JP2001069827A - 田植機 - Google Patents

田植機

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JP2001069827A
JP2001069827A JP24645599A JP24645599A JP2001069827A JP 2001069827 A JP2001069827 A JP 2001069827A JP 24645599 A JP24645599 A JP 24645599A JP 24645599 A JP24645599 A JP 24645599A JP 2001069827 A JP2001069827 A JP 2001069827A
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JP
Japan
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seedling
marker
rice transplanter
mats
section
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JP24645599A
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English (en)
Inventor
Yoichiro Nishi
陽一朗 西
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Yanmar Co Ltd
Original Assignee
Yanmar Agricultural Equipment Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 苗継ぎ作業を容易に行うことができる田植機
を提供すること。 【解決手段】 本発明では、走行機体(2) の後部に植付
機体(3) を昇降可能に配設し、同植付機体(3) は、前高
後低の傾斜状の苗載台(29)を具備してなる田植機におい
て、苗載台(29)の上端部に、苗マット(32)を投入するた
めの苗投入部(36)を形成し、同苗投入部(36)は、苗マッ
ト(32)を載置するための複数条分の苗載置部(33)に連通
することとした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、田植機に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来の田植機は、自走可能な走行機体の
後部に植付機体を昇降可能に配設しており、植付機体
は、苗を載置するための苗載置部を複数条形成してい
た。
【0003】特に近年においては、植付密度を高めるた
めに苗の植え付け条間隔を従来の間隔(30cm又は3
3cm間隔)よりも狭い間隔(21cm間隔)で苗を受
け付けることができる狭条間田植機が開発されており、
かかる狭条間田植機にあっては苗載台に16条以上もの
苗載置部が形成されていた。
【0004】一方、狭条間田植機に用いる苗マットを形
成するための育苗箱として、従来の育苗箱の中央部に仕
切り体を形成して、2条分の苗マットを同時に形成する
ことができる育苗箱が考えられている。
【0005】そして、苗継ぎ時に作業者は、各苗載置部
に1 条分の苗マットをそれぞれ載置していた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
狭条間田植機にあっては、苗継ぎ時に作業者が各苗載置
部に苗マットをそれぞれ載置する必要があり、例えば1
6条植えの田植機の場合には、16条分の苗載置部にそ
れぞれ苗マットを載置するといった煩雑な作業を行って
いた。
【0007】このように、狭条間田植機においては、苗
継ぎ作業が通常の条間の田植機に比べ、多大な労力と時
間を要するおそれがあった。
【0008】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明では、走
行機体の後部に植付機体を昇降可能に配設し、同植付機
体は、前高後低の傾斜状の苗載台を具備してなる田植機
において、苗載台の上端部に、苗マットを投入するため
の苗投入部を形成し、同苗投入部は、苗マットを載置す
るための複数条分の苗載置部に連通することとした。
