JP2002124734A - 半導体発光装置とその製造方法 - Google Patents

半導体発光装置とその製造方法

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JP2002124734A
JP2002124734A JP2000315496A JP2000315496A JP2002124734A JP 2002124734 A JP2002124734 A JP 2002124734A JP 2000315496 A JP2000315496 A JP 2000315496A JP 2000315496 A JP2000315496 A JP 2000315496A JP 2002124734 A JP2002124734 A JP 2002124734A
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emitting device
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Yoshiyuki Ito
義行 伊藤
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 発光効率を高く、非点隔差が小さい波長の異
なる複数のレーザ素子を備えた半導体発光装置を提供す
る。 【解決手段】 ダブルヘテロ型の複数のレーザ素子を1
チップ上に集積した半導体装置において、各レーザ素子
は、n型単GaAs基板上に、n型第1クラッド層、活
性層、p型第2クラッド層および、ストライプ状の開口
部を有する電流ブロック層と該開口部を埋めるp型第3
クラッド層とを含む積層構造を持ち、上記電流ブロック
層として、共通する材料であって、いずれのレーザ素子
から発生するレーザ光のエネルギーより広いバンドギャ
ップを持ち、いずれのp型第3クラッド層より低い屈折
率を有する材料を使用することにより、各レーザ素子に
実屈折率ガイド構造を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体発光装置に
関し、特に単一基板上に発振波長の異なる複数の半導体
レーザ素子を有する半導体発光装置の光導波路構造に関
する。
【0002】
【従来の技術】これまでの光ディスクシステムでは、主
として780nm近傍に発振波長を持つGaAlAs系
半導体レーザが使用されてきたが、最近、より短波長の
650nm近傍に発振波長を持つInGaAlP系半導
体レーザが実用化され、これを用いたより高記録密度の
光ディスクシステムの実現が可能になった。
【0003】ところで、この新しい光ディスクシステム
では従来の光ディスクシステムとの互換性が要求されて
いる。しかし、発振波長650nmのInGaAlP系
半導体レーザのみで両者を再生することはシステム上困
難である。そこで、高記録密度の光ディスクシステムの
ピックアップには780nm帯用と650nm帯用の2
つのレーザチップが搭載されていた。このため、ピック
アップ構造は複雑にならざるをえなかった。
【0004】最近、2種類の半導体レーザ素子を単一の
チップ上に作り込み、2種類の波長のレーザ光を1チッ
プから取り出せる半導体発光装置が開発され、ピックア
ップを大幅に簡素化することが可能になった。
【0005】図9および図10は、2種類の半導体レー
ザ素子が同一チップ上に形成された従来の半導体発光装
置を示す装置断面図である。また、図11(a)、図1
1(b)は、図9および図10に示す各半導体発光装置
の斜視図である。これらの発光装置には、ストライプ状
の光導波路が形成されており、各レーザ光は、図中矢印
に示すように、手前端面の活性層部分から端面に垂直方
向に出射される。図11(a)と図11(b)に示す二
つの半導体発光装置は、ストライプ型光導波路の断面形
状に違いがあり、ここでは、前者を「凹状ストライプ
型」、後者を「凸状ストライプ型」と区別する。
【0006】図9に示すように凹状ストライプ型発光装
置では、n型GaAs基板110上にn型GaAsバッ
ファ層111が形成され、中央の分離溝137を挟んで
左側に発振波長780nmの半導体レーザ素子L11、
右側に発振波長650nmの半導体レーザ素子L12が
形成されている。なお、半導体レーザL11とL12の
配置が左右逆の場合もある。
【0007】半導体レーザ素子L11には、n型In
0.5(Ga0.3Al0.70.5P第1クラッド層112、G
aAlAs活性層113、p型In0.5(Ga0.3Al
0.70.5P第2クラッド層114、p型In0.5Ga0.5
Pエッチングストップ層115が順に積層されており、
この上に、素子中央にストライプ状の開口を有するn型
GaAsブロック層116が形成され、さらにその開口
部を埋めるようにp型GaAsコンタクト層133が被
覆され、その上にp型電極層134を有している。
【0008】半導体レーザ素子L12には、n型In
0.5(Ga0.3Al0.70.5P第1クラッド層122、I
nGaP活性層123、p型In0.5(Ga0.3
0.70.5P第2クラッド層124、p型In0.5Ga
0.5Pエッチングストップ層125が順に積層されてお
り、この上に素子中央にストライプ状の開口を有するn
型GaAsブロック層126と、開口部を埋めるように
被覆されたp型GaAsコンタクト層133とp型電極
層135を有している。なお、n型電極136は、二つ
のレーザ素子に共通する電極として基板裏面に形成され
ている。
【0009】図10に示す凸状ストライプ型発光装置の
場合も同様に、n型GaAs基板250上にn型GaA
sバッファ層251が形成され、その上に分離溝277
を介左右にレーザ素子が形成されている。左側の発振波
長780nmの半導体レーザ素子L13には、n型In
0.5(Ga0.3Al0.70.5P第1クラッド層252、G
aAlAs活性層253の積層構造の上に、素子中央部
に凸状ストライプ型に形成されたp型In0.5(Ga0.3
Al0.70.5P第2クラッド層254、およびその両側
にn型GaAs電流ブロック層271を有する。またこ
の上にはp型GaAsコンタクト層273とp型電極層
274が形成されている。
【0010】図中右側に形成される発振波長650nm
の半導体レーザ素子L14も、同様に、n型In
0.5(Ga0.3Al0.70.5P第1クラッド層262、I
nGaP活性層263、凸状ストライプ型のp型In
0.5(Ga0.3Al0.70.5P第2クラッド層264、そ
