JPH11168854A - 偏平形コアレス振動モータ - Google Patents

偏平形コアレス振動モータ

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Publication number
JPH11168854A
JPH11168854A JP34699697A JP34699697A JPH11168854A JP H11168854 A JPH11168854 A JP H11168854A JP 34699697 A JP34699697 A JP 34699697A JP 34699697 A JP34699697 A JP 34699697A JP H11168854 A JPH11168854 A JP H11168854A
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JP
Japan
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flat
vibration
armature
motor
coreless
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JP34699697A
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English (en)
Inventor
Manabu Shiraki
白木  学
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Shicoh Engineering Co Ltd
Original Assignee
Shicoh Engineering Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】寿命を長くし、好ましい振動音を発生させる。 【解決手段】モータ本体2の一端にシャフト3を固定
し、偏心回転する偏平形コアレス偏心振動用電機子4ー
1を回動自在に支承した回転子を界磁マグネット1と軸
方向の空隙を介して面対向させ、偏平形コアレス偏心振
動用電機子4ー1を構成する電機子コイルと電気的に結
線されたコミュテータをブラシ8ー1,8ー2と摺動自
在に設けた偏平形コアレス振動モータにおいて、シャフ
ト3の開放軸端面に該シャフト3の端面よりも大きな面
積を持つスラスト受け26を装着し、該スラスト受け2
6をモータ本体2の他端側に摺接させてスラスト軸承と
して用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明の偏平形コアレス振動モー
タは、小型無線機、携帯電話などにおいて振動によって
呼び出しを伝えるページャ等の呼び出し装置、聴覚障害
者用の信号受信器、所定の信号を伝達する装置、軽いバ
イブレータを人体等に与えることができマッサージ効果
あるいは軽い振動を必要とするマッサージ装置等に適す
る。
【0002】
【従来技術】例えば、小型無線機の呼び出し装置として
代表的なページャや携帯電話では、電話の呼び出しがあ
ったことを当該ページャや携帯電話携帯者に知らせる目
的で、その内部の発音装置による呼び出しのほか、選択
により振動によっても呼び出しがあったことを知れるよ
うにしている。特に昨今では、ページャでは、振動警告
機能は大変重要視されている。
【0003】この振動発生装置として、振動モータが用
いられているが、振動モータには、形状的に2種類あ
る。円筒形振動モータと偏平形振動モータである。
【0004】円筒形振動モータの代表は、ラジアルギャ
ップタイプの円筒形コアレス振動モータで、これは円筒
形コアレスモータの端面に突出したシャフトに高価なタ
ングステン等の高比重合金でできた偏心ウエイトを接着
剤や加締め手段等にて取り付けたものとなっている。偏
心ウエイトは、部分円運動して偏心振動させるものであ
るため、シャフトの軸線方向から見た形状が、正円板形
状を形成しないように、半円状または扇板形状になって
いる。
【0005】かかる円筒形コアレス振動モータを回転さ
せれば偏心ウエイトが部分円運動、即ち偏心回転するの
で、そのときに発生する遠心力による振動が、ページャ