【0009】また、苗投入部は、複数条分の苗マットを
同時に投入できる入口幅を有する入口部と、1条分の苗
マットを苗載置部に向けて排出する出口幅を有する複数
の出口部と、入口部と出口部との間で複数条分の苗マッ
トを1 条分の苗マット毎に振り分けるための振り分け部
とを具備することとした。
【0010】また、振り分け部を先鋭状に形成するとと
もに、先鋭部を入口部の近傍に位置させることとした。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明に係る田植機は、走行機体
の後部に植付機体を昇降可能に配設し、同植付機体は、
前高後低の傾斜状の苗載台を具備したものである。
【0012】しかも、苗載台の上端部に、苗マットを投
入するための苗投入部を形成し、同苗投入部は、苗マッ
トを載置するための複数条分の苗載置部に連通するよう
にしたものである。
【0013】そのため、複数条分の苗マットを同時に投
入することができ、短時間でかつ容易に苗継ぎ作業を行
うことができるものである。
【0014】また、苗投入部が、複数条分の苗マットを
同時に投入できる入口幅を有する入口部と、1条分の苗
マットを苗載置部に向けて排出する出口幅を有する複数
の出口部と、入口部と出口部との間で複数条分の苗マッ
トを1 条分の苗マット毎に振り分けるための振り分け部
とを具備しているため、複数条分の苗マットを1 条分の
苗マット毎に振り分ける作業が必要なくなり、より一層
苗継ぎ作業を軽減することができるものである。
【0015】また、振り分け部を先鋭状に形成するとと
もに、先鋭部を入口部の近傍に位置させているため、入
口部の近傍位置で複数条分の苗マットが1 条分の苗マッ
ト毎に振り分けられることとなり、隣接する苗マット同
士が干渉することがなくなり、苗マットを各苗載置部に
円滑に投入することができるものである。
【0016】
【実施例】以下に、本発明の実施例について図面を参照
しながら説明する。
【0017】本発明に係る田植機1は、図1に示すよう
に、自走可能に構成した走行機体2の後部に植付機体3
を昇降機構4を介して昇降可能に連設している。
【0018】走行機体2は、図1に示すように、前後方
向に伸延する機体フレーム5の下部に走行部6を配設す
る一方、機体フレーム5の前側上部に原動機部7を配設
し、同原動機部7の後方位置に運転操作部8を配設して
いる。
【0019】原動機部7は、図1に示すように、機体フ
レーム5の前側上部に原動機としてのエンジン(図示省
略)を配設し、同エンジンの上部に燃料タンク(図示省
略)を配設し、エンジンと燃料タンクとを機体フレーム
5の前側上部に載設したボンネット9で被覆している。
【0020】走行部6は、図1に示すように、機体フレ
ーム5の後方下部に、エンジンに連動連結したミッショ
ンケース10を配設し、同ミッションケース10の前側部に
フロントアクスルケース11を配設し、同フロントアクス
ルケース11に左右一対の前車輪12,12 を連動連結する一
方、ミッションケース10の後側部にリアアクスルケース
13を配設し、同リアアクスルケース13に左右一対の後車
輪14,14 を連動連結している。
【0021】運転操作部8は、原動機部7の直後方位置
にハンドルコラム15を立設し、同ハンドルコラム15の上
端部にハンドル16を回動自在に配設し、同ハンドル16の
直後方位置に座席17を配設している。
【0022】また、走行機体2は、ボンネット9の左右
側方位置と座席17の左右側方位置に施肥タンク18をそれ
ぞれ配設しており、同施肥タンク18は、後述する植付機
体3に設けた施肥用のノズル19にポンプ20を介して連動
連結され、施肥タンク18の内部の肥料をノズル19を介し
て圃場21に噴出するようにしている。図中、22は連結パ
イプ、23は予備苗台である。
【0023】植付機体3は、図1及び図2に示すよう
に、植付ミッションケース24に左右幅方向に伸延させた
軸ケース25を連動連結し、同軸ケース25に前後方向に伸
延させた10個のチェーンケース26の前端部を左右幅方向
に間隔を開けて連動連結し、各チェーンケース26の右側
方位置に、植付爪27を駆動するためのロータリーケース
28を連動連結する一方、チェーンケース26の上部に苗載
台29を前高後低の傾斜状に載設している。
【0024】ロータリーケース28は、従来の間隔(30
cm又は33cm間隔)よりも狭い間隔(21cm間
