JP2000260416A - 電池の製造方法 - Google Patents

電池の製造方法

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JP2000260416A
JP2000260416A JP11061084A JP6108499A JP2000260416A JP 2000260416 A JP2000260416 A JP 2000260416A JP 11061084 A JP11061084 A JP 11061084A JP 6108499 A JP6108499 A JP 6108499A JP 2000260416 A JP2000260416 A JP 2000260416A
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JP
Japan
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electrode
negative electrode
spot welding
container
welding
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JP11061084A
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English (en)
Inventor
Takeshi Soeda
毅 添田
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FDK Twicell Co Ltd
Original Assignee
Toshiba Battery Co Ltd
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Publication date
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
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    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P70/00Climate change mitigation technologies in the production process for final industrial or consumer products
    • Y02P70/50Manufacturing or production processes characterised by the final manufactured product

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  • Connection Of Batteries Or Terminals (AREA)
  • Battery Electrode And Active Subsutance (AREA)
  • Secondary Cells (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 スポット溶接不良発生率を低減することがで
き、大電流放電特性を向上することが可能な電池の製造
方法を提供する。 【解決手段】 正極9及び負極5の間にセパレータ6が
介在された構造の電極群2が容器1内に収納された構造
を有する電池の製造方法において、前記電極群2の正極
9または負極5と正負極端子とを電気的に接続するため
にスポット溶接を行う際、1本以上の先端部を有し、か
つ前記先端部のうちの少なくとも1本が軸に対して偏心
した構造を有するスポット溶接用電極22を用いて1回
目の溶接を行った後、前記電極22を回転させて前記偏
心した先端部の位置を変えてから行うスポット溶接を少
なくとも1回行うことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電池の製造方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】ニッケル水素二次電池やニッケルカドミ
ウム二次電池のようなアルカリ二次電池のうち例えば円
筒形アルカリ二次電池は、正極と負極とをセパレータを
介在して渦巻き状に捲回することにより作製された電極
群及びアルカリ電解液が負極端子を兼ねる容器内に収納
された構造を有する。容器と負極との導通は、電極群の
最外層に負極を配置し、この負極と容器内面とを接触さ
せることで確保している。
【0003】ところで、アルカリ二次電池は、電動工
具、電動アシスト自転車、電気自動車のような10Cm
