JP2001069743A - モータ - Google Patents

モータ

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JP2001069743A
JP2001069743A JP24104199A JP24104199A JP2001069743A JP 2001069743 A JP2001069743 A JP 2001069743A JP 24104199 A JP24104199 A JP 24104199A JP 24104199 A JP24104199 A JP 24104199A JP 2001069743 A JP2001069743 A JP 2001069743A
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magnet
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outer magnetic
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Toyonari Sasaki
豊成 佐々木
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力 青島
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 小型でトルクが大きいばかりでなく、エネル
ギー効率の面からも優れており、また構造がシンプルな
ため容易かつ安価に製造することができるという長所を
損なうことなく、コギングトルクを低減できるモータを
提供する。 【解決手段】 円筒形状に形成されるとともに少なくと
もその外周面を周方向にn分割して異なる極に交互に着
磁されたマグネットを備え、マグネットの外周部と対向
する部分の第1の外側磁極の周方向の長さ(占有領域)
θが、円筒の中心軸まわりの角度で表現したとき、(3
60/n)×1/3<θ<(360/n)×9/10度
の範囲であり、マグネットの外周部と対向する部分の第
2の外側磁極の周方向の長さ(占有領域)θが、円筒の
中心軸まわりの角度で表現したとき、(360/n)×
1/3<θ<(360/n)×9/10度の範囲であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、PMモータの低コギン
グトルク化、低騒音化、低振動化に関するものである。
【0002】
【従来の技術】小型で大きなトルクが得られるステップ
モータとして、ロータである円筒形状のマグネットの両
側に2つのコイル、そのまた両側に外側磁極と内側磁極
を持つステータを同軸上に配置したものが特開平9−3
31666に記載されている。
【0003】これらのモータは小型でトルクが大きいば
かりでなく、エネルギー効率の面からも優れており、ま
た構造がシンプルなため容易かつ安価に製造することが
できる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ステップモータはトルクの回転ムラ(コギングトルク)
が大きいという欠点があり、低速回転使用時に支障をき
たすばかりでなく、それによって振動、騒音を引き起こ
すことがあった。
【0005】したがって、本発明の目的は、上述のモー
タに対して、上記長所を損なうことなく、コギングトル
クを低減できるモータを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、第1に、円筒形状に形成されるとともに
少なくともその外周面を周方向にn分割して異なる極に
交互に着磁されたマグネットを備え、該マグネットの軸
方向に第1のコイルと前記マグネットと第2のコイルを
順に配置し、前記第1のコイルにより励磁され第1の外
側磁極及び第1の内側磁極とからなる第1のステータを
前記マグネットの一端の外周面及び内周面に対向させる
とともに、前記第2のコイルにより励磁され第2の外側
磁極及び第2の内側磁極とからなる第2のステータを前
記マグネットの他端の外周面及び内周面に対向させる構
成のモータにおいて、前記マグネットの外周部と対向す
る部分の第1の外側磁極の周方向の長さ(占有領域)θ
が、円筒の中心軸まわりの角度で表現したとき、(36
0/n)×1/3<θ<(360/n)×9/10度の
範囲であり、前記マグネットの外周部と対向する部分の
第2の外側磁極の周方向の長さ(占有領域)θが、円筒
の中心軸まわりの角度で表現したとき、(360/n)
×1/3<θ<(360/n)×9/10度の範囲であ
ることを特徴とする。
【0007】本構成において、非通電時に、第1の外側
磁極を、その周方向の長さθが大きい形状から小さい形
状に変化させたとき、マグネットと第1の外側磁極の引
力及び斥力による回転力は、最初次第に小さくなった
後、次に再び大きくなるというように極小値をもって変
化する。また第2の外側磁極を、その周方向の長さθが
大きい形状から小さい形状に変化させたとき、マグネッ
トと第2の外側磁極の引力及び斥力による回転力は、最
初次第に小さくなった後、次に再び大きくなるというよ
うに極小値をもって変化する。
【0008】本構成によれば、これら外側磁極とマグネ
ット間での回転力が極小値に近い値となり、その結果コ
ギングトルクが低減される。
【0009】本発明は、第2に、円筒形状に形成される
とともに少なくともその外周面を周方向にn分割して異
なる極に交互に着磁されたマグネットを備え、該マグネ
ットの軸方向に第1のコイルと前記マグネットと第2の
コイルを順に配置し、前記第1のコイルにより励磁され
第1の外側磁極及び第1の内側磁極とからなる第1のス
テータを前記マグネットの一端の外周面及び内周面に対
向させるとともに、前記第2のコイルにより励磁され第
2の外側磁極及び第2の内側磁極とからなる第2のステ
