JP2535186B2 - 軸方向空隙型電動機 - Google Patents

軸方向空隙型電動機

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JP2535186B2
JP2535186B2 JP62285179A JP28517987A JP2535186B2 JP 2535186 B2 JP2535186 B2 JP 2535186B2 JP 62285179 A JP62285179 A JP 62285179A JP 28517987 A JP28517987 A JP 28517987A JP 2535186 B2 JP2535186 B2 JP 2535186B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [発明の産業上の利用分野] 本発明は視聴覚障害者用の信号受信器において,所定
の信号を伝達する目的や,軽いバイブレータを人体等に
与えることができマッサージ効果あるいは軽い振動を必
要とするマッサージ装置,または無線電話呼び出し装置
(ページャ。商標名としてはポケットベルが知られてい
る)等に内蔵され,駆動することで上記ページャ等に振
動を与え,その振動を人体等に与えることで,当該ペー
ジャ等が作動していることを知らせる目的等に使用でき
る装置等,振動を起こさせることができる軸方向空隙型
(直流)電動機に関し,特に電機子コイルが2個または
3個といった少ない数の複数個用いる場合や,電機子コ
イルが2相分しか無く,この2相分の電機子コイルを3
相構造に構成した電動機に用いてより有用なものであ
る。
[従来技術] 振動を人体に伝える目的の装置としては,マッサージ
機,視聴覚障害者用の信号受信器等種々のものが知られ
ている。
本発明の軸方向空隙型電動機は,上記装置に用いて有
用なものであるが,例えば,ページャについて以下に示
すと,従来では下記の欠点があった。
昨今の情報化社会においてページャは,ビジネスマン
に多用され,その販売台数も増加しており,必需品とな
っている。
ここに,ページャは,場所を問わず大きな音を発して
鳴りだし,その音は周囲の人に迷惑をかけたり,あるい
はその音はページャを持つ人の精神面にも良くない影響
を与えるに至っている。
このような現状下おいて,昨今では音を出す変わりに
ページャに振動を起こさせることにより,電話の呼び出
しを伝えることができるようにする試みがなされてい
る。
ページャに振動を起こさせる手段としては,種々のも
のが考えられるが,小型のページャに振動を与えるに
は,安価な小型直流モータが有望視されている。特に直
流モータは,安価であり,また小型でありながら効率良
好で,高速回転に適することから尚更である。
ここに従来の,ページャ5等に用いられている軸方向
空隙型電動機4としては,例えば第6図及び第7図に示
すように偏平な軸方向空隙型電動機1の回転軸2に旋回
板3を取り付けた構造となっている。
このように軸方向空隙型電動機1の回転軸2に旋回板
3を取り付けて構成した振動型軸方向空隙型電動機4を
ページャ5に内蔵し,これを駆動すればページャ5が振
動することになる。
第8図は,軸方向に偏平な振動型軸方向空隙型電動機
4に用いた軸方向空隙型電動機1の縦断面図で,6,7は磁
性体でできたモータケーシングで,モータケーシング6,
7はステータヨークを兼ねている。
モータケーシング6,7の中心部には軸受8,9が装着さ
れ,該軸受8,9によって回転子を構成するコアレス偏平
電機子10の回転軸2が回動自在に支持されている。
コアレス偏平電機子10は,例えば,効率良好な3相の
軸方向空隙型直流電動機1とするために,第9図に示す
ように3個の空心型の電機子コイル12−1,12−2,12−3
を120度の等間隔ピッチで互いに重ならないようにその
外周部をプラスチック23でモールドして一体化して円板
状に形成している。
電機子コイル12−1,・・・,12−3は,半径方向の有
効導体部12a,12a′が発生トルクに寄与し,周方向の導
