JP2001068785A - 半導体レーザおよびその製法 - Google Patents

半導体レーザおよびその製法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 各発光部のレーザビームの発光源が基板と垂
直方向に揃うと共に、簡単な製造工程で得られる構造の
半導体レーザおよびその製法を提供する。 【解決手段】 半導体基板1上に、第1の発光波長で定
まる活性層3をその活性層3よりバンドギャップの大き
いクラッド層2、4により挟持する半導体積層部からな
る第1の発光部6が設けられている。その第1の発光部
6上にコンタクト層5を介して、第2の発光波長で定ま
る活性層13をその活性層13よりバンドギャップの大
きいクラッド層12、14により挟持する半導体積層部
からなる第2の発光部16が設けられている。そして、
この第1の発光部6と第2の発光部16とが、半導体基
板1の法線方向(縦方向)に並ぶように形成されてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえばDVD
(デジタルビデオディスク)やCD(コンパクトディス
ク)の読取装置などに用いられる赤色系可視光や赤外光
の波長域で発振する半導体レーザに関する。さらに詳し
くは、1チップで少なくとも2波長の光を発光し、製造
工程が簡単で、しかも各波長のビームが基板と垂直方向
に並んで使用しやすい構造の半導体レーザに関する。
【0002】
【従来の技術】CDやDVDでは、その書込みや読出し
にレーザ光が用いられており、CD用として780nm
帯、DVD用として650nm帯の波長の光源がそれぞ
れ用いられている。このCDとDVDを共に読み取る装
置とするためには、その光源として、たとえば780n
m帯と650nm帯などの2以上の波長を有するレーザ
光源が要求されている。このような1チップ2波長発光
の半導体レーザ(以下、LDともいう)チップは、たと
えば特開平1−67992号公報に示され、図5に示さ
れるような構造が知られている。
【0003】すなわち、n形GaAs基板31上にn形
クラッド層32、活性層33、p形クラッド層34およ
びp形GaAsからなるキャップ層35がそれぞれ設け
られて第1の発光部36が形成され、その横の同じ基板
31上に異なる半導体材料でn形クラッド層38、活性
層39、p形クラッド層40およびp形GaAsからな
るキャップ層41がそれぞれ設けられて第2の発光部4
2が形成されている。そして、各発光部がそれぞれリッ
ジ構造に形成され、第1および第2の発光部36、42
の表面、および基板31の裏面にそれぞれ電極43、4
4、45が設けられることにより、同一基板上に2つの
異なる波長の発光部を有する半導体レーザが構成されて
いる。しかし、この構造では、同公報にも示されている
ように、第1の発光部36の半導体層を積層した後に、
その一部をエッチング除去して、第1の発光部36上に
半導体層が堆積されないように多結晶膜を設けることに
より、第2の発光部42の半導体層を選択成長させてい
る。
【0004】一方、たとえば特開平7−263752号
公報に開示され、図6に示されるように、同じ半導体基
板51上に、各発光部を構成する半導体積層部52、5
3、54を順次積層し、積層された半導体積層部を階段
状にエッチングし、半導体基板51の裏面ならびに積層
された半導体層の最上面およびてエッチングにより露出
した下層にそれぞれ電極55〜58を設ける構造の半導
体発光素子も提案されている。この構造では、積層した
半導体層の一部をエッチングしてから別の半導体層を選
択的に成長する必要がなく、まとめてエッチングできる
点で製造工程は楽になる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述のように、1チッ
プで2以上の波長の光を発光する半導体レーザは、同一
基板上に並べて各発光部を形成するか、同一基板上に各
発光部を構成する半導体積層部を積み重ね、階段状にエ
ッチングをする構造が考えられている。
【0006】しかし、前者の構造は、第1の発光部を形
成した後に半導体基板が露出するようにエッチングを
