JP2001006724A - 円筒形アルカリ二次電池 - Google Patents

円筒形アルカリ二次電池

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JP2001006724A
JP2001006724A JP11176879A JP17687999A JP2001006724A JP 2001006724 A JP2001006724 A JP 2001006724A JP 11176879 A JP11176879 A JP 11176879A JP 17687999 A JP17687999 A JP 17687999A JP 2001006724 A JP2001006724 A JP 2001006724A
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Toshiji Yukizono
利治 柚木園
Yoshihiro Morifuji
義広 森藤
Toshiki Sato
俊毅 佐藤
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Toshiba Battery Co Ltd
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    • Y02P70/50Manufacturing or production processes characterised by the final manufactured product

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高容量で、かつ絶縁不良が低減された円筒形
アルカリ二次電池を提供することを目的とする。 【解決手段】 上端部に帯状集電タブ2が電気的に接続
された正極3と負極4とをセパレータ5を介して渦巻き
状に捲回することにより作製された電極群6を容器1内
に収納した構造を有する円筒形アルカリ二次電池におい
て、前記帯状集電タブ2は、外側の周の正極3上端部の
うち、前記電極群6の中心と前記正極3の巻き終わり端
部を結ぶ線とのなす角が90゜より大きく、270゜よ
り小さい領域に配置されることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電極群を改良した
円筒形アルカリ二次電池に関する。
【0002】
【従来の技術】アルカリ二次電池としては、ニッケルカ
ドミウム二次電池や、ニッケル水素二次電池が知られて
いる。近年のPC(パーソナルコンピュータ)や携帯電
話の普及により高容量電池の要求が高まっていること
と、環境問題から、アルカリ二次電池としてはニッケル
水素二次電池が主流になってきている。ニッケル水素二
次電池は一般的に円筒形構造の電池と角形構造の電池が
知られている。
【0003】円筒形ニッケル水素二次電池は、例えば、
以下に説明する方法で製造される。すなわち、耐アルカ
リ性金属多孔体のような導電性基板に帯状集電タブの溶
接箇所を除いて水酸化ニッケルを含むペーストを充填
し、乾燥し、加圧成形した後、前記導電性基板のペース
ト無充填箇所に例えばニッケルのような金属からなる帯
状集電タブを溶接し、裁断することにより正極を作製す
る。また、パンチドメタルのような導電性基板に水素吸
蔵合金を含むペーストを充填し、乾燥し、加圧成形した
後、裁断することにより負極を作製する。前記正極と前
記負極との間にセパレータ(例えば、ポリオレフィン製
不織布を主体とするものからなる)を介して最外周が負
極となるように渦巻き状に捲回することにより電極群を
作製する。前記電極群及びアルカリ電解液を負極端子を
兼ねる金属製容器内に収納し、前記集電タブの先端を正
極端子を兼ねる封口部材に溶接した後、前記容器の開口
部を前記封口部材で密封することにより前記二次電池を
製造する。
【0004】このような二次電池においては、前記電極