体部12b,12cは発生トルクに寄与しないものとなってい
る。
また各電機コイル12−1,・・・,12−3は,効率良好
な電動機1を形成するために,有効導体部12aと12a′と
の開角を,後記にて第11図で示す界磁マグネット14(4
極となっている)の一磁極の幅と等しい幅,すなわち90
度の扇枠状のものに形成している。
コアレス偏平電機子10の下面部には,回転軸2と同心
状に整流子片11−1,・・・,11−6群からなる整流子11
が設けられている。整流子11については,後記する。
整流子11と同心状に,コアレス偏平電機子10の下面に
は,第8図に示すようにプリント配電板13が配設され,
電機子コイル12−1,・・・,12−3と整流子11がプリン
ト配電板13を介して究極的に第13図乃至第16図に示すよ
うに電気的な結線がなされている。第13図及び第14図の
場合は,Y型結線で,第15図及び第16図の場合は,△結線
となっている。
コアレス偏平電機子10と軸方向の空隙37を介して対向
するモータハウジング7面には,第11図に示すようにN
極,S極の磁極を交互に90度の開角で有するフラットな円
環状の界磁マグネット(界磁)14が固定されている。
界磁マグネット14の内面には,プラスチック(樹脂)
で形成された円環状のブラシホルダ15によって支持され
た2個のブラシ16,17が第12図に示すように90度の開角
で摺接している。
コアレス偏平電機子10は,第9図,第10図,第13図乃
至第16図から明らかなように3個の電機子コイル12−1,
・・・,12−3を120度のピッチで配設し,第11図に示す
4極のフラットで円環状をなしている界磁マグネット14
と第8図に示すように軸方向の空隙37を介して面対向し
ている。界磁マグネット14は,第11図から明らかなよう
に,90度の開角幅でN極,S極の磁極が交互に4極に着磁
されたものとなっている。
第13図は界磁マグネット14とY型結線した場合におけ
るコアレス電機子コイル12−1,・・・,12−3との展開
図で,第14図は,3個の電機子コイル12−1,・・・,12−
3群と6個の整流子片11−1,・・・,11−6群からなる
整流子11とをY型結線した場合の結線図で,第15図は界
磁マグネット14と△結線した場合におけるコアレス偏平
電機子10との展開図を示し,第16図は3個の電機子コイ
ル12−1,・・・,12−3と6個の整流子片11−1,・・・,
11−6からなる整流子11とを△結線した場合の結線図を
示す。
第13図及び第14図を参照して,電機子コイル12−1,・
・・,12−3は,それぞれの一方の有効導体部12aの端子
を整流子片11−1,11−3,11−5に接続し,他方の端子は
それぞれ共通接続し,整流子片11−1と11−4を,11−
2と11−5を,11−3と11−6を電気的に結線してい
る。
第13図を参照して,ブラシ16と17及び電機子コイル12
−1,・・・,12−3は,整流子片11−1,・・・,11−6が
60度のピッチで等間隔に形成しているので,上記電機子
コイル12−1,・・・,12−3に電気角で180度ずつ正逆方
向の電流を流すことができるように当該2個のブラシ1
6,17を互いに電気角で180度(機械角90度)をずらして
摺動接触させている。
ブラシ16,17は,それぞれ図示しない駆動回路の正側
電源端子18,負側電源端子19に接続している。
第15図及び第16図は,△結線を示すもので,電機子コ
イル12−1,・・・,12−3の一方の有効導体部12bの端子
は,それぞれ整流子片11−1,11−3,11−5に接続し,他
方の端子は,それぞれ整流子片11−2,11−4,11−6に接
続している。
また電機子コイル12−1の他方の有効導体部12bと電
機子コイル12−3の一方の有効導体部12aとを電気的に
結線し,電機子コイル12−2の一方の有効導体部12a電
機子コイル12−3の他方の有効導体部12bとを電気的に
結線し,電機子コイル12−1の一方の有効導体部12aと