A以上の大電流で放電される電子機器への搭載が要望さ
れている。この要望を満足するため、例えば円筒形アル
カリ二次電池においては、前記電極群と前記容器内面と
の間に円板状の負極集電板を配置し、前記電極群の負極
を前記負極集電板を介して前記容器と電気的に接続する
ことにより負極と容器との接触抵抗を低減させ、内部抵
抗を少なくすることが行われている。負極集電板と容器
との接続法を説明する。まず、図10に示すように、下
側端部に無地部(無孔部)31を有する多孔質導電性基
板を有し、かつ少なくとも開口部領域両面に負極合剤が
担持された帯状負極32と帯状セパレータ33と上側端
部に無地部(無孔部)34を有する多孔質導電性基板を
有し、かつ少なくとも開口部領域両面に正極合剤が担持
された帯状正極35とを前記負極32の無地部31が一
方の側に表出し、前記正極35の無地部34が反対側に
表出するように相互にずらして積層し、この積層物を渦
巻状に巻回することにより電極群を作製する。前記電極
群の負極32の無地部31下端に円板上の負極集電体3
6を溶接する。次いで、有底円筒状容器37内にこの電
極群を負極集電板36が容器内底面と接するように収納
する。図11及び図12に示すように、円柱状先端部3
8が円柱状軸39に互いが同心円となるように固定され
たスポット溶接機用電極40を用意する。前記電極40
を前記電極群中央の巻芯形状の空洞部41に挿入し、前
記負極集電体の中心付近を前記容器内底面に溶接する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記電
極が挿入される空洞部41は、セパレータで二分されて
おり、そのうえ直径がせいぜい10mm程度であるた
め、空洞部41において溶接用電極を移動させて先端部
の位置を変更することが実質上困難である。このため、
前述したような先端部が軸と同心円の関係にあるスポッ
ト溶接機用電極を用いると、溶接回数が1回に限られ、
溶接不良発生率が高くなるという問題点がある。溶接不
良を生じると、負極集電板を用いているにもかかわらず
負極と容器との接触抵抗を低減することがほとんど困難
であるため、優れた大電流放電特性が得られなくなる。
【0005】本発明は、スポット溶接不良発生率を低減
することができ、大電流放電特性を向上することが可能
な電池の製造方法を提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係わる電池の製
造方法は、正極及び負極の間にセパレータが介在された
構造の電極群が容器内に収納された構造を有する電池の
製造方法において、前記電極群の正極または負極と正負
極端子とを電気的に接続するためにスポット溶接を行う
際、1本以上の先端部を有し、かつ前記先端部のうちの
少なくとも1本が軸に対して偏心した構造を有するスポ
ット溶接用電極を用いて1回目の溶接を行った後、前記
電極を回転させて前記偏心した先端部の位置を変えてか
ら行うスポット溶接を少なくとも1回行うことを特徴と
するものである。
【0007】本発明に係わる電池の製造方法は、正極と
負極との間にセパレータを介在させながら渦巻き状に捲
回することにより電極群を作製する工程と、前記電極群
の前記負極の下端に負極集電体を接続する工程と、有底
円筒状金属製容器内に前記電極群を巻芯形状の空洞部が
前記負極集電体の上方に位置するように収納する工程
と、1本以上の先端部を有し、かつ前記先端部のうちの
少なくとも1本が軸に対して偏心した構造を有するスポ
ット溶接用電極を用い、前記電極群の前記空洞部に前記
電極を挿入して前記負極集電体を前記容器内の底面に溶
接する工程と、前記電極を回転させて前記偏心した先端
部の位置を変えてから行うスポット溶接を1回以上行う
工程とを具備することを特徴とするものである。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係わる方法で製造
される電池の一例である円筒形ニッケル水素二次電池を
図1〜図3を参照して説明する。
【0009】図1は本発明に係わる方法で製造されるニ
ッケル水素二次電池を示す断面図、図2は図1の二次電
池に組込まれる電極群の展開図、図3は図1の二次電池
に組み込まれる負極集電体を示す平面図である。
【0010】有底円筒状の金属製容器1(例えば、表面
にニッケルメッキが施された鋼からなる)内には、電極
群2が収納されている。この電極群2は、図1および図
2に示すように、下側端部に無地部(無孔部)3を有す
る多孔質導電性基板を有し、かつ少なくとも開口部領域
両面に水素吸蔵合金を含む負極合剤4が担持された帯状
負極5と帯状セパレータ6と上側端部に無地部(無孔
部)7を有する多孔質導電性基板を有し、かつ少なくと
も開口部領域両面に活物質である水酸化ニッケル粒子を