ータを前記マグネットの他端の外周面及び内周面に対向
させる構成のモータにおいて、第1の外側磁極のマグネ
ットの外周部と対向する部分の展開形状を、磁極の付け
根部分から先端に近づくに従って、幅狭なものとし、第
2の外側磁極のマグネットの外周部と対向する部分の展
開形状を、磁極の付け根部分から先端に近づくに従っ
て、幅狭なものとしたことを特徴とする。
【0010】本構成により、非通電時において、第1の
外側磁極のマグネットの外周部と対向する部分のうち、
磁極の付け根部分がマグネットから受ける回転力と磁極
の先端部分がマグネットから受ける回転力とがバランス
し、マグネットと第1の外側磁極の引力及び斥力による
回転力が抑制される。また第2の外側磁極のマグネット
の外周部と対向する部分のうち、磁極の付け根部分がマ
グネットから受ける回転力と磁極の先端部分がマグネッ
トから受ける回転力とがバランスし、マグネットと第2
の外側磁極の引力及び斥力による回転力が抑制される。
その結果コギングトルクが低減される。
【0011】本発明は、第3に、円筒形状に形成される
とともに少なくともその外周面を周方向にn分割して異
なる極に交互に着磁されたマグネットを備え、該マグネ
ットの軸方向に第1のコイルと前記マグネットと第2の
コイルを順に配置し、前記第1のコイルにより励磁され
第1の外側磁極及び第1の内側磁極とからなる第1のス
テータを前記マグネットの一端の外周面及び内周面に対
向させるとともに、前記第2のコイルにより励磁され第
2の外側磁極及び第2の内側磁極とからなる第2のステ
ータを前記マグネットの他端の外周面及び内周面に対向
させる構成のモータにおいて、nが4以上で第1の外側
磁極が複数あるとき、その複数の第1の外側磁極を、前
記周方向の長さ(占有領域)θの大きいものと小さいも
のの複数種類から構成し、nが4以上で第2の外側磁極
が複数あるとき、その複数の第2の外側磁極を、前記周
方向の長さ(占有領域)θの大きいものと小さいものの
複数種類から構成することを特徴とする。
【0012】本構成により、非通電時に、第1の外側磁
極のうち周方向の長さθが大きいものがマグネットから
受ける回転力と、周方向の長さθが小さいものがマグネ
ットから受ける回転力とがバランスし、マグネットと第
1の外側磁極の引力及び斥力による回転力が抑制され
る。また第2の外側磁極のうち周方向の長さθが大きい
ものがマグネットから受ける回転力と、周方向の長さθ
が小さいものがマグネットから受ける回転力とがバラン
スし、マグネットと第2の外側磁極の引力及び斥力によ
る回転力が抑制される。その結果コギングトルクが低減
される。
【0013】
【実施例】(実施例1)図1〜図7は、本発明のステッ
プモータを示す図であり、そのうち図1はステップモー
タの分解斜視図であり、図2はステップモータの組み立
て後の軸方向の断面図であり、図3は図2のA−Aでの
断面図及びB−B線での断面図である。図4はステップ
モータの表面の軸まわりの展開図であり、図5、図7は
ロータ回転位置によるトルクの変化を示すグラフであ
り、図6は図2のA−Aでの断面図である。
【0014】図1〜図7において、1はロータを構成す
る円筒形状のマグネットであり、このロータであるマグ
ネット1は、その外周表面を円周方向にn分割して(本
実施例では4分割して)S極、N極が交互に着磁された
着磁部1a、1b、1c、1dを有し、着磁部1a、1
cがS極に着磁され、着磁部1b、1dがN極に着磁さ
れている。
【0015】7はロータ軸となる出力軸であり、この出
力軸7はロータであるマグネット1に固着されている。
これら出力軸7とマグネット1とでロータを構成してい
る。2及び3は円筒形状のコイルであり、コイル2及び
3は前記マグネット1と同心でかつ、マグネット1を軸
方向に挟む位置に配置され、コイル2及び3はその外径
が前記マグネット1の外径とほぼ同じ寸法である。
【0016】18及び19は軟磁性材料からなる第1の
ステータ及び第2のステータであり、第1のステータ1
8及び第2のステータ19の位相は180/n度、即ち
45度ずれて配置され、これらの第1のステータ18及
び第2のステータ19は外筒及び内筒からなっている。
【0017】第1のステータ18の外筒及び内筒の間に
コイル2が設けられ、このコイル2が通電されることに
より第1のステータ18が励磁される。第1のステータ
18の外筒及び内筒はその先端部が外側磁極18a、1
8b及び内側磁極18c、18dを形成しており、この
内側磁極18cと内側磁極18dの位相は互いに同位相
になるように360/(n/2)度、即ち180度ずれ
て形成され、内側磁極18cに対して外側磁極18aが
対向配置しており、また内側磁極18dに対して外側磁
極18bが対向配置している。
【0018】第1のステータ18の外側磁極18a、1
8b及び内側磁極18c、18dはマグネット1の一端
側の外周面及び内周面に対向してマグネット1の一端を
挟み込むように設けられている。また第1のステータ1
8の穴18eには出力軸7の一端部が回転可能に嵌合す
る。
【0019】第2のステータ19の外筒及び内筒の間に
コイル3が設けられ、このコイル3が通電されることに
より第2のステータ19が励磁される。第2のステータ
19の外筒及び内筒はその先端部が外側磁極19a、1
9b及び内側磁極19c、19dを形成しており、この
内側磁極19cと内側磁極19dの位相は互いに同位相
になるように360/(n/2)度、即ち180度ずれ
て形成され、内側磁極19cに対して外側磁極19aが
対向配置しており、また内側磁極19dに対して外側磁
極19bが対向配置している。
【0020】第2のステータ19の外側磁極19a、1
9b及び内側磁極19c、19dはマグネット1の他端
側の外周面及び内周面に対向してマグネット1の他端を
挟み込むように設けられる。また第2のステータ19の
穴19eには出力軸7の他端部が回転可能に嵌合する。