群の正極と外部正極端子を兼ねる封口部材とが前記集電
タブを介して電気的に接続されている。前記集電タブ
は、前記封口部材との接続しやすさを考慮して外側から
二周目の正極上端部に取り付けられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ニッケル水
素二次電池では、より高容量にするために前記電極群の
容積を増加させることが行われている。しかしながら、
前述したような構成の円筒形ニッケル水素二次電池にお
いて電極群の容積を増加させると、電極群の緊縛度が高
くなるため、前記二次電池の絶縁不良発生数が高くなる
という問題点が生じる。すなわち、電極群における外側
から2周目の正極は、捲回時の曲率半径が大きい。集電
タブが溶接されている箇所は柔軟性が低いため、この曲
率半径に追従して変形することができず、結果としてこ
の箇所の周辺のクラックが大きくなる。緊縛度が高い電
極群は、正負極間の距離が短くなっているため、前記ク
ラックがセパレータを貫通して負極と接触しやすい。つ
まり、外側から2周目の正極に帯状集電タブが取り付け
られている電極群を備えた円筒形ニッケル水素二次電池
は、集電タブの周辺のクラックが大きいため、高容量化
を図ると絶縁不良が多発するという問題点が生じる。
【0006】本発明は、高容量で、かつ絶縁不良が低減
された円筒形アルカリ二次電池を提供しようとするもの
である。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係わる円筒形ア
ルカリ二次電池は、上端部に帯状集電タブが電気的に接
続された正極と負極とをセパレータを介して渦巻き状に
捲回することにより作製された電極群を容器内に収納し
た構造を有する円筒形アルカリ二次電池において、前記
帯状集電タブは、外側の周の正極上端部のうち、前記電
極群の中心と前記正極の巻き終わり端部を結ぶ線とのな
す角が90゜より大きく、270゜より小さい領域に配
置されることを特徴とするものである。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係わる円筒形アル
カリ二次電池を図1〜図2を参照して説明する。
【0009】図1は本発明に係る円筒形アルカリ二次電
池を示す部分切欠斜視図、図2は図1の二次電池の正極
を示す平面図、図3は図1の二次電池の電極群を容器内
に収納した状態を示す上面図である。
【0010】図1に示すように、有底円筒状の容器1内
には、図2に示すように上端部に帯状集電タブ2が取り
付けられた正極3と負極4をその間にセパレータ5を介
在してスパイラル状に捲回することにより作製された電
極群6が収納されている。前記負極4は、前記電極群6
の最外周に配置されて前記容器1と電気的に接触してい
る。図3に示すように、前記集電タブ2は、外側の周の
正極3のうち前記電極群6の中心と前記正極3の巻き終
わり端部とを結ぶ直線Lとのなす角αが90゜より大き
く、270゜より小さい領域に配置されている。また、
前記集電タブ2は、前記セパレータ5を介して最外周の
負極4と対向している。アルカリ電解液は、前記容器1
内に収容されている。中央に孔7を有する円形の第1の
封口板8は、前記容器1の上部開口部に配置されてい
る。リング状の絶縁性ガスケット9は、前記封口板8の
周縁と前記容器1の上部開口部内面の間に配置され、前
記上部開口部を内側に縮径するカシメ加工により前記容
器1に前記封口板8を前記ガスケット9を介して気密に
固定している。前記集電タブ2の先端は、前記封口板8
の下面に電気的に接続されている。帽子形状をなす正極
端子10は、前記封口板8上に前記孔7を覆うように取
り付けられている。ゴム製の安全弁11は、前記封口板
8と前記正極端子10で囲まれた空間内に前記孔7を塞
ぐように配置されている。中央に穴を有する絶縁材料か
らなる円形の押え板12は、前記正極端子10上に前記
