JP2001068148A - ニッケル水素二次電池 - Google Patents
ニッケル水素二次電池Info
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/10—Energy storage using batteries
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- Battery Electrode And Active Subsutance (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 正極および負極をセパレータを介在して捲回
した電極群の負極において最外周部の導電性基板の片面
に活物質層を充填した構造を有し、かつ片面および両面
の活物質層が均一な厚さを有するニッケル水素二次電池
を提供する。 【解決手段】 水素吸蔵合金を主成分とする活物質を導
電性基板に充填した負極と、水酸化ニッケルを主成分と
する活物質を三次元構造の導電性基板に充填した正極を
それらの間にセパレータを挟んで渦巻き状に捲回した電
極群を有底筒状容器内に収納したニッケル水素二次電池
において、前記負極は、導電性基板の両面に水素吸蔵合
金を主成分とする活物質を充填した第1負極材と導電性
基板の片面に水素吸蔵合金を主成分とする活物質を充填
した第2負極材とが前記基板同士で溶接した構造を有
し、かつ前記第2負極材の露出した導電性基板が前記有
底筒状容器の内面側に位置して接触されることを特徴と
する。
した電極群の負極において最外周部の導電性基板の片面
に活物質層を充填した構造を有し、かつ片面および両面
の活物質層が均一な厚さを有するニッケル水素二次電池
を提供する。 【解決手段】 水素吸蔵合金を主成分とする活物質を導
電性基板に充填した負極と、水酸化ニッケルを主成分と
する活物質を三次元構造の導電性基板に充填した正極を
それらの間にセパレータを挟んで渦巻き状に捲回した電
極群を有底筒状容器内に収納したニッケル水素二次電池
において、前記負極は、導電性基板の両面に水素吸蔵合
金を主成分とする活物質を充填した第1負極材と導電性
基板の片面に水素吸蔵合金を主成分とする活物質を充填
した第2負極材とが前記基板同士で溶接した構造を有
し、かつ前記第2負極材の露出した導電性基板が前記有
底筒状容器の内面側に位置して接触されることを特徴と
する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、正極、負極および
セパレータを渦巻き状に捲回した構造の電極群を有する
ニッケル水素二次電池に関する。
セパレータを渦巻き状に捲回した構造の電極群を有する
ニッケル水素二次電池に関する。
【0002】
【従来の技術】ニッケル水素二次電池は、充電時に負極
の水素吸蔵合金に水素イオンが吸蔵され、放電時にこの
吸蔵した水素イオンが前記負極から放出され、放出され
た水素イオンは酸化されて水に戻る反応を生じる。この
ような二次電池は、従来の鉛二次電池やニッケルカドミ
ウム二次電池に比べて軽量かつ高容量であるという特徴
を有する。
の水素吸蔵合金に水素イオンが吸蔵され、放電時にこの
吸蔵した水素イオンが前記負極から放出され、放出され
た水素イオンは酸化されて水に戻る反応を生じる。この
ような二次電池は、従来の鉛二次電池やニッケルカドミ
ウム二次電池に比べて軽量かつ高容量であるという特徴
を有する。
【0003】ニッケル水素二次電池は、容器内に水酸化
ニッケルを主成分とする活物質を三次元構造の導電性基
板の両面に充填した正極および水素吸蔵合金を主成分と
する活物質を導電性基板の両面に充填した負極をセパレ
ータを介在して渦巻き状に捲回した電極群を密閉した構
造を有する。前記電極群は、例えば次のような方法によ
り作製されている。まず、半円柱状の2本の巻芯を用意
し、これら巻芯間にセパレータを挟み、例えば180°
回転させ、前記巻芯にセパレータをS字状に捲回する。
つづいて、前記負極をS字状のセパレータ内に配置して
前記巻芯を例えば270°回転させる。ひきつづき、前
記正極を回転中心と前記負極の捲き始め端部と正極の捲
き始め端部とのなす角度が例えば90°になるように配
置した後、前記正極および負極にセパレータを介在させ
て渦巻き状に捲回することにより電極群を作製する。
ニッケルを主成分とする活物質を三次元構造の導電性基
板の両面に充填した正極および水素吸蔵合金を主成分と
する活物質を導電性基板の両面に充填した負極をセパレ
ータを介在して渦巻き状に捲回した電極群を密閉した構
造を有する。前記電極群は、例えば次のような方法によ
り作製されている。まず、半円柱状の2本の巻芯を用意
し、これら巻芯間にセパレータを挟み、例えば180°
回転させ、前記巻芯にセパレータをS字状に捲回する。
つづいて、前記負極をS字状のセパレータ内に配置して
前記巻芯を例えば270°回転させる。ひきつづき、前
記正極を回転中心と前記負極の捲き始め端部と正極の捲
き始め端部とのなす角度が例えば90°になるように配
置した後、前記正極および負極にセパレータを介在させ
て渦巻き状に捲回することにより電極群を作製する。
【0004】ところで、前記電極群を備えたニッケル水
素二次電池では電気特性を正常に保つために[負極容
量]/[正極容量]の比を1.0以上にする必要があ
る。これは、電池内の全量の比ではなく捲回した電極群
の正極と負極が対向している部分での規定である。つま
