JP2001068310A - 回転型電気部品 - Google Patents

回転型電気部品

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JP2001068310A
JP2001068310A JP24272999A JP24272999A JP2001068310A JP 2001068310 A JP2001068310 A JP 2001068310A JP 24272999 A JP24272999 A JP 24272999A JP 24272999 A JP24272999 A JP 24272999A JP 2001068310 A JP2001068310 A JP 2001068310A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型で、クリックトルクを強くでき、且つ、
良好なクリック感を操作者に与えることができる回転型
電気部品を提供すること。 【解決手段】 絶縁基台5に取り付けられ、アーム部1
2を設けた取付板9を有すると共に、絶縁基台5と回転
部材1との間には、凹凸部からなるクリック溝2bを有
する絶縁基台5より外形の小さい回転板2が配設され、
回転部材1の回転時、回転板2が同時に回転して、クリ
ック溝2bにアーム部12が係合してクリック感を得る
ようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転型可変抵抗器
や、回転操作式パルススイッチ等として用いられる回転
型電気部品に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の回転型電気部品を図25,図26
に基づいて説明すると、図25は、従来の回転型電気部
品の部分破断平面図であり、図26は、図25の26−
26線における断面図である。
【0003】従来の回転型電気部品の構成を、図25,
26に基づいて説明すると、絶縁基板71は薄い絶縁性
材料からなる平板で構成され、略中心に設けられた中心
孔71aと、側部に設けられた切り欠き部71bとを有
し、この絶縁基板71の表面には、パターニングされた
同心円状の抵抗体72が形成されている。取付板73は
金属製の薄板からなり、平板状の基部73aと、該基部
73aの略中央から絞り加工にて形成された円筒状の鳩
目部73bと、基部73aの外周部に切り起こされて形
成された爪部73cと、基部73aの一端から突出して
形成されたアーム部74と、アーム部74の先端に設け
られた半円球状の凸部74aとを有している。そして、
この取付板73は、基部73aが絶縁基板71に重ね合
わされた状態で、中心孔71aには鳩目部73bが挿入
され、切り欠き部71bには爪部73cが嵌入されて、
絶縁基板71を抱持している。また、アーム部74と凸
部74aは、絶縁基板71の端部を超えて延びた状態と
なっている。
【0004】つまみ部75は、モールド成型された合成
樹脂製の略円型状の薄型の平板からなり、周縁端面に凹
凸部を有する平板状の操作部75aと、操作部75aの
下面の外周部近傍の一部に形成されたクリック溝75b
と、操作部75aの表面の略中央に形成された円形状の
凹部76と、その凹部76の中心に設けられた上下に貫
通する中心孔76aを有している。複数個の摺動子77
は金属製の薄板からなり、平板状の取付部77aと、該
取付部77aから突出した複数個の摺動部77bとで構
成されている。そして、取付部77aはカシメ等の適宜
手段によりつまみ部75に取り付けられている。そし
て、つまみ部75は、中心孔76aに挿通された取付板
73の鳩目部73bの先端が円形状の凹部76内に収納
されるようにカシメられることにより絶縁基板71に取
り付けられ、そして、つまみ部75が取り付けられた
際、摺動部77bが抵抗体72に摺接する状態で、絶縁
基板71に対して回動可能に取り付けられる。
【0005】このような構成の回転型電気部品は、つま
み部75を回動操作すると、摺動子77が抵抗体上を摺
動して、抵抗値が変化するようになっている。そして、
この時、つまみ部75の回転によって、つまみ部75の
下面に設けられたクリック溝75bが、取付板73の突
部74aに係脱することによって操作者にクリック感を
与え、つまみ部75の回転位置を感知することができる
ようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の回転型
電気部品では、アーム部74と凸部74aを絶縁基板7
1の端部から延ばして、つまみ部75のクリック溝75