【0021】したがって、コイル2により発生する磁束
は外側磁極18a、18bと内側磁極18c、18dと
の間のロータであるマグネット1を横切るので効果的に
ロータであるマグネット1に作用し、コイル3により発
生する磁束は外側磁極19a、19bと内側磁極19
c、19dとの間のロータであるマグネット1に作用
し、モータの出力を高める。
【0022】20は非磁性材料からなる円筒形状部材と
しての連結リングであり、この連結リング20の内側の
一端側には溝20a、20bが設けられ、他端部には溝
20a、20bに対し位相を180/n度即ち45度ず
らした溝20c、20dが設けられ、溝20a、20b
に第1のステータ18の外側磁極18a、18bを嵌合
し、溝20c、20dに第2のステータ19の外側磁極
19a、19bを嵌合し、これら嵌合部分を接着剤によ
り固定して、連結リング20に第1のステータ18及び
第2のステータ19が取り付けられるものである。
【0023】これら第1のステータ18及び第2のステ
ータ19は互いに外側磁極18a、18b及び内側磁極
18c、18dと外側磁極19a、19b及び内側磁極
19c、19dとを対向させ、連結リング20の内面側
の突出部20e、20fによりある距離だけ間隔を隔て
て固定されている。
【0024】図2はステップモータの断面図であり、図
3(a)、(b)、(c)、(d)は図2のA−A線で
断面図を示し、図3の(e)、(f)、(g)、(h)
は図2のB−B線で断面図を示している。図3の(a)
と(e)とが同時点での断面図であり、図3の(b)と
(f)とが同時点での断面図であり、図3の(c)と
(g)とが同時点での断面図であり、図3の(d)と
(h)とが同時点での断面図である。
【0025】次に、本発明のステップモータの動作を説
明する。図3の(a)、(e)の状態からコイル2及び
3に通電して、第1のステータ18の外側磁極18a、
18bをN極とし、内側磁極18c、18dをS極と
し、第2のステータ19の外側磁極19a、19bをN
極とし、内側磁極19c、19dをS極に励磁すると、
ロータであるマグネット1は反時計方向に45度回転
し、図3の(b)、(f)に示す状態になる。
【0026】次にコイル3への通電を反転させ、第2の
ステータ19の外側磁極19a、19bをS極とし、内
側磁極19c、19dをN極とし,第1のステータ18
の外側磁極18a、18bをN極とし、内側磁極18
c、18dをS極に励磁すると、ロータであるマグネッ
ト1は更に反時計方向に45度回転し、図3の(c)、
(g)に示す状態になる。
【0027】次にコイル2への通電を反転させ、第1の
ステータ18の外側磁極18a、18bをS極とし、内
側磁極18c、18dをN極とし、第2のステータ19
の外側磁極19a、19bをS極とし、内側磁極19
c、19dをN極に励磁すると、ロータであるマグネッ
ト1は更に反時計方向に45度回転し、図3の(d)、
(h)に示す状態になる。以後、このようにコイル2及
び3に通電方向を順次切換えていくことによりロータで
あるマグネット1は通電位相に応じた位置へと回転して
いくものである。
【0028】図4はコイルと連結リングを図示しない、
モータ表面の軸まわりの展開図である。図4に示すよう
に、第1のステータ18の外側磁極18a及び18bの
マグネットと対向する部分の周方向の長さ(占有領域)
θは、円筒の中心軸まわりの角度で表現したとき、40
〜70度になるようにする。
【0029】我々の研究によれば、各外側磁極の周方向
の長さθをこのように設定することによりコギングトル
クを飛躍的に小さくすることができることが見い出され
ている。このことについて、図5、図6を用いて説明す
る。
【0030】図5は図1におけるマグネット1、コイル
2、第1のステータ18及び出力軸7のみを取り出し、
コイルに電流を流さない状態で、ロータを回転させたと
きに、ロータに働く回転力をグラフ化したものであり、
上記構成におけるマグネット1と第1のステータ18間
で働くコギングトルクに相当するものである。本コギン
グトルクはロータの90度の回転が1周期となるので1
周期分だけを表示している。
【0031】なお、結果は数値シミュレーションによっ
て求めたものであり、磁場計算には回転機の数値シミュ
レーションの分野で最もポピュラーな方法である辺要素
を用いた3次元有限要素法を使用し、また回転力計算に
は節点力法を使用した。図4における外側磁極18a及
び18bの周方向の長さθを90度、72度、54度、
36度と変化させたときのコギングトルクを表示してい
る。
【0032】図5に示す結果から、磁極の周方向の長さ
θが90度のときロータ回転位置が0〜45度では正の
回転力、45〜90度では負の回転力が働く。その結果
ロータ回転位置が45度のときロータは回転力を受け
ず、安定状態となることがわかる。
【0033】図6(a)に本安定位置でのロータとステ
ータの位置関係を示す。外側磁極18a、18bのそれ
ぞれに対し、その周方向の両端部にマグネットの極の中
心がくるときが安定位置となる。
【0034】また図5の結果から、磁極の周方向の長さ
θが36度のときロータ回転位置が0〜45度では負の
回転力、45〜90度では正の回転力が働く。その結果
ロータ回転位置が0度のときロータは回転力を受けず、
安定状態となることがわかる。
【0035】図6(b)に本安定位置でのロータとステ
ータの位置関係を示す。外側磁極18a、18bのそれ
ぞれに対し、対向する位置にマグネットの極の中心がく
るときが安定位置となる。
【0036】そして図5の結果から、外側磁極の周方向
の長さθを90度から36度へと徐々に小さくしていっ
たとき、コギングトルクは徐々に小さくなり、54度付
近で0に近づいたのち、回転の向きが逆となって今度は
増加傾向になることがわかる。
【0037】以上の説明から明らかなように、外側磁極