や携帯電話の筐体に伝播する。従って、ページャや携帯
電話を身につけている者にその振動が伝わり、電話の呼
び出しがあったことを知ることができる。
【0006】かかる円筒形コアレス振動モータは、偏平
形振動モータに比較して、従来から多くのメーカも手が
けてきており、振動モータの主流をなす。特に比較的径
の大きなペンシルタイプやシガレットケースタイプのペ
ージャや携帯電話の場合には、厚みが十分にあるので、
上記円筒形コアレス振動モータを用いるのは得策であ
る。
【0007】ここにページャや携帯電話が普及してくる
と、デザイン、機能面からカードタイプのページャや携
帯電話も要求されるようになってきた。かかるカードタ
イプのぺージャや携帯電話の場合、厚みが非常に薄いた
め、従来一般の円筒形コアレス振動モータを内蔵でき
ず、発音装置による警告機能を持たせているのみであっ
た。
【0008】カードタイプのページャや携帯電話でも振
動による警告機能が要求されたことに伴い、偏平形振動
モータが出現し、カードタイプのページャや携帯電話に
内蔵されるようになってきた。
【0009】かかる偏平形振動モータの歴史は浅く、本
件発明者等が当初、特公平7ー85636号公報にて偏
平形コアレス振動モータを開示して以来、この種のタイ
プのものが大手メーカ等に採用されるに至っている。
【0010】そして昨今では、この偏平形コアレス振動
モータも直径20mm、厚み3mm以下と非常に小型に
なってきている。
【0011】この偏平形コアレス振動モータでは、厚み
が3mm以下と非常に薄いものであるため、一般には、
平コミュテータを用い、軸方向からブラシを接触させて
いる。
【0012】このような偏平形コアレス振動モータで、
シャフト固定形に構成したものとしては特公平6ー81
443号公報に見られるものがある。
【0013】このようなシャフト固定形は、他のモータ
でも見られるように公知のものであるが、上記特公平6
ー81443号公報に示す偏平形コアレス振動モータが
公告になった理由の1つは、シャフトとの同心軸度を保
つために、偏平形コアレス偏心振動用電機子を持つ回転
子に該回転子のほぼ厚み内に収まるように一体化された
1個の滑り軸承を組み込んだ点にある。と同時に、開放
シャフトの軸端面という点接触でスラスト受けを行って
いるので、ロータの回転バランスが不安定になるのを防
ぐため、ブラシの押接力を利用してシャフトの軸端面を
モータ本体(モータハウジング)に摺接させるようにし
た点にある。
【0014】
【発明の課題】しかし、上記従来の偏平形コアレス振動
モータでは、シャフトの端面という点接触でのみスラス
ト受けを行っているため、ロータの回転バランスがやは
り不安定で、ブラシの押接力に頼っているので、該ブラ
シと平コミュテータとの接触圧が高くなり、当該偏平形
コアレス振動モータの寿命が短くなり、また不整脈波形
が出て好ましくない振動音を発生する欠点がある。
【0015】
【課題を達成するための手段】かかる本発明の課題は、
シャフト3の開放軸端面に当該シャフト3の端面よりも
大きな面積を持つスラスト受け26を装着し、該スラス
ト受け26を上記モータ本体2の他端側に摺接させてス
ラスト軸承として用いることで達成できる。
【0016】
【作用】第2実施例以下も第1実施例と共通するので、
第1実施例の偏平形コアレス振動モータ11ー1につい
て説明すると、平コミュテータ9とブラシ8ー1、8ー
2を介して電機子コイル6ー1、・・・、6ー3群に通
電されると偏平形コアレス偏心振動用電機子4ー1(回
転子5ー1)がシャフト3を中心として所定方向に部分
円運動しながら偏心回転する。この偏心振動用電機子4
ー1(回転子5ー1)の偏心回転による半径及び周方向
の偏心量による遠心力が振動となって偏平形コアレス振
動モータ本体2に伝播する。従って、当該偏平形コアレ
ス振動モータ11ー1を取り付けた装置、例えばページ
ャ或は携帯電話筐体に振動が伝わり、ページャ或は携帯
電話携帯者に振動による呼び出しがあることを知らせる
ことができる。
【0017】ここにシャフト3の開放軸端面に当該シャ
フト3の端面の軸径よりも大きな面積を持つスラスト受
け26がモータ本体の他端(モータハウジング)側に摺
接させてスラスト軸承とする。
【0018】このため、ブラシ8ー1、8ー2の押接力
