JP2590165Y2 - 呼び出し装置などにおける偏平形振動発生装置の界磁々極を有するブラケット - Google Patents

呼び出し装置などにおける偏平形振動発生装置の界磁々極を有するブラケット

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JP2590165Y2 JP2690193U JP2690193U JP2590165Y2 JP 2590165 Y2 JP2590165 Y2 JP 2590165Y2 JP 2690193 U JP2690193 U JP 2690193U JP 2690193 U JP2690193 U JP 2690193U JP 2590165 Y2 JP2590165 Y2 JP 2590165Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
【0002】本考案は,小型無線機などにおいて振動に
よって呼び出しを伝えるペ−ジャ等の呼び出し装置,盲
人用の信号受信器,所定の信号を伝達する装置,軽いバ
イブレ−タを人体等に与えることができマッサ−ジ効果
あるいは軽い振動を必要とするマッサ−ジ装置等に適す
る呼び出し装置などにおける偏平形振動発生装置の界磁
々極を有するブラケットに関する。
【0003】
【従来技術】従来,この種の振動を発生させるための装
置のうちでも,ペ−ジャは小型無線機の呼び出し装置と
して代表的なものとなっており,取り分けペ−ジャの普
及率は高い。従って,以下においては,ペ−ジャを中心
に説明する。
【0004】従来,ペ−ジャとしては,電話の呼び出し
があったことを当該ペ−ジャの携帯者に知らせる目的
で,無線呼び出し信号をペ−ジャの内部受信機が受信し
たときに,その内部の発音装置によって警告音を発生さ
せるようにしていた。
【0005】しかし,発音装置による警告音の呼び出し
信号は場所を選ばず鳴り出すため,周囲に悪い影響を与
えたり,また周辺環境が騒音の著しい場所では,逆にそ
の警告音が聞こえず,電話の呼び出しを知ることができ
なかった。
【0006】その対策として,昨今のペ−ジャでは,呼
び出しの警告信号として発音による以外に振動による警
告信号を発するようにし,発音と振動のいずれの警告信
号を任意に選択できるようにしている。
【0007】この種のペ−ジャの代表的な振動発生装置
について,以下に説明する。
【0008】従来におけるペ−ジャ振動発生装置は,ラ
ジアルギャップタイプの円筒形コアレスモ−タの端面に
突出した回転軸に高価なタングステン等の高比重合金で
出来た偏心振動錘(所謂,分銅と呼ばれているもの)を
接着剤や加締め手段にて取り付けて形成したものとなっ
ている。偏心振動錘は,部分円運動して偏心振動させる
ものであるため,回転軸方向から見た形状が,正円板形
状を形成しないように,半円状または扇板形状になって
いる。
【0009】かかる円筒形コアレスモ−タを用いた振動
発生装置をペ−ジャ本体内に固定し,該モ−タを回転さ
せれば偏心振動錘が部分円運動,即ち偏心回転するの
で,そのときに発生する遠心力による振動が,ペ−ジャ
本体に伝播する。従って,ペ−ジャを身につけている者
にその振動が伝わり,電話の呼び出しがあったことを知
ることができる。
【0010】ペ−ジャにおける振動発生装置の主流は,
上記した構造のものとなっているが,幾つかの欠点があ
る。その欠点とは,まず,円筒形コアレスモ−タの端面
に回転軸を突出させて,その回転軸に高価な偏心振動錘
を取り付けねばならず非常に高価になることである。
【0011】大きな振動を得るために,偏心振動錘は,
高比重合金を用いる必要がある。高比重合金の代表的な
ものはタングステンであり,該タングステンは非常に高
価なものとなっている。偏心振動錘を回転軸に取り付け
る工程も必要になるほか,偏心振動錘が回転軸から抜け
出ないかどうか品質管理も多大な時間を費やして組立す
る必要があり,結果として,円筒形コアレスモ−タを用
いて構成した振動発生装置は高価になる欠点を持つ。
【0012】また上記振動発生装置を構成する円筒形コ
