JP2001070655A

JP2001070655A - 異種ゲーム機間通信方法、ゲームシステム、及び、情報転送方法

Info

Publication number: JP2001070655A
Application number: JP24638299A
Authority: JP
Inventors: Seikoku Kubo; 盛国久保; Tsutomu Watanabe; 勉渡邊
Original assignee: Konami Corp
Current assignee: Konami Group Corp
Priority date: 1999-08-31
Filing date: 1999-08-31
Publication date: 2001-03-21
Also published as: US6267678B1; EP1080758A1; EP1080758B1; DE60041851D1

Abstract

(57)【要約】【課題】異なる構成の複数のゲーム機を使用して、同
じゲームをプレイする場合、同じゲーム環境で楽しむこ
とができない。したがって、各ゲーム機において同じ環
境を作り出すために、プレイヤに加わる負担が大きく、
ゲームに対するプレイヤの興味を殺ぐ場合がある。【解決手段】ワイヤレスで通信をできる機能を備えた
携帯用ゲーム機及びメモリカード装置を用意し、携帯用
ゲーム機からメモリカード装置に対して、ゲームに必要
最小限の要素情報を転送することによって、メモリカー
ド装置に、携帯用ゲーム機で使用されている要素情報を
保持させる。この要素情報をメモリカード装置をゲーム
本体に装着して、転送することにより、当該ゲーム本体
において、要素情報に対応したアイテム等を表示するこ
とにより、携帯用ゲーム機と同じ環境でゲームを楽しむ
ことができる。多数のカードを使用するカードゲームに
適用した場合に、特に、有効である。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、互いに異なる構成
を有する異種ゲーム機間の通信方法及びこれら異なる構
成を備えた異種ゲーム機を備えたゲームシステムに関す
る。更に、本発明は、互いに記憶容量の異なるゲームシ
ステム機間の情報転送方法、及び、通信に使用されるプ
ログラムを格納した記録媒体に関する。特に、本発明
は、カードゲームを行うために用いられるゲームシステ
ムに関する。

【０００２】

【従来の技術】最近、種々の家庭用ゲーム機が提案、市
販されており、各家庭用ゲーム機に応じた種々様々なプ
ログラムを格納したカセット、ＣＤ−ＲＯＭ等の記録媒
体等が広く販売されている。更に、家庭用ゲーム機とは
別に、携帯型のゲーム機も各種、提案され、市販されて
いる。これら携帯型のゲーム機は、プレイヤ自身が携行
して出掛けた場合、場所を選ぶことなくゲームを楽しむ
ことができ、また、家庭用テレビジョンと接続された場
合、家庭用テレビ画面上においても、ゲームを行うこと
ができるものが多い。更に、これら携帯型のゲーム機に
は、赤外線を利用して、他の携帯型のゲーム機と通信を
行うことによって、複数のプレイヤ間でゲームを行える
ゲーム機がある。ここでは、通信機能を備えた携帯型の
ゲーム機を携帯用ゲーム機と呼ぶものとする。

【０００３】一方、ゲーム機本体に装着した状態で、ゲ
ーム機本体からプログラムをダウンロードすることがで
きるメモリカード形式のゲーム装置（以下、メモリカー
ド装置と呼ぶ）も販売されている。このメモリカード装
置は、ゲーム機本体から取り外された状態でダウンロー
ドされたプログラムにしたがってゲームを楽しむことも
でき、このため、一種の携帯用ゲーム機としても使用で
きる。このメモリカード装置も、赤外線を用いて、他の
メモリカード装置と通信を行うことができる。

【０００４】一方、前述した携帯用ゲーム機でプレイを
楽しめるゲームとして、本出願人は、先に、携帯用ゲー
ム機用カードゲームを提案した。当該カードゲームで
は、多種類に亘り、しかも、能力指数及び機能の異なる
カードが用意されており、各プレイヤには、予め定めら
れたライフポイントが割り当てられている。このカード
ゲームでは、これらのカードの中から、プレイヤによっ
て選択されたカードが携帯用ゲーム機の画面上に設定さ
れた所定場所に出され、相手側（例えば、携帯用ゲーム
機内のコンピュータ）から出されたカードと比較され、
カードの優劣によって勝敗が決定されている。

【０００５】このカードゲームの場合、プレイヤの一方
のライフポイントが”０”になるまで、カードを出し合
うことによって、ゲームが進行していく。このカードゲ
ームは、単に、プレイヤ一人が携帯用ゲーム機における
液晶表示部、即ち、液晶パネル（ＬＣＤ）の表示画面を
見ながらプレイできるだけでなく、前述したように、他
の携帯用ゲーム機と赤外線等を用いて通信を行うことに
より、複数のプレイヤ間においてもプレイすることがで
きる。

【０００６】より具体的に言えば、先に提案したカード
ゲームの場合、７００種類のカードをそれぞれ２５０
枚、合計１７５０００枚のカードが用意されている。こ
れらカードのうち、３００枚のカードが「かばん」と呼
ばれるゲーム中の収納部に収容され、ゲームの際には、
かばんから取り出された４０枚のカードにより、カード
の山、即ち、デッキが形成され、デッキ内の４０枚のカ
ードを用いて、実際のプレイが行われる。

【０００７】また、本出願人は、メモリカード装置を装
着できる家庭用ゲーム機に適用して、携帯用ゲーム機と
同様にカードゲームを楽しむことができると共に、当該
家庭用ゲーム機及びメモリカード装置の特長を生かすこ
とによって、興趣の異なるカードゲームを楽しむことが
できるゲームシステムを提案した（例えば、特願平１１
−２０９５８２号参照）。当該ゲームシステムで実行さ
れるカードゲームで使用されるカードは、前述した携帯
用ゲーム機で実行されるカードゲームのカードとほぼ同
じである。

【０００８】

【発明が解決しようとする課題】上記したカードゲーム
を規定するプログラムは、携帯用ゲーム機、及び、ゲー
ムシステム固有のものであり、相互の間に互換性はな
い。このことは、他のゲーム用プログラムにおいても同
様である。更に、携帯用ゲーム機の通信機能を用いて、
携帯用ゲーム機同士でカードの送受を行うことも提案さ
れているが、携帯用ゲーム機におけるゲームの結果等
を、携帯用ゲーム機とは異なる構成を備えた上記したゲ
ームシステムでは利用することができない。また、携帯
用ゲーム機、及び、ゲームシステムにおけるカードゲー
ムでは、予め定められた条件、例えば、何人かの相手に
勝った等の条件がクリアされた場合にのみ得られるカー
ドも、多々用意されている。

【０００９】従来、例えば、携帯用ゲーム機で、所定の
条件をクリアすることによって取得されたカードは、メ
モリカード装置を含むゲームシステムでは使用できな
い。したがって、メモリカード装置を含むカードシステ
ムにおいて、携帯用ゲーム機の場合と同じカードを用意
するためには、携帯用ゲーム機で行われたのと同じ条件
をクリアする必要がある。

【００１０】いずれにしても、カードゲーム自体、ほぼ
同じであっても、ハードウェア装置が異なれば、同じカ
ード条件のもとでは、プレイできない。このことは、単
に、カードゲームに限られることなく、他のゲームにお
いても同様である。例えば、携帯用ゲーム機において、
所定の条件をクリアしたプレイヤにとって、他のゲーム
システムにおいても、再度、所定の条件をクリアするた
めに、同様なゲームを何度も繰り返すことは、プレイヤ
のゲームに対する興味を殺ぐ結果となってしまう。

【００１１】本発明の目的は、異なる構成を備えた異種
ゲーム機間において、情報を送受することができる異種
ゲーム機間通信方法を提供することである。

【００１２】本発明の他の目的は、カードゲームの要素
となるカードに関連する情報を携帯用ゲーム機から、メ
モリカード装置を含むゲームシステムに送信して、当該
ゲームシステムにおいて、送信されたカードをそのまま
利用できる異種ゲーム機間通信方法を提供することであ
る。

【００１３】本発明の更に他の目的は、上記した通信方
法を実現するプログラムを格納した記録媒体を提供する
ことである。

【００１４】本発明のより他の目的は、上記した通信方
法で送受されたカードを使用してカードゲームを行うこ
とができるゲームシステムを提供することである。

【００１５】本発明の他の目的は、カードに関する情報
の一部を携帯用ゲーム機から、メモリカード装置に転送
し、メモリカード装置から更にゲーム機本体に転送する
ことによって、所望のカードを視覚的に表示できる情報
転送方法を提供することである。