含む正極合剤8が担持された帯状正極9とを前記負極5
の無地部3が一方の側に表出し、前記正極9の無地部7
が反対側に表出するように相互にずらして積層し、この
積層物を渦巻状に巻回することにより作製される。前記
電極群2は、中央部に巻芯を取り除くことにより形成さ
れた円柱状の空洞部2aを有する。前記空洞部2aは、
前記セパレータ6により二分されている。
【0011】前記電極群2の負極5の無地部3下端は、
例えば円板状の負極集電体10(例えば、ニッケルまた
は表面にニッケルメッキが施された鋼からなる)に溶接
されている。この負極集電体10は、前記容器1内に収
納された後に、その中心付近を前記容器1底面に後述す
る方法でスポット溶接されている。前記電極群2の正極
9の無地部7上端は、図1に示すように中央に穴11が
開口された円板状正極集電体12(例えば、ニッケルま
たは表面にニッケルメッキが施された鋼からなる)に溶
接されている。アルカリ電解液は、前記容器1内に収容
されている。
【0012】中央に孔13を有する円形の封口板14
は、前記容器1の上部開口部に配置されている。リング
状の絶縁性ガスケット15は、前記封口板14の周縁と
前記容器1の上部開口部内面の間に配置され、前記上部
開口部を内側に縮径するカシメ加工により前記容器1に
前記封口板14を前記ガスケット15を介して気密に固
定している。正極リード16は、一端が前記正極9の正
極集電体12に接続され、他端が前記封口板14の下面
に接続されている。
【0013】複数のガス抜き孔17を有する帽子形状を
なす正極端子18は、前記封口板14上にその封口板1
4の孔13を覆うように取り付けられている。ゴム製の
安全弁19は、前記封口板14と前記正極端子18で囲
まれた空間内に前記孔13を塞ぐように配置されてい
る。
【0014】次に、前記負極5、正極9、セパレータ6
および電解液について説明する。
【0015】1)負極5 この負極5は、前述したように下側端部に無地部3を有
する多孔質導電性基板を有し、かつ多孔質導電性基板の
少なくとも開口部領域両面に水素吸蔵合金を含む負極合
剤4を形成した構造を有する。この負極合剤は、例え
ば、水素吸蔵合金粉末に導電材を添加し、結着剤および
水と共に混練して調製したペーストを、前述した無地部
を有する多孔質導電性基板に充填し、乾燥した後、加圧
成形することにより形成される。
【0016】前記水素吸蔵合金としては、少なくとも希
土類元素及びニッケルを含むものが好ましい。具体的に
は、LaNi5 、MmNi5 (Mmはミッシュメタ
ル)、LmNi5 (LmはLa富化したミッシュメタ
ル)、これら合金のNiの一部を少なくともAl及びM
nで置換した多元素系のものを挙げることができる。前
述した多元素系の水素吸蔵合金は、Niの置換元素とし
てAl及びMnの他に、Co、Ti、Cu、Zn、Z
r、Cr及びBから選ばれる少なくとも1種の元素を含
んでいても良い。中でも、一般式LnNiw Cox Al
y Mnz (ただし、Lnは希土類元素、原子比w、x,
y,zはそれぞれ3.30≦w≦4.50、0.50≦
x≦1.10、0.20≦y≦0.50、0.05≦z
≦0.20で、かつその合計値が4.90≦w+x+y
+z≦5.50を示す)で表されるものを用いることが
好ましい。前記原子比w、x,y,zのより好ましい値
は、それぞれ3.80≦w≦4.20、0.70≦x≦
0.90、0.30≦y≦0.40、0.08≦z≦
0.13で、かつその合計値が5.00≦w+x+y+
z≦5.20である。
【0017】前記結着剤としては、例えばカルボキシメ
チルセルロース、メチルセルロース、ポリアクリル酸ナ
トリウム、ポリテトラフルオロエチレン等を挙げること
ができる。
【0018】前記導電材としては、例えばカーボンブラ
ック等を用いることができる。
【0019】前記導電性基板としては、パンチドメタ
ル、エキスパンデッドメタル、穿孔剛板、ニッケルネッ
トなどの二次元基板や、フェルト状金属多孔体や、スポ
ンジ状金属基板などの三次元基板を挙げることができ
る。
【0020】2)正極9 この正極9は、前述したように上側端部に無地部7を有
する多孔質導電性基板を有し、かつ多孔質導電性基板の
少なくとも開口部領域両面に活物質である水酸化ニッケ
ル粒子を含む正極合剤8を形成した構造を有する。この
正極合剤は、例えば活物質である水酸化ニッケル粒子に
導電材料を添加し、結着剤および水と共に混練して調製
したペーストを、前述した導電性基板に充填し、乾燥し
た後、成形することにより形成される。
【0021】前記水酸化ニッケル粒子としては、例えば
単一の水酸化ニッケル粒子、または亜鉛、コバルト、ビ
スマス、銅のような金属を金属ニッケルと共に共沈され
た水酸化ニッケル粒子を用いることができる。特に、後
者の水酸化ニッケル粒子を含む正極は、高温状態におけ