り、従来の捲回した電極群では負極の両面に正極と対向
している部分の[負極容量]/[正極容量]の比を基準
に電池設計を行なっており、その結果負極の最内周部と
最外周部は必要以上の電気容量を持つようになる。前述
した捲回形電極群では、負極の最内周部と最外周部にお
いて正極と片面しか対向しないにも拘らず、導電性基板
の両面に活物質が充填されているため、対向していない
側の負極の活部質が有効に利用されず、電池の内容積が
充分に生かされていないという問題があった。
素二次電池では電気特性を正常に保つために[負極容
量]/[正極容量]の比を1.0以上にする必要があ
る。これは、電池内の全量の比ではなく捲回した電極群
の正極と負極が対向している部分での規定である。つま
り、従来の捲回した電極群では負極の両面に正極と対向
している部分の[負極容量]/[正極容量]の比を基準
に電池設計を行なっており、その結果負極の最内周部と
最外周部は必要以上の電気容量を持つようになる。前述
した捲回形電極群では、負極の最内周部と最外周部にお
いて正極と片面しか対向しないにも拘らず、導電性基板
の両面に活物質が充填されているため、対向していない
側の負極の活部質が有効に利用されず、電池の内容積が
充分に生かされていないという問題があった。
【0005】このようなことから、特開平9−1908
36号公報には正極および負極をセパレータを介在して
渦巻き状に捲回した電極群において1枚の導電性基板の
最内周部および最外周部のいずれ一方または両者の片面
のみに活物質を充填した構造の電池が開示されている。
このような構造の電池によれば、[負極容量]/[正極
容量]の比を1.0以上に保持しつつ、電池内容積を十
分に生かして高容量化を図ることが可能になる。
36号公報には正極および負極をセパレータを介在して
渦巻き状に捲回した電極群において1枚の導電性基板の
最内周部および最外周部のいずれ一方または両者の片面
のみに活物質を充填した構造の電池が開示されている。
このような構造の電池によれば、[負極容量]/[正極
容量]の比を1.0以上に保持しつつ、電池内容積を十
分に生かして高容量化を図ることが可能になる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記公
報の発明では例えばペースト式負極において片面の始端
付近または終端付近を除いて活物質を含むペーストを塗
布し、乾燥した後にローラプレス等により圧延する際、
ペーストが両面に塗付された導電性基板領域とペースト
が片面のみに塗布された導電性基板領域とでは厚さが異
なるため、全体に亘って均一な圧力で圧延することが困
難になったり、厚さの相異により導電性基板が蛇行した
りしてするため、活物質の充填厚さがばらつく。その結
果、電池特性が変動する等の問題があった。
報の発明では例えばペースト式負極において片面の始端
付近または終端付近を除いて活物質を含むペーストを塗
布し、乾燥した後にローラプレス等により圧延する際、
ペーストが両面に塗付された導電性基板領域とペースト
が片面のみに塗布された導電性基板領域とでは厚さが異
なるため、全体に亘って均一な圧力で圧延することが困
難になったり、厚さの相異により導電性基板が蛇行した
りしてするため、活物質の充填厚さがばらつく。その結
果、電池特性が変動する等の問題があった。
【0007】本発明は、正極および負極をセパレータを
介在して渦巻き状に捲回した電極群の負極において最外
周部の導電性基板の片面に活物質層を充填した構造を有
し、かつ片面および両面の活物質層が均一な厚さを有す
るニッケル水素二次電池を提供しようとするものであ
る。
介在して渦巻き状に捲回した電極群の負極において最外
周部の導電性基板の片面に活物質層を充填した構造を有
し、かつ片面および両面の活物質層が均一な厚さを有す
るニッケル水素二次電池を提供しようとするものであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係わる発明は、
水素吸蔵合金を主成分とする活物質を導電性基板に充填
した負極と、水酸化ニッケルを主成分とする活物質を三
次元構造の導電性基板に充填した正極をそれらの間にセ
パレータを挟んで渦巻き状に捲回した電極群を有底筒状
容器内に収納したニッケル水素二次電池において、前記
負極は、導電性基板の両面に水素吸蔵合金を主成分とす
る活物質を充填した第1負極材と導電性基板の片面に水
素吸蔵合金を主成分とする活物質を充填した第2負極材
とが前記基板同士で溶接した構造を有し、かつ前記第2
負極材の露出した導電性基板が前記有底筒状容器の内面
側に位置して接触されることを特徴とするものである。
水素吸蔵合金を主成分とする活物質を導電性基板に充填
した負極と、水酸化ニッケルを主成分とする活物質を三
次元構造の導電性基板に充填した正極をそれらの間にセ
パレータを挟んで渦巻き状に捲回した電極群を有底筒状
容器内に収納したニッケル水素二次電池において、前記
負極は、導電性基板の両面に水素吸蔵合金を主成分とす
る活物質を充填した第1負極材と導電性基板の片面に水
素吸蔵合金を主成分とする活物質を充填した第2負極材
とが前記基板同士で溶接した構造を有し、かつ前記第2
負極材の露出した導電性基板が前記有底筒状容器の内面
側に位置して接触されることを特徴とするものである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係わるニッケル水