に頼らず、幅の広い面積を持つスラスト受け26の軸端
面で積極的にスラスト受けを行うことができるので、回
転子5ー1の回転バランスが安定し、ブラシ8ー1、8
ー2と平コミュテータ9との接触圧が小さく、ブラシ8
ー1、8ー2と平コミュテータ9の寿命が長くなるの
で、当該偏平形コアレス振動モータ11ー1の寿命が長
くなり、また通電波形もきれいで、好ましい振動音とな
る。
【0019】
【発明の実施例】
【発明の第1実施例】図1は本発明の第1実施例として
の3相偏平形コアレス振動モータ11ー1の分解斜視
図、図2は同偏平形コアレス振動モータ11ー1の縦断
面図、図3は同偏平形コアレス振動モータ11ー1に用
いた偏平形コアレス偏心振動用電機子4ー1の平面図、
図4は同偏平形コアレス振動モータ11ー1に用いた偏
平形コアレス偏心振動用電機子4ー1の底面図、図5は
同偏平形コアレス振動モータ11ー1の展開図である。
以下、図1乃至図5を参照して、本発明の第1実施例と
しての3相偏平形コアレス振動モータ11ー1の実施例
について説明する。尚、展開図についての説明について
は、既に公知になっているので詳細な説明を省略する。
他の実施例の場合も同様とする。
【0020】図1は、界磁マグネット1としては4極の
ものを用い、3個のu相、v相及びw相の空心型のコア
レス電機子コイル6ー1、6ー2、6ー3(図1及び図
3参照)を2層の3相配置し、軸方向から見てほぼ半円
形板状の偏心形状に形成した3相偏平形コアレス偏心振
動用電機子4ー1を持つ回転子5ー1を軸方向の空隙を
介して上記界磁マグネット1と面対向させた軸方向に偏
平な軸方向空隙型の3相の偏平形コアレス振動モータ1
1ー1の分解斜視図を示す。この偏平形振動モータ11
ー1は、次のように構成する。
【0021】軸方向の厚みが、3mm、直径が18mm
以下の磁性体でできた偏平カップ形のモータハウジング
12の下部開口端部を磁性体でできた円板状のモータブ
ラケット13で閉じて偏平形コアレス振動モータ本体2
を形成する。モータブラケット13、モータハウジング
12はステータヨークを兼ねている。モータブラケット
13は、鉄基板を用いて形成する。
【0022】モータブラケット13の上面には、各々正
側電源端子14ー1側、負側電源端子14ー2側に電気
的に接続するための2つの電源供給用導電パターン15
ー1、15ー2がほぼ円環状にエッチング等の手段で形
成されている。該導電パターン15ー1、15ー2の端
部に櫛歯状のブラシ8ー1、ブラシ8ー2を設けて電気
的に接続する。ブラシ8ー1と8ー2との配置開角幅
は、約90度の開角幅に設定する。
【0023】上記モータハウジング12の側面部を切欠
した透孔29と対向するモータブラケット13の外周部
を半径外側方向に延長形成して電源供給用リード線取付
片17を形成する。この取付片17に延長形成した上記
導電パターン15ー1、15ー2に正側電源端子14ー
1側に接続するためのリード線18ー1、負側電源端子
14ー2側に接続するためのリード線18ー2を半田に
よって電気的接続する(図1参照)。10ー1、10ー
2は、半田付け部を示す。
【0024】モータブラケット13の中心部には、鍔付
固定シャフト3(図2参照)の下端部を圧入固定するた
めの透孔19が形成され、該透孔19に鍔20がモータ
ブラケット13に当接するまで、その固定シャフト3を
透孔19に圧入固定し、固定シャフト3の上端に装着し
たスラスト受け26を介してモータハウジング13の内
面中心部に設けたスライダー21に当接摺動させ、スラ
スト軸承として用いている。
【0025】スラスト受け26は、キャップ状をなし、
圧入などの手段でシャフト3の上端(開放軸端)に容易
に取着できるようになっており、その上端は上記シャフ
ト3の軸端面よりも大きな面積の円板状に形成され、し
かも摺動性の良いフッソ系樹脂などの材料で形成されて
いる。
【0026】固定シャフト3には、後記するように偏平
形コアレス偏心振動用電機子4ー1(図3参照)をプラ
スチック22によってモールドし、半円板状に形成す
る。尚、この場合、必ずしもプラスチック22によって
モールドしなくてもよいが、偏平形コアレス偏心振動用
電機子4ー1の強度が増すのでプラスチック22で偏平
形コアレス偏心振動用電機子4ー1をモールドするのが