電機子コイル12−2の他方の有効導体部12bとを電気的
に結線している。
従って,ブラシ16,17及び整流子11を介して電機子コ
イル12−1,・・・,12−3群に通電すると,ブラシ16,17
と接触摺動しつつ,整流子11が回転すると,例えば,第
13図及び第15図の状態では,電機子コイル12−2,12−3
に矢印方向の電流を流すことができ,記号fの大きさの
回転トルクを得て,矢印F方向に電機子コイル12−1,・
・・,12−3群からなるコアレス偏平電機子10を回転さ
せることになる。
従って,このような振動型軸方向空隙型電動機4を有
するページャ5を身に付けていれば,ページャ5が振動
して,当該ページャ5の振動で,電話の呼び出しがあっ
たことを知ることができる。
上記ページャ5に採用されている軸方向空隙型電動機
1は,確かに有用なものであるが,これを単に,旋回板
3を取り付けてページャ5用に用いるとなると,回転軸
2に旋回板3を取り付けなければならないことから,量
産面において優れず,ページャ5を高価にする欠点があ
るほか,また旋回板3があるため,当該電動機1が軸方
向に長くなり,ページャ5のより一層の小型化・且つコ
ストダウン化に支障があるものとなっていた。
[従来技術の問題点] そこで先に発明者は,従来の欠点を解消するために回
転軸に旋回板を取り付けることなく振動するページャ等
に適した振動することのできる軸方向空隙型電動機を安
価且つ軸方向に厚みが薄く小型軽量に構成できるように
した特願昭62−124642号にて開示さた第17図乃至第22図
にN,Sの磁極を交互に複数個有する界磁マグネットを固
定子として備え,該界磁マグネットと軸方向の空隙を介
して相対的回転する複数のコアレス電機子コイル群を備
えたコアレス偏平電機子を有し,該コアレス偏平電機子
は,偏重心となるように複数のコアレス電機子コイル群
を配置し且つ偏心且つ振動して回転するように平面にお
いて円板状を形成しないように変形形成し,しかも該コ
アレス偏平電機子は,上記界磁マグネットと対向して吸
引または反発するようにN極またはS極のいずれか一方
の磁極に着磁した永久磁石を備えた軸方向空隙型電動機
を提供したので,以下,これについて第17図乃至第22図
を参照して説明する。
第17図は,軸方向に偏平な振動することのできる軸方
向空隙型電動機20の縦断面図で,第8図と同一部材に
は,同一符号を用いて,その説明を省略する。第18図
は,第17図のものを具体化した軸方向空隙型電動機20の
分解斜視図で,第17図及び第18図に示す軸方向空隙型電
動機20と,第6図乃至第8図の振動型軸方向空隙型電動
機4とが異なるのは,主に電動機20では旋回板3を不要
にできる点と,この構造の電動機20では,旋回板3を取
り付ける必要が無いことから,回転軸2′を電動機20の
上方に突出させなくて良いので,その分だけ軸方向に短
い軸方向空隙型(直流)電動機20を形成できること及び
電機子コイル12−3がなく且つ電機子コイル12−3のプ
ラスチックモールド部をも削除してコアレス偏平電機子
21そのものが平面において円板状を形成しないように変
形形成して偏心する形状に構成しているので,即ち,コ
アレス偏平電機子21は,偏重心となるように複数のコア
レス電機子コイル12−1,12−2群を配置し且つ偏心且つ
振動して回転するように平面において円板状を形成しな
いように変形形成しているため,このコアレス偏平電機
子21が軽くなると共にコアレス偏平電機子21に永久磁石
24を設け,界磁マグネット14と吸引・反発させること
で,大きな偏心振動を起こすことが可能になっている点
において,電動機20の外観上において差異が見られる。
この電動機20では,軸受8,9によって,コアレス偏平
電機子21が回動自在に支持されているが,このコアレス
偏平電機子21が上記コアレス偏平電機子10と異なるの
は,主にコアレス偏平電機子10の電機子コイル12−3の
1個分をそのまま削除して,電機子コイル12−3が存在
していた部分を切欠部(電機子コイル12−3をモールド