素二次電池、例えば円筒型ニッケル水素二次電池を図1
および図2を参照して説明する。
素二次電池、例えば円筒型ニッケル水素二次電池を図1
および図2を参照して説明する。
【0010】負極端子を兼ねる有底円筒状の容器1内に
は、ペースト式正極2とペースト式負極3とをセパレー
タ4を介して渦巻き状に捲回することにより作製された
電極群5が収納されている。前記負極3は、図2に示す
ように導電性基板61の両面に水素吸蔵合金を主成分と
する活物質層71を充填・形成した第1負極材81と導電
性基板62の片面に水素吸蔵合金を主成分とする活物質
層72を充填・形成した第2負極材82とが前記基板
61,62同士で溶接した構造を有する。前記第2負極材
82は、前記電極群5の最外周に配置され、その導電性
基板62が前記容器1内面に接触して電気的に接続され
ている。
は、ペースト式正極2とペースト式負極3とをセパレー
タ4を介して渦巻き状に捲回することにより作製された
電極群5が収納されている。前記負極3は、図2に示す
ように導電性基板61の両面に水素吸蔵合金を主成分と
する活物質層71を充填・形成した第1負極材81と導電
性基板62の片面に水素吸蔵合金を主成分とする活物質
層72を充填・形成した第2負極材82とが前記基板
61,62同士で溶接した構造を有する。前記第2負極材
82は、前記電極群5の最外周に配置され、その導電性
基板62が前記容器1内面に接触して電気的に接続され
ている。
【0011】アルカリ電解液は、前記容器1内に収容さ
れている。中央に穴9を有する円形の封口板10は、前
記容器1の上部開口部に配置されている。リング状の絶
縁性ガスケット11は、前記封口板10の周縁と前記容
器1の上部開口部内面の間に配置され、前記上部開口部
を内側に縮径するカシメ加工により前記容器1に前記封
口板10を前記ガスケット11を介して気密に固定して
いる。正極リード12は、一端が前記正極2に接続、他
端が前記封口板10の下面に接続されている。
れている。中央に穴9を有する円形の封口板10は、前
記容器1の上部開口部に配置されている。リング状の絶
縁性ガスケット11は、前記封口板10の周縁と前記容
器1の上部開口部内面の間に配置され、前記上部開口部
を内側に縮径するカシメ加工により前記容器1に前記封
口板10を前記ガスケット11を介して気密に固定して
いる。正極リード12は、一端が前記正極2に接続、他
端が前記封口板10の下面に接続されている。
【0012】帽子形状をなす正極端子13は、前記封口
板10上に前記穴9を覆うように取り付けられている。
ゴム製の安全弁14は、前記封口板10と前記正極端子
13で囲まれた空間内に前記穴9を塞ぐように配置され
ている。中央に穴を有する絶縁材料からなる円形の押え
板15は、前記正極端子13上に前記正極端子13の突
起部がその押え板15の前記穴から突出されるように配
置されている。外装チューブ16は、前記押え板15の
周縁、前記容器1の側面及び前記容器1の底部周縁を被
覆している。
板10上に前記穴9を覆うように取り付けられている。
ゴム製の安全弁14は、前記封口板10と前記正極端子
13で囲まれた空間内に前記穴9を塞ぐように配置され
ている。中央に穴を有する絶縁材料からなる円形の押え
板15は、前記正極端子13上に前記正極端子13の突
起部がその押え板15の前記穴から突出されるように配
置されている。外装チューブ16は、前記押え板15の
周縁、前記容器1の側面及び前記容器1の底部周縁を被
覆している。
【0013】次に、前記ペースト式正極2、ペースト式
負極3、セパレータ4および電解液について説明する。
負極3、セパレータ4および電解液について説明する。
【0014】1)ペースト式正極2 このペースト式正極2は、活物質である水酸化ニッケル
粉末に導電材を添加し、結着剤および水と共に混練して
ペーストを調製し、このペーストを三次元構造の導電性
基板に充填し、乾燥した後、ローラプレス等により圧延
することにより作製される。
粉末に導電材を添加し、結着剤および水と共に混練して
ペーストを調製し、このペーストを三次元構造の導電性
基板に充填し、乾燥した後、ローラプレス等により圧延
することにより作製される。
【0015】前記水酸化ニッケル粒子としては、例えば
単一の水酸化ニッケル粒子、または亜鉛、コバルト、ビ
スマス、銅のような金属を金属ニッケルと共に共沈され
た水酸化ニッケル粒子を用いることができる。特に、後
者の水酸化ニッケル粒子を含む正極は、高温状態におけ
る充電効率をより一層向上することが可能になる。
単一の水酸化ニッケル粒子、または亜鉛、コバルト、ビ
スマス、銅のような金属を金属ニッケルと共に共沈され
た水酸化ニッケル粒子を用いることができる。特に、後
者の水酸化ニッケル粒子を含む正極は、高温状態におけ
る充電効率をより一層向上することが可能になる。
【0016】前記水酸化ニッケル粒子は、X線粉末回折
法による(101)面のピーク半価幅が0.8゜/2θ
(Cu−Kα)以上であることが好ましい。より好まし
い水酸化ニッケル粒子のピーク半価幅は0.9〜1.0
゜/2θ(Cu−Kα)である。
法による(101)面のピーク半価幅が0.8゜/2θ
(Cu−Kα)以上であることが好ましい。より好まし
い水酸化ニッケル粒子のピーク半価幅は0.9〜1.0
゜/2θ(Cu−Kα)である。
【0017】前記導電材粉末としては、例えば金属コバ
ルト粉末、コバルト酸化物粉末、コバルト水酸化物粉末