る充電効率をより一層向上することが可能になる。
【0022】前記水酸化ニッケル粒子は、X線粉末回折
法による(101)面のピーク半価幅が0.8゜/2θ
(Cu−Kα)以上であることが好ましい。より好まし
い水酸化ニッケル粒子のピーク半価幅は0.9〜1.0
゜/2θ(Cu−Kα)である。
【0023】前記導電材料としては、例えば金属コバル
ト、コバルト酸化物、コバルト水酸化物等を挙げること
ができる。
【0024】前記結着剤としては、例えばカルボキシメ
チルセルロース、メチルセルロース、ポリアクリル酸ナ
トリウム、ポリテトラフルオロエチレン等を挙げること
ができる。
【0025】前記導電性基板としては、例えばニッケ
ル、ステンレスまたはニッケルメッキが施された金属か
ら形成された網状、スポンジ状、繊維状、もしくはフェ
ルト状の金属多孔体等を挙げることができる。
【0026】3)セパレータ6 このセパレータ6としては、例えばポリアミド繊維製不
織布、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフ
ィン繊維製不織布、またはこれらの不織布に親水性官能
基を付与したものを挙げることができる。
【0027】4)アルカリ電解液 このアルカリ電解液としては、例えば水酸化ナトリウム
(NaOH)と水酸化リチウム(LiOH)の混合液、
水酸化カリウム(KOH)とLiOHの混合液、KOH
とLiOHとNaOHの混合液等を用いることができ
る。
【0028】次いで、前記負極集電体10と前記容器1
の底部内面との溶接方法を図4〜図7を参照して説明す
る。
【0029】図4は本発明に係る方法で用いられるスポ
ット溶接用電極を示す断面図、図5は図4のスポット溶
接用電極を示す平面図、図6〜図7は本発明に係る方法
を説明するための断面図である。なお、前述した図1と
同様な部材は同符号を付して説明を省略する。
【0030】(第1工程)円柱状の先端部20が円柱状
軸21に偏心した状態で固定されたスポット溶接用電極
22を用意する。前記電極群2の空洞部2aに前記電極
22を挿入し、先端部20を前記負極集電体10に当接
させ、1回目のスポット溶接を行う。
【0031】(第2工程)図7に示すように、前記電極
22を回転(例えば、180゜)させることにより前記
先端部20の位置を変更した後、再度スポット溶接を行
うことにより前記負極集電体10を前記容器1の底部内
面に接続する。
【0032】図7においては、電極22の回転角度を1
80゜にして2回目の溶接点を1回目と異ならせたが、
2回目の溶接点が1回目の溶接点と異なればよいため、
回転角度は180゜に限らず何度でも良い。また、2回
目の溶接点の一部が1回目の溶接点と重なっていても良
い。
【0033】なお、前述した図4〜図7においては、溶
接回数を2回にしたが、前記第2工程を2回以上行って
溶接回数を3回以上にしても良い。
【0034】また、前述した図4〜図7においては、軸
に対して偏心した先端部を1本有するスポット溶接用電
極を用いる例を説明したが、先端部の数は2本以上あっ
ても良い。例えば、図8〜図9に示すように、二股に分
かれた先端部23a,23bを有するスポット溶接用電
極24を用いることができる。また、スポット溶接用電
極が先端部を複数有する場合、そのうちの少なくとも1
本が軸に対して偏心した状態で取り付けられていればよ
い。
【0035】前述した図1においては、正極の上端部に
ある無地部に正極集電板を接続させる構成にしたが、本
発明に係わるニッケル水素二次電池は正極の上端部に無
地部を形成する変わりに帯状の正極タブを接続し、この
正極タブを封口板の下面に接続する構成にしても良い。
【0036】以上説明した本発明によれば、正極及び負
極の間にセパレータが介在された構造の電極群が容器内
に収納された構造を有する電池の製造方法において、前
記電極群の正極または負極と正負極端子とを電気的に接
続するためにスポット溶接を行う際、1本以上の先端部
を有し、かつ前記先端部のうちの少なくとも1本が軸に
対して偏心した構造を有するスポット溶接機用電極を用
いて1回目の溶接を行った後、前記電極を回転させて前
記偏心した先端部の位置を変えてから行うスポット溶接
を少なくとも1回行うことによって、溶接用電極を移動
させることが困難な狭い接続点において簡単な方法で溶
接点を2点以上にすることが可能になるため、溶接不良
の発生率を低減することができる。その結果、正負極の
導通を良好にすることができるため、電池性能を向上す
ることができる。
【0037】また、本発明の電池の製造方法によれば、
正極と負極との間にセパレータを介在させながら渦巻き
状に捲回することにより電極群を作製する工程と、前記
電極群の前記負極の下端に負極集電体を接続する工程
と、有底円筒状金属製容器内に前記電極群を巻芯形状の