正極端子10の突起部がその押え板12の前記穴から突
出されるように配置されている。外装チューブ13は、
前記押え板12の周縁、前記容器1の側面及び前記容器
1の底部周縁を被覆している。
【0011】次に、前記正極3、帯状集電タブ2、負極
4、セパレータ5およびアルカリ電解液について説明す
る。
【0012】1)正極3 この正極3は、活物質である水酸化ニッケル粒子、導電
材料および結着剤を含む正極材料が導電性基板に担持さ
れた構造を有する。
【0013】前記水酸化ニッケル粒子としては、例えば
単一の水酸化ニッケル粒子、または亜鉛、コバルト、ビ
スマス、銅のような金属を金属ニッケルと共に共沈され
た水酸化ニッケル粒子を用いることができる。特に、後
者の水酸化ニッケル粒子を含む正極は、高温状態におけ
る充電効率をより一層向上することが可能になる。
【0014】前記導電材料としては、例えば金属コバル
ト、三酸化コバルト(Co2 3 )や、一酸化コバルト
(CoO)などのコバルト酸化物、水酸化コバルト(C
o(OH)2 )のようなコバルト水酸化物等を挙げるこ
とができる。
【0015】前記結着剤としては、例えば、ポリテトラ
フルオロエチレン(PTFE)、ポリエチレン、スチレ
ンブタジエンゴム(SBR)等の疎水性ポリマー、カル
ボキシルメチルセルロース(CMC)、メチルセルロー
ス、ヒドロキシプロピルシメチルセルロース(HPM
C)、ポリアクリル酸ナトリウム(SPA)、ポリビニ
ルアルコール(PVA)等の親水性ポリマー:等を挙げ
ることができる。前記結着剤としては、前述したポリマ
ーから選ばれる2種又は、3種以上を用いることができ
る。なお、前記ポリテトラフルオロエチレンはディスパ
ージョンの形態で用いることができる。
【0016】前記導電性基板としては、例えばニッケ
ル、ステンレスまたはニッケルメッキが施された金属か
ら形成された網状、スポンジ状、繊維状、もしくはフェ
ルト状の金属多孔体等を挙げることができる。
【0017】この正極3は、例えば活物質である水酸化
ニッケル粒子に導電材料を添加し、結着剤および水と共
に混練してペーストを調製し、このペーストを導電性基
板に充填し、乾燥した後、加圧成形することにより作製
される。
【0018】2)帯状集電タブ2 前記帯状集電タブ2は、電極群6における外側の周の正
極上端部のうち前記電極群6の中心と前記正極3の巻き
終わり端部を結んだ直線Lとのなす角αが90゜より大
きく、270゜より小さい領域に電気的に接続されてい
る。
【0019】前記帯状集電タブ2は、例えば、ニッケ
ル、NPS等から形成することができる。
【0020】前記帯状集電タブ2は、外側の周の正極上
端部に接続する。前記帯状集電タブ2を内側の周の正極
上端部に接続すると、このタブ2の周辺のクラックが大
きくなるため、絶縁不良発生率が高くなる。
【0021】前記帯状集電タブ2を外側の周の正極上端
部のうち特定の領域に接続するのは次のような理由によ
るものである。外側の周の正極上端部のうち、なす角α
が90゜以下か、270゜以上である領域に帯状集電タ
ブを接続すると、電極群を容器内に収納する際に前記集
電タブが折れやすくなる。すなわち、電極群を容器内に
収納する際、巻き終わり部分がばらけ易い。このため、
電極群の巻き終わり部分を押さえながら容器内に収納す
る。前記電極群の中心と前記正極の巻き終わり端部とを
結んだ直線Lとのなす角αが90゜以下か、270゜以
上である領域は、前記電極群の巻き終わり部分に相当す
る。従って、前記領域に集電タブが存在すると、電極群
を容器内に収納する際に集電タブが上から押されるた
め、集電タブが折れやすくなる。前記なす角αのより好
ましい範囲は、150〜210゜である。
【0022】前記帯状集電タブの幅は2.0〜5.0m
mの範囲にすることが好ましい。より好ましい範囲は、
3.0〜4.0mmである。
【0023】前記帯状集電タブの長さは、先端が前記封
口板7の下面に電気的に接続された際に前記容器1と接