望ましい。
【0027】このようにするに当たっては、図1に示す
偏平形コアレス偏心振動用電機子4ー1をプラスチック
22のモールド手段によって図1に示すような半円板状
の回転子5ー1に形成する際、シャフト3の軸承とする
ために中心内周部にスリーブ軸承28を一体形成し、該
スリーブ軸承28によって固定シャフト3の外周に回転
子5ー1を回動自在に支承する。スリーブ軸承28は、
オイルレスメタル軸承やプラスチック軸承など適宜なも
のを用いる。
【0028】偏平形コアレス偏心振動用電機子4ー1を
持つ回転子5ー1の中央部下面にプリント配線基板24
を固定すると共に3個の平面扇枠形状の空心型の3相の
コアレス電機子コイル6ー1、6ー2、6ー3を当該基
板24の上面に接着固定して偏平形コアレス偏心振動用
電機子4ー1を形成する(図3及び図4参照。尚、図3
及び図4では、説明の都合上、プラスチック22を省略
している。)。
【0029】偏平形コアレス偏心振動用電機子4ー1
は、当該電機子4ー1が(部分円偏心しながら)回転し
た場合、偏心且つ振動して回転するように3個の空心型
の電機子コイル6ー1、6ー2、6ー3を次のように配
設して2層に重さなる軸方向から見て半円板状の偏心形
状の3相通電構造の電機子構成とする。
【0030】また3相の偏平形コアレス偏心振動用電機
子4ー1は、順次、u相、v相及びw相の電機子コイル
6ー1、6ー2、6ー3を互いに電気角で2/3πの角
度だけ位相をずらしてプリント配線基板24に配置する
と共に、該プリント配線基板24に形成したプリント配
線パターン16(図3参照)に適宜電気的結線をなし、
これをプラスチック22でモールドして半円状の回転子
5ー1を形成する。
【0031】この場合、図1乃至図3に示すように電機
子コイル6ー1と6ー3を隣接配置し、該電機子コイル
6ー1と6ー3の上部中間位置に電機子コイル6ー2を
配置すれば、電機子コイル6ー2の外側部分に大きな空
きスペースができる。従って、この大きな空きスペース
に更に大きな振動を得るための適宜な偏心ウエイトを配
設できるので、更に大きな振動力を得たい場合には、そ
の空きスペースに適宜な偏心ウエイトを配設した偏平形
コアレス偏心振動用電機子4ー1とすると、より大きな
振動を発生させることができるが、この実施例では、そ
のようにしていない。
【0032】尚、電機子コイル6ー1、・・・、6ー3
では、それぞれ半径方向の有効導体部6a、6a’が発
生トルクに寄与し、周方向の導体部6b、6cは発生ト
ルクに寄与しないものとなっている。また各電機子コイ
ル6ー1、・・・、6ー3は、反トルクの入らない効率
良好な偏平形コアレス振動モータ11ー1を形成するた
めに、有効導体部6aと6a’との開角を、界磁マグネ
ット1の一磁極の幅と等しい幅、すなわち電気角で18
0度(機械角で90度)の扇枠状のものとしている。但
し、理論的に、電機子コイル6ー1、・・・、6ー3を
上記のように巻線したとしても、径が小さくなるほど巻
線機や巻き枠などの都合で理論からずれたものが出来上
がるが、このようなものも理論に沿って巻線したものと
言える。
【0033】該偏平形コアレス偏心振動用電機子4ー1
(回転子5ー1)と軸方向の空隙を介して隣接する磁極
が異極となるように、周方向に沿って交互にN極、S極
の磁極を着磁した平板円環状の4極の界磁マグネット1
を固定シャフト3と同心状配置にモータブラケット13
の内部上面に接着剤によって固定する。
【0034】偏平形コアレス偏心振動用電機子4ー1の
下面部に固定したプリント配線基板24の下面には、シ
ャフト3と同心状にコミュテータ片27ー1、・・・、
27ー6群からなる平コミュテータ9を形成している
(図4及び図5参照)。
【0035】上記プリント配線基板24は、プリント基
板などの絶縁基板(スルーホール基板を用いて構成する
と都合良い)の下面にエッチング手段などにてプリント
配線パターン25を形成してあり(図4参照)、図5に
示すように適宜なコミュテータ片27ー1、・・・、2
7ー6同士をプリント配線基板24の上面に形成したプ
リント配線パターン16及びリード線18を介して基板
24の下面において半田付けなどの手段で電機子コイル
6ー1、・・・、6ー3に電気的接続している。
【0036】従って、本発明のコアレス振動発生モータ
