JP2001067807A - 音声再生装置 - Google Patents

音声再生装置

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JP2001067807A
JP2001067807A JP23770299A JP23770299A JP2001067807A JP 2001067807 A JP2001067807 A JP 2001067807A JP 23770299 A JP23770299 A JP 23770299A JP 23770299 A JP23770299 A JP 23770299A JP 2001067807 A JP2001067807 A JP 2001067807A
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JP
Japan
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decoding
audio
format
audio signal
decoding program
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JP23770299A
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Toru Kamimura
透 上村
Masanao Yoshida
雅直 吉田
Toshihiro Waguri
利弘 和栗
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 メモリカード18に記録されたオーディオフ
ァイルには、音声データをデコードするためのデコード
ソフトが収納されている。このデコードソフトは、RO
M22aに格納されたデコードソフトによって音声デー
タをデコードできないときに、CPU20によってRA
M22bにロードされる。このため、DSP22は、オ
ーディオファイルからロードされたデコードソフトに従
って、同じオーディオファイルから読み出された音声デ
ータをデコードする。 【効果】 ROMに格納されたデコードソフトではデコ
ードできないオーディオファイルがメモリカードに記録
されている場合でも、このオーディオファイルに含まれ
る音声データを再生することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、音声再生装置に関
し、特にたとえば、着脱可能な記録媒体に符号化された
状態で記録された音声信号を再生する、音声再生装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】音声信号を符号化/復号化するフォーマ
ットには、MP3(MPEG-1 AUDIO Layer 3),Twin
VQなどがある。従来の音声再生装置では、このような
複数のフォーマットのいずれか1つに対応する復号プロ
グラムをメモリに格納し、同じフォーマットで符号化さ
れた音声信号をこの復号プログラムによって復号してい
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述のように
音声信号の符号化/復号化フォーマットは複数存在する
ため、自分が持っている音声再生装置が対応していない
フォーマットの音声信号は、聴取することができなっか
った。
【0004】それゆえに、この発明の主たる目的は、ど
のようなフォーマットで符号化された音声信号も再生で
きる、音声再生装置を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、第1フォ
ーマットで符号化された音声信号とともに第1フォーマ
ットに従う第1復号プログラムが記録された着脱可能な
記録媒体を挿入するスロット、第2フォーマットに従う
第2復号プログラムが格納された内部メモリ、第1フォ
ーマットおよび前記第2フォーマットが互いに一致する
かどうかを判定する判定手段、判定手段の判定結果に基
づいて第1復号プログラムおよび第2復号プログラムの
一方を有効化する有効化手段、有効化手段で有効化され
た復号プログラムによって音声信号を復号する復号手
段、および復号手段によって復号された音声信号を出力
する出力手段を備える、音声再生装置である。
【0006】第2の発明は、所定フォーマットで符号化
された音声信号とともに所定フォーマットに従う復号プ
ログラムが記録された着脱可能な記録媒体を挿入するス
ロット、復号プログラムを記録媒体からロードするロー