の両側にn型GaAs電流ブロック層271が順次形成
され、さらにp型GaAsコンタクト層273とp型電
極層275が形成されている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】電流ブロック層の構造
は、発光端面から射出されるレーザビームの非点隔差に
大きく影響する。非点隔差は主にレーザビームの偏波面
の位相のずれによって生じる。非点隔差が大きいと、レ
ーザビームを十分に収束させることができないので、高
密度記録に必要な微細なビーム径の確保が困難となる。
非点隔差は、例えば、レーザビームの横モードの広がり
を狭めることでも抑制される。
【0012】従来の半導体発光素子では、図9、図10
に示すように、発振波長780nmの半導体レーザ素子
L11、L13と発振波長650nmの半導体レーザ素
子L12、L14のいずれの場合も電流ブロック層とし
て、GaAsを使用している。このGaAs層は、電流
狭窄効果とともに、発生したレーザ光を吸収するため、
吸収による光閉じこめ効果を持ち、レーザビームの横モ
ードの広がりを抑制する。
【0013】しかし、活性層とGaAs電流ブロック層
との距離が比較的離れている凹状ストライプ型の発光素
子の場合には、電流狭窄効果を十分発揮できないばかり
かGaAs層の光吸収効果による光閉じこめ効果も不十
分となり、レーザビームの横モードが広がることにより
非点隔差を生じる場合があった。
【0014】一方、そもそも電流ブロック層によるレー
ザ光の吸収はレーザ光を消費し、発光効率の低下を招く
ものであり好ましいものではない。
【0015】本発明は、上述する課題に鑑み、単一基板
上に複数のレーザ素子を備える半導体発光装置におい
て、各レーザ素子の発光効率を犠牲にすることなく、非
点隔差を抑制できる実屈折率ガイド構造を備えた半導体
発光装置とその製造方法を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明の半導体発光装置
の特徴は、単一半導体基板と、前記単一半導体基板上に
形成された複数のダブルヘテロ型レーザ素子を有し、各
前記レーザ素子が、順に積層された第1導電型第1クラ
ッド層、活性層、第2導電型第2クラッド層と、前記第
2導電型第2クラッド層上に形成されたストライプ状の
開口部を有する電流ブロック層と、前記開口部を埋める
第2導電型第3クラッド層とを有し、各前記レーザ素子
の前記電流ブロック層が、共通する材料で形成され、ど
の前記レーザ素子から発生するレーザ光のエネルギーよ
り広いバンドギャップを持ち、かつ前記第2導電型第3
クラッド層より低い屈折率を持つ層を有することであ
る。
【0017】上記第1の特徴によれば、複数のレーザ素
子を1チップ上に集積した半導体発光装置において、電
流ブロック層が共通材料で形成されるので、複数レーザ
素子の形成工程を一部共通する工程で行うことができる
とともに、この電流ブロック層はいずれのレーザ光をも
吸収しないため、電流ブロック層での吸収による発光効
率の低下を抑制できる。また、電流ブロック層が、開口
部に埋め込まれた第2導電型第3クラッド層より屈折率
が低い材料であるため、屈折率差による光閉じこめ効果
で実屈折率導波路構造(実屈折ガイド構造)あるいはそ
れに準じた構造の形成が可能となり、レーザビームの非
点隔差を抑制できる。
【0018】なお、電流ブロック層と第2導電型第3ク
ラッド層の実効的な屈折率差が、3×10−3以上あれ
ば、実屈折率ガイド構造の効果を十分得ることができ
る。
【0019】上記本発明の特徴を有する半導体発光装置
は、上記複数のレーザ素子が、凹状ストライプ型光導波
路を有するものであってもよい。
【0020】なお、凹状ストライプ型光導波路を有する
半導体発光装置において、前記第2導電型第3クラッド
層が、前記電流ブロック層の開口部を埋めるとともに前
記電流ブロック層を被覆するように形成されており、前
記第2導電型第2クラッド層の膜厚を、前記第2導電型
第3クラッド層に比較し相対的に薄くしてもよい。この
場合は、第2クラッド層が薄く形成されることにより、
活性層と電流ブロック層との距離を縮め、電流狭窄およ
び光閉じこめをより効果的に図り、非点隔差を抑制でき
る。
【0021】また、凹状ストライプ型光導波路を有する
半導体発光装置において、前記電流ブロック層が、最上
層に前記第2導電型第3クラッド層と同組成の第1導電
型層を有していてもよい。この場合は、電流ブロック層
上に良好な結晶性の第2導電型第3クラッド層を形成で
きる。
【0022】また、上記本発明の特徴を有する半導体発
光装置において、上記複数のレーザ素子が、凸状ストラ
イプ型光導波路を有するものであってもよい。
【0023】また、上述するいずれの半導体発光装置に
おいて、前記電流ブロック層が、前記活性層に近い側か
らアンドープ層を有していてもよい。この場合は、電流
ブロック層中のキャリヤ濃度が低い結果、電流ブロック
層とその下層の第2導電型第3クラッド層間の接合部に
生じる空乏層を広げ、寄生容量を低減し、レーザの高周
波特性を改善できる。
【0024】なお、上述するいずれかの半導体発光装置
において、前記複数のレーザ素子が有する前記電流ブロ
ック層は、すべて同一組成材料で、同一膜厚であること
が好ましい。同一組成、同一膜厚にすることにより、必
要なエッチング工程等を共通工程で行うことができるた
め、工程の省略化、エッチング制御の容易化を図ること
ができる。
【0025】前記複数のレーザ素子のうち、最も短波長
のレーザ光が、630〜690nmであってもよい。
【0026】また、前記電流ブロック層が、InAlP
材料で形成されていてもよい。InAlPの禁制帯幅は
500nm付近にあるため、最も短波長のレーザ光が、
630〜690nmの場合に、いずれのレーザ素子から
のレーザ光をも透過する。また、クラッド層に用いられ
るIn(GaAl)P材料等に較べ、屈折率が十分低
く、実屈折率ガイド構造の形成が容易となる。
【0027】なお、InAlPの組成比をIn0.5
0.5Pとする場合は、クラッド層との格子整合を良
好にできる。また、十分な電流ブロック効果を得るため
には、電流ブロック層の厚みを0.1μm以上にするこ
とが望ましい。
【0028】また、電流ブロック層として、AlGaA
s材料を用いてもよい。特に、Al Ga1−xAs
(x>0.85)とする場合は、クラッド層に用いられ
るIn(GaAl)P材料等に較べ、屈折率を低くでき