し、第1の発光部上には半導体層が堆積しないように第
2の発光部の半導体層を積層しなければならず、製造工
程が非常に複雑であると共に、選択成長の条件を満たす
ように第2の発光部の半導体層を成長するには、結晶性
のよい半導体層を得にくく、優れた発光特性が得られに
くいという問題がある。
【0007】また、後者の構造は、リッジ構造や電流狭
窄層をセルフアラインで埋め込むSAS構造の半導体レ
ーザを製造しようとすると、各発光部ごとにエッチング
工程を挟まなければならず、製造工程が同様に複雑にな
るという問題がある。さらに、図6に示される構造で半
導体レーザを構成する場合、各発光部のレーザビームが
x方向(図6参照)のズレだけでなく、z軸方向にもず
れるため、集光レンズとの関係など装置への組込みが非
常に複雑になるという問題がある。
【0008】本発明は、このような問題を解決するため
になされたもので、各発光部のレーザビームの発光源が
基板と垂直方向に揃うと共に、簡単な製造工程で得るこ
とができる構造の半導体レーザおよびその製法を提供す
ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の半導体レーザ
は、半導体基板と、該半導体基板上に設けられ、第1の
発光波長で定まる活性層を該活性層よりバンドギャップ
の大きいクラッド層により挟持する半導体積層部からな
る第1の発光部と、該第1の発光部上に設けられ、第2
の発光波長で定まる活性層を該活性層よりバンドギャッ
プの大きいクラッド層により挟持する半導体積層部から
なる第2の発光部とを有し、前記第1の発光部と第2の
発光部とが、前記半導体基板の法線方向に並ぶように形
成されている。なお、第3、第4…の発光部をさらに積
層することができる。
【0010】この構造にすることにより、第1および第
2の発光部が縦方向に並ぶため、一度積層した半導体層
をエッチング除去して、さらに別の半導体層を選択成長
する必要がなく、非常に簡単に製造することができる。
しかも、レーザビームの発光点は半導体基板と垂直方向
に並んで形成されるため、複数の波長のビームを同一の
集光レンズで集光させることができ、コンパクトで精密
なピックアップを形成することができる。
【0011】前記第1および第2の発光部が、リッジ構
造に形成されることにより、電流注入領域を所定の範囲
内に画定することができ、閾値の低い高特性の半導体レ
ーザが得られると共に、第1および第2の発光部のリッ
ジ構造を同時のエッチングにより構成することができる
ため、非常に簡単に得ることができる。
【0012】具体的な構造としては、第1導電形の半導
体基板と、該半導体基板上に設けられる第1導電形のク
ラッド層、活性層、および第2導電形クラッド層を有す
る第1の発光部と、該第1の発光部上に設けられる第2
導電形の第1コンタクト層と、該第1コンタクト層上に
設けられる第2導電形クラッド層、活性層、および第1
導電形クラッド層を有する第2の発光部と、前記第1の
発光部の第2導電形クラッド層、前記第1コンタクト
層、および前記第2の発光部を構成する半導体層がリッ
ジ状に残存するように形成される凹部と、該凹部内に第
1導電形の第1の電流ブロッキング層を介して、前記第
1コンタクト層と電気的に接続されるように埋め込まれ
る第2導電形の第1電極形成層と、該第1電極形成層の
一部の上で、かつ、前記第2の発光部のリッジ側面を被
覆して埋め込まれ、該第2の発光部の前記第2導電形ク
ラッド層および活性層とヘテロバリアブロッキングを構
成する第2の電流ブロッキング層を介して前記第2の発
光部の第1導電形半導体層と電気的に接続して設けられ
る第1導電形の第2コンタクト層とからなるように構成
することができる。
【0013】本発明の半導体レーザの製法は、(a)半
導体基板上に第1の発光部を構成する半導体積層部、第
1コンタクト層および第2の発光部を構成する半導体積
層部を順次積層し、(b)該半導体積層部の表面から前
記第1の発光部に至る迄エッチングすることにより、前
記第1および第2の発光部の電流注入領域をリッジ形状
にし、(c)前記エッチングにより形成されるリッジ形
状の電流注入領域の側部に、前記第1の発光部で電流を