18a、18bのマグネットと対向する周方向の長さθ
を54度付近にすることで、コギングトルクを飛躍的に
低減させることができる。即ち、非通電時において、外
側磁極18a、18bを、その周方向の長さθが大きい
形状から小さい形状に変化させたとき、マグネットと外
側磁極の引力及び斥力による回転力は、最初次第に小さ
くなった後、次に再び大きくなるというように極小値を
もって変化するが、θを54度付近の値にすることでそ
の極小値に近い値になり、その結果コギングトルクが低
減される。
【0038】以上、マグネット1と第1のステータ18
の間でのコギングトルクの低減について説明したが、こ
のことがマグネット1と第2のステータ19の間でも同
様であることは明白であり、その結果上記構成のモータ
に対してコギングトルクが低減する。
【0039】なお外側磁極の周方向の長さθを小さくす
ることで、外側磁極とマグネット1との対向面積が減少
することから、駆動トルクの減退が心配されるがそのよ
うなことはない。このことを図7を用いて説明する。
【0040】図7は図5と同様に、図1におけるマグネ
ット1、コイル2、第1のステータ18及び出力軸7の
みを取り出し、コイルに通電してロータを回転させたと
きに、ロータが発生する回転力をグラフ化したものであ
り、上記構成におけるマグネット1と第1のステータ1
8間で発生する駆動トルクに相当するものである。本駆
動トルクはロータの90度の回転が1周期となるので1
周期分だけを表示している。なお本結果は図5と同様な
計算手法を用いて得たものである。
【0041】図7の結果から、外側磁極の周方向の長さ
θが90度のとき、ロータ回転位置が0〜45度では大
きな駆動トルクが得られるものの、45〜90度では非
常に小さく、特に75〜90度では負の回転力になるこ
とがわかる。そして磁極の周方向の長さθが54度まで
小さくしたとき、本駆動トルクのピーク値は小さくなる
ものの、ロータ回転位置が45〜90度におけるトルク
は向上することがわかる。更に磁極の周方向の長さθが
36度まで小さくするとθが54のものに比べて、駆動
トルクのピーク値は向上するものの、ロータ回転位置が
45〜90度におけるトルクの向上は僅かであり、一方
ロータ回転位置が0〜45度におけるトルクは悪化す
る。
【0042】このことから磁極の周方向の長さθを54
度にすることで、駆動トルクのピーク値は小さくなるも
のの、ロータが1回転する間の駆動トルクの平均値が低
下することはなく、逆に駆動トルクの回転ムラがなくな
り、極めてスムースに回転するモータが得られることが
わかる。
【0043】なお、ここでは外側磁極の周方向の長さθ
が54度のときに最適値を得たが、我々の検討によれ
ば、本最適値はステータの磁気特性、モータを構成する
各部分の寸法等に依存して変化することがわかってい
る。そして一般的には、θが40〜70度で最適値を得
られる。
【0044】以上のように、上記モータにおいては、外
側磁極の周方向の長さθを40〜70度にすることでコ
ギングトルクを低減し、更に駆動トルクの変動をスムー
スにすることができた。
【0045】なお、ここでは、上記マグネット表面の着
磁分割数nが4の場合のモータについて説明したが、n
が4より大きい場合についても同様であり、我々の研究
によれば、第1のステータ18の外側磁極18a及び1
8bのマグネットと対向する部分の周方向長さ(占有領
域)θが、円筒の中心軸まわりの角度で表現したとき、
(360/n)×1/3<θ<(360/n)×9/1
0度の範囲にする。また同様に第2のステータ19の外
側磁極19a及び19bのマグネットと対向する部分の
周方向長さ(占有領域)θが、円筒の中心軸まわりの角
度で表現したとき、(360/n)×1/3<θ<(3
60/n)×9/10度の範囲にすることにより、コギ
ングトルクを飛躍的に抑制でき、また大きな駆動トルク
でもって極めてスムースに回転するモータが得られるこ
とが見い出された。
【0046】また、ここで得たコギングトルクの低減に
より、従来問題となっていたモータの振動、騒音の問題
も大幅に改善された。
【0047】(実施例2)前述の実施例1では、1つの
外側磁極に対してその周方向の長さθを一定としたが、
それを変化させることによってもコギングトルクを低減
させることができる。そこで、実施例2では、第1のス
テータの外側磁極のマグネットと対向する部分の展開形
状を、磁極の付け根部分から先端に近づくに従って、幅
狭なものとし、第2のステータの外側磁極のマグネット
と対向する部分の展開形状を、磁極の付け根部分から先
端に近づくに従って、幅狭なものとした例について説明
する。
【0048】図8〜図11は本発明の実施例2のステッ
プモータを示す図であり、コイルと連結リングを図示し
ないモータ表面の軸まわりの展開図である。モータの基
本的な構成及び動作は実施例1における図1〜3と同様
であり、その説明を省略する。図8〜図11において、
符号は実施例1と同様である。
【0049】図8は第1のステータ18の外側磁極18
a、18b及び第2のステータ19の外側磁極19a、
19bのマグネットの外周部と対向する部分の展開形状
を、磁極の付け根部分から先端に近づくに従って、段階
的に不連続に幅狭なものとしたことを特徴とする例であ
る。
【0050】詳細にはマグネット表面の着磁分割数nが
4の場合、本モータについては、外側磁極の付け根部分
では54度以上、先端部分では54度以下となるように
加工している。これによって1つの磁極中に、図5にお
ける外側磁極の周方向の長さθが54度以上の部分と5
4度以下の部分があることになる。その結果、第1のス
テータ18の外側磁極18a、18bのそれぞれのマグ
ネットと対向する部分のうち、磁極の付け根部分がマグ
ネットから受ける回転力と磁極の先端部分がマグネット
から受ける回転力とがバランスし、マグネットと外側磁
極の引力及び斥力による回転力が抑制される。