触しないように設定することが好ましい。
【0024】3)負極4 前記負極4は、水素吸蔵合金、導電材及び結着剤を含む
負極材料が導電性基板に充填された構造を有する。
【0025】前記水素吸蔵合金としては、例えば、La
Ni5 、MmNi5 (Mmはミッシュメタル)、LmN
5 (LmはLa富化したミッシュメタル)、これら合
金のNiの一部を少なくともAl及びMnで置換した多
元素系のものを挙げることができる。前述した多元素系
の水素吸蔵合金は、Niの置換元素としてAl及びMn
の他に、Co、Ti、Cu、Zn、Zr、Cr及びBか
ら選ばれる少なくとも1種の元素を含んでいても良い。
中でも、一般式LnNiw Cox Aly Mnz(ただ
し、Lnは希土類元素、原子比w、x,y,zはそれぞ
れ3.30≦w≦4.50、0.50≦x≦1.10、
0.20≦y≦0.50、0.05≦z≦0.20で、
かつその合計値が4.90≦w+x+y+z≦5.50
を示す)で表されるものを用いることが好ましい。
【0026】前記導電材としては、例えばカーボンブラ
ック、黒鉛等を用いることができる。
【0027】前記結着剤としては、前述した正極で説明
したのと同様な種類のものの中から選ばれる1種以上を
用いることができる。
【0028】前記導電性基板としては、パンチドメタ
ル、エキスパンデッドメタル、金網などの二次元基板
や、フェルト状金属多孔体や、スポンジ状金属多孔体な
どの三次元基板を挙げることができる。
【0029】前記負極4は、例えば、以下の(1)、
(2)に説明する方法により作製することができる。
【0030】(1)前記水素吸蔵合金の粉末に導電材を
添加し、結着剤および水と共に混練してペーストを調製
し、このペーストを導電性基板に充填し、乾燥した後、
加圧成形することにより製造される。
【0031】(2)前記水素吸蔵合金の粉末に導電材及
び結着剤を添加し、混練してシート化し、得られたシー
トを導電性基板に積層することにより製造される。
【0032】前記負極4としては、前述したペースト式
水素吸蔵合金負極や、ドライ式水素吸蔵合金負極の代わ
りに焼結式水素吸蔵合金負極を用いることができる。
【0033】4)セパレータ5 このセパレータ5は、例えば、ポリアミド繊維製不織
布、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィ
ン繊維製不織布、またはこれらの不織布に親水性官能基
を付与したものから形成することができる。親水性官能
基の付与方法としては、例えば、ビニルモノマーのグラ
フト重合を採用することができる。
【0034】前記セパレータを構成する繊維の平均径
は、0.1〜10μmにすることが好ましい。より好ま
しい範囲は3〜4μmである。
【0035】5)アルカリ電解液 このアルカリ電解液としては、例えば水酸化ナトリウム
(NaOH)と水酸化リチウム(LiOH)の混合液、
水酸化カリウム(KOH)とLiOHの混合液、KOH
とLiOHとNaOHの混合液等を用いることができ
る。
【0036】前記電極群6は、下記(1)式より算出さ
れる緊縛度が95〜105%であることが好ましい。
【0037】 X={(r+Tp×Np+Tn×Nn+Ts×Ns)/R}×100…(1) 但し、Xは緊縛度(%)rは巻芯の直径(mm)、Tp
は正極の厚さ(mm)、Npは正極の径方向最大巻数を
2倍したもの、Tnは負極の厚さ(mm)、Nnは負極の
径方向最大巻数を2倍したもの、Tsはセパレータの厚
さ(mm)、Nsはセパレータの径方向最大巻数を2倍
したもの、Rは有底円筒状容器の内径(mm)を示す。
【0038】これは次のような理由によるものである。
前記緊縛度を95%未満にすると、高い放電容量が得ら
れなくなる恐れがある。同時に、正負極間の距離が適度
に大きいために絶縁不良がもともと起きにくく、集電タ
ブを前述した特定の配置にすることによる絶縁不良低減
の効果を得られない可能性がある。一方、前記緊縛度が