【００１６】

【課題を解決するための手段】本発明の一態様によれ
ば、ゲーム機本体に対して着脱自在で、ゲーム機本体か
らの所定のゲームに関するプログラムをダウンロードで
き、且つ、通信機能を備えたメモリカード装置と、前記
所定のゲームに関するゲームプログラムを格納したカセ
ットを装着され、且つ、通信機能を備えた携帯用ゲーム
機とを有するゲームシステムに使用される通信方法にお
いて、前記携帯用ゲーム機から、前記メモリカード装置
に対して、前記所定のゲーム使用される要素に関連する
情報を送信し、前記メモリカード装置では、前記要素に
関連する情報を受信すると共に、視覚的に表示すること
を特徴とする異種ゲーム機間通信方法が得られる。

【００１７】このように、メモリカード装置における通
信機能を利用すると共に、携帯用ゲーム機からの情報を
受信できるようにすることにより、構成の異なるゲーム
機間で情報を送受できる。

【００１８】本発明の他の態様によれば、ゲーム機本体
に対して着脱自在な構成を備えたメモリカード装置と、
当該メモリカード装置とは異なる構成を備えゲーム機と
を有するゲームシステムにおいて、前記ゲーム機は、所
定のゲームに使用される要素に関連する要素情報を送信
する送信モードを表示する手段と、送信モードが選択さ
れた場合、前記要素情報を送信する手段とを有し、一
方、前記メモリカード装置は、前記要素情報を受信でき
る受信モードにする手段と、前記受信モードにおいて、
前記要素情報を受信した場合、当該要素情報を表示する
手段とを有していることを特徴とするゲームシステムが
得られる。ここでは、ゲーム機からメモリカード装置に
対して、プログラムを送るのではなく、ゲームで使用さ
れる要素情報、例えば、カードの種類、及び、枚数情報
のみを送ることによって、メモリカード装置の記憶容量
に応じた情報転送を行うことができる。

【００１９】本発明の別の態様によれば、ゲーム機本体
に対して着脱自在で、通信機能を備えたメモリカード装
置に使用されるプログラムを格納した記録媒体におい
て、前記プログラムは、外部から、所定ゲームの要素に
関連する入力情報を受信するステップと、当該入力情報
を表示するステップと、前記入力情報を格納するステッ
プとを備えていることを特徴とする記録媒体が得られ
る。このようなメモリカード用プログラムを格納した記
録媒体を使用することによって、異種ゲーム機間の整合
を取ることができる。

【００２０】

【発明の実施の形態】まず、本発明の理解を容易にする
ために、本発明の適用されるゲームシステムの構成につ
いて説明しておく。

【００２１】図１を参照すると、本発明の一実施の形態
に係るゲームシステムは、携帯用ゲーム機１１と、図示
されないゲーム機本体に着脱自在な構成を備えたメモリ
カード装置２００とを含んでいる。図示された携帯用ゲ
ーム機１１は、赤外線によって通信するゲーム機側通信
部１３を有している。更に、携帯用ゲーム機１１は、良
く知られているように、液晶によって構成された液晶パ
ネル１４、Ａ及びＢボタン１７１及び１７２、スタート
ボタン１７３、セレクトボタン１７４、及び、十字キー
１７５を備えており、図示された例では、携帯用ゲーム
機１１には、特願平１０−２７１８８８号明細書で説明
したのと同様なカードゲーム用プログラムを格納したカ
セット１２が装着されているものとする。

【００２２】他方、メモリカード装置２００も赤外線に
よって通信するカード側通信部２０８を有しており、メ
モリカード装置２００も、液晶表示部（ＬＣＤ）２０
２、上下左右ボタン２０１ａ及び数字等を入力し、決定
するためのボタン２０１ｂを備えている。図示されたメ
モリカード装置２００には、後述するゲーム機本体か
ら、カードゲームに関するプログラムの一部、即ち、カ
ードに関する情報を受信するために必要なプログラム
が、ダウンロードされているものとする。

【００２３】また、メモリカード装置２００は、上シェ
ル２０４ａと下シェル２０４ｂとによって構成されるパ
ッケージを有しており、パッケージの下側側面には、コ
ネクタ用窓２０５が設けられており、このコネクタ窓２
０５を介して、ゲーム機本体に装着できるように構成さ
れている。ゲーム機本体に装着する場合、上シェル２０
４ａを図の上側に開くことによって、通常のメモリカー
ドと同様に、ゲーム機本体に装着できる。尚、メモリカ
ード装置２００のパッケージ内部には、メモリ素子、マ
イクロコンピュータ等が搭載された基板が収容されてお
り、且つ、電源及び信号用接続端子が設けられている。

【００２４】ところで、携帯用ゲーム機１１には、２つ
の赤外線通信機能が備えられており、その一つは、リモ
コンモードによる通信機能と、他方は、ＩｒＤＡによっ
て規定されたシーケンシャルなデータ通信機能である。
一方、メモリカード装置２００には、ＩｒＤＡによって
規定された通信機能を備えている。したがって、携帯用
ゲーム機１１及びメモリカード装置２００において、Ｉ
ｒＤＡによって規定された通信機能が選択されると、両
者間で赤外線通信を行うことができる。ここで、ＩｒＤ
Ａの規格による赤外線通信では、赤外線によってデータ
ビットをシーケンシャルに送信し、送信されたデータビ
ットをカウントすることに送受信が行われる。

【００２５】上記した点を考慮して、図１に示されたシ
ステムの動作を説明する。まず、携帯用ゲーム機１１及
びメモリカード装置２００が、それぞれカードゲームに
関するプログラムで動作できるように設定される。ここ
で、携帯用ゲーム機２１のプレイヤが、予め定められた
キャンペンモードをクリアすると、図２に示すように、
カード送受信のためのメニュー画像が、携帯用ゲーム機
１１の液晶表示部（ＬＣＤ）２０２に表示される。上記
した例では、予め定められたキャンペンモードがクリア
された場合に、メニュー画像が表示されるものとして、
説明したが、携帯用ゲーム機２１内に形成されたデッキ
内のカードが空になった場合に、図２に示すようなメニ
ュー画像を表示し、携帯用ゲーム機２１内に形成された
かばん内のカードを転送するように、しても良い。尚、
図２において、カード送信、及び、カード受信は、赤外
線によってカードの送信或いは受信を行うためのコマン
ドを示しており、Ｄ−ｔｒａｎｓは、当該カードゲーム
においてカードを送受信する場合に選択されるコマンド
である。

【００２６】一方、メモリカード装置２００は、プレイ
ヤの操作によって、赤外線データを受信できる状態に置
かれているものとする。この状態で、携帯用ゲーム機１
１の通信部１３とメモリカード装置２００の通信部２０
８とが互いに対向するように位置付けられ、プレイヤが
携帯用ゲーム機１１に表示されているメニュー画面か
ら、送信を選択すると、携帯用ゲーム機１１において形
成された４０枚のカードからなるデッキ内のカードに関
する情報が、赤外線データとして携帯用ゲーム機１１か
らメモリカード装置２００に送信され、メモリカード装
置２００の通信部２０８で受信される。

【００２７】ここで、携帯用ゲーム機１１で実行される
カードゲーム用カードには、カードの種類をあらわす番
号が付けられており、このカード番号は、メモリカード
装置２００を装着できるゲーム機本体で実行されるゲー
ムシステムのカードと共通である。また、携帯用ゲーム
機１１のカードゲームで使用されるカードの枚数も、ゲ
ームシステムと同じである。

【００２８】次に、携帯用ゲーム機１１内には、８ＫＢ
程度の記憶容量を備えたデータ格納用ＲＡＭが設けられ
ており、この他に表示用ＲＡＭをも備えている。他方、
メモリカード装置２００は、２ＫＢ程度の記憶容量を備
えたＳＲＡＭを有し、３２ｘ３２ドットのモノクロ画像
を液晶表示部２０２上に表示できる。このため、携帯用
ゲーム機１１内に格納されているカードに関する情報の
うち、画像データをも含めた全てのカード情報をメモリ
カード装置２００に送り、各カードの画像をも含めてメ
モリカード装置２００の液晶表示部２０２に表示するこ
とはできない。

