JP2001067547A - 自動販売機の原料シュータ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】原料と湯とを攪拌する際に発生する蒸気が原料
シュータ内に入らないようにする。 【解決手段】レギュラーコーヒーの原料をコーヒー抽出
器３に供給する原料シュータ２は出口を開閉する機構を
設ける。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、レギュラーコー
ヒーの原料をコーヒー抽出器に供給して、同時に給湯し
た湯と圧縮空気で混合し、コーヒーを抽出して販売する
レギュラーコーヒー販売系を備えた自動販売機の原料シ
ュータに関する。

【０００２】

【従来の技術】図５は従来例の構成図を示す。この図５
において、１はレギュラーコーヒーの原料を保存する原
料箱、２は原料箱１から払い出された原料をコーヒー抽
出器３に供給する原料シュータを示す。この図５におい
て、原料箱２はコーヒー豆を挽いて挽き豆にしたレギュ
ラーコーヒーの原料を保存しており、販売指令により図
示されていない払い出し機構が動作して所定量の原料を
払い出す。この払い出された原料は粉末が周囲に飛散し
ないように囲う原料シュータ２の中を通ってコーヒー抽
出器３の原料受け取り部に落下供給される。そして、原
料の落下と略同時に前記受け取り部の上流よりの給湯に
より原料はコーヒー抽出器３の図示されていないシリン
ダーに流し込まれ、そこで圧縮空気により攪拌されてコ
ーヒー液にされる。その後、シリンダー内を密閉してか
ら圧縮空気でシリンダー内の圧力を上げることによりコ
ーヒー液はシリンダー下部のフィルターから下流に抽出
され、コーヒー原料の滓はフィルター上に残される。な
お、前記受け取り部はシリンダーに向かって下り勾配の
傾斜が付けられている。また、フィルターはフィルター
ロールから巻き出されて、底部に下流へコーヒー液を流
す孔を有するフィルター受けの上に供給されて、該フィ
ルター受けとともに上昇してシリンダー下部に密着し、
コーヒー抽出工程の間はシリンダーの下部でコーヒー液
のみを下流に通すフィルターの役目を行い、抽出後はフ
ィルター受けとともに下降してシリンダーから離れて上
部に残ったコーヒー原料の滓とともに滓入れに送られ
る。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】ところで従来の構成で
はコーヒー抽出器のシリンダー内で原料と湯とを攪拌す
る際に発生する蒸気が原料シュータ内に入り、内壁に付
着している原料粉末を固着させて、原料シュータを詰ま
らせる恐れがある。

【０００４】この発明は上記課題を解決するためになさ
れたもので、その目的とするところは、原料と湯とを攪
拌する際に発生する蒸気が原料シュータ内に入らないよ
うにして内部が詰まらないようにした自動販売機の原料
シュータを提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に請求項１記載の発明は、原料シュータを介してレギュ
ラーコーヒーの原料をコーヒー抽出器に供給して同時に
給湯した湯と圧縮空気で混合し、コーヒーを抽出して販
売するレギュラーコーヒー販売系を備えた自動販売機に
おいて、レギュラーコーヒーの原料をコーヒー抽出器に
供給する原料シュータの出口を開閉する機構を設けるこ
とを特徴とする。

【０００６】上記構成により原料シュータの出口は原料
をコーヒー抽出器に供給する際に開放し、供給後は閉鎖
するので蒸気が原料シュータ内に侵入するのを防止する
ことが可能になる。

【０００７】また、請求項２記載の発明は、請求項１記
載の自動販売機の原料シュータにおいて、原料シュータ
の出口を開閉する機構は、駆動軸を回転中心に揺動して
原料シュータの出口を開閉する平板状の蓋と、該駆動軸
を駆動するモータとから構成することを特徴とする。上
記構成により蓋をモータ駆動で内側もしくは外側に回転
揺動させることで原料シュータの出口を開閉することが
可能になる。

【０００８】さらに、請求項３記載の発明は、請求項１
記載の自動販売機の原料シュータにおいて、原料シュー
タの出口を開閉する機構は、原料シュータの出口を略水
平方向に旋回して閉鎖、もしくは開放する遮蔽板と、該
遮蔽板を旋回させる駆動モータとから構成することを特
徴とする。上記構成により遮蔽板をモータ駆動で略水平
に旋回させることで原料シュータの出口を開閉すること
が可能になる。