隔)として、従来よりも植付条間隔を狭くして、植付密
度を高めるようにしている。
【0025】軸ケース25の右端部には、前記チェーンケ
ース26と同等形状のチェーンケース26を取付けており、
同右端に位置するチェーンケース26にはロータリーケー
ス28を連動連結していない。
【0026】全てのチェーンケース26の後端部間には、
連結フレーム30を架設しており、各ロータリーケース28
を、左右のチェーンケース26,26 と軸ケース25と連結フ
レーム30とによって囲繞している。
【0027】このように、本実施例では、軸ケース25に
左右幅方向に間隔を開けて連設したチェーンケース26の
後部間に連結フレーム30を架設しているため、チェーン
ケース26に障害物が衝突しても軸ケース25とチェーンケ
ース26との取付部分の変形を防止することができ、これ
によって、左右幅方向に隣接するチェーンケース26の間
隔を一定に保持でき、従って、植付爪27を駆動するため
のロータリーケース28の間隔を一定に保持することがで
きて、圃場21に一定間隔で複数条の苗を植え付けること
ができる。
【0028】また、本実施例では、隣接するチェーンケ
ース26,26 の間にロータリーケース28を配設して、ロー
タリーケース28を、左右のチェーンケース26,26 と軸ケ
ース25と連結フレーム30とによって囲繞しているため、
ロータリーケース28や植付爪27の周囲を左右のチェーン
ケース26,26 と軸ケース25と連結フレーム30とによって
保護することができ、ロータリーケース28や植付爪27に
障害物が衝突することがなくなり、ロータリーケース28
や植付爪27の破損を防止することができる。
【0029】特に、軸ケース25の右端に位置するロータ
リーケース28の右側方位置に、軸ケース25に連動連結し
ていないチェーンケース26を配設することにより、他の
チェーンケース26と同等形状のチェーンケース26によっ
て右端のロータリーケース28を保護するようにしている
ため、特別の部材を必要とせず、製造コストを低減する
ことができるとともに、組立作業性を向上させることが
できる。
【0030】しかも、軸ケース25の右端に位置するチェ
ーンケース26を除いた他のチェーンケース26に1 個のロ
ータリーケース28をそれぞれ連動連結しているため、軸
ケース25と植付爪27とを連動連結するための連動機構を
簡単な構成にすることができ、植付機体3の組立作業性
やメンテナンス性を良好なものとすることができる。
【0031】また、全てのチェーンケース26の右側方位
置でチェーンケース26とロータリーケース28とを連動連
結しているため、これによっても、軸ケース25と植付爪
27とを連動連結するための連動機構を簡単な構成にする
ことができ、植付機体3の組立作業性やメンテナンス性
を良好なものとすることができる。
【0032】苗載台29は、図2に示すように、上面に上
下方向に伸延させた複数の仕切り体31を設けて、苗マッ
ト32を載置するための苗載置部33を左右幅方向に従来の
間隔(30cm又は33cm間隔)よりも狭い間隔(2
1cm間隔)で10条分形成している。図中、34は苗マッ
ト32を縦方向に搬送するための苗送りベルト、35は苗マ
ット押さえである。
【0033】また、載置台29は、図2及び図3に示すよ
うに、上端部に、苗マット32を投入するための苗投入部
36を形成している。
【0034】苗投入部36は、底壁37の左右端縁に左右側
壁38,39 を形成するとともに、底壁37の略中央部に平面
視で略三角形状の振り分け部40を形成して、同振り分け
部40の左右側方位置に、2条分の苗載置部33に連通する
左右の連通路41,42 を形成している。図中、43は苗載台
29と苗投入部36とを接続するためのボルトである。
【0035】また、苗投入部36は、上端部に、2条分の
苗マット32を同時に投入できる入口幅を有する入口部44
を形成する一方、下端部に、1条分の苗マット32を苗載
置部33に向けて排出する出口幅を有する複数の出口部45
とを形成している。
【0036】そして、振り分け部40は、入口部44と出口
部45との間で2条分の苗マット32を1 条分の苗マット32
毎に振り分けるようにしている。
【0037】しかも、振り分け部40は、先鋭状に形成し
ており、先鋭部46を入口部44の近傍に位置させている。