るため、実屈折率ガイド構造の形成が可能となる。
【0029】複数のレーザ素子が、発振波長750〜8
50nmのレーザ素子と発振波長630〜690nmの
レーザ素子であってもよい。あるいは、例えば、一方の
レーザ素子の活性層がGaAlAsであり、他方のレー
ザ素子の活性層がInGaPであってもよい。
【0030】また、各クラッド層として、In0.5(G
0.3Al0.70.5Pを用いてもよい。この場合、電流
ブロック層としてInAlPを用いれば、両者間に十分
な実効的屈折率の差が得られ、実屈折率ガイド構造の効
果を十分に得ることができる。
【0031】本発明の半導体発光装置の製造方法の特徴
は、順次第1導電型第1クラッド層、活性層、第2導電
型第2クラッド層および電流ブロック層を積層した第1
レーザ素子の積層構造と、順次第1導電型第1クラッド
層、活性層、第2導電型第2クラッド層および電流ブロ
ック層を積層した第2レーザ素子の積層構造を単一半導
体基板の相異なる領域に形成する工程と、前記第1レー
ザ素子の電流ブロック層と前記第2レーザ素子の電流ブ
ロック層とを、同時に選択的にエッチングし、それぞれ
のレーザ素子中央にストライプ状開口部を形成する工程
と、前記各レーザ素子のストライプ状開口部を埋めると
ともに各レーザの電流ブロック層を覆うように、凹状ス
トライプ型の第2導電型第3クラッド層を形成する工程
とを有し、前記電流ブロック層が、第1レーザ素子と第
2レーザ素子で共通する組成と厚みを有し、第1レーザ
素子および第2レーザ素子のいずれのレーザ素子から発
生するレーザ光のエネルギーより広いバンドギャップを
持ち、かついずれの前記第2導電型第3クラッド層より
屈折率が低いことである。
【0032】上記製造方法の特徴によれば、凹状ストラ
イプ型光導波路を有するレーザ素子を1チップ上に集積
した半導体発光装置において、電流ブロック層での吸収
による発光効率の低下が少なく、電流ブロック層と開口
部を埋める第3クラッド層の屈折率差による光閉じこめ
効果を利用した実屈折率ガイド構造の形成が可能とな
る。また、電流ブロック層のエッチングは同一工程で行
われるので、工程の簡易化を図ることができる。
【0033】本発明の半導体発光装置の別の製造方法の
特徴は、順次、第1導電型第1クラッド層、活性層、第
2導電型第2クラッド層および第2導電型第3クラッド
層を積層した第1レーザ素子の積層構造と、順次、第1
導電型第1クラッド層、活性層、第2導電型第2クラッ
ド層および第2導電型第2クラッド層を積層した第2レ
ーザ素子の積層構造を単一半導体基板上の相異なる領域
に形成する工程と、前記第1レーザ素子の第2導電型第
3クラッド層と、前記第2レーザ素子の第2導電型第3
クラッド層とを同時に選択的にエッチングし、各レーザ
素子中央に凸状ストライプ形状を形成する工程と、各レ
ーザ素子の前記凸状ストライプ形状の各第2導電型第3
クラッド層の両側に同時に電流ブロック層を形成する工
程とを有し、前記電流ブロック層が、前記第1レーザ素
子と前記第2レーザ素子で共通する組成と厚みを有し、
いずれのレーザ素子から発生するレーザ光のエネルギー
より広いバンドギャップを持ち、かつ前記第2導電型第
3クラッド層より低い屈折率を有することである。
【0034】上記製造方法の特徴によれば、凹状ストラ
イプ型光導波路を有するレーザ素子を1チップ上に集積
した半導体発光装置において、電流ブロック層での吸収
による発光効率の低下が少なく、電流ブロック層と開口
部を埋める第3クラッド層の屈折率差による光閉じこめ
効果で実屈折率ガイド構造の形成が可能となる。また、
電流ブロック層のエッチングは同一工程で行われるの
で、工程の簡易化を図ることができる。また、第3クラ
ッド層のエッチング、電流ブロック層の形成とエッチン
グ工程を共通工程として行うことができるので、工程の
簡易化を図ることができる。
【0035】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら、本発
明の実施の形態について説明する。
【0036】(第1の実施の形態)第1の実施の形態で
は、凹状ストライプ型の発振波長780nmのレーザ素
子L1と発振波長650nmのレーザ素子L2を同一チ
ップ上に集積した半導体発光装置(半導体レーザチッ
プ)について説明する。
【0037】第1の実施の形態に係る半導体発光装置で
は、各電流ブロック層として、隣接するクラッド層より
屈折率が小さく、しかも各レーザの発振波長エネルギー
より大きいエネルギーギャップを有する材料を用いてい
る。また、あわせてクラッド層の構造を工夫すること
で、電流ブロック層をより活性層に近づけ、電流狭窄効
果を高めた構造としている。以下、図面を参照しながら
より具体的にその構造を説明する。
【0038】図1は、第1の実施の形態に係る半導体発
光装置の断面図である。ここに示す各層は、図11の従
来例に示すように、手前から奥に延在する構造を有して
いる。
【0039】図1に示すように、二つのレーザ素子L
1、L2は、裏面にn型電極36を有する単一基板であ
るn型GaAs基板10上に分離溝37で左右に分離形
成されており、それぞれほぼ同じ積層構造を有してい
る。
【0040】例えば、図中左側の発振波長780nmの
レーザ素子L1には、下側より、n型GaAsバッファ
層11を介して、n型In0.5(Ga0.3Al0.70.5
第1クラッド層12を有し、この上に発光層となるGa
AlAs活性層(i層)13が形成されている。
【0041】活性層13上にはp型In0.5(Ga0.3
0.70.5P第2クラッド層14が形成されているが、
従来の第2クラッド層に比較してその厚みは薄い。この
薄い第2クラッド層14の上に、従来のn型GaAs層
にかえて、よりバンドギャップの大きいn型In0.5
0.5Pで電流ブロック層16が形成されている。開口
部およびその周囲の電流ブロック層16を覆うように第
2クラッド層14と同じ材料でp型In0.5(Ga0.3
0.70.5P第3クラッド層31が形成されている。な
お、p型第2クラッド層上には、プロセスの要請上必要
となるp型In0. 5Ga0.5Pエッチングストップ層15
が残っている。第3クラッド層31上には、p型In
0.5Ga0.5Pコンタクト層32、p型GaAs埋め込み
層33およびp型電極34が形成されている。
【0042】図中右側の発振波長650nmのレーザ素
子L2も、発光層(活性層)としてInGaPを用いる
以外の基本的な構造は、発振波長780nmのレーザ素