bと係合させて、クリック機構を構成しているので、回
転型電気部品が径方向に大型化してしまうという問題が
ある。また、アーム部74は、つまみ部75に対して鳩
目部73bの軸方向に弾圧するものであるため、鳩目部
73bによるカシメを外す方向にバネ圧がかかるので、
アーム部74のバネ圧を強くできずに、強いクリックト
ルクにできないという問題がある。さらに、アーム部7
4が外部に露出しているので、外力によりアーム部74
が変形しやすいという問題がある。本発明は、小型で、
クリックトルクを強くでき、且つ、良好なクリック感を
操作者に与えることができる回転型電気部品を提供する
ことをその目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の第一の解決手段として、絶縁基台と、該絶縁基台に軸
部によって回転可能に保持された回転部材とを備え、前
記絶縁基台に取り付けられ、アーム部を設けた取付板を
有すると共に、前記絶縁基台と前記回転部材との間に
は、凹凸部からなるクリック溝を有する前記絶縁基台よ
り外形の小さい回転板が配設され、前記回転部材の回転
時、前記回転板が同時に回転して、前記クリック溝に前
記アーム部が係合してクリック感を得るようにした。
【0008】また、第二の解決手段として、前記回転板
には、前記絶縁基台と対向する面にパターンを設け、前
記絶縁基台には、前記パターンに摺動する摺動子を設
け、前記回転板の回転時、前記パターンに前記摺動子を
摺動させるようにした。
【0009】また、第三の解決手段として、前記回転板
の外周端面に前記クリック溝を設けた。
【0010】また、第四の解決手段として、前記取付板
に設けられた前記アーム部は、前記絶縁基台の貫通孔に
挿通されて前記回転板側に延び、前記アーム部が前記ク
リック溝に係合した構成とした。
【0011】また、第五の解決手段として、前記取付板
は、平板状の基部と、該基部から折り曲げ形成された前
記アーム部と、前記アーム部の先端の略中央に設けら
れ、前記クリック溝と係合する凸部と、該凸部と前記基
部との間で前記アーム部に設けられた第1の孔とを備え
た構成とした。
【0012】また、第六の解決手段として、前記凸部を
挟んで両側に位置する前記アーム部の両側部が、前記絶
縁基台の前記貫通孔の角部で支持された構成とした。
【0013】また、第七の解決手段として、前記取付板
の前記基部には第二の孔を設け、該第二の孔を前記絶縁
基台の突起に係合して、前記絶縁基台に対する前記取付
板の位置決めを行うようにした。
【0014】また、第八の解決手段として、前記パター
ンに近接した位置で、前記アーム部を前記回転板に係合
させた。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の回転型電気部品を図1か
ら図24に基づいて説明すると、図1から図24は何れ
も本発明の回転型電気部品に係り、図1は、回転型電気
部品の要部正面図であり、図2は、図1の2−2線にお
ける要部断面図であり、図3は、回転型電気部品の分解
斜視図であり、図4は、回転部材の正面図であり、図5
は、回転部材の側面図であり、図6は、回転板の正面図
であり、図7は、絶縁基台の正面図であり、図8は、絶
縁基台の背面図であり、図9は、絶縁基台の要部拡大図
であり、図10は、取付板の正面図であり、図11は、
取付板の側面図であり、図12は、取付板が絶縁基台に
挿入された状態を示す要部の斜視図であり、図13は、
つまみ部の正面図であり、図14は、図13の14−1
4線における断面図である。
【0016】また、図15〜図17は、回転部材とつま
み部の係合状態を説明する要部断面図であり、図18
は、回転部材とつまみ部とが組み合わされた状態を示す
正面図であり、図19は、回転板の製造方法を示す要部
正面図であり、図20は、回転部材とつまみ部の組立方
法を示す斜視図であり、図21は、回転部材とつまみ部
とのスナップ止めを説明する要部断面図であり、図22
は、回転部材とつまみ部との組立状態を示す正面図であ
り、図23は、クリック動作を説明するための要部正面
図であり、図24は、クリック動作を説明するための要
部側面図である。
【0017】回転部材1は、図1から図5に示すよう
に、略円型の薄型の合成樹脂からなり、その中央に形成
された上下に貫通する中心孔1aと、その中央部に設け
られ、外周面が非円形を成した筒状部1bと、その周縁
には、同材料で構成され、係合部としての役目を有し、
外方に向かって放射状に形成された可撓性ある第一の舌
片1cと第二の舌片1dと突部1eを有している。そし