【0038】そして、図3に示すように、中央に仕切り
体を形成した育苗箱によって2 条分を同時に育苗した苗
マット32,32 を苗マット取出具47で育苗箱から取り出
し、苗マット取出具47の先端中央部に形成した切欠48を
振り分け部40の先鋭部46に当接し、苗投入部36の入口部
44から2 条分の苗マット32,32 を同時に投入すると、2
条分の苗マット32,32 は振り分け部40によって左右に振
り分けられ、各苗マット32は左右の連通路41,42 を通っ
て苗載置部33にそれぞれ投入される。
【0039】このように、本実施例では、苗載台29の上
端部に、苗マット32を投入するための苗投入部36を形成
し、同苗投入部36は、苗マット32を載置するための複数
条分の苗載置部33に連通するようにしているため、複数
条分の苗マット32を同時に投入することができ、短時間
でかつ容易に苗継ぎ作業を行うことができる。
【0040】しかも、複数条分の苗マット32を同時に投
入できる入口幅を有する入口部44と、1条分の苗マット
32を苗載置部33に向けて排出する出口幅を有する複数の
出口部45と、入口部44と出口部45との間で複数条分の苗
マット32を1 条分の苗マット32毎に振り分けるための振
り分け部40とを具備しているため、複数条分の苗マット
32を1 条分の苗マット32毎に振り分ける作業が必要なく
なり、より一層苗継ぎ作業を軽減することができる。
【0041】特に、振り分け部40を先鋭状に形成すると
ともに、先鋭部46を入口部44の近傍に位置させているた
め、入口部44の近傍位置で複数条分の苗マット32が1 条
分の苗マット32毎に振り分けられることとなり、隣接す
る苗マット32同士が干渉することがなくなり、苗マット
32を各苗載置部33に円滑に投入することができる。
【0042】また、植付機体3は、図1、図4〜図6に
示すように、苗載台29の中央下方位置にセンターフロー
ト49を配設し、同センターフロート49の左右側方位置に
左右一対のサイドフロート50,50 をそれぞれ配設してい
る。
【0043】各フロート49,50 は、チェーンケース26の
基端下部に左右幅方向に伸延する支持パイプ51を取付
け、同支持パイプ51に後方へ向けて伸延させた支持桿52
の基端部を取付け、同支持桿52の先端部に平面視で略T
字状のフロート本体53の後端部を上下回動自在に取付け
る一方、チェーンケース26の基端上部とフロート本体53
の前端部との間に付勢スプリング54を架設している。
【0044】また、センターフロート49には、左右一対
の2 本の施肥用のノズル19を前高後低の傾斜状に取付
け、一方、サイドフロート50には、4本の施肥用のノズ
ル19を左右幅方向に間隔を開けて前高後低の傾斜状に取
付けている。しかも、サイドフロート50は、図5に示す
ように、フロート本体53の前端部に規制ストッパー55の
基端部を上下回動自在に取付け、同規制ストッパー55の
先端部から基端部に向けて形成した長孔56に、チェーン
ケース26の基端上部に設けて付勢スプリング54の上端部
を支持する支持体57を長孔56に沿って摺動自在に係入し
ている。
【0045】このように、植付深さのセンサーとして機
能するセンターフロート49には、従来と同様に2 本の施
肥用のノズル19を配設し、重量の増加を防止してセンサ
ーの感度を維持しつつ、その一方で、サイドフロート50
には、従来よりも多くの4本の施肥用のノズル19を配設
するとともに、付勢スプリング54によって従来よりも強
い付勢力で付勢し、かつ、規制ストッパー55によってサ
イドフロート50が前下がり姿勢とならないようにしてお
り、サイドフロート50の重量増加に起因しサイドフロー
ト50の前方が沈み込むことによって生ずる泥押しを防止
している。
【0046】また、サイドフロート50には、4条分の苗
の植え付け幅よりも幅広の均平部58を形成している。
【0047】すなわち、均平部58は、サイドフロート50
のフロート本体53の前側底部に左右幅方向に伸延させた
平板状の均平板59を取付けている。図中、60は取付ブラ
ケット、61は取付用のボルト・ナットである。
【0048】均平板59は、平面視において、前端縁62の
長さを後端縁63の長さよりも短くするとともに、前端縁
62の左右端部から左右端縁64,65 に後方へ向けて傾斜状
の前側左右端縁66,67 を形成し、しかも、前側左右端縁
66,67 から前端縁62を側面視において前高後低の傾斜状