等を挙げることができる。
ルト粉末、コバルト酸化物粉末、コバルト水酸化物粉末
等を挙げることができる。
【0018】前記結着剤としては、例えばカルボキシメ
チルセルロース、メチルセルロース、ポリアクリル酸ナ
トリウム、ポリテトラフルオロエチレン等を挙げること
ができる。
チルセルロース、メチルセルロース、ポリアクリル酸ナ
トリウム、ポリテトラフルオロエチレン等を挙げること
ができる。
【0019】前記導電性基板としては、例えばスポンジ
状、繊維状、もしくはフェルト状の金属多孔体等を挙げ
ることができる。
状、繊維状、もしくはフェルト状の金属多孔体等を挙げ
ることができる。
【0020】2)ペースト式負極3 このペースト式負極3は、既述したように図2に示すよ
うに導電性基板61の両面に水素吸蔵合金を主成分とす
る活物質層71を充填・形成した第1負極材81と導電性
基板62の片面に水素吸蔵合金を主成分とする活物質層
72を充填・形成した第2負極材82とが前記基板61,
62同士で溶接した構造を有する。前記第1負極材8
1は、水素吸蔵合金粉末に導電材を添加し、結着剤およ
び水と共に混練してペーストを調製し、このペーストを
導電性基板61の両面に充填し、乾燥した後、ローラプ
レス等により圧延することにより作製される。これら第
1,2の負極材81,82の導電性基板61,62の端部を
互いに突き当て溶接することにより負極3を作製する。
うに導電性基板61の両面に水素吸蔵合金を主成分とす
る活物質層71を充填・形成した第1負極材81と導電性
基板62の片面に水素吸蔵合金を主成分とする活物質層
72を充填・形成した第2負極材82とが前記基板61,
62同士で溶接した構造を有する。前記第1負極材8
1は、水素吸蔵合金粉末に導電材を添加し、結着剤およ
び水と共に混練してペーストを調製し、このペーストを
導電性基板61の両面に充填し、乾燥した後、ローラプ
レス等により圧延することにより作製される。これら第
1,2の負極材81,82の導電性基板61,62の端部を
互いに突き当て溶接することにより負極3を作製する。
【0021】前記導電性基板62の片面に水素吸蔵合金
を主成分とする活物質層72を充填・形成した第2負極
材82は、前記有底円筒状容器1の内周長さに相当する
長さにすることが好ましい。
を主成分とする活物質層72を充填・形成した第2負極
材82は、前記有底円筒状容器1の内周長さに相当する
長さにすることが好ましい。
【0022】前記水素吸蔵合金としては、格別制限され
るものではなく、電解液中で電気化学的に発生させた水
素を吸蔵でき、かつ放電時にその吸蔵水素を容易に放出
できるものであればよい。この水素吸蔵合金としては、
例えばLaNi5 、MmNi 5 (Mm;ミッシュメタ
ル)、LmNi5 (Lm;ランタン富化したミッシュメ
タル)、またはこれらのNiの一部をAl、Mn、C
o、Ti、Cu、Zn、Zr、Cr、Bのような元素で
置換した多元素系のもの、もしくはTiNi系、TiF
e系のものを挙げることができる。中でも、一般式Lm
Nix Mny Az (ただし、AはAl,Coから選ばれ
る少なくとも一種の金属、原子比x,y,zはその合計
値が4.8≦x+y+z≦5.4を示す)で表されるも
のを用いることが好ましい。
るものではなく、電解液中で電気化学的に発生させた水
素を吸蔵でき、かつ放電時にその吸蔵水素を容易に放出
できるものであればよい。この水素吸蔵合金としては、
例えばLaNi5 、MmNi 5 (Mm;ミッシュメタ
ル)、LmNi5 (Lm;ランタン富化したミッシュメ
タル)、またはこれらのNiの一部をAl、Mn、C
o、Ti、Cu、Zn、Zr、Cr、Bのような元素で
置換した多元素系のもの、もしくはTiNi系、TiF
e系のものを挙げることができる。中でも、一般式Lm
Nix Mny Az (ただし、AはAl,Coから選ばれ
る少なくとも一種の金属、原子比x,y,zはその合計
値が4.8≦x+y+z≦5.4を示す)で表されるも
のを用いることが好ましい。
【0023】前記結着剤としては、例えばカルボキシメ
チルセルロース、メチルセルロース、ポリアクリル酸ナ
トリウム、ポリテトラフルオロエチレン等を挙げること
ができる。
チルセルロース、メチルセルロース、ポリアクリル酸ナ
トリウム、ポリテトラフルオロエチレン等を挙げること
ができる。
【0024】前記ペースト中には、例えばカーボンブラ
ック等の導電材粉末を更に含有することを許容する。
ック等の導電材粉末を更に含有することを許容する。
【0025】前記導電性基板としては、パンチドメタ
ル、エキスパンデッドメタル、穿孔剛板、ニッケルネッ
トなどの二次元基板や、フェルト状金属多孔体や、スポ
ンジ状金属基板などの三次元基板を挙げることができ
る。
ル、エキスパンデッドメタル、穿孔剛板、ニッケルネッ
トなどの二次元基板や、フェルト状金属多孔体や、スポ
ンジ状金属基板などの三次元基板を挙げることができ
る。
【0026】3)セパレータ4 このセパレータ4は、例えばポリオレフィン繊維やナイ
ロン繊維からなる不織布、同繊維からなる織布もしくは
これら不織布および織布で複合化された複合シートから
作られる。特に、前記セパレータはポリオレフィン系合
成樹脂繊維を含むシート状物から形成され、かつ前記シ
ート状物がカルボキシル基を有するビニルモノマーでグ
ラフト共重合された物から形成されることが好ましい。
ロン繊維からなる不織布、同繊維からなる織布もしくは