て、第一の舌片1cは、互いに90度を成すように4個
設けられ、第二の舌片1dは、第一の舌片1cの中間に
互いに90度を成すよう4個設けられ、突部1eは、第
一、第二の舌片1c、1dの中間に互いに45度を成す
ように8個設けられている。そして、図5に示すよう
に、第一の舌片1cは先端が下方に丸められて、第二の
舌片1dの先端よりも下方に位置している状態となって
いる。
【0018】回転板2は、図6に示すように、略円型を
した薄型のPET等の熱可塑性樹脂のフィルム又は板材
からなる絶縁基板で構成されると共に、プレス加工によ
って形成され、その中央に形成された上下に貫通する非
円形の中心孔2aと、その外周端面に形成された交互の
凹凸からなる波形のクリック溝2bとを有している。そ
して、回転板2の表面には略放射状に形成された導電性
のパターン3が設けられ、この回転板2は、中心孔2a
が回転部材1の筒状部1bに挿入され、カシメ等の適宜
手段により回転部材1の下面に取り付けられている。そ
して、回転板2は、回転部材1と共回りするようになっ
ている。
【0019】軸部であるピン4は、アルミ等の金属から
なり、回転部材1の中心孔1aに嵌入され、ピン4の上
面と回転部材1の上面とが面一の状態になっている。
【0020】絶縁基台5は略円形の合成樹脂成型材から
なり、図7から図9に示すように、円板状の板体5a
と、板体5aの上下面における外周囲に隆起して形成さ
れたリング状の壁部5bを有し、板体5aには上下に貫
通する四角形状の2個の孔5cと、中央に形成された上
下に貫通する中心孔5dが設けられ、板体5aと壁部5
bの間には、略台形の貫通孔6が形成されている。そし
て、貫通孔6は、両端が狭く、中心に向かうほど広くな
っており、真ん中の板体5a側には切り欠き形成された
凹部6aを有し、両端には角部6bが形成されている。
また、板体5aの下面において、貫通孔6の略中央から
板体5aの中心に向かって形成された突起7が形成され
ている。そして、絶縁基台5は、その中心孔5dにピン
4が挿通されることによって、回転部材1を回転可能に
保持し、この時、絶縁基台5は絶縁基台5より外形の小
さい回転板2の下面に位置すると共に、回転板2が絶縁
基台5と回転部材1との間に配設された状態になってい
る。そして、この時、壁部5bの一方の面が、回転部材
1の下面に近接することにより絶縁基台5のガタツキが
抑えられるようになっている。
【0021】2個の摺動子8は金属製の薄板からなり、
平板状の取付部8aと、該取付部8aから僅かに折り曲
がった複数個の摺動部8bと、取付部8aに繋がって形
成された端子8cとを有している。そして、取付部8a
が絶縁基台5の板体5aに埋設されて取り付けられ、摺
動部8bが孔5cから外方へ突出し、端子8cは絶縁基
台5の外側から突出する状態となる。そして、絶縁基台
5が取り付けられた時、摺動部8bは回転板2のパター
ン3と対向し、摺動部8bは、回転板2と弾接する状態
となり、回転板2の回転時に、摺動部8bが回転板2上
を摺動するようになっている。
【0022】クリック部材としての役目を有する取付板
9は、図10,図11に示すように、金属製の薄板から
なり、小判型の平板状の基部10と、基部10の一端か
ら垂直に折り曲げられ、中央部に矩形状の第一の孔11
を設けて形成されたコ字状のアーム部12を有すると共
に、基部10には、その略中央に形成された円形の孔1
0aと、先端に形成された突出部10bを有している。
また、アーム部12は、基部10から略垂直に繋がった
2個の側部である垂直腕部12aと、2個の垂直腕部1
2aを繋ぐ水平腕部12bを有し、水平腕部12bの略
中央には半円柱状の凸部12cが形成されている。ま
た、基部10には、第一の孔11の中央から孔10aに
向かって、第一の孔11に繋がる細長の第二の孔13が
形成されている。なお、垂直腕部12a、水平腕部12
bにより、アーム部12は折り曲げ方向と直交する方向
に弾性を持つ状態になっている。
【0023】そして、取付板9の孔10aにピン4が挿
通され、カシメ等の適宜手段によって、取付板9は板体
5aの下面に設けられた凹部に、基部10がはまるよう
に取り付けられ、回転型電気部品の本体部材14が構成
される。この時、図12に示すように、アーム部12
は、板体5aの貫通孔6に挿通されていると共に、凸部
12cの下端部は貫通孔6に隣接する凹部6aの底面に
位置した状態になっている。また、図2に示すように、
第二の孔13は絶縁基台5の板体5aの下面に設けられ
た突起7に係合された状態となっており、これによって
取付板9の位置決めがなされている。さらに、アーム部