【0051】また第2のステータ19の外側磁極19
a、19bのそれぞれのマグネットと対向する部分のう
ち、磁極の付け根部分がマグネットから受ける回転力と
磁極の先端部分がマグネットから受ける回転力とがバラ
ンスし、マグネットと外側磁極の引力及び斥力による回
転力が抑制される。その結果コギングトルクが低減され
る。
【0052】更に、図5における外側磁極の周方向の長
さθが54度のコギングトルクの結果を見ると、実施例
1の方法では、θを最適にしてもコギングトルクを完全
に除去することはできないことがわかるが、本実施例に
よればより小さくすることが可能である。また外側磁極
をこのように不連続に幅狭にする加工は切削加工によっ
て容易に実現可能という特徴をもつ。
【0053】なお図8では1段階で不連続に幅狭にする
例を示したが、更に多段階で実現してもよいことは言う
までもなく、多段階にすることで上記回転力のバランス
をより微細に調節することができ、コギングトルクを小
さくすることができる。
【0054】図9は、第1のステータ18の外側磁極1
8a、18b及び第2のステータ19の外側磁極19
a、19bのマグネットの外周部と対向する部分の展開
形状を、磁極の付け根部分から先端に近づくに従って、
直線的に幅狭なものとしたことを特徴とする例である。
【0055】これによって図8の場合と同様な原理によ
りコギングトルクが低減することができる。更に、図8
の例に比べ、磁極の付け根から先端部分に流れる磁束が
スムースに流れるようになり、単位電流当たりの出力が
向上する。
【0056】図10は、第1のステータ18の外側磁極
18a、18b及び第2のステータ19の外側磁極19
a、19bのマグネットの外周部と対向する部分の展開
形状を、磁極の付け根部分から先端に近づくに従って、
外にふくらんだ曲線から構成し、次第に幅狭なものとし
たを特徴とする例である。これによって図8の場合と同
様な原理によりコギングトルクが低減することができ
る。更に、図9の例に比べ、磁極の付け根から先端部分
により多くの磁束が流れることから、単位電流当たりの
出力がより向上する。
【0057】図11は、第1のステータ18の外側磁極
18a、18b及び第2のステータ19の外側磁極19
a、19bのマグネットの外周部と対向する部分の展開
形状を、磁極の付け根部分から先端に近づくに従って、
内側にへこんだ曲線から構成し、次第に幅狭なものとし
たことを特徴とする例である。これによって図8の場合
と同様な原理によりコギングトルクが低減することがで
きる。
【0058】更に、第1のステータ18の外側磁極18
aと、それと概略対向するように配置されている第2の
ステータ19の外側磁極19aとの間の磁気抵抗は、上
述の例に比べて大きくなる。従ってコイル2、コイル3
から発生する磁束は互いに影響を及ぼしにくくなり、モ
ータの回転は安定しかつ出力は高くなる。
【0059】なお、図5を用いた上述の説明から明らか
なように、上記図8〜図11の外側磁極の形状を組み合
わせることで、原理的にはコギングトルクを完全に除去
することも可能である。
【0060】(実施例3)上記実施例では全ての外側磁
極の形状を同じにしたが、それを変化させることによっ
てもコギングトルクを低減させることができる。そこ
で、実施例3では、nが4以上で第1の外側磁極が複数
あるとき、その複数の第1の外側磁極を、前記周方向の
長さ(占有領域)θの大きいものと小さいものの複数種
類から構成し、nが4以上で第2の外側磁極が複数ある
とき、その複数の第2の外側磁極を、前記周方向の長さ
(占有領域)θの大きいものと小さいものの複数種類か
ら構成した例について説明する。
【0061】図12では、第1のステータの外側磁極1
8aの周方向の長さを外側磁極18bよりも小さいもの
にした。詳細には、マグネット表面の着磁分割数nが4
の場合のモータについては、外側磁極18aの周方向の
長さθを54度以下とし、外側磁極18bの周方向の長
さθを54度以上となるように加工している。
【0062】これによって図5からわかるように、外側
磁極18aがマグネット1から受ける回転力と、外側磁
極18bがマグネット1から受ける回転力とがバランス
し、マグネットと第1のステータの外側磁極の引力及び
斥力による回転力が抑制される。
【0063】同様に、第2のステータの外側磁極19a
の周方向の長さを外側磁極19bよりも小さいものにし
た。詳細には、マグネット表面の着磁分割数nが4の場
合の本モータについては、外側磁極19aの周方向の長
さθを54度以下とし、外側磁極19bの周方向の長さ
θを54度以上となるように加工している。
【0064】これによって図5からわかるように、外側
磁極19aがマグネット1から受ける回転力と、外側磁
極19bがマグネット1から受ける回転力とがバランス
し、マグネットと第2のステータの外側磁極の引力及び
斥力による回転力が抑制される。その結果コギングトル
クが低減される。なお本実施例における外側磁極の形状
は極めて単純であり、非常に加工し易いという特徴をも
つ。
【0065】(実施例4)図13は本発明の実施例4を
示すものであり、図2のA−A線による断面図である。
前述した本発明の実施例1〜3において、ロータである
マグネット1は、その外周表面を円周方向にn分割し
て、S極、N極に交互に着磁しているが、本発明の実施
例4においては、ロータであるマグネット1の外周表面
だけではなく、図13に示す如くロータであるマグネッ
ト1の内周表面も円周方向にn分割して(本実施例では
4分割して)S極、N極に交互に着磁しており、モータ
の出力を更に効果的に増大するものである。
【0066】この時、マグネット1の内周表面は隣接す
る外周表面と異なる極に着磁されており、着磁部1a、
1cの内周表面がN極に着磁され、着磁部1b、1dの
内周表面がS極に着磁されている。この実施例4では、
ロータであるマグネット1の外周表面だけではなく、ロ
