JP2001067974A - 自動販売機の押しボタンスイッチ装置 - Google Patents

自動販売機の押しボタンスイッチ装置

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JP2001067974A
JP2001067974A JP24174099A JP24174099A JP2001067974A JP 2001067974 A JP2001067974 A JP 2001067974A JP 24174099 A JP24174099 A JP 24174099A JP 24174099 A JP24174099 A JP 24174099A JP 2001067974 A JP2001067974 A JP 2001067974A
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push button
cover
waterproof cover
push
switch device
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JP24174099A
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English (en)
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Taku Kojima
卓 小島
Masahide Oshijo
雅英 押条
Kenzo Nakagawa
健三 中川
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Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動販売機の押しボタンスイッチ装置は、支
持枠体と、この前面側に設けられる回路基板と、これに
設けられたスイッチ部及び発光部と、これらを被覆・防
水する防水カバーと、この前面側に設けられる押しボタ
ンカバーと、防水カバーと押しボタンカバーとを固定す
る固定部材と、支持枠体に固定される前枠体とを有した
ものであった。そのため、部品点数が多く、コスト高で
あった。 【解決手段】 防水カバー6と押しボタンカバー7との
固定に固定部材を用いず、防水カバー6へ押しボタンカ
バー7を無理嵌めさせるものとしたので、部品点数の少
数化、組み立て工数の削減化、各種部品における寸法精
度的な対応の容易化等に起因して、製造コストの大幅な
低廉化が可能になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動販売機の押し
ボタンスイッチ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動販売機の押しボタンスイッチ装置と
して、例えば、実用新案登録第2506507号、実公
平7ー18112号公報等に記載のものが公知である。
これら従来のものは、自動販売機の前面パネルに着脱自
在に設けられる支持枠体と、この支持枠体の前面側に設
けられる回路基板と、この回路基板に設けられたスイッ
チ部及び発光部と、これらスイッチ部及び発光部を被覆
して防水する弾性材製の防水カバーと、この防水カバー
の前面側に設けられてこの防水カバーの押動操作用とさ
れる押しボタンカバーと、上記防水カバーの内側に設け
られてこの防水カバーを上記押しボタンカバーとの間で
挟持する固定部材と、上記押しボタンカバーの押動操作
用孔を有して上記支持枠体に固定される前枠体とを有す
るものであった。
【0003】前記固定部材は、可撓性や弾性を積極的に
は有しないプラスチックにより形成されていた。なお、
この固定部材には前記発光部に対応した孔が設けられて
いるが、この孔の開口周部が反射鏡体としての作用も奏
するようになっている。すなわち、この固定部材の孔を
通過した発光部の光は、押しボタンカバー又はこれと防
水カバーとの間に設けられた表示部の一部又は全部を照
らして、所定の発光表示を行うようになっていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の自動販売機
の押しボタンスイッチ装置においては、防水カバーの前
面側へ押しボタンカバーを固定するために、固定部材を
必須不可欠なものとしていた。そのため当然に、この押
しボタンスイッチ装置全体として、この固定部材の分だ