阻止する第1の電流ブロッキング層、前記第1コンタク
ト層と接続される第1電極形成層、前記第2の発光部で
電流を阻止する第2の電流ブロッキング層を順次選択成
長し、(d)前記第2の発光部を構成する半導体積層部
および第2の電流ブロッキング層上に第2コンタクト層
を形成し、(e)前記第1電極形成層の一部が露出する
ように前記第2コンタクト層および第2電流ブロッキン
グ層の一部をエッチングすることを特徴とする。
【0014】前記第2の発光部を、少なくとも活性層を
n形およびp形の両クラッド層により挟持する構造を含
む半導体積層部で形成し、前記第2の電流ブロッキング
層を、前記第2の発光部における活性層および両クラッ
ド層の側部にヘテロバリアブロッキングを構成する半導
体層により形成すれば、簡単に電流ブロッキング層を埋
め込むことができる。ここにヘテロバリアブロッキング
を構成するとは、通常の動作電圧に対して、バンドギャ
ップの差が大きく電流が流れなくなるような半導体層の
組合せを意味する。
【0015】
【発明の実施の形態】つぎに、本発明の半導体レーザお
よびその製法について、図面を参照しながら説明をす
る。
【0016】本発明の半導体レーザは、その一実施形態
の断面説明図が図1に示されるように、半導体基板1上
に、第1の発光波長で定まる活性層3をその活性層3よ
りバンドギャップの大きいクラッド層2、4により挟持
する半導体積層部からなる第1の発光部6が設けられて
いる。そして、その第1の発光部6上に第1コンタクト
層5を介して、第2の発光波長で定まる活性層13をそ
の活性層13よりバンドギャップの大きいクラッド層1
2、14により挟持する半導体積層部からなる第2の発
光部16が設けられている。そして、この第1の発光部
6と第2の発光部16とが、半導体基板1の法線方向
(縦方向)に並ぶように形成されている。
【0017】図1に示される例では、第1および第2の
発光部6、16は、リッジ構造に形成され、そのリッジ
を形成する凹部内に電流ブロッキング層が形成されてい
る。この例では、第1の発光部6の第1の電流ブロッキ
ング層8は、異なる導電形の半導体層(逆方向のpn接
合)で形成されており、その上に第1コンタクト層5と
電気的に接続されるようにp形のGaAsなどからなる
第1の電極形成層5aが設けられている。そして、第2
の発光部16の第2の電流ブロッキング層18は、第2
の発光部16のp形クラッド層14、活性層13、n形
クラッド層12と接触するため、ヘテロバリアを構成す
るバンドギャップの大きい半導体層によりヘテロバリア
ブロッキング(HBB)構造が形成されている。
【0018】このように各発光部をリッジ構造により形
成することにより、2波長の素子ではなく、3波長以上
の素子を形成する場合でも、各発光部用の半導体層を順
次積層し、まとめてリッジ形成用のエッチングを行うこ
とにより、同時に各発光部のリッジを形成することがで
き、非常に製造工程が簡単になる。なお、第2の発光部
より上方の各発光部の電流ブロッキング層は、前述の第
2の発光部における電流ブロッキング層のように、ヘテ
ロバリアを構成する半導体層を用い、HBB構造にする
ことが製造工程を簡単にする点から好ましい。つぎに、
具体例により、図2〜3の製造工程図を参照しながら製
造工程順に説明をする。
【0019】まず、図2(a)に示されるように、n形
GaAs基板1を、たとえばMOCVD(有機金属化学
気相成長)装置内に入れ、基板1上にIn0.49(Ga
1-zAlz0.51P(0.5≦z≦0.8、たとえばz=
0.7)からなるn形クラッド層2を1.5〜2μm程
度、たとえば650nm程度の第1の発光波長とするI
nGaP/In0.49(Ga1-uAlu0.51P(0.3≦
u≦0.7、たとえばu=0.4)による多重量子井戸
(MQW)構造からなる活性層3を全体で0.1μm程
度、In0.49(Ga1-zAlz0.51P(0.5≦z≦0.
8、たとえばz=0.7)からなるp形クラッド層4を
1.5〜2μm程度成長して、第1の発光部6を形成
し、さらにp形GaAsからなる第1コンタクト層5を
1〜2μm程度成長する。
【0020】さらに、引き続きAlxGa1-xAs(0.