子L1と同じである。即ち、下層よりn型GaAsバッ
ファ層11を介して、n型In0.5(Ga0.3Al0.7
0.5P第1クラッド層22、InGaP活性層(i層)
23、p型In0.5(Ga0.3Al0.70.5P第2クラッ
ド層24が順に積層形成されており、第2クラッド層2
4の上に、n型In0.5Al0.5Pで電流ブロック層26
が形成されている。開口部およびその周囲の電流ブロッ
ク層26を覆うようにp型In0.5(Ga0.3Al0.7
0.5P第3クラッド層31が形成されており、p型第2
クラッド層24上には、プロセスの要請上必要となるp
型In0.5Ga0.5Pエッチングストップ層25が残って
いる。p型第3クラッド層31上には、p型In0.5
0.5Pコンタクト層32、p型GaAs埋め込み層3
3およびp型電極35が形成されている。
【0043】なお、上述する二つのレーザ素子の配置は
左右で置換してもよい。
【0044】上述するように、第1の実施の形態に係る
半導体発光装置では、凹状ストライプ型の二つのレーザ
素子が単一の基板上に形成されており、どちらのレーザ
素子の電流ブロック層も、共通するn型In0.5Al0.5
Pで構成している。この材料は、各レーザの活性層から
発生するレーザ光より大きい、約500nm帯域にバン
ドギャップを有している。よって、電流ブロック層での
レーザ光の吸収がほとんどないため、吸収による発光効
率の低下が生じない。同時に、In0.5Al0.5Pは、開
口部を埋めるp型第3クラッド層31よりも十分屈折率
が低いため、実屈折率ガイド構造を構成し、横方向の光
の閉じ込め効果をもたらす。
【0045】また、第1の実施の形態に係る半導体発光
装置では、p型第2クラッド層14、24の膜厚を従来
より薄くし、その分だけ電流ブロック層を活性層13、
23に近づけた構成を採用している。このため、電流の
横方向への広がりが効果的に抑制され、電流狭窄効果が
向上する。なお、p型第3クラッド層31の存在は、発
光レーザを一部吸収するGaAs層33を活性層から一
定以上離し、吸収による発光効率の低下を抑制するた
め、p型第2クラッド層14、24に較べ膜厚を厚くし
ている。
【0046】次に、図2(a)〜図3(h)を参照し
て、第1の実施の形態に係る半導体発光装置の製造方法
について説明する。
【0047】まず、図2(a)に示すようにn型GaA
s基板10上に発振波長780nmのレーザ素子構造か
ら形成する。勿論、発振波長650nmのレーザ素子構
造を先に形成してもよい。
【0048】減圧MOCVD(Metal Organic Chemical
Vapor Deposition)法を用いて、n型GaAs基板1
0上に、n型GaAsバッファ層11、n型In
0.5(Ga0 .3Al0.70.5P第1クラッド層12、Ga
AlAs活性層13、p型In0.5(Ga0.3Al0.7
0.5P第2クラッド層14、p型In0.5Ga0.5Pエッ
チングストップ層15、n型In0.5Al0.5P電流ブロ
ック層16、およびn型GaAsキャップ層17までを
連続するエピタキシャル成長法で順次積層形成する。成
長温度は、約500℃〜800℃度の範囲で各層の結晶
成長が良好に進行する条件とする。
【0049】なお、p型第2クラッド層14のキャリア
濃度はドーパントの拡散を最小限に押さえるため、4×
1017(cm-3)程度に設定することが好ましい。
【0050】ところで、電流ブロック層としてレーザ光
に対し透明な材料を用いる場合は、従来のような光吸収
による光閉じこめ効果が得られない。よって、非点隔差
の少ない良好なレーザビーム特性を得るためには、活性
層13上のクラッド層と電流ブロック層が、光閉じこめ
効果をもつ実屈折率ガイド構造の光導波路を構成するこ
とが好ましい。実屈折率ガイド構造は、光導波路を構成
する各層の膜厚や屈折率、導波路形状等の調整によって
実現されるが、例えば電流ブロック層16の厚みを0.
4μm、p型第2クラッド層の厚みを0.2μmとした
場合、ストライプ状のp型第3クラッド層31とその両
側の電流ブロック層16との屈折率差が3×10−3
度以上あるため、実屈折率ガイド構造の効果を十分得る
ことができる。ここで用いる電流ブロック層材料In
0.5Al0.5Pは、p型第3クラッド層材料に対し、こ
の条件を満たす十分な屈折率差を有する。
【0051】なお、電流ブロック層16は、約0.1〜
0.2μm以上の厚みがあれば、十分な電流狭窄効果を
発揮する。
【0052】次に、図2(b)に示すように、既知のフ
ォトリソグラフイー技術及びエッチング技術を用い、バ
ッファ層11を残して、その上のエピタキシャル層12
〜17の一部をエッチング除去する。
【0053】図2(c)に示すように、段差のある基板
表面を覆うように、650nmレーザ素子層を形成す
る。即ち、減圧MOCVD法を用いて、n型第1クラッ
ド層22〜n型GaAsキャップ層27までを順次エピ
タキシャル成長する。この際の成長温度は780nmレ
ーザ素子層とほぼ同じ温度で行う。この結晶成長によ
り、780nmのレーザ側のエピタキシャル層に悪影響
を及ぼすことはない。
【0054】650nmレーザ素子層においても780
nmレーザ素子層の場合と同様に、活性層23上のp型
第2クラッド層24と電流ブロック層26が、実屈折率
ガイド構造を形成するように、In0.5(Ga0.3Al
0.70.5P層であるp型第2クラッド層24に対し、屈
折率差が低いn型In0.5Al0.5P層を電流ブロック層
26に用いる。各層の材料組成と膜厚は両レーザ素子で
共通なものとする。
【0055】なお、650nmレーザ素子層の活性層2
3としは、両側に光ガイド層を成長させ、その間に活性
層とバリヤ層を交互に積層配置した量子井戸構造を採用
してもよい。この場合は、より優れた発光特性を得るこ
とができる。
【0056】図2(d)に示すように、再び既知のフォ
トリソグラフイー技術及びエッチング技術を用い、n型
第1クラッド層22〜n型GaAsキャップ層27まで
の一部を除去する。
【0057】図3(e)に示すように、780nmレー
ザ素子側、650nmレーザ素子側の両領域に中央部を
開口するストライプ状のSiOマスク30を形成し、
ウエットエッチング法を用いてキャップ層17、27、
および電流ブロック層16、26を両領域同時にエッチ
ングする。このエッチングはエッチングストップ層1
5、25に達したところで止まる。なお、ウェットエッ
チングに限らずドライエッチングを用いてもかまわな
い。
【0058】両レーザ素子のキャップ層17、27およ