け部品点数を多くさせ、組み立て工数を増やすものとな
っていた。そのため、コスト高に繋がっていた。また、
この固定部材を用いた防水カバーと押しボタンカバーと
の固定構造では、押しボタンカバーの裏側に設ける凹部
の内法寸法と、固定部材の外法寸法と、更に防水カバー
において押しボタンカバーと固定部材との間に挟み込ま
れる部分の肉厚寸法との3者間において、高精度の寸法
関係を必要としていた。従って、このことも、コスト高
に繋がっていた。
【0005】更に、回路基板では、スイッチ部及び発光
部を固定部材の孔に対応させて配置する必要があるた
め、その配置可能領域が制限されたものとなり、スペー
スの有効利用が図り難いということがあった。本発明
は、上記事情に鑑みてなされたものであって、防水カバ
ーと押しボタンカバーとの固定構造に関する簡潔化を図
り、もって製造コストの低廉化を可能にし、また回路基
板でのスイッチ部及び発光部の配置的制限を無くしてス
ペースの有効利用度を高められるようにした自動販売機
の押しボタンスイッチ装置を提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明は次の手段を講じた。即ち、本発明に係る自
動販売機の押しボタンスイッチ装置では、自動販売機の
前面パネルに着脱自在に設けられる支持枠体と、この支
持枠体の前面側に設けられる回路基板と、この回路基板
に設けられたスイッチ部及び発光部と、これらスイッチ
部及び発光部を被覆して防水する弾性材製の防水カバー
と、この防水カバーの前面側に設けられてこの防水カバ
ーの押動操作用とされる押しボタンカバーと、この押し
ボタンカバーの押動操作用孔を有して上記支持枠体に固
定される前枠体とを有している。
【0007】すなわち、従来とは異なり、防水カバーと
押しボタンカバーとを固定するに際して固定部材は用い
ないものであり、これに代わる構成として、上記防水カ
バーに対して直接に、上記押しボタンカバーを固定する
ための固定手段が施されているものである。このような
構成であると、固定部材を有しない分だけ部品点数が少
なくなり、組み立て工数も減るので、低コスト化が可能
になる。また、固定部材が不要であるので、押しボタン
カバーと防水カバーとの間での所定の寸法関係さえ確保
すれば足りることとなり、特にこの寸法関係は、押しボ
タンカバーの外回り全体としての比較的広い範囲で調整
できることから、寸法精度的な要求にも比較的容易且つ
柔軟に応えられることになる。
【0008】このようなことからも、低コスト化が可能
になる。更に、このような構成を採用すると、防水カバ
ーと回路基板との間には障害物がない状態となるので、
回路基板では、スイッチ部及び発光部の配置可能領域が
制限されなくなり、スペースの有効利用が図れることに
なる。防水カバーに施す固定手段としては、例えば次の
ようなものがある。第1具体例としては、防水カバーに
おいて押しボタンカバーの裏側へ内嵌可能な凸状をした
透光部が設けられることを前提として、この透光部の外
回り寸法が押しボタンカバーの裏側に対して無理嵌め可
能とされ、且つこの透光部の突端面側が厚肉化により剛
性アップされたものとすることができる。
【0009】第2具体例としては、防水カバーに対して
押しボタンカバーを、直接的又は表示板等を介して間接
的に接着するものとすることができる。第3具体例とし
ては、押しボタンカバーを固着した状態で防水カバーが
一体成形されたものとすることができる。一方、上記の
ように防水カバーと回路基板との間には、固定部材等の
障害物がない状態となるので、防水カバーには、押しボ
タンカバーの裏側へ臨む部位から回路基板上の各発光部
に対応させて反射鏡部を設けることができるものとな
る。
【0010】この場合、防水カバーはシリコン等の弾性
材製であることに関連して成形後の脱型が容易である
(成形品を曲げたり反らしたりしながら脱型できる)と
いう側面があり、これが好適に作用して反射鏡部等を一
体形成させることができることになる。従って当然に、
この反射鏡部により明るさを高める作用が得られるもの
であり、また別部材として反射鏡部を設ける場合に比し
て、あらゆる面で低コスト化が可能となる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面に基づき説明する。図1乃至図5は、本発明に係る押
しボタンスイッチ装置1の第1実施形態を示している。
この押しボタンスイッチ装置1は、自動販売機(図示
略)の前面パネルPに着脱自在に設けられる支持枠体2