に屈曲させており、これにより、均平部58を、平面視で
先細り状に形成するとともに、側面視で前高後低の傾斜
状に形成し、更には、均平部58の左右端部に前述した施
肥用のノズル19を位置させている。
【0049】このように、本実施例では、複数のフロー
ト49,50 のうち少なくとも1 個のフロート50に、4条分
の苗の植え付け幅よりも幅広の均平部58を形成している
ため、フロート50の数を増加させずに圃場21を均平する
ことができ、これによって機体の軽量化を図ることがで
きる。
【0050】また、均平部58を、平面視で先細り状に形
成するとともに、側面視で前高後低の傾斜状に形成して
いるため、フロート50の中央部から左右側方部に向けて
圃場21の水を徐々に押し出すこととなり、圃場21の水の
流動によって圃場21に植え付けた苗68を押し倒すことが
なく、苗68の植付姿勢を良好なものとすることができ
る。
【0051】しかも、均平部58の左右端部に施肥用のノ
ズル19を配設しているため、均平部58によってフロート
50の左右側部に向けて押し出された水が、均平部58の後
側の左右端部から中央部に向けて回り込んで流れても、
ノズル19によって水流を遮ることとなり、これによって
も、圃場21の水の流動によって圃場21に植え付けた苗68
を押し倒すことがなく、苗68の植付姿勢を良好なものと
することができる。
【0052】本実施例において、田植機1は、図6に示
すように、前車輪12,12 の輪距と後車輪14,14 の輪距と
をほぼ同一とするとともに、後車輪14,14 の外側に2 本
の同一外径の補助車輪69,70 をそれぞれ配設している。
【0053】すなわち、後車輪14の後車軸71に延長ボス
72を取付け、同延長ボス72に内側の補助車輪69の延長車
軸73を取付け、同内側の補助車輪69に連結車軸74を後車
軸71と同軸状に取付け、同連結車軸74を外側の補助車輪
70の連結ボス75に取付けている。図中、76はブラケット
である。
【0054】そして、前車輪12、後車輪14及び補助車輪
69,70 を、苗68の植付条77の間の略中央位置にそれぞれ
配置し、しかも、前車輪12、後車輪14及び補助車輪69,7
0 の直後方位置に前述した均平部58を配設して、同均平
部58によって各車輪12,14,69,70 の軌跡を均平するよう
にしている。
【0055】このように、本実施例では、補助車輪69,7
0 を設けることにより、圃場21での走行性を向上させて
いる。
【0056】また、苗68の植付条77の間に前車輪12、後
車輪14及び補助車輪69,70 を配置しているため、苗68を
植え付ける位置と車輪12,14,69,70 の軌跡とが重なるこ
とはなく、苗68を植え付ける位置での圃場面が平坦状の
ままとなり、苗68の植付姿勢を良好なものとすることが
できる。
【0057】しかも、前車輪12、後車輪14及び補助車輪
69,70 の直後方位置に均平部58を配設して、同均平部58
によって各車輪12,14,69,70 の軌跡を均平するようにし
ているため、苗68を植え付ける位置での圃場面を平坦状
にでき、これによっても、苗68の植付姿勢を良好なもの
とすることができる。
【0058】また、本実施例において、田植機1は、図
7に示すように、従来と同等形状のフロントアクスルケ
ース11の左右両端部と車軸ケース78,78 との間に左右一
対の間座79,79 を配設して、前車輪12,12 の輪距を拡げ
ている。
【0059】すなわち、フロントアクスルケース11の左
右両端部に間座79の基端部を連設し、同間座79の先端部
に車軸ケース78の内側上部を連設し、同車軸ケース78の
外側下部に前車軸80を外側方へ向けて突設し、同前車軸
80に前車輪12を取付けている。
【0060】そして、フロントアクスルケース11の内部
で左右幅方向に伸延させた駆動軸81に、車軸ケース78の
内部で上下方向に伸延させた連結軸82を連動連結し、同
連結軸82に前車軸80を連動連結している。図中、83,84,
85,86 はベベルギヤである。
【0061】このように、本実施例では、従来と同等形
状のフロントアクスルケース11の左右両端部と車軸ケー
ス78,78 との間に左右一対の間座79,79 を配設して、前
車輪12,12 の輪距を拡げているため、従来のフロントア
クスルケース11を流用することができて、田植機1の製