ド手段、ロード手段によってロードされた復号プログラ
ムによって音声信号を復号する復号手段、および復号手
段によって復号された音声信号を出力する出力手段を備
える、音声再生装置である。
【0007】
【作用】第1の発明では、第1フォーマットに従う第1
復号プログラムが、第1フォーマットで符号化された音
声信号とともに着脱可能な記録媒体に記録されている。
このような記録媒体が、スロットに装着される。一方、
内部メモリには、第2フォーマットに従う第2復号プロ
グラムが格納される。判定手段は、上記の第1フォーマ
ットおよび第2フォーマットが互いに一致するかどうか
を判定し、有効化手段は、その判定結果に基づいて第1
復号プログラムおよび第2復号プログラムの一方を有効
化する。復号手段は、有効化された復号プログラムによ
って音声信号を復号し、復号された音声信号は出力手段
によって出力される。
【0008】この発明のある実施例では、復号手段は第
1タイプの処理方式をとり、記録媒体には、第1タイプ
に対応する第1復号プログラムおよび第2タイプに対応
する第1復号プログラムが、音声信号とともに記録され
る。有効化手段に含まれるロード手段は、判定結果が不
一致を示すとき、第1タイプに対応する第1復号プログ
ラムを記録媒体からロードする。
【0009】この発明の他の実施例では、第1フォーマ
ットで符号化された音声信号および第1復号プログラム
が、共通のデータファイルに収納される。音声信号が音
楽信号であるとき、1つのデータファイルには所定曲数
分の音楽信号が収納される。
【0010】第2の発明では、所定フォーマットに従う
復号プログラムが、所定フォーマットで符号化された音
声信号とともに着脱可能な記録媒体に記録され、このよ
うな記録媒体がスロットに装着される。ロード手段は、
この復号プログラムを記録媒体からロードし、復号手段
は、ロードされた復号プログラムによって上記の音声信
号を復号する。復号された音声信号は、出力手段によっ
て出力される。
【0011】この発明のある実施例では、復号手段は第
1タイプの処理方式をとり、記録媒体には第1タイプに
対応する第1復号プログラムおよび第2タイプに対応す
る第1復号プログラムが、音声信号とともに記録され
る。そして、ロード手段は、記録媒体から第1タイプに
対応する第1復号プログラムをロードする。
【0012】この発明の他の局面では、第1フォーマッ
トで符号化された音声信号および第1復号プログラム
が、共通のデータファイルに収納される。音声信号が音
楽信号であるとき、1つのデータファイルには所定曲数
分の音楽信号が収納される。
【0013】
【発明の効果】第1の発明によれば、第1フォーマット
および第2フォーマットが互いに一致するかどうかを判
定し、判定結果に基づいて第1復号プログラムおよび第
2復号プログラムの一方を有効化するようにしたため、
どのようなフォーマットで符号化された音声信号も再生
できる。
【0014】第2の発明によれば、復号プログラムを記
録媒体からロードし、ロードされた復号プログラムによ
って音声信号を復号するようにしたため、どのようなフ
ォーマットで符号化された音声信号も再生できる。
【0015】この発明の上述の目的,その他の目的,特
徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳
細な説明から一層明らかとなろう。
【0016】
【実施例】図1を参照してこの実施例の携帯型音声記録
再生装置10は、パーソナルコンピュータのような通信
端末400と接続される。通信端末400は、電話回線
を通じてインターネット100と接続され、オペレータ
は、インターネット100を介して複数のWEBサイト
300a,300b…,300nにアクセスできる。
【0017】このうち、WEBサイト300aは音楽の
配信を行なうサイトである。オペレータがこのサイトに
アクセスして所望の音楽(曲)を発注すれば、WEBサ
イト300aは、受注した曲の発送をインターネット1
00を介してデータベースサーバ200に要求する。デ
ータベースサーバ200は、要求された曲のデータファ
イル(オーディオファイル)をインターネット100を
介して発注元の通信端末400に送信する。送信された
オーディオファイルは、通信端末400のハードディス
クにダウンロードされる。なお、オーディオファイルは
1曲毎に形成され、オペレータが複数の曲を含む音楽ア
ルバムを発注したときは、対応する複数のオーディオフ
ァイルがダウンロードされる。
【0018】図2を参照して、ダウンロードされたオー
ディオファイルは、入力端子12を通して音声記録再生