4≦x≦0.7、たとえばx=0.6)からなるp形クラ
ッド層14を1.5〜2μm程度、たとえば780nm
程度の第2の発光波長とするAlyGa1-yAs(0≦y
≦0.2、たとえばy=0.15)からなる活性層13を
0.1μm程度、AlxGa1-xAs(0.4≦x≦0.
7、たとえばx=0.6)からなるn形クラッド層12
を0.5〜1μm程度それぞれ成長し、ダブルヘテロ構
造の第2の発光部16を形成する。
【0021】つぎに、表面全面にSiO2などのマスク
材料をCVD法などにより成膜し、リッジ状の発光部を
形成する部分のみにマスク7が形成されるようにフォト
レジスト工程によりパターニングをする。そして、図2
(b)に示されるように、たとえば硫酸と過酸化水素水
溶液および塩酸を用いて積層された半導体層を、第1の
発光部6におけるp形クラッド層4の途中までエッチン
グをすることにより、マスク7から露出する部分がエッ
チングされて各発光部がリッジ形状になる。なお、図示
されていないが、前述の各半導体層を積層する際に、第
1の発光部6におけるp形クラッド層4の途中に、たと
えばp形InGaPからなるエッチングストップ層を
0.05μm程度挟んでおくことにより、正確にエッチ
ングをp形クラッド層4の途中で止めることができる。
【0022】その後、マスク7を設けたままMOCVD
装置などの半導体成長装置にウェハを再度入れ、図2
(c)に示されるように、リッジを形成するためエッチ
ングにより形成された凹部内(図では1チップのみ示さ
れているため凹部になっていないが、隣接するチップの
リッジ部により挟まれるため凹部になっている)に、第
1および第2の電流ブロッキング層8、18などを埋め
込む。この場合、第1の発光部6のp形クラッド層4と
接する部分にn形GaAsを選択成長することにより逆
方向のpn接合からなる第1の電流ブロッキング層8を
形成し、その上に第1コンタクト層5と接触するよう
に、たとえばp形GaAsからなる第1電極形成層5a
を選択成長する。さらに、第2の発光部16のp形クラ
ッド層14、活性層13およびn形クラッド層12の側
部を埋め込むようにノンドープのIn 0.49(Ga1-v
v0.51P(0≦v≦1)からなるヘテロバリア狭窄
(HBB)構造を形成する第2の電流ブロッキング層1
8を順次埋め込む。
【0023】ついで、ウェハを半導体成長装置から取り
出し、SiO2からなるマスク7をフッ酸などにより剥
離する。そして、再度MOCVD装置などにウェハを入
れ、図3(d)に示されるように、n形GaAsからな
る第2コンタクト層15を1μm程度成長する。
【0024】その後、表面全体にレジスト膜を設けてパ
ターニングすることによりマスク17を形成し、第2の
発光部16の周囲を埋め込む第2の電流ブロッキング層
18および第2コンタクト層15の一部を、たとえば硫
酸と過酸化水素水の混合溶液によりエッチングし、図3
(e)に示されるように、第1コンタクト層5と電気的
に接続された第1電極形成層5aの一部を露出させる。
そして、マスク17を除去した後、半導体基板1の裏
面、エッチングにより露出した第1電極形成層5a、お
よび第2の発光部16の上に設けられた第2コンタクト
層(第2電極形成層)15上にそれぞれ電極10、9、
19を形成することにより、図1に示されるような2つ
の波長の発光部が半導体基板の法線方向に並んだ、すな
わち縦方向に並んだ2波長1チップの半導体レーザが得
られる。
【0025】前述の例は、2波長1チップの例であった
が、3波長以上の発光部を1チップ内に形成する場合で
も、同様に半導体層を積層することにより、容易に形成
することができる。この場合、第1の発光部より上の発
光部の電流ブロッキング層は、前述のように、ヘテロバ
リアブロッキング構造を用いることにより製造工程が容
易になるため好ましい。
【0026】本発明によれば、2以上の波長の発光部が
縦方向に並んで形成されているため、レーザビームが半
導体基板と垂直方向に並んで得られ、DVD用などに用
いる場合、1個の集光レンズで複数のビームを合せるこ
とができ光軸調整が容易なため、非常に使用しやすくな