び第p型第3クラッド層16、26は、同じ材料を用い
ほぼ同じ厚さに設計されているため、両領域のエッチン
グはほぼ同じ時間で終えることができる。したがってど
ちらかのエッチングストップ層がオーバーエッチングに
より除去され、p型第2クラッド層や活性層までエッチ
ングが達してしまうという心配はない。
【0059】次に、図3(f)に示すように、エッチン
グ除去後の基板表面に、減圧MOCVD法を用いて、p
型第3クラッド層31、p型コンタクト層32、GaA
sコンタクト層33を連続するエピタキシャル成長法で
形成する。なお、この際の成長温度は780nmレーザ
素子層、650nmレーザ素子層の成長温度とほぼ同じ
温度で行う。ただし、ドーパントの拡散等の影響が出な
い範囲においてさらに高温で成長を行うことにより、p
型第3クラッド層31の結晶性を向上させてもよい。こ
の場合はこの後に続くプロセスのマージンを増大でき
る。
【0060】次に、図3(g)に示すように、リフトオ
フ法またはウエットエッチング法を用いて780nmレ
ーザ素子側、650nmレーザ素子側の両領域に独立の
電極34および電極35を形成する。また、基板10裏
面を研磨し共通電極36を形成する。この後、窒素雰囲
気中で熱処理を行い各電極の合金化を行う。
【0061】最後に、図3(h)に示すように、ドライ
エッチング法もしくはウェットエッチング法を用いて、
分離溝37を形成する。この後、基板(ウェハ)をスト
ライプ状光導波路に垂直な面でバー状にへき開し、光射
出部となる端面を取り出す。端面保護膜を施した上で、
チップ分離を行う。
【0062】なお、p型第2クラッド層14、24上に
は、プロセスの要請上必要となるp型In0.5Ga0.5
エッチングストップ層15が残っているが、このエッチ
ングストップ層115は、別の製造方法を用いることで
取り除くこともできる。
【0063】(第2の実施の形態)第2の実施の形態
は、第1の実施の形態と同様に、凹状ストライプ型の発
振波長780nmのレーザ素子L1と発振波長650n
mのレーザ素子L2を同一チップ上に集積した半導体発
光装置に関するものである。
【0064】図4に、第2の実施の形態に係る半導体発
光装置(半導体レーザチップ)の断面図を示す。同図に
示すように、各レーザ素子の電流ブロック層が、複数の
層で形成されていることに特徴がある。これ以外の基本
的なレーザ素子の構造および組成は第1の実施の形態に
係る半導体発光装置と共通する。
【0065】発振波長780nmのレーザ素子L1も、
発振波長650nmのレーザ素子L2も同じ電流ブロッ
ク層構造を有し、ブロック層16、26として、活性層
に近い方からアンドープIn0.5Al0.5P層16a、2
6a、n型In0.5Al0.5P層16b、26b、n型I
0.5(Ga.0.3Al0.70.5P層16c、2
6cの順にエピタキシャル層を積層させている。
【0066】まず、電流ブロック層をアンドープ層16
a、26aで構成することにより、電流ブロック層1
6、26内のキャリヤ濃度が下がるため、p型第2クラ
ッド層15、25の間で逆バイアスとなる接合付近に発
生する空乏層が広がり、寄生容量が低減される。この結
果レーザの周波数特性を改善できる。
【0067】また、電流ブロック層の上層に設けたn型
In0.5(Ga.0.3Al0.7 0.5P層16c、
26cは、電流ブロック層上に形成するp型第3クラッ
ド層31と同じ組成を持つため、p型第3クラッド層3
1の結晶成長を良好なものにできる。
【0068】(第3の実施の形態)第3の実施の形態で
は、凸状ストライプ型の発振波長780nmのレーザ素
子L3と発振波長650nmのレーザ素子L4を同一チ
ップ上に集積した半導体発光装置において、各電流ブロ
ック層として、隣接するクラッド層より屈折率が小さ
く、しかも各レーザの発振波長エネルギーより大きいエ
ネルギーギャップを有する材料を用いた半導体発光素子
について説明する。以下、図面を参照しながらより具体
的にその構造を説明する。
【0069】図5は、第3の実施の形態に係る半導体発
光装置(半導体レーザチップ)の断面図である。ここに
示す各層は、図11の従来例に示すように、手前から奥
に延在する構造を有している。
【0070】図5に示すように、二つのレーザ素子L
3、L4は、裏面にn型電極76を有する単一基板であ
るn型GaAs基板50上に分離溝77で左右に分離形
成されており、それぞれほぼ同じ積層構造を有してい
る。
【0071】発振波長780nmのレーザ素子L3に
は、下側より、n型GaAsバッファ層51を介して、
n型In0.5(Ga0.3Al0.70.5P第1クラッド層5
2、GaAlAs活性層(i層)53、p型In
0.5(Ga0.3Al0.70.5P第2クラッド層54、p型
In0.5Ga0.5Pエッチングストップ層55が順次積
層形成され、この上に、凸状ストライプ型に加工された
p型In0.5(Ga0.3Al0.70.5P第3クラッド層5
6と、このp型第3クラッド層56の両サイドに形成さ
れたn型In0.5Al0.5P電流ブロック層71を有す
る。
【0072】第3クラッド層56の露出面上には、p型
In0.5Ga0.5Pコンタクト層57が形成され、これら
と電流ブロック層71を覆うようにp型GaAsコンタ
クト層73が形成され、その上にp型電極74を有して
いる。
【0073】図中右側の発振波長650nmのレーザ素
子L3も、発光層(活性層)としてInGaPを用いる
以外の基本的な構造は、発振波長780nmのレーザ素
子L3と共通する。即ち、下層よりn型GaAsバッフ
ァ層51を介して、n型第1クラッド層62、InGa
P活性層(i層)63、p型第2クラッド層64が積層
形成されており、エッチングストップ層65を挟んで凸
状ストライプ型のp型第3クラッド層66が形成され、
その両サイドにn型In0.5Al0.5Pである電流ブロッ
ク層71が形成されている。さらに第3クラッド層71
上には、p型コンタクト層57、p型GaAsコンタク
ト層73およびp型電極75が形成されている。
【0074】なお、レーザ素子L3、L4の配置は左右
逆にしてもよい。
【0075】上述するように、第3の実施の形態に係る
半導体発光装置では、凸状ストライプ型の二つのレーザ
素子が単一の基板上に形成されており、どちらのレーザ
素子の電流ブロック層71も、共通材料であるn型In
0.5Al0.5Pで構成している。この材料は、各レーザの
活性層から発生するレーザ光のエネルギーに対しより大
