JPH07108077B2 - 振動型軸方向空隙型電動機 - Google Patents

振動型軸方向空隙型電動機

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JPH07108077B2
JPH07108077B2 JP62124642A JP12464287A JPH07108077B2 JP H07108077 B2 JPH07108077 B2 JP H07108077B2 JP 62124642 A JP62124642 A JP 62124642A JP 12464287 A JP12464287 A JP 12464287A JP H07108077 B2 JPH07108077 B2 JP H07108077B2
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coreless
electric motor
gap type
coils
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白木  学
修美 宮尾
義成 藤原
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株式会社シコ−技研
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Description

【発明の詳細な説明】 [発明の産業上の利用分野] 本発明は視聴覚障害者用の信号受信器において,所定の
信号を伝達する目的や,軽いバイブレータを人体等に与
えることができマッサージ効果あるいは軽い振動を必要
とするマッサージ装置,または無線電話呼び出し装置
(ページャ。商標名としてはポケットベルが知られてい
る)等に内蔵され,駆動することで上記ページャ等に振
動を与え,その振動を人体等に与えることで,当該ペー
ジャ等が作動していることを知らせる目的等に使用でき
る装置等,振動を起こさせることができる振動型軸方向
空隙型(直流)電動機に関し,特に電機子コイルが2個
または3個といった少ない数の複数個用いる場合や,電
機子コイルの数が2相分しか無く,この2相分の電機子
コイルを3相構造に構成した小型で偏平な軸方向空隙型
電動機に用いてより有用なものである。
[従来技術とその問題点] 振動を人体に伝える目的の装置としては,マッサージ
機,盲人用の信号受信器等種々のものが知られている。
本発明の振動型軸方向空隙型電動機は,上記装置に用い
て有用なものであるが,例えば,ページャについて以下
に示すと,従来では下記の欠点があった。
昨今の情報化社会においてページャは,ビジネスマンに
多用され,その販売台数も増加している。
ここに,ページャは,場所を問わず大きな音を発して鳴
りだし,その音は周囲の人に迷惑をかけたり,あるいは
その音はページャを持つ人の精神面にも良くない影響を
与えるに至っている。
このような現状下において,昨今では音を出す変わりに
ページャに振動を起こさせることにより,電話の呼び出
しを伝えることができるようにする試みがなされてい
る。
ページャに振動を起こさせる手段としては,種々のもの
が考えられるが,小型のページャに振動を与えるには,
安価な小型直流モータが有望視されている。特に直流モ
ータは,安価であり,また小型でありながら効率良好
で,高速回転に適することから尚更である。
ここに従来の,ページャ5等に用いられている軸方向空
隙型電動機4としては,例えば第10図及び第11図に示す
ように偏平な軸方向空隙型電動機1の回転軸2に旋回板
[偏心カム]3を取り付けた構造となっている。
このように軸方向空隙型電動機1の回転軸2に旋回板3
を取り付けて構成した振動型軸方向空隙型電動機4をペ
ージャ5に内蔵し,これを駆動すればページャ5が振動
することになる。
第12図は,軸方向に偏平な振動型軸方向空隙型電動機4
を用いた軸方向空隙型電動機1の縦断面図で,6,7は磁性
体でできたモータケーシングで,モータケーシング6,7
はステータヨークを兼ねている。
モータケーシング6,7の中心部には軸受8,9が装着され,
該軸受8,9によって回転子を構成するコアレス偏平電機
子10の回転軸2が回動自在に支持されている。