【００２９】本発明では、携帯用ゲーム機１１とメモリ
カード装置２００との間に、データを格納する記憶容量
に差があることを考慮して、各カードに関連する情報の
うち、カードの画像及び属性等を除く、カードの種類及
び枚数をあらわす情報だけをカードの要素情報として、
携帯用ゲーム機１１からメモリカード装置２００に、Ｉ
ｒＤＡ規格にしたがって、送信している。カードの要素
情報の送信は、複数回繰り返され、メモリカード装置２
００で、このカード要素信号を正確に受信できなかった
場合には、メモリカード装置２００にエラーが表示され
る。尚、上記した赤外線通信は、携帯用ゲーム機１１と
メモリカード装置２００とを数１０センチ、好ましく
は、１０センチ程度、空間的に離した状態で行われる。

【００３０】図３を参照すると、カードが、携帯用ゲー
ム機１１からメモリカード装置２００に送信された場合
におけるメモリカード装置２００の表示画像の一例が示
されている。

【００３１】図３を参照すると、メモリカード装置２０
０における表示例が示されており、図示された例では、
カード番号００２のカード、００４のカード、及び、０
０６のカードが、１、２、及び１枚、それぞれ送信され
ており、この表示画面には、携帯用ゲーム機１１内のデ
ッキ中における４０枚のカードが全て表示される。

【００３２】このように、メモリカード装置２００に転
送された４０枚のカードは、メモリカード装置２００
を、コネクタ窓２０５を介してゲーム機本体に装着する
ことによって、ゲーム機本体に転送され、家庭用テレビ
ジョン上に、カードの画像を表示できる。換言すれば、
メモリカード装置２００に受信されたカードに関する要
素情報は、ゲーム機本体に接続されたテレビジョン画面
上に、カードの画像に変換されて表示される。このと
き、メモリカード装置１１を介して受信されたカード番
号から、各カードの属性もゲーム機本体内で再現され
る。

【００３３】この構成によれば、携帯用ゲーム機１１を
使用してカードゲームを楽しんでいたプレイヤが、その
プレイヤのカードの条件を保持したまま、同じ環境で、
メモリカード装置２００を含むゲームシステムにおい
て、カードゲームを続行することができる。

【００３４】以下、本発明に係るゲームシステムをより
明確にするために、携帯用ゲーム機１１、及び、メモリ
カード装置２００を含むゲームシステムについて、より
詳細に説明する。

【００３５】まず、図４及び図５を参照して、図１に示
された携帯用ゲーム機１１をより具体的に説明する。こ
こで、図５を参照すると、カセット１２内に内蔵された
記録媒体１５の概念的な構成が示されている。図示され
た記録媒体１５は、半導体メモリによって構成されたＲ
ＯＭ（ＲｅａｄＯｎｌｙＭｅｍｏｒｙ）からなり、
当該記録媒体１５は、カードゲーム用プログラムを構成
する一連の命令を格納した命令領域１５１と、カードゲ
ームに必要な各種データを格納したデータ領域１５２と
を有している。

【００３６】次に、図４に示された携帯用ゲーム機１１
は、例えば、特開平２−２１０５６２号公報に開示され
ているように、表示画面を形成する液晶パネル１４、前
述したＡ及びＢボタン１７１及び１７２、スタートボタ
ン１７３、セレクトボタン１７４、及び、十字キー１７
５を配列した操作パネル２２、及び、ＣＰＵ本体２３と
によって構成されている。この例では、ＣＰＵ本体２３
に、コネクタ２４を介して、前述したカードゲーム用プ
ログラムを格納したカセット１２が装着されるものとす
る。

【００３７】ＣＰＵ本体２３は、ＣＰＵコア２６、当該
ＣＰＵコア２６と操作パネル２２との間に設けられたポ
ート２７、ＣＰＵコア２６に接続されたＲＡＭ２８、Ｃ
ＰＵコア２６に接続されたＲＯＭ３０とを備えている。
更に、ＣＰＵコア２６は、タイミング用、アドレス用、
及びデータ用のバッファ３１、並びに、バスを介して、
コネクタ２４に接続されている。また、ＣＰＵコア２６
と液晶パネル２１との間には、表示駆動回路３５が設け
られている。更に、表示駆動装置３５には、液晶パネル
２１に表示すべきキャラクタを格納した表示ＲＡＭ４２
が、表示ＲＡＭインタフェース４０を介して接続されて
いる。

【００３８】また、図示された携帯用ゲーム機１１に
は、通信制御インタフェースを含み、赤外線通信を行う
通信部１３がＣＰＵコア２６に接続されており、当該通
信部１３を介して、赤外線により、図１に示されたメモ
リカード装置２００と通信を行うことができる。尚、Ｒ
ＯＭ３０には、上記した液晶パネル１４、表示駆動回路
３５、通信制御部５０等を制御するＯＳが格納されてい
るものとする。

【００３９】図示した携帯用ゲーム機１１に対して、本
発明に係るカードゲームプログラムを格納したカセット
１２が、コネクタ２４を介して、ＣＰＵコア２６に接続
された状態で、電源投入或いはリセット操作が行われる
と、ＣＰＵコア２６はＲＯＭ３０に格納されているＯＳ
を起動して、携帯用ゲーム機全体の初期化を行うととも
に、カセット１２内の記憶媒体１５に格納されたカード
ゲームプログラムは、主記憶装置として動作するＲＡＭ
２８及び表示ＲＡＭ４２に展開される。この状態で、プ
レイヤーによる操作パネル２２の操作内容にしたがっ
て、ＣＰＵコア２６は当該カードゲームのプログラムを
実行すると共に、液晶パネル１４上に、必要な表示デー
タを表示する。

【００４０】実際には、液晶パネル１４上に表示される
表示データに応じて、表示ＲＡＭ４２が表示ＲＡＭイン
タフェース４０を介してアクセスされ、表示データに応
じたキャラクタ、カード画像が表示ＲＡＭ４２から読み
出され、表示駆動回路３５を介して液晶パネル２１上
に、表示される。

【００４１】図示された携帯用ゲーム機１１では、プレ
イヤの操作、並びに、ＣＰＵコア２６の制御によって、
カードゲームの際に、当該携帯用ゲーム機１１内で作ら
れたデッキに含まれている４０枚のカードに関する情報
が、赤外線により、即ち、ワイヤレスで、携帯用ゲーム
機１１とは、構成の異なるメモリカード装置２００に転
送される。携帯用ゲーム機１１同士で、有線でカードの
交換を行うことについては、既に提案されているが、赤
外線を使用すること、異種のゲーム機間において、カー
ドに関する情報を転送すること、デッキ中の４０枚のカ
ードを転送することは、未だ実現されていない状況にあ
る。

【００４２】ここでは、本発明の理解を容易にするため
に、携帯用ゲーム機１１で実行されるカードゲームにつ
いて説明しておく。

【００４３】このカードゲームは、携帯用ゲーム機１１
の液晶パネル１４の画面上に設定された場に、プレイヤ
が互いにカードを出すこと、即ち、召喚することによっ
て、ゲームが進行していく。

【００４４】当該カードゲームに使用されるカードとし
ては、前述したように、７００種類のカードが用意され
ており、これら７００種類のカードのうち、ある限られ
た数のカード、即ち、デッキ中の４０枚のカードを使用
して、一方のプレイヤのライフポイントが０になるま
で、これらのカードを画面上の場に出し合い、互いに攻
撃、防御を指定することによって、カードゲームが行わ
れる。カードゲームによって、ライフポイントが０にな
って負けたプレイヤは、勝ったプレイヤに対して一枚の
カードを渡すことになっている。

【００４５】前述したカードゲームに使用されるカード
は、それぞれ予め定められた攻撃能力ポイント及び防御
能力ポイントを有するモンスターカード、場に出される
と、所定の特殊な効果を発揮する魔法カード、及び、
山、海、森林、荒野、草原、闇等の競技環境を設定する
競技環境カードとに大別できる。上記した競技環境カー
ドは、競技、即ち、戦闘を行うフィールドの地形をあら
わしており、地形カードと呼ばれても良い。モンスター
カードは、各地形フィールド毎に、攻撃能力、及び／ま
たは、防御能力を備えているカードを多数含んでいるた
め、カードの強弱が一義的には定まらず、勝敗の予測が
立て難く、ゲームに対する興趣が尽きないという面白さ
がある。