装置10に入力される。入力されたオーディオファイル
は、インタフェース14を介してメモリカード18に記
録される。メモリカード18には、図3に示す要領で複
数のオーディオファイルが格納される。なお、メモリカ
ード18は着脱自在な記録媒体であり、スロット16に
装着されたときにインタフェースと電気的に接続され
る。
【0019】メモリカード18に記録されるオーディオ
ファイルのデータ構造を図4に示す。オーディオファイ
ルのヘッダ以降には、セキュリティ情報,コンテンツ情
報,付加情報がこの順で収納され、所定フォーマットで
圧縮処理および暗号化処理を施された1曲分の音楽デー
タ(音声データ)が、付加情報に続いて収納されてい
る。ここで、セキュリティ情報は、オーディオファイル
が不正にコピーされないようにするための暗号化キー情
報であり、この暗号化キー情報を用いることで暗号が解
読される。
【0020】コンテンツ情報には、音楽データがどのよ
うなフォーマットで圧縮されているかを示す圧縮フォー
マット情報、音楽データがどのようなフォーマットで暗
号化されているかを示す暗号化フォーマット情報、付加
情報としてどのようなデータが含まれているかを示す付
加情報管理テーブル、アーティスト名,曲名,アルバム
名,作曲家名,プロデューサ名のようなこのオーディオ
ファイルに関連する情報などが含まれる。
【0021】付加情報には、音楽データを伸長するため
のデコードソフト(復号プログラム)、音楽の曲調を調
整するためのイコライザソフト、アーティストの画像デ
ータ、アーティストのメッセージ,アルバム作成時のエ
ピソードなどのテキストデータが含まれる。
【0022】圧縮フォーマットとしては、MP3,Tw
inVQ,AAC,AC−3(Dolby Digital),eP
ACなどの複数のフォーマットがある。このため、オー
ディオファイルに含まれる音楽データがePACフォー
マットで圧縮されている場合、圧縮フォーマット情報は
“ePAC”を示し、音楽データがMP3フォーマット
で圧縮されている場合、圧縮フォーマット情報は“MP
3”を示す。
【0023】また、再生装置に設けられたDSP(Digi
tal Signal Processor)のタイプ(たとえば16ビット
演算であるか24ビット演算であるか)によって、対応
できるデコードソフトが異なる。つまり、DSPが16
ビット演算のプロセサであれば、タイプAのデコードソ
フトしか起動せず、DSPが24ビット演算のプロセサ
であれば、タイプBのデコードソフトしか起動しない。
このため、付加情報に含まれるデコードソフトがePA
Cフォーマットに従いかつ16ビット演算のDSPに対
応している場合、付加情報管理テーブルには“ePAC
デコードソフト−タイプA”のデコードソフト情報が含
まれる。また、16ビット演算および24ビット演算の
いずれのDSPにも対応できるように、ePACフォー
マットに従う2つのデコードソフトが付加情報に含まれ
ている場合、付加情報管理テーブルには“ePACデコ
ードソフト−タイプA”および“ePACデコードソフ
ト−タイプB”というデコードソフト情報が含まれる。
なお、デコードソフト情報は、圧縮フォーマット情報お
よびタイプ情報を含む概念である。
【0024】この実施例では、好ましくは、タイプAお
よびタイプBの両方に対応するかつ共通の圧縮フォーマ
ットに従うデコードソフトが、オーディオファイルに収
納される。この場合、付加情報管理テーブルには、たと
えば図5に示す情報が格納される。図5によれば、付加
情報1が“ePACデコードソフト−タイプB”であ
り、付加情報2が“ePACデコードソフト−タイプ
A”であり、付加情報3が“アーチストのコメント(T
EXT)”である。オーディオファイルに1つのデコー
ドソフトしか収納されず、代わりに各曲に適した特殊効
果を発揮するためのDSPソフトが収納される場合、付
加情報管理テーブルには、たとえば図6に示す情報が格
納される。図6によれば、付加情報1が“ePACデコ
ードソフト−タイプA”であり、付加情報2が“バーチ
ャルサウンドソフト−タイプA”であり、付加情報3が
“アーチスト画像(JPEG)”である。なお、バーチ
ャルサウンドソフトは、たとえばコンサートで録音され
た曲を臨場感を持たせて再生するときに有効である。
【0025】デコードソフトならびに関連する圧縮フォ
ーマット情報および付加情報をオーディオファイルに格
納する方法としては、次の2つが考えられる。1つ目
は、データベースサーバ側でデコードソフト,圧縮フォ
ーマット情報およびデコードソフト情報をオーディオフ