12は、その両側部、即ち垂直腕部12aが角部6bで
支持された状態で回転板2側に延び、また回転板2のク
リック溝2bは、回転板2に形成されたパターン3に近
接した位置で、取付板9のアーム部12に形成された半
円柱状の凸部12cと弾接した状態となっている。
【0024】そして、本体部材14において、回転板2
が設けられた回転部材1は、取付板9が取り付けられた
絶縁基台5に対して、互いに回動可能に取り付けられた
状態となっており、回転部材1を回転させると、これに
伴い回転板2が回転し、クリック溝2bとアーム部12
の凸部12cが係合離脱を繰り返すようになっている。
この時、アーム部12は、回転板2に対して、ピン4の
軸方向と直交する方向にバネ圧がかかるようになってい
る。
【0025】つまみ部15は、図13,図14に示すよ
うに、リング状の合成樹脂から構成され、外周縁に交互
の凹凸を有する操作部15aと、その内周部の後面が切
り欠かれて開放部15dを設けることによって、前面側
に形成された僅かな突出部からなる前面側の係止部15
bと、その内周部の前面が切り欠かれて開放部15dを
設けることによって、後面側に形成された僅かな突出部
からなる後面側の係止部15cとを有している。そし
て、前面側の係止部15bは、互いに90度を成すよう
に4個設けられ、また、後面側の係止部15cは、前面
側の係止部15bの中間に互いに90度を成すように4
個設けられている。即ち、図17に示すように、つまみ
部15は、前面側と後面側において、前後方向に間隔を
置いて前面側の係止部15bと後面側の係止部15cが
一対として設けられた状態となっている。また、図15
に示すように、前面側の係止部15bには、回転部材1
の第二の舌片1dが後面で係合すると共に、図16に示
すように、後面側の係止部15cには、回転部材1の第
一の舌片1cがスナップ止めにより前面で係合した状
態、即ち、図17に示すように、第一の舌片1cと第二
の舌片1dが一対の係止部15b、15c間である開放
部15dに位置した状態で、つまみ部15が、回転部材
1の外周を覆うようにスナップ止めされている。この
時、第一の舌片1cの先端部は第二の舌片1dの先端部
より後面側に位置した状態となっている。また、回転部
材1の突部1eは、つまみ部15の内周面と当接するこ
とにより、つまみ部15の位置決めのガイドになってい
る。そして、図18に示すように、つまみ部15は、上
面からみて端子8cの大部分を覆う状態となっている。
【0026】そして、操作者によりつまみ部15が回転
されると、それに伴い回転部材1と共に、回転板2が回
転し、クリック溝2bとアーム部12の凸部12cが係
合離脱を繰り返すようになっている。
【0027】本発明の回転型電気部品は以上の様に構成
され、次に、本発明の回転型電気部品に係る回転板2の
製造方法について説明すると、回転板2は、図19に示
すように、先ず大版の絶縁基板16にスクリーン印刷等
によりパターン3を複数形成し、その後、図中の点線の
部分をプレス加工して凹凸部からなるクリック溝2bを
形成することにより、打ち抜きによって製造される。そ
して、このように形成された回転板2は、前述したよう
に回転部材1に取り付けられ、その下面に、取付板9が
取り付けられた絶縁基台5が設けられる。そして、ピン
4に、取付板9の孔10aを挿通させ、ピン4をカシメ
ることにより、回転部材1,絶縁基台5,取付板9が一
体化されて本体部材14が形成される。
【0028】そして、本発明の回転型電気部品は、種々
の電気機器に組み込まれて使用されるが、この組み込み
について説明すると、図20に示すように、所望の電子
回路が設けられた回路基板17にクリーム半田18を設
け、クリーム半田18上に、回転部材1及び絶縁基台5
から突出した端子8cと、取付板9の突出部10bとを
載置し、その後、赤外線等を上方から照射することによ
り半田付けをするリフロー半田により、本体部材14が
回路基板17に実装される。この時、端子8cは、回転
部材1及び絶縁基台5から十分に突出しているので、ク
リーム半田18の全てに赤外線が当たるようになってい
る。なお、突出部10bは、本体部材14のアースにな
っている。次に、つまみ部15を回転部材1にスナップ
止めする。即ち、図21に示すように、つまみ部15の
後面側の係止部15cを矢印Aの方向に押圧し、後面の
係止部15cを回転部材1の第一の舌片1cと当接させ
ると共に、さらに圧力を加えることにより第一の舌片1
cを矢印Bの方向にたわませ、第一の舌片1cが後面側
の係合部15cを乗り越えると、図16,17に示すよ