105%を越えると、電極群を容器内に収納することが
困難になる恐れがある。前記緊縛度のより好ましい範囲
は、98〜102%である。
【0039】以上説明した本発明によれば、上端部に帯
状集電タブが電気的に接続された正極と負極とをセパレ
ータを介して渦巻き状に捲回することにより作製された
電極群を容器内に収納した構造を有する円筒形アルカリ
二次電池において、前記帯状集電タブを、最外周の正極
上端部のうち前記電極群の中心と前記正極の巻き終わり
端部を結ぶ線とのなす角が90゜より大きく、270゜
より小さい領域に配置することによって、電極群を容器
内に収納する際に集電タブが折れる等の不具合を生じさ
せることなく、帯状集電タブが接続された正極部分を捲
回する際の曲率半径を小さくすることができる。その結
果、電極群作製時に帯状集電タブの周辺に生じるクラッ
クの大きさを小さくすることができるため、高容量化を
図った際に絶縁不良が発生するのを抑えることができ
る。従って、高容量で、絶縁不良発生率が低い円筒形ア
ルカリ二次電池を実現することができる。
【0040】なお、前述した図1〜3においては、上端
部に帯状集電タブが電気的に接続された正極を例にして
説明したが、上端部に長手方向に沿って正極リードが電
気的に接続され、前記正極リードに前記帯状集電タブが
電気的に接続された正極についても同様に適用すること
ができる。
【0041】また、前述した図1〜3においては、帯状
集電タブ2を正極3の外側の面に配置し、セパレータ5
を介して最外周の負極4と対向させたが、帯状集電タブ
2を正極3の内側の面に配置し、セパレータ5を介して
外側から2周目の負極4と対向させても良い。
【0042】
【実施例】以下、本発明の好ましい実施例を図面を参照
して詳細に説明する。
【0043】(実施例) <ペースト式正極の作製>水酸化ニッケル粉末90重量
部および一酸化コバルト粉末10重量部からなる混合粉
体に、カルボキシルメチルセルロース0.25重量部、
ポリアクリル酸ナトリウム0.25重量部、ポリテトラ
フルオロエチレンのディスパージョン(比重1.5、固
形分60重量%)を固形分換算で3.0重量部添加して
混練することによりペーストを調製した。つづいて、こ
のペーストを導電性基板としてのニッケルメッキ繊維基
板内に帯状集電タブの溶接箇所を除いて充填した。溶接
箇所は、後述する電極群における外側の周の正極上端部
のうち前記電極群の中心と前記正極の巻き終わり端部と
を結ぶ線とのなす角(時計回り方向のなす角)が160
゜〜170゜である領域に帯状集電タブが位置するよう
に設定した。ひきつづき、乾燥し、ローラプレスを行っ
て圧延し、前記導電性基板のペースト無充填の箇所に幅
が3.0mmで、長さが10mmのニッケル製帯状集電
タブを溶接した後、所望の寸法に裁断することにより前
述した図2に示す構造を有するペースト式正極を作製し
た。
【0044】<ペースト式負極の作製>市販のランタン
富化したミッシュメタルLmおよびNi、Co、Mn、
Al、を用いて高周波炉によって、LmNi4.0 Co
0.4 Mn0.3 Al0.3 の組成からなる水素吸蔵合金を作
製した。前記水素吸蔵合金を機械粉砕し、これを200
メッシュの篩を通過させた。得られた水素吸蔵合金10
0重量部に対してポリアクリル酸ナトリウム0.5重量
部、カルボキシルメチルセルロース0.125重量部、
ポリテトラフルオロエチレンのディスパージョン(比重
1.5、固形分0.6重量%)2.5重量部および導電
材としてカーボン粉末1.0重量部を水50重量部と共
に混合することによって、ペーストを調製した。得られ
たペーストをパンチドメタルに塗布、乾燥した後、圧延
成形し、所望の寸法に裁断することによってペースト式
負極を作製した。
【0045】<セパレータの作製>ポリプロピレン樹脂
からスパンボンド法によって繊維径が10μmの長繊維
からなり、目付け量が50.0g/m2 で、厚さが0.