コアレス偏平電機子10は,例えば,効率良好な3相の軸
方向空隙型電動機1とするために,第13図に示すように
回転軸2と同心円状で且つ周方向に沿って3個の空心型
の電機子コイル12−1,12−2,12−3を120度の等間隔ピ
ッチで互いに重ならないようにその外周部をプラスチッ
ク23でモールドして一体化して円板状に形成している。
電機子コイル12−1,・・・,12−3は,半径方向の有効
導体部12a,12a′が発生トルクに寄与し,周方向の導体
部12b,12cは発生トルクに寄与しないものとなってい
る。
また各電機子コイル12−1,・・・,12−3は,効率良好
な電動機1を形成するために,有効導体部12aと12a′と
の開角を,後記にて第15図で示す界磁マグネット14(4
極となっている)の一磁極の幅と等しい幅,すなわち90
度の扇枠状のものに形成している。
コアレス偏平電機子10の下面部には,回転軸2と同心状
に整流子片11−1,・・・,11−6群から成る整流子11が
設けられている。整流子11については,後記する。
整流子11と同心状に,コアレス偏平電機子10の下面に
は,第14図に示すようにプリント配電板13が配設され,
電機子コイル12−1,・・・,12−3と整流子11がプリン
ト配電板13を介して究極的に第17図乃至第20図に示すよ
うに電気的な結線がなされている。第17図及び第18図の
場合は,Y型結線で,第19図及び第20図の場合は,Δ結線
となっている。
コアレス偏平電機子10と軸方向の空隙37を介して対向す
るモータハウジング7面には,第15図に示すようにN
極,S極の磁極を交互に90度の開角で有するフラットな円
環状の界磁マグネット(界磁)14が固定されている。
界磁マグネット14の内面には,プラスチックで形成され
た円環状のブラシホルダ15によって支持された2個のブ
ラシ16,17が第16図に示すように90度の開角で摺接して
いる。
コアレス偏平電機子10は,第13図,第14図,第17図乃至
第20図から明らかなように3個の電機子コイル12−1,・
・・,12−3を120度のピッチで配設し,第15図に示す4
極のフラットで円環状をなしている界磁マグネット14と
第16図に示すように軸方向の空隙37を介して面対向して
いる。界磁マグネット14は,第15図から明らかなよう
に,90度の開角幅でN極,S極の磁極が交互に4極に着磁
されたものとなっている。
第17図は界磁マグネット14とY型結線した場合における
コアレス電機子コイル12−1,・・・,12−3との展開図
で,第18図は,3個の電機子コイル12−1,・・・,12−3
群と6個の整流子片11−1,・・・,11−6群からなる整
流子11とをY型結線した場合の結線図で,第19図は界磁
マグネット14とΔ結線した場合におけるコアレス偏平電
機子10との展開図を示し,第20図は3個の電機子コイル
12−1,・・・,12−3と6個の整流子片11−1,・・・,11
−6からなる整流子11とをΔ結線した場合の結線図を示
す。
第17図及び第18図を参照して,電機子コイル12−1,・・
・,12−3は,それぞれの一方の有効導体部12aの端子を
整流子片11−1,11−3,11−5に接続し,他方の端子はそ
れぞれ共通接続し,整流子片11−1と11−4を,11−2
と11−5を,11−3と11−6を電気的に結線している。
第17図を参照して,ブラシ16と17及び電機子コイル12−
1,・・・,12−3は,整流子片11−1,・・・,11−6が60
度のピッチで等間隔に形成しているので,上記電機子コ
イル12−1,・・・,12−3に電気角で180度ずつ正逆方向
の電流を流すことができるように当該2個のブラシ16,1
7を互いに電気角で180度(機械角90度)をずらして摺動
接触させている。
ブラシ16,17は,それぞれ図示しない駆動回路の正側電
源端子18,負極電源端子19に接続している。
第19図及び第20図は,Δ結線を示すもので,電機子コイ
ル12−1,・・・,12−3の一方の有効導体部12bの端子
は,それぞれ整流子片11−1,11−3,11−5に接続し,他
方の端子は,それぞれ整流子片11−2,11−4,11−6に接
続している。
また電機子コイル12−1の他方の有効導体部12bと電機
子コイル12−3の一方の有効導体部12aとを電気的に結
