JP2001069630A - 電力ケーブルのジョイント工法 - Google Patents

電力ケーブルのジョイント工法

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JP2001069630A
JP2001069630A JP23962399A JP23962399A JP2001069630A JP 2001069630 A JP2001069630 A JP 2001069630A JP 23962399 A JP23962399 A JP 23962399A JP 23962399 A JP23962399 A JP 23962399A JP 2001069630 A JP2001069630 A JP 2001069630A
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JP
Japan
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insulator
cable
semiconductive layer
outer diameter
insulation
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JP23962399A
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English (en)
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Toru Nakatsuka
徹 中司
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Fujikura Ltd
Original Assignee
Fujikura Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、ケーブル接続部の加工時における
作業性の向上を図った電力ケーブルのジョイント工法を
提供せんとするものである。 【解決手段】 かゝる本発明は、接続しようとするケー
ブル接続端部10の絶縁体を加熱して軟化したところで
ケーブルの長手方向に加圧して、絶縁体外径を拡径させ
た後、絶縁体外周上の外部半導電層を剥ぎ取り、ジョイ
ント加工する電力ケーブルのジョイント工法にあり、こ
れにより、外部半導電層の剥ぎ取りが容易になり、ま
た、絶縁体外径も所定の径を維持することが可能とな
り、優れた電気特性のケーブル接続部が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ケーブル接続部
(ジョイント部)の加工時における作業性の向上を図っ
た電力ケーブルのジョイント工法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電力ケーブル同志を接続するには、接続
しようとする両ケーブルの接続端部を口出しして、内部
導体同志を接続させた後、この導体接続部分と左右の絶
縁体間に補強絶縁層として絶縁体を加熱モールド成型す
るモールドジョイント工法が広く知られている。
【0003】このモールドジョイント工法には、絶縁体
を押し出しにより形成する押出しモールドジョイント工
法(EMJ)、絶縁テープを巻き付けた後、加熱モール
ド成型により絶縁体を形成するテープ式モールドジョイ
ント工法(TMJ)、プレモールドブロックを取り付
け、加圧加熱により融着させる前工程の後、より高温で
架橋させる架橋工程を経て絶縁体を形成するブロックモ
ールドジョイント工法(BMJ)などがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
モールドジョイント工法により得られたケーブル接続部
は、良好な電気特性を示すものの、その作業には、熟練
した作業員が必要とされるという問題があった。特にケ
ーブル接続端部の口出し時に絶縁体外周上の外部半導電
層を剥ぎ取る作業にあっては、高い熟練が必要とされて
いる。
【0005】つまり、ケーブルの接続端部を口出しする
際、外皮(シース)などの被覆層を剥がした後、絶縁体
外周上の外部半導電層を剥ぎ取るわけであるが、この場
合、ガラス片などを一種の工具として、外部半導電層を
剥ぎ取っていき、絶縁体との境界部分に達したら、細心
の注意を払って行う必要がある。
【0006】なぜならば、外部半導電層の削り残しがあ
ったり、この削り残しがないように絶縁体側を削り過ぎ
た場合には、絶縁体外径が少々小さくなるため、これら
のことが欠陥となって、出来上がったケーブル接続部の
電気特性に悪影響を与えるようになるからである。
【0007】これらの関係を図示すると、図5の如く