ァイルに格納する方法であり、2つ目は、通信端末40
0がWEBサイト300aまたはデータベースサーバ2
00から複数のデコードソフトを予め入手しておき、オ
ーディオファイルの購入時に、対応するデコードソフ
ト,圧縮フォーマット情報およびデコードソフト情報を
このオーディオファイルに格納する方法である。
【0026】1つ目の方法を、図7を参照して具体的に
説明する。オペレータはまずWEBサイト300aに対
して所望の曲を発注する。すると、WEBサイト300
aは、受注した曲の発送をデータベースサーバ200に
要求する。この発送要求に対して、データベースサーバ
200は、所望の音楽データ,対応するデコードソフ
ト,圧縮フォーマット情報およびデコードソフト情報含
むオーディオファイルを作成し、作成したオーディオフ
ァイルをオペレータ側の通信端末400に発送する。発
送されたオーディオファイルは、通信端末400のハー
ドディスクに一旦書き込まれ、その後オペレータの操作
によって音声記録再生装置10のメモリカード18に記
録される。
【0027】2つ目の方法は、図8に示す通りである。
オペレータは、複数のデコードソフトをWEBサイト3
00aまたはデータベースサーバ200から予めダウン
ロードしておき、その後所望の曲をWEBサイト300
aに発注する。すると、WEBサイト300aは、上述
と同様に所望のオーディオファイルの発送をデータベー
スサーバ200に要求する。この発送要求を受けたデー
タベースサーバ200は、デコードソフトを含まないオ
ーディオファイルを通信端末400にダウンロードす
る。オーディオファイルがダウンロードされた通信端末
400は、音楽データの伸長に必要なデコードソフトを
圧縮フォーマット情報およびデコードソフト情報ととも
にオーディオファイルに格納し、このような格納処理を
施したオーディオファイルをメモリカード18に記録す
る。
【0028】なお、メモリカード18には、CD500
から再生された音楽データも記録され得る。この場合、
図4に示す構造のオーディオファイルは通信端末400
によって作成される。
【0029】このようにしてメモリカード18に記録さ
れたオーディオファイルを再生するとき、携帯型音声記
録再生装置10に含まれるCPU20は、図9〜図12
に示すフロー図を処理する。なお、このフロー図の処理
は、電源の投入に応答して開始される。
【0030】CPU20はまず、ステップS1で初期化
処理を行なう。この処理によって、ファイルカウンタ2
0cのカウント値Nが“1”に設定される。CPU20
は次に、ステップS3でメモリカード18がスロット1
6に装着されているかどうか判断する。そして、NOで
あれば、ステップS5でその旨のメッセージをLCD3
6に表示し、ステップS3に戻る。このメッセージに対
してオペレータがメモリカード18を装着すると、CP
U20はステップS3からステップS7に進み、図3に
示すファイル管理情報をインタフェース14を介してメ
モリカード18から読み出す。ファイル管理情報は、メ
モリカード18に記録されたデータファイルを管理する
情報であり、これによって各データファイルにどういう
種類のデータが収納されているかが把握される。
【0031】CPU20は続いて、ステップS9でメモ
リカード18にオーディオファイルが存在するかどうか
を判別する。このとき、上述のファイル管理情報が用い
られる。ここでオーディオファイルが1つもなければ、
CPU20は、ステップS11でその旨のメッセージを
LCD36に表示し、所定時間経過したときに、ステッ
プS83の終了処理を経てステップS85で電源をオフ
する。これに対して、メモリカード18にオーディオフ
ァイルが1つでも存在すれば、CPU20はステップS
13に進み、メモリカード18内のオーディオファイル
Nからヘッダ,セキュリティ情報およびコンテンツ情報
を読み出す。そして、オーディオファイルNが不正にコ
ピーされたファイルであるかどうかを、ステップS15
でセキュリティ情報に基づいて判別する。
【0032】オーディオファイルNが不正コピーファイ
ルである場合、CPU20は、ステップS17でその旨
のメッセージをLCD36に表示する。続くステップS
19では、ファイルカウンタ20cをインクリメント
し、その後、カウント値Nがオーディオファイルの総数
MAXを上回ったかどうかをステップS21で判断す
る。ステップS21でN≦NMAXと判断されると、CP
U20はステップS13に戻り、次のオーディオファイ
ルに対して同様の処理を行なう。一方、ステップS21
でN>NMAXと判断されると、CPU20は、ステップ