これら不織布および織布で複合化された複合シートから
作られる。特に、前記セパレータはポリオレフィン系合
成樹脂繊維を含むシート状物から形成され、かつ前記シ
ート状物がカルボキシル基を有するビニルモノマーでグ
ラフト共重合された物から形成されることが好ましい。
【0027】前記ポリオレフィン系合成樹脂繊維として
は、ポリオレフィン単一繊維、ポリオレフィン繊維から
なる芯材表面に前記ポリオレフィン繊維とは異なるポリ
オレフィン繊維が被覆された芯鞘構造の複合繊維、互い
に異なるポリオレフィン繊維同士が円形に接合された分
割構造の複合繊維等を挙げることができる。前記ポリオ
レフィンとしては、例えばポリエチレン、ポリプロピレ
ンなどを挙げることができる。
は、ポリオレフィン単一繊維、ポリオレフィン繊維から
なる芯材表面に前記ポリオレフィン繊維とは異なるポリ
オレフィン繊維が被覆された芯鞘構造の複合繊維、互い
に異なるポリオレフィン繊維同士が円形に接合された分
割構造の複合繊維等を挙げることができる。前記ポリオ
レフィンとしては、例えばポリエチレン、ポリプロピレ
ンなどを挙げることができる。
【0028】前記ポリオレフィン系合成樹脂繊維を含む
シート状物としては、例えば前述したポリオレフィン系
合成樹脂繊維からなる不織布、同繊維からなる織布もし
くはこれら不織布および織布で複合化された複合シート
を挙げることができる。前記不織布は、例えば乾式法、
湿式法、スパンボンド法、メルトブロー法等によって作
製される。前記ポリオレフィン系合成樹脂繊維の平均繊
維径は、機械的強度、正極と負極の間のショート防止の
観点から1〜20μmにすることが好ましい。前記合成
樹脂繊維の平均繊維径を1μm未満にすると、前記セパ
レータの機械的強度が低下して電池の組み立てが困難に
なる恐れがある。一方、前記合成樹脂繊維の平均繊維径
が20μmを越えると前記セパレータの被覆率が低下し
て正負極間の短絡が多発する恐れがある。より好ましい
前記合成樹脂繊維の平均繊維径は、3〜15μmであ
る。
シート状物としては、例えば前述したポリオレフィン系
合成樹脂繊維からなる不織布、同繊維からなる織布もし
くはこれら不織布および織布で複合化された複合シート
を挙げることができる。前記不織布は、例えば乾式法、
湿式法、スパンボンド法、メルトブロー法等によって作
製される。前記ポリオレフィン系合成樹脂繊維の平均繊
維径は、機械的強度、正極と負極の間のショート防止の
観点から1〜20μmにすることが好ましい。前記合成
樹脂繊維の平均繊維径を1μm未満にすると、前記セパ
レータの機械的強度が低下して電池の組み立てが困難に
なる恐れがある。一方、前記合成樹脂繊維の平均繊維径
が20μmを越えると前記セパレータの被覆率が低下し
て正負極間の短絡が多発する恐れがある。より好ましい
前記合成樹脂繊維の平均繊維径は、3〜15μmであ
る。
【0029】前記カルボキシル基を有するビニルモノマ
ーとしては、例えばアクリル酸、メタクリル酸、前記ア
クリル酸や前記メタクリル酸のエステル類を挙げること
ができる。前記ビニルモノマーの中でも、アクリル酸が
好適である。
ーとしては、例えばアクリル酸、メタクリル酸、前記ア
クリル酸や前記メタクリル酸のエステル類を挙げること
ができる。前記ビニルモノマーの中でも、アクリル酸が
好適である。
【0030】4)アルカリ電解液 このアルカリ電解液としては、例えば水酸化ナトリウム
(NaOH)と水酸化リチウム(LiOH)の混合液、
水酸化カリウム(KOH)とLiOHの混合液、KOH
とLiOHとNaOHの混合液等を用いることができ
る。これらの電解液の中でKOHの濃度は、2.0N〜
6.0Nにすることが望ましい。NaOHの濃度は、
1.0N〜6.0N、より好ましくは2.0N〜5.0
Nの範囲にすることが望ましい。LiOHの濃度は、
0.3N〜2.0N、より好ましくは0.5N〜1.5
Nの範囲にすることが望ましい。
(NaOH)と水酸化リチウム(LiOH)の混合液、
水酸化カリウム(KOH)とLiOHの混合液、KOH
とLiOHとNaOHの混合液等を用いることができ
る。これらの電解液の中でKOHの濃度は、2.0N〜
6.0Nにすることが望ましい。NaOHの濃度は、
1.0N〜6.0N、より好ましくは2.0N〜5.0
Nの範囲にすることが望ましい。LiOHの濃度は、
0.3N〜2.0N、より好ましくは0.5N〜1.5
Nの範囲にすることが望ましい。
【0031】以上説明した本発明に係わるニッケル水素
二次電池は、水素吸蔵合金を主成分とする活物質を導電
性基板に充填した負極と、水酸化ニッケルを主成分とす
る活物質を三次元構造の導電性基板に充填した正極をそ
れらの間にセパレータを挟んで渦巻き状に捲回した電極
群を有底筒状容器内に収納したニッケル水素二次電池に
おいて、前記負極として導電性基板の両面に水素吸蔵合
金を主成分とする活物質を充填した第1負極材と導電性
基板の片面に水素吸蔵合金を主成分とする活物質を充填
した第2負極材とが前記基板同士で溶接した構造をもの
を用い、かつ前記第2負極材の露出した導電性基板を前
記有底筒状容器の内面側に位置して接触させた構成を有
する。
二次電池は、水素吸蔵合金を主成分とする活物質を導電
性基板に充填した負極と、水酸化ニッケルを主成分とす
る活物質を三次元構造の導電性基板に充填した正極をそ
れらの間にセパレータを挟んで渦巻き状に捲回した電極
群を有底筒状容器内に収納したニッケル水素二次電池に
おいて、前記負極として導電性基板の両面に水素吸蔵合