線し,電機子コイル12−2の一方の有効導体部12aと電
機子コイル12−3の他方の有効導体部12bとを電気的に
結線し,電機子コイル12−1の一方の有効導体部12aと
電機子コイル12−2の他方の有効導体部12bとを電気的
に結線している。
従って,ブラシ16,17及び整流子11を介して電機子コイ
ル12−1,・・・,12−3群に通電すると,ブラシ16,17と
接触摺動しつつ,整流子11が回転すると,例えば,第17
図の及び第19図の状態では,電機子コイル12−2,12−3
に矢印方向の電流を流すことができ,信号fの大きさの
回転トルクを得て,矢印F方向に電機子コイル12−1,・
・・,12−3群からなるコアレス偏平電機子10を回転さ
せることになる。
従って,このような振動型軸方向空隙型電動機4を有す
るページャ5を身に付けていれば,ページャ5が振動し
て,当該ページャ5の振動で,電話の呼び出しがあった
ことを知ることができる。
上記ページャ5に採用されている軸方向空隙型電動機1
は,確かに有用なものであるが,これを単に,旋回板3
を取り付けてページャ5用に用いるとなると,回転軸2
に旋回板3を取り付けなければならないことから,量産
面において優れず,ページャ5を高価にする欠点がある
ほか,また旋回板3があるため,当該電動機1が軸方向
に長くなり,ページャ5のより一層の小型化・かつコス
トダウンに支障があるものとなっていた。
[発明の課題] 本発明は,従来の欠点を解消するためになされたもの
で,回転軸に旋回板を取り付けることなく振動するペー
ジャ等に適する振動型軸方向空隙型電動機を安価且つ軸
方向に厚みが薄く小型軽量に構成できるようにすること
を課題としてなされたものである。
特に,カードタイプのページャの場合には,円筒形の電
動機を振動発生用として用いた場合には,厚みが厚くな
り適さないし,また偏平形の軸方向空隙型電動機の回転
軸に旋回板を用いて振動発生用として用いた場合は,旋
回板を取り付ける為,量産性の面で優れず,高価にあ
る。そこで本発明の課題は,振動を発生させるために旋
回板を用いず,軸方向空隙型電動機の構成要素である回
転子としての偏平円板形状のコアレス偏平電機子を改良
し,該コアレス偏平電機子が回転した場合に偏心且つ振
動して回転するように偏重心配置となるように複数のコ
アレス電機子コイル群を配置し尚且つ平面において半円
状に変形形成し,しかも該コアレス偏平電機子にその電
機子コイルの枠内空洞部または隣接する電機子コイル間
箇所にN極またはS極のいずれか一方の磁極に着磁した
永久磁石を配設して永久磁石による吸引・反発力を利用
して振動効果を高め,その上更に,その永久磁石をコア
レス電機子の界磁マグネットと対向する面に配設した場
合には,該永久磁石によって界磁マグネットとコアレス
電機子間の空隙長が大きくなり,トルクが低下すること
になるから,そのようなことが生じさせないような上記
位置に永久磁石を配設して当該コアレス偏平電機子が回
転した場合に,より大きな振動が発生するように回転バ
ランスを崩し,実用に適する大きな振動を発生すること
を課題になされたものである。またこのような課題を達
成することにより,旋回板を不要にし,あるいはその旋
回板を取り付けるための回転軸を電動機の上面から突出
させないことを可能にすれば,より厚みが薄く,薄型且
つ小型軽量の振動型軸方向空隙型電動機が得られること
が可能になるので,本発明の課題はそのような振動型軸
方向空隙型電動機を得ることを可能にすることにある。
[発明の課題達成手段] かかる発明の課題は,N,Sの磁極を交互に複数個有する界
磁マグネットを固定子として備え,回転中心を基準にし
た同心円状配置の位置において複数のコアレス電機子コ
イルを備えたコアレス偏平電機子を軸方向の空隙を介し
て上記界磁マグネットと相対的回転する回転子とした軸
方向空隙型電動機において,上記コアレス偏平電機子が
回転した場合に偏心且つ振動して回転するように偏重心
配置となるように複数のコアレス電機子コイル群を配置
し尚且つ平面において半円状に変形形成し,該コアレス
偏平電機子にその電機子コイルの枠内空洞部または隣接
する電機子コイル間箇所にN極またはS極のいずか一方
の磁極に着辞した永久磁石を配設した振動型軸方向空隙