と、この支持枠体2の前面側に設けられる回路基板3
と、この回路基板3の前面に設けられたスイッチ部4及
び発光部5と、これらスイッチ部4及び発光部5を被覆
して防水する防水カバー6と、この防水カバー6の前面
側に設けられてこの防水カバー6を押動操作用とされる
押しボタンカバー7と、上記押しボタンカバー7の押動
操作用孔9を有して上記支持枠体2に固定される前枠体
10とを有している。
【0012】上記支持枠体2は、合成樹脂製の帯板状の
ものとされており、強度的に十分な肉厚を有して形成さ
れている。上記回路基板3は、支持枠体2より一回り小
さな帯板状とされており、肉厚的にもやや薄めに形成さ
れている。この回路基板3の前面に設けられたスイッチ
部4及び発光部5のうち、1個のスイッチ部4とこれを
中心にしてその両側の2箇所に配される複数個の発光部
5との組み合わせで一組のスイッチ操作部11が形成さ
れるようになっており、このスイッチ操作部11が、回
路基板3の長手方向で互いに所定間隔をおきながら複数
組配置されたものとなっている。
【0013】上記発光部5は、例えば発光ダイオード等
より成る。一組のスイッチ操作部11において、スイッ
チ部4の一方隣(図1の左側)では発光部5は1個だけ
であるが、スイッチ部4の他方隣(図1の右側)では発
光部5は2個並設されている。従って、発光部5が2個
設けられている側では、1個だけの側に比べて明るく発
光することになる。なお、上記支持枠体2の後面には、
シリコンゴムシート等より成る第1シール部材13が設
けられ、この第1シール部材13を介してコネクタ12
が後方突出状に設けられている。このコネクタ12によ
り、上記した各スイッチ操作部11が他の電気装置(図
示略)と接続されることになる。
【0014】この押しボタンスイッチ装置1を自動販売
機の前面パネルPへ取り付ける構造として、支持枠体2
の裏面側に取付部14が設けられている。この取付部1
4は、上記コネクタ12の近傍の支持枠体2を一体的に
後方突出させて突部15を形成させ、この突部15に貫
通孔16を設け、この貫通孔16の前半側を角形や楕円
等の非円形をした座グリ孔17として拡大形成し、この
座グリ孔17にナット部材18を嵌合させたものであ
る。上記突部15まわりにはシリコンゴム等より成る第
2シール部材19が嵌め付けられており、これによって
シールパッキンとしての作用が奏し得られるようになっ
ている。
【0015】上記防水カバー6は、シリコンゴム等の弾
性材によって形成されており、所定の弾性を有したもの
とされている。この防水カバー6には、上記回路基板3
に設けられる各スイッチ操作部11に対して、これらと
同数で、且つ同じ配置間隔となるようにして凸状に膨出
する透光部20が設けられている。これら透光部20
は、スイッチ操作部11の前面部に所定の空間を形成さ
せた状態でこれを覆うことができるように、裏方を解放
させた中空形状になっている。そして、この透光部20
における突端面20a(前面)は、スイッチ操作部11
の発光部5からの光を外部へ放出可能なように透明かす
りガラス状の半透明、或いは着色透明等となっている。
【0016】透光部20の突端面20aを透明にするに
は、防水カバー6の成形に用いる金型(図示略)におい
て該当部分を平滑面に仕上げておけばよいし、半透明に
するには、この該当面をサンドブラスト法等によって粗
面にしておけばよい。また着色透明とする場合では、防
水カバー6の形成素材に着色料を混合しておけばよい。
各透光部20の突出基部回りには、その全周にわたり山
すそのように末広がりに傾斜した部分が設けられてお
り、この傾斜部分により、透光部20がその突出方向に
反して凹まされる向きの押圧力受けたときにこれに抗す
る弾性反発力を発揮させるためのバネ部21を薄肉に形
成させている。
【0017】また、各透光部20には、その突端面20
aの内部側から上記スイッチ部4へ向けて短円柱状に突
出する押動部22が一体的に設けられている。この押動
部22の端面には導電体(図示略)が設けられており、
この導電体が上記スイッチ部4に当接することによりス
イッチ部4の回路が短絡されるようになっている。この
防水カバー6の外周部23は、回路基板3の前面に水密
的に当接して防水作用が得られるようになっている。上
記押しボタンカバー7は、硬質の透明合成樹脂を形成素
材とするもので、上記防水カバー6の各透光部20に個
別に対応するように、複数個のものが各独立して設けら