11ー1によれば、これを内蔵したページャや携帯電話
の電池などの電源を電源端子14ー1、14ー2、電源
供給用リード線18ー1、18ー2、電源供給用導電パ
ターン15ー1、15ー2、ブラシ8ー1、8ー2、平
コミュテータ9を介して3個の電機子コイル6ー1、・
・・、6ー3に適宜方向の回転トルクが得られるように
通電すれば、シャフト3の上端のスラスト受け26をス
ラスト軸承として利用しながら、フレミングの左手の法
則に従って所定方向に回転するトルクが発生するので、
固定シャフト3を中心として偏平形コアレス偏心振動用
電機子4ー1を持つ回転子5ー1が所定方向に部分円偏
心して回転する。
【0037】偏平形コアレス偏心振動用電機子4ー1を
持つ回転子5ー1が所定方向に部分円偏心して回転する
と、順次所定方向の回転トルクが得られるように、ブラ
シ8ー1及び8ー2とコミュテータ片27ー1、・・
・、27ー6の摺動位置が切り変わり、継続した所定方
向の回転トルクが発生する。
【0038】ここで偏平形コアレス偏心振動用電機子4
ー1(回転子5ー1)は、偏心して形成されたものであ
るので、部分円運動しながら偏心回転する。この偏心振
動用電機子4ー1(回転子5ー1)の偏心回転による半
径及び周方向の偏心量による振動、及びトルク変動によ
って発生する半径及び周方向の振動がコアレス振動発生
モータ本体2に伝播するので、該コアレス振動発生モー
タ11ー1を取り付けた装置、例えばページャあるいは
携帯電話筐体に振動が伝わり、ページャ携帯者に振動に
よる呼び出しがあることを知らせることができる。
【0039】
【第2実施例】この第2実施例以下の他の実施例も第1
実施例と共通する箇所が多いので、それらの説明を省略
して異なる偏平形コアレス偏心振動用電機子を持つ回転
子について説明していく。即ち、回転子は、第1実施例
のものに限らず、同様な目的を達成できる回転子であれ
ばよい。
【0040】図6は説明の都合上、プラスチック22を
省いた偏平形コアレス偏心振動用電機子4ー2の平面図
で、図7は同偏平形コアレス偏心振動用電機子4ー2の
下面斜視図で、図8は同偏平形コアレス偏心振動用電機
子4ー2と界磁マグネット1との展開図を示す。
【0041】この第2実施例のコアレス振動発生モータ
11ー2は、図6に示すように回転子5ー2を形成する
偏平形コアレス偏心振動用電機子4ー2は、界磁マグネ
ット1の一磁極幅よりも狭く開角幅を形成した3個のu
相、v相及びw相の電機子コイル6’ー1、・・・、
6’ー3をそれぞれ2層に重なるように3相配置したも
のとなっている。
【0042】それぞれの電機子コイル6’ー1、・・
・、6’ー3は、界磁マグネット1の一磁極幅よりも狭
い60度の開角幅に形成したため反トルクが入いるが、
重心方向に集中して発生トルクに寄与する導体部6’
a、6’a’が集中して存在するので、また偏平形コア
レス偏心振動用電機子4ー2で構成する回転子5ー3が
全体として180度以下の開角幅に形成できるので、大
きな振動が得られるものとなっている。尚、符号6’
b、6’cは、発生トルクに寄与しない導体部を示す。
【0043】
【第3実施例】図9は、第3実施例を示す偏平形コアレ
ス振動発生モータ11ー3の分解斜視図で、図10は、
同偏平形コアレス振動発生モータ11ー3の縦断面図
で、図11は、同偏平形コアレス振動発生モータ11ー
3に用いたプラスチック22を省いた偏平形コアレス偏
心振動用電機子4ー3(回転子5ー3)の底面図、図1
2は同偏平形コアレス振動発生モータ11ー3の展開図
を示す。この第3実施例のコアレス振動発生モータ11
ー3は、図9及び図10に示すように回転子5ー3を形
成する偏平形コアレス偏心振動用電機子4ー3は、u相
及びw相の電機子コイル6ー1及び6ー3の2個を2層
に重ならないように隣接配置したものとなっている。
【0044】第1実施例の電機子コイル6ー2が1個少
ない分だけ、トルクが小さいものの、安価に形成できる
ので、このような目的のためには、この偏平形コアレス
偏心振動用電機子4ー3を用いるメリットがある。尚、
偏平形コアレス偏心振動用電機子4ー1に比較して、電
機子コイル6ー2が無いために電機子コイルが2層に重
なっていない点を除けば、第1実施例と同じため、その
詳細な説明は省く。
