
(A)、及びその斜視図(B)である。
【図9】図4の界磁コイルと整流子の結線状態を示す配
線図である。
【図10】図4の更に他の実施例で、DCブラシ付き振
動モータの軸平行断面を示す側面図である。
【図11】図10のブラシ周辺の拡大斜視図である。
【図12】図11の軸平行断面を示す側面図である。
【図13】永久磁石ロータの他の実施例を示す斜視図で
ある。
【図14】永久磁石ロータの他の実施例を示す斜視図で
ある。
【図15】永久磁石ロータの他の実施例を示す斜視図で
ある。
【図16】永久磁石ロータの他の実施例を示す斜視図で
ある。
【図17】永久磁石ロータの他の実施例を示す斜視図で
ある。
【図18】振動モータの密閉構造を示す一部断面側面図
である。
【符号の説明】
100 同期型振動モータ(DCブラシレス振動モー
タ) 200 DCブラシ付き振動モータ 11 固定磁路部材 12 界磁コイル 13 リード端子 15 整流子 16 ブラシ 18 集電リング 20 永久磁石ロータ 21 永久磁石

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定磁路部材の内壁に固定された界磁コ
    イルと、ベアリングに軸支された永久磁石ロータとによ
    り界磁システムが構成された同期型モータにおいて、 上記永久磁石ロータは該永久磁石ロータ自体を慣性体と
    するアンバランスウエイト構造により構成され、回転す
    る上記モータは該永久磁石ロータの不釣り合いモーメン
    トによって振動作用が付与されることを特徴とする永久
    磁石ロータを慣性体とした振動モータ。
  2. 【請求項2】 固定磁路部材の内壁に固定された界磁コ
    イルと、ベアリングに軸支された永久磁石ロータとによ
    り界磁システムが構成されたDCブラシレスモータにお
    いて、 上記永久磁石ロータは該永久磁石ロータ自体を慣性体と
    するアンバランスウエイト構造により構成され、回転す
    る上記モータは該永久磁石ロータの不釣り合いモーメン
    トによって振動作用が付与されることを特徴とする永久
    磁石ロータを慣性体とした振動モータ。
  3. 【請求項3】 固定磁路部材の内壁に複数個の整流子が
    環状に配設された界磁コイルを固定し、ベアリングに軸
    支された永久磁石ロータの回転軸に上記整流子に摺接し
    て摺動する正もしくは負のブラシを接触させ、負もしく
    は正のブラシを集電リングに摺接させて配設し、上記固
    定磁路部材の両端を閉鎖する端子付きエンドホルダの片
    側端子に供給される電流は永久磁石ロータを経由して正
    もしくは負のブラシから界磁コイルに流入し、界磁コイ
    ルを励磁して流出する電流は負もしくは正のブラシか
    ら、上記集電リングを介してエンドホルダの他側端子よ
    り電源に還流する電路が形成されたDCブラシ付きモー
    タにおいて、 上記永久磁石ロータは該永久磁石ロータ自体を慣性体と
    するアンバランスウエイト構造により構成され、回転す
    る上記モータは該永久磁石ロータの不釣り合いモーメン
    トによって振動作用が付与されることを特徴とする永久
    磁石ロータを慣性体とした振動モータ。
  4. 【請求項4】 永久磁石ロータは、該永久磁石ロータの
    径方向片側を部分的に除去し、除去した部分を非磁性ロ
    ータ部とする慣性体により構成されたアンバランスウエ
    イト構造である請求項1.2又は3記載の永久磁石ロー
    タを慣性体とする振動モータ。
  5. 【請求項5】 永久磁石ロータは、該永久磁石ロータの
    軸芯に対し回転軸を偏心させて取り付けた慣性体により
    構成されたアンバランスウエイト構造である請求項1.
    2又は3記載の永久磁石ロータを慣性体とした振動モー
    タ。
JP13177892A 1992-04-25 1992-04-25 永久磁石ロータを慣性体とした振動モータ Pending JPH05304743A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13177892A JPH05304743A (ja) 1992-04-25 1992-04-25 永久磁石ロータを慣性体とした振動モータ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13177892A JPH05304743A (ja) 1992-04-25 1992-04-25 永久磁石ロータを慣性体とした振動モータ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05304743A true JPH05304743A (ja) 1993-11-16