していたプラスチック23を含む)にしている点と回転軸
2′が電動機20の上方に突出させなくても済むため,回
転軸2よりも長さが短くなっている点である。
また振動効率を高めるため,比重が軽いプラスチック
23等によってモールドされた電機子コイル12−1と12−
2のうち電機子コイル12−1の枠内空胴部内に界磁マグ
ネット14に向けた面がN極(またはS極であっても良
い)に着磁された永久磁石24を設けている。
尚,この永久磁石24をコアレス偏平電機子21に配設す
るに当たっては,電機子コイル12−1,12−2をプラスチ
ック23で平板状にモールドする際に同時に一体化するの
が好ましい。
ここで,プラスチック23は,電機子コイル12−1,12−
2よりも比重が軽い材質のものを選択することが好まし
く,また永久磁石24は,界磁マグネット14との関係で適
宜な磁力のものを選定する必要がある。その理由は,余
り磁力の弱い永久磁石24を用いると,界磁マグネット14
の磁力によって磁化され,好ましい結果が得られなくな
るからである。
尚,第18図において,符号25,26は,それぞれ正側電
源端子18,負側電源端子19に接続されたリード線を示
す。
このように形成したコアレス偏平電機子21を有する軸
方向空隙型電動機20によれば,電機子コル12−1,12−2
が銅材であるため,偏心用錘として機能するほか,永久
磁石24も偏心用錘として機能するため,当該電動機20を
駆動すると,コアレス偏平電機子21は,偏心しながら回
転するが,この場合,永久磁石24と界磁マグネット14と
の吸引・反発力を発生するため,永久磁石24を用いない
場合に比較して,軸方向並びに回転方向に大きな振動を
発生するので,この電動機20を内蔵したページャ5が大
きく振動することになる。
この電動機20においては,上記電動機1同様に6個の
整流子片11−1,・・・,11−6からなる整流子11及び2
個のブラシ16,17があり,ブラシ16,17の配設については
上記電動機1の場合と同じであるが,整流子11について
は,第19図乃至第22図に示すように電気的結線を行って
いる。
第19図及び第20図は,△結線の場合を示し,電機子コ
イル12−1,12−2の一方の有効導体部12aは,それぞれ
整流子片11−1,11−3に接続し,他方の有効導体部12b
は,それぞれ整流子片11−2,11−4に接続している。
整流子片11−3と11−6を,11−4と11−1を,11−5
と11−2を電気的に結線している。
このように,△結線の場合には,電機子コイル12−3
を省くだけで,従来(第15図及び第16図の場合)とほと
んど同じ電気的結線方法で足りるが,Y型結線の場合に
は,そのままでは駄目で,第21図及び第22図に示すよう
に工夫する必要がある。
以下にその場合のY型結線について説明していく。
第21図及び第22図は,Y型結線の場合を示し,整流子片
11−1,・・・,11−6群からなる整流子11とブラシ16,17
との対応関係は,上記実施例と同じであるが,電機子コ
イル12−1,12−2は次のように電気的結線がされてい
る。
電機子コイル12−1,12−2の一方の有効導体部12a
は,それぞれ整流子片11−1,11−3に接続されている。
また電機子コイル12−1と12−2の他方の有効導体部12
bは,互いに共通接続している。
整流子片11−1と11−4を,11−2と11−5を,11−3
と11−6とを電気的に結線している。
電機子コイル11−1と11−2との他方の有効導体部12
b同士の接続点36を整流子片11−2に接続してショート
させている。
このように電気的なショートを行っている点が,上記
△結線の場合と異なっている。
このようにショートしないと,Y型結線の場合には,回
転トルクが発生しない点が出てきて,滑らかな回転が行
えなくなるためである。
上記第17図乃至第22図を参照して説明した軸方向空隙
型電動機20は,上記したように非常に有用なものであ
る。
しかしながら,永久磁石24は,界磁マグネット14との