アレスモ−タは,従来は,直径が10mmサイズと大き
かったが,昨今では,直径が6mm,7mmサイズと非
常に小さなものとなってきたため,その製作が非常に厄
介で,歩留まりも悪く,品質管理にも多大な時間を費や
す結果,非常に高価になる欠点があった。尚,このよう
に直径が6mm,7mmといったような非常に小さな円
筒形コアレスモ−タは,その外形寸法がわずかに1mm
小さくなるだけでも,その製作が非常に困難になる。
【0013】また昨今のペ−ジャは,益々デザインを重
要視するようになってきており,名刺サイズの小型でカ
−ドタイプのものも増えてきた。あるいは腕時計にペ−
ジャ機能を持たせるようにもなってきた。
【0014】このようなカ−ドタイプのページャや腕時
計形式のペ−ジャの場合には,その厚みが非常に薄いた
めに従来の円筒形コアレスモ−タを用いた振動発生装置
を内蔵するためのスペ−スがない。そこで,これらのペ
−ジャでは,圧電ブザ−等を用いて,発音による呼び出
し機能を果たさせている。
【0015】然し,上記したように呼び出し機能として
発音装置を用いたのでは,せっかくデザイン面を考慮し
ても,従来の欠点を持つことになり,そのための対策が
求められていた。
【0016】そこで,本願考案者等は,先に特開昭63
−290153号公報等で開示した偏平形振動発生装置
を提供した。この偏平形振動発生装置のブラケット1
0’には,図8に示すように円環状の4極の界磁々極1
5が接着剤などを用いて固定されているが,界磁々極1
5をブラケット10’に固定する前に,ブラケット1
0’面に一対の導電体でできた図9に示すブラシ13−
1,13−2を固着形成する必要がある。
【0017】ブラシ13−1,13−2の刷子部7−
1,7−2は,整流子と摺接して電機子コイルの整流を
行う部分で,図10に示すように山形状に形成されてい
る。
【0018】このブラシ13−1,13−2を固定形成
したブラケット10’面には,界磁々極15との電気的
ショ−トを防ぐ目的で,刷子部7−1,7−2を有する
点線囲い部2を除き図11に示すように薄膜絶縁体8で
覆い,その薄膜絶縁体8の上面に界磁々極15を固定し
ている。
【0019】図8乃至図10において,ブラシ13−
1,13−2の刷子部7−1,7−2は,各々正側電源
端子14−1側,負側電源端子14−2側に電気的に接
続するための一対の正・負の電源供給用導電体12−
1,12−2を一体形成している。
【0020】該電源供給用導電体12−1,12−2
は,ブラケット10’の一部を半径外側方向に延長して
形成した電源供給用リ−ド線取付片17の端部まで延び
て形成され,薄膜絶縁体8から露出した電源供給用導電
体12−1,12−2の端部に正側電源端子14−1
側,負側電源端子14−2側と電気的接続するためのリ
−ド線18−1,18−2とを半田19を用いて電気的
接続している。
【0021】
【従来技術の問題点】上記した偏平形振動発生装置の界
磁々極15を有するブラケット10’の場合,該ブラケ
ット10’面に図7に示すようにフラットな円環状の界
磁々極15を接着剤などを用いて固定すると,図9の点
線囲い部39で示す導電体12−1,12−2の上に界
磁々極15が乗ることになるため,該導電体12−1,
12−2の厚み分だけ界磁々極15が上記導電体12−
1,12−2の上に乗っかっていない部分に比較して高
くなるため,図12に示すように界磁々極15は傾いて
固定される。
【0022】導電体12−1,12−2は,ミクロン単
位の厚みしかないが,偏平形振動発生装置は厚みが3m
mと非常に薄い。偏平形振動発生装置の厚みはブラケッ
ト10’,界磁々極15など後記する種々の構成要素を
考慮して厚みが決定されたもので,余分な空隙長が無
く,界磁々極15の傾きは偏平形コアレス偏心振動用電
機子の破損,大きな接触音の発生,ブラシ13−1,1
3−2の著しい摩耗,起動不良を招いたり,寿命を著し
く短いものにしたり,偏平形振動発生装置そのものを破
損したりするトラブル原因となる。
【0023】
【考案の課題】本考案は,ブラシを形成したブラケット
面に円環状の界磁々極を固定しても,界磁々極が傾かな