で、ケーブルの接続端部10を口出しにより、外側から
外部半導電層11、絶縁体12、内部導体13と露出さ
せるわけであるが、このとき、上記したように外部半導
電層11側の削り残しがないようにする必要がある。こ
のため、例えば図6に示すように、絶縁体12部分は、
破線で示す元の外径部分からに多少削り込れることが多
い。この削り深さが大き過ぎると、削った後の絶縁体1
2′部分の外径がケーブルの非口出し部分の絶縁体外径
に比較して小さくなり、所定の絶縁特性が得られなくな
ることがある。
【0008】本発明は、このような従来の問題点に鑑み
てなされたもので、外部半導電層の削り取りが容易で、
かつ、絶縁体側の外径をケーブルの非口出し部分の絶縁
体側とほぼ同径とすることを可能とする、作業性及び電
気特性に優れた電力ケーブルのジョイント工法を提供せ
んとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明
は、接続しようとするケーブル接続端部の絶縁体を加熱
して軟化したところでケーブルの長手方向に加圧して、
当該絶縁体外径を拡径させた後、絶縁体外周上の外部半
導電層を剥ぎ取り、ジョイント加工することを特徴とす
る電力ケーブルのジョイント工法にある。
【0010】請求項2記載の本発明は、前記ケーブル絶
縁体の加熱温度が当該絶縁体の融点より10〜30℃高
い温度であることを特徴とする請求項1記載の電力ケー
ブルのジョイント工法にある。
【0011】
【発明の実施の形態】図1〜図4は、本発明に係る電力
ケーブルのジョイント工法の一例を示したものである。
先ず、本発明では、図1に示すように、ケーブルの接続
端部10において、口出しにより、その先端側では内部
導体13を露出させる一方、ある程度の長さで外皮(シ
ース)などの被覆層を剥ぎ取って、外部半導電層11を
露出させる。そして、この状態で加熱バーナ(誘導加熱
コイルなども可)のような加熱手段20によって、外部
半導電層11下の絶縁体12部分を適宜長さに渡って加
熱する。
【0012】このときの加熱温度は、絶縁体12側のプ
ラスチック材料の融点(軟化温度)より10〜30℃程
度高い温度で行うとよい。また、対象とする電力ケーブ
ルの絶縁体として、架橋又は未架橋のポリエチレンなど
が挙げられる。
【0013】この後、図2に示すように、例えば内部導
体13が通る透孔を中央に有する円盤状プレート(2分
割された単なるプレートなども可)からなる加圧手段3
0によって、軟化した絶縁体12部分をケーブルの長手
方向に加圧する。
【0014】そうすると、図3に示すように、絶縁体1
2の先端側からその外径が拡径されてテーパー状の拡径
領域部分Aが形成される。このとき、絶縁体12外周上
の外部半導電層11部分も絶縁体12側からの圧力によ
って追随する形で拡径される。なお、この拡径領域部分
Aの長さは、電力ケーブルの種類などや、接続部自体の
構造などに合わせて適宜設定すればよい。
【0015】次に、図4に示すように、この拡径領域部
分A内の拡径された絶縁体12の途中部分から外部半導
電層11を剥ぎ取る。この場合、絶縁体12部分は予め
拡径されているため、多少削り過ぎても、その外径がケ
ーブルの非口出し部分の絶縁体側の外径より小さくなる
ことは殆どなくなる。
【0016】このことは、言い換えれば、外部半導電層
11の剥ぎ取り時、従来ほど細心の注意を払って絶縁体
12を削り過ぎないように配慮する必要はそれほどな
く、専ら外部半導電層11側の削り残し部分がないよう
にする点に集中して作業すればよい。この結果、大幅な
作業の迅速化が可能となり、また、作業員に従来ほどの
熟練が必要とされない。さらに、多少削り過ぎても、そ
の外径は、ケーブルの非口出し部分の絶縁体側の外径よ
り小さくなることが殆どなくなるため、ケーブル接続部
の電気特性が低下する恐れも殆どない。
【0017】〈実施例〉表1は、本発明に係る電力ケー
ブルのジョイント工法により得られた接続部(実施例1
〜3)と、本発明の要件を欠く工法により得られた接続
部(比較例1〜6)を示したものである。
【0018】ここで、実施例1の場合は、接続しようと
するポリエチレン絶縁電力ケーブル(導体100m
、絶縁体厚さ3mm)の両接続端部において、上述
した図1〜図2に示すように、内部導体13を露出させ
ると共に、ある程度の長さでシースなどの被覆層を剥ぎ
取って外部半導電層11を露出させ、この状態で、加熱
し、かつ加圧した。この後、テープ式モールドジョイン
ト工法(TMJ)により接続部を形成した。ここで、上
記加熱温度は120℃、加圧力は6kgf/cmであ
った。なお、絶縁体であるポリエチレンの融点は120
℃である。
【0019】次に、実施例2の場合は、ほぼ実施例1の
場合と同様であるが、加熱温度を140℃とした。実施
例3の場合も、ほぼ実施例1の場合と同様であるが、加