空洞部が前記負極集電体の上方に位置するように収納す
る工程と、1本以上の先端部を有し、かつ前記先端部の
うちの少なくとも1本が軸に対して偏心した構造を有す
るスポット溶接用電極を用い、前記電極群の前記空洞部
に前記電極を挿入して前記負極集電体を前記容器内の底
面に溶接する工程と、前記電極を回転させて前記偏心し
た先端部の位置を変えてから行うスポット溶接を1回以
上行う工程とを具備することによって、前記電極を移動
させることなく簡単な方法で負極集電体と容器内底面と
の溶接点を2点以上にすることができるため、溶接不良
を低減ないし防止することができる。その結果、負極と
容器との接触抵抗を低減することができるため、大電流
で放電した際の作動電圧の低下を抑制することができ、
大電流での放電容量を向上することができる。
【0038】
【実施例】以下、本発明の好ましい実施例を図面を参照
して詳細に説明する。
【0039】(実施例) <負極の作製>組成がLmNi4.0Co0.4Mn0.3Al
0.3(但し、Lmはランタン富化したミッシュメタルで
ある)で表される水素吸蔵合金粉末100重量部にポリ
アクリル酸ナトリウム0.5重量部、カルボキシメチル
セルロース(CMC)0.125重量部、ポリテトラフ
ルオロエチレン(PTFE)1重量部、カーボンブラッ
ク1.0重量部及び水50重量部を加えてペーストを調
製した。これらのペーストを下側端に無地部を有する導
電性基板としてのパンチドメタルシートに塗布、乾燥、
プレス、さらに裁断して下側端に無地部を有する負極を
作製した。
【0040】<正極の作製>水酸化ニッケル粉末90重
量部および一酸化コバルト粉末10重量部からなる混合
粉体に、カルボキシメチルセルロース(CMC)0.3
重量部、ポリアクリル酸ナトリウム0.175重量部及
びポリテトラフルオロエチレン0.2重量部を添加し、
純水45重量部と共に混合することによりペーストを調
製した。つづいて、このペーストをニッケルメッキ繊維
基板内に充填し、乾燥した後、ローラプレスを行って圧
延し、さらに裁断することにより上側端に無地部を有す
る正極を作製した。
【0041】前記負極、親水化ポリプロピレン繊維製不
織布からなるセパレータおよび前記正極を前述した図2
に示すように前記負極5の無地部3が下部側に表出し、
前記正極9の無地部7が上部側に表出するように相互に
ずらして積層し、この積層物を渦巻状に巻回することに
より電極群2を作製した。つづいて、前記電極群2の負
極5の無地部3下端にニッケル製で円板状の負極集電体
10をスポット溶接した。このような電極群2を有底円
筒状容器1に収納した後、前述した図6に示すように前
記電極群2中央のセパレータで二分された円柱状空洞部
2a(直径が5mm)に、直径2mmの円柱状先端部2
0が直径4mmの円柱状軸21に偏心した状態で固定さ
れたスポット溶接用電極22を挿入し、前記負極集電板
10の中心付近を前記容器1底面にスポット溶接した。
次いで、前述した図7に示すように前記電極20を18
0゜回転させた後、2回目のスポット溶接を行った。
【0042】また、前記電極群2の正極9の無地部7上
端に前述した図1に示すように中央に穴11が開口され
た円板状をなすニッケル製正極集電体12をスポット溶
接した。この後、7Nの水酸化カリウムおよび1Nの水
酸化リチウムからなる電解液を収容し、封口等を行うこ
とにより前述した図1に示す構造を有するSCサイズの
円筒状ニッケル水素二次電池を組み立てた。
【0043】(比較例)前述した実施例と同様にして作
製された電極群を有底円筒状容器に収納した後、前述し
た図10に示すように前記電極群中央のセパレータで二
分された円柱状空洞部41(直径が5mm)に、直径2
mmの円柱状先端部38が直径4mmの円柱状軸39に
互いが同心円となるように固定されたスポット溶接用電
極40を挿入し、前記負極集電板36の中心付近を前記
容器37底面にスポット溶接した。
【0044】次いで、前記電極群の正極の無地部上端に
中央に穴が開口された円板状をなすニッケル製正極集電
体をスポット溶接した。この後、7Nの水酸化カリウム
および1Nの水酸化リチウムからなる電解液を収容し、
封口等を行うことにより前述した図1に示す構造を有す
るSCサイズの円筒状ニッケル水素二次電池を組み立て
た。
【0045】得られた実施例及び比較例の二次電池につ
いて、負極集電体を容器内底面にスポット溶接した際に
溶接不良となった数(50個中)を測定し、その結果を
下記表1に示す。
【0046】また、実施例および比較例の二次電池につ
いて、スポット溶接不良を生じていないものをそれぞれ
50個ずつ用意し、HIOKI製3225 AC mΩ
Hi TESTERで1kHzでの内部抵抗を測定
し、平均値を求め、その結果を下記表1に併記する。