れたものである。この押しボタンカバー7の裏側は、上
記防水カバー6の各透光部20に対して外嵌可能なよう
に凹部形状に形成されている。
【0018】また、この押しボタンカバー7の外周部に
は、外方へ張り出すフランジ24が設けられている。こ
のフランジ24は、押しボタンカバー7を防水カバー6
の透光部20へ外嵌させたときに、丁度、透光部20の
バネ部21に被さるような位置付けとされる。従って、
押しボタンカバー7を防水カバー6の透光部20へ外嵌
させた状態でこの押しボタンカバー7を押し操作する
と、フランジ24を介して防水カバー6のバネ部21が
圧縮変形されるようになり、これに伴って透光部20に
設けられた押動部22が回路基板3上のスイッチ部4へ
と押し込まれることになる。
【0019】このとき、透光部20のバネ部21は、そ
れ自体の形状や肉厚等により、押しボタンカバー7、ひ
いては押動部22の移動ストロークを規制することがで
きるようになっている。すなわち、バネ部21が圧縮変
形をしたことによって回路基板3に底突き状態となり、
それ以上の圧縮変形が起きないようになったときに、丁
度、押動部22の先端がスイッチ部4に適当な接触圧を
もって接触した状態となるように、バネ部21の形状や
肉厚等が設定されているものである。
【0020】そして、図2の仮想線で示す如く、バネ部
21は、前記押圧のときS字状に変形し、この変形過程
において、クリック(CLICK)タッチとなり、押釦
としての体感性が良くなる。一方、上記のような押しボ
タンカバー7に対する押し操作を解除すると、バネ部2
1が弾性復帰する力で押しボタンカバー7が元の状態へ
押し戻され、また押動部22もスイッチ部4から離反さ
れるものとなる。上記構成の防水カバー6の各透光部2
0に、上記構成の押しボタンカバー7を外嵌するとき、
これら両者を固定するために、防水カバー6に対して直
接に固定手段が施されている。
【0021】この固定手段は、上記したように防水カバ
ー6に、押しボタンカバー7の裏側へ内嵌する凸状の透
光部20が設けられていることを前提として、この透光
部20の外回り寸法が押しボタンカバー7の裏側に対し
て無理嵌め可能なものとされ、且つこの透光部20の突
端面20a側が、厚肉化により剛性アップされたものと
なっている。すなわち、防水カバー6の透光部20の長
手方向寸法をL(図3参照)とし、押しボタンカバー7
の裏側の凹部内長手寸法をl(図3参照)とするときの
L>lの関係と、防水カバー6の透光部20の短手方向
寸法をW(図示略)とし、押しボタンカバー7の裏側の
凹部内短手寸法をw(図2参照)とするときのW>wの
関係とのうち、少なくとも一方の関係、好ましくは両方
の関係が得られるようにしてある。
【0022】また、透光部20の突端面20aの肉厚T
は、他の部位の肉厚(例えば外周部23の肉厚t)より
も分厚いものとなっている。肉厚Tを、肉厚t等に対し
てどの程度分厚くするかについては、透光部20の突端
面20aの剛性が実質的にどの程度アップされたかを基
準にして決めるものであり、透光部20の突端面20a
の大きさや防水カバー6の材質等によっても異なるた
め、一概には規定できない。なお、上記防水カバー6の
透光部20と押しボタンカバー7との間には表示板26
が介設されている。
【0023】図5に示すように、この表示板26は、ス
イッチ操作部11において1個の発光部5が設けられた
方(図1の左側)に対応して長円形の透過性図形が表示
され、2個の発光部5が設けられた方(図1の右側)に
対応して「売り切れ」の透過性文字が表示されている。
このように「売り切れ」のように発光すべき領域が広い
表示部であっても、2個の発光部5で照らすようにする
ことで、各文字の隅々まで一様に明るくでき、読み易く
且つ見栄えの良好なものとなる。
【0024】上記前枠体10は、上記支持枠体2に対し
て、その前面を、回路基板3及び全スイッチ操作部11
を含めたかたちで全体的に覆いつつ、この支持枠体2に
嵌着可能になったケース的なものである。そして、上記
押動操作用孔9は、この前枠体10の前面部を貫通する
かたちで設けられており、それぞれ、上記押しボタンカ
バー7を嵌め入れて前後動自在に保持するものとなって
いる。各押しボタンカバー7は、フランジ24が押動操
作用孔9の内側の開口周部に係合することで、脱出する
ことがないものとされている。
【0025】この前枠体10は、支持枠体2への嵌着時
に上記防水カバー6の外周部23を上記回路基板2へ押
圧させるようになっている。このような押圧により、防
