JP2001067935A - 電線用水密性材料及び水密電線 - Google Patents

電線用水密性材料及び水密電線

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JP2001067935A
JP2001067935A JP23961599A JP23961599A JP2001067935A JP 2001067935 A JP2001067935 A JP 2001067935A JP 23961599 A JP23961599 A JP 23961599A JP 23961599 A JP23961599 A JP 23961599A JP 2001067935 A JP2001067935 A JP 2001067935A
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JP
Japan
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watertight
electric cable
hardness
water
elastomer
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JP23961599A
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English (en)
Inventor
Toshio Takeaki
寿雄 竹明
Tomohisa Watanabe
知久 渡辺
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Fujikura Ltd
Original Assignee
Fujikura Ltd
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Publication date
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A30/00Adapting or protecting infrastructure or their operation
    • Y02A30/14Extreme weather resilient electric power supply systems, e.g. strengthening power lines or underground power cables

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  • Organic Insulating Materials (AREA)
  • Insulated Conductors (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、水密電線に使用され、広範な温度
範囲で安定した特性を示す水密性材料を提供せんとする
ものである。 【解決手段】 かゝる本発明は、ベース樹脂が230℃
でのメルトフローレシオが1以上で、かつ硬度がJIS
硬度Aスケールで90以下のオレフィン系エラストマー
又はスチレン系エラストマーからなるため、これを用い
て、水密電線を形成したとき、広範な温度範囲におい
て、水密性、密着性及び口出し性のすべての特性を安定
して維持することできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、広範な温度範囲で
安定した特性を示す電線用水密性材料及びこれを用いた
水密電線に関するものである。
【0002】
【従来の技術】水密電線(ケーブルを含む)では、電線
内部への水の浸入を防止するため、撚線導体中や絶縁体
との間に水密性混和物を充填して、水の導体長手方向へ
の移動を防止している。
【0003】このような混和物の水密性材料としては、
通常エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)、エチレ
ン−酢酸エチル共重合体(EEA)、エチレン−エチル
メタアクリレート共重合体(EMA)、エチレン−ブチ
ルアクリレート(EBA)などの極性を有するポリオレ
フィンを使用し、その極性基の割合や樹脂のメルトイン
デックス(MI)の調整、さらには高接着性ポリマーや
滑剤などの添加によって、導体側との良好な水密性及び
密着性を得る一方、これと相反する関係にある良好な口
出し性(皮剥ぎ性)も得て、各特性をバランスさせてい
る。
【0004】これらの特性は、わが国における屋外での
使用を考えると、冬場では−20℃程度から、夏場には
40℃程度にまでなるため、このような広範な温度範囲
内においても、安定した特性を満足させる必要がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記水密
性、密着性及び口出し性の三つの各特性について、バラ
ンスさせることは難しく、特に広範な温度範囲において
は、実際にバラツキが生じることが多く、また、いずれ
かの特性が犠牲になることも多かった。
【0006】というのは、上記EVAなどの極性基が増
加すると、水密性は向上するものの、口出し性が悪化
し、また同時に軟化温度も低くなるため、高温時の密着
性も悪化する傾向となる。逆に、高温時の密着性を向上
させるために軟化温度の高いもの(極性基の少ないも
の)を使用すると、水密性が低下するようになる。同様
にして、MIを大きくして、樹脂を流れ易いものに変更
すると、水密性は向上するが、軟化温度が低下する傾向
となって、高温時の密着性や口出し性が悪化するように
なる。
【0007】本発明は、このような従来の問題点に鑑み
てなされたもので、特定の特性を有するオレフィン系エ
ラストマー又はスチレン系エラストマーの樹脂材料を用
いることによって、各特性の良好なバランスを図った電
線用水密性材料、及びこれを用いた水密電線を提供せん
とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明
は、ベース樹脂が230℃でのメルトフローレシオが1
以上で、かつ硬度がJIS硬度Aスケールで90以下の
オレフィン系エラストマー又はスチレン系エラストマー
からなることを特徴とする電線用水密性材料にある。
【0009】請求項2記載の本発明は、230℃でのメ
ルトフローレシオが1以上で、かつ硬度がJIS硬度A
スケールで90以下のオレフィン系エラストマー又はス
チレン系エラストマーを水密性材料兼絶縁体とすること