ータであるマグネット1の内周表面も円周方向にn分割
してS極、N極に交互に着磁していることから、マグネ
ット1の内周表面に対して、第1のステータ18の内側
磁極18c、18d及び第2のステータ19の内側磁極
19c、19dにも回転力が発生することから、モータ
の出力が増大するものである。
【0067】なお、更にこのとき、第1のステータ18
の内側磁極18c、18d及び第2のステータ19の内
側磁極19c、19dに対しても、その形状を第1実施
例〜第3実施例で外側磁極に施したのと同様にすること
で、内側磁極とマグネット1間に発生するコギングトル
クを抑制できることが見い出されている。
【0068】即ち、マグネット1の内周部も上記のよう
に着磁されているモータにおいて、マグネットの内周部
と対向する部分の第1の内側磁極の周方向の長さ(占有
得領域)θが、円筒の中心軸まわりの角度で表現したと
き、(360/n)×1/3<θ<(360/n)×9
/10度の範囲にあり、前記マグネットの内周部と対向
する部分の第2の内側磁極の周方向の長さ(占有得領
域)θが、円筒の中心軸まわりの角度で表現したとき、
(360/n)×1/3<θ<(360/n)×9/1
0度の範囲であるようにする。
【0069】または、第1のステータ18の内側磁極1
8c、18dのマグネットの内周部と対向する部分の展
開形状を、磁極の付け根部分から先端に近づくに従っ
て、幅狭なものとし、第2のステータ18の内側磁極1
8c、18dのマグネットの内周部と対向する部分の展
開形状を、磁極の付け根部分から先端に近づくに従っ
て、幅狭なものとする。
【0070】例えば、前記第1のステータ18の内側磁
極と第2のステータ19の内側磁極とマグネットの内周
部と対向する部分の展開形状を、磁極の付け根部分から
先端に近づくに従って、段階的に不連続で幅狭なものと
する。
【0071】または、前記第1のステータ18の内側磁
極と第2のステータ19の内側磁極とマグネットの内周
部と対向する部分の展開形状を、磁極の付け根部分から
先端に近づくに従って、直線的に幅狭にする。
【0072】または、前記第1のステータ18の内側磁
極と第2のステータ19の内側磁極とマグネットの内周
部と対向する部分の展開形状を、磁極の付け根部分から
先端に近づくに従って、外にふくらんだ曲線から構成
し、次第に幅狭にする。
【0073】または、前記第1のステータ18の内側磁
極と第2のステータ19の内側磁極とマグネットの内周
部と対向する部分の展開形状を、磁極の付け根部分から
先端に近づくに従って、内側にへこんだ曲線から構成
し、次第に幅狭にする。
【0074】または、前記マグネット1の内周部も上記
のように着磁されているモータにおいて、nが4以上で
第1の内側磁極が複数あるとき、その複数の第1の内側
磁極を、前記周方向の長さ(占有領域)θの大きいもの
と小さいものの複数種類から構成し、nが4以上で第2
の内側磁極が複数あるとき、その複数の第2の内側磁極
を、前記周方向の長さ(占有領域)θの大きいものと小
さいものの複数種類から構成する。
【0075】前述のような方法で、実施例1〜実施例1
で説明した外側磁極と同様に、内側磁極とマグネット1
間に発生するコギングトルクを抑制できる。
【0076】(実施例5)図14は本発明の実施例5を
示す図である。前述した本発明の実施例1〜3におい
て、第1のステータ18及び第2のステータ19は外筒
及び内筒を一体的に形成しているが、本発明の実施例5
においては、第1のステータ18及び第2のステータ1
9は図14に示す如く、外筒及び内筒を別々に形成して
いるものである。
【0077】即ち、第1のステータ18の内筒はその先
端の内側磁極18c、18dとともに第1のヨーク18
1を形成し、第1のステータ18の外筒はその先端の外
側磁極18a、18bとともに第3のヨーク182を形
成する。また、第2のステータ19の内筒はその先端の
内側磁極19c、19dとともに第2のヨーク191を
形成し、第2のステータ19の外筒はその先端の外側磁
極19a、19bとともに第4のヨーク192を形成す
るものである。
【0078】これによってステータの形状が単純になり
容易に製造が可能となる。実施例5においても、ロータ
であるマグネット1の外周表面だけでなく、実施例4に
示すようにロータであるマグネット1の内周表面も円周
方向にn分割してS極、N極を交互に着磁すると、モー
タの出力を更に効果的に増大させることができるもので
ある。
【0079】(実施例6)図15は実施例6を示す図で
ある。本発明の実施例1〜3のマグネット1の着磁ステ
ータ18に対向する範囲と第2のステータ19に対向す
る範囲とで180/n度即ち45度位相をずらし、その
かわり第1のステータ18の外側磁極18aと第2のス
テータ19の外側磁極19aを位相差なく完全に対向す
るように配置したモータに適用したものである。
【0080】第1の外側磁極と第2の外側磁極が完全に
対向することから対称形状となり、見た目に美しいとい
う特徴がある。第1のステータ18の外側磁極とマグネ
ット1間で発生するコギングトルク、及び第2のステー
タ19の外側磁極とマグネット1間で発生するコギング
トルクは実施例1〜3と同様に低減され、実施例1〜3
と同様の効果がある。
【0081】
【発明の効果】以上詳記したように、本発明によれば、
第1のステータ及び第2のステータの外側磁極の周方向
の長さθを適切にする、またはその形状を工夫すること
により、コギングトルクを劇的に低減することができ
た。
【0082】その結果、低速回転使用時にも問題なく使
用できるようになり、またそれによって振動、騒音の問
題もなくなった。
【0084】更には駆動トルクの低下をまねくことな
く、駆動トルクの変動そのものも抑制することが可能と
なった。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の実施例1に係るステップモータ