【００４６】更に、モンスターカードを複数のグループ
に分ける一方、グループ間に優劣を持たせることによ
り、ゲームに対する興趣を更に高める手法も採用されて
いる。

【００４７】また、上記したカードのうち、魔法カード
は、場に出されたカードに対して、予め定められた効果
を持ち、場に出された他のモンスターカードに、予め定
められた効果を引き起こすカードである。例えば、「ブ
ラックホール」と名付けられた魔法カードが出される
と、画面上の場に出されているカードを画面上から消し
去ることができる。また、魔法カードには、モンスター
カードと組み合わせることにより、モンスターカードを
強化できる強化カード、及び、相手の攻撃が発動条件を
満たした時に、自動的のその効果を発揮できるトラップ
カードも用意されている。

【００４８】このように種々の魔法カードを用意してお
くことにより、カードゲームをよりスリルに満ちたもの
にしている。この場合、各プレイヤーの各ターンで複数
枚のカードを前記場に出すことを許容することにより、
前に出したカードの結果を利用することができ、より戦
略性に富んだカードゲームも実現可能である。

【００４９】上記したカードゲームでは、攻撃能力ポイ
ント及び防御能力ポイントをそれぞれ有する種々のカー
ドが用意されているが、前述したように、７００種類全
部のカードを全てのプレイヤが利用できる訳ではなく、
本発明では、７００種類のカードのうち、特定のカード
は、所定の条件が満足された場合にのみ、得られるカー
ドにしておく。このようにしておくことにより、プレイ
ヤに対して、所定の条件が満足されているかどうか、ど
のようなカードが得られるか等の関心を持たせることが
でき、当該カードゲームに対する興味を継続させ、更
に、カードの収集に対する興味をもプレイヤに持たせる
ことができる。

【００５０】本発明に係るカードゲームは、前述したよ
うに、互いに属性の異なる７００種類ものカードを使用
しており、これらのカードは互いに異なる画像によって
表現されている。したがって、これらのカードに関連す
る情報を全て赤外線により、携帯用ゲーム機１１からメ
モリカード装置２００に送信することは、メモリカード
装置２００の記憶容量の面でも、困難である。

【００５１】本発明では、上記した点を考慮して、各カ
ードの番号及び枚数だけを携帯用ゲーム機１１とメモリ
カード装置２００との間で送受する。

【００５２】次に、メモリカード装置２００を装着でき
るゲーム機本体及びゲーム機本体で実行されるカードゲ
ームについて説明し、続いて、メモリカード装置２００
の構成について説明する。

【００５３】図６を参照すると、本発明に係るゲームシ
ステムは、メモリカード装置２００を装着できるゲーム
装置本体３１０（以下、単に、本体と呼ぶ）及びコント
ローラ３１１とを備えている。通常のゲームでは、本体
３１０をテレビジョン装置（図示せず）に接続し、プレ
イヤは、テレビジョン装置の画面を見ながらコントロー
ラ３１１を操作することにより、ビデオゲームを楽しむ
ことができる。

【００５４】より具体的に説明すると、本体３１０は、
略矩形形状のハウジング３１２、当該ハウジングの上面
側、中央部に設けられた開閉可能なディスク装着部３１
３とを備えている。図示されたゲームシステムでは、デ
ィスク装着部３１３に、ビデオゲームのアプリケーショ
ンプログラムを格納したＣＤ−ＲＯＭによって構成され
た記録媒体としての光ディスク（図示せず）が装着され
る。

【００５５】更に、図示された本体３１０を構成するハ
ウジング３１２の上面には、ビデオゲームをプレイヤの
操作によりリセットするリセットスイッチ３１４、電源
スイッチ３１５、及び、ディスク操作スイッチ３１６が
配置されており、ディスク操作スイッチ３１６を操作す
ることによってディスク装着部３１３を開閉し、光ディ
スクを装着、或いは、取り出すことができる。

【００５６】また、ハウジング３１２の前側面には、メ
モリカード等を装着できる２つのスロット３１７Ａ、３
１７Ｂが設けられており、各スロット３１７Ａ、３１７
Ｂはそれぞれ２段に分かれており、各スロット３１７
Ａ、３１７Ｂの下段には、コントローラ１１を接続で
き、且つ、各スロット１７Ａ、１７Ｂの上段には、メモ
リカードを接続できるように構成されている。

【００５７】図示された例では、スロット部３１７Ｂの
下段にコントローラ３１１がその接続端子部３１８を介
して、本体３１０に接続されており、他方、スロット部
３１７Ａの上段に、本発明において使用されるメモリカ
ード装置２００が装着されている。

【００５８】ここで、図示されたメモリカード装置２０
０は、本体３１０からのデータ等を格納するために使用
されると共に、本体３１０からプログラムをダウンロー
ドすることによって携帯用ゲーム機としても使用するこ
とができる。

【００５９】ここで、図７を参照して、図１に示された
メモリカード装置２００の内部構成を説明する。図示さ
れたメモリカード装置２００は、制御部を構成するマイ
クロコンピュータ２３０を有しており、このマイクロコ
ンピュータ２３０内には、プログラムメモリ２３０ａが
設けられている。マイクロコンピュータ２３０は、図１
に示された２０１ａ、２０１b等の入力用ボタンスイッ
チ２０１、液晶表示部（ＬＣＤ）２０２、本体３１０と
接続される接続端子２０７、及び、赤外線（ワイヤレ
ス）通信部２０８と接続されている。更に、マイクロコ
ンピュータ２３０には、時計２３１、不揮発性メモリ２
３２、スピーカ２３３、及び、電池２３４が接続されて
おり、このうち、不揮発性メモリ２３２は、フラッシュ
メモリのように、電源を切っても、記録データが消失し
ない半導体メモリによって構成されている。また、上記
したように、メモリカード装置２００自体、電池２３４
を備えているため、不揮発性メモリ２３２として、スタ
ティックランダムアクセスメモリ（ＳＲＡＭ）を使用す
ることもできる。

【００６０】上記したように、本発明に係るメモリカー
ド装置２００は、プログラムメモリ２３０ａを備えてい
るため、このプログラムメモリ２３０ａに対して、本体
１０からアプリケーションプログラムをダウンロードす
ることによって、メモリカード装置２０自体でアプリケ
ーションプログラムを変更、或いは、実行できる。した
がって、このように、アプリケーションプログラムをダ
ウンロードされたメモリカード装置２００は、本体３１
０から取り外して、単独の携帯用ゲーム機としても使用
できることは、前述した通りである。

【００６１】また、本発明で使用されるメモリカード装
置２００のマイクロコンピュータ２３０には、当該メモ
リカード装置２００に接続される機器に対応して、本体
接続インターフェース、メモリインタフェース、表示イ
ンターフェース、入力インターフェース、音声インター
フェース、ワイヤレス通信インターフェース、プログラ
ムダウンロードインターフェース、時計管理システム等
を備えている。

【００６２】次に、図８を参照して、本発明に係るメモ
リカード装置２０を装着されるゲーム装置本体３１０の
内部構成について説明しておく。

【００６３】まず、ゲーム装置本体３１０には、ゲーム
の際、ゲームに関するプログラムを格納した記録媒体８
４として、例えば、光学ディスク（ＣＤＲＯＭ等のディ
スク状記録媒体）が装着される。この実施の形態におけ
る光学ディスクには、カードゲームに係わるコンピュー
タで読み取り可能なプログラムが格納されているものと
する。

【００６４】より具体的に述べると、本発明に係るゲー
ム装置は、図８に示されているように、主制御部５０、
グラフィック制御部６０、音声制御部７０、媒体制御部
８０、及び、通信制御部９０とを備え、これら制御部５
０−９０は、全体として集合的に、制御ユニットと呼ば
れても良い。図示された制御部５０−９０、即ち、制御
ユニットは、全てメインバスＭＢに接続されると共に、
図示された例では、メインバスＭＢに、他の周辺機器と
接続するためのパラレルＩ／Ｏポート１０１及び他のゲ
ーム装置等との通信を行うためのシリアルＩ／Ｏポート
１０２が接続されている。更に、主制御部５０、操作制
御部９０、及び、媒体制御部８０は、操作入力部として
動作するコントローラ３１１におけるプレイヤの操作に
応じて、ゲームの実行を制御するゲーム制御部として動
作する。