うに、第一の舌片1cが開放部15dに嵌入された状態
で、後面側の係止部15cに係止して、スナップ止めが
行われる。また、第一の舌片1cが係止部15cに係止
する前に、第二の舌片1dが係止部15bに当接するよ
うになっている。
【0029】このような構成の本発明の回転型電気部品
は、図22から図24に示すように、つまみ部15を回
転させることによって、回転部材1が同方向に回転し、
さらに図23に示すように、回転部材1に取り付けられ
た回転板2もこれに伴い同方向に回転する。そして、回
転板2のパターン3に摺動子8が接離して、互いの位置
が変化し、パルス信号が出力されるようになっている。
さらに、図23,図24に示すように、回転板2のクリ
ック溝2bと、取付板9のアーム部12の半円柱状部分
である凸部12cが弾接して、回転板2が回転すること
により、その凹凸への係合離脱を繰り返して、その都度
操作者にクリック感覚を与えるようになっている。
【0030】なお、本発明は上記実施の形態に限られな
いことはいうまでもなく、ピン4に代えて、取付板9の
基部10の略中央部に鳩目を設け、回転部材1の中心孔
1aに突出した鳩目の先端をカシメる形態のものであっ
ても良い。また、本発明の実施の形態における熱可塑性
樹脂はPETを用いたが、ポリカ、PEI、PEN、P
A、PP等のフィルムで形成しても良い。
【0031】
【発明の効果】本発明の回転型電気部品では、絶縁基台
より外形の小さい回転板のクリック溝にアーム部が係合
してクリック感を得るようにしたため、径方向に小型の
回転型電気部品を提供することができる。また、つまみ
部に直接アーム部が係合しないので、つまみ部が変形し
にく、信頼性の高い回転型電気部品を提供することがで
きる。
【0032】また、パターンを設けた回転板をクリック
部材としたため、アーム部によってパターンの位置決め
を正確にでき、ON、OFF信号等の切り替わるタイミ
ングがとりやすい回転型電気部品を提供することができ
る。
【0033】また、回転板の外周端面にクリック溝を設
けたため、アーム部はピンに対して軸方向と直交する方
向にバネ圧がかかり、ピンの取付を浮かせる方向(軸方
向)にバネ圧がかからないので、アーム部のバネ圧を強
くできるため、強いクリックトルクにすることができ、
性能が高い回転型電気部品を提供することができる。
【0034】また、アーム部は、絶縁基台の貫通孔に挿
通されて回転板側に延び、てクリック溝に係合した構成
としたため、アーム部が外方に露出しないので外からの
力によって変形しにくく、また、アーム部が貫通孔にガ
イドされているので貫通孔の範囲内で変形が抑えられ、
信頼性の高い回転型電気部品を提供することができる。
【0035】また、取付板は、アーム部の先端の略中央
に設けられ、クリック溝と係合する凸部と、凸部と基部
との間でアーム部に設けられた第一の孔とを備えた構成
としたため、凸部にバネ圧を持たせることができると共
に、凸部とクリック溝との係合なので、回転板のクリッ
ク溝と位置精度を高めることができ、クリックのタイミ
ングがとりやすく信頼性の高い回転型電気部品を提供す
ることができる。
【0036】また、凸部を挟んで両側に位置するアーム
部の両側部が、絶縁基台の貫通孔の角部で支持された構
成としたため、アーム部のバネ圧を強くすることができ
るので、より強いクリック感を操作者に与えることがで
きる回転型電気部品を提供することができる。
【0037】また、取付板の基部には第二の孔を設け、
第二の孔を絶縁基台の突起に係合して、絶縁基台に対す
る取付板の位置決めを行うようにしたため、取付板の取
り付けを迅速、且つ、確実に行うことができるので、組
立作業性が良く、信頼性の高い回転型電気部品を提供す
ることができる。
【0038】また、パターンに近接した位置で、アーム
部を回転板に係合させたため、パターン近傍で発生する
静電気に対して、アーム部がアースとして機能するので
信頼性の高い回転型電気部品を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の回転型電気部品の要部正面図。
【図2】図1の2−2線における要部断面図。
【図3】本発明の回転型電気部品の分解斜視図。
【図4】本発明の回転型電気部品に係る回転部材の正面
図。
【図5】本発明の回転型電気部品に係る回転部材の側面
図。
【図6】本発明の回転型電気部品に係る回転板の正面
図。
【図7】本発明の回転型電気部品に係る絶縁基台の正面
図。
【図8】本発明の回転型電気部品に係る絶縁基台の背面
図。
【図9】本発明の回転型電気部品に係る絶縁基台の要部