を特徴とする水密電線にある。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明で用いる水密性材料のベー
ス樹脂は、230℃でのメルトフローレシオ(MFR=
MIとほぼ同義である)が1以上、好ましくは5以上
で、かつ硬度がJIS硬度Aスケールで90以下、好ま
しくは80以下の動的架橋で製造されたオレフィン系エ
ラストマー又はスチレン系エラストマーである。この動
的架橋で製造されたとは、二軸押出機やニーダ、バンバ
リミキサなどの密閉式混練機により製造されたものい
う。この具体的なエラストマーとしては、エチレン−プ
ロピレン−ジェン三元共重合体(EPDM)とポリプロ
ピレン(PP)とのエラストマー(EPDM/PP)
や、スチレン−エチレン−ブタジェン−スチレン(SE
BS)などが挙げられる。
【0011】このエラストマー材料は、全体として柔ら
かく、EPゴムやNBRゴムのようなパッキン効果が得
られるため、水密性の向上が図れる。かつまた、動的架
橋材料であるため、軟化温度が高く、40℃程度の高温
時でも口出し性や密着性が損なわれることもなく、ま
た、その柔らかさにより、−20℃程度の低温時にあっ
ても、水密性、密着性及び口出し性の各特性が損なわれ
ることもない。
【0012】このエラストマー材料において、230℃
でのMFRを1以上であることとしたのは、1未満であ
ると、小さすぎて、水密性材料を電線中に充填すること
が困難となって、十分な充填ができず、結局水密性が低
下するためである。また、硬度をJIS硬度Aスケール
で90以下としたのは、90を越えると、材料が硬くな
り過ぎて、パッキン効果が得られなくなり、これによっ
て、水密性が悪化するようになるからである。
【0013】なお、上記本発明の水密性材料には、必要
によりポリエチレン(PE)、EVA、EEA、EM
A、EBAなどのポリオレフィンや、その他の添加物、
例えば無水マレイン酸変性PEや無水マレイン酸変性E
VAなどの高接着ポマリー、4,4′−チオビス(6−
第三ブチル−3−メチルフェノール)などの酸化劣化防
止剤、ベンゾトリアゾール(BTA)などの金属不活性
剤、滑剤、充填剤、例えばジクミルパーオキサイド(D
CP)などの過酸化物架橋剤などを適宜添加することが
できる。
【0014】このような特性を有するエラストマーは、
水密性材料として撚線導体中や絶縁体との間に充填し
て、通常の水密電線を製造することももちろんできる
が、動的架橋のエラストマーとして絶縁体としての特性
も有するため、水密性材料兼絶縁体ととして同時押出し
て、水密性材料層と絶縁体層との両層を一体化した水密
電線を製造することもできる。この水密性材料兼絶縁体
を有する水密電線の場合、構造の簡略化が図れると同時
に、水密性材料が撚線導体中や絶縁体との間に十分に充
填されるかなどの問題は根本的に解消される。
【0015】〈実施例〉表1は、本発明に係る電線用水
密性材料の実施例(1〜4)と、本発明の要件を欠く電
線用水密性材料の比較例(1〜4)のそれぞれの物性を
示したもので、これらの各水密性材料を用いて、サンプ
ルの水密電線(水密性材料層と絶縁体層の両層が非一体
化のもの)を製造した。また、同表1には、これらの各
サンプル水密電線の各特性(水密性、密着性、口出し
性)を併記した。
【0016】なお、ここで、水密性はサンプル水密電線
(長さ5000mm)の一方の端面側に、例えば0.3
5Kg/cmの水圧を12時間加圧した際の水の浸水
長さで求め、その長さが2000mmを越えるものを不
良(×)とし、250mm〜2000mmまでのものを
良(△)とし、250mm未満のものを良好(○)とし
た。密着性は専用治具による引張り試験(500Kgf
の張力で10分間保持する試験)で求め、被覆物が破れ
たのものを不良(×)とし、被覆物の伸びが20mm未
満〜5mmまでのものを良(△)とし、被覆物の伸びが
5mm未満のものを良好(○)とした。口出し性は水密
電線専用の口出し工具で口出しを行って求め、水密材料
が多量に残ったのものを不良(×)とし、少量残ったの
ものを良(△)とし、殆ど残らなかったのものを良好
(○)とした。
【0017】
【表1】
【0018】上記表1から、本発明では、広範な温度範
囲(−20℃〜40℃)で水密性、密着性及び口出し性
のすべての特性において良か良好であることが判る。こ
れに対して、本発明の要件を欠く比較例では、いずれか
の特性において不良(不合格品)があることが判る。
【0019】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の電線用水密性材料によると、ベース樹脂が230℃で
のメルトフローレシオが1以上で、かつ硬度がJIS硬
度Aスケールで90以下のオレフィン系エラストマー又
はスチレン系エラストマーからなるため、これを用い
て、水密電線を形成したとき、広範な温度範囲におい
て、水密性、密着性及び口出し性のすべての特性を安定
して維持することできる。
【0020】また、本発明の水密電線によると、230
℃でのメルトフローレシオが1以上で、かつ硬度がJI
S硬度Aスケールで90以下のオレフィン系エラストマ
ー又はスチレン系エラストマーを水密性材料兼絶縁体と
するため、水密性、密着性及び口出し性のすべての特性
安定して維持することできると共に、電線構造の簡略化
が図られ、また、水密性材料が撚線導体中や絶縁体との
間に十分に充填されるかなどの問題は根本的に解消され
る利点が得られる。
フロントページの続き Fターム(参考) 4J002 BB151 BP011 GQ00 5G305 AA02 AA12 AB20 AB34 AB36 AB40 BA12 BA22 BA26 CA01 CA02 CA47 5G313 FA03 FB01 FC05 FD02

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベース樹脂が230℃でのメルトフロー
    レシオが1以上で、かつ硬度がJIS硬度Aスケールで
    90以下のオレフィン系エラストマー又はスチレン系エ
    ラストマーからなることを特徴とする電線用水密性材
    料。
  2. 【請求項2】 230℃でのメルトフローレシオが1以
    上で、かつ硬度がJIS硬度Aスケールで90以下のオ
    レフィン系エラストマー又はスチレン系エラストマーを
    水密性材料兼絶縁体とすることを特徴とする水密電線。
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