造コストを低減することができる。
【0062】また、本実施例において、田植機1は、図
8及び図9に示すように、植付機体3の下側左右側方位
置に左右一対のマーカー装置87,87 を着脱自在に配設し
ている。
【0063】すなわち、苗載台29の裏面に苗載台29に沿
って上下方向に伸延させた支持体88を取付け、同支持体
88の下端部に、マーカー装置87の使用時にマーカー装置
87を装着するための使用時連結体89と、マーカー装置87
の収納時にマーカー装置87を装着するための収納時連結
体90とを上下に間隔を開けるとともに収納時連結体90を
使用時連結体89よりも内側方位置にそれぞれ取付け、各
連結体89,90 にマーカー装置87を着脱自在に取付けられ
るようにしている。
【0064】マーカー装置87は、左右幅方向に伸延させ
たマーカー支持体91の先端部に、左右幅方向に伸延させ
たマーカー本体92を上下回動自在に取付け、同マーカー
本体92の先端部に二股形状のマーカー93を下方へ向けて
取付けており、マーカー本体92の基端部にマーカー跳ね
上げ用ワイヤー94を連設して、同マーカー跳ね上げ用ワ
イヤー94を引張することによりマーカー本体92を上方へ
向けて跳ね上げて収納姿勢とすることができるようにし
ている。図中、95は跳ね上げ姿勢ロック用フック、96は
ロック解除用ワイヤー、97はロック部材、98,99 は付勢
スプリングである。
【0065】そして、各連結体89,90 にマーカー装置87
のマーカー支持体91の基端部を取付ネジ100 で取付ける
ようにしている。図中、101 は各連結体89,90 に突設し
た取付ボルトである。
【0066】本実施例では、収納時連結体90を使用時連
結体89よりも内側方位置に設けているため、図9に示す
ように、使用時連結体89にマーカー装置87を装着した場
合よりも収納時連結体90にマーカー装置87を装着した場
合の方がマーカー支持体91の先端部が機体の内側方に位
置することとなり、機体の左右幅を小さくすることがで
き、これによって、機体の収納スペースを小さくするこ
とができる。
【0067】図10は、他実施例としてのマーカー装置87
を示しており、本実施例では、マーカー本体92の先端部
に第1マーカー102 と第2マーカー103 とを左右に間隔
を開けて取付けている。
【0068】第1マーカー102 は、2本の直線部からな
る二股形状とする一方、第2マーカー103 は、1本の直
線部からなる直線形状として、それぞれの形状を異なら
せて、圃場21に形成されるマーカー軌跡104,105 が異な
るようにしている。
【0069】そして、図11に示すように、植付作業時
に、第2マーカー103 によって形成されたマーカー軌跡
105 に沿って次工程を行った場合には、苗68の植付条77
の間隔L1よりも各工程間での間隔L2が広くなるように
し、一方、第1マーカー102 によって形成されたマーカ
ー軌跡104 に沿って次工程を行った場合には、苗68の植
付条77の間隔L1と各工程間での間隔L2とが同一となるよ
うにしている。
【0070】これにより、植付作業時に、第2マーカー
103 によって形成されたマーカー軌跡105 に沿って次工
程を行うことにより、苗68の植付条77の間隔L1よりも各
工程間での間隔L2を広くして、防除や排水のための溝を
形成できるようにしている。
【0071】その際に、第1マーカー102 によって形成
されるマーカー軌跡104 と第2マーカー103 によって形
成されるマーカー軌跡105 とを異なる形状としているた
め、作業者がいずれのマーカー軌跡104,105 であるかを
容易に判別することができる。
【0072】図12〜図14は、他実施例としてのマーカー
装置87を示しており、本実施例では、マーカー本体92の
先端部に第1マーカー106 を前後回動自在に取付け、同
第1マーカー106 の外側方位置に1本の直線部からなる
第2マーカー107 を取付けている。
【0073】第1マーカー106 は、車輪状のマーカー本
体108 の外周面にフック状の突起109 を周方向に間隔を
開けて取付けており、図12に示すように、点線状のマー
カー軌跡110 を圃場21に形成するようにしている。図
中、111 は第2マーカー107 によって形成されるマーカ
ー軌跡である。
【0074】昇降機構4は、図1に示すように、前後方
向に伸延するトップリンク112 と左右一対のロワリンク