型電動機を提供することによって達成できる。
その他の目的は以下の説明で明らかにする。
[発明の実施例] 以下本発明の実施例である,N,Sの磁極を交互に複数固有
する界磁マグネットを固定子として備え,回転中心を基
準にした同心円状配置の位置において複数のコアレス電
機子コイルを備えたコアレス偏平電機子を軸方向の空隙
を介して上記界磁マグネットと相対的回転する回転子と
した軸方向空隙型電動機において,上記コアレス偏平電
動子は回転した場合に偏心且つ振動して回転するように
偏重心配置となるように複数のコアレス電機子コイル群
を配置し尚且つ平面において半円状に変形形成し,該コ
アレス偏平電機子にその電機子コイルの枠内空洞部また
は隣接する電機子コイル間箇所にN極またはS極のいず
れか一方の磁極に着磁した永久磁石を配設した振動型軸
方向空隙型電動機について説明するが,カードタイプの
ページャに用いる振動型軸方向空隙型電動機の場合,厚
みが3mm程度以下で,外径が20mm以下のものに形成する
ことが望ましいので,用いる電機子コイルの数は2乃至
3個で,効率の良い2乃至3相通電構造とすることが望
ましい。そこで,以下に示す実施例では,従来の3相通
電構造の軸方向空隙型電動機1を僅かに変えるだけの構
造で得られる振動型軸方向空隙型電動機について説明す
る。
[発明の第1実施例] 第1図乃至第6図を参照して,本発明の第1実施例とし
ての振動型軸方向空隙型電動機について説明する。
第1図は,軸方向に偏平な振動型軸方向空隙型電動機20
の縦断面図で,第12図と同一部材には,同一符号を用い
て,その説明を省略する。第2図は,第1図のものを具
体化した振動型軸方向空隙型電動機20の分解斜視図で,
第1図及び第2図に示す振動型軸方向空隙型電動機20
と,第10図乃至第12図の振動型軸方向空隙型電動機4と
が異なるのは,主に電動機20では旋回板3を不要にでき
る点と,この構造の電動機20では,旋回板3を取り付け
る必要が無いことから,回転軸2′を電動機20の上方に
突出させなくて良いので,その分だけ軸方向に短い振動
型軸方向空隙型(直流)電動機20を形成できること及び
電機子コイル12−3がなく且つ電機子コイル12−3のプ
ラスチックモールド部をも削除してコアレス偏平電機子
21そのものが平面において円板状を形成しないように変
形形成して偏心する形状に構成しているので,コアレス
偏平電機子21が軽くなると共にコアレス偏平電機子21に
永久磁石24を設け,界磁マグネット14と吸引・反発させ
ることで,大きな偏心振動を起こすことが可能になって
いる点において,電動機20の外観上において差異が見ら
れる。その他については,以下に詳細に説明していく。
この電動機20では,軸受8,9によって,コアレス偏平電
機子21が回動自在に支持されているが,このコアレス偏
平電機子21が上記コアレス偏平電機子10と異なるのは,
主にコアレス偏平電機子10の電機子コイル12−3の1個
分をそのまま削除して,電機子コイル12−3が存在して
いた部分を切欠部(電機子コイル12−3をモールドして
いたプラスチック23を含む)にしている点と回転軸2′
が電動機20の上方に突出させなくても済むため,回転軸
2よりも長さが短くなっている点である。
上記のように電機子コイル12−3を削除することで,N,S
の磁極を交互に複数個有する界磁マグネット14を固定し
て備え,上記のように電機子コイル12−3を削除し,電
機子コイル12−3が存在していた部分を切欠などして削
除し,コアレス偏平電機子21が回転した場合に偏心且つ
振動して回転するように偏重心配置となるように2個の
電機子コイル群12−1,12−2を配置し平面において半円
状に変形形成することで,該コアレス偏平電機子21の回
転バランス容易に崩すことが出来る。また振動効率を高
めるため,比重が軽いプラスチック23等によってモール
ドされた電機子コイル12−1と12−2のうち電機子コイ
ル12−1の枠内空洞部内に界磁マグネット14に向けた面
がN極(またはS極であっても良い)に着磁された永久
磁石24を設けている。
尚,この永久磁石24をコアレス偏平電機子21に配設する
に当たっては,電機子コイル12−1,12−2をプラスチッ
ク23で平板状にモールドする際に同時に一体化するのが
好ましい。