20mmの不織布を作製した。つづいて、表面が平滑な
第一ロールと、表面に複数のピンポイント状の凹凸が形
成された第二ロールとを互いに対向して配置し、これら
ロールを互いに反対方向に回転させると共に130℃に
加熱した後、これらロール間に前記不織布を通過させ
た。次いで、前記不織布に紫外線を照射した後、アクリ
ル酸水溶液に浸漬してアクリル酸を除去し、乾燥し、所
望の寸法に裁断することによりセパレータを作製した。
【0046】次いで、前記負極と前記正極との間に前記
セパレータを介装し、最外周が負極となるように渦巻き
状に捲回することにより緊縛度が100%の電極群を作
製した。得られた電極群では、前述した図3に示すよう
に、帯状集電タブが外側の周の正極上端部のうち前記電
極群の中心と前記正極の巻き終わり端部とを結ぶ線との
なす角(時計回り方向のなす角)が160゜〜170゜
である領域に接続されていた。また、前記帯状集電タブ
は、セパレータを介して最外周の負極と対向していた。
【0047】このような電極群を有底円筒状容器に収納
した後、7Nの水酸化カリウムおよび1Nの水酸化リチ
ウムからなるアルカリ電解液を収容した。前記集電タブ
の先端を封口板の下面に溶接した後、封口等を行うこと
により前述した図1に示す構造を有する公称容量が50
0mAhである円筒型ニッケル水素二次電池を組み立て
た。
【0048】(比較例1)帯状集電タブを外側から2周
目の正極上端部のうち前記なす角が160゜〜170゜
である領域に溶接すること以外は、前述した実施例と同
様な円筒形ニッケル水素二次電池を組み立てた。
【0049】(比較例2)帯状集電タブを正極の巻き終
わり上端部に溶接すること以外は、前述した実施例と同
様な円筒形ニッケル水素二次電池を組み立てた。
【0050】実施例及び比較例1〜2の二次電池につい
て、電極群を10000個ずつ作製し、各電極群を容器
内へ収納した際に帯状集電タブに亀裂が生じたり、ある
いは折れたりした個数を測定し、その結果を下記表1に
示す。
【0051】実施例及び比較例1〜2の二次電池につい
て、電極群を10000個ずつ作製し、各電極群を容器
内へ収納したものに350Vの電圧を10MΩの抵抗値
で0.1msec加え、通電したものを絶縁不良と判定
し、その結果を下記表1に併記する。
【0052】さらに、実施例及び比較例1〜2の二次電
池について、25℃、36時間放置した後、0.1Cm
Aで15時間かけて充電を行い、30分休止した後、
1.0CmAで1.5時間かけて電池電圧が1.0Vに
なるまで放電した際の放電容量を測定し、その結果を下
記表1に併記する。
【0053】
【表1】
【0054】前記表1から明らかなように、集電タブが
外側の周の正極上端部のうち電極群の中心と正極巻き終
わり端部とを結んだ直線とのなす角が90゜より大き
く、270より小さい領域に電気的に接続された構造の
電極群を備える実施例の二次電池は、集電タブが外側か
ら2周目の正極上端部に電気的に接続された構造の電極
群を備える比較例1の二次電池に比べて絶縁不良発生数
が少ないことがわかる。また、実施例の二次電池は、集
電タブが正極の巻き終わり上端部に電気的に接続された
構造の電極群を備える比較例2の二次電池に比べて、電
極群を収納する際に集電タブに亀裂や、折れが生じるの
を防止できることがわかる。さらに、実施例の二次電池
は、高容量であることがわかる。
【0055】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、高
容量で、かつ絶縁不良発生率が少ない円筒形アルカリ二
次電池を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る円筒形アルカリ二次電池の一例を
示す部分切欠斜視図。
【図2】図1の二次電池の正極を示す平面図。
【図3】図1の二次電池の電極群を容器内に収納した状
態を示す上面図。
【符号の説明】
2…帯状集電タブ、 3…正極、 4…負極、 5…セパレータ、 6…電極群、 8…封口板、 9…絶縁ガスケット。
フロントページの続き (72)発明者 佐藤 俊毅 東京都品川区南品川3丁目4番10号 東芝 電池株式会社内 Fターム(参考) 5H022 AA04 AA18 CC08 CC12 CC16 5H028 AA07 BB07 CC13 HH00

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上端部に帯状集電タブが電気的に接続さ
    れた正極と負極とをセパレータを介して渦巻き状に捲回
    することにより作製された電極群を容器内に収納した構
    造を有する円筒形アルカリ二次電池において、 前記帯状集電タブは、外側の周の正極上端部のうち、前
    記電極群の中心と前記正極の巻き終わり端部を結ぶ線と
    のなす角が90゜より大きく、270゜より小さい領域
    に配置されることを特徴とする円筒形アルカリ二次電
    池。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2018105398A1 (ja) * 2016-12-05 2018-06-14 三洋電機株式会社 円筒形の非水電解質二次電池

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