Family

ID=15065934

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP13177892A Pending JPH05304743A (ja) 1992-04-25 1992-04-25 永久磁石ロータを慣性体とした振動モータ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05304743A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0887717A1 (en) * 1997-06-19 1998-12-30 Fabrizio Mini Vibrating device alarm clock
JP2001339930A (ja) * 2000-05-24 2001-12-07 Foster Electric Co Ltd 振動モータ
US6853106B2 (en) 2000-06-02 2005-02-08 Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. Brushless motor
WO2006070610A1 (ja) * 2004-12-28 2006-07-06 Namiki Seimitsu Houseki Kabushiki Kaisha インナーロータ型振動モータ
JP2006246588A (ja) * 2005-03-02 2006-09-14 Namiki Precision Jewel Co Ltd インナーロータ型振動モータ
US7482724B2 (en) 2004-02-05 2009-01-27 Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. Ipm electric rotating machine
US7635039B2 (en) 2004-01-13 2009-12-22 Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. Series hybrid electric vehicle

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0887717A1 (en) * 1997-06-19 1998-12-30 Fabrizio Mini Vibrating device alarm clock
JP2001339930A (ja) * 2000-05-24 2001-12-07 Foster Electric Co Ltd 振動モータ
US6853106B2 (en) 2000-06-02 2005-02-08 Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. Brushless motor
US7635039B2 (en) 2004-01-13 2009-12-22 Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. Series hybrid electric vehicle
US7482724B2 (en) 2004-02-05 2009-01-27 Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. Ipm electric rotating machine
WO2006070610A1 (ja) * 2004-12-28 2006-07-06 Namiki Seimitsu Houseki Kabushiki Kaisha インナーロータ型振動モータ
KR100884063B1 (ko) * 2004-12-28 2009-02-19 나미키 세이미츠 호오세키 가부시키가이샤 인너 로우터형 진동 모터
JP4822214B2 (ja) * 2004-12-28 2011-11-24 並木精密宝石株式会社 インナーロータ型振動モータ
JP2006246588A (ja) * 2005-03-02 2006-09-14 Namiki Precision Jewel Co Ltd インナーロータ型振動モータ
JP4565133B2 (ja) * 2005-03-02 2010-10-20 並木精密宝石株式会社 インナーロータ型振動モータ

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0898458A (ja) 偏平形振動発生装置
CA2340957C (en) Dc brushless vibration motor
JPH0837753A (ja) 偏心電機子鉄心を有する小型振動モータ
JP3229560B2 (ja) 扁平な外転型コアードブラシレス振動モータ
US6996228B1 (en) Motor for generating vibrational signal
JPH05304743A (ja) 永久磁石ロータを慣性体とした振動モータ
JP3310248B2 (ja) 方形振動モータ
JP4822214B2 (ja) インナーロータ型振動モータ
JP3406638B2 (ja) 偏平形振動発生装置
JP2535186B2 (ja) 軸方向空隙型電動機
JP3383835B2 (ja) 偏平形振動発生装置
JPH07107698A (ja) 偏心スロットレス鉄心を備えた小型振動モータ
JP2001070882A (ja) 偏平形振動発生装置
JPH0255563A (ja) 単相ブラシレス振動モータ
JP3406374B2 (ja) 偏心電機子鉄心を備えた小型振動モータ
JP3339501B2 (ja) 扁平なコアード型ブラシレス振動モータ
JPH0370447A (ja) 単相ブラシレス振動モータ
JPH07110114B2 (ja) 振動型軸方向空隙型電動機
JPH05304744A (ja) Dcブラシレス振動モータ及びその駆動回路
JPH07108077B2 (ja) 振動型軸方向空隙型電動機
KR200343837Y1 (ko) 편평형 코아리스 진동모터
JPH10295050A (ja) 電動機
JPH05146114A (ja) 振動する電動機
JP2001178100A (ja) 振動モータ
KR200222022Y1 (ko) 편평형 코아리스 진동 모터