拡大図。
【図10】本発明の回転型電気部品に係る取付板の正面
図。
【図11】本発明の回転型電気部品に係る取付板の側面
図。
【図12】本発明の回転型電気部品に係り、取付板が絶
縁基台に挿入された状態を示す要部の斜視図。
【図13】本発明の回転型電気部品に係るつまみ部の正
面図。
【図14】図13の14−14線における断面図。
【図15】本発明の回転型電気部品に係り、回転部材と
つまみ部の係合を説明する要部断面図。
【図16】本発明の回転型電気部品に係り、回転部材と
つまみ部の係合を説明する要部断面図。
【図17】本発明の回転型電気部品に係り、回転部材と
つまみ部の係合状態を説明する要部断面図。
【図18】本発明の回転型電気部品に係り、回転部材と
つまみ部とが組み合わされた状態を示す正面図。
【図19】本発明の回転型電気部品に係り、回転板の製
造方法を示す要部正面図。
【図20】本発明の回転型電気部品に係り、回転部材と
つまみ部の組立方法を示す斜視図。
【図21】本発明の回転型電気部品の回転部材とつまみ
部とのスナップ止めを説明する要部断面図。
【図22】本発明の回転型電気部品に係り、回転部材と
つまみ部との組立状態を示す正面図。
【図23】本発明の回転型電気部品のクリック動作を説
明するための要部正面図。
【図24】本発明の回転型電気部品のクリック動作を説
明するための要部側面図。
【図25】従来の回転型電気部品の部分破断平面図。
【図26】図25の26−26線における断面図。
【符号の説明】
1 回転部材 2 回転板 3 パターン 4 ピン 5 絶縁基台 6 貫通孔 7 突起 8 摺動子 9 取付板 10 基部 11 第一の孔 12 アーム部 13 第二の孔 14 本体部材 15 つまみ部 16 絶縁基板 17 回路基板 18 クリーム半田

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁基台と、該絶縁基台に軸部によって
    回転可能に保持された回転部材とを備え、前記絶縁基台
    に取り付けられ、アーム部を設けた取付板を有すると共
    に、前記絶縁基台と前記回転部材との間には、凹凸部か
    らなるクリック溝を有する前記絶縁基台より外形の小さ
    い回転板が配設され、前記回転部材の回転時、前記回転
    板が同時に回転して、前記クリック溝に前記アーム部が
    係合してクリック感を得るようにしたことを特徴とする
    回転型電気部品。
  2. 【請求項2】 前記回転板には、前記絶縁基台と対向す
    る面にパターンを設け、前記絶縁基台には、前記パター
    ンに摺動する摺動子を設け、前記回転板の回転時、前記
    パターンに前記摺動子を摺動させるようにしたことを特
    徴とする請求項1記載の回転型電気部品。
  3. 【請求項3】 前記回転板の外周端面に前記クリック溝
    を設けたことを特徴とする請求項1,又は2記載の回転
    型電気部品。
  4. 【請求項4】 前記取付板に設けられた前記アーム部
    は、前記絶縁基台の貫通孔に挿通されて前記回転板側に
    延び、前記アーム部が前記クリック溝に係合したことを
    特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の回転型電
    気部品。
  5. 【請求項5】 前記取付板は、平板状の基部と、該基部
    から折り曲げ形成された前記アーム部と、前記アーム部
    の先端の略中央に設けられ、前記クリック溝と係合する
    凸部と、該凸部と前記基部との間で前記アーム部に設け
    られた第一の孔とを備えたことを特徴とする請求項1か
    ら4のいずれかに記載の回転型電気部品。
  6. 【請求項6】 前記凸部を挟んで両側に位置する前記ア
    ーム部の両側部が、前記絶縁基台の前記貫通孔の角部で
    支持されたことを特徴とする請求項5記載の回転型電気
    部品。
  7. 【請求項7】 前記取付板の前記基部には第二の孔を設
    け、該第2の孔を前記絶縁基台の突起に係合して、前記
    絶縁基台に対する前記取付板の位置決めを行うようにし
    たことを特徴とする請求項5,又は6記載の回転型電気
    部品。
  8. 【請求項8】 前記パターンに近接した位置で、前記ア
    ーム部を前記回転板に係合させたことを特徴とする請求
    項2から7のいずれかに記載の回転型電気部品。
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