S83に進む。この結果、終了処理を経て電源がオフさ
れる。
【0033】オーディオファイルNが適法に入手された
ファイルである場合、CPU20はステップS15でN
Oと判断し、ステップS23に進む。このステップで
は、オーディオファイルNの圧縮フォーマットとDSP
22のROM22aに予め準備されたデコードソフトの
フォーマットが一致するかどうか判断する。
【0034】つまり、DSP22に設けられたROM2
2aには、少なくとも1つのデコードソフトが予め格納
されている。DSP22が16ビット演算のプロセサで
ある場合、ROM22aには、たとえば“MP3−タイ
プA”および“AAC−タイプA”のデコードソフトが
格納される。これに対して、ステップS13で読み出さ
れたコンテンツ情報に含まれる圧縮フォーマット情報が
“ePAC”であれば、オーディオファイルNに含まれ
る音楽データをROM22aのデコードソフトによって
デコードすることは不可能である。
【0035】このため、ステップS23では、ROM2
2aに格納されたデコードソフトのフォーマットと音楽
データの圧縮フォーマットとが互いに一致するかどうか
を判定している。そして、判定結果が一致を示せば、ス
テップS27でDSWFフラグをリセットして、ステッ
プS29に進む。
【0036】一方、ステップS23での判定結果が不一
致を示す場合、CPU23はステップS24に進み、D
SP22に適したデコードソフトがオーディオファイル
Nに収納されているかどうか判断する。上述のように、
デコードソフトとDSP22との間でタイプが相違すれ
ば、そのデコードソフトはDSP22によって起動でき
ない。このため、ステップS24では、付加情報管理テ
ーブルを参照して、オーディオファイルNに収納された
デコードソフトのタイプが、DSP22のタイプと一致
するかどうか判定するようにしている。いずれのデコー
ドソフトもDSP22のタイプと一致しなければ、CP
U20はステップS25でその旨のメッセージをLCD
36に所定時間表示し、ステップS79に進む。これに
対して、少なくとも1つのデコードソフトのタイプがD
SP22と一致していれば、CPU20は、ステップS
26でDSWFフラグをセットし、ステップS29に進
む。
【0037】ステップS29では、付加情報管理テーブ
ルを参照して、デコードソフト以外のDSPソフト(た
とえば上述のバーチャルサウンドソフト)がオーディオ
ファイルNに収納されているかどうかを判別する。ここ
で、デコードソフト以外のDSPソフトが1つでも存在
すれば、CPU20はステップS31でODSPSフラ
グをセットする。一方、デコードソフト以外のDSPソ
フトが1つも存在しなければ、CPU20はステップS
33でODSPSフラグをリセットする。
【0038】このようにして、オーディオファイルNの
コンテンツが把握され、DSWFフラグおよびODSP
Sフラグが所定の状態に設定される。これによって再生
の準備が完了し、これ以降は、オペレータによる操作ボ
タン34の操作に応じた処理が行なわれる。
【0039】オペレータがボタン操作により再生を指示
すると、CPU20はステップS35でYESと判断
し、ステップS63でDSWFフラグの状態を判別す
る。ここでDSWFフラグがセット状態であれば、CP
U20はステップS65に進む。ステップS65では、
付加情報管理テーブルを参照して、オーディオファイル
Nに収納されたデコードソフトのうち、DSP22に対
応するデコードソフトをメモリカードから読み出し、D
SP22に設けられたRAM22bにロードする。DS
P22が16ビット演算のプロセサである場合、オーデ
ィオファイルNが図5および図6のいずれの付加情報管
理テーブルを持つときでも、“ePAC−タイプA”の
デコードソフトがRAM22bにロードされる。
【0040】これに対して、DSWFフラグがリセット
状態であれば、CPU20は、ステップS67でROM
22a内の対応するデコードソフトをRAM22bにロ
ードする。つまり、オーディファイルNの圧縮フォーマ
ットが“MP3”であれば、ROM22aに格納された
“MP3−タイプA”のデコードソフトがRAM22b
にロードされる。
【0041】これによって、オーディオファイルNに収
納された音楽データのデコードに必要なデコードソフト
が、必ずRAM22bに得られることとなる。
【0042】CPU20は続いて、ステップS69でO
DSPSフラグの状態を判別する。ODSPSフラグが
リセット状態である場合、CPU20は、そのままステ
ップS73に進む。一方、ODSPSフラグがセット状