の分解斜視図である。
【図2】図2は図1に示すステップモータの組み立て完
成状態の断面図である。
【図3】図3は図1に示すステップモータのロータ回転
動作説明図である。
【図4】図4は本発明の実施例1に係るステップモータ
の外周展開図である。
【図5】図5は本発明の実施例1に係るステップモータ
のコギングトルク変動グラフである。
【図6】図6は従来のステップモータのロータ安定位置
を示す図である。
【図7】図7は本発明の実施例1に係るステップモータ
の駆動トルク変動グラフである。
【図8】図8は本発明の実施例2に係るステップモータ
の外周展開図の一例である。
【図9】図9は本発明の実施例2に係るステップモータ
の外周展開図の一例である。
【図10】図10は本発明の実施例2に係るステップモ
ータの外周展開図の一例である。
【図11】図11は本発明の実施例2に係るステップモ
ータの外周展開図の一例である。
【図12】図12は本発明の実施例3に係るステップモ
ータの外周展開図の一例である。
【図13】図13は本発明の実施例4に係るステップモ
ータの断面図である。
【図14】図14は本発明の実施例5に係るステップモ
ータの分解斜視図である。
【図15】図15は本発明の実施例6に係るステップモ
ータの分解斜視図である。
【符号の説明】
1 マグネット 2 コイル 3 コイル 7 回転軸 18 第1のステータ 19 第2のステータ 20 連結リング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H02K 37/12 511 H02K 37/12 511 Fターム(参考) 5H002 AA04 AB06 AB08 AC06 AE05 AE07 AE08 5H621 AA02 BB01 BB02 BB08 GA02 GA05 GA14 GA16 GA17 HH01 JK02 JK05 JK07 JK17 5H622 AA02 CA02 CA05 CA12 CB04 PP01 PP03 PP11 QB04

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】円筒形状に形成されるとともに少なくとも
    その外周面を周方向にn分割して異なる極に交互に着磁
    されたマグネットを備え、該マグネットの軸方向に第1
    のコイルと前記マグネットと第2のコイルを順に配置
    し、前記第1のコイルにより励磁され第1の外側磁極及
    び第1の内側磁極とからなる第1のステータを前記マグ
    ネットの一端の外周面及び内周面に対向させるととも
    に、前記第2のコイルにより励磁され第2の外側磁極及
    び第2の内側磁極とからなる第2のステータを前記マグ
    ネットの他端の外周面及び内周面に対向させる構成のモ
    ータにおいて、 前記マグネットの外周部と対向する部分の第1の外側磁
    極の周方向の長さ(占有領域)θが、円筒の中心軸まわ
    りの角度で表現したとき、(360/n)×1/3<θ
    <(360/n)×9/10度の範囲であり、 前記マグネットの外周部と対向する部分の第2の外側磁
    極の周方向の長さ(占有領域)θが、円筒の中心軸まわ
    りの角度で表現したとき、(360/n)×1/3<θ
    <(360/n)×9/10度の範囲であることを特徴
    とするモータ。
  2. 【請求項2】円筒形状に形成されるとともに少なくとも
    その外周面を周方向にn分割して異なる極に交互に着磁
    されたマグネットを備え、該マグネットの軸方向に第1
    のコイルと前記マグネットと第2のコイルを順に配置
    し、前記第1のコイルにより励磁され第1の外側磁極及
    び第1の内側磁極とからなる第1のステータを前記マグ
    ネットの一端の外周面及び内周面に対向させるととも
    に、前記第2のコイルにより励磁され第2の外側磁極及
    び第2の内側磁極とからなる第2のステータを前記マグ
    ネットの他端の外周面及び内周面に対向させる構成のモ
    ータにおいて、 第1の外側磁極のマグネットの外周部と対向する部分の
    展開形状を、磁極の付け根部分から先端に近づくに従っ
    て、幅狭なものとし、 第2の外側磁極のマグネットの外周部と対向する部分の
    展開形状を、磁極の付け根部分から先端に近づくに従っ
    て、幅狭なものとしたことを特徴とするモータ。
  3. 【請求項3】前記第1の外側磁極と第2の外側磁極のマ
    グネットの外周部と対向する部分の展開形状を、磁極の
    付け根部分から先端に近づくに従って、段階的に不連続
    で幅狭なものとしたことを特徴とする請求項2に記載の
    モータ。
  4. 【請求項4】前記第1の外側磁極と第2の外側磁極のマ
    グネットの外周部と対向する部分の展開形状を、磁極の
    付け根部分から先端に近づくに従って、直線的に幅狭な
    ものとしたことを特徴とする請求項2に記載のモータ。
  5. 【請求項5】前記第1の外側磁極と第2の外側磁極のマ
    グネットの外周部と対向する部分の展開形状を、磁極の
    付け根部分から先端に近づくに従って、外にふくらんだ
    曲線から構成し、次第に幅狭なものとしたことを特徴と
    する請求項2に記載のモータ。
  6. 【請求項6】前記第1の外側磁極と第2の外側磁極のマ
    グネットの外周部と対向する部分の展開形状を、磁極の
    付け根部分から先端に近づくに従って、内側にへこんだ
    曲線から構成し、次第に幅狭なものとしたことを特徴と
    する請求項2に記載のモータ。
  7. 【請求項7】第1の外側磁極と第2の外側磁極がそれぞ
    れ複数あるとき、各外側磁極の形状が請求項3〜6に記
    載の構成を組み合わせたものであることを特徴とする請
    求項2に記載のモータ。