【００６５】図示された主制御部５０は、中央演算処理
装置（ＣＰＵ）５１、周辺デバイスコントローラ５２、
メインメモリ５３、及び、オペレーションシステム（Ｏ
Ｓ）ＲＯＭ５４とによって構成されている。より具体的
に説明すると、上述した主制御部５０に設けられた周辺
デバイスコントローラ５２は、割り込み制御、タイムコ
ントロール、メモリコントロール、ダイレクトメモリア
クセス（ＤＭＡ）転送の制御等を行う。一方、メインメ
モリ５３は、例えば、２メガバイトのＲＡＭによって構
成されており、更に、ＯＳＲＯＭ５４は、このメインメ
モリ５３や上記グラフィックシステム６０、サウンドシ
ステム７０等の管理を行う所謂オペレーティングシステ
ム等のプログラムを格納した、例えば、５１２キロバイ
トのメモリによって構成されている。

【００６６】図示されたＣＰＵ５１は、例えば、３２ビ
ットのＲＩＳＣ(reduced instruction set computer)Ｃ
ＰＵであり、ＲＯＭ５４に記憶されているオペレーティ
ングシステムを実行することにより装置全体の制御を行
う。当該ＣＰＵ５１は命令キャッシュとスクラッチパッ
ドメモリを搭載し、実メモリの管理も行う。

【００６７】また、グラフィック制御部６０は、ジオメ
トリトランスファエンジン（ＧＴＥ）６１、グラフィッ
クプロセッシングユニット（ＧＰＵ）６２、フレームバ
ッファ６３、及び、伸長回路６４とによって構成されて
おり、グラフィック制御部６０内のＧＰＵ６２には、デ
ィスプレイ装置６５が接続されている。この場合、グラ
フィック制御部６０は、表示装置であるディスプレイ装
置６５におけるゲーム画面の表示を制御する表示制御部
として動作する。

【００６８】ここで、ディスプレイ装置６５は、通常の
家庭用ゲーム機の場合、テレビジョンモニターであり、
パーソナルコンピュータ或いはワークステイションの場
合、コンピュータ用ディスプレイであり、また、業務用
のゲーム機の場合、ゲーム用表示装置である。

【００６９】上記グラフィックシステム６０のジオメト
リトランスファエンジン（ＧＴＥ）６１は、座標変換等
の処理を行う座標計算用コプロセッサによって構成さ
れ、他方、グラフィックスプロセッシングユニット（Ｇ
ＰＵ）６２は、ＣＰＵ５１からの描画指示（描画命
令）に従って描画を行う。このＧＰＵ６２により描画さ
れた画像は、例えば、１メガバイトのフレームバッファ
６３に記憶される。更に、伸長回路６４は、所謂、離散
コサイン変換などの直行変換を施すと共に、更に、圧縮
され符号化された画像データを復号化する画像デコーダ
（以下、ＭＤＥＣと呼ぶ）６４によって構成されてい
る。

【００７０】前述したジオメトリトランスファエンジン
（ＧＴＥ）６１は、例えば、複数の演算を並列に実行す
る並列演算機構を備え、ＣＰＵ５１のコプロセッサとし
て当該ＣＰＵ５１からの演算要求に応じて透視変換等の
座標変換、法線ベクトルと光源ベクトルとの内積演算に
よる光源計算、例えば固定小数点形式の行列やベクトル
の演算を高速に行うことができるようになっている。

【００７１】具体的には、このＧＴＥ６１は、１つの三
角形状のポリゴンに同じ色で描画するフラットシェーデ
ィングを行う演算の場合では、１秒間に最大１５０万程
度のポリゴンの座標演算を行うことができる。このた
め、この画像処理システムでは、ＣＰＵ５１の負荷を低
減すると共に、高速な座標演算を行うことができるよう
になっている。なお、ポリゴンとは、ディスプレイ上に
表示される３次元の物体を構成するための図形の最小単
位であり、三角形や四角形等の多角形からなるものであ
る。本発明では、後述するように、ＧＴＥ６１を用い
て、各ポリゴンの座標演算を行う。

【００７２】グラフィックスプロセッシングユニット
（ＧＰＵ）６２は、ＣＰＵ５１からのポリゴン描画命令
に従って動作し、フレームバッファ６３に対して多角形
（ポリゴン）等の描画を行う。このＧＰＵ６２は、１秒
間に最大３６万程度のポリゴンの描画を行うことができ
るようになっている。また、このＧＰＵ６２は、ＣＰＵ
５１とは独立した２次元のアドレス空間を持ち、そこに
フレームバッファ６３がマッピングされるようになって
いる。

【００７３】フレームバッファ６３は、所謂、デュアル
ポートＲＡＭからなり、ＧＰＵ６２からの描画あるいは
メインメモリ５３からの転送と、表示のための読み出し
とを同時に行うことができる。より具体的に説明する
と、フレームバッファ６３は、例えば１メガバイトの容
量を有し、それぞれ１６ビットの横１０２４で縦５１２
の画素のマトリックスとして扱われる。

【００７４】このフレームバッファ６３は、格納された
画像の表示領域のうち、任意の表示領域を例えばディス
プレイ装置６５に出力することができる。更に、フレー
ムバッファ６３は、ビデオ出力として出力される表示領
域の他に、ＧＰＵ６２がポリゴン等の描画を行う際に、
参照するカラールックアップテーブル（ＣＬＵＴ）を格
納するＣＬＵＴ領域と、描画時に座標変換されてＧＰＵ
６２によって描画されるポリゴン等の中に挿入（マッピ
ング）される素材（テクスチャ）を格納するテクスチャ
領域とを備えている。

【００７５】図示されたフレームバッファ６３は、メイ
ンメモリ５３との間で高速ＤＭＡ転送を行うことも可能
となっている。

【００７６】他方、グラフィック制御部６０の伸長回路
（ＭＤＥＣ）６４は、上記ＣＰＵ５１からの制御によ
り、記録媒体８４から読み出され、メインメモリ５３に
記憶されている静止画あるいは動画の画像データを復号
化して再びメインメモリ５３に記憶する。具体的には、
ＭＤＥＣ６４は逆離散コサイン変換（逆ＤＣＴ）演算を
高速に実行でき、記録媒体８４から読み出されたカラー
静止画圧縮標準（いわゆるＪＰＥＧ）や蓄積メディア系
動画像符号化標準（所謂、ＭＰＥＧ）の手法により圧縮
データの伸張を行うことができるようになっている。

【００７７】また、この再生された画像データは、ＧＰ
Ｕ６２を介してフレームバッファ６３に記憶することに
より、上述のＧＰＵ６２によって描画される画像の背景
として使用することができる。

【００７８】更に、音声制御部、即ち、サウンドシステ
ム７０は、ＣＰＵ５１からの指示に基づいて、楽音、効
果音等を発生するサウンド再生処理プロセッサ（ＳＰ
Ｕ）７１と、ＣＤ−ＲＯＭから読み出された音声，楽音
等のデータや音源データ等が記憶される例えば５１２キ
ロバイトのサウンドバッファ７２と、ＳＰＵ７１によっ
て発生される楽音、効果音等を出力するサウンド出力手
段としてのスピーカ７３とを備えている。

【００７９】上記ＳＰＵ７１は、１６ビットの音声デー
タを４ビットの差分信号として適応差分符号化（ＡＤＰ
ＣＭ）された音声データを再生するＡＤＰＣＭ復号機能
と、サウンドバッファ７２に記憶されている音源データ
を再生することにより、効果音等を発生する再生機能
と、サウンドバッファ７２に記憶されている音声データ
等を変調させて再生する変調機能等を備えている。具体
的に説明すると、当該ＳＰＵ７１は、ルーピングや時間
を係数とした動作パラメータの自動変更などの機能を持
つＡＤＰＣＭ音源２４ボイスを内蔵し、ＣＰＵ５１から
の操作により動作する。また、ＳＰＵ７１は、サウンド
バッファ７２がマッピングされた独自のアドレス空間を
管理し、ＣＰＵ５１からサウンドバッファ７２にＡＤＰ
ＣＭデータを転送し、キーオン／キーオフやモジュレー
ション情報を直接渡すことによりデータを再生する。

【００８０】このような機能を備えることによってこの
サウンドシステム７０は、ＣＰＵ５１からの指示によっ
てサウンドバッファ７２に記録された音声データ等に基
づいて楽音、効果音等を発生するいわゆるサンプリング
音源として使用できる。