態である場合、CPU20は、ステップS71でデコー
ドソフト以外のDSPソフトをオーディオファイルNか
らRAM22bにロードし、ステップS73に進む。こ
のため、オーディオファイルNが図6に示す付加情報管
理テーブルを持つ場合は、バーチャルサウンドソフトは
RAM22bにロードされる。
【0043】CPU20は続いて、ステップS73でD
SP22を起動し、ステップS75でDSP22からC
PU20に与えられる要求を有効化する。この要求に基
づいて、メモリカード18に記録されたオーディオファ
イルNから音楽データが読み出される。読み出された音
楽データは、上述のように暗号化処理および圧縮処理を
施されており、このような音楽データが、インタフェー
ス14を介してDSP22に与えられる。DSP22
は、まず音楽データの暗号を解読し、次にRAM22b
に格納されたデコードソフトに従ってデコードする。さ
らに、特殊効果を発揮するような処理が、必要に応じて
音楽データに施される。このような処理を施された音楽
データは、D/A変換器24によって音声信号(アナロ
グ信号)に変換され、変換された音声信号は、アンプ2
6および出力端子28を介してヘッドフォン30に出力
される。この結果、オペレータはヘッドフォン30を通
して音楽を聴取できる。
【0044】CPU20は、ステップS77で1曲分の
音楽データの再生が終了したかどうか判断する。ここ
で、NOであればステップS35に戻るが、YESであ
ればステップS79に進む。ステップS79では、ファ
イルカウンタ20cのカウント値Nをインクリメント
し、続くステップS81では、カウント値Nがオーディ
オファイルの総数NMAXを上回ったかどうか判断する。
N≦NMAXである場合、CPU20はステップS13に
戻り、次のオーディオファイルに対して同様の処理を行
なう。一方、N>NMAXである場合、全てのオーディオ
ファイルの再生が完了したため、終了処理を経て電源を
オフする。
【0045】音楽データが再生されている途中でオペレ
ータがスキップを指示した場合、CPU20は、ステッ
プS37からステップS39に進み、DSP22から出
力された要求を無効にする。この結果、音楽データのメ
モリカード18からの再生が中断される。CPU20
は、ステップS39の処理の後にステップS79に進
む。したがって、スキップが指示される前に再生されて
いたオーディオファイルが末尾のファイルでなければ、
次のオーディオファイルの再生が開始される。
【0046】音楽データの再生中にオペレータが早送り
を指示すると、CPU20はステップS41からステッ
プS43に進み、再生に係る音楽データを1ブロック分
スキップさせる。つまり、オーディオファイルに収納さ
れた1曲分の音楽データは複数ブロックに分割されてお
り、CPU20は、再生しようとする音楽データを1ブ
ロックだけ先に進める。その後、1曲分の再生が終了し
たかどうかをステップS45で判断し、YESであれば
ステップS79に進む。一方、ステップS45でNOで
あれば、ステップS47で早送りの解除が指示されたか
どうか判断する。そして、NOであればステップS43
に戻り、YESであればステップS35に戻る。ステッ
プS41〜S47のいずれにおいてもDSP22の要求
は無効とされないため、音楽データの再生は、早送りが
解除された時点から再開される。
【0047】音楽データの再生中にポーズが指示される
と、CPU20はステップS49でYESと判断し、ス
テップS51でDSP22の要求を無効化する。これに
よって、音楽データの再生が中断される。その後、ポー
ズの解除が指示されると、CPU20はステップS53
でYESと判断し、ステップS55でDSP22の要求
を再度有効化する。そして、ステップS35に戻る。こ
の結果、音楽データの再生が再開される。
【0048】音楽データの再生中にストップが指示され
ると、CPU20はステップS57でYESと判断し、
ステップS59でDSP22の要求を無効化する。そし
て、ステップS35に戻る。この結果、音楽データの再
生が中断される。
【0049】音楽データの再生中に電源オフが指示され
ると、CPU20はステップS61ででYESと判断
し、ステップS83に進む。これによって、CPU20
は、終了処理を経て電源をオフする。
【0050】この実施例によれば、メモリカード18に
記録されたオーディオファイルには、音楽データをデコ
ードするためのデコードソフトが音楽データとともに収
納されている。このデコードソフトは、ROM22aに
格納されたデコードソフトによって音楽データをデコー