いようにして,界磁々極と偏平形コアレス偏心振動用電
機子との間の空隙長を均一なものとすることで,トラブ
ル原因を解消することを課題になされたものである。
【0024】
【考案の課題を達成するための手段】かかる本考案の課
題は,上記薄膜絶縁体を介して上記界磁々極をブラケッ
ト面に固設した場合,該界磁々極と上記偏平形コアレス
偏心振動用電機子間の軸方向の空隙長が均一空隙長とな
るように上記電源供給用導電体と隔離されたブラケット
の別の位置にも界磁々極を平行に保つ空隙長調整用導電
体を形成し,上記電源供給用導電体及び空隙長調整用導
電体を形成したブラケット面に上記薄膜絶縁体を形成し
て上記界磁々極を固定した呼び出し装置などにおける偏
平形振動発生装置の界磁々極を有するブラケットを提供
することで達成できる。
【0025】
【作用】ブラケット10の上面の界磁々極15を載せて
固定する部分に電源供給用導電体12−1,12−2と
同じ厚みの空隙長調整用導電体32を形成しているの
で,薄膜絶縁体8を介して界磁々極15を固定した場合
でも,電源供給用導電体12−1,12−2及び空隙長
調整用導電体32によって界磁々極15がブラケット1
0の上面部に平行に固定され,界磁々極15と上記偏平
形コアレス偏心振動用電機子6間の軸方向の空隙長が均
一空隙長となり,上記界磁々極15と上記偏平形コアレ
ス偏心振動用電機子6との接触などによるトラブル原因
を解消できる。
【0026】
【考案の実施例】以下,図1乃至図7を参照して,本考
案の一実施例について説明する。
【0027】図1は,界磁々極15は4極のものを用
い,3個の空心型電機子コイルを120度の等間隔ピッ
チの3相配置とした場合に,その内の1つの電機子コイ
ルを省いたように,2個の電機子コイル3−1,3−2
を互いに重ならないように図1に示すように配置し樹脂
4でモ−ルドし,偏心形状に形成した偏平形コアレス偏
心振動用電機子6を軸方向の空隙を介して上記界磁々極
15と面対向させた軸方向に偏平な軸方向空隙型の偏平
形振動発生装置1の分解斜視図で,図2は同偏平形振動
発生装置1の縦断面図で,この偏平形振動発生装置1
は,軸方向の端面に回転軸が突出しない回転軸突出レス
形となっている。以下,主に図1及び図2の偏平形振動
発生装置1は,軸方向の厚みが,3mm,直径が20m
mに形成してある。
【0028】軸方向の厚みが,3mm,直径が20mm
の磁性体でできた偏平カップ形のケ−ス9の開口端部
(図面上,下部開口端部)を磁性体でできた円板状のブ
ラケット10で閉じることで,偏平形振動発生装置本体
11を形成している。ケ−ス9,ブラケット10はステ
−タヨ−クを兼ねている。ブラケット10は,鉄基板を
用いて形成している。ブラケット10の上面に上記した
弓状の一対のブラシ13−1,13−2が円環状を形成
するように180度対称に固着形成している。
【0029】ブラシ13−1,13−2は,刷子部7−
1,7−2と該刷子部7−1,7−2への電源供給する
ための電源供給用導電体12−1,12−2を厚みの薄
い導電体からなる板バネなどで一体形成してもよい。し
かし,ここではブラケット10面に形成するための当該
電源供給用導電体12−1,12−2は当該ブラケット
10の外周部位置から上記界磁々極15の内周面部のブ
ラケット10位置まで延びて形成し,該電源供給用導電
体12−1,12−2の端部に半田付けして図10のよ
うに上方に山形状になった後記する整流子28と摺接す
る一対の板バネ状の刷子部7−1,7−2を半田40に
て電気的に接続する。このようにすることで,ブラシ1
3−1,13−2の刷子部7−1,7−2を上記界磁々
極15の内周位置に位置させている。この結果,図9の
ブラシ13−1,13−2に示す点線囲い部39とその
外側部分が図1に示すように界磁々極15の内周部に位
置しないようにしている。尚,刷子部7−1,7−2
は,図9に示すように櫛歯状に形成している。
【0030】2つの電源供給用導電体12−1,12−
2は,各々リ−ド線18−1,18−2を介して正側電
源端子14−1側,負側電源端子14−2側に電気的に
接続されることで,正側電源端子14−1側に接続され