金を主成分とする活物質を充填した第1負極材と導電性
基板の片面に水素吸蔵合金を主成分とする活物質を充填
した第2負極材とが前記基板同士で溶接した構造をもの
を用い、かつ前記第2負極材の露出した導電性基板を前
記有底筒状容器の内面側に位置して接触させた構成を有
する。
【0032】このような構成によれば、負極として導電
性基板の両面に水素吸蔵合金を主成分とする活物質を充
填した第1負極材と導電性基板の片面に水素吸蔵合金を
主成分とする活物質を充填した第2負極材とが前記基板
同士で溶接した構造にすることによって、各負極材自体
の全体厚さがそれぞれ同じであるため、1枚の導電性基
板に活物質層の両面形成部および片面形成部を設ける場
合のような厚さのばらつきを解消して各負極材に充填・
形成された活物質層の厚さを均一にできる。その結果、
活物質層の厚さ変動による電池特性の低下を防止でき
る。
性基板の両面に水素吸蔵合金を主成分とする活物質を充
填した第1負極材と導電性基板の片面に水素吸蔵合金を
主成分とする活物質を充填した第2負極材とが前記基板
同士で溶接した構造にすることによって、各負極材自体
の全体厚さがそれぞれ同じであるため、1枚の導電性基
板に活物質層の両面形成部および片面形成部を設ける場
合のような厚さのばらつきを解消して各負極材に充填・
形成された活物質層の厚さを均一にできる。その結果、
活物質層の厚さ変動による電池特性の低下を防止でき
る。
【0033】また、正極と両面で対向しない有底筒状容
器内面に位置する負極を導電性基板の片面に水素吸蔵合
金を主成分とする活物質を充填した第2負極材で形成
し、その導電性基板を前記容器内面に接して電気的に接
続させることによって、電池反応に有効に利用されない
負極の活物質層を低減できる。その結果、過充電時に電
池内圧が上昇することなく電解液の注入量や正負極と対
向する領域での各活物質量の増大を図ることができるた
め、高容量で長寿命のニッケル水素二次電池を得ること
ができる。
器内面に位置する負極を導電性基板の片面に水素吸蔵合
金を主成分とする活物質を充填した第2負極材で形成
し、その導電性基板を前記容器内面に接して電気的に接
続させることによって、電池反応に有効に利用されない
負極の活物質層を低減できる。その結果、過充電時に電
池内圧が上昇することなく電解液の注入量や正負極と対
向する領域での各活物質量の増大を図ることができるた
め、高容量で長寿命のニッケル水素二次電池を得ること
ができる。
【0034】
【実施例】以下、本発明の好ましい実施例を前述した図
1および図2を参照して詳細に説明する。
1および図2を参照して詳細に説明する。
【0035】(実施例1) <ペースト式正極の作製>水酸化ニッケル粉末90重量
部および酸化コバルト粉末10重量部からなる混合粉体
に、前記水酸化ニッケル粉末に対してカルボキシメチル
セルロース0.3重量部、ポリテトラフルオロエチレン
の懸濁液(比重1.5,固形分60重量%)を固形分換
算で0.5重量部添加し、これらに純水を45重量部添
加して混練することによりペーストを調製した。つづい
て、このペーストをニッケルメッキ繊維基板内に充填し
た後、乾燥し、ローラプレスを行って圧延することによ
りペースト式正極を作製した。
部および酸化コバルト粉末10重量部からなる混合粉体
に、前記水酸化ニッケル粉末に対してカルボキシメチル
セルロース0.3重量部、ポリテトラフルオロエチレン
の懸濁液(比重1.5,固形分60重量%)を固形分換
算で0.5重量部添加し、これらに純水を45重量部添
加して混練することによりペーストを調製した。つづい
て、このペーストをニッケルメッキ繊維基板内に充填し
た後、乾燥し、ローラプレスを行って圧延することによ
りペースト式正極を作製した。
【0036】<ペースト式負極の作製>市販のランタン
富化したミッシュメタルLmおよびNi、Co、Mn、
Alを用いて高周波炉によって、LmNi4.0 Co0.4
Mn0.3 Al0.3 の組成からなる水素吸蔵合金を作製し
た。前記水素吸蔵合金を機械粉砕し、これを200メッ
シュのふるいを通過させた。得られた合金粉末100重
量部に対してポリアクリル酸ナトリウム0.5重量部、
カルボキシメチルセルロース(CMC)0.125重量
部、ポリテトラフルオロエチレンのディスパージョン
(比重1.5,固形分60wt%)2.5重量部および
導電材としてカーボン粉末1.0重量部を水50重量部
と共に混合することによって、ペーストを調製した。こ
のペーストをパンチドメタルの両面に塗布、乾燥した
後、ローラプレスし、裁断することによってペースト式
第1負極材を作製した。この負極材は、前記パンチドメ
タルの両面に一定厚さの活物質層が充填、形成されてい
た。
富化したミッシュメタルLmおよびNi、Co、Mn、
Alを用いて高周波炉によって、LmNi4.0 Co0.4
Mn0.3 Al0.3 の組成からなる水素吸蔵合金を作製し
た。前記水素吸蔵合金を機械粉砕し、これを200メッ
シュのふるいを通過させた。得られた合金粉末100重
量部に対してポリアクリル酸ナトリウム0.5重量部、
カルボキシメチルセルロース(CMC)0.125重量
部、ポリテトラフルオロエチレンのディスパージョン
(比重1.5,固形分60wt%)2.5重量部および
導電材としてカーボン粉末1.0重量部を水50重量部
と共に混合することによって、ペーストを調製した。こ
のペーストをパンチドメタルの両面に塗布、乾燥した