水カバー6には部分的な浮き上がりや皺等が発生せず、
安定した固定状態が得られることになる。従ってこのこ
とが、防水カバー6の各透光部20に対してそれらのバ
ネ部21の弾性反発力を有効に発揮させることに繋が
り、結果として、押しボタンカバー7の押動操作に対す
る弾性復帰を確実に行なわせることになる。
【0026】以上の説明から明らかなように、この押し
ボタンスイッチ装置1は、支持枠体2、回路基板3、ス
イッチ部4及び発光部5、防水カバー6、押しボタンカ
バー7、及び前枠体10が、互いに所定位置関係で組み
合わされてユニット化されるものであり、このユニット
化された状態で、自動販売機の前面パネルPの前面へ取
り付けられたり、また交換部品等として流通されたりす
る。このとき、防水カバー6の各透光部20に対する押
しボタンカバー7の取り付けは、透光部20へ押しボタ
ンカバー7を無理嵌め状に外嵌させるだけのものとし、
他に、接着剤や固定部材等は一切使用しないものとなっ
ている。
【0027】なお、透光部20へ押しボタンカバー7を
無理嵌めすることによっても、透光部20は、その突端
面20aが厚肉化され、剛性アップされているために、
撓みが生じたり皺が発生したりすることはない。また、
透光部20から押しボタンカバー7が簡単に外れてしま
うということもない。この押しボタンスイッチ装置1を
自動販売機の前面パネルPの前面へ取り付けるに際し
て、この前面パネルPには、押しボタンスイッチ装置1
のコネクタ12に対応する位置に挿通孔29が形成さ
れ、また、取付部14に対応する位置に固定用孔30が
形成されているので、コネクタ12を挿通孔29に、取
付部14の突部15を固定用孔30に挿通して、取付部
14のナット18にボルト31を螺合することにより、
この押しボタンスイッチ装置1を前面パネルPへ固定す
るこのができるものである。
【0028】このとき、コネクタ12のシール部材13
は挿通孔29を塞ぎ、また、取付部14のシール部材1
9は固定用孔30を塞くので、雨水が、支持枠体2の後
面側から、コネクタ12や取付部14からスイッチ操作
部11の内部に浸入することはない。図6は、本発明に
係る押しボタンスイッチ装置1の第2実施形態を示して
いる。この第2実施形態では、防水カバー6の各透光部
20に押しボタンカバー7を固定させるための固定手段
として、透光部20の突端面20aと表示板26との
間、及びこの表示板26と押しボタンカバー7との間の
2箇所を接着剤によって張り合わせるようにしたもので
ある。
【0029】上記接着剤の塗布範囲は、それぞれ、全面
的なものとてもよいし部分的なものとしてもよい。ま
た、この接着剤には、硬化後に透明になるものを用いる
ものとする。この第2実施形態の場合、透光部20は、
必ずしも、その外回り寸法を押しボタンカバー7の裏側
に対して無理嵌め可能なものとしたり、透光部20の突
端面20aを厚肉化したりする必要はない。図7は、本
発明に係る押しボタンスイッチ装置1の第3実施形態に
おいて採用される防水カバーを示している。
【0030】この第3実施形態の防水カバー6では、透
光部20における突端面20a寄りの外周面に、断面三
角形状の突起縁35が設けられている。この突起縁35
は、透光部20へ押しボタンカバー7を外嵌させるとき
にこの押しボタンカバー7の裏側内周面に強く当接する
ようになるので、これによって透光部20に押しボタン
カバー7を固定させるための固定手段として作用するこ
とになる。なお、このような突起縁35を設けること
で、透光部20は、その外回り寸法(突起縁35を除い
た寸法)を押しボタンカバー7の裏側に対して無理嵌め
可能なものとする必要はなくなる。
【0031】このような突起縁35は、透光部20と押
しボタンカバー7との接触面間への浸水を防止するため
の水密ヒレとしての作用をも奏することになり、一層好
適である。防水カバー6はシリコン等の弾性材製である
ことに関連して成形後の脱型が容易である(成形品を曲
げたり反らしたりしながら脱型できる)という側面があ
るため、これが好適に作用して上記突起縁35の形成は
何ら問題なく行えるものである。
【0032】図8は、本発明に係る押しボタンスイッチ
装置1の第4実施形態を示している。この第4実施形態
では、防水カバー6の各透光部20に押しボタンカバー
7を固定させるための固定手段として、押しボタンカバ
ー7を固着した状態のまま(押しボタンカバー7を取り
込んだかたちで)防水カバー6を一体成形したものとし