る。しかも、第1の発光部を構成する半導体積層部を形
成した後に、その一部をエッチングにより除去してから
第2の発光部用の半導体層を積層する必要がなく、続け
て全ての半導体層を積層することができるので、非常に
製造工程が簡単で、安価に得ることができる。
【0027】また、前述の例のように、各発光部の電流
注入領域を画定する構造をリッジ構造により形成するこ
とにより、発光部が縦に積層されているため、各発光部
のリッジ構造を一度のエッチングにより同時に形成する
ことができる。そのため、一層製造工程を簡単化するこ
とができる。
【0028】さらに、本発明の製法によれば、前述のよ
うに簡単な製造工程で2波長以上の発光部を有する1チ
ップの半導体レーザが得られると共に、一度のエッチン
グにより各発光部のリッジ構造を形成しているため、精
度よく縦方向に各発光部を整列させることができる。そ
の結果、安価で品質のよい半導体レーザが得られる。
【0029】リッジ構造にすることにより、前述のよう
に、簡単な製造工程により複数の波長の発光部を有する
1チップの半導体レーザが得られるが、たとえば図4に
示されるように、電流狭窄層を埋め込むSAS構造で
も、縦方向に発光部が積層されることにより、使いやす
い複数波長の1チップ半導体レーザが得られる。
【0030】図4において、図1と同じ部分には同じ符
号を付してその説明を省略する。n形GaAs基板1上
にn形クラッド層2、活性層3までは前述の例と同様に
積層し、p形クラッド層は第1クラッド層4aとして、
0.3μm程度成長し、ついでn形GaAsまたはIn
AlPからなる電流狭窄層8aを成長し、一旦半導体成
長装置から取り出す。そして、レジスト膜などによりマ
スクをして、エッチングによりストライプ状のストライ
プ溝8bを形成し、再度成長装置でp形第2クラッド層
4bを1.5μm程度成長し、さらに第1コンタクト層
5を前述の例と同様の組成で、同じ厚さに成長する。さ
らに第2の発光部16を形成するための半導体層を前述
と同様に積層する。この場合も一方のクラッド層(図4
の例ではn形クラッド層12)にストライプ溝18bが
形成された電流狭窄層18aを埋め込むことによりSA
S構造の縦型の半導体レーザが得られる。
【0031】なお、第2の発光部16の半導体層を積層
する場合、第1の発光部6における電流狭窄層8aのス
トライプ溝8bにより段差があるため、活性層13の成
長の際に膜質が低下しやすい。そのため、できるだけ平
坦化して形成することが好ましい。
【0032】前述の各例は、MOCVD法により各半導
体層を成長したが、半導体層の成長法はMOCVD法に
限らず、MBE(分子線エピタキシー)法などの他の成
長法でもよい。また、発光部を形成する半導体層の積層
構造や、活性層をMQW構造にしたり、バルク構造にす
るのは、所望の特性に応じて自由に選択することができ
る。また、発光部の形成順序は前述の例には限定され
ず、前述の第1の発光部と第2の発光部を逆に形成する
こともできる。この場合、InGaAlP系化合物半導
体により発光部を構成し、HBB構造により電流ブロッ
キング層を形成する場合、InGaAlP系化合物半導
体よりバンドギャップの大きい材料、たとえばInAl
Pなどにより構成することができる。
【0033】
【発明の効果】本発明によれば、基板上に基板の法線方
向に整列した複数波長の発光部を有する半導体レーザが
得られるため、CDとDVDの両方の読取装置などに非
常に便利に使用することができる。さらに、たとえばリ
ッジ構造で形成することにより、複数の発光部のリッジ
部を一度のエッチングにより形成することができるた
め、非常に簡単な製造工程により製造することができ
る。その結果、非常に安価で高性能な複数波長1チップ
の半導体レーザが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の半導体レーザの一実施形態である断面
説明図である。
【図2】図1の半導体レーザの製造工程を示す断面説明
図である。
【図3】図1の半導体レーザの製造工程を示す断面説明
図である。
【図4】本発明の半導体レーザにおける他の実施形態の