【００８１】次に、媒体制御部８０は、記録媒体ドライ
バ８１、デコーダ８２、及び、バッファ８３によって構
成されており、記録媒体ドライバ８１には、記録媒体８
４が装填される。ここで、記録媒体８４としては、例え
ば、ＣＤ−ＲＯＭ、ハードディスク、光ディスク、フレ
キシブルディスク、半導体メモリ等を使用できるが、こ
の例では、前述したように、光学ディスク、即ち、ＣＤ
−ＲＯＭが使用されるものとして説明する。この関係
で、記録媒体ドライバ８１はＣＤ−ＲＯＭドライバであ
り、且つ、デコーダ８２はＣＤ−ＲＯＭデコーダである
ものとする。尚、本発明に係るカードゲームのプログラ
ムは、当該記録媒体８４に格納されている。

【００８２】上記した記録媒体ドライバ８１は、ＣＤ−
ＲＯＭディスクである記録媒体８４に記録されたプログ
ラム、データ等を再生する機能を有しており、また、デ
コーダ８２は、例えば、エラー訂正（ＥＣＣ）符号が付
加されて記録されているプログラム、データ等を復号す
る機能を備えている。更に、バッファ８３は、記録媒体
ドライバ８１からの再生データを一時的に記憶する例え
ば３２キロバイトの記録容量を備えたＲＡＭによって構
成される。

【００８３】ここでは、ディスクフォーマットとして、
例えば、ＣＤ−ＤＡ、ＣＤ−ＲＯＭＸＡ等のデータをサ
ポートできるようになっており、デコーダ８２は、記録
媒体８４に記録された音声データをも再生するため、音
声制御部７０の一部としても動作する。

【００８４】図示された記録媒体ドライバ８１で再生さ
れるディスクに記録されている音声データは、ＡＤＰＣ
Ｍデータ（ＣＤ−ＲＯＭＸＡのＡＤＰＣＭデータ等）
の他に、音声信号をアナログ／デジタル変換した、所
謂、ＰＣＭデータであっても良い。

【００８５】上記した音声データの内、ＡＤＰＣＭデー
タは、例えば、１６ビットのデジタルデータの差分を４
ビットで表わして記録されており、当該ＡＤＰＣＭデー
タは、デコーダ８２で誤り訂正と復号化を受けた後、上
述のＳＰＵ７１に供給され、ＳＰＵ７１でデジタル／ア
ナログ変換等の処理が施され、スピーカ７３に送出され
る。

【００８６】一方、例えば、１６ビットのデジタルデー
タとして記録されているＰＣＭデータによって形成され
ている音声データは、デコーダ８２で復号化された後、
スピーカ７３を駆動するために使用される。尚、当該デ
コーダ８２のオーディオ出力は、一旦、ＳＰＵ７１に入
り、当該ＳＰＵ出力とミックスされ、リバーブユニット
を経由して最終のオーディオ出力となる。

【００８７】図８に示されたゲーム装置に備えられてい
る操作制御部９０は、メインバスＭＢを介してＣＰＵ５
１との通信の制御を行う通信制御デバイス９１及び補助
メモリ（ここでは、前述したメモリカード装置）２００
とを備え、当該通信制御デバイス９１には、プレイヤか
らの指示を入力するコントローラ３１１が接続される。

【００８８】上記したコントローラ３１１は、使用者の
意図をアプリケーションに伝達するインタフェースであ
り、使用者からの指示を入力するために、例えば１６個
の指示キーを有し、通信制御デバイス９１からの指示に
従って、この指示キーの状態を、同期式通信により、通
信制御デバイス９１に毎秒６０回程度送信する。そし
て、通信制御デバイス９１は、コントローラ９２の指示
キーの状態をＣＰＵ５１に送信する。尚、本体３１０に
は、前述したように、２個のコネクタが備えられている
から、２つのコントローラ１１を本体３１０に接続する
ことができ、その他にマルチタップを使用すれば、多数
のコントローラを本体３１０に接続することも可能であ
る。

【００８９】これにより、使用者からの指示がＣＰＵ５
１に入力され、ＣＰＵ５１は、実行しているゲームプロ
グラム等に基づいて使用者からの指示に従った処理を行
う。

【００９０】また、ＣＰＵ５１は、実行しているゲーム
の設定やゲーム終了時或いは途中の得点等を記憶する必
要があるときに、該記憶するデータを通信制御デバイス
９１に送信し、通信制御デバイス９１は当該ＣＰＵ５１
からのデータをメモリカード装置２００に記憶する。こ
のメモリカード装置２００は、メインバスＭＢから分離
されているため、電源を入れた状態で、着脱可能であ
る。これにより、ゲームの設定等を複数のメモリカード
装置２００に記憶することができる。

【００９１】ところで、上記メインメモリ５３、ＧＰＵ
６２、ＭＤＥＣ６４及びデコーダ８２等の間では、プロ
グラムの読み出し、画像の表示あるいは描画等を行う際
に、大容量の画像データを高速に転送する必要がある。

【００９２】このため、この画像処理システムでは、上
述したようにＣＰＵ５１を介さずに周辺デバイスコント
ローラ５２からの制御により上記メインメモリ５３、Ｇ
ＰＵ６２、伸長回路（ＭＤＥＣ）６４及びデコーダ８２
等の間で直接データの転送を行うＤＭＡ転送を行うこと
ができる。これにより、データ転送によるＣＰＵ５１の
負荷を低減させることができ、高速なデータの転送を行
うことができるようになっている。

【００９３】次に、図９を参照して、本発明のゲーム装
置に使用されるコントローラ３１１について、より具体
的に説明する。コントローラ３１１は、プレイヤからの
指示を入力するために、以下に示すような各種キーを有
している。

【００９４】ここで、コントローラ３１１の指示キーに
ついて説明する。コントローラ３１１は、その上面に、
左キーＬ、右キーＲ、上キーＵ、及び、下キーＤからな
る十字キーと、スタートボタン３１１ａ、セレクトボタ
ン３１１ｂ、第１乃至第４ボタン３１１ｃ、３１１ｄ、
３１１ｅ、及び３１１ｆが配列されている。更に、コン
トローラ３１１の前側面には、第１及び第２左ボタン３
１１Ｌ及び３１１Ｌ２、第１及び第２右ボタン３１１Ｒ
１及び３１１Ｒ２が配列されている。これら第１及び第
２左ボタン３１１Ｌ１、３１１Ｌ２及び第１及び第２右
ボタン３１１Ｒ１、３１１Ｒ２には、各ゲーム毎に、例
えば、エリアセット、カーソルの移動単位等の機能が割
当てられている。

【００９５】上記したキーのうち、十字キーは、プレイ
ヤが、ＣＰＵ５１に対し、移動の対象となるキャラクタ
等を上下左右に移動させるコマンドを与えるキーであ
り、スタートボタン３１１ａは、プレイヤによって操作
されると、記録媒体８４から読み出されて、ロードされ
るゲームプログラムデータ等による動作の開始をＣＰＵ
５１に指示するためのキーである。また、セレクトボタ
ン３１１ｂは、記録媒体８４からメインメモリ５３にロ
ードされるゲームプログラム等に関する各種選択をＣＰ
Ｕ５１に指示するためのキーである。

【００９６】また、ＣＰＵ５１は、実行しているゲーム
の設定やゲームの終了時或いは途中の結果等を記憶する
必要があるときに、記憶するデータを通信制御デバイス
９１に送信し、通信制御デバイス９１は当該ＣＰＵ５１
からのデータをメモリカード装置２００と類似したメモ
リカードに格納することができると共に、メモリカード
装置２００に格納されたデータをＣＰＵ５１に送信した
り、データ名を変更することもできる。前述したよう
に、メモリカード装置２００及びメモリカードは、メイ
ンバスＭＢから分離されているため、電源を入れた状態
で着脱することができる。したがって、この構成では、
ゲームの設定等を複数のメモリカードに格納できる。

【００９７】次に、上記したゲームシステムを用いて実
行されるカードゲームについて説明する。当該ゲームシ
ステムで実行されるカードゲームも、携帯用ゲーム機１
１に関連して説明したように、ディスプレイ装置６５の
画面上に設定された場に、プレイヤが互いにカードを出
すことによって、ゲームが進行していく。ここで、プレ
イヤは、互い異なるコントローラ３１１を本体３１０に
接続して、複数のプレイヤ間でゲームを行っても良い
し、或いは、プレイヤが一人でコンピュータとゲームを
しても良い。いずれにしても、当該ゲーム機本体３１０
で実行されるカードゲーム自体は、携帯用ゲーム機１１
で説明したカードゲームと同様である。