関係では,吸引・反発を繰り返す有用な作用を呈する
が,永久磁石24は界磁マグネット14との反発時には,磁
性体で出来たモータケーシング6の上部内面と磁気的に
結合するため,コアレス偏平電機子21の外周が当該モー
タケーシング21と摺接することにより,損失抵抗が大き
くなるほか,かかるコアレス偏平電機子21の破損を招く
惧れがあるほか,永久磁石24の上部には軸方向の空隙を
介して磁性体でできたモータケーシング6によって磁路
を閉じているために今一つ永久磁石24による強い磁束が
得られず,上記大きな吸引・反発トルクを稼げないため
に充分な振動を得ることが出来ず,当該軸方向空隙型電
動機20の性能の向上を図ることができなかった。更に上
記電動機20では,界磁マグネット14及び永久磁石24の磁
路を閉じるために,磁性体でできたモータケーシング6
を用いているため,重量の低減化に寄与できないでい
た。
[本発明の課題] 本発明は,上述の課題を解決するために成されたもの
で,即ち,先に本願発明者が成したN,Sの磁極を交互に
複数個有する界磁マグネットを固定子として備え,該界
磁マグネットと軸方向の空隙を介して相対的回転する複
数のコアレス電機子コイル群を備えたコアレス偏平電機
子を有し,該コアレス偏平電機子は,偏重心となるよう
に複数のコアレス電機子コイル群を配置し且つ偏心且つ
振動して回転するように平面において円板状を形成しな
いように変形形成し,しかも該コアレス偏平電機子は,
上記界磁マグネットと対向して吸引または反発するよう
にN極またはS極のいずれか一方の磁極に着磁した永久
磁石を備えた軸方向空隙型電動機の欠点を解消すること
を課題に成されたものである。更に具体的には,本発明
は僅かな磁性体で出来た構成要素を付加することによ
り,上記従来の永久磁石を持つ軸方向空隙型電動機の永
久磁石24による大きな磁束を得て,界磁マグネット14と
の関係では,大きな吸引・反発トルクを得て充分に大き
な振動作用を得るようにし,永久磁石24の界磁マグネッ
ト14との反発時には,当該永久磁石24が磁性体で出来た
モータケーシング6の上部内面と磁気的に結合しないよ
うにして,コアレス偏平電機子21の外周が当該モータケ
ーシング6と摺接するのを防ぎ,損失抵抗の発生やコア
レス偏平電機子21の破損を招かないようにし,またモー
タケーシング6を重量及びコストの低減化の為に樹脂に
より形成したい場合にも永久磁石24の外部への磁束の漏
れを少なくして,当該電動機及び当該電動機を用いた装
置の軽量化及び安価性を図れるようにすることを課題に
成されたものである。
[本発明の課題達成手段] かかる本発明の課題は,N,Sの磁極を交互に複数個有す
る界磁マグネットを固定子として備え,該界磁マグネッ
トと軸方向の空隙を介して相対的回転する複数のコアレ
ス電機子コイル群を備えたコアレス偏平電機子を有し,
該コアレス偏平電機子は,偏重心となるように複数のコ
アレス電機子コイル群を配置し且つ偏心且つ振動して回
転するように平面において円板状を形成しないように変
形形成し,しかも該コアレス偏平電機子は,上記界磁マ
グネットと対向して吸引または反発するようにN極また
はS極のいずれか一方の磁極に着磁した永久磁石を備え
た軸方向空隙型電動機において,上記コアレス偏平電機
は,上記界磁マグネットと対向する面とは反対側の面に
磁性体からなる偏心錘を配設することで達成できる。
[発明の実施例] 以下本発明の実施例である,N,Sの磁極を交互に複数個
有する界磁マグネットを固定子として備え,偏心且つ振
動して回転するように複数のコアレス電機子コイルを回
転中心を基準に片寄らせて配置することで平面において
円板状を形成しないように変形形成したコアレス偏平電
機子を形成し,該コアレス偏平電機子にその電機子コイ
ルの枠内空胴部等の所定箇所にN極またはS極のいずれ
か一方の磁極に着磁した永久磁石を配設して上記界磁マ
グネットと対向させ,該永久磁石の上記界磁マグネット
と対向する面とは反対側の面に磁性体からなる偏心錘を
配設して形成したコアレス偏平電機子を上記界磁マグネ