【0047】さらに、実施例および比較例の二次電池に
ついて、スポット溶接不良を生じていないものをそれぞ
れ50個ずつ用意し、1時間率で1.2時間の充電を行
ない、30分間休止した後、1時間率の10倍の電流で
放電し、その時の作動電圧が1000mVに達するまで
の放電容量を測定し、平均値を求め、その結果を下記表
1に併記する。
【0048】
【表1】
【0049】表1から明らかなように、先端部が軸に対
して偏心した構造を有するスポット溶接用電極を用い、
1回目の溶接終了後、前記電極を回転させて前記先端部
の位置を変更してから2回目の溶接を行う方法により得
られる実施例の二次電池は、先端部と軸が同心円の関係
にあるスポット溶接用電極で溶接を1回行う方法により
得られる比較例の二次電池に比べてスポット溶接不良数
を少なくすることができ、内部抵抗を小さくすることが
でき、かつ大電流での放電容量を向上できることがわか
る。
【0050】なお、前述した図4,5に示す構造のスポ
ット溶接用電極の代わりに前述した図8,9に示す構造
のスポット溶接用電極を用いたところ、前述した実施例
と同様な効果が得られた。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、簡
単な方法でスポット溶接不良発生を抑制することがで
き、かつ内部抵抗が低減された電池の製造方法を提供す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる方法で製造される円筒形ニッケ
ル水素二次電池を示す断面図。
【図2】図1の二次電池に組込まれる電極群の展開図。
【図3】図1の二次電池に組込まれる負極集電体を示す
平面図。
【図4】本発明に係る方法で使用されるスポット溶接用
電極を示す断面図。
【図5】図4の電極を示す平面図。
【図6】本発明に係る製造方法を説明するための断面
図。
【図7】本発明に係る製造方法における図6と別な工程
を説明するための断面図。
【図8】本発明に係る方法で使用されるスポット溶接用
電極の別な例を示す断面図。
【図9】図8の電極を示す平面図。
【図10】従来の製造方法を説明するための断面図。
【図11】従来の方法で使用されるスポット溶接用電極
を示す断面図。
【図12】図11の電極を示す平面図。
【符号の説明】
1…容器、 2…電極群、 3,7…無地部、 5…負極、 6…セパレータ、 9…正極、 10…負極集電体、 14…封口板、 15…絶縁ガスケット。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01M 10/30 H01M 10/30 A

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 正極及び負極の間にセパレータが介在さ
    れた構造の電極群が容器内に収納された構造を有する電
    池の製造方法において、 前記電極群の正極または負極と正負極端子とを電気的に
    接続するためにスポット溶接を行う際、1本以上の先端
    部を有し、かつ前記先端部のうちの少なくとも1本が軸
    に対して偏心した構造を有するスポット溶接用電極を用
    いて1回目の溶接を行った後、前記電極を回転させて前
    記偏心した先端部の位置を変えてから行うスポット溶接
    を少なくとも1回行うことを特徴とする電池の製造方
    法。
  2. 【請求項2】 正極と負極との間にセパレータを介在さ
    せながら渦巻き状に捲回することにより電極群を作製す
    る工程と、 前記電極群の前記負極の下端に負極集電体を接続する工
    程と、 有底円筒状金属製容器内に前記電極群を巻芯形状の空洞
    部が前記負極集電体の上方に位置するように収納する工
    程と、 1本以上の先端部を有し、かつ前記先端部のうちの少な
    くとも1本が軸に対して偏心した構造を有するスポット
    溶接用電極を用い、前記電極群の前記空洞部に前記電極
    を挿入して前記負極集電体を前記容器内の底面に溶接す
    る工程と、 前記電極を回転させて前記偏心した先端部の位置を変え
    てから行うスポット溶接を1回以上行う工程とを具備す
    ることを特徴とする電池の製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007242395A (ja) * 2006-03-08 2007-09-20 Sanyo Electric Co Ltd アルカリ蓄電池
CN115213538A (zh) * 2022-06-30 2022-10-21 诺达新能源科技(东莞)有限公司 间歇式多焊点焊接工艺以及硬壳柱式电池

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