  8. 【請求項8】円筒形状に形成されるとともに少なくとも
    その外周面を周方向にn分割して異なる極に交互に着磁
    されたマグネットを備え、該マグネットの軸方向に第1
    のコイルと前記マグネットと第2のコイルを順に配置
    し、前記第1のコイルにより励磁され第1の外側磁極及
    び第1の内側磁極とからなる第1のステータを前記マグ
    ネットの一端の外周面及び内周面に対向させるととも
    に、前記第2のコイルにより励磁され第2の外側磁極及
    び第2の内側磁極とからなる第2のステータを前記マグ
    ネットの他端の外周面及び内周面に対向させる構成のモ
    ータにおいて、 nが4以上で第1の外側磁極が複数あるとき、その複数
    の第1の外側磁極を、前記周方向の長さ(占有領域)θ
    の大きいものと小さいものの複数種類から構成し、 nが4以上で第2の外側磁極が複数あるとき、その複数
    の第2の外側磁極を、前記周方向の長さ(占有領域)θ
    の大きいものと小さいものの複数種類から構成すること
    を特徴とするモータ。
  9. 【請求項9】請求項1〜8のいずれか1つに記載のモー
    タにおいて、前記マグネットは、その内周面が外周面に
    着磁された極と反対の極にさらに着磁されていることを
    特徴とするモータ。
  10. 【請求項10】請求項9記載のモータにおいて、 前記マグネットの内周部と対向する部分の第1の内側磁
    極の周方向の長さ(占有領域)θが、円筒の中心軸まわ
    りの角度で表現したとき、(360/n)×1/3<θ
    <(360/n)×9/10度の範囲であり、 前記マグネットの内周部と対向する部分の第2の内側磁
    極の周方向の長さ(占有領域)θが、円筒の中心軸まわ
    りの角度で表現したとき、(360/n)×1/3<θ
    <(360/n)×9/10度の範囲であることを特徴
    とするモータ。
  11. 【請求項11】請求項9記載のモータにおいて、 第1の内側磁極のマグネットの内周部と対向する部分の
    展開形状を、磁極の付け根部分から先端に近づくに従っ
    て、幅狭なものとし、 第2の内側磁極のマグネットの内周部と対向する部分の
    展開形状を、磁極の付け根部分から先端に近づくに従っ
    て、幅狭なものとしたことを特徴とするモータ。
  12. 【請求項12】前記第1の内側磁極と第2の内側磁極の
    マグネットの内周部と対向する部分の展開形状を、磁極
    の付け根部分から先端に近づくに従って、段階的に不連
    続で幅狭なものとしたことを特徴とする請求項2に記載
    のモータ。
  13. 【請求項13】前記第1の内側磁極と第2の内側磁極の
    マグネットの内周部と対向する部分の展開形状を、磁極
    の付け根部分から先端に近づくに従って、直線的に幅狭
    なものとしたことを特徴とする請求項11に記載のモー
    タ。
  14. 【請求項14】前記第1の内側磁極と第2の内側磁極の
    マグネットの内周部と対向する部分の展開形状を、磁極
    の付け根部分から先端に近づくに従って、外にふくらん
    だ曲線から構成し、次第に幅狭なものとしたことを特徴
    とする請求項11に記載のモータ。
  15. 【請求項15】前記第1の内側磁極と第2の内側磁極の
    マグネットの内周部と対向する部分の展開形状を、磁極
    の付け根部分から先端に近づくに従って、内側にへこん
    だ曲線から構成し、次第に幅狭なものとしたことを特徴
    とする請求項11に記載のモータ。
  16. 【請求項16】請求項9記載のモータにおいて、 nが4以上で第1の内側磁極が複数あるとき、その複数
    の第1の内側磁極を、前記周方向の長さ(占有領域)θ
    の大きいものと小さいものの複数種類から構成し、 nが4以上で第2の内側磁極が複数あるとき、その複数
    の第2の内側磁極を、前記周方向の長さ(占有領域)θ
    の大きいものと小さいものの複数種類から構成すること
    を特徴とするモータ。
  17. 【請求項17】請求項1〜16のいずれか1つに記載の
    モータにおいて、前記第1の外側磁極が第1のステータ
    の外筒の先端に形成され、前記第1の内側磁極が第1の
    ステータの内筒の先端に形成され、前記第2の外側磁極
    が第2のステータの外筒の先端に形成され、前記第2の
    内側磁極が第2のステータの内筒の先端に形成されてい
    ることを特徴とするモータ。
  18. 【請求項18】請求項17記載のモータにおいて、前記
    第1のステータ及び前記第2のステータは、それぞれ、
    前記外筒及び前記内筒が一体に形成されていることを特
    徴とするモータ。
  19. 【請求項19】請求項17記載のモータにおいて、前記
    第1のステータ及び前記第2のステータは、それぞれ、
    前記外筒及び前記内筒が別個に形成され、互いに対して
    固定されていることを特徴とするモータ。
  20. 【請求項20】請求項1〜16のいずれか1つに記載の
    モータにおいて、前記第1の外側磁極と前記第2の外側
    磁極は180/n度位相がずらされていることを特徴と
    するモータ。
  21. 【請求項21】請求項1〜16のいずれか1つに記載の
    モータにおいて、前記マグネットは、前記第1の外側磁
    極に対向する外周面に着磁された磁極と前記第2の外側
    磁極に対向する外周面に着磁された磁極とが互いに18
    0/n度位相がずらされており、前記第1の外側磁極と
    前記第2の外側磁極が互いに対向していることを特徴と
    するモータ。
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