ットと軸方向の空隙を介して面対向させ且つ回動自在に
支持した振動型軸方向空隙型電動機について説明する
が,カードタイプのページャに用いる振動型軸方向空隙
型電動機の場合,厚みが3mm程度以下で,外径が20mm以
下のものに形成することが望ましいので,用いる電機子
コイルの数は2乃至3個で,効率の良い2乃至3相通電
構造とすることが望ましい。そこで,以下に示す実施例
では,従来の3相通電構造の軸方向空隙型電動機1を僅
かに変えるだけの構造で本発明の趣旨にかなう例として
の得られる振動型軸方向空隙型電動機について説明す
る。
[発明の第1実施例] 第1図及び第2図を参照して,本発明の第1実施例と
しての振動型の軸方向空隙型電動機42について説明す
る。
第1図は,軸方向に偏平な振動型の軸方向空隙型電動
機27の縦断面図で,第2図は同軸方向空隙型電動機27の
分解斜視図で,第17図及び第18図と同一部材には,同一
符号を用いて,その説明を省略する。
この本発明の振動型の軸方向空隙型電動機27は,第17
図及び第18図に示した軸方向空隙型電動機20と殆ど構成
が同じになっているもので,上記軸方向空隙型電動機20
の欠点を解消するために,コアレス偏平電機子21の永久
磁石24の界磁マグネット14と対向する面と反対側の上面
部に鉄板等の磁性体からなる偏心錘28を配設固定するこ
とで,コアレス偏平電機子29を形成している。尚,かか
る磁性体偏心錘28をコアレス偏平電機子29に固定するに
当たっては,電機子コイル12−1,12−2をプラスチック
23でモールド形成する際に,同時に一体化しておくと都
合良いものとなる。
また上記磁性体偏心錘28は,永久磁石24による吸引・
反発力によって生じる振動に加えて,コアレス偏平電機
子29による偏心振動運動を助けるので,当該軸方向空隙
型電動機27をより大きく振動させる効果がある。
[本発明の第2実施例] 第3図は,第2図に示したコアレス偏平電機子42にお
いて,電機子コイル12−2の枠内空胴部の中には,鉛や
タングステン合金等の非磁性体偏心用金属錘30を埋設
し,電機子コイル12−1と12−2との間に上記永久磁石
24同様に界磁マグネット14側にN極の磁極を向けた永久
磁石31を埋設し,その反永久磁石24側の永久磁石31の上
面に磁性体偏心錘32を配設して構成してなるコアレス偏
平電機子33を有する振動型の軸方向空隙型電動機33の分
解斜視図を示す。
[発明の第3実施例] 第4図は,本発明の第3実施例のコアレス偏平電機子
35の下面斜視図を示すもので,第3図のコアレス偏平電
機子33において,電機子コイル12−2の枠内空胴部から
偏心用金属錘30を除去すると共に永久磁石30の永久磁石
31の上面に磁性体偏心錘32を固設したものとなってい
る。
[発明の第4実施例] 第5図は本発明の第4実施例のコアレス偏平電機子37
の下面斜視図を示し,このコアレス偏平電機子37は,電
機子コイル12−1,12−2をモールドするのに当たってプ
ラスチックマグネット38でモールドして平板状に形成
し,電機子コイル12−1の枠内空胴部に埋設した偏心金
属錘39をも一体化し,電機子コイル12−1と12−2間の
プラスチックマグネット38にN極を着磁して上記永久磁
石30と胴機能を有する永久磁石40を形成し,その上面に
磁性体偏心錘41を固設している。
[発明の効果] 本発明は,従来公知の軸方向空隙型電動機を僅かに改
良するだけで,視聴覚障害者用の信号伝達用,バイブレ
ータ用,ページャ用等に有効に機能でき,しかも,従来
に於いてページャに採用されている振動型の軸方向空隙
型電動機に比較して,軸方向に厚みを薄く形成できる利
点がある他,先に本願発明者の成したN,Sの磁極を交互
に複数個有する界磁マグネットを固定子として備え,該
界磁マグネットと軸方向の空隙を介して相対的回転する
複数のコアレス電機子コイル群を備えたコアレス偏平電
機子を有し,該コアレス偏平電機子は,偏重心となるよ
うに複数のコアレス電機子コイル群を配置し且つ偏心且