圧力は9kgf/cmとした。
【0020】一方、比較例1の場合は、ほぼ実施例1の
場合と同様であるが、加熱温度を160℃とした。この
温度は、絶縁体であるポリエチレンの融点より40℃も
高い値である。比較例2の場合も、ほぼ実施例1の場合
と同様であるが、加熱温度を100℃とした。この温度
は、絶縁体であるポリエチレンの融点より20℃も低い
値である。
【0021】さらに、比較例3〜6の場合は、接続しよ
うとするポリエチレン絶縁電力ケーブル(導体100m
、絶縁体厚さ3mm)の両接続端部において、内部
導体13を露出させると共に、ある程度の長さでシース
などの被覆層を剥ぎ取って外部半導電層11を露出させ
た後、従来と同様、このままの形で、外部半導電層11
を剥ぎ取った。このとき、絶縁体側を少々削り取る必要
があり、絶縁体外径は少々小さくなり易く、また、その
削り深さにもバラツキが生じ易かった。
【0022】そして、上記各例において、成型性、AC
破壊耐電圧値、破壊箇所について評価し、その結果を上
記表1に併記した。
【0023】
【表1】
【0024】上記表1から、本発明の実施例1〜3で
は、成型性が良好で、かつ、AC破壊耐電圧値にあって
も大きな値が得られ、優れた電力ケーブルの接続部が得
られていることが判る。これに対して、本発明の要件を
欠く比較例1では、加熱温度が高過ぎて成型性が悪く、
かつ発砲があり、また、比較例2では、加熱温度が低過
ぎて絶縁体部分の変形(拡径)が得られなかったことが
判る。さらに、従来と同様の工法で行った比較例3〜6
では、AC破壊耐電圧値にバラツキが見られ、所定の絶
縁特性が得られない場合もあることが判る。
【0025】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の電力ケーブルのジョイント工法によると、接続しよう
とするケーブル接続端部の絶縁体を加熱して軟化したと
ころでケーブルの長手方向に加圧して、当該絶縁体外径
を拡径させた後、絶縁体外周上の外部半導電層を剥ぎ取
る工法であって、絶縁体部分が予め拡径されているた
め、外部半導電層の剥ぎ取り時、多少絶縁体を削り過ぎ
てもよいことから、従来ほど細心の注意を払う必要はな
く、専ら外部半導電層側の削り取り作業に集中すること
ができる。この結果、大幅な作業の迅速化が可能とな
る。さらに、作業員には従来ほどの熟練は必要とされ
ず、未熟練な作業員でも十分に対応することが可能とな
る。
【0026】また、上記のように予め絶縁体部分が拡径
されているため、多少削り過ぎても、その外径がケーブ
ルの非口出し部分の絶縁体側の外径より小さくなること
は殆どなくなり、電気特性に優れたケーブル接続部が得
られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る電力ケーブルのジョイント工法
における加熱工程を示した側面図である。
【図2】 本発明に係る電力ケーブルのジョイント工法
における加圧工程を示した側面図である。
【図3】 図2の加圧工程後における絶縁体の拡径状態
を示した側面図である。
【図4】 本発明に係る電力ケーブルのジョイント工法
における外部半導電層の剥ぎ取り工程を示した側面図で
ある。
【図5】 従来の電力ケーブルのジョイント工法におけ
る外部半導電層の剥ぎ取り工程を示した側面図である。
【図6】 図6の内部半導電層の剥ぎ取り工程を示した
部分拡大図図である。
【符号の説明】
10 ケーブルの接続端部 11 外部半導電層 12 絶縁体 13 内部導体 20 加熱手段 30 加圧手段 A 拡径領域部分

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 接続しようとするケーブル接続端部の絶
    縁体を加熱して軟化したところでケーブルの長手方向に
    加圧して、当該絶縁体外径を拡径させた後、絶縁体外周
    上の外部半導電層を剥ぎ取り、ジョイント加工すること
    を特徴とする電力ケーブルのジョイント工法。
  2. 【請求項2】 前記ケーブル絶縁体の加熱温度が当該絶
    縁体の融点より10〜30℃高い温度であることを特徴
    とする請求項1記載の電力ケーブルのジョイント工法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US20150318675A1 (en) * 2013-01-31 2015-11-05 Abb Technology Ltd Method in the manufacturing of an insulated electric high voltage dc termination or joint

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