【０００９】また、請求項４記載の発明は、原料シュー
タを介してレギュラーコーヒーの原料をコーヒー抽出器
に供給して同時に給湯した湯と圧縮空気で混合し、コー
ヒーを抽出して販売するレギュラーコーヒー販売系を備
えた自動販売機において、原料シュータは、レギュラー
コーヒーの原料を排出する出口部分がコーヒー抽出器の
原料受け取り部近辺と、そこから離れた待機位置との間
を伸縮して移動するスライド機構付きであることを特徴
とする。

【００１０】上記構成により原料を供給する際は原料シ
ュータの先端部分が、コーヒー抽出器の原料受け取り部
近辺まで伸びて原料が外に零れるのを防止し、供給後は
そこから離れた待機位置にまで後退して蒸気が出口部分
から侵入するのを防止することが可能になる。

【００１１】また、請求項５記載の発明は、原料シュー
タを介してレギュラーコーヒーの原料をコーヒー抽出器
に供給して同時に給湯した湯と圧縮空気で混合し、コー
ヒーを抽出して販売するレギュラーコーヒー販売系を備
えた自動販売機において、原料シュータは、レギュラー
コーヒーの原料を排出する出口部分がコーヒー抽出器の
原料受け取り部近辺と、そこから離れた待機位置とを揺
動移動する揺動機構を設けることを特徴とする。上記構
成により原料を供給するとき以外は原料シュータの出口
部分を待機位置に待機させるので蒸気が出口部分から侵
入するのを防止することが可能になる。

【００１２】また、請求項６記載の発明は、請求項１な
いし請求項６のいずれかに記載の自動販売機において、
レギュラーコーヒーの原料をコーヒー抽出器に供給した
後、所定の時間差でコーヒー抽出器に給湯するようにし
たことを特徴とする。上記構成により蒸気が発生するタ
イミングを遅らせることで原料シュータの出口を閉鎖、
もしくは待機位置に移動させるまでに蒸気が出口部分か
ら侵入するのを防止することが可能になる。

【００１３】

【発明の実施の形態】図１はこの発明の実施の形態の主
要部の構成図を示す。この図１において、従来例と同一
の符号を付けた部材はおおよそ同一の機能を有するので
その説明は省略する。この図１において、２は原料箱か
ら払い出された原料をコーヒー抽出器３に供給する原料
シュータ、４は駆動軸５に固着され、原料シュータ２の
出口を開閉する蓋、６は駆動軸５を回転駆動するモータ
を示す。この図１が従来例の図５と異なる点は、原料シ
ュータの出口を開放しっぱなしにする代りにモータ駆動
で開閉する蓋を設けた点である。

【００１４】図１において、蓋４は常時は閉鎖されてお
り、販売指令により原料箱から原料が払い出されるとモ
ータ６を駆動して駆動軸５を回転させ、駆動軸５ととも
に蓋４を開放位置に揺動させる。そして所定量の原料が
コーヒー抽出器３に供給されるとモータ６を駆動して原
料シュータ２の出口を閉鎖する位置に蓋４を戻す。な
お、図は蓋４が外向きに開閉するようになっているが、
内側に開閉するようにしても良い。

【００１５】図２はこの発明の別の実施の形態の主要部
の構成図を示す。この図２が図１と異なる点は原料シュ
ータ２の出口を開閉するのにモータ６で駆動する蓋４を
用いる代りに、出口の下側でモータ６を駆動することに
より旋回して出口を開閉する遮蔽板７を用いた点であ
る。

【００１６】図３はこの発明の他の実施の形態の主要部
の構成図を示す。この図３において、８は原料箱から払
い出された原料をコーヒー抽出器３に供給する原料シュ
ータであり、先端部が図中の矢印の方向にスライドして
伸縮するスライド部８ａを有しており、コーヒー抽出器
３の受け取り部と原料箱との間を傾斜を持たせて連携し
ている。そしてスライド部８ａが後退した出口の位置を
待機位置と定めて、待機位置ではコーヒー抽出器３の原
料の受け取り部からの蒸気か侵入しない位置に出口を偏
心させている。原料が払い出されると待機位置にあるス
ライド部８ａが原料の自重により、原料受取部まで伸び
て原料をコーヒー抽出器３に供給する。