つ振動して回転するように平面において円板状を形成し
ないように変形形成し,しかも該コアレス偏平電機子
は,上記界磁マグネットと対向して吸引または反発する
ようにN極またはS極のいずれか一方の磁極に着磁した
永久磁石を備えた軸方向空隙型電動機に比較して振動効
率が著しく高いほか,従来において寿命の点で問題とな
っていた欠点を解消できる利点がある。このため上記装
置に採用すれば,当該装置を小型且つ安価に製作できる
利点がある他,充分な性能のものを得ることができるも
のとなる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明第1実施例の振動型の軸方向空隙型電動
機の縦断面図,第2図は同分解下面斜視図,第3図は同
第2実施例の分解下面斜視図,第4図及び第5図はそれ
ぞれ本発明の第3,第4実施例を示すコアレス偏平電機子
の下面斜視図,第6図は従来の振動型軸方向空隙型電動
機を用いたページャの説明図,第7図は旋回板を用いた
軸方向空隙型電動機の説明図,第8図は同軸方向空隙型
電動機の縦断面図,第9図は同軸方向空隙型電動機のコ
アレス偏平電機子の上面斜視図,第10図は同コアレス偏
平電機子の下面図,第11図は同軸方向空隙型電動機に用
いた一例としての界磁マグネットの平面図,第12図は整
流子とブラシとの関係の説明図,第13図及び第14図は電
機子コイル群と整流子片群を△結線した場合の説明図,
第15図及び第16図は電機子コイル群と整流子片群をY型
結線した場合の説明図,第17図は先に本件出願人が提案
した従来例としての軸方向空隙型電動機の縦断面図,第
18図は同分解下面斜視図,第19図及び第20図は同電動機
において電機子コイル群と整流子群を△結線した場合の
説明図,第21図と第22図は同電動機において電機子コイ
ル群と整流子群をY結線した場合の説明図である。 [符号の説明] 1……軸方向空隙型電動機,2,2′……回転軸,3……旋回
板,4……振動型軸方向空隙型電動機,5……ポケットベ
ル,6,7……モータケーシング,8,9……軸受,10,10′……
コアレス偏平電機子,11……整流子,11−1,・・・,11−
6……整流子片,12−1,・・・,12−3……電機子コイ
ル,12a,12a′……有効導体部,12b,12c……発生トルクに
寄与しない導体部,13……プリント配電板,14……界磁マ
グネット,15……ブラシホルダ,16,17……ブラシ,18……
正側電源端子,19……負側電源端子,20……軸方向空隙型
電動機,21……コアレス偏平電機子,23……プラスチッ
ク,24……永久磁石,25,26……リード線,27……軸方向空
隙型電動機,28……磁性体偏心錘,29……コアレス偏平電
機子,30……偏心用金属錘,31……永久磁石,32……磁性
体偏心錘,33……コアレス偏平電機子,34……軸方向空隙
型電動機,35……コアレス偏平電機子,36……接続点,37
……コアレス偏平電機子,38……プラスチックマグネッ
ト,39……偏心用金属錘,40……永久磁石,41……磁性体
偏心錘。

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】N,Sの磁極を交互に複数個有する界磁マグ
    ネットを固定子として備え,該界磁マグネットと軸方向
    の空隙を介して相対的回転する複数のコアレス電機子コ
    イル群を備えたコアレス偏平電機子を有し,該コアレス
    偏平電機子は,偏重心となるように複数のコアレス電機
    子コイル群を配置し且つ偏心且つ振動して回転するよう
    に平面において円板状を形成しないように変形形成し,
    しかも該コアレス偏平電機子は,上記界磁マグネットと
    対向して吸引または反発するようにN極またはS極のい
    ずれか一方の磁極に着磁した永久磁石を備えた軸方向空
    隙型電動機において,上記コアレス偏平電機は,上記界
    磁マグネットと対向する面とは反対側の面に磁性体から
    なる偏心錘を配設したことを特徴とする軸方向空隙型電