【0045】
【第4実施例】図13は、本発明の第4実施例における
偏平形コアレス振動モータ11ー4における回転子5ー
4を構成する偏平形コアレス偏心振動用電機子4ー4の
平面図である。この第4実施例のコアレス振動発生モー
タ11ー4は、図6に示すように回転子5ー2を形成す
る偏平形コアレス偏心振動用電機子4ー2同様な3個の
u相、v相及びw相の電機子コイル6’ー1、・・・、
6’ー3をそれぞれ3相配置且つ重ならないようにした
偏平形コアレス偏心振動用電機子4ー4を持つ回転子5
ー4を用いている。
【0046】それぞれの電機子コイル6’ー1、・・
・、6’ー3は、界磁マグネット1の一磁極幅よりも狭
く開角幅を形成したため反トルクが入り、而も重心方向
に集中して錘となる部分が少ないために、若干効率が悪
いものであるが、このような形状の偏平形コアレス偏心
振動用電機子4ー4を有する回転子5ー4を用いて偏平
形コアレス振動モータ11ー4を形成してもよい。
【0047】
【第5実施例】図14は、本発明第5実施例の偏平形コ
アレス振動モータ11ー5における回転子5ー5を構成
する偏平形コアレス偏心振動用電機子4ー5の上面斜視
図で、図15は偏平形コアレス振動モータ11ー5にお
ける展開図である。この第5実施例のコアレス振動発生
モータ11ー5は、図14及び図15に示すように第1
実施例の偏平形コアレス偏心振動用電機子4ー1からw
相の電機子コイル6ー3を省いた偏平形コアレス偏心振
動用電機子4ー5を持つ回転子5ー5を用いたものとな
っている。トルクが劣化するが、w相の電機子コイル6
ー3がない分、安価に形成できる。尚、図面の都合上、
プラスチック22を省いている。
【0048】
【第6実施例】図16は、本発明第6実施例の偏平形コ
アレス振動モータ11ー6における回転子5ー6を構成
する偏平形コアレス偏心振動用電機子4ー6の下面斜視
図で、図17は偏平形コアレス振動モータ11ー6にお
ける展開図である。この第6実施例のコアレス振動発生
モータ11ー6は、図16に示すように第2実施例の偏
平形コアレス偏心振動用電機子4ー2からw相の電機子
コイル6’ー3を省いたもの構造の偏平形コアレス偏心
振動用電機子4ー6を有する回転子5ー6を用いたもの
となっている。勿論、図の都合上、プラスチック22等
を省略している。電機子コイル6’ー3が1個少ない分
だけ、トルクが小さいものの、安価に形成でき、また重
心部分に重量を集めることが出来るので、その分だけ比
較的大きな振動が得られるので、このような目的のため
には、この偏平形コアレス偏心振動用電機子4ー6を用
いるメリットがある。
【0049】
【効果】本発明の偏平形コアレス振動モータによれば、
シャフトの上端部に当該シャフトよりも面積の大きな摺
動性の良いスラスト受けを装着し、モータハウジング側
に摺接するスラスト軸承としている。このため、ブラシ
の押接力に頼らず、幅の広い面積を持つスラスト受けで
積極的にスラスト受けを行うことができるので、回転子
の回転バランスが安定し、ブラシと平コミュテータとの
接触圧が小さく、ブラシと平コミュテータの寿命が長く
なるので、当該偏平形コアレス振動モータの寿命が長く
なり、また通電波形もきれいで、好ましい振動音とな
る。
【図面の簡単な説明】
図1 本発明第1実施例の偏平形コアレス振動モータ1
1ー1の分解斜視図である。 図2 同偏平形コアレス振動モータ11ー1の縦断面図
である。 図3 同偏平形コアレス振動モータ11ー1に用いた偏
平形コアレス偏心振動用電機子4ー1の平面図である。 図4 同偏平形コアレス振動モータ11ー1に用いた偏
平形コアレス偏心振動用電機子4ー1の底面図である。 図5 同偏平形コアレス振動モータ11ー1における展
開図である。 図6 本発明第2実施例の偏平形コアレス振動モータ1
1ー2における偏平形コアレス偏心振動用電機子4ー2
の平面図である。 図7 同偏平形コアレス偏心振動用電機子4ー2を有す
る回転子5ー2の下面斜視図である。 図8 同偏平形コアレス振動モータ11ー2における展
開図である。 図9 本発明第3実施例の偏平形コアレス振動発生モー
タ11ー3の分解斜視図である。 図10 同偏平形コアレス振動発生モータ11ー3の縦
断面図である。 図11 同偏平形コアレス振動発生モータ11ー3に用