【００９８】図１０及び図１１を参照して、本発明に係
るカードゲームプログラムをゲーム機本体３１０からメ
モリカード装置２００にダウンロードする場合について
説明する。図１０に示すように、ゲーム機本体３１０に
は、メモリカード装置２００が装着されると、メモリカ
ード装置２００はゲーム機本体３１０のメインバスＭＢ
に接続された状態になる。この状態で、ゲーム機本体３
１０の媒体制御部８０に装着された記録媒体８４から、
カードゲームプログラムのうち、赤外線通信によってカ
ードを受信するためのプログラム部分が、ゲーム機本体
３１０に設けられたＣＰＵ５１の制御のもとに、メモリ
カード装置２００のプログラムメモリ２３０ａにダウン
ロードされる。

【００９９】図１１をも参照して、上述したプログラム
部分をメモリカード装置２００にダウンロードするため
に、本体３１０側のＣＰＵ５１と、メモリカード装置２
００のマイクロプロセッサ２３０で実行される処理手順
を説明する。まず、本体３１０側では、先に述べたカー
ドゲームプログラムを実行している状態で（ステップＳ
ｃ１）、メモリカード装置２００の接続の有無が判定さ
れる（ステップＳｃ２）。メモリカード装置２００が接
続されていない場合には（ステップＳｃ２のＮｏの場
合）、カードゲームが続行されるが、メモリ装置２００
が接続されている場合（ステップＳｃ２のＹｅｓ）、ス
テップＳｃ３に移行する。

【０１００】ステップＳｃ３において、本体３１０のＣ
ＰＵ５１は、プログラムダウンロード要求コマンドをメ
モリカード装置２００のマイクロコンピュータ２３０に
送出し、マイクロコンピュータ２３０からの応答を受け
取るために、ポーリング動作を行う。

【０１０１】メモリカード装置２００のマイクロコンピ
ュータ２３０において、上記したダウンロード要求コマ
ンドを受け取ると（ステップＳｍ１）、当該マイクロコ
ンピュータ２３０で実行されているルーチンを終了し
て、プログラムをダウンロードできる状態にあることを
示すプログラムダウンロード許可ステータスを本体３１
０側のＣＰＵ５１に返送する（ステップＳｍ２）。当該
許可ステータスを受けると、本体３１０側ＣＰＵ５１
は、メモリカード装置２００用のプログラム部分を記録
媒体８４から読み出し、このプログラム部分をメモリカ
ード装置２００に送出する（ステップＳｃ４）。以後、
ＣＰＵ５１は、メモリカード装置２００側からの応答を
ポーリングにより待機する状態になる。

【０１０２】記録媒体８４から読み出されたプログラム
部分は、メモリカード装置２００側のプログラムメモリ
２３０ａに書き込まれる（ステップＳｍ３）。本体３１
０から上記したプログラム部分の最後の情報を受け取る
と、メモリカード装置２００は、当該プログラム部分を
実行作可能な状態になる。この状態で、メモリカード装
置２００は、プログラムを実行可能になったことを示す
プログラムスタート許可ステータスを本体３１０側のＣ
ＰＵ５１に送出する（ステップＳｍ４）。ここで、プロ
グラム部分を書き込まれたプログラムメモリ２３０ａの
アドレスは、マイクロコンピュータ２３０によって管理
される。

【０１０３】プログラム部分がスタートできる状態にな
ったことを検出すると、ＣＰＵ５１はプログラムスター
トコマンドをマイクロコンピュータ２３０に送出する
（ステップＳｃ５）。プログラムスタートコマンドを受
けたマイクロコンピュータ２３０は、プレイヤのスター
ト指示を待って、当該プログラム部分を実行する（ステ
ップＳｍ５）。プログラム部分を実行する際、通常、メ
モリカード装置２００は、本体３１０から取り外され、
前述したプログラム部分を実行する携帯用ゲーム装置と
なる。

【０１０４】尚、上記した説明では、メモリカード装置
用プログラム部分は、本体３１０側からプログラムメモ
リ２３０ａに書き込まれるものとして説明したが、一
旦、図７に示す不揮発性メモリ２３２に格納した後、プ
ログラムメモリ２３０ａにコピーするようにしても良
い。

【０１０５】以下、メモリカード装置２００には、前述
した形式で、カードゲームのプログラム部分が、ゲーム
機本体３１０からメモリカード装置２００にダウンロー
ドされているものとして、携帯用ゲーム機１１及びメモ
リカード装置２００間の通信動作をより具体的に説明す
る。

【０１０６】図１２及び図４と共に参照して、本発明に
係る携帯用ゲーム機１１における送信動作を説明する。
図１２に示された赤外線送信動作は、図４に示されたＣ
ＰＵコア２６の制御のもとに、通信部１３によって行わ
れる。具体的に説明すると、ＣＰＵコア２６では、プレ
イヤの操作にしたがってカードゲームを実行している
（ステップＳ１）。カードゲームの処理中、キャンペー
ンモードがクリアされたか否かが判定され（ステップＳ
２）、キャンペンモードがクリアされない限り（ステッ
プＳ２：Ｎｏ）、カードゲームの処理が続行される。

【０１０７】キャンペンモードがクリアされると（ステ
ップＳ１：Ｙｅｓ）、液晶パネル１４条には、図２に示
すようなメニュー画面が表示され、このメニュー画面に
おいて、プレイヤによって、カード送信が選択されると
（ステップＳ３：Ｙｅｓ）、ＣＰＵコア２６は、図４の
ＲＡＭ２８にアクセスし、ＲＡＭ２６中に格納されてい
るデッキ中のカードリストを検出する。更に、ＣＰＵコ
ア２６は、デッキ中のカードリストから、カード番号及
び枚数を抽出する（ステップＳ４）。

【０１０８】一方、ステップＳ３において、カード送信
以外が選択されると、有線によるカードの交換用の動作
等、赤外線通信とは別の処理が実行される（ステップＳ
５）。

【０１０９】ステップＳ４において、デッキ中のカード
番号及び枚数が抽出されると、ＣＰＵコア２６は、赤外
線通信用の通信部１３を制御して（ステップＳ５）、当
該通信部１３から、カード番号及び枚数をしめす赤外線
信号が出力される。この赤外線信号は、前述したＩｒＤ
Ａによって定められた規格にしたがって、シーケンシャ
ルに送信される。この場合、通信部１３では、カード番
号及び枚数を１回だけでなく、何回か繰り返して送信し
ても良い。

【０１１０】ＣＰＵコア２６では、赤外線信号の送信完
了を監視しており（ステップＳ６）、送信が完了する
と、カード送信に関する処理を終了する。図示した例で
は、送信が完了しない限り、ＣＰＵコア２６は、通信部
１３の送信制御を繰り返すが、送信回数を設定してお
き、その送信回数に達すると、送信制御を停止しても良
い。

【０１１１】図１３及び図１４を参照して、メモリカー
ド装置２００における赤外線受信動作を説明する。図１
４に示すように、メモリカード装置２００内のマイクロ
コンピュータ２３０は、当該メモリカード装置２００の
通信部２０８、入力ボタン２０１、及び、プログラムメ
モリ２３０ａに結合されたプログラム処理部２３０１を
備えている。このプログラム処理部２３０１は、この例
では、カードゲームに関するプログラムを処理している
（図１３、ステップＳａ１）。

【０１１２】プログラム処理中、入力用ボタン２０１を
操作することにより、プレイヤによって赤外線受信モー
ドが指定されると（ステップＳａ２：Ｙｅｓ）、プログ
ラム処理部２３０１は、通信部２０８を制御して、赤外
線信号を受信できる状態にする（ステップＳａ３）。一
方、赤外線受信モードが指定されない限り、前述したプ
ログラム処理が継続して実行される（ステップＳａ２：
Ｎｏ）。

【０１１３】ステップＳａ３において、通信部２０８が
赤外線を受信できる状態になると、通信部２０８は、赤
外線の受信動作を行ない（ステップＳａ４）、受信した
赤外線信号を電気信号に変換して、受信信号処理部２３
０２に送出する。

【０１１４】この受信動作は、赤外線信号に含まれてい
るエンド信号を検出するまで続けられ（ステップＳａ
５：Ｎｏ）、エンド信号が検出されると（ステップＳａ
５：Ｙｅｓ）、受信信号処理部２３０２は、パリティチ
ェック等により受信した信号中にエラーが有るか否かを
検出する（ステップＳａ６）。エラーが含まれている場
合（ステップＳａ６：Ｙｅｓ）、再度、通信部２０８を
制御して受信動作を繰り返す（ステップＳａ３）。