    動機。
  2. 【請求項2】上記コアレス偏平電機子は,コアレス電機
    子コイル群を等間隔に有する円板状に形成されたコアレ
    ス偏平電機子の所定箇所の電機子コイルを1以上削除し
    て,偏心且つ振動して回転するように平面において円板
    状を形成しないように変形形成したことを特徴とする特
    許請求の範囲第(1)項記載の軸方向空隙型電動機。
  3. 【請求項3】上記界磁マグネットは,N,Sの磁極を交互に
    4個有するフラットなものに形成され,上記コアレス偏
    平電機子は,3個のコアレス電機子コイル群を等間隔に有
    するコアレス偏平電機子の所定箇所のコアレス電機子コ
    イルを1個削除して2個の電機子コイルにて形成し,し
    かも偏心且つ振動して回転するように平面において円板
    状を形成しないように変形形成したことを特徴とする特
    許請求の範囲第(1)項または第(2)項記載の軸方向
    空隙型電動機。
  4. 【請求項4】上記コアレス偏平電機子は,3n(nは1以
    上の整数)個の整流子片を有する整流子と,この整流子
    に界磁マグネットの一磁極の幅のm(mは1以上の奇
    数)倍の開角で配設された正側電源端子,負側電源端子
    に接続された2個のブラシを備えたことを特徴とする特
    許請求の範囲第(3)項記載の軸方向空隙型電動機。
  5. 【請求項5】上記コアレス偏平電機子は,6個の整流子片
    を有し,この6個の整流子片と上記2個の電機子コイル
    とはY型状結線され,残りの削除した電機子コイルの端
    子が接続されるべき整流子片と上記2個の電機子コイル
    のそれぞれの一端を共通接続した接続点とをショートし
    てなることを特徴とした特許請求の範囲第(4)項記載
    の軸方向空隙型電動機。
  6. 【請求項6】上記複数個の電機子コイルの少なくとも1
    個の電機子コイルの中には,上記永久磁石が配設され,
    プラスチック等により一体化してコアレス偏平電機子を
    形成してなることを特徴とする特許請求の範囲第(1)
    項乃至第(5)項いずれかに記載の軸方向空隙型電動
    機。
  7. 【請求項7】上記電機子コイルが2個ある場合には,そ
    のうちの何れか1個のみの電機子コイルの中に上記永久
    磁石を配設していることを特徴とする特許請求の範囲第
    (6)項記載の軸方向空隙型電動機。
  8. 【請求項8】上記電機子コイルが2個ある場合には,そ
    のうちの何れか1個のみの電機子コイルの中に上記永久
    磁石を配設し,少なくともその電機子コイルの一方の外
    側にも上記永久磁石を配置していることを特徴とする特
    許請求の範囲第(7)項記載の軸方向空隙型電動機。
  9. 【請求項9】上記電機子コイルが2個ある場合には,そ
    のうちの何れか1個のみの電機子コイルの中に上記永久
    磁石を配置し,少なくともその電機子コイルの一方の外
    側には錘を配設していることを特徴とする特許請求の範
    囲第(7)項記載の軸方向空隙型電動機。
  10. 【請求項10】上記電機子コイルが2個ある場合には,
    そのうちの何れか1個のみの電機子コイルの中に錘を入
    れ,少なくともその電機子コイルの一方の外側に上記永
    久磁石を配置していることを特徴とする特許請求の範囲
    第(7)項記載の軸方向空隙型電動機。
  11. 【請求項11】上記永久磁石は,電機子コイル群をプラ
    スチックマグネットでモールドして一体形成した後,プ
    ラスチックマグネットの所定箇所にN極またはS極のい
    ずれか一方の磁極を着磁することで形成したことを特徴
    とする特許請求の範囲第(1)項乃至第(10)項いずれ
    かに記載の軸方向空隙型電動機。
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