後、ローラプレスし、裁断することによってペースト式
第1負極材を作製した。この負極材は、前記パンチドメ
タルの両面に一定厚さの活物質層が充填、形成されてい
た。
【0037】また、前記ペーストをパンチドメタルの片
面に塗布、乾燥した後、ローラプレスし、裁断すること
により後述する有底円筒状容器の内周長さに相当する長
さを有するペースト式第2負極材を作製した。この負極
材は、前記パンチドメタルの片面に一定厚さの活物質層
が充填、形成されていた。
面に塗布、乾燥した後、ローラプレスし、裁断すること
により後述する有底円筒状容器の内周長さに相当する長
さを有するペースト式第2負極材を作製した。この負極
材は、前記パンチドメタルの片面に一定厚さの活物質層
が充填、形成されていた。
【0038】次いで、前記第1、第2の負極材のパンチ
ドメタル端部を互いに突き当て、溶接することにより前
述した図2に示すペースト式負極を作製した。
ドメタル端部を互いに突き当て、溶接することにより前
述した図2に示すペースト式負極を作製した。
【0039】<セパレータの作製>ポリプロピレン樹脂
からスパンボンド法により繊維径10μm、目付け量が
50g/m2 で、厚さが0.20mmの不織布を作製し
た。つづいて、前記不織布をアクリル酸モノマーをグラ
フト共重合させた後、裁断することによりセパレータを
作製した。
からスパンボンド法により繊維径10μm、目付け量が
50g/m2 で、厚さが0.20mmの不織布を作製し
た。つづいて、前記不織布をアクリル酸モノマーをグラ
フト共重合させた後、裁断することによりセパレータを
作製した。
【0040】<電極群の作製>まず、半円柱状の2本の
巻芯を用意し、これら巻芯間に前記セパレータを挟み、
180°回転させ、前記巻芯にセパレータをS字状に捲
回した。つづいて、前記負極をS字状のセパレータ内に
配置し、前記正極を回転中心と前記負極の捲き始め端部
と正極の捲き始め端部とのなす角度が180°になるよ
うに配置した後、前記正極および負極にセパレータを介
在させて渦巻き状に捲回することによって、最外周部に
前記負極の片面活物質層付き第2負極材が位置し、その
パンチドメタルが表出された電極群を作製した。
巻芯を用意し、これら巻芯間に前記セパレータを挟み、
180°回転させ、前記巻芯にセパレータをS字状に捲
回した。つづいて、前記負極をS字状のセパレータ内に
配置し、前記正極を回転中心と前記負極の捲き始め端部
と正極の捲き始め端部とのなす角度が180°になるよ
うに配置した後、前記正極および負極にセパレータを介
在させて渦巻き状に捲回することによって、最外周部に
前記負極の片面活物質層付き第2負極材が位置し、その
パンチドメタルが表出された電極群を作製した。
【0041】次いで、前記セパレータを前記正極と前記
負極の間に巻き始め端部に融着された前記補助セパレー
タが位置するように介装し、渦巻状に捲回して電極群を
作製した。
負極の間に巻き始め端部に融着された前記補助セパレー
タが位置するように介装し、渦巻状に捲回して電極群を
作製した。
【0042】次いで、作製した電極群を有底円筒状容器
に収納した後、KOH水溶液からなる電解液を前記容器
内に注入し、封口等を行うことにより前述した図1およ
び図2に示す構造を有する4/3Aサイズ、理論容量3
500mAhの円筒形ニッケル水素二次電池を組み立て
た。
に収納した後、KOH水溶液からなる電解液を前記容器
内に注入し、封口等を行うことにより前述した図1およ
び図2に示す構造を有する4/3Aサイズ、理論容量3
500mAhの円筒形ニッケル水素二次電池を組み立て
た。
【0043】(比較例1)以下に説明する方法で作製し
たペースト式負極および電極群を用いた以外、実施例1
と同様な方法により円筒形ニッケル水素二次電池を組み
立てた。
たペースト式負極および電極群を用いた以外、実施例1
と同様な方法により円筒形ニッケル水素二次電池を組み
立てた。
【0044】<ペースト式負極の作製>実施例1と同様
なペーストをパンチドメタルの両面に塗布、乾燥した
後、ローラプレスし、裁断することによってペースト式
負極を作製した。
なペーストをパンチドメタルの両面に塗布、乾燥した
後、ローラプレスし、裁断することによってペースト式
負極を作製した。
【0045】<電極群の作製>まず、半円柱状の2本の
巻芯を用意し、これら巻芯間に実施例1と同様なセパレ
ータを挟み、180°回転させ、前記巻芯にセパレータ
をS字状に捲回した。つづいて、前記負極をS字状のセ
パレータ内に配置し、実施例1と同様な正極を回転中心
と前記負極の捲き始め端部と正極の捲き始め端部とのな
す角度が180°になるように配置した後、前記正極お
よび負極にセパレータを介在させて渦巻き状に捲回する
ことによって、最外周部に両面活物質付き負極が位置す
る電極群を作製した。
巻芯を用意し、これら巻芯間に実施例1と同様なセパレ
ータを挟み、180°回転させ、前記巻芯にセパレータ
をS字状に捲回した。つづいて、前記負極をS字状のセ
パレータ内に配置し、実施例1と同様な正極を回転中心
と前記負極の捲き始め端部と正極の捲き始め端部とのな
す角度が180°になるように配置した後、前記正極お
よび負極にセパレータを介在させて渦巻き状に捲回する
ことによって、最外周部に両面活物質付き負極が位置す
る電極群を作製した。
【0046】前記実施例1および比較例1の二次電池に
ついて、45℃の恒温槽中で24時間エージングを行な