113,113 と昇降用シリンダ(図示省略)とを具備して、
植付機体3を昇降自在に連結している。
【0075】
【発明の効果】本発明は、以上説明したような形態で実
施され、以下に記載されるような効果を奏する。
【0076】(1)本発明では、走行機体の後部に植付
機体を昇降可能に配設し、同植付機体は、前高後低の傾
斜状の苗載台を具備してなる田植機において、苗載台の
上端部に、苗マットを投入するための苗投入部を形成
し、同苗投入部は、苗マットを載置するための複数条分
の苗載置部に連通するようにしているため、複数条分の
苗マットを同時に投入することができ、短時間でかつ容
易に苗継ぎ作業を行うことができる。
【0077】(2)本発明では、苗投入部が、複数条分
の苗マットを同時に投入できる入口幅を有する入口部
と、1条分の苗マットを苗載置部に向けて排出する出口
幅を有する複数の出口部と、入口部と出口部との間で複
数条分の苗マットを1 条分の苗マット毎に振り分けるた
めの振り分け部とを具備しているため、複数条分の苗マ
ットを1 条分の苗マット毎に振り分ける作業が必要なく
なり、より一層苗継ぎ作業を軽減することができる。
【0078】(3)本発明では、振り分け部を先鋭状に
形成するとともに、先鋭部を入口部の近傍に位置させて
いるため、入口部の近傍位置で複数条分の苗マットが1
条分の苗マット毎に振り分けられることとなり、隣接す
る苗マット同士が干渉することがなくなり、苗マットを
各苗載置部に円滑に投入することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る田植機を示す左側面図。
【図2】苗載台を示す平面図。
【図3】苗投入部を示す斜視図。
【図4】後車輪及びフロートを示す平面図。
【図5】フロートを示す側面図。
【図6】各車輪及びフロートを示す平面図。
【図7】フロントアクスルケースを示す一部切欠断面
図。
【図8】マーカー装置を示す側面図。
【図9】同平面図。
【図10】他実施例としてのマーカーを示す平面図。
【図11】マーカーの使用状態を示す説明図。
【図12】他実施例としてのマーカーを示す平面図。
【図13】第1マーカーを示す側面図。
【図14】同平面図。
【符号の説明】
1 田植機 2 走行機体 3 植付機体 12 前車輪 14 後車輪 29 苗載台 32 苗マット 33 苗載置部 36 苗投入部 40 振り分け部 41,42 連通路 44 入口部 45 出口部 46 先鋭部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行機体(2) の後部に植付機体(3) を昇
    降可能に配設し、同植付機体(3) は、前高後低の傾斜状
    の苗載台(29)を具備してなる田植機において、 苗載台(29)の上端部に、苗マット(32)を投入するための
    苗投入部(36)を形成し、同苗投入部(36)は、苗マット(3
    2)を載置するための複数条分の苗載置部(33)に連通する
    ことを特徴とする田植機。
  2. 【請求項2】 苗投入部(36)は、複数条分の苗マット(3
    2)を同時に投入できる入口幅を有する入口部(44)と、1
    条分の苗マット(32)を苗載置部(33)に向けて排出する出
    口幅を有する複数の出口部(45)と、入口部(44)と出口部
    (45)との間で複数条分の苗マット(32)を1 条分の苗マッ
    ト(32)毎に振り分けるための振り分け部(40)とを具備す
    ることを特徴とする請求項1記載の田植機。
  3. 【請求項3】 振り分け部(40)を先鋭状に形成するとと
    もに、先鋭部(46)を入口部(44)の近傍に位置させたこと
    を特徴とする請求項2記載の田植機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN103947346A (zh) * 2014-04-14 2014-07-30 肖叶 一种水稻秧苗插秧架

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CN103947346A (zh) * 2014-04-14 2014-07-30 肖叶 一种水稻秧苗插秧架
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