ここで,プラスチック23は,電機子コイル12−1,12−2
よりも比重が軽い材質のものを選択することが好まし
く,また永久磁石24は,界磁マグネット14との関係で適
宜な磁力のものを選択する必要がある。その理由は,余
り磁力の弱い永久磁石24を用いると,界磁マグネット14
の磁力によって磁気され,好ましい結果が得られなくな
るからである。
尚,第2図において,符号25,26は,それぞれ正側電源
端子18,負極電源端子19に接続されたリード線を示す。
このように形成したコアレス偏平電機子21を有する振動
型軸方向空隙型電動機20によれば,電機子コイル12−1,
12−2が銅材であるため,偏心用錘として機能するほ
か,永久磁石24も偏心用錘として機能するため,当該電
動機20を駆動すると,コアレス偏平電機子21は,部分円
運動して偏心しながら回転が,この場合,永久磁石24と
界磁マグネット14との吸引・反発力を発生するため,永
久磁石24を用いない場合に比較して,軸方向並びに回転
方向に大きな振動を発生するので,この電動機20の内蔵
したページャ5が振動することになる。尚,従来の永久
磁石24を用いていない特願昭62−124640号[本件出願人
に係わる同日出願のもの]に比較して,軸方向の振動が
得られる利点がある。
この電動機20においては,上記電動機1同様に6個の整
流子片11−1,・・・,11−6からなる整流子11及び2個
のブラシ16,17があり,ブラシ16,17の配設については上
記電動機1の場合と同じであるが,整流子11について
は,第3図乃至第6図に示すように電気的結線を行って
いる。
第3図及び第4図は,Δ結線の場合を示し,電機子コイ
ル12−1,12−2の一方の有効導体部12aは,それぞれ整
流子片11−1,11−3に接続し,他方の有効導体部12b
は,それぞれ整流子片11−2,11−4に接続している。
整流子片11−3と11−6を,11−4と11−1を,11−5と
11−2を電気的に結線している。
このように,Δ結線の場合には,電機子コイル12−3を
省くだけで,従来(第19図及び第20図の場合)とほとん
ど同じ電気的結線方法で足りるが,Y型結線の場合には,
そのままでは駄目で,第5図及び第6図に示すように工
夫する必要がある。
以下にその場合のY型結線について説明していく。
第5図及び第6図は,Y型結線の場合を示し,整流子片11
−1,・・・,11−6群からなる整流子11とブラシ16,17と
の対応関係は,上記実施例と同じであるが,電機子コイ
ル12−1,12−2は次のように電気的結線がされている。
電機子コイル12−1,12−2の一方の有効導体部12aは,
それぞれ整流子片11−1,11−3に接続されている。また
電機子コイル12−1と12−2の他方の有効導体部12b
は,互いに共通接続している。
整流子片11−1と11−4を,11−2と11−5を,11−3と
11−6とを電気的に結線している。
電機子コイル11−1と11−2との他方の有効導体部12b
同士の接続点を整流子片11−2に接続してショートさせ
ている。
このように電気的なショートを行っている点が,上記Δ
結線の場合と異なっている。
このようにショートしないと,Y型結線の場合には,回転
トルクが発生しない点が出てきて,滑らかな回転が行え
なくなるためである。
[本発明の第2実施例] 第7図は,第2図の示したコアレス偏平電機子21におい
て,電機子コイル12−2の枠内空洞部の中には,鉛やタ
ングステン等の偏心用金属錘27を埋設し,電気コイル12
−1と12−2との間に上記永久磁石24同様の界磁マグネ
ット14側にN極の磁極を向けた永久磁石28を埋設してな
るコアレス偏平電機子30を有する振動型軸方向空隙型電
動機39の分解斜視図を示す。
この実施例の電動機29において,錘27に代えて永久磁石
24同様の永久磁石を錘として用いると,これら2つの永
久磁石が界磁マグネット14と吸引し合い,その位置で停
止するので,上記のようにするのが望ましい。
[発明の第3実施例] 第8図は,本発明の第3実施例のコアレス偏平電機子31
の下面斜視図を示すもので,第7図のコアレス偏平電機
子30において,電機子コイル12−2の枠内空洞部から偏
心用金属錘27を除去すると共に永久磁石28に代えてタン
グステン合金等の偏心用金属錘38を埋設したものとなっ