【０１１５】他方、エラーがない場合（ステップＳａ
６：Ｎｏ）、受信信号処理部２３０２は、受信したカー
ドに関する要素情報を不揮発メモリ２３２に格納すると
共に、液晶表示部２０２に、図３に示すように、受信し
たカードの番号及び枚数を表示して（ステップＳａ
７）、赤外線信号の受信動作を終了する。

【０１１６】以上述べた動作により、メモリカード装置
２００内に取り込まれたカードの要素情報（即ち、カー
ド番号及び枚数）は、図１０に示したように、メモリカ
ード装置２００が、ゲーム機本体３１０に装着された状
態で、ゲーム機本体３１０に送出される。これらのカー
ド番号及び枚数は、ゲーム機本体３１０のメインメモリ
５３内に送られ、メインメモリ５３内で、プレイヤのデ
ッキが構成される。このようにしてゲーム機本体３１０
内に形成されたデッキは、携帯用ゲーム機１１内のデッ
キと同一であり、各カード番号に対応したカードの画像
がゲーム機本体３１０に接続されたディスプレイ装置６
５上に表示できることになる。

【０１１７】このように、ディスプレイ装置６５に表示
されたカード画像は、携帯用ゲーム機１１の液晶パネル
１４上の画像に比較して大きく、見やすいという利点も
ある。

【０１１８】

【発明の効果】本発明によれば、ワイヤレス通信機能を
利用することにより、異なる構成を備えたゲーム機間に
おいて、プログラム以外のデータを転送することができ
るため、一つのゲーム機における環境を異なるゲーム機
においても、そのまま利用できるため、プレイヤのゲー
ムに対する興味を高めることができる。更に、ワイヤレ
スで転送する情報を選択することにより、転送する情報
の量を少なくすることができる。

【０１１９】また、本発明では、カードゲームに適用し
た場合、カードの種類をあらわすカード番号と、カード
の枚数だけを、携帯用ゲーム機からワイヤレスで、ゲー
ム機本体に装着できるメモリカード装置に送信して、こ
れらカード番号に対応するカードをゲーム機本体におい
ても使用できるようにすることができる。したがって、
ゲーム機本体における画像表示機能をそのまま利用して
拡大されたカード画像を表示できると言う利点もある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係るゲームシステムを説明するための
図であり、ここでは、携帯用ゲーム機とメモリカード装
置とを含むゲームシステムを示している。

【図２】図１に示された携帯用ゲーム機における表示画
面の例を示す図である。

【図３】図１に示されたメモリカード装置における受信
画面を示す図である。

【図４】携帯用ゲーム機の内部構成を説明するためのブ
ロック図である。

【図５】携帯用ゲーム機に使用されるカセットの概念的
な構成を示す図である。

【図６】メモリカード装置を装着することができるゲー
ム機本体を説明する平面図である。

【図７】メモリカード装置の内部構成を説明するための
ブロック図である。

【図８】ゲーム機本体の内部構成を説明するためのブロ
ック図である。

【図９】ゲーム機本体に接続して使用されるコントロー
ラを説明するための概略図である。

【図１０】ゲーム機本体とメモリカード装置との接続状
態を説明するためのブロック図である。

【図１１】図１０に示された状態におけるゲーム機本体
とメモリカード装置の動作を説明するためのフローチャ
ートである。

【図１２】赤外線を使用して、カードに関する情報をメ
モリカード装置に転送する場合における携帯用ゲーム機
の動作を説明するためのフローチャートである。

【図１３】カード情報を受信する場合におけるメモリカ
ード装置の動作を説明するためのフローチャートであ
る。

【図１４】図１３に示された動作を実行するメモリカー
ド装置内のマイクロコンピュータの構成を説明するため
のブロック図である。

【符号の説明】

１１携帯用ゲーム機１２カセット１３赤外線通信用通信部１４液晶パネル１７１〜１７５ボタン２００メモリカード装置２０１ａ、２０１ｂ入力用ボタン２０２液晶表示部２０４パッケージ２０４ａ、２０４ｂ上及び下シェル２０５コンタクト窓２０８赤外線通信部

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続きＦターム(参考） 2C001 AA00 AA17 BA00 BA06 BA08 BB00 BB02 BB05 CB00 CB01 CB05 CB08 CC02 CC03 DA00 DA04

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】ゲーム機本体に対して着脱自在で、ゲー
ム機本体からの所定のゲームに関するプログラムをダウ
ンロードでき、且つ、通信機能を備えたメモリカード装
置と、前記所定のゲームに関するゲームプログラムを格
納したカセットを装着され、且つ、通信機能を備えた携
帯用ゲーム機とを有するゲームシステムに使用される通
信方法において、前記携帯用ゲーム機から、前記メモリ
カード装置に対して、前記所定のゲーム使用される要素
に関連する情報を送信し、前記メモリカード装置では、
前記要素に関連する情報を受信すると共に、視覚的に表
示することを特徴とする異種ゲーム機間通信方法。
【請求項２】請求項１において、前記所定のゲーム
は、複数のカードを使用するカードゲームであり、前記
要素に関連する情報は、前記カードの種類及び枚数をあ
らわす情報であることを特徴とする異種ゲーム機間通信
方法。
【請求項３】請求項１または２において、前記通信は
赤外線を用いて行われることを特徴とする異種ゲーム機
間通信方法。
【請求項４】請求項１乃至３のいずれかにおいて、前
記メモリカード装置に表示された前記要素に関連する情
報は、前記メモリカード装置が前記ゲーム機本体に装着
された場合、前記ゲーム機本体に転送され、当該ゲーム
機本体における前記所定のゲームにおいて使用できるこ
とを特徴とする異種ゲーム機間通信方法。
【請求項５】請求項１乃至４のいずれかにおいて、前
記携帯用ゲーム機から前記メモリカード装置に対する通
信は、前記携帯用ゲーム機において、予め定められた条
件が満足されたときに、行われることを特徴とする異種
ゲーム機間通信方法。
【請求項６】ゲーム機本体に対して着脱自在な構成を
備えたメモリカード装置と、当該メモリカード装置とは
異なる構成を備えゲーム機とを有するゲームシステムに
おいて、前記ゲーム機は、所定のゲームに使用される要
素に関連する要素情報を送信する送信モードを表示する
手段と、送信モードが選択された場合、前記要素情報を
送信する手段とを有し、一方、前記メモリカード装置
は、前記要素情報を受信できる受信モードにする手段
と、前記受信モードにおいて、前記要素情報を受信した
場合、当該要素情報を表示する手段とを有していること
を特徴とするゲームシステム。
【請求項７】請求項６において、前記所定のゲーム
は、複数のカードを使用したカードゲームであり、前記
要素情報は、前記カードの種類及び枚数をあらわす情報
であることを特徴とするゲームシステム。
【請求項８】請求項６または７において、前記要素情
報は赤外線により前記ゲーム機から前記カードゲーム装
置に送信されることを特徴とするゲームシステム。
【請求項９】請求項６乃至８のいずれかにおいて、前
記カードゲーム装置は、ゲーム機本体に装着されると、
前記要素情報を前記ゲーム機本体に転送する手段を備え
ていることを特徴とするゲームシステム。
【請求項１０】予め定められた第１の記憶容量を備
え、通信機能を有する第１のゲーム機と、前記第１の記
憶容量よりも大きな第２の記憶容量を備え、通信機能を
有する第２のゲーム機との間における情報転送方法にお
いて、所定のカードゲームに使用されるカードに関する
情報のうち、前記カードのイメージ情報を除く、前記カ
ードの種類及び枚数情報を選択して、前記第２のゲーム
機から送信し、前記第１のゲーム機では、前記カードの
種類及び枚数情報を表示して、送信されたカードを識別
することを特徴とする情報転送方法。
【請求項１１】請求項１０において、前記第１のゲー
ム機は、当該第１のゲーム機より大きな記憶容量を備え
たゲーム機本体に装着されると、送信された前記送信さ
れたカードの種類及び枚数情報を前記ゲーム機本体に転
送し、前記ゲーム機本体では、前記送信されたカードの
イメージ情報をも表示できることを特徴とする情報転送
方法。