ドできないときにRAM22bにロードされる。このた
め、ROM22aに格納されたデコードソフトではデコ
ードできないオーディオファイルがメモリカード18に
記録されている場合でも、このオーディオファイルに含
まれる音楽データを再生することができる。
【0051】また、DSPには複数のタイプがあり、D
SPは異なるタイプのデコードソフトを処理できないこ
とを考慮して、複数のタイプに対応できるデコードソフ
トがオーディオファイルに収納される。このため、いか
なるDSPを備える音声記録再生装置でも、オーディオ
ファイルを再生できる。
【0052】他の実施例では、CPU20は図13〜図
16に示すフロー図を処理するが、この処理は図9〜図
11と同様の処理を多く含むため、異なる処理を重点的
に説明する。
【0053】ステップS113では、全てのオーディオ
ファイルのヘッダ,セキュリティ情報およびコンテンツ
情報を一括して読み出し、ステップS114では、読み
出されたこれらの情報と各オーディオファイルのファイ
ル番号とが互いに対応付けられたファイル管理テーブル
を作成する。また、DSWFフラグおよびODSPSフ
ラグがオーディオファイル数に相当する数だけ準備され
る。そして、ステップS126およびS127では対応
するDSWFフラグ(N−DSWFフラグ)をセット/
リセットし、ステップS131およびS133では対応
するODSPSフラグ(N−OSDPSフラグ)をセッ
ト/リセットする。さらに、ステップS163ではN−
DSWFフラグの状態を判別し、ステップS169では
N−ODSPSフラグの状態を判別する。これによっ
て、オーディオファイルの管理が容易になる。
【0054】なお、上述の実施例では、DSPに設けら
れたROMに少なくとも1つのデコードソフトを格納す
るようにしたが、DSPには、ボリュームコントロール
などの最低限のソフトを除いていかなるデコードソフト
も格納せず、常にオーディオファイルに含まれるデコー
ドソフトによって音楽データをデコードするようにして
もよい。また、この発明は、本の朗読,英会話などの音
楽以外のコンテンツにも適用できる。圧縮フォーマット
には、音楽ならびに人の話し声のような音声のそれぞれ
に適した複数のフォーマットがある。このため、この発
明は、1つの装置によって音楽ならびに音楽以外の音声
を再生する場合に、特に効果がある。
【0055】さらに、上述の実施例では、音楽データの
圧縮フォーマットに対応するデコードソフトを同じオー
ディオファイルに格納するようにしたが、暗号化フォー
マットにも複数のフォーマットがあるため、対応する暗
号解読ソフト(デクリプションソフト)をオーディオフ
ァイルに格納するようにしてもよい。また、この実施例
では、通信端末400としてパーソナルコンピュータを
用いているが、パーソナルコンピュータに代えて携帯電
話機のようなPDA(Personal Digital Assistant)を
用いてもよい。
【0056】さらに、上述の図7によれば、音楽データ
およびデコードソフトをデータベースサーバ側でオーデ
ィオファイルに収納するようにしているが、音声記録再
生装置がこの音声データに対応するデコードソフトを持
っていないときに限って、デコードソフトをオーディオ
ファイルに収納するようにしてもよい。この場合、オペ
レータによる曲の発注時に、音声記録再生装置が対応済
みのデコードソフト情報をWEBサイトに送信する必要
がある。また、曲の発注時にDSPのタイプ情報を発注
先のWEBサイトに送信し、このDSPに適したデコー
ドソフトをオーディオファイルに収納するようすれば、
図10のステップS24でNOと判断されることはな
い。さらにまた、図7によれば、データベースサーバか
ら受信したオーディオファイルを通信端末のハードディ
スクを経てメモリカードに書き込むようにしているが、
オーディオファイルはハードディスクを経由することな
くメモリカードに書き込んでもよい。
【0057】また、図8によれば、通信端末は複数のデ
コードソフトを事前に入手するようにしているが、音声
記録再生装置が対応済みのデコードソフトについては、
事前に入手する必要はない。また、対応済みのデコード
ソフトを入手したとしても、そのデコードソフトをオー
ディファイルに収納する必要はない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示す図解図である。
【図2】図1実施例の一部を示すブロック図である。
【図3】メモリカードを示す図解図である。
【図4】オーディオファイルのデータ構造を示す図解図
である。
【図5】付加情報管理テーブルの一例を示す図解図であ