断面説明図である。
【図5】従来における2波長1チップ半導体レーザの一
例の断面説明図である。
【図6】従来における2波長1チップ半導体レーザの一
例の断面説明図である。
【符号の説明】
1 半導体基板 2 n形クラッド層 3 活性層 4 p形クラッド層 6 第1の発光部 12 n形クラッド層 13 活性層 14 p形クラッド層 16 第2の発光部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板と、該半導体基板上に設けら
    れ、第1の発光波長で定まる活性層を該活性層よりバン
    ドギャップの大きいクラッド層により挟持する半導体積
    層部からなる第1の発光部と、該第1の発光部上に設け
    られ、第2の発光波長で定まる活性層を該活性層よりバ
    ンドギャップの大きいクラッド層により挟持する半導体
    積層部からなる第2の発光部とを有し、前記第1の発光
    部と第2の発光部とが、前記半導体基板の法線方向に並
    ぶように形成されてなる半導体レーザ。
  2. 【請求項2】 前記第1および第2の発光部が、リッジ
    構造に形成されてなる請求項1記載の半導体レーザ。
  3. 【請求項3】 第1導電形の半導体基板と、該半導体基
    板上に設けられる第1導電形のクラッド層、活性層、お
    よび第2導電形クラッド層を有する第1の発光部と、該
    第1の発光部上に設けられる第2導電形の第1コンタク
    ト層と、該第1コンタクト層上に設けられる第2導電形
    クラッド層、活性層、および第1導電形クラッド層を有
    する第2の発光部と、前記第1の発光部の第2導電形ク
    ラッド層、前記第1コンタクト層、および前記第2の発
    光部を構成する半導体層がリッジ状に残存するように形
    成される凹部と、該凹部内に第1導電形の第1の電流ブ
    ロッキング層を介して、前記第1コンタクト層と電気的
    に接続されるように埋め込まれる第2導電形の第1電極
    形成層と、該第1電極形成層の一部の上で、かつ、前記
    第2の発光部のリッジ側面を被覆して埋め込まれ、該第
    2の発光部の前記第2導電形クラッド層および活性層と
    ヘテロバリアブロッキングを構成する第2の電流ブロッ
    キング層を介して前記第2の発光部の第1導電形クラッ
    ド層と電気的に接続して設けられる第1導電形の第2コ
    ンタクト層とからなる半導体レーザ。
  4. 【請求項4】 (a)半導体基板上に第1の発光部を構
    成する半導体積層部、第1コンタクト層および第2の発
    光部を構成する半導体積層部を順次積層し、(b)該半
    導体積層部の表面から前記第1の発光部に至る迄エッチ
    ングすることにより、前記第1および第2の発光部の電
    流注入領域をリッジ形状にし、(c)前記エッチングに
    より形成されるリッジ形状の電流注入領域の側部に、前
    記第1の発光部で電流を阻止する第1の電流ブロッキン
    グ層、前記第1コンタクト層と接続される第1電極形成
    層、前記第2の発光部で電流を阻止する第2の電流ブロ
    ッキング層を順次選択成長し、(d)前記第2の発光部
    を構成する半導体積層部および第2の電流ブロッキング
    層上に第2コンタクト層を形成し、(e)前記第1電極
    形成層の一部が露出するように前記第2コンタクト層お
    よび第2電流ブロッキング層の一部をエッチングするこ
    とを特徴とする半導体レーザの製法。
  5. 【請求項5】 前記第2の発光部を、少なくとも活性層
    をn形およびp形の両クラッド層により挟持する構造を
    含む半導体積層部で形成し、前記第2の電流ブロッキン
    グ層を、前記第2の発光部における活性層および両クラ
    ッド層の側部にヘテロバリアブロッキングを構成する半
    導体層により形成する請求項4記載の製法。
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