ている。
このコアレス偏平電機子31によると,コアレス偏平電機
子21,30よりも振動効率の良い結果が得られている。
[発明の第4実施例] 第9図は本発明の第4実施例のコアレス偏平電機子32の
下面斜視図を示す,このコアレス偏平電機子32は,電機
子コイル12−1,12−2をモールドするのに当たってプラ
スチックマグネット39でモールドして平板状に形成し,
電機子コイル12−1の枠内空洞部に埋設した偏心用金属
錘40をも一体化し,電機子コイル12−1と12−2間のプ
ラスチックマグネット39にN極を着磁して上記永久磁石
28と同機能を有する永久磁石41を形成している。
[本発明の効果] 本発明は,従来公知の軸方向空隙型電動機を僅かに改良
するだけで,盲人信号伝達用,バイブレータ用,ページ
ャ用等に有効に機能でき,しかも,従来に於いてページ
ャに採用されている振動型軸方向空隙型電動機に比較し
て,偏心振動させるための旋回板3が不要なため,その
旋回板3を取り付けるための回転軸を突出させなくても
良く,軸方向に極めて厚みの薄い振動型軸方向空隙型電
動機を容易に形成できる利点がる。このため上記装置に
採用すれば,当該装置を小型且つ安価に製作できる利点
がある。その上,回転バランスを崩したコアレス偏平電
機子の電機子コイルの枠内空洞部または隣接する電機子
コイル間箇所にN極またはS極のいずれか一方の磁極に
着磁した永久磁石を配設して更に永久磁石と界磁マグネ
ットとの吸引・反発によって回転バランスを崩すことが
できるので,より大きな振動を発生させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明第1実施例の振動型軸方向空隙型電動機
の縦縦断面図,第2図は同分解下面斜視図,第3図及び
第4図は電機子コイル群をΔ結線する場合の説明図,第
5図及び第6図は電機子コイル群をY型結線する場合の
説明図,第7図は同第2実施例の下面分解斜視図,第8
図は同第3実施例を示すコアレス偏平電機子の上面斜視
図,第9図は同第4実施例を示すコアレス偏平電機子の
上面斜視図,第10図は従来の振動型軸方向空隙型電動機
を用いたページャの説明図,第11図は旋回板を用いた振
動型軸方向空隙型電動機の説明図,第12図は同軸方向空
隙型電動機の縦断面図,第13図は同軸方向空隙型電動機
のコアレス偏平電機子の上面斜視図,第14図は同コアレ
ス偏平電機子の下面図,第15図は同軸方向空隙型電動機
に用いた一例としての界磁マグネットの平面図,第16図
は整流子とブラシとの関係の説明図,第17及び第18図は
電機子コイル群と整流子片群をΔ結線した場合の説明
図,第19図及び第20図は電機子コイル群と整流子片群を
Y型結線した場合の説明図である。 [符号の説明] 1……軸方向空隙型電動機,2,2′……回転軸,3……旋回
板,4……振動型軸方向空隙型電動機,5……ページャ,6,7
……モータケーシング,8,9……軸受,10,10′……コアレ
ス偏平電機子,11……整流子,11−1,・・・,11−6……
整流子片,12−1,・・・,12−3……電機子コイル,12a,1
2a′……有効導体部,12b,12c……発生トルクに寄与しな
い導体部,13……プリント配電板,14……界磁マグネッ
ト,15……ブラシホルダ,16,17……ブラシ,18……正側電
源端子,19……負側電源端子,20……振動型軸方向空隙型
電動機,21……コアレス偏平電機子,23……プラスチッ
ク,24……永久磁石,25,26……リード線,27……偏心用金
属錘,28……永久磁石,29……コアレス偏平電機子,30…
…振動型軸方向空隙型電動機,31,・・・32……コアレス
偏平電機子,36……接続点,37……空隙,38……偏心用金
属錘,39……プラスチックマグネット,40……偏心用金属
錘,41……永久磁石。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】N,Sの磁極を交互に複数個有する界磁マグ
    ネットを固定子として備え,回転中心を基準にした同心
    円状配置の位置において複数のコアレス電機子コイルを
    備えたコアレス偏平電機子を軸方向の空隙を介して上記
    界磁マグネットと相対的回転する回転子とした軸方向空