たブラシ13−1と負側電源端子14−2(図1参照)
側に接続されたブラシ13−2とは,後記で詳細に説明
するように整流子28に電気的に摺接して導通する。
【0031】整流子28は,図3に示すように6個の整
流子片28−1,・・・,28−6から構成され,該整
流子片28−1,・・・,28−6と電気的に摺動され
る上記ブラシ13−1,13−2の刷子部7−1,7−
2は界磁々極15の一磁極数幅の開角に配置している。
この実施例では,2つのブラシ13−1と13−2は,
後記する界磁々極15のほぼ一磁極幅(機械角で90
度,電気角で180度)の開角幅で配置形成処理してい
る(図1及び図7参照)。
【0032】このブラシ13−1,13−2を形成した
ブラケット10の状態のままで,この上に薄膜絶縁体8
を形成し,界磁々極15を固設したのでは,従来の欠点
を何等解消しないことになる。
【0033】そこで,この考案では,上記薄膜絶縁体8
を介して上記界磁々極15をブラケット10面に固設し
た場合,上記界磁々極15と上記偏平形コアレス偏心振
動用電機子6間の軸方向の空隙長が均一空隙長となるよ
うに上記電源供給用導電体12−1,12−2と隔離さ
れたブラケット10の別の位置にも上記点線囲い部39
含んで形成される界磁々極15の配設される円環状軌跡
位置のブラケット10面にも当該電源供給用導電体12
−1,12−2(図面の都合上,図2では描いていな
い)をブラケット10面にエッチング等の手段で形成す
る際に当該電源供給用導電体12−1,12−2と同じ
厚みの図4に示す空隙長調整用導電体32(図面の都合
上,図2では描いていない)を同時形成して図6に示す
ように界磁々極15を平行に保つように形成し,上記電
源供給用導電体12−1,12−2及び空隙長調整用導
電体32を形成したブラケット10面に上記薄膜絶縁体
8を形成し(図4では図面の都合上,薄膜絶縁体8を描
いていない)て上記界磁々極15を固定した場合でも当
該界磁々極15と上記偏平形コアレス偏心振動用電機子
6間の空隙長が均一空隙長になるようにしている。尚,
上記薄膜絶縁体8は,刷子部7−1,7−2,半田40
部及びリ−ド線18−1,18−2と半田付けする電源
供給用導電体12−1,12−2の端部面には,当然の
ことながら形成されない。
【0034】上記ブラケット10は,電源供給用導電体
12−1,12−2及びブラシ13−1,13−2面側
を内側に向けて磁性体でできた偏平カップ形のケ−ス9
開口端部を閉じ,偏平形振動発生装置本体11を形成し
ている。
【0035】上記ケ−ス9の側面部を切欠して透孔16
を形成し,該透孔16と対向するブラケット10の外周
を半径外側方向に延長形成して電源供給用リ−ド線取付
片17を形成している。該取付片17にまで延びて延長
形成した上記導電体12−1,12−2に正側電源端子
14−1側に接続するためのリ−ド線18−1,負側電
源端子14−2側に接続するためのリ−ド線18−2を
半田19によって電気的接続を行っている(図1参
照)。
【0036】ブラケット10の中心部には,鍔付固定軸
20の下端部を圧入固定するための透孔21が形成さ
れ,該透孔21に鍔22がブラケット9に当接するま
で,その固定軸20を透孔21に圧入固定し,固定軸2
0の上端をスライダ−23を介してケ−ス9の内面中心
部に当接摺動させている。
【0037】固定軸20には,後記するように偏平形コ
アレス偏心振動用電機子6が回動自在に支持される。
【0038】固定軸20の外周には,オイルレスメタル
等の円筒状に形成した軸受24を回動自在に装着し,該
軸受24の外周に非磁性金属の円筒状スペ−サ25を介
して円筒状樹脂26でモ−ルドして平板状整流子基板2
7を固定すると共に2個の平面扇枠形状のコアレス(鉄
心に導線を巻線していないことをいう)電機子コイル3
−1,3−2を基板27に接着固定して形成した偏平形
コアレス偏心振動用電機子6を回動自在に支持してい
る。
【0039】該偏平形コアレス偏心振動用電機子6と軸
方向の空隙を介して隣接する磁極が異極となるように,
周方向に沿って交互にN極,S極の磁極を着磁した平板
円環状の界磁々極15が固定軸20と同心状配置にブラ