いた偏平形コアレス偏心振動用電機子4ー3の底面図で
ある。 図12 同偏平形コアレス振動発生モータ11ー3にお
ける展開図である。 図13 本発明第4実施例の偏平形コアレス振動モータ
11ー4における偏平形コアレス偏心振動用電機子4ー
4の平面図である。 図14 本発明第5実施例の偏平形コアレス振動発生モ
ータ11ー5に用いた偏平形コアレス偏心振動用電機子
4ー5の上面斜視図である。 図15 同偏平形コアレス振動発生モータ11ー5の展
開図である。 図16 本発明第6実施例の偏平形コアレス振動発生モ
ータ11ー6に用いた偏平形コアレス偏心振動用電機子
4ー6の下面斜視図である。 図17 同偏平形コアレス振動発生モータ11ー6の展
開図である。
【符号の説明】
1 界磁マグネット 2 偏平形コアレス振動モータ本体 3 シャフト 4ー1、・・・、4ー6 偏平形コアレス偏心振動用電
機子 5ー1、・・・、5ー7 回転子 6ー1、・・・、6ー3、6’ー1、・・・、6’ー3
電機子コイル 6a、6a’、6’a、6’a’ 発生トルクに寄与す
る導体部 6b、6c、6’b、6’c 発生トルクに寄与しない
導体部 8ー1、8ー2 ブラシ 9 平コミュテータ 10ー1、10ー2 半田付け部 11ー1、・・・、11ー7 偏平形コアレス振動モー
タ 12 モータハウジング 13 モータブラケット 14ー1 正側電源端子 14ー2 負側電源端子 15ー1、15ー2 電源供給用導電パターン 16 プリント配線パターン 17 電源供給用リード線取付片 18ー1、18ー2 リード線 19 透孔 20 鍔 21 スライダー 22 プラスチック 24 平板状プリント配線基板 25 プリント配線パターン 26 スラスト受け 27ー1、・・・、27ー6 コミュテータ片 28、28’ スリーブ軸承 29 切欠した透孔

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 隣り配置の磁極が異極となるようにN
    極、S極の磁極をP(Pは2以上の整数)極対数個備え
    て形成した界磁マグネット(1)を固定子として備える
    と共に一対のブラシ(8ー1、8ー2)を備え、モータ
    本体(2)からシャフト(3)が出ないようにした当該
    モータ本体(2)の一端にシャフト(3)を固定し、該
    シャフト(3)を中心に偏心配置して偏重心を取りなが
    ら偏心回転する偏平形コアレス偏心振動用電機子(4ー
    1、・・・、4ー6)を回動自在に支承した回転子(5
    ー1、・・・、5ー7)を上記界磁マグネット(1)と
    軸方向の空隙を介して面対向させ、上記偏平形コアレス
    偏心振動用電機子(4ー1、・・・、4ー6)を構成す
    る電機子コイル(6ー1、・・・、6ー3、6’ー1、
    ・・・6’ー3)と電気的に結線されたコミュテータ
    (9)を上記ブラシ(8ー1、8ー2)と摺動自在に設
    けた偏平形コアレス振動モータにおいて、上記シャフト
    (3)の開放軸端面に上記シャフト(3)の端面よりも
    大きな面積を持つスラスト受け(26)を装着し、該ス
    ラスト受け(26)を上記モータ本体(2)の他端側に
    摺接させてスラスト軸承として用いたことを特徴とする
    偏平形コアレス振動モータ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20010036373A (ko) * 1999-10-08 2001-05-07 이형도 브러쉬리스 모터
CN1298095C (zh) * 2002-01-21 2007-01-31 东京零件工业股份有限公司 偏心转子和设有该转子的扁平式电机

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KR20010036373A (ko) * 1999-10-08 2001-05-07 이형도 브러쉬리스 모터
CN1298095C (zh) * 2002-01-21 2007-01-31 东京零件工业股份有限公司 偏心转子和设有该转子的扁平式电机

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