    隙型電動機において,上記コアレス偏平電機子は回転し
    た場合に偏心且つ振動して回転するように偏重心配置と
    なるように複数のコアレス電機子コイル群を配置し尚且
    つ平面において半円状に変形形成し,該コアレス偏平電
    機子にその電機子コイルの枠内空洞部または隣接する電
    機子コイル間箇所にN極またはS極のいずか一方の磁極
    に着磁した永久磁石を配設した,振動型軸方向空隙型電
    動機。
  2. 【請求項2】上記コアレス偏平電機子は,回転中心を基
    準にした円心円状配置の位置において周方向に等間隔に
    コアレス電機子コイルを有する円板状に形成されたコア
    レス偏平電機子において,そのコアレス偏平電機子が回
    転した場合において,当該コアレス偏平電機子が偏心且
    つ振動して回転するように偏重心配置となるように配置
    し尚且つ1以上の電機子コイルを削除して当該コアレス
    偏平電機子が平面において半円状に変形形成した,特許
    請求の範囲第(1)項記載の振動型軸方向空隙型電動
    機。
  3. 【請求項3】N,Sの磁極を交互に4個有するフラットな
    界磁マグネットを固定子として備え,該界磁マグネット
    と軸方向の空隙を介して面対向し且つ回動自在に支持さ
    れた回転中心を基準にした同心円状配置の位置において
    周方向に3個のコアレス電機子コイル群を等間隔に有す
    るコアレス偏平電機子を備えた軸方向空隙型電動機にお
    いて,上記コアレス偏平電機子が回転した場合におい
    て,当該コアレス偏平電機子が偏心且つ振動して回転す
    るように偏重心配置となるようにコアレス電機子コイル
    群を配置し尚且つ1個の個の電機子コイルを削除して2
    個の電機子コイルにて上記コアレス偏平電機子を構成し
    てなる,特許請求の範囲第(2)項記載の振動型軸方向
    空隙型電動機。
  4. 【請求項4】上記コアレス電機子は,3n(nは1以上の
    整数)個の整流子片を有する整流子と,この整流子に界
    磁マグネットの一磁極の幅のm(mは1以上の奇数)倍
    の開角で配設された2個の正側電源端子,負側電源端子
    に接続されたブラシを備えてなる特許請求の範囲第
    (3)項記載の振動型軸方向空隙型電動機。
  5. 【請求項5】上記コアレス偏平電機子は,6個の整流子片
    を有し,この6個の整数子片と上記2個の電機子コイル
    とはY型状結線され,残りの削除した電機子コイルの端
    子が接続されるべき整流子片と上記2個の電機子コイル
    のそれぞれの一端を共通接続した接続点とをショートし
    てなる,特許請求の範囲第(4)項記載の振動型軸方向
    空隙型電動機。
  6. 【請求項6】上記複数個の電機子コイルの少なくとも1
    個の電機子コイルの中には,上記永久磁石が配設され,
    プラスチック等により一体化してコアレス偏平電機子を
    形成してなる,特許請求の範囲第(1)項乃至第(5)
    項いずれかに記載の振動型軸方向空隙型電動機。
  7. 【請求項7】上記電機子コイルが2個ある場合には,そ
    のうちの何れか1個のみの電機子コイルの中に上記永久
    磁石を配設してなる,特許請求の範囲第(6)項記載の
    振動型軸方向空隙型電動機。
  8. 【請求項8】上記電機子コイルが2個ある場合には,そ
    のうちの何れか1個のみの電機子コイルの中に上記永久
    磁石を配設してコアレス偏平電機子を形成すると共にそ
    れらの外周部にも上記永久磁石等の錘を配設してなる,
    特許請求の範囲第(7)項記載の振動型軸方向空隙型電
    動機。
  9. 【請求項9】上記永久磁石は,電機子コイル群をプラス
    チックマグネットでモールドして一体形成した後,プラ
    スチックマグネットの所定箇所にN極またはS極のいず
    れか一方の磁極を着磁することで形成したものである,
    特許請求の範囲第(1)項乃至第(8)項いずれかに記
    載の振動型軸方向空型電動機。
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