ケット10の上面に接着剤によって固定されている。
【0040】偏平形コアレス偏心振動用電機子6は,当
該偏心振動用電機子6が回転した場合において,当該偏
心振動用電機子6が偏心且つ振動して回転するように3
個の空心型電機子コイルを120度の等間隔ピッチの3
相配置とした場合に,その内の1つの電機子コイルを省
いたように,2個の電機子コイル3−1,3−2を互い
に重ならないように図1に示すように配置し樹脂4でモ
−ルドし,偏心形状に形成した電機子構成としている
(図1参照)。
【0041】電機子コイル3−1,3−2は,半径方向
の有効導体部3a,3a’が発生トルクに寄与し,周方
向の導体部3b,3cは発生トルクに寄与しないものと
なっている。また各電機子コイル3−1,3−2は,効
率良好な偏平形振動発生装置6を形成するために,有効
導体部3aと3a’との開角を,界磁々極15(4極と
なっている)の一磁極の幅と等しい幅,すなわち機械角
で90度の扇枠状のものに形成している。
【0042】偏平形コアレス偏心振動用電機子6の下面
部には,固定軸20と同心状に整流子基板27が固定さ
れている。整流子基板27は,プリント基板などの絶縁
基板29の下面にブラシ13−1,13−2と摺接する
整流子片28−1,・・・,28−6群からなる整流子
28をエッチング手段などにて形成している(図3及び
図7参照)。
【0043】整流子片28−1と28−4は,絶縁基板
29の下面においてエッチング手段などで形成したプリ
ント配線パタ−ン30によって電気的接続しており,同
じく絶縁基板29の上面において図1に示すようなエッ
チング手段などで形成したプリント配線パタ−ン31に
よって図7に示すように整流子片28−2と28−5,
28−3と28−6とを電気的接続し,電機子コイル3
−1の一方の端子を整流子片28−1に電気的に接続
し,電機子コイル3−1の他方の端子を整流子片28−
2に電気的に接続し,電機子コイル3−2の一方の端子
を整流子片28−5に電気的に接続し,電機子コイル3
−2の他方の端子を整流子片28−6に電気的に半田付
けなどの手段で接続している。
【0044】尚,電機子コイル3−1,3−2は接着剤
によって整流子基板27に接着して固定するのみでもよ
いが,堅固なものにするために樹脂4にてモ−ルドして
いる。また振動効率を高めるために偏平形コアレス偏心
振動用電機子6を形成している。
【0045】本考案の実施例の偏平形振動発生装置1に
よれば,これを内蔵したペ−ジャの電池などの電源を電
源端子14−1,14−2,ブラシ13−1,13−
2,整流子28等を介して2個の電機子コイル3−1,
3−2に適宜方向の回転トルクが得られるように図7に
示すように通電すれば,フレミングの左手の法則に従っ
て所定方向に回転するトルクが発生するので,固定軸2
0を中心として偏平形コアレス偏心振動用電機子6が所
定方向に回転する。
【0046】偏平形コアレス偏心振動用電機子6が所定
方向に回転すると,順次所定方向の回転トルクが得られ
るように,ブラシ13−1及び13−2と整流子片28
−1,・・・,28−6の摺動位置が切り変わり,継続
した所定方向の回転トルクが発生する。ここで偏平形コ
アレス偏心振動用電機子6は,偏心して形成されたもの
であるので,部分円運動しながら偏心回転する。この偏
心振動用電機子6の偏心回転による半径及び周方向の偏
心量が振動となって偏平形振動発生装置本体11に伝播
するので,該偏平形振動発生装置1を取り付けた装置,
例えばペ−ジャ本体に振動が伝わり,ペ−ジャ携帯者に
振動による呼び出しがあることを知らせることができ
る。
【0047】
【効果】本考案のブラケットによれば,ブラシを取り付
けた面に界磁々極を固定しても該界磁々極を平行に固定
できるので,軸方向に厚みの薄い偏平形振動発生装置を
極めて容易に組み立てることができる。
【図面の簡単な説明】
図1 本考案を適用した1実施例の偏平形振動発生装置
の分解斜視図である。 図2 同偏平形振動発生装置の縦断面図である。 図3 同偏心振動用電機子の底面図である。 図4 ブラシ及び空隙長調整用導電体を形成したブラケ