てある。このような一体成形は、防水カバー6の成形に
用いる金型(図示略)に対し、防水カバー6の形成材料
の充填前に、予め、押しボタンカバー7を所定配置で装
填しておき、その後に防水カバー6の形成材料を充填す
るという方法で行うことができる。
【0033】このとき、押しボタンカバー7の裏側内面
に、印刷又はシール貼付等により、適宜表示(図5に例
示した表示板26に代わるもの)を施しておけばよい。
この他、インサート成形のように、押しボタンカバー7
を全体的に内包(埋設)させるような状態で一体成形す
ることも可能である。なお、図例の防水カバー6では、
透光部20における突端面20aの内部側から押動部2
2を突設させるために、わざわざこの突端面20aを形
成させる構造としているが、この押動部22は、例えば
押しボタンカバー7に対して一体形成させたり、又は別
部材を後付けさせたりするようにしてもよいので、防水
カバー6として突端面20a、又は透光部20自体を省
略させた構造にすることもできる。
【0034】この第4実施形態の防水カバー6では、押
しボタンカバー7との一体化をするにあたり、大型化を
抑えるための措置例として、バネ部21を内曲がり形状
にしたものを示している。図9及び図10は、本発明に
係る押しボタンスイッチ装置1の第5実施形態において
採用される防水カバー6を示している。この第5実施形
態の防水カバー6では、押しボタンカバー7の裏側へ臨
む部位、即ち、透光部20における突端面20aの内部
側から、回路基板3上に設けられた各発光部5へ向ける
ようにして、長方形の額縁状に突出する反射鏡部36が
設けられている。
【0035】このようなことから、この反射鏡部36に
より各発光部5による発光の明るさを高められるもので
ある。この反射鏡部36は、防水カバー6と回路基板3
との間に何ら障害物がない状態となることから、防水カ
バー6に対する一体化が可能なものである。防水カバー
6はシリコン等の弾性材製であることに関連して成形後
の脱型が容易である(成形品を曲げたり反らしたりしな
がら脱型できる)という側面があり、これが好適に作用
して、上記のような反射鏡部36を一体形成させること
も容易にできることになる。
【0036】図11は、本発明に係る押しボタンスイッ
チ装置1の第6実施形態において採用される防水カバー
6を示している。この第6実施形態の防水カバー6も、
透光部20における突端面20aの内部側に反射鏡部3
6が設けられたものである。ただ、上記した第5実施形
態の反射鏡部36が発光部5へ近づくほど開口面積を絞
る形状(図9中での下すぼみ形)となっているのに対し
て、この第6実施形態の反射鏡部36は、発光部5へ近
づくほど開口面積を広げる形状(図11中での末広がり
形)となっている点で、両者は異なっている。
【0037】ところで、本発明は、上記した各実施形態
に限定されるものではない。例えば、上記した第1実施
形態のように、防水カバー6の各透光部20において、
透光部20の突端面20aを厚肉化する方法としては、
板状に形成した弾性パッドを突端面20aの外面又は内
面に接着剤塗布又は熱溶着等によって張り合わせるよう
にしてもよい。また、場合によっては、このような弾性
パッドを、突端面20aの内面側へ無理嵌め状に嵌め込
むだけのものとしてもよい。
【0038】
【発明の効果】本発明に係る自動販売機の押しボタンス
イッチ装置では、従来とは異なり、防水カバーと押しボ
タンカバーとを固定するに際して固定部材は用いないも
のであり、これに代わる構成として、上記防水カバーに
対して直接に、上記押しボタンカバーを固定するための
固定手段が施されているので、部品点数の少数化、組み
立て工数の削減化、各種部品における寸法精度的な対応
の容易化等に起因した防水カバーと押しボタンカバーと
の固定構造の簡潔化が図れ、結果、製造コストの大幅な
低廉化が可能になる。
【0039】また、回路基板でのスイッチ部及び発光部
の配置的制限が無くなり、スペースの有効利用度も高め
られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る押しボタンスイッチ装置の第1実
施形態を示す正面断面図である。
【図2】図1のA−A線拡大断面図である。
【図3】第1実施形態で採用される防水カバー及びその
固定手段を説明した分解正面断面図である。
【図4】第1実施形態の分解斜視図である。
【図5】第1実施形態で用いている表示板を示す斜視図
である。