【００１７】図４はこの発明のさらに別の実施の形態の
主要部の構成図を示す。この図４において、９は原料箱
から払い出された原料をコーヒー抽出器３に供給する原
料シュータであり、上端近辺でモータ６で駆動する駆動
軸１０に固着されて吊り下げられている。そして、原料
を供給する際は出口がコーヒー抽出器３の受け取り部の
略真上になる位置に揺動し、原料を排出した後はモータ
６を駆動して原料シュウータ９自身を揺動して出口がコ
ーヒー抽出器３の受け取り部から離れた待機位置に来る
ようにしてしている。

【００１８】なお、図１〜図４の発明において、原料シ
ュータから原料を排出した後コーヒー抽出器に給湯を開
始するまでに所定の時間差を設けて原料シュータの出口
が閉鎖、もしくは待機位置へ移動するまでの間蒸気が発
生しないようにすることにより原料シュータ内への蒸気
の侵入を確実に防止することができる。

【００１９】

【発明の効果】この発明によれば、原料シュータから原
料を排出した、原料シュータの出口を閉鎖もしくは待機
位置に移動させ、かつ原料シュータの出口が閉鎖、もし
くは待機位置へ移動するまでの間蒸気が発生しないよう
に、コーヒー抽出器に給湯を開始する時間を遅らせてい
るので原料シュータ内への蒸気の侵入を確実に防止で
き、原料シュータ内での原料の詰まりを無くする効果が
ある。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の実施の形態の主要部分の構成図

【図２】この発明の別の実施の形態の主要部分の構成図

【図３】この発明の他の実施の形態の主要部の構成図

【図４】この発明のさらに別の実施の形態の主要部の構
成図

【図５】従来例の構成図

【符号の説明】

２，８，９ 原料シュータ ３ コーヒー抽出器 ４ 蓋 ５ 駆動軸 ６ モータ ７ 遮蔽板 ８ａ スライド部

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】原料シュータを介してレギュラーコーヒー
   の原料をコーヒー抽出器に供給して同時に給湯した湯と
   圧縮空気で混合し、コーヒーを抽出して販売するレギュ
   ラーコーヒー販売系を備えた自動販売機において、レギ
   ュラーコーヒーの原料をコーヒー抽出器に供給する原料
   シュータは出口を開閉する機構を設けることを特徴とす
   る自動販売機の原料シュータ。
2. 【請求項２】請求項１記載の自動販売機の原料シュータ
   において、原料シュータの出口を開閉する機構は、駆動
   軸を回転中心に揺動して原料シュータの出口を開閉する
   平板状の蓋と、該駆動軸を駆動するモータとから構成す
   ることを特徴とする自動販売機の原料シュータ。
3. 【請求項３】請求項１記載の自動販売機の原料シュータ
   において、原料シュータの出口を開閉する機構は、原料
   シュータの出口を略水平方向に旋回して閉鎖、もしくは
   開放する遮蔽板と、該遮蔽板を旋回させる駆動モータと
   から構成することを特徴とする自動販売機の原料シュー
   タ。
4. 【請求項４】原料シュータを介してレギュラーコーヒー
   の原料をコーヒー抽出器に供給して同時に給湯した湯と
   圧縮空気で混合し、コーヒーを抽出して販売するレギュ
   ラーコーヒー販売系を備えた自動販売機において、原料
   シュータは、レギュラーコーヒーの原料を排出する出口
   部分がコーヒー抽出器の原料受け取り部近辺と、そこか
   ら離れた待機位置との間を伸縮して移動するスライド機
   構付きであることを特徴とする自動販売機の原料シュー
   タ。
5. 【請求項５】原料シュータを介してレギュラーコーヒー
   の原料をコーヒー抽出器に供給して同時に給湯した湯と
   圧縮空気で混合し、コーヒーを抽出して販売するレギュ
   ラーコーヒー販売系を備えた自動販売機において、原料
   シュータは、レギュラーコーヒーの原料を排出する出口
   部分がコーヒー抽出器の原料受け取り部近辺と、そこか
   ら離れた待機位置とを揺動移動する揺動機構を設けるこ
   とを特徴とする自動販売機の原料シュータ。
6. 【請求項６】請求項１ないし請求項６のいずれかに記載
   の自動販売機において、レギュラーコーヒーの原料をコ
   ーヒー抽出器に供給した後、所定の時間差でコーヒー抽
   出器に給湯するようにしたことを特徴とする自動販売機
   の原料シュータ。