きなエネルギーの禁制帯幅を持つ。よって、電流ブロッ
ク層でのレーザ光の吸収がほとんどないため、吸収によ
る発光効率の低下が生じない。また、In0.5Al0.5
は、開口部を埋め込むp型第3クラッド層よりも屈折率
が十分低いため、実屈折率ガイド構造が形成され、横方
向の光の閉じ込め効果をもたらす。
【0076】次に、図6(a)〜図7(h)を参照し
て、第3の実施の形態に係る半導体発光装置の製造方法
について説明する。
【0077】まず、図6(a)に示すようにn型GaA
s基板50上に発振波長780nmのレーザ素子構造か
ら形成する。勿論、発振波長650nmのレーザ素子構
造を先に形成してもよい。
【0078】減圧MOCVD法を用いて、n型GaAs
基板50上に、n型GaAsバッファ層51、n型In
0.5(Ga0.3Al0.70.5P層である第1クラッド層5
2、GaAlAs活性層53、p型In0.5(Ga0.3
0.70.5Pである第2クラッド層54、p型In0.5
Ga0.5Pであるエッチングストップ層55、p型In
0.5(Ga0.3Al0.70.5Pである第3クラッド層5
6、p型In0.5Ga0. Pであるコンタクト層57、
およびn型GaAsキャップ層58までを連続するエピ
タキシャル成長法で積層形成する。第1の実施の形態の
場合と同様に、成長温度は500℃〜800℃の範囲で
各層が良好な結晶成長を示す条件とする。
【0079】なお、p型第2クラッド層54のキャリア
濃度はドーパントの拡散を最小限に押さえるため、4×
1017(cm-3)程度に設定することが好ましい。
【0080】この後、図6(b)に示すように、既知の
フォトリソグラフイー技術及びエッチング技術を用い、
バッファ層51を残して、その上のエピタキシャル層5
2〜58の一部をエッチング除去する。
【0081】次に、図6(c)に示すように、段差のあ
る基板表面を覆うように、650nmレーザ素子層を形
成する。即ち、減圧MOCVD法を用いて、n型第1ク
ラッド層62〜n型GaAsキャップ層68までを連続
形成する。なお、各エピタキシャル層の組成は、活性層
を除き、780nmレーザ素子層と共通する材料を用い
ることができる。また、この際の成長温度は780nm
レーザ素子層とほぼ同じ温度で行う。この結晶成長によ
り、780nmのレーザ素子側のエピタキシャル層に悪
影響を及ぼすことはない。
【0082】図6(d)に示すように、再び既知のフォ
トリソグラフイー技術及びエッチング技術を用い、n型
第1クラッド層62〜n型GaAsキャップ層68まで
の一部を除去する。
【0083】次に、図7(e)に示すように、780n
mレーザ素子領域、650nmレーザ素子領域の各中央
部にストライプ状のSiO2マスク70を形成し、これ
をエッチングマスクとして、ウエットエッチング法を用
いてキャップ層58、68、p型コンタクト層57、6
7、p型第3クラッド層56、66を両領域同時にエッ
チングする。このエッチングはエッチングストップ層5
5および65に達したところで止まる。ここでエッチン
グする両レーザ素子のキャップ層58、68、p型コン
タクト層57、67、p型第3クラッド層56、66
は、同じ材料を用い、ほぼ同じ厚さに設計しておくこと
が好ましい。両領域のエッチングはほぼ同じ時間で終え
ることができ、どちらかのエッチングストップ層がオー
バーエッチングにより除去され、p型第2クラッド層や
活性層までエッチングが達してしまうという心配はな
い。
【0084】次に、図7(f)に示すように、減圧MO
CVD法を用いて、基板表面にIn 0.5Al0.5P層から
なる電流ブロック層71とn型GaAsキャップ層72
を形成する。これらの層は、エピタキシャル成長面上に
ほぼ選択的に成長する。
【0085】このようにして、780nmレーザ素子、
650nmレーザ素子の両領域に同時に同じ材料で電流
ブロック層71が形成される。すでに説明したように、
この電流ブロック層であるIn0.5Al0.5P層は、両レ
ーザ素子の発振波長より広いエネルギー帯域のバンドギ
ャップを有するため、発振レーザの吸収がほとんどな
く、吸収ロスをなくし、発光効率をより高めることがで
きる。
【0086】また、光導波路を実屈折率ガイド構造とす
るためには、導波路を構成する各層の屈折率、膜厚、導
波路形状等を考慮する必要があるが、電流ブロック層と
してIn0.5Al0.5Pを使用する場合、p型In
0.5(Ga0.3Al0.70.5Pからなる第3クラッド層5
6、66に対して各層における膜厚の組み合わせの広い
範囲において3×10-3以上の大きな屈折率差が得られ
るため、実屈折率ガイド構造とすることが容易になる。
【0087】ところで、従来のようにレーザ光を吸収す
るGaAs材料で電流ブロック層を構成する場合は、光
吸収効果による光の閉じこめがレーザ光の横モードの広
がりを抑制していた。これに対し、ここでは電流ブロッ
ク層として透明材料を用い、電流ブロック層とクラッド
層との屈折率差を用いて反射型の光閉じこめを利用した
実屈折率ガイド構造を形成する。この構造では吸収によ
る光損失がないが、発光端面におけるレーザ光スポット
の横モードは吸収により光閉じこめの場合に較べ広がっ
てしまう傾向がある。
【0088】一方、一般にレーザ光のスポット径とスポ
ットの広がり角には相関関係があり、レーザビームの横
モードが広がると水平方向の広がり角は狭くなる関係に
ある。よって、横モードを狭める補正を行うことにより
レーザビームの広げ、非点隔差を抑制できる。
【0089】横モードを狭め、水平方向の広がり角を広
げる方法としては、1)電流ブロック層の開口幅を小さ
くし、ストライプ状光導波路の幅を狭くするか、2)p
型第2クラッド層の厚さを小さくする、という方法が考
えられる。しかし、光導波路の幅を狭くすると素子抵抗
が上がり動作電圧が上昇する等、特性に悪影響を及ぼし
かねず、一方第2クラッド層の厚みを薄くすることは電
流ブロック層による吸収損失の影響もほとんどなく、特
性に悪影響を与える要因も考えられないので、p型第2
クラッド層の厚さを相対的に薄くすることが望ましい。
そこで、これらを考慮にいれ、ここでは、電流ブロック
層56、66を約0.3μm、p型第2クラッド層5
4、64を約0.15μmと設定する。
【0090】なお、電流ブロック効果自体は、電流ブロ
ック層の厚みが約0.1〜0.2μm以上であれば十分
得られる。
【0091】電流ブロック層の成長温度は780nmレ
ーザ素子層の成長時とほぼ同等の温度で行う他、ドーパ