【図6】本発明に係る押しボタンスイッチ装置の第2実
施形態で採用される防水カバー及びその固定手段を説明
した分解正面断面図である。
【図7】本発明に係る押しボタンスイッチ装置の第3実
施形態において採用される防水カバーを示す正面断面図
である。
【図8】本発明に係る押しボタンスイッチ装置の第4実
施形態を示す正面断面図である。
【図9】本発明に係る押しボタンスイッチ装置の第5実
施形態において採用される防水カバーを示す正面断面図
である。
【図10】図9に対応する底面図である。
【図11】本発明に係る押しボタンスイッチ装置の第6
実施形態において採用される防水カバーを示す正面断面
図である。
【符号の説明】
1 押しボタンスイッチ装置 2 支持枠体 3 回路基板 4 スイッチ部 5 発光部 6 防水カバー 7 押しボタンカバー 9 押動操作用孔 10 前枠体 20 透光部 20a 突端面 36 反射鏡部 P 前面パネル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中川 健三 茨城県竜ヶ崎市向陽台5−6 株式会社ク ボタ竜ヶ崎工場内 Fターム(参考) 5G006 AZ09 BA01 BA03 BB07 BC03 CB03 CB05 CD03 DB03 DD05 FB13 JA01 JB08 JC01 JD03 JF02 JF25 JF27 LC02 LD02 LE02 LG03 LG07

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動販売機の前面パネル(P)に着脱自
    在に設けられる支持枠体(2)と、該支持枠体(2)の
    前面側に設けられる回路基板(3)と、該回路基板
    (3)に設けられたスイッチ部(4)及び発光部(5)
    と、これらスイッチ部(4)及び発光部(5)を被覆し
    て防水する弾性材製の防水カバー(6)と、該防水カバ
    ー(6)の前面側に設けられて当該防水カバー(6)の
    押動操作用とされる押しボタンカバー(7)と、該押し
    ボタンカバー(7)の押動操作用孔(9)を有して上記
    支持枠体(2)に固定される前枠体(10)とを有して
    おり、 上記防水カバー(6)に対して直接に、上記押しボタン
    カバー(7)を固定する固定手段が施されていることを
    特徴とする自動販売機の押しボタンスイッチ装置。
  2. 【請求項2】 前記固定手段は、防水カバー(6)にお
    いて押しボタンカバー(7)の裏側へ内嵌可能な凸状を
    した透光部(20)が設けられることを前提として、該
    透光部(20)の外回り寸法が押しボタンカバー(7)
    の裏側に対して無理嵌め可能とされ、且つ該透光部(2
    0)の突端面(20a)側が厚肉化により剛性アップさ
    れたものであることを特徴とする請求項1に記載の自動
    販売機の押しボタンスイッチ装置。
  3. 【請求項3】 前記固定手段は、防水カバー(6)に対
    して押しボタンカバー(7)を接着するものであること
    を特徴とする請求項1に記載の自動販売機の押しボタン
    スイッチ装置。
  4. 【請求項4】 前記固定手段は、押しボタンカバー
    (7)を取り込んだ状態で防水カバー(6)が一体成形
    されたものであることを特徴とする請求項1に記載の自
    動販売機の押しボタンスイッチ装置。
  5. 【請求項5】 前記防水カバー(6)には、押しボタン
    カバー(7)の裏側へ臨む部位から回路基板(3)上の
    各発光部(5)に対応させて反射鏡部(36)が一体形
    成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項4の
    いずれかに記載の自動販売機の押しボタンスイッチ装
    置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008159384A (ja) * 2006-12-22 2008-07-10 Chino Corp 機器の前面構造
US20150053539A1 (en) * 2013-08-26 2015-02-26 James Frederick Krier Adhesively attached lens with finishing layer

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