い、所定の活性化初充電を施した。この後、1.0C
(−dV:10mV)で充電し、30分間休止した後、
1.0(1.0Vカット)で放電する充放電を繰り返
し、放電容量が初期容量の80%以下に達するサイクル
数を測定した。
ついて、45℃の恒温槽中で24時間エージングを行な
い、所定の活性化初充電を施した。この後、1.0C
(−dV:10mV)で充電し、30分間休止した後、
1.0(1.0Vカット)で放電する充放電を繰り返
し、放電容量が初期容量の80%以下に達するサイクル
数を測定した。
【0047】また、前記実施例1および比較例1の二次
電池について、所定の活性化初充電を施した後、1.0
C×150%の過充電を行なった時の電池内圧を測定し
た。
電池について、所定の活性化初充電を施した後、1.0
C×150%の過充電を行なった時の電池内圧を測定し
た。
【0048】これらの結果を下記表1に示す。
【0049】
【表1】
【0050】前記表1から明らかなように実施例1の二
次電池は、比較例1の二次電池に比べてサイクル寿命が
長いことがわかる。比較例1の二次電池のサイクル寿命
が短いのは、電解液量が少ないためである。
次電池は、比較例1の二次電池に比べてサイクル寿命が
長いことがわかる。比較例1の二次電池のサイクル寿命
が短いのは、電解液量が少ないためである。
【0051】また、実施例1の二次電池は、電池内圧が
比較例1と同等であることがわかる。実施例1の二次電
池において、負極の活物質層の量(充填量)を少なくし
たにも拘らず電池内圧上昇を低減できるのは実際に反応
している負極の活物質層(正極と対向している活物質
層)が変わらないためである。
比較例1と同等であることがわかる。実施例1の二次電
池において、負極の活物質層の量(充填量)を少なくし
たにも拘らず電池内圧上昇を低減できるのは実際に反応
している負極の活物質層(正極と対向している活物質
層)が変わらないためである。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、正
極および負極をセパレータを介在して渦巻き状に捲回し
た電極群の負極において最外周部の導電性基板の片面に
活物質層を充填した構造を有し、かつ片面および両面の
活物質層が均一な厚さを有し、電池内圧の上昇を抑制で
きると共に、サイクル寿命と高容量化が図られた高性
能、高信頼性のニッケル水素二次電池を提供することが
できる。
極および負極をセパレータを介在して渦巻き状に捲回し
た電極群の負極において最外周部の導電性基板の片面に
活物質層を充填した構造を有し、かつ片面および両面の
活物質層が均一な厚さを有し、電池内圧の上昇を抑制で
きると共に、サイクル寿命と高容量化が図られた高性
能、高信頼性のニッケル水素二次電池を提供することが
できる。
【図1】本発明に係わるニッケル水素二次電池を示す斜
視図。
視図。
【図2】図1の二次電池憎み込まれる負極の展開斜視
図。
図。
【符号の説明】 1…容器、 2…正極、 3…負極、 4…セパレータ、 5…電極群、 61,62…導電性芯体、 71,72…活物質層、 81,82…負極材、 10…封口板、 11…絶縁ガスケット。
Claims (1)
- 【請求項1】 水素吸蔵合金を主成分とする活物質を導
電性基板に充填した負極と、水酸化ニッケルを主成分と
する活物質を三次元構造の導電性基板に充填した正極を
それらの間にセパレータを挟んで渦巻き状に捲回した電
極群を有底筒状容器内に収納したニッケル水素二次電池
において、 前記負極は、導電性基板の両面に水素吸蔵合金を主成分
とする活物質を充填した第1負極材と導電性基板の片面
に水素吸蔵合金を主成分とする活物質を充填した第2負
極材とが前記基板同士で溶接した構造を有し、かつ前記
第2負極材の露出した導電性基板が前記有底筒状容器の
内面側に位置して接触されることを特徴とするニッケル
水素二次電池。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23999299A JP2001068148A (ja) | 1999-08-26 | 1999-08-26 | ニッケル水素二次電池 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23999299A JP2001068148A (ja) | 1999-08-26 | 1999-08-26 | ニッケル水素二次電池 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001068148A true JP2001068148A (ja) | 2001-03-16 |
Family
ID=17052873
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23999299A Pending JP2001068148A (ja) | 1999-08-26 | 1999-08-26 | ニッケル水素二次電池 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001068148A (ja) |
-
1999
- 1999-08-26 JP JP23999299A patent/JP2001068148A/ja active Pending
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