ントの拡散等の影響が出ない範囲においてさらに高温で
成長させることもできる。この場合は、(111)エピ
タキシャル成長面に対する電流ブロック層の結晶性が向
上し、以降のプロセス上のマージンを増大できる。
【0092】次に図7(g)に示すように、両レーザ素
子領域のマスク層70とキャップ層58、68、キャッ
プ層72をエッチング除去し、エッチング除去後の基板
表面に、減圧MOCVD法を用いて、p型GaAsコン
タクト層73を形成する。なお、キャップ層72の除去
後からGaAsコンタクト層73の形成までは、In
0.5Al0.5P電流ブロック層が酸化しやすいことを考慮
し、すみやかに行うことが望ましい。
【0093】図7(h)に示すように、リフトオフ法、
ウエットエッチング法またはドライエッチング法を用い
て780nmレーザ素子側、650nmレーザ素子側の
両領域に独立の電極74および電極75を形成する。ま
た、基板50裏面を研磨し共通電極76を形成する。こ
の後、窒素雰囲気中で熱処理を行い各電極の合金化を行
う。続いて、ドライエッチング法を用いて、分離溝77
を形成する。
【0094】この後、基板(ウェハ)を作製した光導波
路ストライプに垂直な面でバー状にへき開し、光射出部
となる端面を取り出す。端面保護膜を施した上で、基板
をチップごとに切断分離する。
【0095】(第4の実施の形態)第4の実施の形態
は、第3の実施の形態と同様に、凸状ストライプ型の発
振波長780nmのレーザ素子L3と発振波長650n
mのレーザ素子L4を同一チップ上に集積した半導体発
光装置に関するものである。
【0096】図8に、第4の実施の形態に係る半導体発
光装置(半導体レーザチップ)の断面図を示す。同図に
示すように、各レーザ素子の電流ブロック層が、複数の
層で形成されていることに特徴がある。これ以外の基本
的なレーザ素子の構造および組成は第3の実施の形態に
係る半導体発光装置と共通する。
【0097】発振波長780nmのレーザ素子L3も、
発振波長650nmのレーザ素子L4も同じ電流ブロッ
ク層構造を有し、活性層に近い方からアンドープIn
0.5Al0.5P層71a、n型In0.5Al0.5P層71b
の順にエピタキシャル層を積層している。
【0098】電流ブロック層をアンドープ層71aで構
成し、そのキャリヤ濃度を低下することにより、電流ブ
ロック層71aとp型第2クラッド層54、64の接合
部に発生する空乏層を広げ、寄生容量を低減し、レーザ
の周波数特性を改善できる。
【0099】以上、説明するように、第1〜第4の実施
の形態に沿って、本発明の内容の具体的態様について説
明したが、これらは、複数のレーザ素子を1チップに集
積した半導体発光装置において、各レーザ素子の発光効
率を犠牲にすることなく電流狭窄効果と実屈折率ガイド
による良好な非点隔差の確保を可能にする。これらの半
導体発光装置は、CD、DVD両規格の光ディスクの読
み込みあるいは書き込みが可能で、しかも1チップによ
る小型で簡易な構造のピックアップを提供できる。
【0100】なお、上述する実施の形態の説明では、い
ずれも単一基板上に発振波長780nmと、発振波長6
50nmの2つのダブルヘテロ型レーザ素子を形成する
場合について説明したが、集積するレーザ素子の数は2
つに限られない。また集積するレーザ素子の発振波長も
ここに挙げる650nmと780nmに限られるもので
はなく、例えばInGaAsP、InAlGaP、Zn
SSe、GaNまたはそれ以外の材料を活性層に用いた
種々の波長のレーザ素子を形成してもよい。また、電流
ブロック層の材料としては、InAlP以外にもAlG
aPといった材料を用いることもできる。なお、ここで
は、クラッド層としてIn0.5(Ga0.3Al0.70.5
を用いているが、クラッド層の種類がこれに限られない
ことは当業者には明らかである。また、第1クラッド層
をn型、第2クラッド層と第3クラッド層をp型として
いるが、導電型は、一律に逆に設定されていてもよい。
これ以外にも材料の置換、層厚などのサイズの変更等種
々の改良が可能なことは当業者に自明である。
【0101】
【発明の効果】以上に説明するように、本発明の半導体
発光装置によれば、ダブルヘテロ型の複数のレーザ素子
を1チップに形成した半導体発光装置において、各レー
ザ素子の電流ブロック層を、いずれのレーザ素子から発
生するレーザ光のエネルギーより広いバンドギャップを
持ち、かつ屈折率がいずれの第2導電型第3クラッド層
より低い、共通する材料で形成することにより、同一チ
ップ上の全てのレーザ素子において、実屈折率導波路構
造を実現し、高効率で収束性の高いレーザ光の発光を可
能にする。よって、例えば複数の規格を持つ光ディスク
システムに対し、高性能で簡易な構造のピックアップを
提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る半導体発光装
置の断面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る半導体発光装
置の製造方法を示す各工程での装置断面図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係る半導体発光装
置の製造方法を示す各工程での装置断面図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態に係る半導体発光装
置の断面図である。
【図5】本発明の第3の実施の形態に係る半導体発光装
置の断面図である。
【図6】本発明の第3の実施の形態に係る半導体発光装
置の製造方法を示す各工程での装置断面図である。
【図7】本発明の第3の実施の形態に係る半導体発光装
置の製造方法を示す各工程での装置断面図である。
【図8】本発明の第4の実施の形態に係る半導体発光装
置の断面図である。
【図9】従来の半導体発光装置の構成例を示す装置断面
図である。
【図10】従来の別の半導体発光装置の構成例を示す装
置断面図である。
【図11】従来の半導体発光装置の構成例を示す装置斜
視図である。
【符号の説明】
10 n型GaAs基板 11 n型GaAsバッファ層 12、22 n型第1クラッド層(In0.5(Ga0.3
0.70.5P) 13 GaAlAs活性層 23 InGaP活性層 14、24 p型第2クラッド層(In0.5(Ga0.3
0.70.5P) 15、25 p型エッチングストップ層(In0.5Ga