ットの上面図である。 図5 図4のブラケット面へ界磁々極を固定した場合の
平面図である。 図6 図4のブラケット面へ界磁々極を固定した場合の
縦断面図である。 図7 界磁々極,偏心振動用電機子,整流子及びブラシ
との展開図である。 図8 従来のブラシ,界磁々極を固定したブラケットの
上面斜視図である。 図9 ブラシの説明用平面図である。 図10 図9におけるX−X’線縦断面図である。 図11 ブラケット面にブラシを形成し,その上に薄膜
絶縁体を形成した場合の縦断面図である。 図12 図11のブラケット面に界磁々極を固定した場
合の問題点の説明をするための縦断面図である。
【符号の説明】
1 偏平形振動発生装置, 2 点線囲い部 3−1,3−2 コアレス電機子コイル 3a,3a’ 発生トルクに寄与する有効導体部 3b,3c 発生トルクに寄与しない導体部 4 樹脂 5 透孔 6 偏平形コアレス偏心振動用電機子 7−1,7−2 刷子部 8 薄膜絶縁体 9 ケ−ス 10,10’ ブラケット 11 偏平形振動発生装置本体 12−1,12−2 電源供給用導電体 13−1,13−2 ブラシ 14−1 正側電源端子 14−2 負側電源端子 15 界磁々極 16 透孔 17 電源供給用リ−ド線取付片 18−1,18−2 リ−ド線 19 半田 20 鍔付固定軸 21 透孔 22 鍔 23 スライダ− 24 軸受 25 円筒状スペ−サ 26 円筒状樹脂 27 平板状整流子基板 28 整流子 28−1,・・・,28−6 整流子片 29 絶縁基板 30,31 プリント配線パタ−ン 32 空隙長調整用導電体 39 点線囲い部 40 半田
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H02K 7/065 - 7/075

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転自在に支持された偏平形コアレス偏
    心振動用電機子(6)と軸方向の空隙を介して対向する
    ブラケット(10)面に隣り配置の磁極が異極となるよ
    うにN極,S極の磁極を2P(Pは1以上の整数)個備
    えて形成したフラットな円環状の界磁々極(15)を備
    え,上記偏平形コアレス偏心振動用電機子(6)と軸方
    向の空隙を介して対向するブラケット(10)面に当該
    ブラケット(10)の外周部位置から上記界磁々極(1
    5)の内周面部のブラケット(10)位置まで延びる一
    対のブラシ(13−1,13−2)への電源供給用導電
    体(12−1,12−2)を形成し,整流子(28)と
    摺設する一対の上記電源供給用導電体(12−1,12
    −2)と電気的に接続するブラシ(13−1,13−
    2)を設けて該ブラシ(13−1,13−2)を上記界
    磁々極(15)の内周位置に位置させ,上記電源供給用
    導電体(12−1,12−2)面に薄膜絶縁体(8)を
    施し,その上面に上記界磁々極(15)を固設した呼び
    出し装置などにおける偏平形振動発生装置(1)の界磁
    々極(15)を有するブラケット(10)において,上
    記薄膜絶縁体(8)を介して上記界磁々極(15)をブ
    ラケット(10)面に固設した場合,上記界磁々極(1
    5)と上記偏平形コアレス偏心振動用電機子(6)間の
    軸方向の空隙長が均一空隙長となるように上記電源供給
    用導電体(12−1,12−2)と隔離されたブラケッ
    ト(10)の別の位置にも界磁々極(15)を平行に保
    つ空隙長調整用導電体(32)を形成し,上記電源供給
    用導電体(12−1,12−2)及び空隙長調整用導電
    体(32)を形成したブラケット(10)面に上記薄膜
    絶縁体(8)を形成して上記界磁々極(15)を固定し
    たことを特徴とする呼び出し装置などにおける偏平形振
    動発生装置の界磁々極を有するブラケット。
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