る。
【図6】付加情報管理テーブルの他の一例を示す図解図
である。
【図7】図1実施例の動作の一部を示す図解図である。
【図8】図1実施例の動作の他の一部を示す図解図であ
る。
【図9】図1実施例の動作の一部を示すフロー図であ
る。
【図10】図1実施例の動作の他の一部を示すフロー図
である。
【図11】図1実施例の動作のその他の一部を示すフロ
ー図である。
【図12】図1実施例の動作のさらにその他の一部を示
すフロー図である。
【図13】この発明の他の実施例の動作の一部を示すフ
ロー図である。
【図14】図11実施例の動作の他の一部を示すフロー
図である。
【図15】図11実施例の動作のその他の一部を示すフ
ロー図である。
【図16】図11実施例の動作のさらにその他の一部を
示すフロー図である。
【符号の説明】
10…携帯型音声記録再生装置 16…スロット 18…メモリカード 20…CPU 22…DSP 30…ヘッドフォン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 和栗 利弘 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 Fターム(参考) 5D044 AB06 CC04 DE02 DE04 DE43 GK12 HL11

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1フォーマットで符号化された音声信号
    とともに前記第1フォーマットに従う第1復号プログラ
    ムが記録された着脱可能な記録媒体を挿入するスロッ
    ト、 第2フォーマットに従う第2復号プログラムが格納され
    た内部メモリ、 前記第1フォーマットおよび前記第2フォーマットが互
    いに一致するかどうかを判定する判定手段、 前記判定手段の判定結果に基づいて前記第1復号プログ
    ラムおよび前記第2復号プログラムの一方を有効化する
    有効化手段、 前記有効化手段で有効化された復号プログラムによって
    前記音声信号を復号する復号手段、および前記復号手段
    によって復号された音声信号を出力する出力手段を備え
    る、音声再生装置。
  2. 【請求項2】前記復号手段は第1タイプの処理方式をと
    り、 前記記録媒体には前記第1タイプに対応する第1復号プ
    ログラムおよび第2タイプに対応する第1復号プログラ
    ムが前記音声信号とともに記録され、 前記有効化手段は、前記判定結果が不一致を示すとき、
    前記第1タイプに対応する第1復号プログラムを前記記
    録媒体からロードするロード手段を含む、請求項1記載
    の音声再生装置。
  3. 【請求項3】前記第1フォーマットで符号化された音声
    信号および前記第1復号プログラムは共通のデータファ
    イルに収納される、請求項1または2記載の音声再生装
    置。
  4. 【請求項4】前記音声信号は音楽信号であり、 1つのデータファイルには所定曲数分の音楽信号が収納
    される、請求項3記載の音声再生装置。
  5. 【請求項5】所定フォーマットで符号化された音声信号
    とともに前記所定フォーマットに従う復号プログラムが
    記録された着脱可能な記録媒体を挿入するスロット、 前記復号プログラムを前記記録媒体からロードするロー
    ド手段、 前記ロード手段によってロードされた前記復号プログラ
    ムによって前記音声信号を復号する復号手段、および前
    記復号手段によって復号された音声信号を出力する出力
    手段を備える、音声再生装置。
  6. 【請求項6】前記復号手段は第1タイプの処理方式をと
    り、 前記記録媒体には前記第1タイプに対応する第1復号プ
    ログラムおよび第2タイプに対応する第1復号プログラ
    ムが前記音声信号とともに記録され、 前記ロード手段は、前記記録媒体から前記第1タイプに
    対応する第1復号プログラムをロードする、請求項5記
    載の音声再生装置。
  7. 【請求項7】前記第1フォーマットで符号化された音声
    信号および前記第1復号プログラムは共通のデータファ
    イルに収納される、請求項5または6記載の音声再生装
    置。
  8. 【請求項8】前記音声信号は音楽信号であり、 1つのデータファイルには所定曲数分の音楽信号が収納
    される、請求項7記載の音声再生装置。
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