0.5P) 16、26 n型電流ブロック層(In0.5Al0.5P) 17、27 n型キャップ層(In0.5Ga0.5P) 31 p型第3クラッド層(In0.5(Ga0.3
0.70.5P) 32 p型コンタクト層(In0.5Ga0.5P) 33 p型コンタクト層(GaAs) 34、35 p電極 37 分離溝 16a、26a アンドープ電流ブロック層(In0.5
Al0.5P) 16b、26b n型電流ブロック層(In0.5Al0.5
P) 16c、26c n型電流ブロック層(In0.5(Ga
0.3Al0.70.5P) 50 n型GaAs基板 51 n型GaAsバッファ層 52、62 n型第1クラッド層(In0.5(Ga0.3
0.70.5P) 53 GaAlAs活性層 63 InGaP活性層 54、64 p型第2クラッド層(In0.5(Ga0.3
0.70.5P) 55、65 p型エッチングストップ層(In0.5Ga
0.5P) 56、66 p型第2クラッド層(In0.5(Ga0.3
0.70.5P) 57、67 p型コンタクト層(In0.5Ga0.5P) 71 n型電流ブロック層(In0.5Al0.5P) 73 p型コンタクト層(GaAs) 74、75 p電極 77 分離溝 71a アンドープ電流ブロック層(In0.5Al
0.5P) 71b n型電流ブロック層(In0.5Al0.5P)

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 単一半導体基板と、 前記単一半導体基板上に形成された複数のダブルヘテロ
    型レーザ素子とを有し、 各前記レーザ素子は、順に積層された第1導電型第1ク
    ラッド層、活性層、第2導電型第2クラッド層と、前記
    第2導電型第2クラッド層上に形成され、ストライプ状
    の開口部を有する電流ブロック層と、前記開口部を埋め
    る第2導電型第3クラッド層とを有し、 各前記レーザ素子の前記電流ブロック層は、共通する材
    料で形成されており、どの前記レーザ素子から発生する
    レーザ光のエネルギーより広いバンドギャップを持ち、
    かつ前記第2導電型第3クラッド層より低い屈折率を持
    つ層を有する半導体発光装置。
  2. 【請求項2】 前記複数のダブルヘテロ型レーザ素子
    が、 凹状ストライプ型光導波路を有するものである請求項1
    に記載の半導体発光装置。
  3. 【請求項3】 前記第2導電型第3クラッド層が、前記
    電流ブロック層の開口部を埋めるとともに前記電流ブロ
    ック層を被覆するように形成されており、 前記第2導電型第2クラッド層が、前記第2導電型第3
    クラッド層に比較し、相対的に膜厚が薄い請求項2に記
    載の半導体発光装置。
  4. 【請求項4】 前記電流ブロック層が、最上層に前記第
    2導電型第3クラッド層と同組成の第1導電型層を有す
    る請求項2または3に記載の半導体発光装置。
  5. 【請求項5】 前記複数のダブルヘテロ型レーザ素子
    が、 凸状ストライプ型光導波路を有するものである請求項1
    に記載の半導体発光装置。
  6. 【請求項6】 前記電流ブロック層が、アンドープ層を
    有することを特徴とする請求項1から5のいずれかに記
    載の半導体発光装置。
  7. 【請求項7】 前記複数のダブルヘテロ型レーザ素子が
    有する前記電流ブロック層が、すべて同一組成材料で、
    同一膜厚である請求項1から6のいずれかに記載の半導
    体発光装置。
  8. 【請求項8】 前記電流ブロック層が、InAlP材料
    またはAlGaAs材料で形成されている請求項1から
    7のいずれかに記載の半導体発光装置。
  9. 【請求項9】 前記複数のダブルヘテロ型レーザ素子
    が、発振波長750〜850nmのレーザ素子と発振波
    長630〜690nmのレーザ素子である請求項1から
    8のいずれかに記載の半導体発光装置。
  10. 【請求項10】 順次第1導電型第1クラッド層、活性
    層、第2導電型第2クラッド層および電流ブロック層を
    積層した第1レーザ素子の積層構造と、順次第1導電型
    第1クラッド層、活性層、第2導電型第2クラッド層お
    よび電流ブロック層を積層した第2レーザ素子の積層構
    造を単一半導体基板の相異なる領域に形成する工程と、 前記第1レーザ素子の電流ブロック層と前記第2レーザ
    素子の電流ブロック層とを、同時に選択的にエッチング
    し、それぞれのレーザ素子中央にストライプ状開口部を
    形成する工程と、 前記各レーザ素子の該ストライプ状開口部を埋めるとと
    もに各レーザの電流ブロック層を覆うように、凹状スト
    ライプ型の第2導電型第3クラッド層を形成する工程と
    を有し、 前記電流ブロック層が、第1レーザ素子と第2レーザ素
    子で共通する組成と厚みを有し、第1レーザ素子および
    第2レーザ素子のいずれのレーザ素子から発生するレー
    ザ光のエネルギーより広いバンドギャップを持ち、かつ
    いずれの前記第2導電型第3クラッド層より屈折率が低
    いことを特徴とする半導体発光装置の製造方法。
  11. 【請求項11】 順次、第1導電型第1クラッド層、活
    性層、第2導電型第2クラッド層および第2導電型第3
    クラッド層を積層した第1レーザ素子の積層構造と、順
    次、第1導電型第1クラッド層、活性層、第2導電型第
    2クラッド層および第2導電型第3クラッド層を積層し
    た第2レーザ素子の積層構造を単一半導体基板上の相異
    なる領域に形成する工程と、 前記第1レーザ素子の第2導電型第3クラッド層と、前
    記第2レーザ素子の第2導電型第3クラッド層とを同時
    に選択的にエッチングし、各レーザ素子中央に凸状スト
    ライプ形状を形成する工程と、 各レーザ素子の該凸状ストライプ形状の各第2導電型第
    3クラッド層の両側に同時に電流ブロック層を形成する
    工程とを有し、 前記電流ブロック層が、前記第1レーザ素子と前記第2
    レーザ素子で共通する組成と厚みを有し、いずれのレー
    ザ素子から発生するレーザ光のエネルギーより広いバン
    ドギャップを持ち、かついずれの前記第2導電型第3ク
    ラッド層より屈折率が低いことを特徴とする半導体発光
    装置の製造方法。
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